JP2766447B2 - 荷物載置台の脚 - Google Patents

荷物載置台の脚

Info

Publication number
JP2766447B2
JP2766447B2 JP5119572A JP11957293A JP2766447B2 JP 2766447 B2 JP2766447 B2 JP 2766447B2 JP 5119572 A JP5119572 A JP 5119572A JP 11957293 A JP11957293 A JP 11957293A JP 2766447 B2 JP2766447 B2 JP 2766447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
leg
pallet
luggage
elastic member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5119572A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06329157A (ja
Inventor
健雄 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUSEI KK
Original Assignee
NITSUSEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUSEI KK filed Critical NITSUSEI KK
Priority to JP5119572A priority Critical patent/JP2766447B2/ja
Publication of JPH06329157A publication Critical patent/JPH06329157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2766447B2 publication Critical patent/JP2766447B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pallets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷物の運搬等に利用す
る荷物載置台としての、例えばパレット、あるいは荷台
等に取付けられる荷物載置台の脚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷物を運搬する際に用いられる、荷物載
置台としての木製、あるいは合成樹脂製のパレットに
は、通常、荷物が載置される面とは反対側の面に接地用
の脚が複数取付けられている。このようなパレットに載
置された荷物は、フォークリフト等によってパレットご
と持ち上げられ、目的の場所まで搬送されるようになっ
ている。また、パレット上に載置した荷物の側面をスト
レッチフィルム等で覆うなどして、荷崩れしないように
荷物を固定することにより、パレットごとトラック等に
積込みんで、さらに遠方の場所に運搬することも行われ
ている。
【0003】しかしながら、上記フォークリフトで目的
の場所まで運搬し、地面や床面にパレットを着地させる
ときの衝撃や、パレットごとトラック等に積込んで運搬
する際の振動がそのまま荷物に伝達されると、荷物が破
損することになる。そこで、荷物に加わる衝撃や、振動
を和らげるため、例えば圧縮バネ等を介して上記脚をパ
レットに取付けることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の圧縮
バネは、パレットの着地時または運搬時における衝撃ま
たは振動が加わって圧縮された場合でも、短時間で復元
するという性質を有しているが、急激な衝撃または振動
が加わった場合には、圧縮バネがその勢いで大きく伸縮
するため、かえって荷物に振動を与えることになり、荷
物の破損を生じる虞れがある。
【0005】本発明の目的は、急激な衝撃または振動が
加わった場合でも、急激に変形することなく、前記衝撃
または振動を吸収緩和し、荷物の破損を防止することが
できる荷物載置台の脚を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明に係る荷物載置台の脚は、荷物載
置台の下面と、接地面となる連結板の上面との間に介在
される緩衝用の脚であって、本体が、ナイロンプラスチ
ック材料からなると共に、このナイロンプラスチック材
料で空洞部が形成されることにより、負荷方向の弾性変
形が増大された形状になっていることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項2の発明に係る荷物載置台の
脚は、請求項1記載の荷物載置台の脚において、上記空
洞部が、略半円柱形状に形成されていることを特徴とし
ている。
【0008】また、請求項3の発明に係る荷物載置台の
脚は、請求項1記載の荷物載置台の脚において、上記空
洞部が、断面略ひし形状に形成されていることを特徴と
している。
【0009】また、請求項4の発明に係る荷物載置台の
脚は、請求項1記載の荷物載置台の脚において、上記空
洞部が略円柱形状に形成されていることを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項5の発明に係る荷物載置台の
脚は、請求項1記載の荷物載置台の脚において、上記空
洞部が、略球状に形成されていることを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項6の発明に係る荷物載置台の
脚は、請求項1記載の荷物載置台の脚において、上記本
体に生じる変形を弾性限度を超えない範囲に抑制すると
共に、生じた変形の方向性が上記本体によって規制され
る弾性部材が設けられていることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、荷物載置台の脚の本
体は、例えばナイロン6等のナイロンプラスチック材料
からなるものであり、例えば請求項2記載のように略半
円柱形状、請求項3記載のように断面略ひし形状、請求
項4記載のように略円柱形状、請求項5記載のように略
球状の空洞部が上記ナイロンプラスチック材料で形成さ
れたことにより、負荷方向の弾性変形が増大された形状
となっている。
【0013】また、本体を構成する上記ナイロンプラス
チック材料は、粘弾性を有しており、衝撃または振動等
により外部からの力が加わっても、瞬時には反応せず、
時間をかけて変形、また復元しながら、衝撃または振動
を吸収緩和し、荷物載置台に衝撃または振動を伝達しな
いようになっている。したがって、急激な衝撃等が加わ
った場合でも、その勢いで本体が急激に変形することは
なく、荷物に振動または衝撃を与えるという虞れが回避
される。
【0014】また、請求項6の構成では、請求項1に係
る発明の作用に加えて、例えばウレタン樹脂、あるいは
圧縮バネ等の弾性部材が設けられたことにより、衝撃、
あるいは振動が加わった際に本体に生じる変形が、弾性
限度を超えない範囲に抑制される。すなわち、上記弾性
部材から本体に対しては、変形を復元しようとする力が
加わることになり、本体に塑性変形に至るような変形が
生じないようになっている。また、弾性部材のみであれ
ば、衝撃または振動が加わると、方向性の定まらない変
形が生じ、荷物載置台に傾きが生じて荷崩れ等を発生さ
せる原因となるが、上記の構成であれば、弾性部材に生
じる変形の方向性は、ナイロンプラスチックからなる本
体によって規制されるようになっており、荷崩れ等を防
止できる。
【0015】したがって、荷物載置台上に重量物が載置
された場合でも、本体に無理な変形が生じるのを防ぐこ
とができると共に、ナイロンプラスチック材料からなる
本体と弾性部材とを組合わせて荷物載置台の脚とするこ
とにより、双方の長所を生かして、荷物載置台の着地
時、あるいは運搬時等において荷物に加わる衝撃あるい
は振動を緩和することができる。
【0016】
【実施例】〔実施例1〕 本発明の一実施例について図1ないし図4に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
【0017】本実施例におけるパレット(荷物載置台)
の脚は、図3に示すように、例えば合成樹脂製、あるい
は木製のパレット2における下面に取付けられるもので
ある。上記脚3…は、パレット2の下面における中心部
と、各コーナー部と、各辺を二等分する位置との計九箇
所に設けられる。さらに、上記脚3…の下面には、連結
板1が設けられており、接地時には、この連結板1の下
面が地面等に接触するようになっている。尚、この脚3
…の取付位置およびその個数は、パレット2の形状およ
び大きさ等に応じて選択すればよく、パレット2がそれ
ほど大きくない場合には、コーナー部のみの四箇所に設
けるだけでも良い。
【0018】上記脚3は、図1に示すように、粘弾性に
優れたナイロンプラスチック材料からなる本体4と、本
体4の空洞部4a・4aに埋設されている弾性部材5と
から構成されている。本実施例では、上記本体4とし
て、例えばナイロン6(宇部興産株式会社製)を原料と
して一体成形したものを使用している。本体4における
略正方形状の上面部4bおよび下面部4cは、二個の略
半円筒をその曲面側を互いに対向させて接合した形状の
中間部4dを挟んで、平行に配設されている。そして、
上記中間部4dを形成する二個の略半円筒と、上面部4
bおよび下面部4cとにより、前後に貫通するトンネル
状の空洞部4a・4aがそれぞれ形成されている。
【0019】また、この脚3は、図2に示すように、パ
レット2の下面にボルト・ナット7…で固定されるよう
になっており、本体4における上面部4bおよび下面部
4cの各コーナー部には、ボルト・ナット7…を取付け
るための穴4e…がそれぞれ形成されている。脚3は、
上記のように上下対称に形成されているため、パレット
2への取付時に、上下の向きを考慮する必要がなく、ど
ちらの面が上を向いている状態でも、パレット2に取付
けることが可能である。また、脚3と上記連結板1との
取付けも、ボルト・ナット7…により同様に行われるよ
うになっている。
【0020】この空洞部4a・4aに埋設されている弾
性部材5・5は、クッション性を有するウレタン樹脂等
を用いて、空洞部4a・4aの形状に応じて、略半円柱
状に形成され、この空洞部4a・4aの内面に合着され
ている。ウレタン樹脂としては、搬送する荷物の重量等
に応じて、硬質または軟質のものを適宜選択して使用可
能であり、適当な倍率で発泡させたものが用いられる。
また、弾性部材5・5は、空洞部4a・4a内に密な状
態で充填しても、また、若干の空隙部を設けて埋設して
もよい。
【0021】上記の構成の脚3…を所定の位置に取付け
たパレット2により荷物を搬送する場合、例えばフォー
クリフトによるパレット2の着地時の衝撃や、トラック
等によりパレット2ごと荷物を搬送するときの振動が生
じても、これらの振動や衝撃は、上記の脚3…によって
吸収緩和され、パレット2上に載置されている荷物には
振動、衝撃が伝達されないようになっている。
【0022】すなわち、脚3の本体4の原料となるナイ
ロン6は、耐衝撃性に優れ強靱であり、衝撃または振動
が加わっても、割れたり捻じれたりする虞れがない。ま
た、粘弾性を有しており、空洞部4a・4aを形成して
負荷方向の弾性変形を増大させた形状になっているた
め、外部からの力が加わることにより変形が生じる際に
も、例えばバネのように瞬時に変形が生じるのではな
く、その反応は緩やかである。また、加わった力により
生じた変形が復元する際にも、バネ等と比較すると、非
常に時間のかかるものである。このように、本体4は、
時間をかけて変形および復元しながら、衝撃または振動
を吸収するものである。
【0023】また、振動、衝撃等により本体4に変形が
生じると、空洞部4a・4aに埋設されている弾性部材
5・5にも振動および衝撃が加わり変形が生じるが、こ
の弾性部材5・5は、本体4よりも復元性に優れている
ため、本体4に生じた変形を押戻すように作用する。つ
まり、外部からの力が加わって本体4の中間部4dが変
形しようとしても、空隙部4a・4a内の弾性部材5・
5の復元力により押戻されるので、本体4に生じる変形
は、弾性限界を超えない範囲に抑制され、本体4には塑
性変形に至るような無理な変形が生じないようになって
いる。
【0024】さらに、例えばウレタン樹脂等からなる弾
性部材5のみを利用して衝撃および振動を吸収緩和しよ
うした場合、パレット2面内において、載置された荷物
の重量が不釣り合いになると、弾性部材5に生じる変形
は方向性が定まらないものになるため、パレット2に傾
きが生じて荷崩れを招来する虞れがあるが、本実施例の
脚3の場合には、上述したような性質を有する本体4に
より、弾性部材5に生じる変形の方向性を規制できるの
で、積上げた荷物の重量が不釣り合いになることにより
生じる荷崩れを防止できる。
【0025】このように、例えばナイロン6からなる本
体4と、ウレタン樹脂からなる弾性部材5とを組合わせ
て脚3を構成することにより、振動および衝撃に対する
吸収性の優れたものとすることができ、パレット2の着
地時または搬送時における振動または衝撃が吸収緩和さ
れるので、荷物の破損を防ぐことが可能になる。
【0026】したがって、本実施例の脚3は、パレット
2上に載置した荷物に伝達される衝撃、あるいは振動を
吸収緩和することができるので、振動、衝撃等により破
損、あるいは故障等を招き易い製品、例えばコーンカッ
プ等の可食容器や、精密機器、電子機器等の部品の搬送
に特に適したものである。また、脚3の本体4は、ナイ
ロン6を原料として一体成形されたものであるため、軽
量であると共に、大量生産を行えばコストの低減を図る
ことも可能になる。
【0027】尚、本実施例では、弾性部材として、本体
4における空洞部4a・4a内にクッション性の優れた
ウレタン樹脂を埋設した構成となっているが、図4に示
すように、本体4における上面部4bの各コーナー部
と、これらに対向する下面部4cの各コーナー部との間
に、弾性部材としての圧縮バネ8…を設けた場合におい
ても、同様の作用効果を得ることが可能である。
【0028】この場合には、外部からの力が加わって、
本体4における中間部4dが変形しても、上記の圧縮ば
ね8…が、本体4における上面板4bと下面板4cとの
距離を保持するように付勢する。したがって、本体4の
空洞部4a内に弾性部材を設けた場合と同様に、振動、
あるいは衝撃を吸収緩和することが可能になる。
【0029】〔実施例2〕 次に、本発明の他の実施例を図5および図7に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有する部
材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0030】本実施例に係る脚11は、図5に示すよう
に、本体12における略正方形状の上面部12bおよび
下面部12cの間に形成されている中間部12dの形状
が、前記実施例1と異なっていること以外は、前記実施
例1に係る脚3と略同様の構成である。すなわち、本体
12は、例えばナイロン6を原料として一体成形された
ものであり、上面部12bおよび下面部12cにおける
各コーナー部には、図6にも示すように、パレット2お
よび連結板1に固定するためのボルト・ナット用の穴1
2e…が設けられている。
【0031】本体12における中間部12dは、その断
面が略ひし形形状となっており、この中間部12dによ
り、前後に貫通する断面ひし形形状の空洞部12aが形
成されている。この空洞部12aには、前記実施例1と
同様に、例えばウレタン樹脂からなる弾性部材5が埋設
されている。つまり、この弾性部材5により、本体12
に適度な復元力が付与され、外部からの力が加わったと
きに本体12に無理な変形が生じないようになってい
る。また、弾性部材5における変形時の方向性は、上記
本体12によって規制されるようになっている。
【0032】このような構成の脚11を、前記実施例1
と同様にパレット2の下面の所定箇所に取付けると、粘
弾性を有するナイロン6からなる本体12とクッション
性を有するウレタン樹脂からなる弾性部材5との双方の
長所が生かされて、パレット2上の荷物に加わる着地時
の衝撃、あるいは搬送時の振動を緩和することが可能に
なり、荷物の破損を防ぐことができる。
【0033】尚、上記本体12の空洞部12aに、弾性
部材5を埋設する代わりに、図7に示すように、圧縮バ
ネ8を設けた場合においても、本体12に適度な復元力
が付与されると共に、本体12の無理な変形を防ぐこと
が可能になり、荷物に加わる衝撃、あるいは振動を緩和
することができる。
【0034】〔実施例3〕 次に、本発明のさらに他の実施例を図8ないし図10に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を
有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略
する。
【0035】本実施例の脚15は、図8に示すように、
本体16における略正方形状の上面部16bおよび下面
部16cの間に形成されている中間部16dの形状が、
前記実施例1とは異なっていること以外は、前記実施例
1に係る脚3と略同様の構成である。すなわち、本体1
6は、例えばナイロン6を原料として一体成形されたも
のであり、上面部16bおよび下面部16cにおける各
コーナー部には、図9にも示すように、パレット2およ
び連結板1に固定するためのボルト・ナット用の穴16
e…が設けられている。
【0036】本体16における中間部16dは、略円筒
形状であり、この中間部16dにより、前後に貫通する
略円柱状の空洞部16aが形成されている。この空洞部
12aには、前記実施例1と同様に、例えばウレタン樹
脂からなる弾性部材5が設けられている。つまり、この
弾性部材5により、本体16に適度な復元力が付与さ
れ、外部からの力が加わったときに本体16に無理な変
形が生じないようになっている。また、弾性部材5にお
ける変形時の方向性は、上記本体16によって規制され
るようになっている。
【0037】このような構成の脚15を、前記実施例1
と同様にパレット2の下面の所定箇所に取付けると、粘
弾性を有するナイロン6からなる本体16とクッション
性を有するウレタン樹脂からなる弾性部材5との双方の
長所が生かされて、パレット2上の荷物に加わる着地時
の衝撃、あるいは搬送時の振動を緩和することが可能に
なり、荷物の破損を防ぐことができる。
【0038】尚、上記本体16の空洞部16aに、弾性
部材5を埋設する代わりに、図10に示すように、上面
部16b及び下面部16cにおける各コーナー部の間
に、圧縮バネ8…を設けた場合においても、本体16に
適度な復元力が付与されると共に、本体16の無理な変
形を防ぐことが可能になり、荷物に加わる振動、あるい
は衝撃を緩和することができる。
【0039】〔実施例4〕 次に、本発明のさらに他の実施例を図11ないし図12
に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の
便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能
を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省
略する。
【0040】本実施例の脚21は、図11に示すよう
に、本体22における略正方形状の上面部22bおよび
下面部22cの間に形成されている中間部22dの形状
が、前記実施例1と異なっていること以外は、前記実施
例1に係る脚3と略同様の構成である。すなわち、本体
22は、例えばナイロン6を原料として一体成形された
ものであり、上面部22bおよび下面部22cにおける
各コーナー部には、ボルト・ナット用の穴22e…が設
けられており、これにより、図12に示すように、脚2
1と、パレット2および連結板1とが固定されるように
なっている。
【0041】本体22における中間部22dは、略球状
であり、この中間部22d内に密閉された略球状の空洞
部22aが形成されている。この空洞部22aには、例
えばウレタン樹脂からなる球状の弾性部材5が設けられ
ている。この弾性部材5の径は、弾性部材5の外周面と
中間部22dの内面との間に若干の隙間が設けられるよ
うに、空洞部22aの径よりも小さく設定されている。
【0042】このように、この弾性部材5により、本体
22に適度な復元力が付与されると共に、外部からの力
が加わったときに生じる無理な変形を防ぐことができる
ようになっている。また、弾性部材5における変形時の
方向性は、上記本体22によって規制されるようになっ
ている。
【0043】このような構成の脚21を、前記実施例1
と同様にパレット2の下面の所定箇所に取付けると、粘
弾性を有するナイロン6からなる本体22とクッション
性を有するウレタン樹脂からなる弾性部材5との双方の
長所が生かされて、パレット2上の荷物に加わる着地時
の衝撃、あるいは搬送時の振動を緩和することが可能に
なり、荷物の破損を防ぐことができる。
【0044】尚、上記本体22の空洞部22aに、弾性
部材5を設ける代わりに、本体22における上面部22
b及び下面部22cにおける各コーナー部の間に、圧縮
バネ(図示せず)を設けた場合においても、本体22に
適度な復元力が付与されると共に、本体22の大幅な変
形を防ぐことが可能になり、荷物に加わる衝撃、あるい
は振動を緩和することができる。
【0045】尚、上記各実施例においては、弾性部材と
して、上記ウレタン樹脂または圧縮バネの何れか一方を
備えた構成について説明したが、上記いずれの形状の本
体を用いた場合でも、ウレタン樹脂及び圧縮バネの両方
を弾性部材として備えた構成とすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る荷
物載置台の脚は、荷物載置台の下面と、接地面となる連
結板の上面との間に介在される緩衝用の脚であって、
体がナイロンプラスチック材料からなると共に、このナ
イロンプラスチック材料で空洞部が形成されることによ
り、負荷方向の弾性変形が増大された形状になっている
構成である。
【0047】また、請求項2の発明に係る荷物載置台の
脚は、上記空洞部が、略半円柱形状に形成されている構
成である。
【0048】また、請求項3の発明に係る荷物載置台の
脚は、上記空洞部が、断面略ひし形状に形成されている
構成である。
【0049】また、請求項4の発明に係る荷物載置台の
脚は、上記空洞部が略円柱形状に形成されている構成で
ある。
【0050】また、請求項5の発明に係る荷物載置台の
脚は、上記空洞部が、略球状に形成されている構成であ
る。
【0051】それゆえ、荷物載置台の脚の本体は、粘弾
性を有する例えばナイロン6等のナイロンプラスチック
材料からなると共に、負荷方向の弾性変形が増大される
ように、例えば請求項2、3、4、または5にそれぞれ
記載した形状の空洞部が設けられているので、衝撃また
は振動等が加わっても、瞬時には反応せず、時間をかけ
て上記空洞部が変形、また復元しながら、衝撃または振
動を吸収するようになっている。したがって、急激な衝
撃等が加わった場合でも、その勢いで急激に変形し、荷
物に振動または衝撃を与えるという虞れが回避されるの
で、荷物の破損を防ぐことが可能になるという効果を奏
する。
【0052】また、請求項6の発明に係る荷物載置台の
脚は、上記本体に生じる変形を弾性限度を超えない範囲
に抑制すると共に、生じた変形の方向性が上記本体によ
って規制される弾性部材が設けられている構成である。
【0053】それゆえ、請求項1に係る発明の効果に加
えて、上記弾性部材から本体に対して、変形を復元しよ
うとする力が加わることになり、本体に無理な変形が生
じるのを防ぐことができると共に、本体から弾性部材に
対しては変形の方向性を規制する力が加わることになる
ので、ナイロンプラスチック材料からなる本体と弾性部
材とを組合わせて脚とすることにより、双方の長所を生
かして、荷物載置台の着地時、あるいは運搬時等に生じ
る衝撃あるいは振動を吸収緩和し、荷物の破損を防ぐこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における荷物載置台の脚を示
す斜視図である。
【図2】パレットの下面に取付けた上記脚を示す断面図
である。
【図3】上記脚が取付けられたパレットを示す正面図で
ある。
【図4】弾性部材として、圧縮バネを取付けた脚を示す
断面図である。
【図5】本発明の他の実施例における荷物載置台の脚を
示す斜視図である。
【図6】パレットの下面に取付けた上記脚を示す断面図
である。
【図7】弾性部材として、圧縮バネを取付けた脚を示す
断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例における荷物載置台
の脚を示す斜視図である。
【図9】パレットの下面に取付けた上記脚を示す断面図
である。
【図10】弾性部材として、圧縮バネを取付けた脚を示
す断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例における荷物載置
台の脚を示す斜視図である。
【図12】パレットの下面に取付けた上記脚を示す断面
図である。
【符号の説明】
2 パレット(荷物載置台) 3 脚 4 本体 4a 空洞部 5 弾性部材 8 圧縮バネ(弾性部材) 11 脚 12 本体 12a 空洞部 15 脚 16 本体 16a 空洞部 21 脚 22 本体 22a 空洞部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷物載置台の下面と、接地面となる連結板
    の上面との間に介在される緩衝用の脚であって、 本体が、ナイロンプラスチック材料からなると共に、こ
    のナイロンプラスチック材料で空洞部が形成されること
    により、負荷方向の弾性変形が増大された形状になって
    いることを特徴とする荷物載置台の脚。
  2. 【請求項2】上記空洞部が、略半円柱形状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の荷物載置台の脚。
  3. 【請求項3】上記空洞部が、断面略ひし形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の荷物載置台の
    脚。
  4. 【請求項4】上記空洞部が略円柱形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の荷物載置台の脚。
  5. 【請求項5】上記空洞部が、略球状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の荷物載置台の脚。
  6. 【請求項6】上記本体に生じる変形を弾性限度を超えな
    い範囲に抑制すると共に、生じた変形の方向性が上記本
    体によって規制される弾性部材が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の荷物載置台の脚。
JP5119572A 1993-05-21 1993-05-21 荷物載置台の脚 Expired - Fee Related JP2766447B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5119572A JP2766447B2 (ja) 1993-05-21 1993-05-21 荷物載置台の脚

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5119572A JP2766447B2 (ja) 1993-05-21 1993-05-21 荷物載置台の脚

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06329157A JPH06329157A (ja) 1994-11-29
JP2766447B2 true JP2766447B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=14764670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5119572A Expired - Fee Related JP2766447B2 (ja) 1993-05-21 1993-05-21 荷物載置台の脚

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2766447B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE29611797U1 (de) * 1996-07-06 1997-10-30 Franz Delbrouck GmbH, 58710 Menden Vorrichtung zum Warentransport
JP4045383B2 (ja) * 1997-12-24 2008-02-13 日本通運株式会社 パレットおよびパレット装置
JP2002145267A (ja) * 2000-11-01 2002-05-22 Toshiba Logistics Corp 輸送用免振パレット
JP4763145B2 (ja) * 2001-03-26 2011-08-31 エドワーズ株式会社 分子ポンプ
KR100698233B1 (ko) * 2005-07-27 2007-03-22 이분옥 이중완충수단을 갖는 파렛트
BRPI0700676F1 (pt) * 2007-03-01 2019-01-15 Forte Tecnologia & Consultoria Ltda pallet

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50152354U (ja) * 1974-06-04 1975-12-18

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06329157A (ja) 1994-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5195439A (en) Shipment pallet for heavy and sensitive equipment
US8720350B2 (en) Pallet, method of manufacturing and method of transporting or handling goods
US9291234B1 (en) Load adapting vibration isolation pallet mechanisms
US6418862B1 (en) Shock absorbing pallet
EP1875007B1 (en) Storage rack system including storage rack virbration isolator
US7263806B2 (en) Storage rack vibration isolators and related storage racks
JP2766447B2 (ja) 荷物載置台の脚
US3101063A (en) Cushioned skid
JP2008239170A (ja) 防振機構
US6644218B2 (en) Shock absorbing pod
JP4045383B2 (ja) パレットおよびパレット装置
US6609467B2 (en) Elastomer mounted pallet
JP2724118B2 (ja) 荷物載置台の脚体
KR100698233B1 (ko) 이중완충수단을 갖는 파렛트
TWI693183B (zh) 棧板
KR100899280B1 (ko) 자동차 부품용 파레트
JP2001280419A (ja) 防振パレット
JP3040401B2 (ja) 輸送用自動除振装置
JP7263752B2 (ja) 梱包装置
JP6905707B2 (ja) パレット
JP4850875B2 (ja) パレット
US20230182956A1 (en) Shock-absorbing pallets for transporting servers
JP3080425U (ja) パレット
JP4090828B2 (ja) 物品運搬具
JP2004210057A (ja) 搬送台車

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees