JP2765819B2 - 擁壁の現場打ち施工法 - Google Patents
擁壁の現場打ち施工法Info
- Publication number
- JP2765819B2 JP2765819B2 JP8878796A JP8878796A JP2765819B2 JP 2765819 B2 JP2765819 B2 JP 2765819B2 JP 8878796 A JP8878796 A JP 8878796A JP 8878796 A JP8878796 A JP 8878796A JP 2765819 B2 JP2765819 B2 JP 2765819B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- surface decorative
- window frame
- retaining wall
- construction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Retaining Walls (AREA)
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
Description
リートを打設し擁壁を構築する施工法、殊に従来の鋼製
型枠パネルや木製型枠パネルを使用しないで、上記擁壁
の現場打ち構築が行なえるようにした擁壁の現場打ち施
工法に関する。
を構築する場合には、施工面に対向して足場を組み、こ
の足場を使用してその内側に多数の鋼製型枠パネル又は
木製型枠パネル個々を締結金具を用いて相互に締結しつ
つ壁状に構築し、更にこの壁状に構築した型枠パネル群
の内面に表面化粧型を取付け、この表面化粧型群を取付
けた型枠パネル壁と施工面間にコンクリートを打設し、
擁壁を構築していた。
施工においては、上記の通り多量の木製型枠パネル又は
鋼製型枠パネルの使用が不可欠とされており、これら型
枠パネルの構築及び脱型時の解体に多くの時間と労度が
強いられている。
入、備蓄場所の確保、構築、解体の全ての面で経済的、
技術的なロスが大きく、又脱型後の型枠パネルの清掃や
寿命を考慮すると上記ロスは更に増大する。更には鋼製
型枠パネルは高重量で扱い憎く、錆発生の問題もあり、
又木製型枠パネルは軽量で扱い易いが、木材資源の保護
に逆行する。
及び鋼製型枠パネルを使用せずに適正な現場打ち擁壁の
構築及びその表面化粧の成形が可能な擁壁の現場打ち施
工法を提供するものであり、よって木製又は鋼製型枠パ
ネルの使用を不可欠とした従来工法の問題点を一掃する
ことを目的とする。
場打ち施工法は、従来の木製や鋼製の型枠パネルを用い
ずに、擁壁を構築すべき施工面に対向して、縦骨と横骨
とにより多数の窓枠を画成せる多窓枠体を構築する。
化粧型を配し、該各表面化粧型を上記縦骨と横骨に着脱
可に支持して、表面化粧型支持枠体を形成し、該表面化
粧型支持枠体と上記施工面間にコンクリートを打設して
擁壁を現場打ち構築するようにしたものである。
おける木製や鋼製の型枠パネルの使用を排してこの使用
によって招来される前記経済上、技術上の問題点を一掃
することができ、擁壁の現場打ち施工における合理化、
省力化、コストダウンに顕著な改善をもたらす。
側の法面や垂直面等の施工面を現場打ちコンクリートで
覆工する施工法である。
1,図4Aに示すように、上記例示の施工面1に対向し
て多窓枠体2を構築する。該多窓枠体2は縦骨3と横骨
4を縦横に組み、多数の窓枠6を画成している。
アルミパイプ等の金属パイプを用い、これを三方パイプ
継手、四方パイプ継手或いは二方パイプ継手等の継手5
を用いて、図4A,Bの如き段違い格子又は正格子に組
立て多窓枠体2を形成する。縦骨3と横骨4とは継手5
から抜去することによって分解可能である。
付けて形成することができる。
イプ又は無垢の合成樹脂製棒材或いは無垢の金属棒材の
適用が可能である。
体の構築) 次に図2,図4Bに示すように、上記各窓枠6内に多数
の表面化粧型7を配し、各表面化粧型7を縦骨3と横骨
4に着脱可に支持し表面化粧型支持枠体2′を構築す
る。
等を成形する型であり、プラスチック製型や、ゴム製型
を用いることができる他、軽量の薄肉金属製型等が用い
られる。例えば、図2においてはプラスチック製型を表
面化粧型7として用いる場合を予定している。
型であり、この有底室型の開口部周縁にフランジ8を有
する一体成形型である。上記表面化粧型7を上記多窓枠
体2の各窓枠6内に配し、上記フランジ8を縦骨3及び
横骨4の内面、即ち骨3,4の後記するコンクリート打
設側内面に係止する。
フランジ8にて荷受けし、同時にこのフランジ8にて各
表面化粧型7間の密閉構造を形成できる。図5はこのフ
ランジ8を縦骨3及び横骨4の内面において、隣接する
型7のフランジ8と互いに重ね合せ状態にし上記型7間
における密閉構造を形成する。
ね合わせた例を示し、図5Bは該重ね合せられた該フラ
ンジ相互をマジックテープ(商品名ベルクロ)9′を介
し、係合した例を示している。又図5Cは該相互に重ね
合わされたフランジ8を凸状と溝状を圧嵌するファスナ
ー9′′を用いて係合した例を示している。
骨3及び横骨4に対する支持を確かなものにするため、
図6に示すように、型7の開口部周縁の要所に係止具9
を設ける。図7に示すように、表面化粧型7はこの係止
具9を以って、縦骨3及び横骨4のコンクリート打設側
内面に係止し、各窓枠6内に保持する。
形成し、このフックを強制的に縦骨3及び横骨4に圧嵌
し、型7を窓枠6内にしっかりと装着し、且つフックの
弾性により着脱を容易にする。
型7の全体を支える。上記係止具9は図6に示すよう
に、別部品で形成したものを型7の開口部周縁に鋲着や
接着等の方法により取付けるか、又は型7の成形時にプ
ラスチックにて一体成形する。
クにて一体成形し、このフランジ8をフック形に成形
し、これを縦骨3及び横骨4の内面側から係止してい
る。この例は型7とフランジ兼フックを一体成形品にて
形成でき、型7の簡素化が図れる。
表面形状を自然岩を模した擬石模様を成形する型であ
る。この表面化粧型7は図9,図10に示すように、複
数の擬石成形部11を有し、擬石成形部11と各成形部
間の目地溝成形部12を適当な厚みを持ったシート成形
にて形成しており、この型7は射出成形やプレス成形に
て形成される。
形状を擬石模様にしたコンクリートパネルにて施工面を
覆工する工法が盛んに行なわれるようになっている。上
記実施例はコンクリートの現場打ちにて擁壁10の表面
形状を擬石模様にすることを可能にする。
接する窓枠6内に配置された型7を互いに連結して単位
表面化粧型を形成できる。即ち、各窓枠6内に各一個の
表面化粧型7を配置する例と共に、複数個の窓枠6内に
配置される型部をプラスチック等にて一体成形して前記
単位表面化粧型(連窓表面化粧型)を形成し、縦骨3又
は横骨4に支持することができる。
配置された型部相互間に縦骨3又は横骨4の内面に係止
される目地溝成形部12を備える。上記連窓表面化粧型
7はプラスチックにて射出成形又はプレス成形したシー
ト成形型にすることができることは前記の通りである更
に図11は図2に示す工程において、外型7aと内型7
bとから成る複合型を表面化粧型7として用い、この表
面化粧型7を多窓枠体2の各窓枠6内に配し、縦骨3又
は横骨4に支持し表面化粧型支持枠体2′を構築した例
を示している。
個の複合型から成る表面化粧型7を形成しており、例え
ば外型7aは比較的剛性を有する厚肉のプラスチック製
型にて形成し、内型7bは可撓性を有する薄肉のプラス
チック製型にて形成する場合を予定している。
な型形状を有し、擁壁10の表面模様、例えば擬石の表
面模様の再現性を確保し、外型7aはこの内型7bをバ
ックアップしてコンクリート打設圧に耐える機能をに担
わせる。
されたシート型である。上記実施例は外型7aをコンク
リート打設圧に対するバックアップ型として用い、内型
7bをより精緻な表面擬石模様を成形する手段とする
他、上記外型7aをコンクリート打設耐圧手段としつ
つ、上記内型7bをコンクリート打設後の養生手段とす
る思想を開示している。
次の工程の説明において述べる。
に、上記表面化粧型支持枠体2′と施工面1間にコンク
リートを打設し、表面化粧型7に従った表面模様を有す
る擁壁10を現場打ちにて成形する。
化期間を経た後、上記表面化粧型支持枠体2′は解体さ
れる。即ち、多窓枠体2を解体した後、表面化粧型7を
脱型することによって、表面を擬石模様等に成形した擁
壁10がコンクリートの現場打ちにて容易に得られる。
bから成る複合型を表面化粧型7として用いた場合、図
12に示すように、多窓枠体1を解体し外型7aを脱型
して内型7bは擁壁表面に残留し、擁壁10の表面保護
手段として機能させ爾後的に脱型する。擁壁10は脱型
すると雨天に晒され、又衝撃によって破損する恐れを有
するが、上記内型7bは上記擁壁10を外的要因から保
護し、美麗な状態で完工を待つことができる。
粧型支持枠体の形成、コンクリートの打設を基本工程と
して含んでおり、この工程に付加して、基礎コンクリー
ト13を図1に示す工程の前に予め形成することが可能
である。又型7を脱型後、擁壁10の表面に仕上材や着
色材の塗布、シーリング材の塗布等を行なう場合を含
む。
を水止めシートで覆ったり、砕石等の裏込め材を打ち込
む工程を上記基本工程に付加することを妨げない。又上
記表面化粧型7の内面に着色材を予め散布又は塗着し、
次にコンクリートを打設する実施例は本発明の実施例と
して有効である。
壁成形型枠の構築、解体、脱型等が著しく簡素化され、
従来工法における木製や鋼製の型枠パネルの使用を排し
て、この使用によって招来される経済上、技術上の問題
点を一掃することができ、擁壁の現場打ち施工における
合理化、省力化、コストダウンに顕著な改善をもたら
す。
て足場として兼用できる。換言すれば従来の足場を多窓
枠体として使用できる思想を含んでいる。
粧型を装着して形成される表面化粧型支持枠体の要部斜
視図。
縦骨又は横骨に係止する例を示す要部断面図、Bは該フ
ランジをマジックテープにて係合した例を示す要部断面
図、Cは該フランジをファスナーにて係合した例を示す
要部断面図。
掛け止めした状態を示す要部断面図。
着して連窓形の表面化粧型枠体を形成した例を示す要部
断面図。
型平面図。
表面化粧型支持枠体を形成した例を示す要部断面図。
型を擁壁に残留した状態を示す断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】施工面に対向して縦骨と横骨とにより多数
の窓枠を画成せる多窓枠体を構築し、該多窓枠体の各窓
枠内に多数の表面化粧型を配し、該表面化粧型を上記縦
骨と横骨に着脱可に支持して表面化粧型支持枠体を形成
し、該表面化粧型支持枠体と上記施工面間にコンクリー
トを打設することを特徴とする擁壁の現場打ち施工法。 - 【請求項2】上記表面化粧型が内型と外型の複合型から
成ることを特徴とする請求項1記載の擁壁の現場打ち施
工法。 - 【請求項3】上記表面化粧型を上記横骨に吊掛けするこ
とを特徴とする請求項1記載の擁壁の現場打ち施工法。 - 【請求項4】上記表面化粧型がその周囲へ張り出すフラ
ンジを以って上記横骨及び縦骨のコンクリート打設側内
面に係止されていることを特徴とする請求項1記載の擁
壁の現場打ち施工法。 - 【請求項5】上記フランジが隣接する表面化粧型間にお
いて互いに重なり合うことを特徴とする請求項4記載の
擁壁の現場打ち施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8878796A JP2765819B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 擁壁の現場打ち施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8878796A JP2765819B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 擁壁の現場打ち施工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09256397A JPH09256397A (ja) | 1997-09-30 |
JP2765819B2 true JP2765819B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=13952561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8878796A Expired - Lifetime JP2765819B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 擁壁の現場打ち施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2765819B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109623682B (zh) * | 2018-12-24 | 2020-02-04 | 重庆新腾源环保科技有限公司 | 一种金刚砂轮烘干装置 |
CN109500755B (zh) * | 2018-12-24 | 2020-07-17 | 重庆新腾源环保科技有限公司 | 一种金刚砂轮放置架 |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP8878796A patent/JP2765819B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09256397A (ja) | 1997-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107143135B (zh) | 结构一体化保温装饰外模板及其外墙施工方法 | |
US4191521A (en) | Battery moulding of panels | |
US4404158A (en) | Method of making a building panel | |
KR101161142B1 (ko) | 결속공을 갖는 마감패널이 일체화 시공되게 한 콘크리트 외벽 시공방법 | |
CN108000689B (zh) | 带窗框的砼构件用组合模板及其浇筑方法和砼构件 | |
JP2765819B2 (ja) | 擁壁の現場打ち施工法 | |
JP6186641B1 (ja) | プレキャストコンクリート擁壁、プレキャストコンクリート擁壁製造装置、プレキャストコンクリート擁壁の製造方法 | |
JP2002061320A (ja) | コンクリート躯体の嵩上げ工法およびコンクリート型枠板の型枠固定金具 | |
CN211873662U (zh) | 轻质悬挂构件以及由其形成的组合式装饰墙体 | |
JP2993693B2 (ja) | 窯業系押出し板材による型枠工法 | |
JP2003119724A (ja) | プレビーム合成桁の床版構築方法 | |
JP2681138B2 (ja) | 永久型枠板ユニット | |
JP2003113672A (ja) | 鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼板、及びその製造方法 | |
CN218881567U (zh) | 一种筒型混凝土模板结构 | |
JPH0625456B2 (ja) | 外壁パネル | |
CN217557272U (zh) | 一种装配式复合模壳现浇泡沫混凝土自保温外墙系统 | |
JP2001182287A (ja) | 化粧パネル | |
KR100725378B1 (ko) | 콘크리트 건축물의 모서리부 몰딩 | |
JPS6019830A (ja) | 複合型枠を用いたコンクリ−トの打設方法と複合型枠 | |
JP3039985U (ja) | 石貼りコンクリートパネル | |
JPH0721199B2 (ja) | コンクリート構築物の保護膜形成方法 | |
JP2512412B2 (ja) | 化粧材の先付けコンクリ―トの製造方法 | |
JPH0224438A (ja) | コンクリートユニット板 | |
JP3496210B2 (ja) | ガラスブロック集合体 | |
JPH08246546A (ja) | ライニングパネル付きコンクリート躯体壁の施工方法および構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080403 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100403 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110403 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403 Year of fee payment: 16 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |