JP2764016B2 - 木目模様を有する合成樹脂板の製造方法 - Google Patents

木目模様を有する合成樹脂板の製造方法

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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種建築用材料等に
使用される木目模様を有する熱可塑性合成樹脂板の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木目模様を有する合成樹脂板の簡易な製
造方法として、たとえば特公平3−59804号公報に
示されるように、適宜木粉を混入した熱可塑性樹脂から
なる成形用樹脂材料を、サーキュラーダイ(丸形ダイ)
により一旦チューブ状に押出し成形したのち、これを押
出方向に切り開き、平板状に展開することによって板状
材料とする方法が公知である。
【0003】一方、上記のような押出し展開法による合
成樹脂板の製造において、その表面に天然木材に近似し
た木目模様を付与する方法についても、従来種々検討さ
れている。その1つの有力な方法として、特公平3−5
9803号公報に示されるように、押出機のサーキュラ
ーダイの樹脂出口の部分に流路を横断する複数個のブリ
ッジ部を設けたものとし、このブリッジ部で樹脂の流れ
が妨げられることを利用して、展開板材の表面に板目模
様を付与せしめたものとする方法が提案されている。
【0004】しかしながら、この提案方法においては、
サーキュラーダイの樹脂出口であるダイスリットの部分
で樹脂材料が上記ブリッジ部で一旦分流され、そして再
度合流して融着一体化されるものであるため、成形され
た合成樹脂板においてこの融着部分の強度が他の部分の
弱いものとなるおそれがあり、真空成形や圧空成形等の
熱成形に供した場合、熱成形時に破れとか薄肉化を生じ
るおそれがあり、実用上好ましいものではなかった。の
みならず、上記提案方法では、樹脂板の表面肌の仕上が
りが悪いものとなると共に、実際上、木目模様の中でも
板目柄の模様しか良好に付与することができず、外観上
好適視される柾目柄の模様を付与することは困難であっ
た。
【0005】これに対し、本出願人は、先の出願に係る
特願平6−40186号により、成形用樹脂材料として
木目模様を付与するためのブラウン系等の着色材粒子を
混入したものを用いるものとすると共に、押出し用の丸
形ダイス内の環状樹脂通路の内周面または外周面の一部
に、凹凸状の表面摩擦手段を設けたものとし、樹脂材料
の表面に流動摩擦抵抗を与えることにより、成形物の表
面に前記着色材料の押出し方向に配向された模様をあら
わし、柾目柄を付与せしめるものとする方法を提案し
た。
【0006】上記の先行提案方法は、所期する柾目模様
の付与効果において十分に満足しうるものであったが、
更に次のような問題点を有することが遺憾とされるとこ
ろであった。
【0007】即ち、上記の方法によって形成される柾目
模様は、人工木材の表層部分のみにおいて、深さ0.1
〜0.2mm程度の極く浅い範囲に形成されているにすぎ
ない。このため、用途によって人工木材の表面を研磨し
あるいは切削したような場合、柾目模様が簡単に消失し
てしまうおそれがあるという点である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな技術的背景の中で、押出展開法による合成樹脂板の
製造方法において、板面に深さのある程度深いところま
で美麗な木目模様を付与し、板面の研磨加工等によって
も容易に消失することのない木目模様を有するものとす
ること、そしてまた、木目模様を天然木材に近似した変
化のあるものにしたり、外観の良好な柾目柄に形成する
などの選択の自由性のあるものとすること、更にまた板
幅方向において相対的な強度上の著しい弱点部分を残存
せしめないものとすること、以上の諸要請に満足を与え
うる木目模様を有する合成樹脂板の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的において、こ
の発明の基本とするところは、木目模様を付与するため
の着色材を混入した成形用樹脂材料を、サーキュラーダ
イを備えた押出機により所定直径のチューブ状に押出し
成形したのち、該押出チューブを円周方向の一個所で押
出方向に切開しかつ展開して平板状の合成樹脂板を得る
方法において、前記サーキュラーダイ内の環状樹脂流路
内に、押出方向の中間部において外周面側および内周面
側の少なくともいずれか一方から内方に突出した多数個
のフィンないし突起を有する抵抗部材を備えたダイを用
い、前記フィンないし突起による成形用樹脂材料中の着
色材の展伸配向により、押出チューブの内外面の少なく
ともいずれか一方に木目模様を付与せしめたものとする
ことを特徴とする木目模様を有する合成樹脂板の製造方
法を要旨とする。
【0010】更に、上記木目模様をより外観上好ましい
柾目模様のものに形成するためには、前記フィンないし
突起をピッチ1〜30mmの密な配置に設けるものとする
手段が採用される。
【0011】更にまた、合成樹脂板を人工木材として天
然木材に近似した加工性と外観を付与するために、成形
用材料として、熱可塑性合成樹脂に前記着色材料ととも
に、樹脂100重量部に対し木粉10〜100重量部を
添加配合したものを用いることが推奨される。
【0012】以下、この発明の構成を更に添附図面の参
照のもとに詳しく説明する。
【0013】
【発明の細部構成と作用】先ず、この発明に用いる成形
用樹脂材料は、熱可塑性合成樹脂に好ましくは木粉を混
入した配合物をベース材料とし、これに木目模様を形成
するためのブラウン系等の着色材を配合したものであ
る。
【0014】上記熱可塑性樹脂としては、特に限定され
るものではないが、具体的には例えばポリ塩化ビニル樹
脂(PVC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合体樹脂(ABS)、ポリスチレン樹脂(P
S)、ポリプロピレン樹脂(PP)等が用いられる。ま
た、木粉は、粒径80〜300メッシュ、含水率1〜5
%程度のものが好適に用いられる。その配合量は前記熱
可塑性樹脂100重量部に対し木粉10〜100重量部
程度とするのが好適であり、特に30〜70重量部とす
るのが好ましい。
【0015】着色材は、上記樹脂と木粉との混合物から
なるベース材料よりも濃色に着色された熱可塑性樹脂粉
末あるいはペレットからなるものであり、もとよりベー
ス材料の樹脂と良好な相溶性を有する同質のものを用い
るのが好ましい。ブラウン系着色材の一例として、例え
ばセントラル硝子株式会社製の「WR−PVC、W−3
2C、H244」(商品名)を好適物として挙示するこ
とができる。着色材の配合割合は、前記ベース材料10
0重量部に対し、2〜6重量部、特に好ましくは3〜5
重量部程度とすることにより好結果を得ることができ
る。
【0016】この発明による合成樹脂板の製造は、上記
のような成形用樹脂材料を用い、図1に示すようにサー
キュラーダイ(2)を装備した押出機(1)により、一
旦チューブ状に押出したのち、この押出しチューブ(1
0)をダイスの出口近くの位置において切断刃(3)に
より円周方向の一部において切断し、これを展開状態に
開いて平板状の合成樹脂板(P)に成形するものであ
る。展開したのち、内部に残留する応力歪を除去するた
め、更に熱ロールに通して安定化させる補整処理を施す
ものとすることが望ましい。
【0017】上記サーキュラーダイ(2)は、そのダイ
外殻(4)の内部にスパイダーリング(5)を介してト
ピード(6)ないしマンドレルを支持しており、該トピ
ード(6)と外殻(4)との間に所定の環状の樹脂流路
(7)を形成している。スパイダーリング(5)は、外
輪部(5a)を外殻(4)に固定し、内輪部(5b)を
トピード(6)に固定して設けられたもので、環状樹脂
流路(7)の対応部分に図3に示すように周方向に複数
個のスパイダー部(8)を有し、隣接するスパイダー部
(8)(8)間の連通孔(9)によって環状樹脂流路
(7)を連通している。
【0018】上記は従来のサーキュラーダイと実質的に
同様であり、押出機(1)のシリンダー(1a)内でス
クリュー(11)により混練された押出材料は、アダプタ
ー(12)を経由してサーキュラーダイ(2)に送り込ま
れ、トピード(6)によって内面側を画定された環状樹
脂流路(7)に拡開テーパー状の入口側から導入され、
該流路を通過する過程で上記スパイダーリング(5)の
スパイダー部(8)によって一旦分流される。そして環
状樹脂流路(7)の漸次径が縮小された流路部分を経て
出口側のダイスリット(7a)部に至る過程で、樹脂材
料は再び合流され、融着一体化されてチューブ状に押出
される。
【0019】ところで、この発明においては、合成樹脂
板(P)の板面に任意の木目模様を付与する手段として
ダイ内に1つまたは2つ以上のリング状抵抗部材(13)
(14)を装備したサーキュラーダイ(2)が使用され
る。
【0020】リング状抵抗部材の1つ(13)は、押出チ
ューブ(10)の内面側に木目模様を付与すべくトピード
(6)側に付設装備されたものであり、他方のリング状
抵抗部材(14)は、押出チューブ(10)の外面側に木目
模様を付与すべくダイ外殻(4)側に付設装備されたも
のである。いずれも、樹脂流路(7)の流れ方向におい
てスパイダーリング(5)の下流側に隣接して配置され
ているが、この位置に限定されるものではない。スパイ
ダーリング(5)の上流側に配置されても良いし、下流
側に離れて配置されても良い。しかしながら、トピード
(6)とダイ外殻(4)との間の環状樹脂流路(7)中
において、その先端のダイスリット(7a)部分より上
流側の中間領域部分に配置することが必要である。ダイ
スリット(7a)部分に設けるときは、抵抗部材(13)
(14)による掻き傷の影響が板面に強く残り、成形され
る樹脂板(P)の表面肌が悪いものとなると共に、機械
的強度の点でも弱いものとなるおそれがある。
【0021】ところで、トピード(6)側の内側抵抗部
材(13)は、図示例においては板目模様を付与するため
のものとして形成されたもので、図4及び図6に示すよ
うに外周面上にピッチ(P1 )30〜100mm程度の等
間隔または不等間隔に、環状樹脂流路(7)内に突出し
た多数個の抵抗用突起(15)を有する。図示において、
抵抗用突起(15)は、樹脂流路(7)の間隔ないし流路
幅(W)に対し、高さ(h1 )20〜80%、好ましく
は30〜50%程度で、厚さ(t)1〜5mm、好ましく
は2〜3mm程度の平板状に形成することが好ましいが、
円柱状、角柱状、三角形断面のピラミッド状、針状等、
他の形状のものに形成しても良い。
【0022】抵抗用突起(15)は、環状樹脂流路(7)
内を流れる樹脂材料に流れ抵抗を与え、隣接する突起
(15)(15)間の部分で相対的に樹脂材料の流れが早く
なる結果、隣接する両突起間の部分において板面に着色
材の展伸配向による図7(b)に示すような板目状模様
(A)を付与するものである。従って、隣接する抵抗用
突起(15)(15)間の間隔を周方向において不等間隔に
設定することにより、樹脂板(P)の幅方向に変化のあ
る板目模様(A)を付与することが可能となり、一層天
然木材の有する板目模様に近似した模様を形成せしめる
ことができる。
【0023】また、抵抗用突起(15)はそのピッチを小
さくすればするほど、付与する模様を柾目模様に近いも
のに変化させることができる。
【0024】このことから、他方のダイ外殻(6)側の
外側抵抗部材(14)は、図示例において柾目模様(B)
を付与するためのものとして形成されたものであり、内
周面上にピッチ(P2 )1〜30mm、好ましくは3〜1
5mmの間隔で、先細の断面三角形状のフィン(16)とし
て多数個突設されたものとなされている。このフィン
(16)の高さ(h2 )は、樹脂流路(7)の間隔ないし
幅(W)に対して20〜90%、好ましくは40〜60
%程度の範囲に形成されるものである。
【0025】フィンピッチ(P2 )は、板面に与える木
目模様の態様を定めるものであり、30mmをこえるピッ
チとするときは、もはや柾目模様の外観を呈するものと
ならず、それ以下のピッチに設定すべきである。一方、
1mm未満のピッチにするときは、フィンに所要の強度を
付与することができず、あるいはフィン(16)の高さ
(h2 )が低いものとなるために、深さの深い領域にま
で柾目模様(B)を付与することができない。好ましく
はピッチ(P2 )3〜15mm程度に設定するのが良い。
【0026】環状樹脂流路(7)内を流れる樹脂材料
は、その外周面が上記フィン(16)によって流れ抵抗を
受け、樹脂材料中に含まれる着色材が細かいピッチで流
れ方向に筋状に展伸配向される結果、樹脂板(P)の板
面に図7(a)に示すような天然木材に近似した柾目模
様(B)が付与されるものである。
【0027】上記図示実施例においては、内外に種類の
異なる2つの抵抗部材(13)(14)を対向状に配置した
例を示したが、板目模様付与用あるいは柾目模様付与用
の同一種類の2つの抵抗部材を配置したものとしても良
い。また2つの抵抗部材(13)(14)を樹脂材料の流れ
方向に設置場所を変えて配置しても良い。更には内外い
ずれか一方の抵抗部材のみを配設し、樹脂板(P)の片
面のみに板目模様(A)あるいは柾目模様(B)を付与
せしめるものとしても良い。
【0028】
【実施例】成形用樹脂材料として、ポリ塩化ビニル樹脂
100重量部と、平均粒径100μmの乾燥木粉30重
量部との混合物からなるベース材料100重量部に対
し、ブラウン系着色材(セントラル硝子株式会社製「W
R−PVC」)4重量部を混合したものを用いた。
【0029】一方、押出機として、口径55mm、L/D
=18の2軸型押出機を用い、これにサーキュラーダイ
(2)を装備した。
【0030】サーキュラーダイ(2)は、図1に示すよ
うに多数個のスパイダー部(8)を備えたスパイダーリ
ング(5)によってトピード(6)を周方向の複数個所
で支持したものとし、かつ樹脂出口の前方至近位置の一
個所に切断刃(3)を設けたものとした。また、ダイ
(2)の環状ダイスリット(9d)は直径380mm、ス
リット幅3.0mmとし、環状樹脂流路(7)の中間部領
域部分の流路幅は10mmとした。
【0031】一方、スパイダーリング(4)の後方に隣
接して内外2つの抵抗部材(13)(14)を配設したもの
とした。一方の内側抵抗部材(13)は、周方向の内面に
ピッチ(P1 )30〜60mmの不等間隔に複数個の抵抗
用突起(高さ3mm、厚さ2mm、長さ3mm)(15)を設け
たものとし、他方の外側抵抗部材(14)は内面の周方向
に、ピッチ(P2 )3.5mmの間隔で多数個の先細三角
形断面のフィン(高さ8mm、基端部厚さ1.92mm、長
さ3mm)(16)を設けたものとした。
【0032】そして、前記樹脂材料を上記押出機(1)
により、直径380mm、肉厚3mmのチューブ(10)に押
出成形した。ここに、押出条件は、押出機のホッパー部
分の温度170℃、シリンダー(1a)の出口部分の温
度175℃、スクリュー(11)の温度170℃、アダプ
ター(12)の温度175℃、サーキュラーダイ(2)の
温度180℃、スクリューの回転速度20rpm に設定し
た。
【0033】次いで、サーキュラーダイ(2)から押出
された成形チューブ(10)を、ダイス出口近傍に設けた
切断刃(3)により周方向の一箇所で切り開き、シート
状に展開したのち、放冷硬化させて幅1050mm、厚さ
3mmの平板状の合成樹脂板(P)製品を得た。
【0034】この合成樹脂板(P)は、図2及び図7に
示すように押出チューブ(10)の外面による表面側にお
いて天然木材に近似した美麗な柾目模様(B)を有し、
押出チューブ(10)の内面による裏面側に板幅方向に不
等間隔に並んだ板目模様(A)を有するものであった。
【0035】そこで、この合成樹脂板材(P)の表面及
び裏面のそれぞれについて、1.0mmの深さまで平均に
研磨したところ、いずれの面においてもそれぞれ柾目模
様(B)及び板目模様(A)が消失することなく美麗な
状態に残存するものであった。
【0036】
【発明の効果】請求項1によるこの発明においては、木
目模様を有する合成樹脂板の押出展開法による製造にお
いて、前述のように該合成樹脂板の表面に、板目状ある
いは柾目状の木目模様を、板面の比較的深い位置にまで
有する合成樹脂板を得ることができる。しかも、サーキ
ュラーダイ内の環状樹脂流路の中間部領域内で樹脂材料
の表面部にフィンないし抵抗用突起で抵抗を与えること
によって上記木目模様を付与するものであるから、ダイ
スリットから出てきた時点においては押出チューブの表
面肌は良好な状態に修復されたものとなり、外観上及び
強度上良好な合成樹脂板を得ることができる。かつフィ
ンないし抵抗用突起のピッチを変えることで、板目模様
と柾目模様の変化も自由な選択により付与することが可
能になる。更に、請求項2においては、合成樹脂板の板
面に、外観上好ましい柾目模様を付与したものとするこ
とができると共に、該柾目模様は表面研磨等によっても
消失することのないものとすることができる。
【0037】更にまた請求項3においては、切断、切削
等の木材と同様の良好な加工性を有し、かつ木肌に近似
した外観風合を有する人工木材としての使用適性に一段
と優れた合成樹脂板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に用いるサーキュラーダイを備
えた押出機の概略縦断面図である。
【図2】押出チューブを切り開いて板状に展開する態様
を示した斜視図である。
【図3】図1の III−III 線の断面図である。
【図4】図1のIV−IV線の断面図である。
【図5】外側抵抗部材の一部拡大断面図である。
【図6】内側抵抗部材の一部拡大断面図である。
【図7】製造される合成樹脂板の両面の模様態様を示す
ものであって、(a)は表面図、(b)は裏面図であ
る。
【符号の説明】
1…押出機 2…サーキュラーダイ 3…切断刃 4…ダイ外殻 6…トピード 7…環状樹脂流路 10…押出チューブ 13…内側抵抗部材 14…外側抵抗部材 15…抵抗用突起 16…フィン P…合成樹脂板 A…板目模様 B…柾目模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 511:14 B29L 7:00 (56)参考文献 特公 平3−59803(JP,B2) 特公 平3−59804(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27N 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木目模様を付与するための着色材を混入
    した成形用樹脂材料を、サーキュラーダイを備えた押出
    機により所定直径のチューブ状に押出し成形したのち、
    該押出チューブを円周方向の一個所で押出方向に切開し
    かつ展開して平板状の合成樹脂板を得る方法において、 前記サーキュラーダイ内の環状樹脂流路内に、押出方向
    の中間部において外周面側および内周面側の少なくとも
    いずれか一方から内方に突出した多数個のフィンないし
    突起を有する抵抗部材を備えたダイを用い、 前記フィンないし突起による成形用樹脂材料中の着色材
    の展伸配向により、押出チューブの内外面の少なくとも
    いずれか一方に木目模様を付与せしめたものとすること
    を特徴とする木目模様を有する合成樹脂板の製造方法。
  2. 【請求項2】 フィンないし突起をピッチ1〜30mmの
    密な配置に設けることにより、押出チューブに柾目模様
    を付与することを特徴とする請求項1に記載の木目模様
    を有する合成樹脂板の製造方法。
  3. 【請求項3】 成形用樹脂材料は、熱可塑性樹脂100
    重量部に対し木粉10〜100重量部を更に配合したも
    のを用いる請求項1ないし3に記載の木目模様を有する
    合成樹脂板の製造方法。
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JPH08156001A (ja) パイプ状発泡体

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