JP2760130B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2760130B2
JP2760130B2 JP2076212A JP7621290A JP2760130B2 JP 2760130 B2 JP2760130 B2 JP 2760130B2 JP 2076212 A JP2076212 A JP 2076212A JP 7621290 A JP7621290 A JP 7621290A JP 2760130 B2 JP2760130 B2 JP 2760130B2
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昌美 黒田
雅世 天野
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電子写真用感光体に関し、詳しくは導電性
基体上に形成した感光層の中に前記一般式(I),(I
I),(III),(IV)および(V)で示されるアゾ化合
物を含有することを特徴とする電子写真用感光体に関す
る。
〔従来の技術〕
従来より電子写真用感光体(以下感光体とも称する)
の感光材料としてはセレンまたはセレン合金などの無機
光導電性物質、酸化亜鉛あるいは硫化カドミウムなどの
無機光導電性物質を樹脂結着剤中に分散させたもの、ポ
リ−N−ビニルカルバゾールまたはポリビニルアントラ
センなどの有機光導電性物質、フタロシアニン化合物あ
るいはビスアゾ化合物などの有機光導電性物質を樹脂結
着剤中に分散させたものや真空蒸着させたものなどが利
用されている。
また感光体には暗所で表面電荷を保持する機能、光を
受容して電荷を発生する機能、同じく光を受容して電荷
を輸送する機能とが必要であるが、一つの層でこれらの
機能をあわせもったいわゆる単層型感光体と、主として
電荷発生に寄与する層と暗所での表面電荷の保持と光受
容時の電荷輸送に寄与する層とに機能分離した層を積層
したいわゆる積層型感光体がある。
これらの感光体を用いた電子写真法による画像形成に
は、例えばカールソン方式が適用される。この方式での
画像形成は暗所での感光体へのコロナ放電による帯電、
帯電された感光体表面上への露光による原稿の文字や絵
などの静電潜像の形成、形成された静電潜像のトナーに
よる現像、現像されたトナー像の紙などの支持体への転
写,定着により行われ、トナー像転写後の感光体は除
電,残留トナーの除去,光除電などを行った後、再使用
に供される。
近年、可とう性,熱安定性,膜形成性などの利点によ
り、有機材料を用いた感光体の開発がすすめられてお
り、電荷発生能の優れた光導電性有機染料,顔料を用い
た感光体が数多く提案されている。例えば米国特許第38
16118号明細書に記載のフタロシアニン,特公昭61-2949
6号公報に記載のスクアリリウム,特開昭59-133553号公
報に記載のアズレニウム,特公昭60-60052号公報に記載
のアンスアンスロンなどを電荷発生材料として用いた感
光体が提案されている。さらに、新規なアゾ化合物を電
荷発生材料として用いた感光体も数多く知られている
(特開昭47-37543号公報,特開昭56-116039公報,特開
昭57-176055号公報,特開昭60-5941号公報,特公昭60-4
5664号公報など)。また、電荷輸送材料としても、新規
ヒドラゾン化合物,ピラゾリン化合物などが多数提案さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように、有機材料は無機材料にない多くの長所
を持つが、また同時に電子写真用感光体に要求されるす
べての特性を充分に満足するものがまだ得られていない
のが現状であり、特に光感度および繰り返し連続使用時
の特性に問題があった。
この発明は、上述の点に鑑みてなされたものであっ
て、感光層に電荷発生物質として今まで用いられたこと
のない新しい有機材料を用いることにより、高感度で繰
り返し特性に優れた複写機用の電子写真用感光体を提供
することを解決すべき課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、この発明によれば、下記
一般式(I),(II),(III),(IV)および(V)
で示されるアゾ化合物のうちの少なくとも一種を含む感
光層を備えた電子写真用感光体とする。
〔式(I)において、R1、R2は、水素原子、ハロゲン
原子、以下のそれぞれ置換されていてもよいアルキル
基、アルコキシ基のいずれかを表し、A(カップラー残
基)が下記一般式(VI)ないし(XI)のうちのいずれか
を表す。〕 〔式(VI)ないし(XI)において、Zはベンゼン環と
縮合して芳香族多環あるいは複素環を形成する残基、X1
は水素原子、COOR1またはCONR2R3(R1、R2、R3は、水素
原子、以下のそれぞれ置換されていてもよいアルキル
基、アリール基、複素環基のうちのいずれかを表す)、
X2およびX5はそれぞれ置換されてもよいアルキル基、ア
リール基、複素環基のうちのいずれかを表し、X3および
X6は水素原子、シアノ基、カルバモイル基、カルボキシ
ル基、エステル基、アシル基のうちのいずれかを表し、
X4およびX11は水素原子、以下のそれぞれ置換されてい
てもよいアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
基、アラルキル基、アリール基、複素環基のうちのいず
れかを表し、X7およびX8はそれぞれ水素原子、ハロゲン
原子、ニトロ基、以下のそれぞれ置換されていてもよい
アルキル基、アルコキシ基のうちのいずれかを表し、X9
は以下のそれぞれ置換されていてもよいアルキル基、ア
リール基、カルボキシル基、エステル基のうちのいずれ
かを表し、X10はそれぞれ置換されていてもよいアリー
ル基、複素環基のうちのいずれかを表し、Yは複素環を
形成する残基を表す。
ただし、R1およびR2がともに水素原子である場合にお
いて、X1がCONR2R3(R2が水素原子であり、かつ、R3
置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよ
い複素環基、または置換されていてもよいアリール基)
である場合、並びに、Aが(X)である場合を除く。〕 〔式(II)、(III)、(IV)および(V)におい
て、Aはカップラー残基を表し、R5、R6、R11およびR12
は、水素原子、ハロゲン原子、以下のそれぞれ置換され
ていてもよいアルキル基、アルコキシ基のいずれかを表
し、R3、R4、R7、R8、R9、R10、R13およびR14は水素原
子、ハロゲン原子、ニトロ基、以下のそれぞれ置換され
ていてもよいアルキル基、アルコキシ基のうちのいずれ
かを表す。〕 前記一般式(II)ないし(V)におけるA(カップラ
ー残基)が下記一般式(VI)ないし(XI)のうちのいず
れかを用いると好適である。
〔式(VI)ないし(XI)において、Zはベンゼン環と
縮合して芳香族多環あるいは複素環を形成する残基、X1
は水素原子、COOR1またはCONR2R3(R1、R2、R3は、それ
ぞれ水素原子、以下のそれぞれ置換されていてもよいア
ルキル基、アリール基、複素環基のうちのいずれかを表
す)、X2およびX5はそれぞれ置換されてもよいアルキル
基、アリール基、複素環基のうちのいずれかを表し、X3
およびX6は水素原子、シアノ基、カルバモイル基、カル
ボキシル基、エステル基、アシル基のうちのいずれかを
表し、X4およびX11は水素原子、以下のそれぞれ置換さ
れていてもよいアルキル基、シクロアルキル基、アルケ
ニル基、アラルキル基、アリール基、複素環基のうちの
いずれかを表し、X7およびX8はそれぞれ水素原子、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、以下のそれぞれ置換されていても
よいアルキル基、アルコキシ基のうちのいずれかを表
し、X9は以下のそれぞれ置換されていてもよいアルキル
基、アリール基、カルボキシル基、エステル基のうちの
いずれかを表し、X10はそれぞれ置換されていてもよい
アリール基、複素環基のうちのいずれかを表し、Yは複
素環を形成する残基を表す。
前記一般式(I)で示される化合物は、下記一般式
(1)で示されるアミノ化合物を常法によりテトラゾ化
し、それぞれ対応するカップラーと、アルカリ存在下適
当な溶媒(例えばN,Nジメチルホルムアミド,ジメチル
スルホキシドなど)中でカップリング反応させることに
より、容易に合成することができる。
〔式(1)中、R1およびR2は水素原子,ハロゲン原
子,以下のそれぞれ置換されてもよいアルキル基,アル
コキシ基のうちのいずれかを表す。〕 このようにして得られる一般式(I)で示されるアゾ
化合物の具体例を例示すると次の通りである。
また、前記一般式(II)で示される化合物は、それぞ
れ下記一般式(2)で示されるアミノ化合物を常法によ
りテトラゾ化し、アルカリ存在下、適当な溶媒(例えば
N,Nジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドな
ど)中でそれぞれ対応するカップラーとカップリング反
応させることにより、容易に合成することができる。
〔式(2)中、R5およびR6は水素原子,ハロゲン原
子,以下のそれぞれ置換されてもよいアルキル基,アル
コキシ基のうちのいずれかを表し、R3,R4,R7およびR8
水素原子,ハロゲン原子,ニトロ基,以下のそれぞれ置
換されてもよいアルキル基,アルコキシ基のうちのいず
れかを表す。〕 このようにして得られる一般式(II)で示されるアゾ
化合物の具体例を例示すると次の通りである。
また、前記一般式(III)で示される化合物は、下記
一般式(3)で示される化合物を常法によりジアゾ化
し、アルカリ存在下、適当な溶媒(例えばN,Nジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど)中でそれぞ
れ対応するカップラーとカップリング反応させた後、前
記の適当な溶媒中、下記一般式(4)で示されるアミノ
化合物と縮合反応させることにより、容易に合成するこ
とができる。
〔式(3)および(4)中、R9およびR10は水素原
子,ハロゲン原子,ニトロ基,以下のそれぞれ置換され
てもよいアルキル基,アルコキシ基のうちのいずれかを
表し、R11およびR12は水素原子,ハロゲン原子,以下の
それぞれ置換されてもよいアルキル基,アルコキシ基の
うちのいずれかを表す。〕 このようにして得られる一般式(III)で示されるア
ゾ化合物の具体例を例示すると次の通りである。
前記一般式(IV)または(V)で示される化合物は、
下記一般式(5)または(6)で示されるアミノ化合物
を常法によりジアゾ化し、それぞれ対応するカップラー
と、アルカリ存在下、適当な溶媒(例えばN,Nジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど)中でカップ
リング反応させることにより、容易に合成することがで
きる。
このようにして得られる一般式(IV)で示されるアゾ
化合物の具体例を例示すると次の通りである。
〔作用〕 前記一般式(I),(II),(III),(IV)および
(V)で示されるアゾ化合物を感光層に用いた例は知ら
れていない。本発明者らは、前記課題を解決するために
各種有機材料について鋭意検討を進める中で、これらア
ゾ化合物について数多くの実験を行った結果、その技術
的解明はまだ充分なされていないが、このような前記一
般式(I),(II),(III),(IV)および(V)で
示される特定のアゾ化合物を電荷発生物質として使用す
ることが、電子写真特性の向上に極めて有効であること
を見出し、高感度で繰り返し特性の優れた感光体を得る
に至ったのである。
〔実施例〕
この発明の感光体は前記一般式(I),(II),(II
I),(IV)および(V)で示される化合物を感光層中
に含有させたものであるが、これら化合物の応用の仕方
によって、第1図,第2図,あるいは第3図に示したご
とくに用いることができる。
第1図〜第3図はこの発明の感光体の概念的断面図
で、1は導電性基体、20,21,22は感光層、3は電荷発生
物質、4は電荷発生層、5は電荷輸送物質、6は電荷輸
送層、7は被覆層である。
第1図は、導電性基体1上に電荷発生物質3である前
記一般式(I),(II),(III),(IV)および
(V)の化合物と電荷輸送物質5を樹脂バインダー(結
着剤)中に分散した感光層20(通常単層型感光体と称せ
られる構成)が設けられたものである。
第2図は、導電性基体1上に電荷発生物質3である前
記一般式(I),(II),(III),(IV)および
(V)の化合物を含有する電荷発生層4と、電荷輸送物
質5を主体とする電荷輸送層6との積層からなる感光層
21(通常積層型感光体と称せられる構成)が設けられた
ものである。場合によっては、被覆層を設けることが可
能である。
第3図は、第2図の逆の層構成の感光層22が設けられ
たものである。この場合には、電荷発生層4を保護する
ためさらに被覆層7を設けるのが一般的である。
第2図および第3図に示す2種類の層構成とする理由
は、負帯電方式として通常用いられる第2図の層構成で
正帯電方式で用いようとしても、これに適合する電荷輸
送物質が見つかっておらず、したがって、正帯電方式の
感光体として現段階では第3図に示す層構成が必要なた
めである。
第1図の感光体は、電荷発生物質を電荷輸送物質およ
び樹脂バインダーを溶解した溶液中に分散させ、この分
散液を導電性基体上に塗布することによって作製でき
る。
第2図の感光体は、導電性基体上に電荷発生物質の粒
子を溶剤または樹脂バインダー中に分散して得た分散液
を塗布、乾燥し、その上に電荷輸送物質および樹脂バイ
ンダーを溶解した溶液を塗布、乾燥することにより作製
できる。
第3図の感光体は、電荷輸送物質および樹脂バインダ
ーを溶解した溶液を導電性基体上に塗布、乾燥し、その
上に電荷発生物質の粒子を溶剤または樹脂バインダー中
に分散して得た分散液を塗布、乾燥し、さらに被覆層を
形成することにより作製できる。
導電性基体1は、感光体の電極としての役目と同時に
他の各層の支持体となっており、円筒状,板状,フィル
ム状のいずれでも良く、材質的にはアルミニウム,ステ
ンレス鋼,ニッケルなどの金属、あるいはガラス,樹脂
などの上に導電処理をほどこしたものでも良い。
電荷発生層4は、一般式(I),(II),(III),
(IV)および(V)で示される化合物であらわされる電
荷発生物質3の粒子を樹脂バインダー中に分散させた材
料を塗布して形成され、光を受容して電荷を発生する。
また、その電荷発生効率が高いことと同時に発生した電
荷の電荷輸送層6および被覆層7への注入性が重要で、
電場依存性が少なく低電場でも注入の良いことが望まし
い。電荷発生層は電荷発生物質を主体としてこれに電荷
輸送物質などを添加して使用することも可能である。樹
脂バインダーとしては、ポリカーボネート,ポリエステ
ル,ポリアミド,ポリウレタン,塩化ビニル,エポキ
シ,シリコン樹脂,ジアリルフタレート樹脂,ブチラー
ル樹脂,メタクリル酸エステルの重合体および共重合体
などを適宜組み合わせて使用することが可能である。
一般式(I),(II),(III),(IV)および
(V)で示される化合物の割合は樹脂バインダーに対し
て30重量%〜90重量%であり、分散溶剤としてはジクロ
ロメタン,ジクロロエタン,酢酸エチル,メチルエチル
ケトン,テトラヒドロフランなどが挙げられる。
電荷輸送層6は、樹脂バインダー中に有機電荷輸送物
質として、ヒドラゾン化合物,ピラゾリン化合物,スチ
ルベン化合物,トリフェニルアミン化合物,オキサゾー
ル化合物,オキサジアゾール化合物などを溶解・分散さ
せた材料を塗布して形成され、暗所では絶縁体層として
感光体の電荷を保持し、光受容時には電荷発生層から注
入される電荷を輸送する機能を発揮する。樹脂バインダ
ーとしては、ポリカーボネート,ポリエステル,メタク
リル酸エステルの重合体および共重合体などを用いるこ
とができる。
被覆層7は暗所ではコロナ放電の電荷を受容して保持
する機能を有しており、かつ電荷発生層が感応する光を
透過する性能を有し、露光時に光を透過し、電荷発生層
に到達させ、発生した電荷の注入を受けて表面電荷を中
和消滅させることが必要である。被覆材料としては、ポ
リエステル,ポリアミドなどの有機絶縁性皮膜形成材料
が適用できる。また、これら有機材料と無機高分子樹
脂,SiO2などの無機材料、膜形成能を有する金属アルコ
キシ化合物やさらには金属,金属酸化物などの電気抵抗
を低減させる材料とを混合して用いることもできる。被
覆材料としては有機絶縁性皮膜形成材料に限定されるこ
とはなくSiO2などの無機材料さらには金属,金属酸化物
などを蒸着,スパッタリングなどの方法により形成する
ことも可能である。
被覆材料は前述の通り電荷発生物質の光の吸収極大の
波長領域においてできるだけ透明であることが望まし
い。
被覆層自体の膜厚は被覆層の配合組成にも依存する
が、繰り返し連続使用したとき残留電位が増大するなど
の悪影響が出ない範囲で任意に設定できる。
以下、この発明の実施例について説明する。
実施例6 前記化合物No.II-1で示される化合物50重量部をポリ
エステル樹脂(商品名バイロン200:東洋紡製)100重量
部と1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)−2−ピラ
ゾリン(ASPP)100重量部とテトラヒドロフラン(THF)
溶剤とともに3時間混合機により混練して塗布液を調製
し、導電性基体であるアルミ蒸着ポリエステルフィルム
(Al-PET)上に、ワイヤーバー法にて塗布して、乾燥後
の膜厚が15μmになるように感光層を形成して、第1図
に示した構成の感光体を作製した。
実施例2 まず、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−ジフェ
ニルヒドラゾン(ABPH)100重量部とポリカーボネート
樹脂(商品名パンライトL-1250:帝人製)100重量部を塩
化メチレンで溶解してできた塗液をアルミ蒸着ポリエス
テルフィルム基体上にワイヤーバー法にて塗布し、乾燥
後の膜厚が15μmになるように電荷輸送層を形成した。
このようにして得られた電荷輸送層上に前記化合物No.I
-2で示される化合物50重量部を、ポリエステル樹脂(商
品名バイロン200:東洋紡製)50重量部とTHF溶剤ととも
に3時間混合機により混練して塗布液を調製しワイヤー
バー法にて塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μmになるよう
に電荷発生層を形成し、さらにその上に被覆層を形成し
て、第3図に示した構成に対応する感光体を作製した。
実施例3 実施例2において、電荷輸送物質をABPHからスチルベ
ン化合物であるα−フェニル−4′−N,N−ジメチルア
ミノスチルベンに替え、その他は実施例2と同様にして
感光体を作製した。
実施例4 実施例2において、電荷輸送物質をABPHからトリフェ
ニルアミン化合物であるトリ(p−トリル)アミンに替
え、その他は実施例2と同様にして感光体を作製した。
実施例5 実施例2において、電荷輸送物質をABPHからオキサジ
アゾール化合物である2,5−ビス(p−ジエチルアミノ
フェニル)−1,3,4−オキサジアゾールに替え、その他
は実施例2と同様にして感光体を作製した。
実施例7 実施例2において、電荷発生物質を前記化合物No.I-2
から前記化合物No.II-2に替え、その他は実施例2と同
様にして感光体を作製した。
実施例8 実施例7において、電荷輸送物質をABPHからスチルベ
ン化合物であるα−フェニル−4′−N,N−ジメチルア
ミノスチルベンに替え、その他は実施例7と同様にして
感光体を作製した。
実施例9 実施例7において、電荷輸送物質をABPHからトリフェ
ニル化合物であるトリ(p−トリル)アミンに替え、そ
の他は実施例7と同様にして感光体を作製した。
実施例10 実施例7において、電荷輸送物質をABPHからオキサジ
アゾール化合物である2,5−ビス(p−ジエチルアミノ
フェニル)−1,3,4−オキサジアゾールに替え、その他
は実施例7と同様にして感光体を作製した。
実施例11 実施例1において、電荷発生物質を前記化合物No.I-1
から前記化合物No.IV-1に替え、その他は実施例1と同
様にして感光体を作製した。
実施例12 実施例2において、電荷発生物質を前記化合物No.I-2
から前記化合物No.IV-2に替え、その他は実施例2と同
様にして感光体を作製した。
実施例13 実施例12において、電荷輸送物質をABPHからトリフェ
ニルアミン化合物である、トリ(p−トリル)アミンに
替え、その他は実施例12と同様にして感光体を作製し
た。
実施例14 前記化合物No.IV-3で示される化合物100重量部をポリ
エステル樹脂(商品名バイロン200:東洋紡製)100重量
部とMEK溶剤とともに3時間混合機により混練して塗布
液を調製し、アルミニウム支持体上に約0.5μmになる
ように塗布し、電荷発生層を形成した。この上にスチル
ベン化合物である、α−フェニル−4′−N,N−ジフェ
ニルアミノスチルベン100重量部とポリカーボネート樹
脂(商品名パンライトL-1250:帝人製)100重量部を塩化
メチレンで溶解してできた塗液をワイヤーバー法で塗布
し、電荷輸送層を形成し、第2図に示した構成の感光体
を作製した。
実施例15 実施例14において、電荷輸送物質をオキサジアゾール
化合物である、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾールに替え、その他は実施
例14と同様にして感光体を作製した。
このようにして得られた感光体の電子写真特性を、川
口電機製静電記録紙試験装置「SP-428」を用いて測定し
た。その結果を第1表に示す。
感光体の表面電位Vs(ボルト)は暗所で+6kVまたは
−6kVのコロナ放電を10秒間行って感光体表面を実施例
1〜13は正帯電、実施例14,15は負帯電させたときの初
期の表面電位であり、続いてコロナ放電を中止した状態
で2秒間暗所保持したときの表面電位Vd(ボルト)を測
定し、さらに続いて感光体表面に照度2ルックスの白色
光を照射してVdが半分になるまでの時間(秒)を求め、
半減衰露光量E1/2(ルックス・秒)とした。また、照度
2ルックスの白色光を10秒間照射したときの表面電位を
残留電位Vr(ボルト)とした。
第1表に見られるように、実施例2ないし15は半減衰
露光量,残留電位ともに良好であった。
実施例16 前記化合物No.1-3〜6、8〜20、22〜33,No.II-3〜N
o.II-29,No.III-1〜No.III-10,No.IV-4〜No.IV-22,No.V
-1〜No.V-10で示される化合物100重量部をそれぞれポリ
エステル樹脂(商品名バイロン200:東洋紡製)100重量
部とTHF溶剤とともに3時間混合機に混練して塗布液を
調製し、アルミニウム支持体上に約0.5μmになるよう
に塗布し電荷発生層をそれぞれ形成した。この上に、実
施例2で作製したのと同じ方法で得られたABPHの塗布液
を約15μmになるように塗布して電荷輸送層を形成し、
第2図に示した構成の感光体を作製した。
このようにして得られた感光体の電子写真特性を、川
口電機製静電記録紙試験装置「SP-428」を用い、実施例
14,15の場合と同様にして測定した。そのうちの半減衰
露光量E1/2の測定結果を第2表に示す。
第2表に見られるように、前記アゾ化合物No.1-3〜
6、8〜20、22〜33,No.II-3〜No.II-29,No.III-1〜No.
III-10,No.IV-4〜No.IV-22、No.V-1〜No.V-10を電荷発
生物質として用いた感光体についても半減衰露光量E1/2
は良好であった。
〔発明の効果〕
この発明によれば、導電性基体上に電荷発生物質とし
て前記一般式(I),(II),(III),(IV)および
(V)で示される化合物を用いることとしたため、正帯
電および負帯電においても高感度でしかも繰り返し特性
の優れた感光体を得ることができる。さらに、必要に応
じて表面に被覆層を設置して耐久性を向上することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図および第3図はこの発明の感光体のそれ
ぞれ異なる実施例を示す概念的断面図である。 1……導電性基体、3……電荷発生物質、4……電荷発
生層、5……電荷輸送物質、6……電荷輸送層、7……
被覆層、20,21,22……感光層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)、(II)、(III)、(I
    V)および(V)で示されるアゾ化合物のうちの少なく
    とも一種を含む感光層を備えたことを特徴とする電子写
    真用感光体。 〔式(I)において、R1、R2は、水素原子、ハロゲン原
    子、以下のそれぞれ置換されていてもよいアルキル基、
    アルコキシ基のいずれかを表し、A(カップラー残基)
    が下記一般式(VI)ないし(XI)のうちのいずれかを表
    す。〕 〔式(VI)ないし(XI)において、Zはベンゼン環と縮
    合して芳香族多環あるいは複素環を形成する残基、X1
    水素原子、COOR1またはCONR2R3(R1、R2、R3は、水素原
    子、以下のそれぞれ置換されていてもよいアルキル基、
    アリール基、複素環基のうちのいずれかを表す)、X2
    よびX5はそれぞれ置換されてもよいアルキル基、アリー
    ル基、複素環基のうちのいずれかを表し、X3およびX6
    水素原子、シアノ基、カルバモイル基、カルボキシル
    基、エステル基、アシル基のうちのいずれかを表し、X4
    およびX11は水素原子、以下のそれぞれ置換されていて
    もよいアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、
    アラルキル基、アリール基、複素環基のうちのいずれか
    を表し、X7およびX8はそれぞれ水素原子、ハロゲン原
    子、ニトロ基、以下のそれぞれ置換されていてもよいア
    ルキル基、アルコキシ基のうちのいずれかを表し、X9
    以下のそれぞれ置換されていてもよいアルキル基、アリ
    ール基、カルボキシル基、エステル基のうちのいずれか
    を表し、X10はそれぞれ置換されていてもよいアリール
    基、複素環基のうちのいずれかを表し、Yは複素環を形
    成する残基を表す。 ただし、R1およびR2がともに水素原子である場合におい
    て、X1がCONR2R3(R2が水素原子であり、かつ、R3が置
    換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい
    複素環基または置換されていてもよいアリール基)であ
    る場合、並びに、Aが(X)である場合を除く。〕 〔式(II)、(III)、(IV)および(V)において、
    Aはカップラー残基を表し、R5、R6、R11およびR12は、
    水素原子、ハロゲン原子、以下のそれぞれ置換されてい
    てもよいアルキル基、アルコキシ基のいずれかを表し、
    R3、R4、R7、R8、R9、R10、R13およびR14は水素原子、
    ハロゲン原子、ニトロ基、以下のそれぞれ置換されてい
    てもよいアルキル基、アルコキシ基のうちのいずれかを
    表す。〕
  2. 【請求項2】請求項1記載の感光体において、前記一般
    式(II)ないし(V)におけるA(カップラー残基)が
    下記一般式(VI)ないし(XI)のうちのいずれかである
    ことを特徴とする電子写真用感光体。 〔式(VI)ないし(XI)において、Zはベンゼン環と縮
    合して芳香族多環あるいは複素環を形成する残基、X1
    水素原子、COOR1またはCONR2R3(R1、R2、R3は、それぞ
    れ水素原子、以下のそれぞれ置換されていてもよいアル
    キル基、アリール基、複素環基のうちのいずれかを表
    す)、X2およびX5はそれぞれ置換されてもよいアルキル
    基、アリール基、複素環基のうちのいずれかを表し、X3
    およびX6は水素原子、シアノ基、カルバモイル基、カル
    ボキシル基、エステル基、アシル基のうちのいずれかを
    表し、X4およびX11は水素原子、以下のそれぞれ置換さ
    れていてもよいアルキル基、シクロアルキル基、アルケ
    ニル基、アラルキル基、アリール基、複素環基のうちの
    いずれかを表し、X7およびX8はそれぞれ水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、以下のそれぞれ置換されていても
    よいアルキル基、アルコキシ基のうちのいずれかを表
    し、X9は以下のそれぞれ置換されていてもよいアルキル
    基、アリール基、カルボキシル基、エステル基のうちの
    いずれかを表し、X10はそれぞれ置換されていてもよい
    アリール基、複素環基のうちのいずれかを表し、Yは複
    素環を形成する残基を表す。〕
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