JP2755903B2 - シリコーンゴム製電子部品ケース - Google Patents

シリコーンゴム製電子部品ケース

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JP2755903B2 JP14686794A JP14686794A JP2755903B2 JP 2755903 B2 JP2755903 B2 JP 2755903B2 JP 14686794 A JP14686794 A JP 14686794A JP 14686794 A JP14686794 A JP 14686794A JP 2755903 B2 JP2755903 B2 JP 2755903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランジスターなどの
発熱性電子部品に取り付けるための熱伝導性と電気絶縁
性とを有する発熱性電子部品用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】発熱性電子部品の中でも、例えば電力ト
ランジスターは金属製のシャーシ、又は外部放熱器(ヒ
ートシンク)に熱伝導性および電気絶縁性を有するマイ
カー板又は合成樹脂シートまたはシリコーンゴムシート
などを金属製のシャーシ又は外部放熱器とで挟むように
して固定され、電力トランジスター作動時に発生する熱
を放熱する。
【0003】さらに近年は、放熱シートの熱伝導性を有
する無機充填材を含有した不透明なシリコーンゴム組成
物を成型加工したものが提案されている(実公平3−5
3510号公報)。このケース状物は、平面の放熱性シ
ートに比較しトランジスターの占有体積の増加が少な
く、さらに取付けが容易なケース状物となっている。ま
た、このケース状物は他の電子部品や外部放熱器との距
離(絶縁面距離/沿面距離)を短くすることができる。
さらに、別の公知例として実公昭62−28769号公
報に同様の電子部品収納ケースが提案されている。この
収納ケースによれば、実装密度のある程度の向上が可能
となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公平
3−53510号公報に提案されたようなケースは、全
体が無機充填材を配合したシリコーンゴムを材料とする
ことから不透明となり、組立てて電子部品にカバーした
あと、部品の品名や部品番号などを確認する際にセット
をはずし、ケースを電子部品からはずし引き抜くなどし
なければならないという課題があった。また実公昭62
−28769号公報に提案された収納ケースは、図4に
示すようにケースの一面に切り欠き又は窓を設けた構成
であるため、電子部品の品名や部品番号などの確認は容
易にできるが、一方電気絶縁性を高くできないという課
題があった。
【0005】本発明は、前記従来の課題を解決するた
め、組立て加工したセットの電子部品の品名や部品番号
を、ケースをはずす事なく確認でき、かつ熱伝導性及び
電気絶縁性に優れたシリコーンゴム製電子部品ケースを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のシリコーンゴム製電子部品ケースは、発熱
性を有する電子部品の電気絶縁及び放熱の為のシリコー
ンゴム製電子部品ケースであって、前記ケースの少なく
とも一部が電気絶縁性を有する透明なシリコーンゴム組
成物からなり、他の部分が熱伝導性シリコーンゴムで形
成されていることを特徴とする。前記構成においては、
透明な部分が、内部に収納する電子部品の表示を外部か
ら読み取れる位置に存在することが好ましい。また前記
構成においては、熱伝導性シリコーンゴム部分が、電子
部品の発熱部と接触する位置に存在することが好まし
い。
【0007】
【作用】前記本発明のシリコーンゴム製電子部品ケース
によれば、発熱性を有する電子部品の電気絶縁及び放熱
の為のシリコーンゴム製電子部品ケースであって、前記
ケースの少なくとも一部が電気絶縁性を有する透明なシ
リコーンゴム組成物からなり、他の部分が熱伝導性シリ
コーンゴムで形成されていることにより、ケースの一部
に透明部分が設けられるので、組立て加工したセットの
電子部品の品名や部品番号を、ケースをはずす事なく確
認でき、かつ熱伝導性及び電気絶縁性に優れた電子部品
ケースを実現できる。
【0008】
【実施例】以下実施例を用いて本発明を具体的に説明す
る。図1(a)は本実施例の電子部品ケースの構成を表
す全体斜視図である。図1(b)は(a)のA−A断面
図である。図1において、1は透明な熱伝導性シリコー
ンゴム組成物からなる透明部、2は無機充填剤入り熱伝
導性シリコーンゴム組成物からなる不透明部である。
【0009】本実施例の電子部品ケースの形状は、例え
ば図1に示すような中空を有する箱型の筒状体である。
電子部品の形状によっては、半円筒形またはカマボコ型
などであってもよい。ケースの形状または大きさは特に
限定されず、電子部品に応じて余剰空間が発生しないよ
う適宜設定するとよい。ケースの先端は、両先端とも開
口していてもよいが、他の部品への放電を防ぐために、
図1(a)のように一端を閉塞しているほうが望まし
い。ケースの厚さは通常0.15〜2.0mm、好まし
くは0.3〜0.9mm程度の範囲に設定される。
【0010】ケースの一部に透明部1が設けられている
ので、電子部品をケースに収納した後でも、透明部1を
透して部品名などを確認することができる。透明部1の
形状は図2または図3に示すようなものであってもよ
い。透明部1は、通常の透明な電気絶縁性シリコーンゴ
ム材料に、公知の加硫剤などを通常の使用量の範囲で添
加した組成物によって形成できる。不透明部2は、通常
使用されるシリコーンゴム材料に、公知の無機充填剤、
加硫剤、顔料などを本発明の目的に反しない範囲で添加
した組成物によって形成できる。ケースは、透明部1及
び不透明部2のそれぞれの材料であるシリコーンゴム組
成物を公知の方法で一体成形することによって得ること
ができる。不透明部2を形成するシリコーンゴム材料に
添加される無機充填剤としては、熱伝導性及び電気絶縁
性を有するものであれば特に限定されないが、例えばア
ルミナ、二酸化チタン、二酸化ケイ素、窒化ホウ素、窒
化ケイ素などの無機粉末、ガラス繊維及び石綿などの繊
維状の無機充填剤などが好適に使用できる。特に好まし
くは、窒化ホウ素やアルミナである。無機充填剤の含有
率は、樹脂成分100重量部に対して10〜900重量
部の範囲内であればよい。
【0011】以下具体的実施例を説明する。 (実施例)ケース全体が図1(a)に示すような形状
(幅11mm、高さ5mm、奥行き22mm、厚み0.
45mm)になるように、透明部1及び不透明部2を以
下に示す各材料を用いて一つずつ圧縮成形し、加熱加硫
した。 透明部1: シリコーンゴム (東レダウコーニング社製、SE1187u)100重量部 加硫剤 (東レダウコーニング社製、RC−4) 0.5重量部 不透明部2: シリコーンゴム (東レダウコーニング社製、SH432BASE) 100重量部 酸化アルミニウム(無機充填剤、昭和電工製、平均粒径約20μm)200重量 部 加硫剤 (東レダウコーニング社製、RC−4) 1.2重量部 無機顔料(東レダウコーニング社製黒色顔料) 0.5重量部 透明部1及び不透明部2を構成する各組成物の電気伝導
率は透明部0.4×10-3Cal/cm・sec.℃、不透明部
2.9×10-3Cal/cm・sec.℃であった。本実施例の一
体成形品の電気絶縁性は8kVであった。これは、従来
の無機充填剤入り熱伝導性シリコーンゴム組成物のみか
らなる成形品の8kVと比較しても差はなかった。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り、前記本発明のシリコ
ーンゴム製電子部品ケースによれば、発熱性を有する電
子部品の電気絶縁及び放熱の為のシリコーンゴム製電子
部品ケースであって、前記ケースの少なくとも一部が電
気絶縁性を有する透明なシリコーンゴム組成物からな
り、他の部分が熱伝導性シリコーンゴムで形成されてい
ることにより、ケースの一部に透明部分が設けられるの
で、組立て加工したセットの電子部品の品名や部品番号
を、ケースをはずす事なく確認でき、かつ熱伝導性及び
電気絶縁性に優れた電子部品ケースを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の電子部品ケースの
構成を表す全体斜視図、(b)は(a)のA−A断面図
である。
【図2】本発明の一実施例の電子部品ケースの構成を表
す全体斜視図である。
【図3】本発明の一実施例の電子部品ケースの構成を表
す全体斜視図である。
【図4】従来例の電子部品ケースの構成を表す全体斜視
図である。
【符号の説明】
1 透明部 2 不透明部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−17978(JP,A) 実開 平6−2702(JP,U) 実開 平4−131986(JP,U) 実開 平4−131987(JP,U) 実開 平4−131988(JP,U) 実開 昭57−2666(JP,U) 実公 昭32−7540(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/34 - 23/473 H05K 7/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱性を有する電子部品の電気絶縁及び
    放熱の為のシリコーンゴム製電子部品ケースであって、
    前記ケースの少なくとも一部が電気絶縁性を有する透明
    なシリコーンゴム組成物からなり、他の部分が熱伝導性
    シリコーンゴムで形成されていることを特徴とするシリ
    コーンゴム製電子部品ケース。
  2. 【請求項2】 透明な部分が、内部に収納する電子部品
    の表示を外部から読み取れる位置に存在する請求項1に
    記載のシリコーンゴム製電子部品ケース。
  3. 【請求項3】 熱伝導性シリコーンゴム部分が、電子部
    品の発熱部と接触する位置に存在する請求項1に記載の
    シリコーンゴム製電子部品ケース。
JP14686794A 1994-06-28 1994-06-28 シリコーンゴム製電子部品ケース Expired - Fee Related JP2755903B2 (ja)

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