JP2745894B2 - ガス絶縁送電線路 - Google Patents

ガス絶縁送電線路

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JP2745894B2 JP25627691A JP25627691A JP2745894B2 JP 2745894 B2 JP2745894 B2 JP 2745894B2 JP 25627691 A JP25627691 A JP 25627691A JP 25627691 A JP25627691 A JP 25627691A JP 2745894 B2 JP2745894 B2 JP 2745894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はガス絶縁送電線路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁母線1は図6に例を示すように
(例えば三菱電機技報第56巻第5号、1982年、第26
頁)、絶縁性に優れたガス2を充填した容器3の中に、
送電用の導体4が絶縁スペーサ5、6で支えられたもの
である。このガス絶縁母線1は長尺化して用いられるた
め、使用中通電による発熱や気温の変化などにより容器
3と導体4の間の温度差のため伸縮差が生じる。これに
対応するため導体4の間に伸縮を吸収する摺動接触子7
を用いて通電がなされている。8は据付脚で、設置する
相手の基礎9に据付けられるが、基礎9の間の距離と据
付脚8の間の容器の長さにも温度による伸縮差が生じる
ので、そのまま据付脚8と基礎9の間を全て固定する
と、容器3に過大な応力を発生し、破壊する恐れがあ
る。
【0003】そのため、例えば、三菱電機技報第56巻第
5号、1982年第28頁の表3に示されたような熱伸縮吸収
法が採られており、図7〜図9はその要点を図示したも
のである。即ち、固定点A、Bの間の温度による伸縮差
の吸収法として、図7に示すように、ガス絶縁母線1が
ある程度曲げ変形に耐えるので曲り部M、Nを利用する
方法、図8に示すように、曲り易いベローズP、Qを曲
り部M、Nの近くに挿入する方法、図9に示すように、
直線部にベローズを入れる方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、深い地下を送電
線路として利用することが考えられるようになったが、
洞道は先端に刃物を備えた円筒形の堀削機により堀り進
むため、50〜100 mといった曲率半径の大きな洞道が作
り易い。この場合、図5(i)(ii) のような直角曲げ部に
よる対策は採り難く、(iii) の方法をガス絶縁送電線路
の各ユニット毎に設けるのもベローズを多数要し費用
かさむ。又、熱伸縮をのみ考慮して、長尺化したガス絶
縁母線を取付部に置いただけでは、地震時の振動により
破壊される恐れがある。
【0005】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたもので、大きな曲率半径を持ったガス絶
縁母線を設置し、温度変化による熱伸縮に対処すること
が出来、耐震性に優れたガス絶縁送電線路を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるガス絶
縁送電線路は、大きな曲率半径の円弧部あるいは円弧部
に沿った多角形の部分を含むガス絶縁母線の配置をし
て、円弧部や円弧に沿った多角形部ではその円弧の接線
の方向にのみ、直線部では直線方向にのみ可動である支
持体を設け、それらの間の容器の一部にベローズを用い
る構成とした。
【0007】
【作用】この発明によるガス絶縁送電線路は、曲率半径
の大きな円弧状あるいは多角形の辺の形に配置されても
温度変化による伸縮は、一方向への可動部によるガス絶
縁母線の容器の曲り変形と滑り、及びベローズにより吸
収されるとともに、地震に対しては固定あるいは支持部
と一方向支持部による支持点で支えることにより、優れ
た耐震性を持つことができる。
【0008】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はガス絶縁送電線路1の据付例を
示す平面図である。洞道では曲率半径が50〜100 mとい
ったようなものが作られると考えられ、この中のガス絶
縁送電線路もその曲率中心と同心の円弧状に作ると都合
がよい。図1では曲率半径Rが30mで1/4円周の円弧
部があり、この部分を約11.5mの4つのガス絶縁母線1
のユニットで多角形の辺の形に配置された例である。図
中10で示した部分は円弧状部分の円弧の接線方向にのみ
あるいは直線部分の直線の方向にのみ可動の支持体であ
る。11は固定の支持体、12は伸縮可能のベローズであ
る。
【0009】図2は支持体10の平面図、図3は図2の断
面図である。なお、図2はフランジを設けた容器3をフ
ランジ部で接続した例である。図2及び図3において、
13は据付金具、14はローラー、15はピン、16、17はテフ
ロンなどの接着された滑り板である。矢印の方向に取付
脚8は可動となっている。
【0010】上記のように構成されたガス絶縁送電線路
は、例えば温度上昇が据付時に対し50℃あったと仮定す
ると、この図では、固定の支持体11間に4本のガス絶縁
母線1を接続して作られ、その全長が約47mであるの
で、容器3の材料がアルミニウム合金とすると、54mm伸
びる。これはベロウズ12により吸収することにするの
で、温度変化量・容器3の材料・ベロウズ12のコストな
ど考え、固定あるいは支持点間は20m〜 200m位が適し
ている。円弧部の支持体10には、ガス絶縁母線1の温度
変化による変形に抗するため曲率半径方向の力を受け
る。この力は図1の配置で、例えば、直径600mm 厚さ10
mmのアルミ合金の容器3の場合、50℃上昇でおよそ30kg
の大きさである。この力は、容器の径が大きくなる程大
きくなるが、現在の最高電圧の500kV におけるガス絶縁
母線1の容器3の直径が600 mm位である。将来の1000kV
において1000mm位の直径になったとしても100kg 程度の
力が働くといったところである。この力は図2に示すよ
うなローラー14とピン15を用いた可動形の支持体10で十
分支えることができる。
【0011】次に、地震が加わった場合には、ガス絶縁
送電線路に最も大きな応力を発生させる振動の方向は、
ガス絶縁母線1の軸直角方向であり、この方向に対して
は支持体10が、図1の場合11.5m毎にあり、これにより
支えられるので十分な強度が得られる。なお、図1にお
いて、円弧状部の中央部に固定の支持体11を設けている
が、このように、円弧部での支持体10における温度変化
の伸縮が少くなる位置に固定の支持部を設ける方が力が
加わりながら移動する量が減り合理的である。
【0012】実施例2.図4は、この発明によるガス絶
縁送電線路に用いる支持体10の別の構造例を示す。図3
のようにローラー14ピン15の代りに、摺動部分には滑り
板18を用い、滑り板16、17とともに、全て、テフロンな
どを接着した滑り板を用いた例であり、細くて支持点間
の長い容器の場合など横荷重の小さい時に用いるとよ
い。構造が単純になる長所がある。
【0013】実施例3.図5は、この発明の別の実施例
を示すガス絶縁送電線路の平面図である。図において、
支持体10、11の他、ガス絶縁送電線路の重力による下向
きの力のみ受ける支持体18をも設けたのが特徴である。
地震力による容器3の軸直角方向の力が比較的小さい場
合、即ち、ガス絶縁送電線路の固有振動数が地震の周波
数とかけ離れていて0.25Gの振動といったような場合、
図5のように支持体18を取付脚の一つ飛びに設けること
ができることになる。
【0014】なお、上記では、容器3に加わる力とし
て、地震力を挙げたが、戸外に設置されるガス絶縁送電
線路では、風力にも耐える必要があり、上記のような固
定あるいは支持、あるいは摺動据付部はこのような力に
も有効である。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、大き
な曲率半径の円弧又は円弧に沿った多角形形状部を持つ
ガス絶縁送電線路において、円弧又は円弧に沿った多角
形部分では円弧の接線方向のみ、直線部は直線方向にの
み可動の据付構造としたので、温度変化による伸縮を吸
収可能であるとともに、地震による振動や強風に十分耐
えるガス絶縁送電線路が安価に提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す平面図
【図2】図1の要部を示す平面図
【図3】図2の III−III 断面を示す断面図
【図4】他の実施例を示す断面図
【図5】他の実施例を示す平面図
【図6】従来のガス絶縁母線の断面図
【図7】従来のガス絶縁送電線路の平面図
【図8】従来のガス絶縁送電線路の平面図
【図9】従来のガス絶縁送電線路の平面図
【符号の説明】
1 ガス絶縁母線 3 容器 4 導体 5 絶縁スペーサ 6 絶縁スペーサ 10 支持体 11 支持体 12 ベローズ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金属製容器を絶縁スペーサで接
    し、上記容器内の導体を上記絶縁スペーサで支持してガ
    ス絶縁母線を構成し、所定の曲率半径で円弧状に配置し
    たガス絶縁送電線路において、上記ガス絶縁母線の上記
    容器間に少なくとも1個のベローズを配置して、両端部
    を第1の支持体で固定支持し、上記第1の支持体間を円
    弧状に配置した上記ガス絶縁母線の接線方向に移動可能
    な第2の支持体で支持したことを特徴とするガス絶縁送
    電線路。
  2. 【請求項2】 複数の金属製容器を絶縁スペーサで接
    し、上記容器内の導体を上記絶縁スペーサで支持してガ
    ス絶縁母線を構成し、所定の曲率半径で円弧状に配置し
    たガス絶縁送電線路において、上記ガス絶縁母線を円弧
    状に配置し、円弧状の配置に続いて直線状に上記ガス絶
    縁母線を配置して、両端を第1の支持体で固定支持し、
    上記ガス絶縁母線の上記容器間に少なくとも1個のベロ
    ーズを配置し、円弧部の上記ガス絶縁母線は円弧の接線
    方向に移動可能な第2の支持体で支持し、直線部の上記
    ガス絶縁母線は上記ガス絶縁母線の軸方向に移動可能な
    第3の支持体で支持したことを特徴とするガス絶縁送電
    線路。
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