JP2744032B2 - 回転分級式竪型粉砕機 - Google Patents
回転分級式竪型粉砕機Info
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は石炭などを粉砕する竪型粉砕機に係り、特
に、回転円筒付近からの粉砕物および搬送用空気等のリ
ークを防止するのに好適な回転分級式竪型粉砕機に関す
る。
に、回転円筒付近からの粉砕物および搬送用空気等のリ
ークを防止するのに好適な回転分級式竪型粉砕機に関す
る。
［従来の技術］ 竪型粉砕機は、例えば微粉炭を燃料として使用する石
炭焚ボイラの微粉炭製造装置に利用されている。
炭焚ボイラの微粉炭製造装置に利用されている。
以下、石炭焚ボイラシステムにおける竪型粉砕機を例
に説明する。
に説明する。
第２図は竪型粉砕機を備えた石炭ボイラシステムの概
略系統図である。第２図において、石炭焚ボイラシステ
ムは、ボイラ１と、ボイラ１の微粉炭バーナ２に対し微
粉炭を供給する竪型粉砕機３と、ボイラ１に対し１次,2
次空気を供給する押込通風機４と、竪型粉砕機３に対し
１次空気を供給する１次空気用押込通風機５と、ボイラ
１及び竪型粉砕機３に供給される空気を予熱する空気予
熱器６と、ボイラ１の燃焼ガスが導かれる集塵機７と、
脱硝装置８と、誘引通風機９および脱硫装置10とから主
に構成されている。
略系統図である。第２図において、石炭焚ボイラシステ
ムは、ボイラ１と、ボイラ１の微粉炭バーナ２に対し微
粉炭を供給する竪型粉砕機３と、ボイラ１に対し１次,2
次空気を供給する押込通風機４と、竪型粉砕機３に対し
１次空気を供給する１次空気用押込通風機５と、ボイラ
１及び竪型粉砕機３に供給される空気を予熱する空気予
熱器６と、ボイラ１の燃焼ガスが導かれる集塵機７と、
脱硝装置８と、誘引通風機９および脱硫装置10とから主
に構成されている。
押込通風機４は燃焼用空気を供給するもので、燃焼用
空気は空気予熱器６を介してボイラ１の火炉11に供給さ
れるとともに、その一部は１次空気用押込通風機５によ
つて加圧され、さらにその一部が空気予熱器６を通り、
他部は直接竪型粉砕機３に供給される。この竪型粉砕機
３の上部には石炭Ａを投入するバンカ12と、バンカ12か
ら竪型粉砕機３に石炭Ａを供給する給炭機13が設けら
れ、必要な量の石炭Ａが給炭管14から竪型粉砕機33内に
供給される。
空気は空気予熱器６を介してボイラ１の火炉11に供給さ
れるとともに、その一部は１次空気用押込通風機５によ
つて加圧され、さらにその一部が空気予熱器６を通り、
他部は直接竪型粉砕機３に供給される。この竪型粉砕機
３の上部には石炭Ａを投入するバンカ12と、バンカ12か
ら竪型粉砕機３に石炭Ａを供給する給炭機13が設けら
れ、必要な量の石炭Ａが給炭管14から竪型粉砕機33内に
供給される。
この竪型粉砕機３内で粉砕された微粉炭は、送炭管24
より微粉炭バーナ２に供給され、空気予熱器６から直接
送られる２次空気と一緒になつてボイラ１の火炉11内で
燃焼される。燃焼によつて生じた排ガスは集塵機７に導
かれ、排ガス中のダストが集塵され、引き続いて脱硝装
置８により窒素酸化物が除去される。これらの排ガス
は、空気予熱器６を通つて誘引通風機９によつて吸引さ
れ、空気予熱器６のエレメントを加熱した後、脱硫装置
10により硫黄酸化物が除去されて次工程に移送される。
より微粉炭バーナ２に供給され、空気予熱器６から直接
送られる２次空気と一緒になつてボイラ１の火炉11内で
燃焼される。燃焼によつて生じた排ガスは集塵機７に導
かれ、排ガス中のダストが集塵され、引き続いて脱硝装
置８により窒素酸化物が除去される。これらの排ガス
は、空気予熱器６を通つて誘引通風機９によつて吸引さ
れ、空気予熱器６のエレメントを加熱した後、脱硫装置
10により硫黄酸化物が除去されて次工程に移送される。
このような石炭焚ボイラシステムにおける竪型粉砕機
３の構造を第３図に示す。第３図は竪型粉砕機３の概略
構成を示す断面図である。第３図において、竪型粉砕機
３の下部にはギヤボツクス15に収容されたギヤ（図示せ
ず）によつて回転駆動される粉砕テーブル16が設けら
れ、粉砕テーブル16の上には粉砕リング17が固定されて
いる。粉砕リング17の上面には粉砕ローラ18が図示して
いないスプリングによつて弾圧された状態で当接してお
り、石炭Ａを介して粉砕テーブル16上の粉砕リング17に
より回転力が付与される。そして、これらの粉砕テーブ
ル16、粉砕リング17、粉砕ローラ18によつて粉砕部を構
成している。また、粉砕リング17の外周側にはスロート
リング19が配置されたスロートリング19の下方には、１
次空気Ｂが導入される１次空気入口20が設けられてい
る。
３の構造を第３図に示す。第３図は竪型粉砕機３の概略
構成を示す断面図である。第３図において、竪型粉砕機
３の下部にはギヤボツクス15に収容されたギヤ（図示せ
ず）によつて回転駆動される粉砕テーブル16が設けら
れ、粉砕テーブル16の上には粉砕リング17が固定されて
いる。粉砕リング17の上面には粉砕ローラ18が図示して
いないスプリングによつて弾圧された状態で当接してお
り、石炭Ａを介して粉砕テーブル16上の粉砕リング17に
より回転力が付与される。そして、これらの粉砕テーブ
ル16、粉砕リング17、粉砕ローラ18によつて粉砕部を構
成している。また、粉砕リング17の外周側にはスロート
リング19が配置されたスロートリング19の下方には、１
次空気Ｂが導入される１次空気入口20が設けられてい
る。
一方、粉砕ローラ18の上部側には、粉砕された粉砕物
を所定の粒度の微粉炭として取り出し、粗粉炭を再び粉
砕テーブル16上に戻す分級羽根21が設けられている。
を所定の粒度の微粉炭として取り出し、粗粉炭を再び粉
砕テーブル16上に戻す分級羽根21が設けられている。
この分級羽根21はロータ22に支持されて回転円筒23に
よる回転力が与えられて微粉炭と粗粉炭に分離するもの
であり、この分級羽根21の上方には粉砕された微粉炭を
微粉炭バーナ２に導入する送炭管24が設けられ、さらに
この送炭管24と分級羽根21の真ん中を貫通して粉砕テー
ブル16上に給炭機13からの石炭Ａを供給する供給部とし
ての給炭管14が設けられている。
よる回転力が与えられて微粉炭と粗粉炭に分離するもの
であり、この分級羽根21の上方には粉砕された微粉炭を
微粉炭バーナ２に導入する送炭管24が設けられ、さらに
この送炭管24と分級羽根21の真ん中を貫通して粉砕テー
ブル16上に給炭機13からの石炭Ａを供給する供給部とし
ての給炭管14が設けられている。
このように構成した竪型粉砕機３では、給炭管14より
供給された石炭Ａは、竪型粉砕機３内の分級羽根21で分
級された粗粉炭とともに、20〜40rpmで回転している粉
砕テーブル16上へ送られ、遠心力により粉砕リング17と
粉砕ローラ18との隙間を通過し、その際、粉砕ローラ18
で押し潰し粉砕される。一方、300℃前後に加熱された
１次空気Ｂは、１次空気入口20からスロートリング19を
経てスロート上部25へ供給されている。このため、粉砕
ローラ18で粉砕された石炭粒子はこの１次空気Ｂにより
竪型粉砕機３内を矢印Ｃで示すように上方へ搬送され
る。搬送された石炭粒子のうち比較的細かい微粉炭は、
分級羽根21へ送られる。又、粗粉炭は、空気流速の低下
に伴い、気流から分離されて粉砕ローラ18を越え、再び
矢印Ｄで示す如く粉砕テーブル16上へ戻されて１次分級
がなされる。分級羽根21へ送られた石炭粒子のうち比較
的粗い粗粉炭は、遠心力により気体から分離されて２次
分級が行なわれ、自重によりミルハウジング26内を矢印
Ｅで示す如く落下し、再び粉砕テーブル16上に戻され
る。一方、分級羽根21で分離された微粉炭は、矢印Ｆで
示す如く微粉炭出口27より気流とともに製品として取り
出され、送炭管24によつて微粉炭バーナ２に送られる。
この微粉炭の粒度は、例えば分級羽根21を調節すること
により200メツシユバス（粒径75μｍ以下）70％程度の
粒度に調整される。
供給された石炭Ａは、竪型粉砕機３内の分級羽根21で分
級された粗粉炭とともに、20〜40rpmで回転している粉
砕テーブル16上へ送られ、遠心力により粉砕リング17と
粉砕ローラ18との隙間を通過し、その際、粉砕ローラ18
で押し潰し粉砕される。一方、300℃前後に加熱された
１次空気Ｂは、１次空気入口20からスロートリング19を
経てスロート上部25へ供給されている。このため、粉砕
ローラ18で粉砕された石炭粒子はこの１次空気Ｂにより
竪型粉砕機３内を矢印Ｃで示すように上方へ搬送され
る。搬送された石炭粒子のうち比較的細かい微粉炭は、
分級羽根21へ送られる。又、粗粉炭は、空気流速の低下
に伴い、気流から分離されて粉砕ローラ18を越え、再び
矢印Ｄで示す如く粉砕テーブル16上へ戻されて１次分級
がなされる。分級羽根21へ送られた石炭粒子のうち比較
的粗い粗粉炭は、遠心力により気体から分離されて２次
分級が行なわれ、自重によりミルハウジング26内を矢印
Ｅで示す如く落下し、再び粉砕テーブル16上に戻され
る。一方、分級羽根21で分離された微粉炭は、矢印Ｆで
示す如く微粉炭出口27より気流とともに製品として取り
出され、送炭管24によつて微粉炭バーナ２に送られる。
この微粉炭の粒度は、例えば分級羽根21を調節すること
により200メツシユバス（粒径75μｍ以下）70％程度の
粒度に調整される。
第４図は第３図の分級羽根付近の詳細構造を示す拡大
断面図である。第４図において分級羽根21はロータ22に
より回転円筒23に支持され、そのほぼ中央には給炭管14
が配置されている。そして、この給炭管14と回転円筒23
は固定円筒28を介してミルハウジング26に支持されてい
る。また、下部に分級羽根21,ロータ22を有する回転円
筒23は軸受29,30によつて給炭管14のまわりに回転自在
に支持されている。給炭管14と回転円筒23の間には上下
二ケ所にラビリンス等のジール部材31,32が設けられ、
ミルハウジング26内が正圧の場合、微粉炭等の粒子や搬
送用空気をミルハウジング26外へリークすることを防い
でいる。軸受29,30には潤滑油供給装置33より潤滑油供
給管34を通して潤滑油が供給され、軸受29,30の各々
上，下にはオイルシール35,36,37,38が配置されてお
り、潤滑油のもれ及び微粉炭等の侵入を防いでいる。回
転円筒23の上端部にはプーリまたはスプロケツト39が設
置されており、ベルトまたはチエーン40によりモータ41
の駆動力で回転円筒23を駆動し、下部の分級羽根21を回
転させる。
断面図である。第４図において分級羽根21はロータ22に
より回転円筒23に支持され、そのほぼ中央には給炭管14
が配置されている。そして、この給炭管14と回転円筒23
は固定円筒28を介してミルハウジング26に支持されてい
る。また、下部に分級羽根21,ロータ22を有する回転円
筒23は軸受29,30によつて給炭管14のまわりに回転自在
に支持されている。給炭管14と回転円筒23の間には上下
二ケ所にラビリンス等のジール部材31,32が設けられ、
ミルハウジング26内が正圧の場合、微粉炭等の粒子や搬
送用空気をミルハウジング26外へリークすることを防い
でいる。軸受29,30には潤滑油供給装置33より潤滑油供
給管34を通して潤滑油が供給され、軸受29,30の各々
上，下にはオイルシール35,36,37,38が配置されてお
り、潤滑油のもれ及び微粉炭等の侵入を防いでいる。回
転円筒23の上端部にはプーリまたはスプロケツト39が設
置されており、ベルトまたはチエーン40によりモータ41
の駆動力で回転円筒23を駆動し、下部の分級羽根21を回
転させる。
ところが、かかる給炭管14と回転円筒23、回転円筒23
と固定円筒28の構造では、粉砕機３内と大気間の圧力差
により竪型粉砕機３の微粉炭などの粒子と搬送用空気が
リークする。
と固定円筒28の構造では、粉砕機３内と大気間の圧力差
により竪型粉砕機３の微粉炭などの粒子と搬送用空気が
リークする。
［発明が解決しようとする課題］ 従来技術の竪型粉砕機においては、給炭管14の外壁へ
微粉炭等の粒子の付着による回転円筒23との接触抵抗の
増大および回転円筒23の異常摩耗や破損、さらには軸受
29,30への粒子の混入による軸受29,30の異常摩耗や破損
が発生し、かつ、大気中への粒子の吹き出しによる環境
汚染をする欠点があつた。
微粉炭等の粒子の付着による回転円筒23との接触抵抗の
増大および回転円筒23の異常摩耗や破損、さらには軸受
29,30への粒子の混入による軸受29,30の異常摩耗や破損
が発生し、かつ、大気中への粒子の吹き出しによる環境
汚染をする欠点があつた。
また従来、特開昭59−4450号公報に記載されているよ
うな粉砕機が提案されている。この粉砕機は、ハウジン
グに支持された固定円筒と、分級羽根を支持し軸受けを
介して前記固定円筒の内側に配置された回転円筒と、そ
の回転円筒の内側に配置されて被粉砕物を供給する供給
管とを備え、供給管から供給された被粉砕物を粉砕して
前記分級羽根で粗粉と微粉に分級する回転分級式竪型粉
砕機において、前記回転円筒と供給管の間にシール気体
を供給するシール気体供給手段を設けた構造になってい
る。そして前記シール気体供給手段によって供給された
シール気体を回転円筒と供給管の間から分級羽根の下方
に向けて排出する構成になっている。
うな粉砕機が提案されている。この粉砕機は、ハウジン
グに支持された固定円筒と、分級羽根を支持し軸受けを
介して前記固定円筒の内側に配置された回転円筒と、そ
の回転円筒の内側に配置されて被粉砕物を供給する供給
管とを備え、供給管から供給された被粉砕物を粉砕して
前記分級羽根で粗粉と微粉に分級する回転分級式竪型粉
砕機において、前記回転円筒と供給管の間にシール気体
を供給するシール気体供給手段を設けた構造になってい
る。そして前記シール気体供給手段によって供給された
シール気体を回転円筒と供給管の間から分級羽根の下方
に向けて排出する構成になっている。
この回転分級式竪型粉砕機は、粉砕部で粉砕された粗
粉と微粉が上昇気流にのって分級羽根の回転領域に到達
すると、分級羽根の回転により粗粉と微粉に分けられ、
微粉は粉砕機外へ取り出され、粗粉は分級羽根の内側を
通り再び粉砕部上に落下して再粉砕される機構になって
いる。
粉と微粉が上昇気流にのって分級羽根の回転領域に到達
すると、分級羽根の回転により粗粉と微粉に分けられ、
微粉は粉砕機外へ取り出され、粗粉は分級羽根の内側を
通り再び粉砕部上に落下して再粉砕される機構になって
いる。
ところがこの粉砕機は、シール気体の吹き出し口が分
級羽根の回転領域の下方にあるから、吹き出されたシー
ル気体が供給管の径方向外側に拡がり前記上昇気流と衝
突する。そのため上昇流の流れが乱れて悪くなり、分級
羽根の回転による粗粉と微粉の吸い込み効率が下がり、
また、折角分級された粗粉がシール気体に同伴されて上
昇流と合流するから、分級効率が低下するという欠点を
有している。
級羽根の回転領域の下方にあるから、吹き出されたシー
ル気体が供給管の径方向外側に拡がり前記上昇気流と衝
突する。そのため上昇流の流れが乱れて悪くなり、分級
羽根の回転による粗粉と微粉の吸い込み効率が下がり、
また、折角分級された粗粉がシール気体に同伴されて上
昇流と合流するから、分級効率が低下するという欠点を
有している。
本発明はかかる従来の欠点を解消しようとするもの
で、その目的とするところは、微粉炭等の粒子や搬送用
空気が竪型粉砕機内から大気へリークすることを抑え、
軸受への異物の混入を防止することができる竪型粉砕機
を提供することにある。
で、その目的とするところは、微粉炭等の粒子や搬送用
空気が竪型粉砕機内から大気へリークすることを抑え、
軸受への異物の混入を防止することができる竪型粉砕機
を提供することにある。
［課題を解決するための手段］ 本発明は前述の目的を達成するために、 ハウジングに支持された固定円筒と、分級羽根を支持
し軸受けを介して前記固定円筒の内側に配置された回転
円筒と、その回転円筒の内側に配置されて被粉砕物を供
給する供給管とを備え、供給管から供給された例えば石
炭などの被粉砕物を粉砕して前記分級羽根の回転で粗粉
と微粉に分級する回転分級式竪型粉砕機を対象とするも
のである。
し軸受けを介して前記固定円筒の内側に配置された回転
円筒と、その回転円筒の内側に配置されて被粉砕物を供
給する供給管とを備え、供給管から供給された例えば石
炭などの被粉砕物を粉砕して前記分級羽根の回転で粗粉
と微粉に分級する回転分級式竪型粉砕機を対象とするも
のである。
そして前記固定円筒が前記分級羽根の上方に配置さ
れ、前記回転円筒と供給管の間に例えば空気などのシー
ル気体を供給するシール気体供給手段を設け、前記軸受
けと分級羽根との間の回転円筒部分にシール気体通過孔
を形成し、前記回転円筒の下端が分級羽根の下方に臨ん
で供給管との間に例えばシール部材などのシール手段が
設けられていることを特徴とするものである。
れ、前記回転円筒と供給管の間に例えば空気などのシー
ル気体を供給するシール気体供給手段を設け、前記軸受
けと分級羽根との間の回転円筒部分にシール気体通過孔
を形成し、前記回転円筒の下端が分級羽根の下方に臨ん
で供給管との間に例えばシール部材などのシール手段が
設けられていることを特徴とするものである。
〔作用〕 本発明は前述のように、軸受けと分級羽根との間の回
転円筒部分に形成されたシール気体通過孔からシール気
体が吹き出されるから、軸受けへの粒子の侵入、付着が
防止でき、軸受けの異常磨耗や破損が防止できる。
転円筒部分に形成されたシール気体通過孔からシール気
体が吹き出されるから、軸受けへの粒子の侵入、付着が
防止でき、軸受けの異常磨耗や破損が防止できる。
また、そのシール気体の吹き出し位置は軸受けと分級
羽根との間であり、分級羽根の下方に臨んでいる回転円
筒の下端と供給管との間はシール気体が実質的に吹き出
さないようにシール手段が設けられている。そのため従
来提案されたもののように、シール気体の吹き出しによ
って上昇流の流れが乱れて悪くなり、分級羽根の回転に
よる粗粉と微粉の吸い込み効率が下がったり、さらに、
折角分級された粗粉がシール気体に同伴されて上昇流と
合流して、分級効率が低下するという欠点が解消され、
分級効率の向上が図れる。
羽根との間であり、分級羽根の下方に臨んでいる回転円
筒の下端と供給管との間はシール気体が実質的に吹き出
さないようにシール手段が設けられている。そのため従
来提案されたもののように、シール気体の吹き出しによ
って上昇流の流れが乱れて悪くなり、分級羽根の回転に
よる粗粉と微粉の吸い込み効率が下がったり、さらに、
折角分級された粗粉がシール気体に同伴されて上昇流と
合流して、分級効率が低下するという欠点が解消され、
分級効率の向上が図れる。
［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面も用いて説明する。
第１図は本発明の実施例に係る分級羽根付近の拡大断
面図である。
面図である。
第１図において、符号３から符号41までは第４図に示
す従来のものと同一のものを示す。
す従来のものと同一のものを示す。
42は固定円筒28に設けたシール空気供給口、43,44,45
は回転円筒23に設けたシール空気通過穴、Ｇはシール空
気である。
は回転円筒23に設けたシール空気通過穴、Ｇはシール空
気である。
このような構造において、シール空気供給口42からの
シール空気Ｇはシール空気通過穴43から回転円筒23と給
炭管14の間を流れて回転円筒23の内周を加圧し、一部は
シール空気通過穴44,45から回転円筒23の外周へ流れて
回転円筒23の外周を加圧するのである。
シール空気Ｇはシール空気通過穴43から回転円筒23と給
炭管14の間を流れて回転円筒23の内周を加圧し、一部は
シール空気通過穴44,45から回転円筒23の外周へ流れて
回転円筒23の外周を加圧するのである。
つまり、固定円筒28のシール空気供給口42から供給さ
れたシール空気Ｇは回転円筒23の上部軸受29の上側のシ
ール空気通過穴43を通つて回転円筒23と給炭管14の間を
竪型粉砕機３内に向かつて流れ、その一部は回転円筒23
の下部軸受30の下側のシール空気通過穴45から固定円筒
28と回転円筒23の間へ導かれ、竪型粉砕機３内に向かつ
て流れるので、このシール空気Ｇによつて下部軸受30の
下側から下部軸受30に固体粒子が混入したり、回転円筒
23と給炭管14の間から大気中に固体粒子や搬送用空気が
リークすることがない。
れたシール空気Ｇは回転円筒23の上部軸受29の上側のシ
ール空気通過穴43を通つて回転円筒23と給炭管14の間を
竪型粉砕機３内に向かつて流れ、その一部は回転円筒23
の下部軸受30の下側のシール空気通過穴45から固定円筒
28と回転円筒23の間へ導かれ、竪型粉砕機３内に向かつ
て流れるので、このシール空気Ｇによつて下部軸受30の
下側から下部軸受30に固体粒子が混入したり、回転円筒
23と給炭管14の間から大気中に固体粒子や搬送用空気が
リークすることがない。
また、回転円筒23の軸受29と軸受30の間にもシール空
気通過穴44を設けることにより固定円筒28と回転円筒23
の両軸受間の空間が竪型粉砕機３の内圧力よりも高く保
つことができ、固定円筒28と回転円筒23の上部軸受29の
上側の空気も固定円筒28から搬入されるシール空気Ｇに
より直接高圧に保つことができるので、両軸受29,30の
シール・両軸受本体に外部（大気中，粉砕機内）から異
物が侵入することがない。
気通過穴44を設けることにより固定円筒28と回転円筒23
の両軸受間の空間が竪型粉砕機３の内圧力よりも高く保
つことができ、固定円筒28と回転円筒23の上部軸受29の
上側の空気も固定円筒28から搬入されるシール空気Ｇに
より直接高圧に保つことができるので、両軸受29,30の
シール・両軸受本体に外部（大気中，粉砕機内）から異
物が侵入することがない。
また、シール空気通過穴43,45は下向きに傾斜されて
いるので、シール空気Ｇは下向きに流れる流量が上向き
に流れる流量よりも多くなり、竪型粉砕機３から大気中
へリークするシール空気量も少なくなる。
いるので、シール空気Ｇは下向きに流れる流量が上向き
に流れる流量よりも多くなり、竪型粉砕機３から大気中
へリークするシール空気量も少なくなる。
［発明の効果］ 本発明は前述のように、軸受けと分級羽根との間の回
転円筒部分に形成されたシール気体通過孔からシール気
体が吹き出されるから、軸受けへの粒子の侵入が防止で
き、異常磨耗や破損が防止できる。
転円筒部分に形成されたシール気体通過孔からシール気
体が吹き出されるから、軸受けへの粒子の侵入が防止で
き、異常磨耗や破損が防止できる。
また、そのシール気体の吹き出し位置は軸受けと分級
羽根との間であり、分級羽根の下方に臨んでいる回転円
筒の下端と供給管との間はシール気体が実質的に吹き出
さないようにシール手段が設けられている。そのため従
来提案されたもののように、シール気体の吹き出しによ
って上昇流の流れが乱れて悪くなり、分級羽根の回転に
よる粗粉と微粉の吸い込み効率が下がったり、さらに、
折角分級された粗粉がシール気体に同伴されて上昇流と
合流して、分級効率が低下するという欠点が解消され、
効率のよい粉砕機が提供できる。
羽根との間であり、分級羽根の下方に臨んでいる回転円
筒の下端と供給管との間はシール気体が実質的に吹き出
さないようにシール手段が設けられている。そのため従
来提案されたもののように、シール気体の吹き出しによ
って上昇流の流れが乱れて悪くなり、分級羽根の回転に
よる粗粉と微粉の吸い込み効率が下がったり、さらに、
折角分級された粗粉がシール気体に同伴されて上昇流と
合流して、分級効率が低下するという欠点が解消され、
効率のよい粉砕機が提供できる。
第１図は本発明の実施例に係る分級羽根付近の拡大断面
図、第２図は竪型粉砕機を備えた石炭焚ボイラシステム
の概略系統図、第３図は竪型粉砕機の概略構成を示す断
面図、第４図は従来の分級羽根付近の拡大断面図であ
る。 14……給炭管、21……分級羽根、23……回転円筒、26…
…ミルハウジング、28……固定円筒、42……シール空気
供給口、43,44,45……シール空気通過穴、Ｇ……シール
空気。
図、第２図は竪型粉砕機を備えた石炭焚ボイラシステム
の概略系統図、第３図は竪型粉砕機の概略構成を示す断
面図、第４図は従来の分級羽根付近の拡大断面図であ
る。 14……給炭管、21……分級羽根、23……回転円筒、26…
…ミルハウジング、28……固定円筒、42……シール空気
供給口、43,44,45……シール空気通過穴、Ｇ……シール
空気。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正路 一紀 広島県呉市宝町３番36号 バブコツク日 立株式会社呉研究所内 (72)発明者 廻 信康 広島県呉市宝町３番36号 バブコツク日 立株式会社呉研究所内 (72)発明者 佐藤 一教 広島県呉市宝町３番36号 バブコツク日 立株式会社呉研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−4450（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】ハウジングに支持された固定円筒と、分級
羽根を支持し軸受けを介して前記固定円筒の内側に配置
された回転円筒と、その回転円筒の内側に配置されて被
粉砕物を供給する供給管とを備え、供給管から供給され
た被粉砕物を粉砕して前記分級羽根の回転で粗粉と微粉
に分級する回転分級式竪型粉砕機において、 前記固定円筒が前記分級羽根の上方に配置され、前記回
転円筒と供給管の間にシール気体を供給するシール気体
供給手段を設け、前記軸受けと分級羽根との間の回転円
筒部分にシール気体通過孔を形成し、前記回転円筒の下
端が分級羽根の下方に臨んで供給管との間にシール手段
が設けられていることを特徴とする回転分級式竪型粉砕
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63307708A JP2744032B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | 回転分級式竪型粉砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63307708A JP2744032B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | 回転分級式竪型粉砕機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02157052A JPH02157052A (ja) | 1990-06-15 |
| JP2744032B2 true JP2744032B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17972281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63307708A Expired - Fee Related JP2744032B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | 回転分級式竪型粉砕機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2744032B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101907300A (zh) * | 2010-08-19 | 2010-12-08 | 上海上电电力工程有限公司 | 火电厂中速磨煤机密封风系统 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100794781B1 (ko) * | 2006-12-29 | 2008-01-15 | 한국남동발전 주식회사 | 미분탄 누설 방지장치를 구비한 석탄 분쇄기 |
| CN102773146A (zh) * | 2011-05-13 | 2012-11-14 | 王万强 | 一种磨机进料管密封装置 |
| CN102909121A (zh) * | 2012-11-06 | 2013-02-06 | 四川巨子超微科技有限公司 | 自吸式气密封分级机 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS594450A (ja) * | 1982-06-29 | 1984-01-11 | 宇部興産株式会社 | 回転式加圧型セパレ−タをそなえた粉砕機 |
-
1988
- 1988-12-07 JP JP63307708A patent/JP2744032B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101907300A (zh) * | 2010-08-19 | 2010-12-08 | 上海上电电力工程有限公司 | 火电厂中速磨煤机密封风系统 |
| CN101907300B (zh) * | 2010-08-19 | 2012-11-07 | 上海上电电力工程有限公司 | 火电厂中速磨煤机密封风系统 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02157052A (ja) | 1990-06-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |