JP2736757B2 - 射出成形機の型締力制御方法 - Google Patents
射出成形機の型締力制御方法Info
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- JP2736757B2 JP2736757B2 JP7086135A JP8613595A JP2736757B2 JP 2736757 B2 JP2736757 B2 JP 2736757B2 JP 7086135 A JP7086135 A JP 7086135A JP 8613595 A JP8613595 A JP 8613595A JP 2736757 B2 JP2736757 B2 JP 2736757B2
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- JP
- Japan
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- mold clamping
- mold
- injection
- pressure
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/76—Measuring, controlling or regulating
- B29C45/7653—Measuring, controlling or regulating mould clamping forces
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は金型の型締力を制御する
際に用いて好適な射出成形機の型締力制御方法に関す
る。
際に用いて好適な射出成形機の型締力制御方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、射出成形機により成形を行う場
合、型締装置により金型を型締した後、金型キャビティ
に射出装置から計量した溶融樹脂を射出充填するととも
に、充填時の型内圧によって型開きしないように、金型
に対しては一定の高圧型締力を付与していた。
合、型締装置により金型を型締した後、金型キャビティ
に射出装置から計量した溶融樹脂を射出充填するととも
に、充填時の型内圧によって型開きしないように、金型
に対しては一定の高圧型締力を付与していた。
【０００３】一方、射出充填中の型締力を区間において
異ならせるようにした型締力制御方法も知られている。
例えば、特開平６−１９８６９４号公報では、充填工程
における予め設定した時間が経過するまでは比較的小さ
い一定の型締力を付与するとともに、予め設定した時間
が経過した後は比較的大きい一定の型締力を付与し、こ
れにより、小さい型締力を付与する区間では、金型が僅
かに開くようにしてエアやガスを外部に逃がすととも
に、大きい型締力を付与する区間では、金型を完全に閉
じて成形品にバリ等を生じないようにした型締力制御方
法（装置）が開示されている。
異ならせるようにした型締力制御方法も知られている。
例えば、特開平６−１９８６９４号公報では、充填工程
における予め設定した時間が経過するまでは比較的小さ
い一定の型締力を付与するとともに、予め設定した時間
が経過した後は比較的大きい一定の型締力を付与し、こ
れにより、小さい型締力を付与する区間では、金型が僅
かに開くようにしてエアやガスを外部に逃がすととも
に、大きい型締力を付与する区間では、金型を完全に閉
じて成形品にバリ等を生じないようにした型締力制御方
法（装置）が開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出充填中
に型締力を異ならせる従来の型締力制御方法は、いずれ
も成形性能に着目した制御方法であり、資源問題や環境
保護問題等に対しては何ら考慮されていない。このた
め、従来の型締力制御方法では、不必要に大きな型締力
が付与されることから無駄な電力エネルギーが消費さ
れ、省エネルギー性に劣るとともに、無用な応力の付加
により金型が疲弊する問題があった。
に型締力を異ならせる従来の型締力制御方法は、いずれ
も成形性能に着目した制御方法であり、資源問題や環境
保護問題等に対しては何ら考慮されていない。このた
め、従来の型締力制御方法では、不必要に大きな型締力
が付与されることから無駄な電力エネルギーが消費さ
れ、省エネルギー性に劣るとともに、無用な応力の付加
により金型が疲弊する問題があった。
【０００５】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、無駄な電力消費を排除し、
省エネルギー性を飛躍的に高めるとともに、金型の疲弊
を防止することができる射出成形機の型締力制御方法の
提供を目的とする。
課題を解決したものであり、無駄な電力消費を排除し、
省エネルギー性を飛躍的に高めるとともに、金型の疲弊
を防止することができる射出成形機の型締力制御方法の
提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に係る射出成形機
の型締力制御方法は、少なくとも射出充填中における射
出圧力を検出し、得られた圧力検出値Ｄｐに予め設定し
た所定の係数を乗ずることにより、当該圧力検出値Ｄｐ
を型締力目標値Ｆｃに変換するとともに、得られた型締
力目標値Ｆｃにより型締力を制御するようにしたことを
特徴とする。
の型締力制御方法は、少なくとも射出充填中における射
出圧力を検出し、得られた圧力検出値Ｄｐに予め設定し
た所定の係数を乗ずることにより、当該圧力検出値Ｄｐ
を型締力目標値Ｆｃに変換するとともに、得られた型締
力目標値Ｆｃにより型締力を制御するようにしたことを
特徴とする。
【０００７】この場合、最適な実施形態により、型締力
目標値Ｆｃは金型１が開かない最小の大きさに設定する
とともに、型締力目標値Ｆｃは、金型キャビティＣに対
する樹脂の充填率をα，成形品の全投影面積をＳ，安全
率をβ，圧力検出値をＤｐとした場合、Ｆｃ＝（α・Ｓ
・β）Ｄｐにより算出できる。なお、金型キャビティＣ
に対する樹脂の充填率αは、スクリュ位置をｎ分割し、
分割した各区間毎に設定した異なる一定の充填率を用い
ることができる。
目標値Ｆｃは金型１が開かない最小の大きさに設定する
とともに、型締力目標値Ｆｃは、金型キャビティＣに対
する樹脂の充填率をα，成形品の全投影面積をＳ，安全
率をβ，圧力検出値をＤｐとした場合、Ｆｃ＝（α・Ｓ
・β）Ｄｐにより算出できる。なお、金型キャビティＣ
に対する樹脂の充填率αは、スクリュ位置をｎ分割し、
分割した各区間毎に設定した異なる一定の充填率を用い
ることができる。
【０００８】
【作用】本発明に係る射出成形機の型締力制御方法によ
れば、型締力は、型締力目標値Ｆｃに基づいて制御され
るとともに、この型締力目標値Ｆｃは、射出工程中にお
いて検出した射出圧力の圧力検出値Ｄｐを変換、具体的
には、Ｆｃ＝（α・Ｓ・β）Ｄｐ（ただし、αは金型キ
ャビティＣに対する樹脂の充填率，Ｓは成形品の全投影
面積，βは安全率）により変換される。この場合、充填
率αは、スクリュ位置をｎ分割し、分割した各区間毎に
設定された異なる一定の充填率を用いることができる。
れば、型締力は、型締力目標値Ｆｃに基づいて制御され
るとともに、この型締力目標値Ｆｃは、射出工程中にお
いて検出した射出圧力の圧力検出値Ｄｐを変換、具体的
には、Ｆｃ＝（α・Ｓ・β）Ｄｐ（ただし、αは金型キ
ャビティＣに対する樹脂の充填率，Ｓは成形品の全投影
面積，βは安全率）により変換される。この場合、充填
率αは、スクリュ位置をｎ分割し、分割した各区間毎に
設定された異なる一定の充填率を用いることができる。
【０００９】これにより、射出充填中における射出圧力
が零から次第に高くなる区間においては、型締力プロフ
ァイル（変化曲線）も射出圧力の変化に対応して次第に
高くなる。この際、射出充填中の型締力は金型１が開か
ない最小の大きさに設定できるため、無駄な電力消費が
排除され、省エネルギー性が高められるとともに、金型
１の疲弊が防止される。
が零から次第に高くなる区間においては、型締力プロフ
ァイル（変化曲線）も射出圧力の変化に対応して次第に
高くなる。この際、射出充填中の型締力は金型１が開か
ない最小の大きさに設定できるため、無駄な電力消費が
排除され、省エネルギー性が高められるとともに、金型
１の疲弊が防止される。
【００１０】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【００１１】まず、本発明に係る型締力制御方法を実施
できる射出成形機の構成について、図３を参照して説明
する。
できる射出成形機の構成について、図３を参照して説明
する。
【００１２】図中、符号Ｍで示す射出成形機は、射出装
置２と型締装置３を備える。射出装置２は前端に射出ノ
ズル４を有する加熱筒５を備え、この加熱筒５の内部に
はスクリュ６を内蔵するとともに、加熱筒５の後部には
成形材料を供給するホッパー７を備える。また、加熱筒
５の後端はスクリュ駆動装置８に結合する。スクリュ駆
動装置８はピストン１０を内蔵した射出シリンダ９を備
え、ピストン１０の先端にスクリュ６の後端を結合する
とともに、ピストン１０の後端には、射出シリンダ９の
後端部に取付けたオイルモータ１１の回転シャフト１２
をスプライン結合する。
置２と型締装置３を備える。射出装置２は前端に射出ノ
ズル４を有する加熱筒５を備え、この加熱筒５の内部に
はスクリュ６を内蔵するとともに、加熱筒５の後部には
成形材料を供給するホッパー７を備える。また、加熱筒
５の後端はスクリュ駆動装置８に結合する。スクリュ駆
動装置８はピストン１０を内蔵した射出シリンダ９を備
え、ピストン１０の先端にスクリュ６の後端を結合する
とともに、ピストン１０の後端には、射出シリンダ９の
後端部に取付けたオイルモータ１１の回転シャフト１２
をスプライン結合する。
【００１３】一方、型締装置３は複数の平行なタイバー
２１…に固定した固定盤２２及びタイバー２１…上をス
ライド移動する可動盤２３を備える。そして、固定盤２
２に固定型２４を取付けるとともに、可動盤２３に可動
型２５を取付ける。この固定型２４と可動型２５は、金
型キャビティＣを有する金型１を構成する。また、２７
は型締シリンダであり、内蔵するピストン２８の先端に
前記可動盤２３を結合する。
２１…に固定した固定盤２２及びタイバー２１…上をス
ライド移動する可動盤２３を備える。そして、固定盤２
２に固定型２４を取付けるとともに、可動盤２３に可動
型２５を取付ける。この固定型２４と可動型２５は、金
型キャビティＣを有する金型１を構成する。また、２７
は型締シリンダであり、内蔵するピストン２８の先端に
前記可動盤２３を結合する。
【００１４】他方、射出シリンダ９の前油室及び後油室
は、切換弁３１を介して可変吐出量ポンプ３２及びオイ
ルタンク３３に接続するとともに、型締シリンダ２７の
前油室及び後油室は切換弁３４を介して可変吐出量ポン
プ３５及びオイルタンク３６に接続する。また、４１は
スクリュ６の位置を検出する位置検出器，４２は可動型
２５の位置を検出する位置検出器，４３はスクリュ６の
射出圧力を検出する圧力検出器，４４は型締圧力を検出
する圧力検出器であり、それぞれ射出成形機Ｍの全体的
な制御を司るコントローラ４５に接続する。なお、切換
弁３１及び３４はコントローラ４５により切換制御され
る。
は、切換弁３１を介して可変吐出量ポンプ３２及びオイ
ルタンク３３に接続するとともに、型締シリンダ２７の
前油室及び後油室は切換弁３４を介して可変吐出量ポン
プ３５及びオイルタンク３６に接続する。また、４１は
スクリュ６の位置を検出する位置検出器，４２は可動型
２５の位置を検出する位置検出器，４３はスクリュ６の
射出圧力を検出する圧力検出器，４４は型締圧力を検出
する圧力検出器であり、それぞれ射出成形機Ｍの全体的
な制御を司るコントローラ４５に接続する。なお、切換
弁３１及び３４はコントローラ４５により切換制御され
る。
【００１５】次に、本発明に係る型締力制御方法につい
て、図４及び図５に示すフローチャート及び図１〜図３
を参照して説明する。
て、図４及び図５に示すフローチャート及び図１〜図３
を参照して説明する。
【００１６】まず、図４に示すフローチャートにおい
て、コントローラ４５に各種成形データを入力設定する
（ステップＳ１）。各種成形データとしては、温度，速
度，圧力，時間等の各種成形条件をはじめ、本発明に係
る型締力制御方法に用いる成形品の全投影面積Ｓ及び安
全率βを入力する。また、コントローラ４５において
は、金型キャビティＣに対する樹脂の充填率αが設定さ
れる。この場合、充填率αはスクリュ６の位置（又は時
間）に基づいて連続した値を設定することが望ましい
が、例えば、図２に示すように、スクリュ位置を５分割
（一般にはｎ分割）し、分割した各区間毎に異なる一定
の充填率αを設定することもできる。具体的には、最初
の１／５区間における充填率αは０．０，二番目の１／
５区間における充填率αは０．２，三番目の１／５区間
における充填率αは０．４，四番目の１／５区間におけ
る充填率αは０．６，五番目の１／５区間における充填
率αは０．８，五番目の１／５区間の終了により充填率
αを１．０に設定する。なお、充填率αは位置検出器４
１により検出されるスクリュ６の位置（又は時間）に基
づいて切換られる。また、このように設定する充填率α
は、安全率βとの兼ね合いで設定する。
て、コントローラ４５に各種成形データを入力設定する
（ステップＳ１）。各種成形データとしては、温度，速
度，圧力，時間等の各種成形条件をはじめ、本発明に係
る型締力制御方法に用いる成形品の全投影面積Ｓ及び安
全率βを入力する。また、コントローラ４５において
は、金型キャビティＣに対する樹脂の充填率αが設定さ
れる。この場合、充填率αはスクリュ６の位置（又は時
間）に基づいて連続した値を設定することが望ましい
が、例えば、図２に示すように、スクリュ位置を５分割
（一般にはｎ分割）し、分割した各区間毎に異なる一定
の充填率αを設定することもできる。具体的には、最初
の１／５区間における充填率αは０．０，二番目の１／
５区間における充填率αは０．２，三番目の１／５区間
における充填率αは０．４，四番目の１／５区間におけ
る充填率αは０．６，五番目の１／５区間における充填
率αは０．８，五番目の１／５区間の終了により充填率
αを１．０に設定する。なお、充填率αは位置検出器４
１により検出されるスクリュ６の位置（又は時間）に基
づいて切換られる。また、このように設定する充填率α
は、安全率βとの兼ね合いで設定する。
【００１７】ところで、図１に示すように、射出工程に
おいて射出速度Ｖを所定の速度特性（実施例は定速）と
なるように制御すれば、射出圧力Ｐｉは射出開始から次
第に高くなる。また、スクリュ６が速度圧力切換点Ｘｐ
に達すれば、保圧工程に移行し、所定の圧力特性（実施
例は多段）に基づく保圧力Ｐｈが付与される。したがっ
て、射出充填中における射出圧力の圧力検出値Ｄｐを検
出し、予め設定した所定の係数を乗ずれば、当該圧力検
出値Ｄｐを、金型１が開かない最小の大きさとなる型締
力目標値Ｆｃに変換できる。即ち、安全率βを適宜選定
して、型締力目標値Ｆｃを、Ｆｃ＝（α・Ｓ・β）Ｄｐ
を用いて算出することにより、型締力Ｐｃ（型締圧力）
のプロファイルを図１に示すように、射出圧力Ｐｉより
も若干大きくなるように設定できる。
おいて射出速度Ｖを所定の速度特性（実施例は定速）と
なるように制御すれば、射出圧力Ｐｉは射出開始から次
第に高くなる。また、スクリュ６が速度圧力切換点Ｘｐ
に達すれば、保圧工程に移行し、所定の圧力特性（実施
例は多段）に基づく保圧力Ｐｈが付与される。したがっ
て、射出充填中における射出圧力の圧力検出値Ｄｐを検
出し、予め設定した所定の係数を乗ずれば、当該圧力検
出値Ｄｐを、金型１が開かない最小の大きさとなる型締
力目標値Ｆｃに変換できる。即ち、安全率βを適宜選定
して、型締力目標値Ｆｃを、Ｆｃ＝（α・Ｓ・β）Ｄｐ
を用いて算出することにより、型締力Ｐｃ（型締圧力）
のプロファイルを図１に示すように、射出圧力Ｐｉより
も若干大きくなるように設定できる。
【００１８】一方、成形データの入力が終了したなら一
次成形を行う（ステップＳ２）。この際、良品が得られ
ない場合には入力した成形データを変更する（ステップ
Ｓ３，Ｓ４）。他方、良品が得られれば、型締力プロフ
ァイルの調整処理を行う（ステップＳ３，Ｓ５） 次に、型締力プロファイルの調整処理について、図５に
示すフローチャートに従って説明する。
次成形を行う（ステップＳ２）。この際、良品が得られ
ない場合には入力した成形データを変更する（ステップ
Ｓ３，Ｓ４）。他方、良品が得られれば、型締力プロフ
ァイルの調整処理を行う（ステップＳ３，Ｓ５） 次に、型締力プロファイルの調整処理について、図５に
示すフローチャートに従って説明する。
【００１９】まず、型締力を０に設定して成形を開始す
る（ステップＳ１１）。これにより、二次成形が行われ
る（ステップＳ１２）。一方、射出圧力Ｐｉは圧力検出
器４３により検出され、得られる圧力検出値Ｄｐはコン
トローラ４５に付与される。コントローラ４５は圧力検
出値Ｄｐを監視し、圧力検出値Ｄｐが増加したなら、圧
力検出値Ｄｐに設定された所定の係数を乗ずることによ
り、当該圧力検出値Ｄｐを型締力目標値Ｆｃに変換す
る。即ち、型締力目標値Ｆｃを、Ｆｃ＝（α・Ｓ・β）
Ｄｐにより算出する（ステップＳ１３，Ｓ１４）。そし
て、得られる型締力目標値Ｆｃと圧力検出器４４から検
出される型締圧力に基づいて、型締力が型締力目標値Ｆ
ｃに一致するように型締力に対するフィードバック制御
を行う（ステップＳ１５）。なお、この場合、位置検出
器４２により可動型２５の位置を監視し、可動型２５が
移動することなく射出工程が終了したなら、成形品を冷
却し、成形を終了させる（ステップＳ１６，Ｓ１７，Ｓ
１８）。
る（ステップＳ１１）。これにより、二次成形が行われ
る（ステップＳ１２）。一方、射出圧力Ｐｉは圧力検出
器４３により検出され、得られる圧力検出値Ｄｐはコン
トローラ４５に付与される。コントローラ４５は圧力検
出値Ｄｐを監視し、圧力検出値Ｄｐが増加したなら、圧
力検出値Ｄｐに設定された所定の係数を乗ずることによ
り、当該圧力検出値Ｄｐを型締力目標値Ｆｃに変換す
る。即ち、型締力目標値Ｆｃを、Ｆｃ＝（α・Ｓ・β）
Ｄｐにより算出する（ステップＳ１３，Ｓ１４）。そし
て、得られる型締力目標値Ｆｃと圧力検出器４４から検
出される型締圧力に基づいて、型締力が型締力目標値Ｆ
ｃに一致するように型締力に対するフィードバック制御
を行う（ステップＳ１５）。なお、この場合、位置検出
器４２により可動型２５の位置を監視し、可動型２５が
移動することなく射出工程が終了したなら、成形品を冷
却し、成形を終了させる（ステップＳ１６，Ｓ１７，Ｓ
１８）。
【００２０】そして、成形品が良品であれば、このとき
のプロファイルを正規のプロファイルとして決定し、コ
ントローラ４５に設定する（ステップＳ１９，Ｓ６）。
なお、射出工程中に、可動型２５が移動した場合には型
締力不足であるため、成形を停止し、成形データを変更
する（ステップＳ１６，Ｓ２０，Ｓ２１，Ｓ２２）。ま
た、良品を得れない場合もデータを変更する（ステップ
Ｓ１９，Ｓ２２）。一方、射出圧力Ｐｉが増加すること
なく射出工程が終了した場合には、成形を停止するなど
の異常処理を行う（ステップＳ２３，Ｓ２４）。
のプロファイルを正規のプロファイルとして決定し、コ
ントローラ４５に設定する（ステップＳ１９，Ｓ６）。
なお、射出工程中に、可動型２５が移動した場合には型
締力不足であるため、成形を停止し、成形データを変更
する（ステップＳ１６，Ｓ２０，Ｓ２１，Ｓ２２）。ま
た、良品を得れない場合もデータを変更する（ステップ
Ｓ１９，Ｓ２２）。一方、射出圧力Ｐｉが増加すること
なく射出工程が終了した場合には、成形を停止するなど
の異常処理を行う（ステップＳ２３，Ｓ２４）。
【００２１】よって、正規の成形時には、射出工程にお
いて最初に型締装置３により金型１の型締を行うととも
に型締力を０に制御する。そして、スクリュ６を前進さ
せて金型キャビティＣに溶融樹脂を射出充填するととも
に、射出充填中における射出圧力Ｐｉを検出し、得られ
た圧力検出値Ｄｐ，金型キャビティＣに対する樹脂の充
填率α，成形品の全投影面積Ｓ及び安全率βに基づい
て、型締力目標値Ｆｃを算出し、得られた型締力目標値
Ｆｃにより型締力をフィードバック制御する。この際、
スクリュ６の位置（又は時間）により、充填率αの値が
図２に従って変更されるとともに、速度圧力切換点Ｘｐ
に達した後は、最終型締力（α＝１．０）に維持され
る。これにより、射出充填中における射出圧力が零から
次第に高くなる区間では、型締力プロファイル（変化特
性）も射出圧力の変化に対応して次第に高くなる。そし
て、射出充填中の型締力は金型１が開かない最小の大き
さに設定できるため、無駄な電力消費が排除され、省エ
ネルギー性が高められるとともに、金型１の疲弊が防止
される。また、基本的に、射出充填中は低圧型締状態と
なるため、ガス焼け等の成形不良を低減させることがで
きる。
いて最初に型締装置３により金型１の型締を行うととも
に型締力を０に制御する。そして、スクリュ６を前進さ
せて金型キャビティＣに溶融樹脂を射出充填するととも
に、射出充填中における射出圧力Ｐｉを検出し、得られ
た圧力検出値Ｄｐ，金型キャビティＣに対する樹脂の充
填率α，成形品の全投影面積Ｓ及び安全率βに基づい
て、型締力目標値Ｆｃを算出し、得られた型締力目標値
Ｆｃにより型締力をフィードバック制御する。この際、
スクリュ６の位置（又は時間）により、充填率αの値が
図２に従って変更されるとともに、速度圧力切換点Ｘｐ
に達した後は、最終型締力（α＝１．０）に維持され
る。これにより、射出充填中における射出圧力が零から
次第に高くなる区間では、型締力プロファイル（変化特
性）も射出圧力の変化に対応して次第に高くなる。そし
て、射出充填中の型締力は金型１が開かない最小の大き
さに設定できるため、無駄な電力消費が排除され、省エ
ネルギー性が高められるとともに、金型１の疲弊が防止
される。また、基本的に、射出充填中は低圧型締状態と
なるため、ガス焼け等の成形不良を低減させることがで
きる。
【００２２】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成，形状，手法等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更できる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成，形状，手法等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更できる。
【００２３】
【発明の効果】このように、本発明に係る射出成形機の
型締力制御方法は、少なくとも射出充填中における射出
圧力を検出し、得られた圧力検出値に予め設定した所定
の係数を乗ずることにより、当該圧力検出値を型締力目
標値に変換するとともに、得られた型締力目標値により
型締力を制御するようにしたため、次のような顕著な効
果を奏する。
型締力制御方法は、少なくとも射出充填中における射出
圧力を検出し、得られた圧力検出値に予め設定した所定
の係数を乗ずることにより、当該圧力検出値を型締力目
標値に変換するとともに、得られた型締力目標値により
型締力を制御するようにしたため、次のような顕著な効
果を奏する。
【００２４】 無駄な電力消費を排除し、省エネルギ
ー性を飛躍的に高めることができるとともに、金型の疲
弊を防止することができる。
ー性を飛躍的に高めることができるとともに、金型の疲
弊を防止することができる。
【００２５】 射出充填中は低圧型締状態となるた
め、ガス焼け等の成形不良を低減させることができる。
め、ガス焼け等の成形不良を低減させることができる。
【図１】本発明に係る型締力制御方法に基づく射出圧力
及び型締力の変化特性図、
及び型締力の変化特性図、
【図２】同型締力制御方法により設定する充填率の設定
方法説明図、
方法説明図、
【図３】同型締力制御方法を実施する射出成形機の主要
部を示す一部構成図、
部を示す一部構成図、
【図４】同型締力制御方法を実施するための手順を示す
フローチャート、
フローチャート、
【図５】同型締力制御方法を実施するための型締プロフ
ァイル修正処理のフローチャート、
ァイル修正処理のフローチャート、
１ 金型 Ｃ 金型キャビティ
Claims (4)
- 【請求項１】 少なくとも射出充填中における射出圧力
を検出し、得られた圧力検出値に予め設定した所定の係
数を乗ずることにより、当該圧力検出値を型締力目標値
に変換するとともに、得られた型締力目標値により型締
力を制御することを特徴とする射出成形機の型締力制御
方法。 - 【請求項２】 型締力目標値は金型が開かない最小の大
きさに設定することを特徴とする請求項１記載の射出成
形機の型締力制御方法。 - 【請求項３】 型締力目標値Ｆｃは、金型キャビティに
対する樹脂の充填率をα，成形品の全投影面積をＳ，安
全率をβ，圧力検出値をＤｐとした場合、Ｆｃ＝（α・
Ｓ・β）Ｄｐにより算出することを特徴とする請求項１
又は２記載の射出成形機の型締力制御方法。 - 【請求項４】 金型キャビティに対する樹脂の充填率α
は、スクリュ位置をｎ分割し、分割した各区間毎に設定
した異なる一定の充填率を用いることを特徴とする請求
項３記載の射出成形機の型締力制御方法。
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