JP2733700B2 - 歯周囲病原体検出用オリゴヌクレオチドプローブ - Google Patents

歯周囲病原体検出用オリゴヌクレオチドプローブ

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JP2733700B2 JP1501810A JP50181089A JP2733700B2 JP 2733700 B2 JP2733700 B2 JP 2733700B2 JP 1501810 A JP1501810 A JP 1501810A JP 50181089 A JP50181089 A JP 50181089A JP 2733700 B2 JP2733700 B2 JP 2733700B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の背景 本発明の技術分野 本発明は、ヒトの口の医学的疾患に関連した細菌の検
出に使用するオリゴヌクレオチドプローブの組成物に関
し、その際該プローブは、ハイブリッド形成条件下で上
記細菌の16Sまたは23SリボソームRNA[rRNA]と選択的
にハイブリッド形成し得る核酸の断片から本質的にな
る。検出方法並びにこれら細菌のアッセイ用診断キット
も開示する。
ヒトの歯周病、特に歯肉炎および歯周囲炎の病因にプ
ラク細菌が関与しているという証拠が十分ある。これら
の疾病は研究されてきたので、特定の口内細菌並びに他
の感染性ウイルスおよび微生物を検出し、定量しそして
同定するためにますます精巧になった方法が開発されて
きた。これらの改良された方法によって、歯周病の病因
学で主要な役割を果たしている特定の病原性細菌が同定
されてきた。
ヒト歯周病は米国における主要な健康管理問題となっ
ている。疫学調査によって近年歯肉炎のアメリカ人の割
合が減少していることが示されているが、該疾病の或る
段階にある患者の数は高いままである。更に、歯周囲ポ
ケットを有する18〜79才の成人の割合は相対的に変化し
ていないように思われる。
1970年代の初期には、アメリカ人の30%が50才までに
重大な歯周病問題を有しており、そして60才までには全
アメリカ人の30から40パーセントの者が主として歯周病
によって歯を全て失っていた。現在では、重篤な歯周病
を有する者の正確な割合は知られていないが、最近の推
定では全アメリカ人口の10〜20パーセントが歯をなくし
てしまう程重篤な歯周病を有している。該疾病の開始お
よび経過と同定可能な(疑わしい)病原性細菌種との間
の有意な関係がこの疾病と一致している。
ヒト歯周炎の病原論に関わる正確で複雑なメカニズム
は未だ不明であるが、歯周囲の歯肉溝領域でコロニーを
形成する細菌が疫学的に第1に重要であると広範に了解
されている。ここ十年の間に、幾つかの大学研究所の研
究者達は、ヒト歯周囲溝またはポケットで見い出される
多数の細菌属および種(約256種)のうち、比較的限ら
れた数のものが歯周病と密接に関連しているように思わ
れることを証明している。これらの微生物は「歯周囲病
原体の疑いのあるもの」と称されている。特に重要なも
のは表1に示される微生物である。
情報の開示 一定の歯周囲ポケット部位に存在する歯周囲病原性細
菌の検出および特徴決定は、現在の方法では、時間がか
かり且つ高価である(例えば、顕微鏡分析、培養分析、
ガスクロマトグラフィー分析および代謝物分析)。更
に、精巧な実験室装置に伴って高度な訓練を受けた人が
必要である。ヒト歯周病の微生物学に関して発表された
研究の大部分は、各歯周囲部位の微生物叢の個々の微生
物を単離し特徴を決定するために為さなければならない
膨大な仕事量によって解決されている。その結果、患者
当たりの試料採取部位の数および検査される患者の数が
制限される。明らかに、この方法では病原性細菌の存在
について歯周病患者を定型的に試験することは可能にな
らない。
上記検出方法論の代替方法としてイムノアッセイが報
告される。アクチノバチルス アクチノマイセテムコミ
タンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)(A.
a.)、バクテロイデス ジンジバリス(Bacteroides gi
ngivalis)(B.g.)およびバクテロイデス インターメ
ディウス(Bacteroides intermedius)(B.i.)に対す
る蛍光モノクローナル抗体が開発されている。チェン
(Chen)P.等、生物学的試料中のバクテロイデス ジン
ジバリスを検出するためにモノクローナル抗体の使用、
Infection and Immunity、54:798〜803(1986);グム
ーア(Gmur)R.等、モノクローナル抗体による歯周囲ポ
ケット微生物叢の定量的測定、Journal of Dental Rese
arch、66巻:120(1987、抄録);ファイン(Fine)D.H.
およびマンデル(Mandel)I.D.、歯周病活性の指標:評
価、J.Clin.Periodontal、13:533〜546(1986)。これ
らの抗体は顕微鏡スライド上のプラク塗抹標本に直接使
用することができる。この試験には個々の顕微鏡スライ
ド上の蛍光性細菌を計数するマニュアルが必要であり、
この方法は非常に労働集約的であり、高価な蛍光顕微鏡
を必要とする。
病原性細菌を検出するために核酸ハイブリッド形成技
術を使用する可能性が知られており、更に詳細には、ハ
イブリッド形成アッセイにrRNAを使用することが知られ
ている(カナダ特許第1,215,904号およびリボソームRNA
の可変領域に相補的なオリゴヌクレオチドプローブはマ
イコプラズマ種を識別する、J.General Microbiology
(1987) 133、1969〜1974。U.B.Gobel、A.Geiser,E.
J.Stanbridge)。ゲノムDNAプローブ全体は、報告によ
れば、歯周囲病原体を同定するために使用されているが
(ヨーロッパ特許199、439)、これらの方法は開示され
た発明のハイブリッド形成特性を有していない。例え
ば、A.a.、B.g.またはB.i.ゲノムDNAのフラグメントはp
SP64転写ベクター中にクローン化されている。チェンM.
等、口内微生物用DNAプローブの開発、Assoc.Adv.Denta
l;Res.Meetings,Wash.,D.C.(1986);サビット(Savit
t)E.等、RNAプローブによるプラク中のA.アクチノマイ
セテムコミタンスの検出、Assoc.Adv.Dental Res.Meeti
ngs,Wash.,D.C.(1986)。pSP64ベクターはA.a.、B.g.
またはB.i.のRNA転写物を作るために使用される。pSP64
ベクターはA.a.、B.g.またはB.i.を産生するために使用
される。pSP64-A.aプローブは、純粋な培養物またはプ
ラク試料に対して試験するとき、特異的であると報告さ
れた。しかし乍ら、pSP64-B.g.およびpSP64-B.i.プロー
ブは、それぞれ或る種の非−B.g.および非−B.i.細菌と
僅かに交差ハイブリッド形成をした。非−病原性バクテ
ロイデス種は歯肉下溝に豊富に存在するので、これらの
交差ハイブリッド形成は誤った陽性の同定を生じさせる
ことがある。
歯周囲病原体を検出する上記方法の各々は定型的な診
断アッセイに必要な下記規準の1つまたはそれ以上を欠
いている:1)費用(安価);2)バッチ処理能力;3)速度
(日または週ではなくて時間);4)感度;5)特異性;6)
1回の試験で多数の病原体同定;7)単純性;8)生存及び
非生存生物の双方の検出能力。従って、当該技術分野に
は別の検出方法論の必要性がある。
本発明の要約 本願発明は、ヒト口内の医学的疾患に関係のある細菌
の検出用オリゴヌクレオチドプローブの組成物に関し、
その際該プローブは、ハイブリッド形成条件下で、細菌
のリボソームRNAの超可変領域と選択的にハイブリッド
を形成できる核酸の断片からなる。但し該断片と共有結
合した任意の更に他のヌクレオチドは上記条件下ではヒ
トの口に通常見い出される細菌の核酸とハイブリッド形
成しない。機能的には、これらプローブは細菌rRNAまた
は対応するゲノムDNAの固有の部分とハイブリッドを形
成することができ、上記細菌の検出および同定が容易に
可能になり他の細菌種との交差反応がない。更に、16S
および23SのリボソームRNAの不変領域に向けられたオリ
ゴヌクレオチドプローブの組成物が記載されており、そ
の際上記プローブはリボソームRNAまたは対応するゲノ
ム配列用の特異的なプローブとして使用することがで
き、そしてリボソーム核酸の配列決定に使用することが
できる。
本発明はまた、式: [X-Y-Z]n (式中: a)Xはヒトの口に住みついている細菌に見い出される
細菌核酸の不変または非不変領域と非相同性である0か
ら100個のヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体の配
列であり: b)Yはヒトの口に住みついている細菌のリボソームRN
Aの超可変領域とハイブリッド形成条件下でハイブリッ
ド形成できる10から100個のヌクレオチドまたはヌクレ
オチド類似体の配列であり、その際Yは上記細菌のうち
の唯一の種、上記細菌の2つの種または上記細菌の3つ
の種とハイブリッド形成条件下でハイブリッド形成でき
る下位配列からなることもできる; c)ZはXと同一または異なるヌクレオチドの配列であ
り、その際該ヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体は
住みついているヒトの口で見い出される細菌の核酸の不
変または非不変領域と非相同性であり;そして d)nは1〜500またはそれ以上であり、nが1より大
きいときYは上記ハイブリッド形成能を有するヌクレオ
チドと同一または異なる配列であることができる。プロ
ーブは遊離かまたはベクター配列(例えば、プラスミド
または一重鎖DNA)内に含まれていることができる、 のプローブにも向けられている。
下記細菌は、それらが歯周病に関連して見い出されて
いるので、特に重要である:アクチノバチルス(ヘモフ
ィルスを除く)アクチノマイセテムコミタンス;バクテ
ロイデス ジンジバリス;バクテロイデス インターメ
ディウス タイプ1;バクテロイデス インターメディウ
ス タイプ2;エイケネラ コロデンス(Eikenella corr
odens);バクテロイデス フォルシサス(Bacteroides
forsythus);フソバクテリウム ヌクレアタム(Fuso
bacterium nucleatum);フソバクテリウム ペリオド
ンチクム(Fusobacterium periodonticum);ストレプ
トコッカス インターメディウス(Streptococcus inte
rmedius);ヴォリネラ レクタ(Wolinellarecta)。
本発明はこれら細菌のrRNA、特に16Sおよび23S rRNAの
超可変領域とハイブリッドを形成できるポリヌクレオチ
ド プローブからなる組成物を開示する。
各特異的プローブは唯一の微生物種またはタイプのrR
NAとハイブリッドを形成することが好ましい。特に好ま
しいものは、表1に示したような16S rRNAの超可変領域
に相補的な配列であるが、これらに限定しようとするも
のではない。別の配列は本明細書に開示した配列決定法
を使用して容易に確認可能である。例えば、23Sリボソ
ームRNAの超可変領域用の配列は表2に示される配列付
加プライマーを使用して決定することができよう。本明
細書に開示した方法を使用すると、当該技術分野の熟練
者は、本発明で使用するのに適切な特異性を有する別の
rRNA配列を容易に得ることができよう。
特許請求したプローブの核酸配列には、特許請求した
プローブに相補的な領域と実質的にハイブリッド形成す
る特許請求した配列と十分な同一性を有する合成由来ま
たは組換え体核酸配列が含まれる。「実質的に」は、中
程度の厳密さの標準的ハイブリッド形成条件下で、ハイ
ブリッド形成パーセントが完全に相補的な核酸フラグメ
ント間のハイブリッド形成の50%を超えるように示され
得ることを意味する。
「組成物」は、細菌rRNAに相補的なプローブが純粋な
状態でまたは他のプローブと組合わされていることがで
きることを意味する。更に、プローブは塩または緩衝液
と組合わせることができ、そして乾燥状態で、アルコー
ル溶液中の析出物としてまたは水溶液であることができ
る。
細菌群に関する文脈中の「およびそれらの組み合わせ
物」の語句は、記載した細菌種の1つまたはそれ以上を
検出するように設計したプローブ組成物のことをいう。
プローブは、単一の種または2つ若しくはそれ以上の種
を検出し得る異なるプローブの混合物、プローブの各々
が1つまたはそれ以上の種を検出できる異なるプローブ
の混合物、或る単一プローブの同種組成物であることが
できる。オリゴヌクレオチド配列に関する文脈中の語句
「およびそれらの組み合わせ物」は、プローブの一部と
して単一のオリゴヌクレオチド配列若しくは一定の配列
の混合物の1つまたはそれ以上のコピーを含有すること
ができる単一プローブのコピー組成物、或はプローブの
一部として一定のオリゴヌクレオチド配列の1個または
複数のコピーを含有することができるプローブ混合物の
コピー組成物を言う。
用語オリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドプロ
ーブは、二重鎖および一重鎖DNAまたはRNAの双方を含む
ように意味する。これらの用語はまた、本質的に非−核
酸夾雑のない合成または組換え由来の配列を言う。
組成物の特許請求に加えて、ヒト患者の口から得た試
料での、医学的疾患に関連した微生物細胞の検出方法を
開示する。これらの方法は次の段階:微生物細胞を溶解
してリボソームRNAを遊離させ;ハイブリッド形成条件
下で上記リボソームRNAを、上記微生物細胞のリボソー
ムRNAの超可変領域と選択的にハイブリッド形成し得る
ポリヌクレオチドプローブと接触させ;そして試料中の
微生物細胞の存在の指標としてハイブリッド形成コンプ
レックスを検出する段階からなる。更に詳細には、検出
される細菌を上記リストから選択する上記方法を本明細
書に開示する。更に一層詳細には、少なくとも2つの異
なるプローブ群(その際各群のプローブは単一の細菌の
リボソームRNAの異なる超可変領域とハイブリッド形成
できる)を使用して試料をアッセイする上記のような方
法を本明細書に開示する。
上記組成物および方法に加えて、ヒトの口内疾患に関
連した微生物細胞のリボソームRNAの超可変領域に相補
的な合成オリゴヌクレオチドプローブからなる、細菌の
存在を測定する診断用キットを本明細書に開示する。
これら細菌の分類法は確定していない。菌培養物はメ
リーランド州ロックヒルの米国菌培養収集所(ATCC)か
ら入手可能である。他の細菌は同定されるかまたは他の
サブタイプは上記リストから分化されるので、開示した
本発明によって、これら細菌の検出および同定に使用す
るのに十分特異的なプローブを製造する方法が容易に提
供される。
隣接ヌクレオチドと二次的または三次的相互作用が最
小である細菌リボソームRNA領域(開放領域)と選択的
にハイブリッド形成し得る核酸の断片からなるポリヌク
レオチドプローブの組成物も特許請求し、その際該プロ
ーブは開放領域とだけ実質的に結合する。「実質的に結
合する」はプローブが、加熱した後でしかハイブリッド
形成に利用できない領域、即ち二次的および三次的構造
が有意な領域(閉鎖領域)に結合する有意な断片からが
なっていないことを意味する。実際的な意味では、この
ようなプローブは一般的には、閉鎖領域に結合するであ
ろう10個以上の側面ヌクレオチド(5'かまたは3'のいず
れか)からなっていない。
更に詳細には、開放領域に相補的で細菌rRNAの超可変
領域および不変領域の双方に相補的なポリヌクレオチド
プローブの組成物を特許請求する。
細菌rRNAの閉鎖された不変領域とハイブリッド形成す
るポリヌクレオチドプローブも特許請求する。
最後に、ヒト患者の口から得た試料中の微生物細胞の
検出方法を開示する。本方法は次の段階:微生物細胞を
溶解してリボソームRNAを遊離させ;該リボソームRNAを
ハイブリッド形成条件下で、上記微生物細胞のリボソー
ムRNAの開放領域と選択的にハイブリッド形成し得るポ
リヌクレオチドプローブと接触させ;そして試料中に微
生物細胞が存在する指標としてハイブリッド形成コンプ
レックスを検出する段階からなっている。更に詳細に
は、検出される微生物を上記リストから選択する上記方
法を本明細書に開示する。更に一層詳細には、上記した
ような方法、即ち各群のプローブが単一の細菌のリボソ
ームRNAの異なる不変領域にハイブリッド形成し得る少
なくとも2つの異なるプローブ群を使用して試料をアッ
セイする方法を本明細書に開示する。
詳細な説明 本発明は歯周病および他の細菌介在口内疾病に関連し
た口内細菌種のrRNAと相補的な種特異的核酸プローブの
開発に関する。これらのプローブは、それらの特異性お
よび感受性の故にゲノム配列に相補的なプローブより優
れている。これらのプローブは、非病原性細菌種との交
差−ハイブリッド形成を避け得る該プローブの能力のた
めに選択されている。これらプローブの優れた特性は、
各細菌細胞中の何百〜何千ものコピー中に見い出される
rRNAの超可変配列とだけハイブリッド形成できることに
拠っている。rRNAの超可変領域は、特別の細菌種または
タイプに固有の配列である。ゲノムライブラリー全体に
由来するプローブと比較するとき、rRNAに対するプロー
ブ、特にrRNAの超可変領域に相補的なプローブは有利な
感受性であり、そして少数の細菌の検出能および細菌
種、タイプおよびサブタイプとを区別する能力が特異的
である。アッセイは同一細菌のリボソームRNAの2つの
異なる超可変領域に対する捕獲オリゴヌクレオチドから
なることが好ましい。このような方式によって、選択さ
れた標的領域中の異種混交性による誤った陰性結果の発
生が劇的に減少する。本明細書に開示した方法はアッセ
イが迅速であるという利点を有している。開示した方法
は比較的単純に実施でき、そして口の細菌病原体に関し
てこれまで達成されなかった再現度および正確度を有し
ている。
試料採集 本発明に使用する微生物標本は、表1に示したいずれ
の細菌もATCCから得ることができる。臨床的研究用に
は、試料は歯肉下プラクの歯かき取り物から得るかまた
は歯周病を有すると思われるヒト患者の歯周囲ポケット
から紙点を用いて採取した液体から得る。試料は、生物
学的に適合する溶液を提供する緩衝液、例えば150mM Na
cl、20mMトリス−HCl(pH7.5)、10mM EDTA、10mM EGT
A、または150mM NaCl、20mM NaPO4(pH7.5)、10mM EDT
A、10mM EGTA中に分散させ、そして使用するまで冷凍す
る。アッセイ前に、細胞は、ツジンク(Dzink)等、J.C
lin.Micro.、19:599、1984に記載されているような標準
的微生物学的技術に従って任意に培養する。細菌はN−
アセチル−ムラミダーゼ(リゾチーム)を含有する溶解
緩衝液中で溶解する。溶解緩衝液は当該技術分野で既知
である。ヨーロッパ特許199,439;ポッツ(Potts)T.V.
およびベリー(Berry)、Em.Internat.J.Sys.Bacter.、
33:765〜771(1983);ボンタ(Bonta)Y.等、J.Dent.R
es.、64:793〜798(1985)。一般的には、これら緩衝液
はpH7.0から8.0の間であり、キレート剤および界面活性
剤の双方を含有している。加熱変性は任意である。
或は、試料は、ハイブリッド形成溶液としても機能す
る溶解溶液、例えば3Mのグアニジウムオチシアネート
(GuSCN)、50mMトリス(pH7.6)、10mM EDTA、0.1%ド
デシル硫酸ナトリウム(SDS)、および1%メルカプト
エタノール中に分散させて直接集める(Maniatis,T.
等、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、ニュー
ヨーク州コールドスプリングハーバー、1982)。溶解は
65℃で10分間実施する。
口内病原性細菌のrRNAに相補的なプローブ 本発明は、細菌種またはタイプ間で一定でないrRNA配
列の超可変領域と相補的なプローブに向けられており、
それ故これらプローブは種またはタイプ間で識別可能で
ある。16S rRNA内の5個の配列はレーン(Lane)等、Pr
oc.Sci.,U.S.A.、82:6955〜6959(1985)によって記載
された普遍的なオリゴヌクレオチドプライマーおよび本
発明者が開発した次の3つのオリゴヌクレオチドプライ
マー: を使用して誘導した。核酸配列中の完全には特定されな
い塩基の名称は、国際生化学連合で推奨されている名
称、Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.83:4〜8(1986)であ
り、これは本明細書に参照文献として入れる。例えば、
Rと指定されているヌクレオチドはグアノシン、アデノ
シンまたはそれらの類似体と交換可能であり;Nと指定さ
れているヌクレオチドは任意の天然ヌクレオシドまたは
その類似体を意味しこの位置で交換することができる。
Yと指定されているヌクレオチドはシトシンまたはチミ
ンと交換可能であり、Wと指定されているヌクレオチド
はアデノシンまたはチミンと置き換えることができ;Mと
指定されているヌクレオチドはアデノシンまたはシトシ
ンと置き換えることができる。
これらのオリゴヌクレオチドプライマーは原核生物の
16S rRNAの不変領域に特異的であり、そしてDNaseで前
処理することなくまたはDNAからRNAを物理的に分離する
ことなく全核酸調製物に付加させるために使用すること
ができる。逆転写酵素の市販製剤を電気泳動ゲルでの配
列決定用の適当なプライマーエクステンション反応剤と
共に使用して各病原性細菌の超可変領域に相補的なcDNA
の転写物を得る。好ましい配列決定法ではジデオキシヌ
クレオチドチェーンターミネーター法が使用される。同
様に、原核生物の23S rRNAの不変領域に特異的なオリゴ
ヌクレオチドプライマー(表2)は既知の配列決定法を
使用して核酸調製物の配列を決定するために使用されて
いる。
表2に示されるオリゴヌクレオチドプローブは原核生
物の16Sおよび23SリボソームRNAの不変領域に相補的で
あり、そしてハイブリッド形成条件下でリボソームRNA
およびこれに対応するゲノムDNA配列とハイブリッド形
成する。これらの普遍的なオリゴヌクレオチドプローブ
はまたDNA、特に全ての細菌のRNAに対するシグナルオリ
ゴヌクレオチドとして使用するのにも理想的に適してい
る。複数の探索形態(以下参照)では、標的核酸は超可
変領域に特異的なプローブで捕獲されるが、リボソーム
RNAの不変領域に由来する唯一の普遍的なシグナルプロ
ーブだけが種々の全ての病原性細菌から核酸を検出する
ために使用可能である。更に、1つ以上のシグナルオリ
ゴヌクレオチドプローブを使用してシグナルの強さを増
加させることが可能である。
16Sまたは23SのrRNAについて病原体の配列決定分析が
終了した後、その配列を市販で入手可能なコンピュータ
ープログラム、例えばベックマン インスツルメント
(Beckman Intsruments)(カリフォルニア州パロアル
ト)が市販しているマイクロゼニープログラム(MicroG
enieProgram)によって比較することができる。現在の
プログラムは一度に2つの配列しか比較できずそして全
てのヌクレオチドが同等に重要である点で制限がある。
更に複雑な比較が可能であるが、更に強力なコンピュー
ター(例えばクレイ(Cray)コンピューター)が必要で
ある。ウォーターマン(Waterman),M.S.コンセンサス
による配列の整列、Nuc.Acids.Res.14(1986)、9095〜
9102。好ましい選択方法には複数の配列の整列および不
変ブロックの同定が必要である。次いで、最大の多様性
(例えば、変異の代わりに挿入または欠失)を含むよう
にプローブを選択する。DNAプローブは化学的に合成で
きるので好ましいが、プローブはDNAかRNAかのいずれで
あってもよい。
病原性細菌のrRNAとの検出可能な結合に必要な相補性
(相同性)の程度は、ハイブリッド形成媒体および/ま
たは洗浄媒体の厳密性によって変動する。相補性の程度
は最適には100パーセントであるが、以下に記載するハ
イブリッド形成媒体および/または洗浄媒体の厳密性を
下げることによってrRNAの小さな変動を相殺することが
できると理解すべきである。かくして、厳密性が低下し
た条件下で相補性は100パーセントではないけれども、r
RNA標的と少し塩基が異なっている機能性プローブが可
能である。それ故、厳密性の低下したハイブリッド形成
条件下で認容できる程度の特異性を維持し乍ら、一定の
オリゴヌクレオチドプローブの60%までを修飾すること
が可能である。更に、天然に生じるヌクレオシドをヌク
レオシドの類似体で該プローブ内で置き換えることもで
きる。本発明は、ポリ核酸プローブと称するとき、上記
の種に及ぶことを意図するものである。
大量のDNAまたはRNAを得るためには、マニアチス(Ma
niatis)T.等、分子クローニング:実験室マニュアル、
ニューヨーク州コールドスプリングハーバー、1982、に
記載されたような伝統的なクローニング法を使用して所
望の配列をクローニングするかまたは市販で入手可能な
DNAシンセサイザーを使用して化学的に合成してプロー
ブを製造することができる。クローニングの例は、リボ
ソームRNA用のcDNAを複製ベクター、例えばpBR322、M13
に挿入するかまたはSP6プローモーターを含有するベク
ターに挿入すること(例えばSP6 RNAポリメラーゼを使
用して一重鎖RNAの生成)、および細菌宿主を形質転換
させることに関係があろう。DNAプローブは、溶解して
核酸を抽出し、選択した制限酵素で処理し、そしてゲル
電気泳動によって更に単離して宿主細胞から精製するこ
とができる。
DNAプローブは市販で入手可能な方法および装置を使
用して化学的に合成することができる。例えば、固体相
ホスホラミダイト法を使用して15から50個の間の塩基の
短いプローブを製造することができる。本発明では、カ
リフォルニア州フォスターシティーのアプライドバイオ
システムズ(Applied Biosystems)のモデル380B DNAシ
ンセサイザーを使用し、同社から供給された試薬を使用
して短いDNAプローブを化学的に合成することが好まし
い。プローブは天然のヌクレオチド塩基、または天然の
ヌクレオチド塩基の既知類似体からなることができ、標
識部分に結合するように修飾した塩基も含まれる。
図1のオリゴヌクレオチド配列は特異的な16S rRNAの
特異的領域とハイブリッド形成してそれらを検出するプ
ローブを表している。表3のオリゴヌクレオチド配列は
特異的な23S rRNAの超可変領域とハイブリッド形成して
それらを検出するプローブを表しているが、限定するも
のと考えるべきではない。プローブは、それ自体結合用
の単一ユニットである上記配列または等価の配列からな
るか、または非病原性関連細菌への結合能を有していな
い追加的配列からなることができる。表1に提供した非
常に短い配列からなるプローブは同一の配列の繰り返し
単位(例えば、配列のコンカテマー)、細菌の1つの種
に特異的な種々の配列の混合物、更には口内疾病に関連
した1つまたはそれ以上の細菌種に特異的である配列の
混合物を有することができる。
このようなプローブが短い配列のコンカテマーを有し
得る場合、上記の長いプローブは、例えば、僅か20個の
ヌクレオチドしか有していない「短い」プローブに本来
備わる高いハイブリッド形成特異性を示す。このコンカ
テナープローブ配列はクローニングベクター配列内に含
まれることができ、そして下記式で示される構造を有す
るであろう。或は、前記で定義した式[X-Y-Z]nを有す
るコンカテマーは、適当な制限エンドヌクレアーゼを用
いてクローニングベクターから切断することができよ
う。
プローブは、ハイブリッドポリヌクレオチドの存在を
検出するために典型的に使用される幾つかの方法の任意
の1つによって標識することができる。最も一般的な検
出方法は、3H、125I、35S、14Cまたは32Pで標識したプ
ローブ等を用いてオートラジオグラフィーを使用するこ
とである。放射性アイソトープの選択は選択されたアイ
ソトープの合成の容易さ、安定性および半減期による研
究での優先性に拠る。他の標識には、フルオロフォー
ル、化学ルミネセンス剤および酵素で標識した抗体に結
合するリガンドがある。或は、プローブは、フルオロフ
ォール、化学ルミネセンス剤または酵素のような標識と
直接抱合することができる。標識の選択は、必要な感受
性、プローブとの抱合の容易さ、安定性要件および利用
可能な設備に拠る。
標識の選択によって、該標識をプローブに結合させる
方法が決定される。放射性プローブは典型的には、所望
の放射性アイソトープを含有する市販で入手可能なヌク
レオチドを使用して製造される。放射性ヌクレオチド
は、例えばDNAシンセサイザーを使用することによっ
て、DNAポリメラーゼIによるニックトランスレーショ
ンによって、ターミナルデオキシヌクレオチジルトラン
スフェラーゼでプローブの3'末端に放射性DNA塩基を付
加することによって、放射性デオキシヌクレオチド、dN
TPの存在下DNAポリメラーゼのクレノウフラグメントで
特異的な挿入物を有する一重鎖M13プラスミドを処理す
ることによってか、または放射性リボヌクレオチド、rN
TPの存在下対応するRNAポリメラーゼ(例えば,SP6 RNA
ポリメラーゼ)を使用して特異的なRNAウイルスプロモ
ーター(例えば、SP6プロモーター)を含有するベクタ
ーからRNAを転写することによって、プローブ内に導入
することができる。
プローブは放射性ヌクレオチドを使用して標識するこ
とができる。その際、アイソトープはヌクレオチド分子
の一部として存在しているか、または放射性成分は、無
機酸のような放射性成分、例えば32Pりん酸塩または14C
有機酸にエステル化されているかまたは標識に結合基を
提供するようにエステル化されている末端水酸基によっ
てヌクレオチドに付加されている。求核性結合基、例え
ば1級アミノ基を有する塩基類似体もまた標識に結合で
きる。
非放射性プローブはしばしば間接的な方法で標識され
る。例えば、リガンド分子はプローブに共有結合する。
次いで、該リガンドは、本来的に検出可能であるかまた
は酵素、フルオロフォールまたは化学ルミネセンス化合
物のような検出可能なシグナル系に共有的に結合してい
るかのいずれかである抗−リガンド分子に結合する。リ
ガンドおよび抗−リガンドは広範に変動することができ
る。リガンドが天然の抗−リガンド、即ちビオチン、チ
ロキシンおよびコルチゾールのようなリガンドを有する
場合、標識された天然生起の抗−リガンドと一緒に使用
することができる。或は、任意のハプテン化合物または
抗原性化合物を抗体と組み合わせて使用することができ
る。
プローブは標識と直接組み合わせることによって標識
することもできる。例えば、クローニングされたDNAプ
ローブは西洋ワサビのペルオキシダーゼまたはアルカリ
フォスファターゼに直接結合しており(Renz.M.およびK
urz,K.、DNAハイブリッド形成用の比色法、Nuc.Acids R
es.12:3435〜3444,1984)、そして合成オリゴヌクレオ
チドはアルカリフォスファターゼと直接結合している
(Jablonski,E等、オリゴデオキシヌクレオチド−アル
カリフォスファターゼ抱合物の調製およびハイブリッド
形成プローブとしての使用、Nuc.Acids.Res.14:6115〜6
128、1986並びにLi P.等、酵素を結合した合成オリゴヌ
クレオチドプローブ:糞標本中の腸内毒素性大腸菌の非
放射性検出、Nuc.Acids Res.15:5275〜5287(198
7))。
標識として重要な酵素は第一義的には、フォスファタ
ーゼ、エステラーゼおよびグリコシダーゼまたはオキシ
ドリダクターゼのような加水分解酵素、特にペルオキシ
ダーゼである。蛍光化合物にはフルオレセインおよびそ
の誘導体、ローダミンおよびその誘導体、ダンシル、ウ
ンベリフェロン等がある。化学ルミネセンスにはルシフ
エリンおよび2,3−ジヒドロフタラジンジオン類、例え
ばルミノールがある。
ハイブリッド形成条件 約20から60容量%まで、好ましくは30%の極性有機溶
媒からなる種々のハイブリッド形成溶液を使用すること
ができる。通常のハイブリッド形成溶液は約50%(v/
v)のホルムアミド、約0.5〜1Mの塩化ナトリウム、約0.
05〜0.1Mの緩衝液、例えばクエン酸ナトリウム、トリス
−HCl、ピペス(PIPES)またはヘペス(HEPES)(pH範
囲、約6〜9)、約0.05〜0.2%の洗浄剤、例えばドデ
シル硫酸ナトリウム、または0.5〜20mMのEDTA、フィコ
ル(約300〜500キロダルトン)、ポリビニルピロリドン
(約250〜500キロダルトン)および血清アルブミンを使
用する。典型的なハイブリッド形成溶液には約0.1〜5mg
/mlの非標識キャリヤー核酸、フラグメント化した核酸D
NA、例えばウシ胸腺若しくはサケ精子DNA、または酵母R
NA、および任意に約0.5〜2%(w/v)のグリシンも含ま
れる。種々の極性の水溶性剤または膨潤剤、例えばポリ
エチレングリコールを含有する容積排除剤、ポリアクリ
レート若しくはポリメチルアクリレートのような陰イオ
ン性ポリマー、および硫酸デキストランのような陰イオ
ン性サッカロイドポリマーのような他の添加剤も含有す
ることができる。
約2〜4M、好ましく3MのGuSCN、約0.01〜0.1Mのトリ
ス(pH範囲、約6.0〜8.5)、約0.1〜5%(w/v)の濃度
のドデシル硫酸ナトリウムのような洗浄剤および0.01〜
0.1MのEDTAからなる別のハイブリッド形成溶液を使用す
ることができる。他の添加剤、例えばキャリヤーDNA若
しくはRNA、または子ウシ血清アルブミン若しくはゼラ
チンのようなタンパク質を含有することもできる。ハイ
ブリッド形成溶液の厳密性は約0〜10%、通常は5%の
ホルムアミドで調節することができる。
特別のハイブリッド形成技術は本発明には必須ではな
い。ハイブリッド形成技術は一般的には、核酸ハイブリ
ッド形成:プラクチカルアプローチ(Practical Approa
ch)、ヘーメス(Hames)B.D.およびヒギンス(Higgin
s)S.J.編、IRLプレス、1987;ガル(Gall)およびパー
デュー(Pardue)(1969)、Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.
A.、63:378〜383並びにジョン(John)、バーンスタイ
ル(Burnsteil)およびジョーンズ(Johns)(1969)Na
ture、223:582〜587に記載されている。ハイブリッド形
成技術で改良がなされるのに伴って、それら技術は容易
に適用できる。このような改良の1つは1987年12月9日
に提出した出願番号第130,754号、本発明者の文書記録1
1652〜11655(参照文献として本明細書に組み入れる)
の主題であり、これはハイブリッド形成速度を高めるた
めに超音波エネルギーを使用することに関するものであ
る。この改良は本明細書に記載したプローブの特異性に
影響を与えない任意の段階である。
ハイブリッド形成溶液中に存在する標識プローブの量
は、標識物の性質、標的細胞核酸に合理的に結合し得る
標識プローブの量およびハイブリッド形成媒体および/
または洗浄媒体の厳密性によって非常に広範に変動する
ことができる。一般的には、標的核酸の化学量論的量を
実質的に超えるプローブが、標的DNAへのプローブの結
合速度を高めるために使用される。
ハイブリッド形成に関する種々の厳密度を使用するこ
とができる。ハイブリッド形成条件が厳しくなるにつれ
て、デュプレックスを形成させるためにはプローブと標
的間の相補性の程度が大きくならなければならない。厳
密度は温度、イオン強度、pHおよびホルムアミドのよう
な部分的変成溶媒の存在によって制御することができ
る。例えば、ハイブリッド形成の厳密性は、ホルムアミ
ドの濃度を0%から50%までの範囲内で操作して反応溶
液の極性を変えることによって好都合に変更される。使
用する温度は一般に約20°から80℃の範囲、通常は30°
から75℃の範囲内である。50%のホルムアミド中15〜50
個のヌクレオチドプローブでは、最適温度範囲は22°か
ら65℃まで変動することができる。定型的な実験では、
満足のゆくハイブリッド形成を室温で可能にする条件を
典型的に決定することができる。
本発明で使用するアッセイ試験プロトコールは核酸ハ
イブリッド形成の分野で慣用のものであり、標的とプロ
ーブポリ核酸が共に溶液となっている単一相ハイブリッ
ド形成および標的かまたはプローブポリ核酸かのいずれ
かが固定支持体に固定されている混合相ハイブリッド形
成の両者が含まれる。アッセイ試験プロトコールは変動
するので本発明を限定するものとは考えられない。単一
相ハイブリッド形成の一般的総説は核酸ハイブリッド形
成:プラクチカルアプローチ、ヘーメスB.D.およびヒギ
ンスS.J.編、IRLプレス、1985および固体支持体に固定
した核酸のハイブリッド形成、メインコス(Meinkoth)
J.およびワー(Wah)G.、Analytical Biochemistry、23
8、267〜284頁、1984を読むことによって得られる。
細菌の培養コロニーはコロニーハイブリッド形成技術
を使用してアッセイすることができ、その際口内病原性
が疑われる細菌は標的ポリヌクレオチドに暴露する前に
フィルター上に平らにおいて吸着させる(Grunsteinお
よびHogness、Coloby Hybridization in Methods of En
zymology、Ray Wu編、1979、68巻。68、379〜409頁、並
びにProc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.、72巻、No.10:3961〜3
965、1975)。コロニーは、核酸を電気泳動で分離しそ
して病原性口内細菌の種を識別するために設計したプロ
ーブに分離した種を暴露することによって同定すること
もできる。リボソームRNAはアルウィン(Alwine)J.C.
等、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.、74(12)巻:5350〜53
54(1977)の方法を使用して検出することができる。リ
ボソームゲノム領域を有するDNAの電気泳動分離技術はW
O83/01073に記載されている。
本来のハイブリッド形成法も本発明に適用可能であ
る。本来のハイブリッド形成とは、ポリヌクレオチドプ
ローブを使用する細菌細胞の同定のことを言い、その際
無傷細胞が固定化されて標的として提供される。下記の
2つの総説:ジンガー(Singer)R.H.等、Biotechnique
s、4(3):230〜250(1986)およびハーセ(Haase)
等、Methods in Virology、VII巻、189〜226頁(1984)
は本来のハイブリッド形成技術分野の概論を提供してお
り、本明細書に参照文献として入れる。
GuSCN−溶解細菌から得た核酸はニトロセルロースま
たはニトラン(Nytran)に直接固定化して適当なプロー
ブとハイブリッドを形成させることができる。GuSCN−
溶解物はホルムアルデヒド含有緩衝液で希釈し、ニトロ
セルロース上に配列し(slot)、そして80℃で加熱して
核酸を変性させる。
アッセイ試験プロトコールの使用に拘わらず、細菌細
胞は中程度の温度で長時間ハイブリッド形成溶液に接触
させたままにしておくべきである。単相アッセイでは、
二重鎖デュプレックスは、S1ヌクレアーゼ消化の後デュ
プレックス分子を析出させるかまたはヒドロキシアパタ
イトと結合させて一重鎖核酸から分離することができ
る。混合相アッセイでは、支持体に固定した核酸を、ハ
イブリッド形成溶液で提供されたような、同様な濃度の
塩化ナトリウム、緩衝液および洗浄剤を有する洗浄溶液
中に入れる。洗浄溶液中で支持体を維持する時間は数分
から3時間またはそれ以上まで変動させることができ
る。
ハイブリッド形成かまたは洗浄媒体かのいずれかが厳
密であることができる。典型的には、混合相アッセイで
は、最もしばしば厳密性を決定しそして誤った組み合わ
せのデュプレックスの解離を促進するのは洗浄溶液であ
る。希釈した緩衝塩化ナトリウム溶液を用いて室温で支
持体をすすいだ後、標識の性質に従ってデュプレックス
の存在を支持体でアッセイすることができる。
標識が放射性である場合、プローブの存在はシンチレ
ーションカウンター中で検出することができる。更に好
都合には、混合相アッセイでは基質を乾燥して慣用のオ
ートラジオグラフィープロトコールの任意の番号のX線
フィルムに暴露することができる。
標識が蛍光性である場合、試料を先ず特別の波長の光
で照射して検出する。試料はこの光を吸収し、次いで検
出器によってキャッチされる別の波長の光を放つ(Phys
ical Biochemistry、Freifelder,D.、W.H.Freemam & C
o.、537〜542頁、1982)。
標識がハプテンまたは抗原である場合、試料は抗体を
使用して検出することができる。これらの系では、シグ
ナルは蛍光分子または酵素分子を抗体に付加させて生じ
させる;場合によっては抗体は放射性プローブで標識す
る。(Tijssen,P.、Practice and Theory of Enzyme Im
munoassays、生化学および分子生物学における実験室技
術、Burdon,R.H.van Knippenberg,Ph.H.、Elsevier編、
9〜20頁、1985)。
1つの検出方法はビオチンと組み合わせた酵素検出で
ある。蛍光は選択的標識であるが、ビオチン化したペル
オキシダーゼまたはアルカリフォスファターゼのような
アビジンまたはストレプトアビジンと組み合わせた酵素
標識が好ましい。酵素と抱合したアビジンまたはストレ
プトアビジンは酵素をプローブに直接結合させて使用す
ることもできる(Haase等、上記)。好ましい酵素はペ
ルオキシダーゼまたはアルカリフォスファターゼであ
る。特に好ましい方法ではプローブに直接抱合した酵素
が使用される。好ましい酵素はアルカリフォスファター
ゼおよびペルオキシダーゼである。酵素をオリゴヌクレ
オチドと抱合させる方法は既知である。Nucleic Acid R
es.、14:6115〜61288(1986)およびNucl.Acid Res.、1
5:5275〜5287(1987)。
好ましいアッセイプロトコールは試料を培養しないで
直接試験することに関するものである。これらのプロト
コールは、本発明が特別の適用を有している感受性を更
に必要とする。口の病原性細菌を有していると思われる
試料は先ず、洗浄剤と2価金属キレート剤の緩衝溶液、
または洗浄剤、還元剤および2価金属キレート剤を含有
するカオトロピック塩緩衝溶液のような溶解溶液に付
す。この試料は直接支持体に固定するかまたは核酸を抽
出するように更に処理することができる。放出されるか
または抽出された細菌核酸(標的核酸を含有している)
は、セルロース、ナイロン、ニトロセルロース、ジアゾ
ベンジロキシメチルセルロース等のような固体支持体に
固定する。
好ましい例では、アッセイプロトコールはサンドウィ
ッチタイプのアッセイである。サンドウィッチタイプア
ッセイの主要な構成要素は固体支持体である。固体支持
体は、標識されておらずそしてrRNA配列の1部分に相補
的である固定化された核酸プローブを吸着しているかま
たは共有結合している。表4に示したような、二次的お
よび三次的相互作用が最小であるリボソームRNAの領域
とハイブリッド形成するようなプローブが好ましい。こ
のようなプローブの利点は、ハイブリッド形成が試料核
酸を加熱変性する追加的工程を用いないで実施できるこ
とである。次いで、口の病原性細菌を含有している疑い
のある試験試料をハイブリッド形成媒体中の固体支持体
と接触させる。最後に、病原性細菌のrRNAの異なる配列
と相補的な、可溶性の標識をした第2のプローブを固体
支持体上の固定核酸プローブとハイブリッド形成デュプ
レックスを作っているrRNAとハイブリッド形成させる。
次いで、使用した標識に従って細菌の存在を測定す
る。第2のプローブを試験試料と同時にハイブリッド形
成アッセイに添加することができることに注目すべきで
ある。更に、第2のプローブはrRNAの不変領域かまたは
超可変領域かのいずれかとハイブリッド形成することが
できる。二次的および三次的相互作用が最小であるリボ
ソームRNA(表4)、例えば16SリボソームRNAではUP7B
またはUP9A、そして23SリボソームRNAではUP12Bまたは2
3UPBの不変領域に由来するプローブが好ましい。このよ
うなプローブの利点は、核酸を加熱変性する工程を追加
することなくハイブリッド形成が実施できることであ
る。種々の検出方法の一般的な参照文献は、ヘーメスB.
D.およびヒギンズS.J.、Nucleic Acid Hybridization、
IRLプレス、オックスフォード、1985中に見ることがで
きる。DNAプローブを用いるサンドウィッチアッセイの
参照文献はデュン(Dunn)およびハッセル(Hassel
l)、Cell、12巻、23〜26頁、1977並びにランキ(Rank
i)等、米国特許第4,486,539号である。
本発明のオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチド
酸プロープは、口の病原性細菌、特に表1に開示した種
の存在または不存在を迅速に決定するために使用できる
キット中に含めることができる。キットはこれら細菌の
存在をアッセイするのに必要な全ての構成要素を有して
いる。一般的概念では、キットはrRNAに対する標識プロ
ーブの安定的な調製物、標的およびプローブポリヌクレ
オチドのハイブリッド形成用の乾燥形態かまたは液体形
態のハイブリッド形成溶液、並びに所望しないデュプレ
ックスとなっていないポリヌクレオチドの洗浄および除
去用の溶液、標識されたデュップレクス検出用の基質、
および任意に、標識検出用の器具を有している。
本発明の更に特別の実施態様にはサンドウィッチアッ
セイの概念を利用するキットが包含される。このキット
は、患者の口から試料を採集するための第1の成分、例
えばかき取り器具または紙点、収容用バイアル、並びに
試料の分散および溶解用の緩衝液を有している。第2の
成分は標的およびプローブポリヌクレオチドのハイブリ
ッド形成用並びに所望でなくそしてデュップレクスとな
っていない形態のものを洗浄によって除去するための乾
燥状態かまたは液体状の媒体を有している。第3の成分
は、試験される細菌種の16S rRNAかまたは23S rRNAかの
いずれかの1部分に相補的である非標識核酸プローブが
固定化されるかまたは抱合される固体支持体を有してい
る。複数の標的分析の場合には、それぞれリボソームRN
A自体に特異的である1つ以上の捕獲プローブは、探索
棒の種々の非連続領域に適用される。第4の成分は、第
3の成分の固定化され標識されていない核酸プローブが
ハイブリッド形成する同一のrRNA鎖の第2の異なる領域
に相補的である標識プローブを有している。本明細書に
記載したプローブ成分は、凍結乾燥した核酸のような乾
燥形態若しくは、アルコール析出した核酸のような沈殿
形態または緩衝液中のプローブの組み合わせ物を含んで
いる。標識は上述した任意の標識が可能である。例え
ば、プローブは慣用の手段を使用してビオチン化するこ
とができ、ビオチン化したプローブの存在は、西洋ワサ
ビペルオキシダーゼのような酵素と抱合したアビジンを
添加して検出することができ、次いで、該プローブは、
ペルオキシダーゼと反応したときに目でモニターするか
比色計または分光光度計による器具使用によってモニタ
ーすることができる基質と接触させることができる。こ
の標識化方法および他の酵素タイプの標識は経済的であ
り、高感受性であり、そして放射性標識方法と比較して
比較的安全であるという利点を有する。標識プローブを
検出する種々の試薬並びに、指示、陽性および陰性対
照、そして種々の成分を処理し、混合し、反応させる容
器のようなキット用のその他の材料によってアッセイキ
ットは完備されよう。
以下の実施例は説明のために提供するものであって限
定するものではない。
実施例1 A.rRNAの製造 細菌細胞は溶解溶液(20mg/mlリゾチーム、25%庶
糖、50mMトリス、pH8、10mM EDTA)中に再懸濁し、そし
て37℃で30分間インキュベートする。ドデシル硫酸ナト
リウム(1〜2%(w/v))およびプロナーゼE(1mg/m
l)またはプロテイナーゼK(200μg/ml)を加え、そし
て溶液を37℃で30分間インキュベートする。溶解物はフ
ェノール:クロロホルム(1:1、v/v)で2回抽出し、次
いでエタノールで析出させる。核酸はペレットにし、70
%(v/v)のエタノールで洗浄し、そして1×TE緩衝液
(10mMトリス、pH8、1mM EDTA)中に再懸濁させて約1mg
/mlとする。再懸濁核酸は−70℃で貯蔵する。
B.オリゴヌクレオチド配列付加プライマー rRNA用の普遍的な配列付加プライマー(UP)は、レー
ン等が記載した(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.、82、695
5〜6957(1985))とおりのものであった。本明細書でU
P4B、UP8BおよびUP6Bと称し、そして下記配列 を有する更に3つのプライマーを設計して配列決定用に
使用した。
C.配列決定反応 配列決定のプロトコールは、サンガー(Sanger),F.
等によって記載され(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.、7
4、5463〜5467(1977))、レーン等によってrRNA鋳型
用に適合させた(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.、82、695
5〜6959(1985))、ジデオキシヌクレオチド終結鎖伸
長法を修正したものである。配列付加プライマーはT4ポ
リヌクレオチドキナーゼを使用して32P-ATPで放射線的
に標識した(50μCi32P-ATP、3000Ci/mMol、オリゴ300n
gおよびキナーゼ10ユニット当たり)。放射線的に標識
したプライマーはエタノールで析出させ水に再懸濁して
30ng/mlとした。
標準的な配列決定反応は次のようにして行われる。プ
ライマー2μlを細菌核酸溶液(0.5〜25mg/ml)3μ
l、5×HYB緩衝液(500mM KCl、250mMトリス−HCl、pH
8.5)2μlおよびH2O3μ1に加える。混合物を100
℃で2分間加熱し、次いで室温まで冷却する。この混合
物に、5×RT緩衝液(250mMトリス−HCl、pH8.3、250mM
KCl、50mMジチオスレイトール、50mM MgCl2)4μl、
H2O 5μlおよび逆転写酵素(200U/μl、Bethesda Res
earch Laboratories、メリーランド州ガイザースバー
グ)2μlを加える。3μlの分別量をピペットで採取
してデオキシヌクレオチド/ジデオキシヌクレオチド混
合物(A:17μM dATP、300μM dCTP、330μM dGTP、330
μM TTP、125μM ddATP;C:330μM dATP、17μM dCTP、3
30μM dGTP、330μM TTP、125μM ddCTP;G:330μM dAT
P、330μM dCTP、17μM dGTP、330μM TTP、250μM ddG
TP;T:330μM dATP、330μM dCTP、330μM dGTP、17μM
TTP、125μM ddTTP)2μl中に入れる。反応は43℃で1
5分間インキュベートする。チェイス(chase)(330μM
dATP、dCTP、dGTP、TTPプラス逆転写酵素400ユニッ
ト)2μlを各反応に加える。反応は更に43℃で15分間
インキュベートして、負荷溶液(95%ホルムアミド、2.
5%キシレンシアノール、2.5%ブロムフェノールブル
ー)6μlを添加して終結させる。反応生成物は8%の
ポリアクリルアミド変性ゲル上で電気泳動し、そしてオ
ートラジオグラフィーで視覚化した。配列決定反応はま
た上述の方法と類似した反応条件下で非標識配列付加プ
ライマーおよび[35S]dATPを使用して実施することも
できる。
D.合成オリゴヌクレオチドプローブの合成および精製 オリゴヌクレオチドはβ−シアノエチルホスフォール
アミダイト化学によってアプライドバイオシステムのDN
Aシンセサイザーモデル380Bで合成した。オリゴヌクレ
オチドはポリアクリルアミドゲル電気泳動によってかま
たは高圧液体クロマトグラフィーによって精製しアプラ
イドバイオシステムのユーザーブレチン13号:「合成オ
リゴヌクレオチドの評価および精製」、1984年11月9
日、に詳記されているようにして溶離した。好ましい配
列は表1を参照。
E.細菌培養物または歯肉下プラク試料から核酸の単離 次の方法がキューレットかき取り物かまたは培養細菌
のいずれかに適用可能である。試料(−70℃で貯蔵)50
0μlは次の段階で解凍して直ちに処理する。試料がプ
ラク試料または希釈細菌試料である場合、非関連キャリ
ヤーオリゴヌクレオチド(24塩基)100ngを試料に加え
る。庶糖溶解緩衝液(75%(w/v)滅菌庶糖、10mM EDT
A、10mM EGTA、50mMトリス−HCl(pH8.0))250μlを
試料に加え手短にうず巻状に撹拌する。新たに作成した
リゾチーム(0.25×細菌庶糖溶解緩衝液中10mg/ml、Sig
ma Chemical)50μlを加え、そして試料を37℃で15分
間インキュベートする。次いで、10%SDS 75μlを加
え、試料を手短にうず巻状に撹拌する。プロナーゼE
(10mg/ml、Sigma Chemical;Maniatis等、分子クローニ
ング:実験室マニュアルに従って自己消化した)75μl
を加え、試料を手短にうず巻状に撹拌して、37℃で30分
間インキュベートする。試料はフェノール:クロロホル
ム:イソアミルアルコール(24:24:1、v/v/v)で2回抽
出して、水性相をとっておく。中間相が澄明でない場
合、クロロホルムで再び抽出して水性相をとる。次い
で、試料は凍結乾燥して300μlにまで濃縮し、これに
7.5M NH4OAc滅菌溶液150μlを加え、そして95%エタノ
ール1.12mlを加える。次いで試料を混合して−70℃で30
分間またはそれ以上貯蔵して核酸を析出させ、そしてペ
レットは4℃で10分間遠心して回収する。核酸ペレット
は95%エタノール1.5mlで1度洗浄して手短に乾燥し、
次いでTE滅菌緩衝液(10mMトリス−HCl pH7.5、0.1mM E
DTA)400μlに再懸濁する。
F.a)核酸のニトラン膜への固定化 抽出した細菌核酸は次のようにしてニトラン上に固定
化する。TE中の核酸(6μg/380ml未満)380μlおよび
200mMピペス(pH7.42)20μlを混合してピペスの最終
濃度を20mMとする。試料を100℃に90秒間加熱し、氷/
水浴中で速やかに冷却し、次いでシュライヒャーアンド
シュウエル(Schleicher and Schuell)(ニューハンプ
シャー州キーネ)のスロットブロット装置を使用してニ
トラン膜上に適用する。スロッティングは20分間の加熱
処理内に終了すべきである。スロットは10×SSC(1.5M
NaCl、0.15Mクエン酸ナトリウムpH7.0)200μlで洗浄
し、固定化した核酸を有するニトラン膜は80℃で1時間
焼き、ニトラン膜は吸収紙の間で室温で貯蔵する。
F.b)ニトロセルロース膜への細胞溶解物の直接的固定
化 培養した細菌またはプラク検体の細胞ペレットは、3M
GuSCN、2%(w/v)サルコシル(sarkosyl)、50mMト
リス−HCl(pH7.6)、10mM EDTA、および1%(v/v)メ
ルカプトエタノールの100μlに再懸濁し、そして室温
で10分間インキュベートする。この溶液に0.3容量の20
×SSC、次いで37%ホルムアルデヒド0.2容量を加えて、
55℃で15分間インキュベートする。15×SSC中で連続希
釈し、そして核酸溶液をニトロセルロース(予め水で濡
らし、6×SSC中に10分間浸す)上にスロットする。こ
のフィルターを真空下80℃で2時間焼き、吸収紙の間で
室温で貯蔵する。
G.ハイブリッド形成 方法A プローブはマニアチスT.等、分子クローニング;実験
室手引書、ニューヨーク州コールドスプリングハーバ
ー、1982によるポリヌクレオチドキナーゼ(200ngのオ
リゴヌクレオチド、60μCi32P-ATPおよび25μl容量中4
0ユニットのT4ポリヌクレオチドキナーゼ)によって32P
で標識し、エタノール析出およびエルチップ(Elutip)
−Dクロマトグラフィー(Schleidher and Schuell)に
よって精製する。或は、プローブはNHS−LC−ビオチン
(Pierce Chemical Co.イリノイ州ロックフォード)で
ビオチン化した5'末端のエチルアミン基で合成し、エル
チップ−Dクロマトグラフィーで精製する。ニトランま
たはニトロセルロース膜上に固定した核酸は0.6M NaC
l、90mMトリス−HCl(pH8.0)、10mM EDTA、5×デンハ
ルト(Denhardt)溶液、30%脱イオン化ホルムアミド、
0.1%SDSおよび100μl/mlのフラグメント化した酵母RNA
中42℃または0.9M NaCl、90mMナリス−HCl(pH8.0)、1
0mM EDTA、5×デンハルト溶液、0.1%SDSおよび100μl
/mlのフラグメント化した酵母RNA中50℃で5ng/mlのオリ
ゴヌクレオチドプローブとハイブリッド形成させる。ハ
イブリッド形成は50mlのポリプロピレン管中または密封
した「ミクロシール(「Micro-Seal」)プラスチックバ
ッグ(Dazey Corp.、カンザス州インダストリアルエア
ポート)を用いて回転振とう器上適当な温度で1時間ま
たはそれ以上実施した。膜は先ず0.09M NaCl、9mMトリ
ス−HCl(pH8.0)、1mM EDTAおよび0.1%SDS中室温で洗
浄し、次いで同一の洗浄緩衝液中50℃で洗浄した(厳密
な洗浄)。別の厳密な洗浄は3.1Mテトラエチルアンモニ
ウムブロマイド、50mMトリス−HCl(pH8.0)、2mM EDTA
および0.1%SDSを用いて29℃で実施することができる
(この方法では、テトラエチルアンモニウムブロマイド
洗浄に先立って、0.9M NaCl、90mMトリス−HCl(pH8.
0)、10mM EDTAによる前洗浄が必要である)。
方法B 膜上に固定化した核酸は、3 M GuSCN、5%ホルムア
ミド、50mMトリス(pH7.6)、10mM EDTA、2%サルコシ
ル中で方法Aで記載したようにして0.5〜24時間5ng/ml
のオリゴヌクレオチドプローブとハイブリッド形成させ
る。この膜は、0.09M NaCl、9mMトリス−HCl(pH8.
0)、1mM EDTAおよび0.1%SDSを含有する溶液を用いて
室温で2分間2回洗浄する。32P標識プローブを使用し
たとき、核酸はオートラジオグラフィーで視覚化した。
ビオチン化したプローブを使用するとストレプトアビジ
ン−アルカリフォスファターゼまたはストレプトアビジ
ン−ペルオキシダーゼとのインキュベーション、次いで
実施例2に記載する発色が必要である。
H.ハイブリッド形成プローブの検出 32Pで標識したハイブリッド形成プローブはオートラ
ジオグラフィーで検出した。ビオチン化プローブはデテ
ク−アルク(Detek-alk)キット(アビジン−アルカリ
フォスファターゼ;Enzo Biochem、ニューヨーク州ニュ
ーヨーク)またはDNA検出キット(ストレプトアビジン
/ビオチン化アルカリフォトファターゼ ポリマー;Bet
hesda Research Labs、メリーランド州ガイザースバー
グ)で検出した。
I.二次的および三次的相互作用が最小の領域に相補的な
合成オリゴヌクレオチドプローブの同定 16Sおよび23SリボソームRNAの予測される二次構造に
よるヌクレオチドの化学的および酵素的利用可能性を観
察した。モアズド(Moazed)D.等(1986)J.Mol.Biol.1
87:399〜416。ノラー(Noller)H.F.等(1981)Nucleic
Acids Res.:6167〜6189。しかし乍ら、相補的オリゴ
ヌクレオチドプローブに対するこれら領域の利用可能性
は予測可能でない。ラザスター(Lasater)L.S.等(198
8)Biochemistry 28:4687〜4695。二次的および三次的
相互作用が最小であるリボソームRNAの領域は溶液ハイ
ブリッド形成およびサンドウィッチアッセイ法によって
特定される。例えば、精製したリボソームRNA(1〜5
μg)は0.09M NaCl、9mMトリス−HCl(pH8.0)および1
mM EDTA、または3 M GuSCN、2%サルコシル、50mMトリ
ス−HCl(pH7.6)、10mM EDTA、1%メルカプトエタノ
ールおよび5%ホルムアミド中、32Pで標識した表1お
よび表2のような相補的オリゴヌクレオチドプローブ
(5〜10ng)とハイブリッド形成させた。
15分間から1時間ハイブリッド形成させた後、試料を
アガロースゲル電気泳動に付して16Sおよび23Sリボソー
ムRNAサブユニットを分離し、そしてオートラジオグラ
フィーでオリゴヌクレオチドプローブ:rRNAハイブリッ
ドを視覚化させた。それぞれのリボソームRNAサブユニ
ットに特異的なハイブリッド形成を示したオリゴヌクレ
オチドプローブはサンドウィッチアッセイ方式で更に試
験した。この方式では試験オリゴヌクレオチドプローブ
は固体支持体に共有結合させた。標的リボソームRNAは
試験オリゴヌクレオチドおよび32Pで標識したシグナル
オリゴヌクレオチドプローブ、例えば16SリボソームRNA
ではUP7B若しくはUP9Aまたは23SリボソームRNAではUP12
B若しくは23UPBの存在下、上記方法Bで記載したGuSCN
ハイブリッド形成溶液を使用してハイブリッドを形成さ
せた。2〜15時間ハイブリッド形成させた後、固体支持
体からハイブリッド形成していない核酸を洗い流し、そ
して試験オリゴヌクレオチドプローブによって捕獲され
たリボソームRNAの量を液体シンチレーション計数で定
量した。
実施例2 オリゴヌクレオチドプローブにアルカリフォスファタ
ーゼが直接抱合すると、酵素と間接的に結合するオリゴ
ヌクレオチドプローブ(例えば、ビオチン化したプロー
ブ)を使用するアッセイ法に必要な幾つかの段階が省略
される。
短いプローブへのアルカリフォスファターゼの直接的
抱合には異種二官能性試薬による抱合がかかわってい
る。合成プローブは、末端5'−ヒドロキシルに付加する
リンカーアーム試薬を用いて本明細書に記載したように
して合成する。
末端アミノ基を有するアミノヘキシルリンカーアーム
は、自動DNAシンセサイザーでの合成最終段階として合
成オリゴデオキシヌクレオチドの5'−ヒドロキシルに結
合される。リンカーアーム導入に使用される試薬は6−
(メトキシトリチルアミノ)ヘキシル−2−シアノエチ
ル−N.N−ジイソプロピルフォスフォールアミダイトで
あり、これはB.A.コノリー(Connolly)、Nucl.Acids R
es.、15:3131(1987)が記載した、3−(メトキシトリ
チルアンミノ)プロピルメチル−N,N−ジイソプロピル
フォスフォールアミダイトの合成と同様にして6−アミ
ノヘキサノールから製造する。リンカーアームをプロー
ブに結合させ、保護基を外したプローブはコノリー参照
文献に記載された方法と同じようにして精製する。
オリゴヌクレオチドは先ず、チオール反応性剤N−サ
クシンイミジル(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエ
ート(「SIAB」)を用いてアミノリンカーアームから誘
導する。SIAB−オリゴヌクレオチドはオリゴヌクレオチ
ド300μgにSIAB 1.2mgを添加し、室温で1時間インキ
ュベートし、そして20mMりん酸ナトリウム(pH6.0)、5
mM EDTAで平衡化させたG-25カラムで脱塩して製造す
る。このプローブ誘導体はアルカリフォスファターゼと
カップリングさせることができ、以下に記載するように
して修飾される。
アルカリフォスファターゼはジチオビス(サクシンイ
ミジルプロピオネート)(「DSP」)を用いてアルカリ
フォスファターゼ4mgにDSP 800μgを加えてチオール化
する。室温で30分間反応を進行させる。次いで、反応混
合物は、ジスルフィドを還元するために室温で15分間ジ
チオスレイトールで処理し、そして20mMりん酸ナトリウ
ム(pH6.0)で平衡化したG-25カラムで脱塩する。
SAIB−オリゴヌクレオチドは、4:1のオリゴヌクレオ
チド:アルカリフォスファターゼ比でDSP−アルカリフ
ォスファターゼと混合する。5M NaClを反応に加えてNaC
lの最終濃度を3Mにし、pHは0.1容量の1Mトリス(pH7.
5)で7.5に調整する。カップリング反応は一夜(16時
間)進行させ、次いでN−エチルマレイミド(10ng/ml
を2μl)で停止させる。抱合体はP-100カラムでゲル
ろ過によって遊離のオリゴヌクレオチドから分離し、そ
して遊離のアルカリフォスファターゼはDEAEセルロース
クロマトグラフィーで除去する。
西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)は先ずNaIO4(IO
4:HRP、160:1)と処理して糖ジオールを酸化する。室温
で15分後、セファデックスG-25でゲルろ過してIO4を除
去し、これを1mM NaOAc(pH4.5)中20mg/ml未満にまで
濃縮する。次いで、濃縮したHRPを使用して5'−ヘキシ
ルアミンリンカーアームを有するオリゴヌクレオチドの
ペレットを再懸濁する。再懸濁した後、反応混合物のpH
は炭酸塩緩衝液を用いて9.5に調整し、NaBH3CNを加えて
50mMにする。反応は室温で16〜20時間進行させ、生成物
はGF-250カラム(Dupont)を使用してHPLCで分離する。
プローブ−酵素抱合体は以下のようにして試験する。フ
ソバクテリウム ヌクレアタム(Fusobacterium nuclea
tum)またはバクテロイデス ジンジバリスのゲノムDNA
を連続希釈してヒト胎盤DNA中に入れ、加熱変性し、そ
してニトラン膜上にスロット状にして適用した。Bg-1B:
HRP(30%ホルムアミド、0.6M NaCl、90mMトリス−HCl
(pH8.0)、10mM EDTAおよび0.1%SDS中100ng/ml)は固
定化したDNAと室温で1時間ハイブリッド形成させ、そ
して0.45M NaCl、45mMトリス−HCl(pH8.0)、5mM EDTA
(pH8.0)および0.1%SDS中、50℃で20分間洗浄した。
洗浄溶液を除去し、基質溶液(100mMヘペス クエン酸
−りん酸緩衝液(pH6.5)、90μM 3−メチル−2−ベン
ゾチアゾリノン ヒドラゾン、6mM 4−メトキシナフト
ールおよび4mM H2O2または19mM 9−アミノエチルカルバ
ゾール、100mM NaOAc(pH4.5)および7mM H2O2)を加え
た。ハイブリッド形成したプローブはバクテロイデス
ジンジバリスDNAスロット上でそれぞれ青色または褐色
の析出物として検出した。
Fn-1B:アルカリフォスファターゼまたはBg-1B:アルカ
リフォスファターゼは、上記のようにして室温で1時間
ニトラン膜とハイブリッド形成させた。この膜を上記の
ようにして洗浄し、基質溶液(70%ジメチルホルムアミ
ド中0.6mMのニトロブルーテトラゾリウム、0.1Mトリス
−HCl(pH9.5)中0.6mMの5−ブロモ−4−クロロ−3
−インドリルフォスフェート、0.1M NaCl、50mM MgC
l2)を加えた。ハイブリッド形成したプローブは、それ
ぞれF.ヌクレアタムまたはB.ジンジバリスのDNAスロッ
ト上で青色析出物として検出した。
Bg-1B:HRPプローブとのサンドウィッチハイブリッド
形成は次のようにして行った。PBS(150mM NaCl、10mM
りん酸ナトリウム、pH7.01)中のBg-5B:SIABプローブの
濃度を変えて、システアミンで誘導したパル(Pall)イ
ムノアフィニティー膜(Pall Corporation、ニューヨー
ク州イーストヒルズ)に固定した。この膜は、PBS中パ
ルイムノアフィニテイー膜(0.2μの孔サイズ)を10mM
のシスタミンと抱合させた後洗浄し、シスタミン−誘導
膜をDTTで処理(10mM、25℃で30分間)してシステアミ
ン−誘導膜を作った。非−共有的に固定化したプローブ
は、PBS中90℃で加熱して上記膜から除去した。パル:Bg
-5B膜は、DNA標的(Bg-5Bに相補的)およびBg-1B:HRP
(Bg-1B:5'GAATAACGGGCGATACGAGTATTGATTGAATGTACCGTAA
GAATAAGCATCGG3'))と0.6M NaCl、30%ホルムアミド、
90mMトリス−HCl(pH8.0)、10mM EDTA、0.1%SDS中42
℃で30分間ハイブリッド形成させた。コンプレックス
は、0.09M NaCl、9 mMトリス(pH8.0)、1mM EDTA中50
℃で20分間洗浄した。洗浄溶液を傾瀉し、4−クロロ−
メトキシナフトール基質を加えた。室温で15分間インキ
ュベートした後、ハイブリッド形成したBg-1B:HRPは、
パル:Bg5B膜上で青色析出物として検出した。同様にし
てハイブリッド形成した精製Bg 16s rRNAも、Bg-1B:HRP
およびパル:Bg5Bとのサンドウィッチハイブリッド形成
によって検出した。
実施例3 B.ジンジバリスの種々の濃縮物は3 M GuSCN、5%ホ
ルムアミド、50mMトリス−HCl(pH7.6)、10mM EDTA、
2%サルコシルおよび1%メルカプトエタノールで溶解
した。固定化したBg-5Bオリゴヌクレオチド0.1μgを有
するパル膜は溶解物中に浸し、室温で0.5〜24時間ハイ
ブリッド形成させた。膜は0.09M NaCl、9mMトリス−HCl
(pH8.0)、1mM EDTAおよび0.1%SDSを含有する溶液で
洗浄した。パル:Bg-5B:rRNA膜は、ビオチン化したシグ
ナルオリゴヌクレオチド10〜100ng/mlを含有するGuSCN/
ホルムアミド溶解溶液中で再度ハイブリッド形成させ、
0.5〜24時間ハイブリッド形成させた。使用したビオチ
ン化したシグナルオリゴヌクレオチドはUP7B、UP9Aおよ
びUP3Aであった。膜は、0.09 M NaCl、9mMトリス−HCl
(pH8.0)、1mM EDTAおよび0.5%SDSを含有する溶液で
洗浄した。次いで、膜は、0.18M NaCl、18mMトリス−HC
l(pH8.0)、2mM EDTA、0.5%SDSおよび0.1%ゼラチン
中、アルカリフォスファターゼ(または西洋ワサビペル
オキシダーゼ)のストレプトアビジン抱合体と共に室温
で15〜60分間インキュベートした。インキュベーション
後、膜は3回、各回0.18M NaCl、18mMトリス−HCl(pH
8.0)、2mM EDTAおよび0.5%SDSで1分間洗浄し、次い
で2回、各回0.18M NaCl、18mMトリス−HCl(pH8.0)お
よび2mM EDTAで1分間洗浄し、そして最後に適当な基質
緩衝液で1回洗浄した。実施例2に記載したようにして
2つの酵素に対して発色させた。ハイブリッド形成した
シグナルプローブはアルカリフォスファターゼおよび西
洋ワサビに対してそれぞれ褐色および青色スポットとし
て検出した。酵素およびハイブリッド形成条件によっ
て、1×107個のB.ジンジバリス細胞の検出が観察され
た。シグナルの強さは使用したビオチン化したシグナル
オリゴヌクレオチド数に依存し、そしてアッセイ中に僅
か1つのシグナルオリゴヌクレオチドしか存在しないと
きには1/3になる。
実施例4 口の病原性細菌検出用の試験キットは、数個の試料の
採集、処理および評価並びに関係のある指示および患者
データ収集カードに必要な全ての構成要素を有してい
る。
製品添付文書。製品添付文書は患者の試料採集および
評価に関する書面による完全な指示を含んでいる。その
指示は実施例3の方法に従っている。
データカード。データカードは、患者の識別、採集部
位および試験結果のような各患者の最低基線データを記
録するために入れられている。
キュレット。かき取りによる試料採集用キュレット。
歯内治療点。試験すべき各試料の採集用歯内治療点(紙
点)も含める。ガーゼで拭いて歯肉上部表面を清浄化し
た後、上記紙点を使用して試料採取すべき歯の歯肉下表
面から細菌をふき取り、唾液、歯肉液および歯肉プラク
から吸収して細菌を採集した。
溶解試薬。採集した試料を有する各紙点は、細菌を溶解
して細菌核酸を放出する溶解試薬の番号付き管中に直ち
に入れる。
プローブ/酵素試薬。酵素試薬を有するかまたは該試薬
と直接抱合したリガンドによって標識されたプローブの
標準的分別物を溶解試薬の各管に加えて、病原性核酸標
的と、リボソームRNA配列の不変領域に由来するシグナ
ルオリゴヌクレオチドプローブとの間のハイブリッド形
成反応を開始させる。
探索棒デバイス。固体指示体に共有的に固定化された病
原体−特異性のDNAプローブのついた部位を有し且つ試
料採取した歯の各部位に印をつけて識別するための空間
を有する個々の探索棒デバイスは、ハイブリッド形成混
合物を含有する各管に直ちに挿入しそして室温でインキ
ュベートする。
洗浄試薬。各探索棒デバイスをハイブリッド形成混合物
から取り出し、提供された瓶を使用して洗浄試薬で洗浄
する。
酵素基質試薬。探索棒デバイスは酵素基質試薬瓶に集め
て入れ、そして室温で数分間から1時間発色させる。各
探索棒デバイスは洗浄試薬で再度洗浄して過剰のバック
グランドの色を除去する。
対照カード。発色は目で見て、陽性のシグナルを与える
病原体を示す対照カードと比較する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワタナベ,スーザン・エム アメリカ合衆国 98115 ワシントン 州・シアトル・18 テイエイチ アヴエ ニユ ノースイースト・7342 (72)発明者 デイツクス,キム アメリカ合衆国 98223 ワシントン 州・アーリントン・ウイツトマン ロー ド・27610

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯周疾患に関連した細菌の検出用のポリヌ
    クレオチド・プローブ組成物であって、前記プローブ
    が、ハイブリッド形成条件下で最近のリボソームRNAの
    超可変領域と選択的にハイブリッド形成し得る、10ない
    し100個のヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体の選
    択的配列を含み、但し前記断片と共有結合した他のどん
    なヌクレオチドもヒトの口で見い出される細菌の核酸と
    上記条件下でハイブリッド形成せず、前記選択的配列
    が、MがAまたはCを表し、YがCまたはTを表すもの
    として、 バクテロイデス ジンジバリスの場合は、 アクチノバチルス(ヘモフィルスを除く)アクチノマイ
    セテコムコミタンスの場合は、 バクテロイデス インターメディウス タイプ1の場合
    は、 バクテロイデス インターメディウス タイプ2の場合
    は、 バクテロイデス フォルシサスの場合は、 エイケネラ コロデンスの場合は、 フソバクテリウム ヌクレアタムの場合は、 ヴォリネラ レクタの場合は、 ストレプトコッカス インターメディウスの場合は、 ならびにそれらの組合せからなる群から選択された核酸
    配列の全部または一部を含むことを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】ヒト患者の口から得られた試料中で歯周疾
    患に関連した細菌を検出する方法であって、 上記試料中の微生物細胞を溶解してリボソームRNAを遊
    離させる段階と、上記リボソームRNAをハイブリッド形
    成条件下で、上記細菌のリボソームRNAの超可変領域と
    選択的にハイブリッド形成し得る、10ないし100個のヌ
    クレオチドまたはヌクレオチド類似体の選択的配列を含
    むポリヌクレオチド・プローブと接触させる段階と、 上記試料中における微生物細胞の存在の指標としてハイ
    ブリッド形成コンプレックスを検出する段階とを含み、 前記選択的配列が、 バクテロイデス ジンジバリスの場合は、 アクチノバチルス(ヘモフィルスを除く)アクチノマイ
    セテコムコミタンスの場合は、 バクテロイデス インターメディウス タイプ1の場合
    は、 バクテロイデス インターメディウス タイプ2の場合
    は、 バクテロイデス フォルシサスの場合は、 エイケネラ コロデンスの場合は、 フソバクテリウム ヌクレアタムの場合は、 ヴォリネラ レクタの場合は、 ストレプトコッカス インターメディウスの場合は、 ならびにそれらの組合せからなる群から選択された核酸
    断片の全部または一部を含むことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】特異的ポリヌクレオチド配列の存在を判定
    する際に使用する診断キットであって、前記キットが、
    ヒトの口の歯周疾患に関連した細菌のリボソームRNAの
    超可変領域と相補的な10ないし100個のヌクレオチドま
    たはヌクレオチド類似体の選択的配列を含む合成オリゴ
    ヌクレオチド・プローブを含み、 バクテロイデス ジンジバリスの場合は、 アクチノバチルス(ヘモフィルスを除く)アクチノマイ
    セテコムコミタンスの場合は、 バクテロイデス インターメディウス タイプ1の場合
    は、 バクテロイデス インターメディウス タイプ2の場合
    は、 バクテロイデス フォルシサスの場合は、 エイケネラ コロデンスの場合は、 フソバクテリウム ヌクレアタムの場合は、 ヴォリネラ レクタの場合は、 ストレプトコッカス インターメディウスの場合は、 ならびにそれらの組合せからなる群から選択された核酸
    断片の全部または一部を含むことを特徴とする診断キッ
    ト。
  4. 【請求項4】歯周疾患に関連した細菌の検出用のポリヌ
    クレオチド・プローブ組成物であって、上記プローブ
    が、ハイブリッド形成条件下で細菌のリボソームRNAの
    保存領域とハイブリッド形成し得る核酸の断片からな
    り、但し上記断片と共有結合した他のどんなヌクレオチ
    ドもヒトの口で見い出される細菌の核酸と上記条件下で
    ハイブリッド形成せず、前記核酸配列が、KがGまたは
    Tを表し、MがAまたはCを表し、WがAまたはTを表
    し、YがCまたはTを表すものとして、 ならびにその組合せからなる群から選択されることを特
    徴とする組成物。
  5. 【請求項5】歯周疾患に関連した細菌の検出用のポリヌ
    クレオチド・プローブ組成物であって、上記プローブ
    が、ハイブリッド形成条件下で、隣接するヌクリオチド
    と最小の2次または3次相互作用をもつ細菌のリボソー
    ムRNAの開放保存領域とハイブリッド形成し得る核酸の
    断片からなり、実質上開放保存領域にのみ結合し、核酸
    断片が、MがAまたはCを表し、WがAまたはTを表
    し、YがCまたはTを表すものとして、 ならびにその組合せからなる群から選択されることを特
    徴とする組成物。
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