JP2724684B2 - 防滑層形成用の塗料及び防滑性紙容器 - Google Patents

防滑層形成用の塗料及び防滑性紙容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防滑性及び衝撃ズレ防
止性に優れた特性を有する防滑層形成用の塗料、及び該
防滑層形成用の塗料による防滑層を紙容器の外側表面に
有する紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】段ボール函のような紙容器の輸送時に、
パレット等に複数段に積み込んだ紙容器の荷崩れを防止
するために、紙容器の底部壁部及び上部壁部のうちの少
なくとも一方の壁部の外側表面に、防滑層を形成したも
のが広く利用されている。
【0003】しかしながら従来の紙容器の防滑層は、防
滑性及び衝撃ズレ防止性において十分ではなく、輸送時
におけるトラックの上下動や、トラックの発進、停止時
に前,後方向に加わる衝撃力等により、パレットの最上
段の紙容器が落下することがあり、改善が求められてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、防滑性及び衝撃ズレ防止性に優れた特性を有する防
滑層を形成するための塗料を提供することにある。
【0005】また、本発明の目的は、防滑性及び衝撃ズ
レ防止性に優れた特性を有する紙容器を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明によって達成することができる。すなわち、本発明
は、鎖状シリカと結着剤とを含有することを特徴とする
防滑層形成用の塗料からなる。
【0007】また、本発明は、紙容器の底部壁部又は上
部壁部のうちの少なくとも一方の壁部の外側表面に、鎖
状シリカと結着剤とを含有する塗料による防滑層を有す
ることを特徴とする防滑性紙容器からなる。
【0008】上記構成による本発明の防滑層形成用の塗
料において、結着剤と鎖状シリカとは、結着剤(固形成
分)100重量部に対して鎖状シリカが10〜80重量
部であることが好適である。
【0009】結着剤と鎖状シリカとの混合比において、
鎖状シリカの混合量が増える程、防滑性及び衝撃ズレ防
止性に優れた特性を有する防滑層が形成されるが、防滑
層面の耐摩耗性が低下するようになる。
【0010】また、鎖状シリカは、該鎖状シリカの連鎖
結合数が2〜300であり、鎖の長さが20〜300m
μであることが好ましい。
【0011】さらに、結着剤は、樹脂粒子からなること
が好ましく、かつ、鎖状シリカの鎖状部分が結着剤であ
る樹脂粒子と化学的に結合しているか、又は物理的に結
合して鎖状シリカの鎖状部分が結着剤である樹脂粒子中
に分散していることがより好ましい。
【0012】そして、結着剤は、ポリアクリル酸エステ
ル系共重合体98〜80重量%とブタジエン結合量が3
5〜80重量%のブタジエン系共重合体2〜20重量%
との混合物からなり、かつ、該結着剤の粒子径が0.0
5〜0.5μ、ガラス転移点が−60〜0℃であること
が好ましい。
【0013】ポリアクリル酸エステル系共重合体とブタ
ジエン結合量が35〜80重量%のブタジエン系共重合
体との混合物を結着剤とする場合には、ブタジエン系共
重合体の量が増える程、耐寒性に優れた防滑層が得られ
るが、防滑層面の耐ブロッキング性が低下するようにな
る。
【0014】以上の構成による本発明の防滑層形成用の
塗料は、鎖状シリカを含有する結着剤の溶解溶液又は分
散液として得られる。
【0015】結着剤としては、一般の合成樹脂やエラス
トマー化合物からなる高分子化合物、例えば、酢酸ビニ
ル樹脂,エチレン−酢酸ビニル樹脂,アクリル系樹脂,
スチレン樹脂,塩化ビニル樹脂,酢ビ−アクリル樹脂,
塩ビ−酢ビ樹脂,エチレン−アクリル樹脂,塩化ビニリ
デン樹脂,ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂,クロ
ロプレン重合体,ニトリルゴム,スチレン−ブタジエン
共重合体,メタクリル酸−スチレン共重合体等を使用す
ることもできる。
【0016】鎖状シリカは、シリカの粒子が鎖状に連結
した構造を有するものであって、シリカゾルにおける解
膠剤の量が少ないことが特徴である。
【0017】この鎖状シリカの構造は、シリカゾルの希
薄液をコロジオン膜などに滴下した後、乾燥し、透過型
電子顕微鏡で観察することによって、容易に確認でき
る。
【0018】本発明の防滑層形成用の塗料は、バランス
の取れた優れた防滑性能の防滑層が得られ、かつ取り扱
い環境を悪化させることがない等の理由により、ポリア
クリル酸エステル系共重合体98〜80重量%とブタジ
エン結合量が35〜80重量%のブタジエン系共重合体
2〜20重量%との混合物を結着剤とする水分散液から
なるものが好ましい。
【0019】本発明の防滑層形成用の塗料において、結
着剤が、ポリアクリル酸エステル系共重合体98〜80
重量%とブタジエン結合量が35〜80重量%のブタジ
エン系共重合体2〜20重量%との混合物からなり、か
つ、該結着剤の粒子径が0.05〜0.5μ、ガラス転
移点が−60〜0℃であるときには、鎖状シリカの鎖状
部分が結着剤である樹脂粒子と化学的又は物理的に結合
している状態になり、隣接する樹脂粒子が鎖状シリカを
媒体にして結合した状態が形成される。
【0020】かかる現象が、結着剤として使用したブタ
ジエン系共重合体、すなわち、ブタジエン結合量が35
〜80重量%で、ガラス転移点が−60〜0℃のブタジ
エン系共重合体の有する極めて高度の柔軟性と相俟っ
て、防滑性及び衝撃ズレ防止性に優れた特性を有する防
滑層になる。
【0021】結着剤として使用されるポリアクリル酸エ
ステル系共重合体としては、例えばスチレン−アクリル
酸2−エチルヘキシル共重合体、メタクリル酸メチル−
アクリル酸エチル共重合体、メタクリル酸メチル−アク
リル酸2−エチルヘキシル共重合体、スチレン−メタク
リル酸メチル−アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体
等が挙げられる。
【0022】なお、結着剤として使用されるブタジエン
結合量が35〜80重量%のブタジエン系共重合体は、
ブタジエン系共重合体中に占めるブタジエンノモマーの
重量が、該共重合体中の全モノマーの重量の35〜80
重量%であることを意味するものであり、例えばスチレ
ン−ブタジエン共重合体、メタクリル酸メチル−ブタジ
エン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、スチレン−ビニルピリジン−ブタジエン系共重合体
等からなるブタジエン系共重合体が使用される。
【0023】本発明の防滑性紙容器は、紙容器の底部壁
部及び上部壁部のうちの少なくとも一方の壁部の外側表
面に、前記した防滑層形成用の塗料による防滑層を有す
るものであって、該防滑層は、紙容器の底部壁部と上部
壁部とのうちの少なくとも一方の壁部の外側表面に形成
されていればよく、また、壁部の外側表面の全面に亙っ
て形成されていても、あるいは、スポット状,格子状,
ストライプ状等をなすようにして、部分的に形成されて
いてもよい。
【0024】また、この防滑性紙容器における防滑層
は、本発明の防滑層形成用の塗料、すなわち基本的には
鎖状シリカと結着剤とを含有する溶液又は分散液からな
る防滑層形成用の塗料を、既製の紙容器、製函用の厚
紙、製函工程前のブランクシート、段ボールシートを形
成する前のライナー原紙等の所定の箇所に、例えば、印
刷,ロールコーター,カーテンコーター,スプレー塗装
等の塗工手段で塗工後、乾燥することによって、容易に
得られる。
【0025】防滑層は、通常0.5〜5.0g(dr
y)/m2 程度に形成される。
【0026】
【作用】本発明の防滑層形成用の塗料は、鎖状シリカと
結着剤とを含有するものであり、また本発明の防滑性紙
容器は、紙容器の底部壁部及び上部壁部のうちの少なく
とも一方の壁部の外側表面に、鎖状シリカと結着剤とを
含有する防滑層形成用の塗料による防滑層を有するもの
である。
【0027】球状シリカを使用した防滑層の球状シリカ
と結着剤であるポリアクリル酸エステル系共重合体(P
Ac)とは、図2に示す概念図のようになっているのに
対して、前記構成による本発明の防滑層形成用の塗料に
よる防滑層は、図1に示される概念図のように、鎖状シ
リカに絡み合いが発生しており、鎖状シリカの鎖状部分
が隣接する樹脂粒子からなる結着剤(PAc)に化学的
あるいは物理的に結合し、鎖状シリカを媒体にして隣接
する樹脂粒子同士が結合している状態になっている。
【0028】このことにより、本発明の防滑層形成用の
塗料は、防滑性及び衝撃ズレ防止性に優れた特性を有す
る防滑層になる。
【0029】また、本発明の防滑性紙容器は、防滑性及
び衝撃ズレ防止性に優れた作用を奏する。
【0030】
【実施例】以下、本発明の防滑層形成用の塗料及び防滑
性紙容器の具体的な構成を実施例に基づいて説明し、該
実施例による防滑層形成用の塗料による防滑層を有する
厚紙の特性を、比較例の防滑層を有する厚紙の特性と比
較して説明する。
【0031】比較例1 スチレン43重量部とアクリル酸2−エチルヘキシル5
7重量部とのポリアクリル酸エステル系共重合体(PA
c)エマルジョン(固形分50重量%、粒子径0.12
μ、ガラス転移点:−20℃)100重量部と、真球状
シリカ(粒子径20mμ)の水分散液(固形分40重量
%)90重量部とを、十分に混合し、固形成分中のシリ
カの含有量が42重量%の比較のための防滑層形成用の
塗料を得た。
【0032】比較例2 比較例1で使用したスチレンとアクリル酸2−エチルヘ
キシルとのポリアクリル酸エステル系共重合体(PA
c)エマルジョン90重量部と、スチレン30重量部と
ブタジエン70重量部とのブタジエン系共重合体(P
B)(ブタジエン結合量70重量%)エマルジョン(固
形分50重量%、粒子径0.13μ、ガラス転移点:−
56℃)10重量部と、真球状シリカ(粒子径20m
μ)の水分散液(固形分40重量%)90重量部とを、
十分に混合し、固形成分中のシリカの含有量が42重量
%の比較のための防滑層形成用の塗料を得た。
【0033】比較例3 比較例1で使用したスチレンとアクリル酸2−エチルヘ
キシルとのポリアクリル酸エステル系共重合体(PA
c)エマルジョン100重量部と、楕円球状シリカ(短
径4mμ、長径20mμ)の水分散液(固形分40重量
%)90重量部とを、十分に混合し、固形成分中のシリ
カの含有量が42重量%の比較のための防滑層形成用の
塗料を得た。
【0034】実施例1 比較例1で使用したスチレンとアクリル酸2−エチルヘ
キシルとのポリアクリル酸エステル系共重合体(PA
c)エマルジョン100重量部と、鎖状シリカ(短径4
mμ、単一のシリカの長径20mμ、平均結合単位数
2)の水分散液(固形分40重量%)90重量部とを、
十分に混合し、固形成分中のシリカの含有量が42重量
%の本発明の実施例品である防滑層形成用の塗料を得
た。
【0035】実施例2 比較例1で使用したスチレンとアクリル酸2−エチルヘ
キシルとのポリアクリル酸エステル系共重合体(PA
c)エマルジョン100重量部と、鎖状シリカ(短径6
mμ、単一のシリカの長径20mμ、平均結合単位数
3)の水分散液(固形分40重量%)90重量部とを、
十分に混合し、固形成分中のシリカの含有量が42重量
%の本発明の実施例品である防滑層形成用の塗料を得
た。
【0036】実施例3 比較例1で使用したスチレンとアクリル酸2−エチルヘ
キシルとのポリアクリル酸エステル系共重合体(PA
c)エマルジョン95重量部と、比較例2で使用したブ
タジエン系共重合体(PB)エマルジョン5重量部と、
鎖状シリカ(短径4mμ、単一のシリカの長径20m
μ、平均結合単位数2)の水分散液(固形分40重量
%)90重量部とを、十分に混合し、固形成分中のシリ
カの含有量が42重量%の本発明の実施例品である防滑
層形成用の塗料を得た。
【0037】実施例4 比較例1で使用したスチレンとアクリル酸2−エチルヘ
キシルとのポリアクリル酸エステル系共重合体(PA
c)エマルジョン90重量部と、比較例2で使用したブ
タジエン系共重合体(PB)エマルジョン10重量部
と、鎖状シリカ(短径6mμ、単一のシリカの長径20
mμ、平均結合単位数3)の水分散液(固形分40重量
%)90重量部とを、十分に混合し、固形成分中のシリ
カの含有量が42重量%の本発明の実施例品である防滑
層形成用の塗料を得た。
【0038】実施例5 比較例1で使用したスチレンとアクリル酸2−エチルヘ
キシルとのポリアクリル酸エステル系共重合体(PA
c)エマルジョン100重量部と、鎖状シリカ(短径6
mμ、単一のシリカの長径30mμ、平均結合単位数
6)の水分散液(固形分40重量%)90重量部とを、
十分に混合し、固形成分中のシリカの含有量が42重量
%の本発明の実施例品である防滑層形成用の塗料を得
た。
【0039】以上の比較例及び実施例で使用したシリカ
粒子の形状を表1に、また結着剤の組成等を表2に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】実験1 比較例及び実施例による各防滑層形成用の塗料を、坪量
280g/m2 の厚紙の表面に3.5g(dry)/ m
2 の割合に塗布後、室温で乾燥することにより、防滑層
を有する紙容器用の厚紙を得た。
【0043】この防滑層を有する紙容器用の厚紙につい
て、「JIS P8147(1987)」に規定される
「紙及び板紙の摩擦係数試験方法」の「3.2 傾斜方
法」に基づくすべり試験を、20℃及び5℃、RH65
%の雰囲気中で行なった。
【0044】このすべり試験により、試験片がすべり出
すときの角度(°)を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】実験2 実験1で使用した防滑層を有する紙容器用の厚紙の衝撃
によるズレ試験を行なった。
【0047】試験は、図3に示すように、台車1に厚紙
から採取した試験片2を防滑層が上を向くようにして絡
み付け、その上に別の試験片3を絡ませた重錘Wを、試
験片3の防滑層面と試験片2の防滑層面とが当接するよ
うにして載置し、W=1kg、m=10cmに設定し、
台車1をθ=10。に持ち上げたときに、試験片3を絡
ませた重錘Wが台車1上を自然滑走し、追突板4に衝突
して急停止したときの台車1上の重錘Wのズレの距離
(mm)を測定することによって行なった。
【0048】なお、台車1上を重錘Wが自然滑走する前
に、重錘Wを10秒間静置させた。また、試験は20℃
及び5℃、RH65%の雰囲気中で行なった。
【0049】この試験によるズレの距離(mm)が50
mmを超えると、紙容器の荷崩れの発生の可能性が高く
なることが確認されている。
【0050】上記のズレ試験の結果を表4に示す。
【0051】
【表4】
【0052】実験3 実験1で使用した防滑層を有する紙容器用の厚紙による
試験片2枚を、防滑層面同士を当接して重ね合わせ、上
から300g/m2 に加圧して、40℃、RH80%の
雰囲気中に24時間放置した後、厚紙同士を引き剥すこ
とによって、防滑層面の耐ブロッキング性を試験した。
【0053】得られた結果を、◎・・・・引き剥し音が無
く、ブロッキングが全く発生しない、○・・・・引き剥し音
はするが、ブロッキングは発生しない、により、表5に
示す。
【0054】実験4 実験1で使用した防滑層を有する紙容器用の厚紙による
試験片の防滑層面の耐摩耗性を、JIS P8136
(1976)に規定される板紙の摩耗強さ試験法に基づ
き、20℃、RH65%の雰囲気中で、試験片の防滑層
面を55g/m2のノンコートクラフトからなる摩耗片
で100回摩擦することにより、試験した。
【0055】得られた結果を、○・・・・防滑層面に線状の
傷が発生したが、実用上問題が無い、△・・・・防滑層面に
傷の発生が多く、やや問題がある、により、表5に示
す。
【0056】
【表5】
【0057】
【発明の効果】実施例及び比較例による防滑層形成用の
塗料による防滑層を形成した厚紙の実験結果から明らか
なように、本発明の防滑層形成用の塗料によれば、防滑
性及び衝撃ズレ防止性に優れた特性を有する防滑層が得
られる。
【0058】したがって、本発明の防滑性紙容器には、
防滑性及び衝撃ズレ防止性において極めて優れた効果が
奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防滑層形成用の塗料によって形成した
防滑層における鎖状シリカと結着剤との状態を示す概念
図である。
【図2】球状シリカを使用した防滑層におけるシリカと
結着剤との状態を示す概念図である。
【図3】厚紙の衝撃によるズレ試験の方法の説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 卓三 神奈川県高座郡寒川町一之宮7丁目12番 1号 日本化工塗料株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−220088(JP,A) 特開 昭53−34831(JP,A) 特開 平5−32916(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鎖状シリカと結着剤とを含有すること
    を特徴とする防滑層形成用の塗料。
  2. 【請求項2】 結着剤100重量部に対して鎖状シリ
    カが10〜80重量部であることを特徴とする請求項1
    に記載の防滑層形成用の塗料。
  3. 【請求項3】 鎖状シリカの連鎖結合数が2〜300
    であり、鎖の長さが20〜300mμであることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の防滑層形成用の塗
    料。
  4. 【請求項4】 結着剤が樹脂粒子からなることを特徴
    とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の防滑層
    形成用の塗料。
  5. 【請求項5】 鎖状シリカの鎖状部分が結着剤である
    樹脂粒子と化学的又は物理的に結合していることを特徴
    とする請求項4に記載の防滑層形成用の塗料。
  6. 【請求項6】 結着剤が、ポリアクリル酸エステル系
    共重合体98〜80重量%と、ブタジエン結合量が35
    〜80重量%のブタジエン系共重合体2〜20重量%と
    の混合物からなり、かつ、該結着剤の粒子径が0.05
    〜0.5μ、ガラス転移点が−60〜0℃であることを
    特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの1項に記載
    の防滑層形成用の塗料。
  7. 【請求項7】 紙容器の底部壁部及び上部壁部のうち
    の少なくとも一方の壁部の外側表面に、請求項1〜請求
    項6のいずれかの1項に記載の防滑層形成用の塗料によ
    る防滑層を有することを特徴とする防滑性紙容器。
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