JP2723312B2 - ベータ・アルミナフアイバーの製造方法 - Google Patents

ベータ・アルミナフアイバーの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はイオン伝導性を有するベータ・アルミナフア
イバーの製造方法を提供する。またベータ・アルミナフ
アイバーはガスセンサー,複合材料,固体電解質等の用
途に使用される有用な物質である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ベータ・アルミナは炭酸ナトリウムとアルミナの混合
粉末を焼結して製造されることが知られている。従っ
て、従来公知のベータ・アルミナはバルク体又は粉体の
形状で提供されて来た。また中空体を得る手段として、
ベータ・アルミナ粉末を有機高分子体溶液中に分散させ
中空糸状に紡糸した後、バインダーとなる有機高分子体
を加熱分解し焼結する方法も提案されているが、多孔質
で脆く、通常の繊維としての用途には、不向きであっ
た。しかし、ベータ・アルミナが有するイオン伝導性を
利用したガスセンサー,複合材料,固体電解質等の用途
を考えるとき、フアイバーの形状での提供が強く望まれ
て来た。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者等はベータ・アルミナフアイバーの製造に関
し、鋭意研究を重ねて来た。その結果、原料として硝酸
ナトリウム及び硝酸アルミニウムを主成分とする溶液を
用いることにより、容易にフアイバーに紡糸出来、しか
も該フアイバーを加熱することによりベータ・アルミナ
フアイバーを得ることが出来ることを見出し、更に研究
を続け、ここに本発明を提案するに至った。
即ち、本発明は硝酸ナトリウム及び硝酸アルミニウム
を主成分とする溶液から粘稠ゾルを得て、該粘稠ゾルか
らフアイバーを紡糸し、該フアイバーを加熱結晶化させ
ることを特徴とするベータ・アルミナフアイバーの製造
方法である。
ベータ・アルミナフアイバーを製造するためにはその
前駆体となる、結晶がベータ型に容易に転換しうるフア
イバーの製造が重要な要件である。そして上記性状のフ
アイバーを得るには該フアイバーを紡糸するためのゾル
形成の原料を如何に選定するかが問題となる。
本発明におけるゾル形成のための原料は硝酸ナトリウ
ムと硝酸アルミニウムを必要成分とする。上記アルミニ
ウム成分とナトリウム成分は目的物であるベータ・アル
ミナを構成する成分として必要な要素である。そして、
上記の硝酸塩を使用する理由は該硝酸塩が水に可溶性で
あることと曵糸性にすぐれたゾルを形成し得、しかも得
られたフアイバーが加熱によってほぼ100%のベータ型
結晶に転換し得ることにある。
ゾルを形成するための原料は硝酸ナトリウムと硝酸ア
ルミニウムとを含む溶液として調製される。かかる溶液
はナトリウム成分及びアルミニウム成分を溶解しうるも
のであればよいが、一般には水又は硝酸水溶液が最も工
業的に好適である。該硝酸水溶液を用いる場合は特にゾ
ルの曵糸性にすぐれ、しかもフアイバーを加熱結晶化す
るときの温度がより低温でベータアルミナ結晶の晶出を
可能にするので好ましい態様である。該上記硝酸水溶液
の硝酸濃度は特に限定的ではないが硝酸濃度が濃くなる
と亜硝酸ガスの発生が増加する傾向があるので一般には
水に60%の濃硝酸を約20容量%程度加えるのを上限の目
やすとすれば好ましい。
本発明におけるゾルを形成する溶液の調製は一般に水
又は硝酸水溶液に硝酸ナトリウムと硝酸アルミニウムと
を、或いは更に必要に応じて0.5mm〜0.01mm程度のアル
ミニウム粉末を、溶解することにより行う。該アルミニ
ウム粉末は結果的には目的物のアルミニウム成分として
消費されるばかりでなく、透明なゾル形成上効果的に作
用する。そのために通常の硝酸ナトリウム及び硝酸アル
ミニウムを含む溶液を調製するときはアルミニウム成分
として硝酸アルミニウムとアルミニウム粉末とを使用す
る態様が最も好適である。該アルミニウム成分とナトリ
ウム成分は後述するフアイバーの構成成分がNa2O・XAl2
O3(但しXは3〜11である)となる範囲となるように選
ぶ限り、特に限定的ではない。最も工業的に好適に利用
される組成比を例示すると、例えば、硝酸アルミニウム
100重量部に対してアルミニウム粉末2〜60重量部及び
硝酸ナトリウム2〜70重量部の範囲から選択すれば好ま
しい。
前記溶液の調製に使用する溶媒の量は上記原料の使用
割合特にアルミニウム濃度によっても異なり、一概に特
定することは出来ない。従って、上記原料の使用割合に
応じて予め決定して使用すれば好ましい。一般的な基準
としては、後述する、得られるゾルは一般に濾別して使
用されるので、ゾルを濾過するのに適当な粘度例えば2
〜3センチポイズとなるように溶媒の量を決めると好ま
しい。
本発明におけるゾルは前記アルミニウム成分及びナト
リウム成分を溶解した溶液を加熱すると得られる。該加
熱はアルミニウム成分及びナトリウム成分の溶解をより
進行させる役目とゾル形成の役目とを有するので一般に
は時間単位の加熱を基準とするのがよく、通常5〜30時
間の範囲から選ぶのが好ましい。また加熱温度は種々の
条件に応じて必要に応じて決定すればよいが一般には90
〜110℃の範囲で、還流下に行うと好ましい。
上記によって得られるゾルはそのまま又は更に濃縮し
て紡糸に供与すればよいが一般に均質なゾルとするため
一旦濾過する態様が好ましい。該濾過は前記の通り通常
2〜3センチポイズの粘度のものが最も容易であるの
で、前記ゾルが上記粘度となった時点で、濾過を行い濾
過して得られる均質なゾルを紡糸に供するため、更に加
熱例えば30〜90℃或いは減圧脱気等の手段で濃縮すると
好ましい。該ゾルの粘度は特に限定的ではなく紡糸手段
によって異なるので、紡糸手段に応じて選べばよい。通
常はゾルの粘度を数ポイズから固結前の粘度までの範囲
が選びうるが、一般には5ポイズ〜1000ポイズの範囲が
最も良好である。また上記紡糸前のゾル組成は前記の原
料組成によって異なるが、一般にはNa2O・XAl2O3で表示
される酸化物組成でXが3〜11となるように調製するの
が好適である。
本発明は上記粘稠ゾルからフアイバーを紡糸する。該
粘稠ゾルからフアイバーの紡糸法は特に限定されるもの
ではなく、公知の紡糸法を使用出来る。該紡糸法は目的
とするフアイバーの形状に応じて選べばよく、長繊維の
ものを目的とするときは粘稠ゾルの表面からフアイバー
引き上げ方式で紡糸する手段が有効であり、比較的短繊
維のものを目的とするときは適当な形状のノイズから吹
き出す方式が好適に採用される。前記粘稠ゾルは曵糸性
にすぐれているので上記引き上げ方式で紡糸すれば、メ
ートルオーダーの長繊維を得ることが出来る。従って、
フアイバー形状はミクロンメーターオーダーからメータ
ーオーダーの長さの、数μmから数mmの直径のものまで
得ることが可能である。上記紡糸によって得られたフア
イバーは必要に応じて乾燥して、ベータ・アルミナフア
イバーの製造に供せられる。
上記の方法で得られたフアイバーは加熱結晶化するこ
とによってベータ・アルミナのフアイバーとなる。該加
熱温度は低温下にベータ・アルミナへ転換しうる程、エ
ネルギーコストからも、装置上からも好ましい。本発明
にあっては従来ベータ型への結晶化のために1500℃以上
の高温を必要としていたのに比べれば著しく低温下にベ
ータ・アルミナへの転換が可能であるという特徴を有す
る。即ち本発明における加熱温度はフアイバーの酸化物
組成、加熱雰囲気等によっても異なるが一般には900℃
〜1300℃の温度の範囲から選択すると好ましい。特に上
記加熱を密閉容器中、Na2O雰囲気下に実施するときは上
記温度下特に好ましくは950℃〜1200℃の温度下に数分
〜数拾分例えば5分〜30分で前記ゲル状ファイバーがベ
ータ・アルミナへ、ほゞ100%結晶化する。また上記加
熱は大気雰囲気下で実施しても本発明の目的物であるベ
ータ・アルミナフアイバーを得ることが出来、この態様
は工業的に非常に有利な態様である。しかも上記大気下
での加熱はゲルフアイバーの酸化物組成を選ぶことによ
り900℃〜1100℃好ましくは950〜1050℃の低温下に実施
することが出来る利点を有している。即ちゲルフアイバ
ーの酸化物組成をNa2O・YAl2O3で表示するとき、Yを3
〜6に調製したゲルフアイバーとするとき、900℃〜110
0℃でベータ・アルミナフアイバーを得ることが出来
る。上記大気雰囲気下で加熱を行うときは目的とするベ
ータ・アルミナの結晶の他にm−アルミナ結晶が生じる
ことがあるが、該m−アルミナ結晶は加熱時間を長くす
ることで消出するので、m−アルミナ結晶が生ずるとき
は加熱時間を制御すればよい。また上記大気下で加熱す
るときは加熱時間が前記密閉系Na2O雰囲気下の加熱に比
較すると多少長時間を必要とし、例えば1時間〜100時
間程度の加熱時間を基準とするのが好ましい。
本発明において、上記加熱結晶化に供する前記ゲルフ
アイバーは予め乾燥して供するときは上記結晶化温度ま
での昇温を適宜選べばよいが、昇温の過程でゲルフアイ
バーの乾燥と揮発物例えば結晶水の除去を実施するのが
一般的であるため、予め必要な昇温速度を決めて実施す
るのが好ましい。一般には結晶水などの揮発物を温和な
条件で脱離するため低温領域例えば500℃以下ではゆる
やかに昇温するのが好ましく高温領域では高速で昇温す
ることも出来る。例えば通常低温領域では2〜10℃/分
好ましくは2〜5℃/分程度で、また高温領域では5〜
30℃/分好ましくは5〜20℃/分程度を基準とすればよ
い。
本発明において、ベータ・アルミナフアイバーを製造
するための各工程の製造装置は特別なものを必要とせ
ず、各工程における温度下及び雰囲気に耐える材質を適
宜選択して用いればよい。特に本発明において苛酷な条
件となる加熱結晶化の材質は公知の耐火性坩堝を用いる
とよく、大気雰囲気下の実施が出来ることからトンネル
窯方式の電気炉を用いて連続的にゲルフアイバーを加熱
する方法も採用出来ることが明白である。
本発明で得られるアルミナフアイバーはベータ結晶形
体の構造を有する、Na2O・ZAl2O3(Z:5〜11)の組成を
有するものである。これらの点はX線回折、赤外線吸収
スペクトル等によって確認することが出来る。
本発明で得られるベータ・アルミナフアイバーは前記
説明から明らかなようにほゞ100%ベータ・アルミナと
なった繊維であり、イオン伝導性及び機械的性質にすぐ
れたものである。またこれらの性質を更に向上させる目
的で、通常実施されているような技術的応用は本発明に
あってもしばしば有効な手段として応用出来る。例えば
アルミニウム成分及びナトリウム成分の原料を混合する
際にリチウム,マグネシウム,ジルコニウム等の酸化物
を適当量添加することはイオン伝導性の向上或いは機械
的性質の向上に好適に利用されうる。
〔効 果〕
本発明はベータ・アルミナフアイバーをゾル−ゲル法
によって製造することを提案するもので、工業的に安価
にしかも高性能のベータ・アルミナフアイバーを製造す
るものである。
また本発明の完成によって、従来法の製法で得られる
バルク体又は粉状体のベータ・アルミナでは利用が困難
であった、ガスセンサー,複合材等に利用出来るように
なった。またベータ・アルミナフアイバーを織布又は束
にすることによって表面積の拡大が出来、そのためにガ
スセンサー、固体電解質としての電池電解質,電池隔
壁,電極等としての用途にも使用出来るようになった。
〔実施例〕
本発明を更に明確に説明するため以下実施例を挙げて
説明するが本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
実施例1 ベータ・アルミナフアイバーの製造に供するゲルフア
イバーの酸化物組成がモル組成でNa2O・5.5Al2O3となる
ように調製した例を下記のように実施した。
Al(NO3・9H2O 75.0g,NaNO3 12.3gを100mlの水に
溶解し、ついでアルミニウム粉末16.2gを加えて、よく
混合した後、これを容量500mlのセパラブルフラスコに
入れ、別に用意された濃硝酸(60%)15mlを含む水100m
lをこれに加え、100〜110℃で、18時間還流、撹拌下で
加熱した。加熱によって得られるゾル液を定量濾紙を備
えた磁製ヌツチエを用いてアスビレータで吸引濾過し、
25℃における粘度が2〜3センチポイズの均質透明で流
動性の高いゾルを得た。
このゾルの一部を60℃に保った乾燥器中に入れ、最初
の容量の約1/3まで濃縮して高粘性のゾルとした。この
ゾルにガラス棒の先端を浸し引き上げることにより、長
さ約1mのゲルフアイバーを多数紡糸した。これらのゲル
フアイバーを60℃に加熱し、ついで110℃まで加熱して
乾燥した。このゲルフアイバーを耐火性坩堝に入れ電気
炉中で2℃/分の速度で550℃まで昇温し、その後5℃
/分の速度で1000℃まで上げ、その温度で10時間保持し
た後炉中で放冷した。得られたフアイバーは白色で5〜
250μmの直径を有し、X線粉末回折の結果、イオン伝
導性ベータ・アルミナ結晶のみから構成されていた。な
お本方法により得られるベータ・アルミナフアイバー
は、その破断面の走査型電子顕微鏡観察によると、0.2
〜0.3μmの大きさの微細な結晶粒子から均一な微細構
造を有していた。また、ベータ・アルミナフアイバーの
交流電気伝導度は室温で1〜2×10-6Scm-1、300℃で1
〜2×10-3Scm-1であった。
実施例2 ベータ・アルミナフアイバーの製造に供するゲルフア
イバーの酸化物組成が、モル組成で、Na2O・8.8Al2O3
なるように調製した例を下記のように実施した。
Al2(NO3・9H2O 112.5g,NaNO3 7.6gを200mlの水
に溶解し、ついでアルミニウム粉末13.6gを徐々に加え
てよく混合した後、これを容量500mlのセパラフルフラ
スコに入れ、還流下で約100〜110℃18時間撹拌下で加熱
しゾルを得た。その後、ゾルを定量濾紙を備えた磁製ヌ
ツチエを用いてアスピレータで吸引濾過し均質透明なゾ
ルを得た。その一部を60℃に保った乾燥器中に入れて濃
縮し、実施例(1)に記したのと同様の操作で長さ約1m
のフアイバーを多数紡糸した。これらのゲルフアイバー
を60℃で60分、ついで110℃で60分乾燥した。このゲル
フアイバーを酸化物組成がNa2O・5.5Al2O3のゲル粉末と
共に耐火性坩堝に入れ、5℃/分の速度で1100℃まで加
熱し、その温度で10分間保持した後3℃/分の速度で冷
却した。得られたベータ・アルミナフアイバーは白色で
10〜250μmの直径を有していた。またベータ・アルミ
ナフアイバーはX線回折と電子顕微鏡観察によると、直
径0.2〜0.3μmのベータ・アルミナ結晶から構成されて
いた。ベータ・アルミナフアイバーの交流電気伝導度
は、室温で5×10-6Scm-1、300℃で1〜2×10-3Scm-1
であった。
実施例3 実施例1と同じ方法で得たゲルフアイバーを実施例1
と同様に乾燥した。耐火性坩堝中の隔壁内にゲルフアイ
バーを、同じ組成、Na2O・5.5Al2O3のゲル粉末と共に入
れ、550℃まで2℃/分の速度で加熱した。550℃から実
施例(1)と異なる条件、すなわち、1000℃より100℃
高い1100℃まで5℃/分の速度で加熱後、その温度で10
分間保持することによりベータ・アルミナ結晶のみから
なる直径5〜250μmの白色のベータ・アルミナフアイ
バーを得た。得られたベータ・アルミナフアイバーの電
気伝導度は、室温で2×10-6Scm-1、300℃で2×10-3Sc
m-1であった。
実施例4 ベータ・アルミナフアイバーの製造に供するゲルフア
イバーの酸化物組成が、モル組成で、Na2O・5Al2O3とな
るように調製し、大気雰囲気下の加熱結晶化の例を下記
のように実施した。Al2(NO3・9H2O 75.0g,NaNO3 1
3.6gを100mlの水に溶解し、ついで、アルミニウム粉末1
6.2gを加えてよく混合した後、これを容量500mlのセパ
ラブルフラスコに入れ、別に用意した濃硝酸(60%)20
mlを含む水100mlをこれに加え、100〜110℃,18時間還
流、撹拌下で加熱した。加熱によって得られた液を定量
濾紙を備えた磁製ヌツチエまたはガラスフイルターを用
いて吸引濾過し、25℃における粘度が2〜3センチポイ
ズの均質透明なゾルを得た。
このゾルの一部を60℃に保った乾燥器中に入れ、最初
の容量の約1/3まで濃縮して高粘性のゾルとし、このゾ
ルにガラス棒の先端を浸し引き上げることにより、長さ
約1mのフアイバーを多数紡糸した。これらのゲルフアイ
バーを、はじめ60℃で1時間、ついで110℃まで加熱し
た後、長さ約25cmの耐火性炉床板上に縦長に並べ、同じ
寸法の炉床板を上からかぶせて電気炉中で加熱した。
加熱は550℃まで2℃/分の速度で加熱し、ついで5
℃/分の速度で1000℃まで昇温し、その温度で10時間保
持した後、炉中で放冷した。得られたフアイバーは白色
で5〜200μmの直径を有し、X線粉末回折の結果、イ
オン伝導性ベータ・アルミナ結晶のみから構成されてい
た。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硝酸ナトリウム及び硝酸アルミニウムを主
    成分とする溶液から粘稠ゾルを得て、該粘稠ゾルからフ
    アイバーを紡糸し、該フアイバーを加熱結晶化させるこ
    とを特徴とするベータ・アルミナフアイバーの製造方
    法。
  2. 【請求項2】粘稠ゾルが硝酸アルミニウム100重量部,
    アルミニウム粉末2〜60重量部及び硝酸ナトリウム2〜
    70重量部を含む溶液を加熱して製造したものである特許
    請求の範囲(1)記載のベータ・アルミナフアイバーの
    製造方法。
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