JP2721473B2 - スペクトル拡散通信用受信装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信用受信装置

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JP2721473B2
JP2721473B2 JP15659693A JP15659693A JP2721473B2 JP 2721473 B2 JP2721473 B2 JP 2721473B2 JP 15659693 A JP15659693 A JP 15659693A JP 15659693 A JP15659693 A JP 15659693A JP 2721473 B2 JP2721473 B2 JP 2721473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスペクトル拡散通信用受
信装置、特にチャネル識別あるいは送信データ識別に用
いる直交符号のマルチパスフェージングによる直交崩れ
に伴う伝送特性の劣化改善に関する。
【0002】
【従来の技術】直接拡散(DS)方式のスペクトル拡散
通信方式(以下、SS方式と言う)は、干渉に強い、干
渉を与え難いなどの利点を有し、衛星回線を用いた小容
量通信や自動車電話などの移動体通信のための通信方式
の1つとして言及が行われている。図10にはUSP
(米国特許)5103459に開示されたCDMAセル
ラー電話システムの移動機受信装置の概略構成が示され
ている。なお、セルサイト(基地局)側では、送信デー
タにユーザ識別のための系列長64チップの直交関数
(Walsh符号)が1データに1系列の割合で乗積さ
れた後、Iチャネル拡散符号PNI 、Qチャネル拡散符
号PNQ が乗積され、それぞれの乗積結果が同相軸搬送
波、直交軸搬送波で位相変調されて送信される。ここ
で、PNI ,PNQ はともに系列長32768のPN符
号で、1データに対し64チップの乗積がなされる。す
なわち1PN系列周期の間に送信されるデータ数は51
2データである。また、PN符号とWalsh符号のチ
ップレートはともに等しい。また、PNI ,PNQ はス
ペクトル拡散の機能を有し、Walsh符号は各ユーザ
のチャネル識別のために用いられている。この移動機C
DMA電話システムはアンテナ1を含んでおり、ディプ
レクサ2を介してアナログレシーバ3及びパワーアンプ
4に接続される。アンテナ1は基地局(セルサイト)か
らのSS信号を受信し、ディプレクサ2を介してアナロ
グレシーバ3に受信信号を供給する。アナログレシーバ
ー3はダウンコンバータを含んでおり、供給された受信
信号をIF信号に変換し、さらにA/Dコンバータでデ
ジタル信号に変換する。デジタル信号に変換されたIF
信号はサーチャーレシーバ5、デジタルレシーバ6、7
に供給される。
【0003】複数のパスを通ってSS信号が受信装置
(移動機に搭載)に達した場合、各信号の受信時間に差
が生じることになる。デジタルデータレシーバ6、7は
どのパスの信号をトラックし、受信するかを選択するこ
とができる。図10に示すように2つのデータレシーバ
がある場合には2つの別々のパスがパラレルにトラック
されることになる。
【0004】一方、サーチャーレシーバ5はコントロー
ルプロセッサ8からの制御信号に基づき、同一セルサイ
トのマルチパスパイロット信号を検出すべく、受信パイ
ロット信号の基準時間近傍の時間領域をスキャンする。
そして、サーチャーレシーバ5は受信信号の強度を互い
に比較し、コントロールプロセッサ8に強度信号を出力
して最も強い強度の信号を指示する。
【0005】そして、コントロールプロセッサ8はデジ
タルデータレシーバ6、7に制御信号を供給し、それぞ
れのレシーバに異なった最強信号を処理させる。
【0006】デジタルデータレシーバ6、7はPN発生
器を含んでおり、Iチャネル用及びQチャネル用のPN
符号PNI 、PNQ を発生する。発生のタイミングとシ
ーケンス制御信号はコントロールプロセッサ8から供給
される。また、デジタルデータレシーバ6、7はWal
sh発生器も含んでおり、コントロールプロセッサ8か
らのタイミング信号と選択信号に基づき予め割り当てら
れたWalsh符号を発生する。そして、前述のP
I 、PNQ とWalsh符号はEX−ORゲートに供
給され、乗算されてPNI ´、PNQ ´となる。
【0007】これらPNI ´、PNQ ´は相関器に供給
され、アナログレシーバ3から供給されたIチャネル、
Qチャネルの受信信号との相関が算出され、アキュムレ
ータに出力する。アキュムレータは入力信号を1シンボ
ルあるいは64チップの間蓄積し、位相回転器に出力す
る。また、コントロールプロセッサ8からパイロット位
相信号も供給される。受信したシンボルの位相はサーチ
ャーレシーバ5及びコントロールプロセッサ8で決定さ
れたパイロット信号の位相に対応して回転しており、位
相回転器からの出力はダイバーシチ及びデコーダ回路9
に供給されて加算される。
【0008】一方、移動局からセルサイト(基地局)へ
の通信方法は、PN符号などの拡散符号に加えて送信デ
ータに応じたWalsh符号による64進の直交信号を
送信することにより、効率的な情報伝送を行なってい
る。そこで、セルサイトでは、データの復調に際し、P
N符号の他にWalsh符号も解いてどのWalsh符
号が送信されたかを判断し、送信データを復調する。
【0009】従来の移動機の受信装置は以上のような構
成を有し、以下デジタルデータレシーバ6、7における
復調の原理をより詳細に説明する。なお、ここでは、デ
ータが系列長8のWalsh符号で乗積され、系列長1
6のPN符号を1データに対し8チップ乗積する場合に
ついて説明する。ただし、Walsh符号、PN符号
は、前述した従来例と同一目的である。
【0010】図11にはPN符号とデータ及び各チャネ
ルに割り当てられるWalsh符号の一例が示されてい
る。図11においては、8チップで1シンボルを構成し
ており、BPSKデータはHiレベル(または+1)、
Lowレベル(−1)のいずれかをとる。なお、図11
においては便宜上Hiレベル(+1)を1、Lowレベ
ル(−1)を0と記している。全てのチャネルにおいて
PN符号は同一の符号が用いられ、例えば1シンボルに
おいて11110101なる符号が用いられる。一方、
各チャネルにはW0 〜W7 のうちから1つのWalsh
符号が割りあてられる。ここで、各Walsh符号は直
交系列を構成し、タイミングが一致している場合には、 ΣWi k ・Wj k =8(i=j) =0(i≠j) となる。ここでWi k はWalsh符号番号iの第k
チップを示す。例えば図11からも判るようにW2 k
(K=1,8)を列挙すれば(11001100)であ
る。
【0011】そして、各チャネルはデータにPN符号と
Walsh符号を乗積してセルサイトから伝送される。
すなわち、チャネルiの時刻kにおける送信信号はdi
PNk i k となり、チャネルiの1シンボルの送信
信号はΣdi PNk i k・rect(t−kTc
となる。なお、Tc はチップタイミング、di は送信デ
ータ、PNk はdi に乗積されるPN符号のチップ番号
である。
【0012】このようにセルサイトからはデータdにP
N符号とWalsh符号が乗算された形で送信されてく
るため、受信装置のデジタルデータレシーバでは受信信
号にPN k を乗算し、さらにWj との相関をとることに
よってデータを復調することができる。すなわち、同一
タイミングで復調動作がなされる場合、 Σdi PNk i k ・PNk j k =di ΣWi k ・Wj k =8di (i=j) =0(i≠j) となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、同一タイ
ミングの場合には正確にデータを復調することができる
が、前述したように受信装置にはマルチパスフェージン
グにより複数のパスを通って信号が到達するため、各デ
ータレシーバには先行波乃至遅延波が存在することにな
る。そして、この先行波乃至遅延波は互いに信号タイミ
ングが異なるため、データ復調の際に信号タイミングで
はない成分が干渉成分となってしまい、信号劣化を招く
一因となっていた。
【0014】図12にはデータ復調時の受信信号、PN
符号、Walsh符号の関係が示されている。ここで
は、この受信装置に対してWalsh符号、W1 が割り
当てられているとする。PN符号及びWalsh符号が
乗算された結果、セルサイトから図3(D)に示される
ように(00111010)なるSS信号が送信された
場合、この信号と異なるパスを通ったため、所定量(図
12においては2チップ)遅延した遅延信号(E)も受
信されることになる。データ復調は、前述したように同
一タイミング((D)に示された信号のタイミング)で
PN符号及びWalsh符号W1 を乗算し、加算するこ
とにより行われ、希望する信号は信号(D)と(F)を
乗算して得られることになる(図においては(1+1+
1+1+1+1+1+1)=8)。
【0015】しかしながら、(E)に示される2チップ
遅延信号が存在するため、希望信号の他に信号(E)と
信号(F)を乗算し加算した信号(図においては(1+
1−1−1+1−1+1+1)=2)も含まれることと
なり、この遅延信号成分が干渉信号となって信号品質を
劣化させてしまう。
【0016】以上に述べた問題は、Walsh符号の直
交性がデータタイミング点で乗積し加算された時のみ成
立するため、遅延波に対しては直交性が成立しないため
に生じる問題である。従って同様な問題がセルサイトの
受信装置でも生じる。即ち、セルサイト側では、送信情
報の識別のためにWalsh符号が用いられるが、先行
波のタイミングでデータ復調する場合には、遅延波に対
しては直交性が成立しないため、干渉が生じ、信号の伝
送特性を劣化させてしまう。
【0017】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的はチャネル識別あるいは
データ識別のために用いる直交符号(Walsh符号)
がマルチパスフェージングに起因する直交崩れのために
生じる特性劣化を効果的に抑制することが可能なスペク
トル拡散通信用受信装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のスペクトル拡散通信用受信装置は、
擬似雑音符号により直接拡散方式でスペクトル拡散さ
れ、さらにWalsh符号により各チャネル毎に直交性
を有して基地局から送信された信号を複数のデータ復調
回路で復調し、各データ復調回路からの信号をダイバー
シチ合成するスペクトル拡散通信用受信装置において、
前記各データ復調回路のデータ復調タイミングにおける
Walsh符号とPN符号が乗積された符号と先行波ま
たは遅延波のタイミングにおけるWalsh符号とPN
符号が乗積された符号間の干渉量を算出する干渉量算出
手段と、ビタビアルゴリズムを用いて前記データ復調回
路で復調された信号から前記干渉量を除去する処理手段
とを有することを特徴とする。
【0019】また、上記目的を達成するために、請求項
2記載のスペクトル拡散通信用受信装置は、擬似雑音符
号により直接拡散方式でスペクトル拡散され、さらにW
alsh符号により各チャネル毎に直交性を有して基地
局から送信された信号を複数のデータ復調回路で復調
し、各データ復調回路からの信号をダイバーシチ合成す
るスペクトル拡散通信用受信装置において、前記各デー
タ復調回路のデータ復調タイミングにおけるWalsh
符号とPN符号が乗積された符号と先行波または遅延波
のタイミングにおけるWalsh符号とPN符号が乗積
された符号間の干渉量を算出する干渉量算出手段と、ビ
タビアルゴリズムを用いて前記ダイバーシチ合成された
信号から前記干渉量を除去する処理手段とを有すること
を特徴とする。
【0020】さらに、上記目的を達成するために、請求
項3記載のスペクトル拡散通信用受信装置は、擬似雑音
符号により直接拡散方式でスペクトル拡散され、さらに
送信データに応じたWalsh符号が乗算されて移動局
から送信された信号を複数のデータ復調回路で復調し、
各データ復調回路からの信号をダイバーシチ合成するス
ペクトル拡散通信用受信装置において、各データ復調回
路における同一のWalsh符号とPN符号が乗積され
た符号相互間の干渉量を算出する干渉量算出手段と、前
記データ復調回路で復調された信号から前記干渉量を除
去する処理手段とを有することを特徴とする。
【0021】
【作用】セルサイトから移動局へ信号が供給される、い
わゆるフォワードリンクの場合、前述したようにセルサ
イトからはデータ変調がかかった信号ととともに、デー
タ変調のかかっていないパイロット信号が送信される。
そして、このパイロット信号で同期をとりデータを復調
するが、前述した選択性フェージング(遅延波の存在す
るフェージング)状況下においては、直接波のタイミン
グでデータ復調を行うと遅延波が干渉成分となり、逆に
遅延波のタイミングでデータ復調を行うと先行波が干渉
成分となる。
【0022】そこで、先行波及び遅延波の時間差、振幅
比、搬送波位相差から先行波に対する遅延波の干渉、ま
たは遅延波に対する先行波の干渉を算出し、この干渉量
から受信候補系列を計算する。そして、この受信候補系
列と受信シンボルデータの差の2乗をブランチメトリッ
クとしてビタビアルゴリズムを適用し、生き残りパスか
ら送信データを復調することにより干渉の影響を効果的
に抑制して信号品質を向上させる。
【0023】なお、移動局からセルサイトへ信号が供給
される、いわゆるリバースリンクの場合には、複数通り
(例えば64通り)のWalsh関数系列がWalsh
符号周期毎に変化するため、前述したような受信候補系
列を計算することは困難である。そこで、着目している
データタイミングのみの干渉量を計算し、同一のWal
sh符号とPN符号が乗積された符号相互間の干渉を除
去することにより信号品質の向上を図る。
【0024】
【実施例】以下、図面を用いながら本発明に係るSS通
信用受信装置の好適な実施例を説明する。
【0025】第1実施例 図1には本実施例の受信装置の構成ブロック図が示され
ている。図10と同様にアンテナ1で信号を受信しディ
プレクサ2を介してアナログレシーバ3に受信信号を供
給する。アナログレシーバ3は受信信号をデジタルIF
信号に変換しサーチャーレシーバ5及びデジタルデータ
レシーバ6、7に供給する。デジタルレシーバ6、7で
は前述したようにPN符号及び自局に割り当てられたW
alsh符号を乗算してデータタイミング間隔にわたっ
て加算し、加算結果を復調シンボルとして出力する。そ
して、復調シンボルはコントロールプロセッサ8に供給
されると共に、ビタビプロセッサ102、104に供給
される。ここで、コントロールプロセッサ8からの制御
信号により、データレシーバ6は先行波のタイミングで
シンボル復調を行い、デジタルデータレシーバ7は遅延
波のタイミングでシンボル復調を行う。
【0026】コントロールプロセッサ8は前述したよう
にデジタルデータレシーバ6、デジタルデータレシーバ
7に制御信号を供給して所定のタイミングでそれぞれシ
ンボル復調を行わせるが、この実施例においては、更
に、干渉量算出回路100に対して、先行波と遅延波の
相対的な関係を示すバラメータ(振幅比、キャリア位相
差、遅延時間差)、及び通信に用いられている拡散信
号、Walsh符号を出力する。干渉量算出回路100
は例えば、DSP(ディジタル信号処理器)あるいはC
PU等で構成されている。以下に数式並びにフローチャ
ートを用いて、その動作を説明する。ここでは、Wal
sh符号の符号長が64、PN符号の符号長が3276
8で1送信データに対してWalsh符号が1周期(6
4チップ)、PN符号が64チップで、データ変調、W
alsh符号の乗積、ならびに拡散変調ともにBPSK
(2層PSK)変調される場合について示すが、いずれ
かの変調方式がQPSK(4層PSK)などの変調方式
が採用されるような場合でも、符号長の異なるWals
h符号、PN符号が使用される場合でも、同様な方法で
干渉量の計算が可能である。
【0027】いま、i番目の送信データをdi 、i番目
のWalsh符号の第jチップをWi j とする。な
お、フォワードリンクの場合はWalsh符号は通信中
は番号iによらず固定されている。また、先行波と遅延
波の振幅比の振幅比をρ、キャリア位相差をφ、遅延時
差をΔT+δで表現すれば(但し、Tはチップ間隔で、
δ<Tである)、先行波のタイミングで見たi番目のデ
ータに関する受信信号ri (t)は、
【数1】 となる。ここでrectc (t)は0≦t≦Tの時1、
それ以外の時は0となる関数であり、rects (t)
は0≦t≦64Tの時1、それ以外の時0となる関数で
ある。またjはmod[32768,{mod(51
2,i)+1}]である。ここでmodはモジュロ関数
を示す。ディジタルデータレシーバ6でこの受信信号r
i (t)とPN符号を先行波のタイミングで乗積する
と、
【数2】 となる。更に割り当てられたWalsh関数Wi を乗積
し、その結果をデータタイミング間隔に渡って加算する
と、雑音以外のシンボルf(t)は
【数3】 となる。同式において、第1項が送信データiに関する
希望信号成分、第2項、第3項が遅延波による干渉成分
で、第2項が遅延波のdi-1 に乗積されたPN符号、W
alsh符号に起因する干渉成分、第3項が遅延波のd
i に乗積されたPN符号、Walsh符号に起因する干
渉成分である。ここで、第2項、第3項で、サーチャー
レシーバからコントロールプロセッサに与えられる情報
(遅延時間差、信号強度)ならびに、各データレシーバ
からコントロールプロセッサに与えられる情報(信号強
度、キャリア位相差)等から、先行波、遅延波に関する
相対的なパラメータ(ρ,φ,Δ,δ)はコントロール
プロセッサより容易に推定され、また、Walsh符
号、PN符号は既知であるから、第2項中のdi ,d
i-1 が仮に判ったとすれば、雑音を除くf(t)を完全
に知ることができる。即ち、干渉量算出回路では、第2
項のdi ,di-1 を除く部分を第2項、第3項で個別に
計算し、ビタビプロセッサ102に出力する。
【0028】同様にして、ディジタルデータレシーバ7
が遅延波のタイミングで復調を行う場合、ディジタルデ
ータレシーバ7の雑音以外の復調出力(復調シンボル)
g(t)は
【数4】 となる。同式において、第1項が送信データdi に関す
る希望信号成分、第2項、第3項が先行波による干渉成
分で、第2項が先行波のdi+1 に乗積されたPN符号、
Walsh符号に起因する干渉成分、第3項が先行波の
i に乗積されたPN符号、Walsh符号に起因する
干渉成分である。先行波のタイミングで復調を行うディ
ジタルデータレシーバの時と同様に、先行波、遅延波に
関する相対的なパラメータはコントロールプロセッサよ
り与えられ、また、拡散符号、Walsh符号も既知で
あるから、干渉量算出回路において、第2項di ,d
i+1 を除く部分を前半部と後半部で個別に計算し、ビタ
ビプロセッサ104に出力する。
【0029】ビタビプロセッサ102では干渉量算出回
路で得られた干渉量に関するパラメータを用いてdi
i-1 を仮定することにより候補信号系列を生成し、こ
れとディジタルデータレシーバから与えられる復調シン
ボルとを比較しながら、最尤的に信号系列を判定してゆ
く。即ち、復調シンボルと候補系列の差の2乗をブラン
チメトリックとしてビタビアルゴリズムを適用し、最終
的な生き残りパスから送信データを復調することによ
り、干渉の影響を効果的に取り除き、その結果をダイバ
ーシチ回路9に出力する。
【0030】ビタビプロセッサ104でも同様な動作を
行う。
【0031】以下、ビタビプロセッサ102、104の
動作をフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0032】周知の如く、ビタビアルゴリズムは各時点
の各状態毎にメトリック最小のパスを求めていくことに
より、冗長な計算をできるだけ省いた復号を行うアルゴ
リズムである。このビタビ復号の基本操作は以下の3ス
テップから構成される。
【0033】(1)時点ti の各状態Si から時点t
i+1 の状態Sj への全てのブランチについてブランチメ
トリックを計算する。
【0034】(2)全てのブランチについて、時点ti
の状態Si の生残りパスのメトリックと前述のブランチ
メトリックとを加算する。
【0035】(3)時点ti+1 の状態Sj 毎に、Sj
全てのパスに対し(2)で求めた和を比較し、最小値を
与える生残りパスとブランチの組を求め、生残りパスと
ブランチをつないだパスをSj の生残りパスとする。
【0036】そして、時刻0から始めて各時点でこの基
本操作を行っていけば、任意の時点で各状態毎にそれに
至るメトリック最小のパスが1つずつ生き残ることにな
る。以下、図3、図4のフローチャートを用いて本実施
例におけるビタビアルゴリズムを具体的に説明する。図
3において、まず、i=1とし、ディジタルデータレシ
ーバ6によりr1 を受信し(S101)、ブランチメト
リックμ0 (1)、μ0 (0)を計算する(S10
2)。ブランチメトリックμ0 (1)、μ0 (0)は
【数5】
【数6】 により計算される。ブランチメトリックが得られた後、
このブランチメトリックを用いてパスメトリックJ
0 (1)、J0 (0)を算出する(S103)。この場
合、パスメトリックはS102で求めたブランチメトリ
ックに等しくなる。
【0037】次に、iを1だけインクリメントし(S1
04)、同様に信号ri を受信し順次ブランチメトリッ
クμ及びパスメトリックjを計算する(S105、S1
06)。なお、ブランチメトリックμは
【数7】 により計算される。ここで、Ii-1 はdi-1 に、Ii
i に対応している。そして、パスメトリックj1,1
0,1 とを比較し、j1,1 の方が小さい場合には生残り
パスとしてj1,1 を選択し、そうでない場合にはj0,1
を選択する(S107)。次に、j1,0 とj0,0 を比較
し、j1,0 の方が小さい場合には生残りパスとしてj
1,0 を選択し、そうでない場合にはj0,0 を選択する
(S110)。そして、それぞれ選択された生き残りパ
スをパスメトリックJi-1 (0),Ji- 1 (1)に格納
してゆく(S108〜S109、S111〜S11
2)。
【0038】このような操作を最終番号Nまで行い、パ
スメトリックJN-1 (0)とJN-1(1)との大小比較
を行う(S114)。JN-1 (0)の方が小さい場合に
はこのJN-1 (0)のパスが最終パスとなり(S11
5)、そうでない場合にはJN- 1 (1)のパスが最終パ
スとなる(S116)。そして、このようにして決定さ
れたパスの節点に対応する点が復調データであり、この
復調データをダイバーシチ回路9に供給して正確なデー
タ復調を行うことができる。
【0039】なお、図2は、図3、図4の動作をトレリ
ス図を用いて概念的に示している。図2(A)は初期段
階を示し、図2(B)は任意の時刻の段階を示してい
る。図において、各節点が各時刻における状態を示し、
上が状態(データ)1の場合、下が状態(データ)0の
場合を示している。図(B)の左、中央、右の点はそれ
ぞれi−2,i−1,i復調シンボルに対応する時刻を
示している。また、節点から節点への推移がブランチで
あり、その推移の確からしさがブランチメトリックμで
ある。そして、初期状態からある節点に至るまでの連続
したブランチがパスで、初期状態からある節点に至るま
でのパスの確からしさは対応するブランチメトリックの
合計で与えられ、それがパスメトリックJである。この
実施例においては、連続する送信データは互いに独立
で、数1から、1つの復調シンボルは、遅延波の同一シ
ンボルと1つ前のシンボルからの影響を受けているの
で、このようなトレリス図となる。即ち、復調シンボル
がデータレシーバより与えられるたびに、状態1から状
態1、状態1から状態0、状態0から状態1、状態0か
ら状態0への4つの推移を仮定し、処理を行う必要があ
る。Jj-1 (1),Ji-1(0)は初期段階からi番目
のデータがそれぞれ1,0である確からしさを表わして
いる。また、i−1番目の復調シンボルを受信した段階
でi−1番目のパスメトリックJi-1 の計算が終了して
いる。ここで、i番目の復調シンボルが受信されたとき
の処理を考える。i番目の復調シンボルが受信されると
干渉量算出器からの結果を用いて、(i−1,i)番目
のデータが(1,1),(0,1),(1,0),
(0,0)である確からしさ、即ち、ブランチメトリッ
クμi (1,1),μi (0,1),μi (1,0),
μi (0,0)が計算できる。i番目のデータが1とな
るのは、(i−1,i)番目のデータが(1,1),
(0,1)のいずれかであるから、どちらがより確から
しいかを計算する。それにはi−1番目までのデータが
それぞれ1,0である確からしさJi-1 (1),Ji-1
(0)に(i−1,i)番目のデータが(1,1),
(0,1)のように推移する確からしさμi (1,
1),μi (0,1)をそれぞれ加えた値J1,1 ,J0,
1 のどちらがより確からしいか比較すればよい。そし
て、確からしい方を生き残りパスとして残し、対応する
パスメトリックをJi-1 (1)とする。Ji-1 (0)に
ついても同様である。仮に、J1,1 の方が選択されたと
すると、同図(B)の場合i−2番目のデータが1であ
れば、i−1番目のデータは1が送られたと判断され
る。以降もこのような操作が繰り返され、最終的データ
が送られた時点で、Ji-1 (0),Ji-1 (1)を比較
して最終的な生き残りパスを1つに決定する。パスが決
定されれば、そのパスが通過してきた状態が復調データ
として出力される。
【0040】以上がデジタルデータレシーバ6からの信
号をビタビアルゴリズムを用いて処理するビタビプロセ
ッサ102の動作であるが、遅延波のタイミングでデー
タ復調を行うデジタルデータレシーバ7からの復調シン
ボルをビタビアルゴリズムで処理するビタビプロセッサ
104の動作もこのビタビプロセッサ102の動作と同
様であり、図5、図6に動作フローチャートが示されて
いる。前述したビタビプロセッサ102と異なる点は、
ブランチメトリックνを
【数8】
【数9】
【数10】 により計算し、このブランチメトリックνを用いてパス
メトリックKを計算することである(S201〜S21
7)。
【0041】このようにして得られたビタビプロセッサ
102,104の出力はダイバーシチ合成回路において
合成され、より一層の受信特性の向上が図られる。ダイ
バーシチの合成方法はビタビプロセッサ出力でそれぞれ
データが復調されているので基本的に選択合成となる。
選択合成の方法は、サーチャーレシーバから与えられる
受信電力の大きい方の出力を選択するか、あるいは、最
終的なメトリックをみて確からしい方のビタビプロセッ
サ出力を選択するか、あるいは、各時点におけるデータ
毎のメトリックを比較してゆき、各時点のメトリックの
大小によって選択する方法がある。最後の方法の場合、
データ単位にビタビプロセッサ出力が選択される。ま
た、メトリックにサーチャーレシーバから与えられる受
信電力を乗じたもので選択する方法等を採用してもよ
い。
【0042】また、この実施例に示されていないが、ビ
タビアルゴリズムによる復合遅延を少なくするためにバ
スメトリックの計算中に、確定したデータについては確
定する毎に出力する方法もある。このような方法を用い
れば、復号遅延を少なくすることが可能である。また、
この場合、2つのビタビプロセッサで確定する時刻が必
ずしも一致しないので、復号同期回路を設け、両方のビ
タビプロセッサで確定したデータからダイバーシチでの
選択処理を行うことも可能である。
【0043】なお、ビタビアルゴリズムについては、例
えば、「今井秀樹著“符号理論”、電子情報通信学会
編、コロナ社、第12章」に詳しい。
【0044】以上に述べた実施例においては、デジタル
データレシーバ6、7からの信号をビタビプロセッサ1
02、104に供給し、さらにダイバーシチ回路9に供
給してデータ復調する構成を示したが、デジタルデータ
レシーバ6、7からの信号を従来と同様にダイバーシチ
回路9に直接供給し、両信号を合成してからビタビプロ
セッサに供給し、干渉の影響を効果的に取り除くデータ
復調を行っても良い。図7にはこのような復調方式を用
いる場合の構成ブロック図が示されている。ビタビプロ
セッサ106はダイバーシチ回路9の後段に設けられ、
ダイバーシチ回路9にて加算された信号が供給される。
干渉量計算回路100では、数3、数4より得られるパ
ラメータをまとめてビタビプロセッサ108へ供給す
る。図8にはビタビプロセッサ106の動作フローチャ
ートが示されており、前述したビタビプロセッサ10
2、104と同様に順次ブランチメトリック、パスメト
リックを計算し、パスを選択し、最終パスを決定する
(S301〜S310)。
【0045】なお、この場合のブランチメトリックは、
例えば、数6と数9を用いて、 h0 (i,di )=f0 (i,di )+g0 (i,di ) h1 (i,di-1 )=f1 (i,di-1 )+g1 (i,di+1 ) h2 (i,di )=f2 (i,di )+g2 (i,di ) h(i,di+1 ,dj ,di+1 )=f(i,di-1 ,di )+g1 (i,di ,di+1 ) のように、それぞれを加算したものから候補系列を作成
し、これとダイバーシチ合成後の復調シンボルとの差の
2乗をとることにより計算される。但し、この場合、ブ
ランチメトリックは前後3シンボルとなるので、状態数
は4となることに注意を要する。
【0046】なお、以上に述べた実施例においては、マ
ルチパスによる受信波として、先行波と遅延波の2波の
みについて示したが、受信波が3波以上ある場合にも、
同様な手法で干渉量算出を行い、ビタビアルゴリズムを
適用することにより、影響を効果的に取り除くことがで
きる。
【0047】また、サーチャーレシーバから与えられる
信号強度に基づいて、3つ以上の中から大きい強度を有
する2つの受信波に対して、この発明による受信装置を
用いれば、やはり、干渉の影響を効果的に低減すること
ができる。
【0048】第2実施例 前述した第1実施例においてはセルサイトから移動局に
信号が送信され、移動局側でSS信号を受信する場合を
示したが、先行波と遅延波による干渉量を検出し、この
干渉量の影響を除去して正確なデータ復調を行う処理は
移動局からセルサイトへ信号が送られ、セルサイト側で
データを復調する場合にも適用することができる。但
し、この場合セルサイトの受信側では64通りのWal
sh関数がデータタイミング毎に変化するので連続する
2シンボルの受信候補系列を計算するためには膨大な計
算(64×64通りのブランチメトリック)が必要とな
り、実用的ではない。従って、セルサイト側で受信する
場合には、前後のWalshシンボルを考えずに当該タ
イミングのWalshシンボルとPN符号の乗積された
符号のみの干渉量を計算し、同一のWalshシンボル
とPN符号が乗積された符号相互の干渉量のみを予め軽
減した後にデータ判定を行えば良い。この場合、遅延時
間がWalshシンボル時間長に比べて小さいときは干
渉量の大半は同一シンボルの重なり合った部分が影響し
ているので除去効果は大きい。さらにダイバーシチを行
う場合、同一シンボル同士の相互干渉は除去されてお
り、残された前後シンボルに起因する干渉はランダムに
加算されることになるので、より一層の効果が期待でき
る。図9にはセルサイト側の受信装置の概略構成が示さ
れている。図示しないアンテナ及びアナログレシーバか
らのデジタルSS信号(アナログレシーバによりベース
バンドに変換されている)は、乗算器200でPN符号
と乗算された後、FHT器202に供給される。FHT
器202では高速アダマール変換を行い、各Walsh
符号についての信号を出力する。そして、これら出力信
号は、最大値検出器204に供給されて最大値が検出さ
れ、更にダイバーシチ回路に供給されるが、本実施例で
は最大値検出器204に信号を供給する際に、干渉量除
去回路203にて干渉量が予め低減されて供給される。
ここで、干渉量除去回路203は各Walsh相関信号
についての加減算器から構成され、干渉量算出回路20
6にて算出された干渉量をFHT器202の出力から除
去する。また、干渉量除去回路には、プロセッサから2
つの受信波の相対的なパラメータが与えられる。
【0049】以下、干渉量算出回路206で受信信号r
(t)から干渉量を算出する方法をWalsh符号長が
64で、Walsh符号とPN符号のチップレートが等
しい場合について説明する。なお、ここでは、同期検波
がなされている場合について説明する。
【0050】なお、リバースリンクではWalsh符号
が情報データに対応するため、diがなく、また、W
i,j はiによって異なったWalsh符号が伝送され
る。まず、先行波のデータタイミングで復調を行う場合
を考える。先行波のタイミングで見た、i番目のWal
shシンボルに関する受信信号ri (t)が
【数11】 である場合、乗算器200でPN符号を乗算すると
【数12】 となる。従って、FHT器202でFHTを行うと、各
々のWalsh関数に対応する出力は、
【数13】 となる。ここで、Wref,n (ref=1〜64)は受信
側で用意する64のWalsh関数であり、refがW
alsh関数番号である。
【0051】ここで、上式の右辺第1項が希望成分であ
り、この希望成分desiredは
【数14】 となる。即ち送信Walshシンボルに対応するFHT
の出力ポートのみに希望信号成分が存在する。右辺第2
項、第3項が干渉を表す項であり、希望信号が出力され
るFHT出力ポートにおける干渉成分undesire
dは
【数15】 となる。この干渉成分undesiredのうち、本実
施例が着目するWalsh符号Wi 相互の干渉を表す項
は第項である。従って、サーチャーレシーバにて検出
された先行波と遅延波の振幅比ρ及び搬送波位相差φを
用いてこの干渉量を計算でき、この干渉量を干渉量除去
回路203に供給すればよい。
【0052】次に、遅延波のデータタイミングで復調を
行う場合、遅延波のタイミングで見たi番目のWals
hシンボルに関する受信信号ri (t)は
【数16】 となり、従って、PN符号を乗算すると、
【数17】 となる。そして、前述した先行波のデータタイミングで
復調を行う場合と同様に、FHT器202でFHTを行
うと、希望信号成分が出力されるFHT(Walsh)
関数iに対応)出力ポートの出力g(t)は
【数18】 となる。上式の右辺第1項が希望成分desiredで
あり、右辺第2項、第3項が干渉成分undesire
dである。そして、干渉成分undesiredのうち
第2項が本実施例において着目するWalsh符号Wi
相互の干渉を示す項であり、振幅比ρ、搬送波位相差φ
を用いてこの干渉量を算出することができ、干渉量除去
回路203に供給してデータ復調信号から干渉量を除去
する。
【0053】このように、本発明においては、選択性フ
ェージング状況下における干渉成分を有効に除去するこ
とにより、伝送品質の劣化を効果的に抑制することがで
きる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスペ
クトル拡散通信用受信装置によれば、Walsh直交符
号の選択性フェージングに起因する直交崩れのために生
じる特性劣化を効果的に抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における受信装置の構成ブロ
ック図である。
【図2】同実施例におけるビタビアルゴリズムの説明図
である。
【図3】同実施例におけるビタビプロセッサの動作フロ
ーチャートである。
【図4】同実施例におけるビタビプロセッサの動作フロ
ーチャートである。
【図5】同実施例におけるビタビプロセッサの動作フロ
ーチャートである。
【図6】同実施例におけるビタビプロセッサの動作フロ
ーチャートである。
【図7】本発明の他の実施例における受信装置の構成ブ
ロック図である。
【図8】同実施例におけるビタビプロセッサの動作フロ
ーチャートである。
【図9】本発明の他の実施例(リバースリンク)におけ
る受信装置の構成ブロック図である。
【図10】従来の受信装置の構成ブロック図である。
【図11】データ復調の原理説明図である。
【図12】データ復調の原理説明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 5 サーチャーレシーバ 6,7 デジタルデータレシーバ 8 コントロールプロセッサ 100 干渉量算出回路 102,104 ビタビプロセッサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擬似雑音符号により直接拡散方式でスペ
    クトル拡散され、さらにWalsh符号により各チャネ
    ル毎に直交性を有して基地局から送信された信号を複数
    のデータ復調回路で復調し、各データ復調回路からの信
    号をダイバーシチ合成するスペクトル拡散通信用受信装
    置において、 前記各データ復調回路のデータ復調タイミングにおける
    Walsh符号とPN符号が乗積された符号と先行波ま
    たは遅延波のタイミングにおけるWalsh符号とPN
    符号が乗積された符号間の干渉量を算出する干渉量算出
    手段と、 ビタビアルゴリズムを用いて前記データ復調回路で復調
    された信号から前記干渉量を除去する処理手段と、 を有することを特徴とするスペクトル拡散通信用受信装
    置。
  2. 【請求項2】 擬似雑音符号により直接拡散方式でスペ
    クトル拡散され、さらにWalsh符号により各チャネ
    ル毎に直交性を有して基地局から送信された信号を複数
    のデータ復調回路で復調し、各データ復調回路からの信
    号をダイバーシチ合成するスペクトル拡散通信用受信装
    置において、 前記各データ復調回路のデータ復調タイミングにおける
    Walsh符号とPN符号が乗積された符号と先行波ま
    たは遅延波のタイミングにおけるWalsh符号とPN
    符号が乗積された符号間の干渉量を算出する干渉量算出
    手段と、 ビタビアルゴリズムを用いて前記ダイバーシチ合成され
    た信号から前記干渉量を除去する処理手段と、 を有することを特徴とするスペクトル拡散通信用受信装
    置。
  3. 【請求項3】 擬似雑音符号により直接拡散方式でスペ
    クトル拡散され、さらに送信データに応じたWalsh
    符号が乗算されて移動局から送信された信号を複数のデ
    ータ復調回路で復調し、各データ復調回路からの信号を
    ダイバーシチ合成するスペクトル拡散通信用受信装置に
    おいて、 各データ復調回路における同一のWalsh符号とPN
    符号が乗積された符号相互間の干渉量を算出する干渉量
    算出手段と、 前記データ復調回路で復調された信号から前記干渉量を
    除去する処理手段と、 を有することを特徴とするスペクトル拡散通信用受信装
    置。
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