JP2708302B2 - 方向切換弁 - Google Patents

方向切換弁

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JP2708302B2
JP2708302B2 JP3291806A JP29180691A JP2708302B2 JP 2708302 B2 JP2708302 B2 JP 2708302B2 JP 3291806 A JP3291806 A JP 3291806A JP 29180691 A JP29180691 A JP 29180691A JP 2708302 B2 JP2708302 B2 JP 2708302B2
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valve
valve box
box
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port
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JP3291806A
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貢 末弘
忠 玉井
啓一 柳瀬
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Kubota Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Kubota Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、方向切換弁に関し、特
に高温流体を取り扱うに際して熱歪みの影響を軽減する
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の方向切換弁としては、例えば図3
に示すような4方向3位置切換弁がある。図3におい
て、高温流体1は下部のポート2から弁箱3の内部に流
入し、回転弁体4の位置によって側部に設けた複数のポ
ート5の何れかから流出する。したがって、ポート2か
ら流入する高温流体1は常に何れかのポート5から流出
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、例えばポート5に高温流体1が流通し
ている状態では、ポート5に対応する弁座6およびその
付近における弁箱3の温度が上昇するとともに、閉じて
いる他のポート5の弁座6およびその付近における弁箱
3の温度が低下する。このために、高温流体1が流通し
ているポート5付近と高温流体1が流通しないポート5
付近との間において温度の不均一性が大きくなり、熱歪
みによって弁座6が変形して閉じているポート5におけ
るシール性が損なわれ、閉じたポート5からの漏れによ
って制御に異常が起きる問題があった。
【0004】また、弁箱3と弁座6が完全に一体である
ために、温度差による歪みが生じやすい弁箱3の影響を
弁座6が直接に受けるので、前述の現象がさらに起こり
易い問題があった。さらに、弁箱3と弁座6が一体であ
ることは、配管等の外部から伝わる力に対しても影響を
受け易く、閉じたポート5における回転弁体4と弁座6
とのシール性が阻害されたり、作動に支障を生じる問題
があった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するもので、温
度の不均一性に起因する熱歪みの発生を抑制して弁体と
弁座との間におけるシール性の向上と作動の円滑化を図
った方向切換弁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の方向切換弁は、一側に被制御流体の流入ポ
ートを有する弁箱を設け、この弁箱の側部に一端が弁箱
内に突出して筒状をなす複数の流出ポートを放射状に設
け、前記弁箱内に遊嵌する回転弁体を、弁箱の内面壁と
の間に適当間隙を隔てるとともに、流出ポートの先端部
に設けられた弁座に摺接して回動自在に設け、この回転
弁体の周囲に前記間隙によって流入ポートに連通する弁
箱内流路を形成し、前記回転弁体に弁箱内流路と流出ポ
ートとを連通する弁体流路を設けた構成としたものであ
る。
【0007】また、回転弁体に弁体流路と弁箱内流路と
を連通するバイパス流路を設けた構成としたものであ
る。また、流出ポートの途中に軸心方向における伸縮を
可能となす半径方向に膨らんだ可撓部を形成したもので
ある。
【0008】
【作用】上記構成により、流入ポートから弁箱内に流入
した被制御流体は回転弁体の弁体流路を通って一つの流
出ポートから弁箱外に流出する。このとき、他の流出ポ
ートは弁座に摺接する回転弁体の外周面によって閉塞さ
れており、回転弁体を回動して弁体流路の出口側開口を
他の流出ポートに切り換えることにより方向制御が行わ
れる。
【0009】そして、弁箱の内面壁と回転弁体の間に適
当間隙を有することにより、弁箱内において回転弁体の
周囲および流出ポートの周囲に被制御流体が回流するの
で、弁箱、弁座、回転弁体および流出ポートの全体が被
制御流体の温度に順化する。このため、被制御流体とし
て高温流体等を扱う場合においても、弁箱と回転弁体お
よび流出ポートの各部位において温度の不均一性が生じ
ず、熱膨張差による歪みの影響が回避され、開いた流出
ポートのみならず閉じた流出ポートにおいても回転弁体
と弁座とのシール性を常に良好に維持することができ
る。
【0010】また、弁箱内において弁座および回転弁体
の周囲および流出ポートの周囲に回流する被制御流体が
回転弁体に設けたバイパス流路を通って弁体流路に流出
することにより、弁箱内おける被制御流体の回流が円滑
に行われ、弁箱内における被制御流体の代謝および回転
弁体の被制御流体温度への順化が促進される。このこと
により、回転弁体と弁座とのシール性がより良好なもの
となる。
【0011】さらに、弁箱と弁座および流出ポートが熱
膨張して相互に押し合う力が生じると、流出ポートが可
撓部において軸心方向に伸縮して各部材の熱膨張差を吸
収するので、熱膨張差による歪みの影響がより一層回避
され、回転弁体と弁座とのシール性がより良好なものと
なる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1から図2において、弁箱11の底部には被制
御流体12の流入ポート13が形成されており、弁箱1
1の側部には複数の流出ポート14が放射状に設けられ
ている。この流出ポート14は円管で形成されるととも
に、一端が弁箱11の内部に突出しており、各流出ポー
ト14の一端側を連結してテーパ状の弁座15が一体的
に設けられている。このために、弁座15は弁箱11の
内周面から適当距離はなれて位置している。
【0013】また、流出ポート14の途中には可撓部1
6が形成されており、可撓部16は半径方向に膨らんだ
形状をなして軸心方向における伸縮変形が可能に形成さ
れている。
【0014】そして、弁箱11の内部には回転弁体17
が外周面を弁座15に摺接させて、かつ弁座15の軸心
まわりに回転自在に設けられており、回転弁体17は弁
棒18に連結支持されている。さらに、回転弁体17に
は弁箱内流路19と流出ポート14を連通する弁体流路
20が形成されるとともに、弁体流路20と弁箱内流路
19とを連通する複数のバイパス流路21が形成されて
いる。
【0015】以下、上記構成における作用を説明する。
流入ポート13から弁箱11の内部に流入した被制御流
体12は回転弁体17の弁体流路20を通って一つの流
出ポート14から弁箱11の外部に流出する。このと
き、他の流出ポート14は弁座15に摺接する回転弁体
17の外周面によって閉塞されており、弁棒18の回転
駆動により回転弁体17を回動して弁体流路20の出口
側開口を他の流出ポート14に切り換えることにより方
向制御が行われる。
【0016】そして、弁箱11の内面壁と回転弁体17
の間に形成された適当間隙が弁箱内流路19の一部をな
すことにより、弁箱11の内部において回転弁体17の
周囲、弁座15の周囲、および流出ポート14の周囲に
被制御流体12が回流するので、弁箱11と弁座15と
回転弁体17および流出ポート14において被制御流体
12に接触する面積が増大し、各部材の全体が被制御流
体12の温度に順化して均一化する。このため、被制御
流体12として高温流体等を扱う場合においても、弁箱
11と弁座15と回転弁体17および流出ポート14の
各部位において温度の不均一性が生じず、熱膨張差によ
る歪みの影響が回避され、開いた流出ポート14のみな
らず閉じた流出ポート14においても回転弁体17と弁
座15とのシール性を常に良好に維持することができ
る。
【0017】また、弁箱11の内部において回転弁体1
7の周囲および流出ポート14の周囲に回流する被制御
流体12が回転弁体17に設けたバイパス流路21を通
って弁体流路20に流出することにより、弁箱11の内
部おける被制御流体12の回流が円滑に行われ、弁箱1
1の内部における被制御流体12の代謝および回転弁体
17の被制御流体温度への順化が促進される。このため
に、弁箱内流路19における温度の均一化が図られ、回
転弁体17と弁座15とのシール性がより良好なものと
なる。
【0018】さらに、弁箱11と回転弁体17および流
出ポート14が熱膨張して相互に押し合う力が生じる
と、流出ポート14が可撓部16において軸心方向に伸
縮して各部材の熱膨張差を吸収するので、熱膨張差によ
る歪みの影響がより一層回避され、回転弁体17と弁座
15とのシール性がより良好なものとなる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、弁箱
内において回転弁体の周囲および流出ポートの周囲に被
制御流体が回流して各部材が被制御流体の温度に順化す
るので、弁箱と回転弁体および流出ポートの各部位にお
いて温度の不均一性が生じず、熱膨張差による歪みの影
響を回避して回転弁体と弁座とのシール性を常に良好に
維持することができる。
【0020】また、被制御流体が回転弁体に設けたバイ
パス流路を通ることにより弁箱内おける被制御流体の回
流が円滑に行われ、被制御流体温度への順化が促進され
て回転弁体と弁座とのシール性がより良好なものとな
る。
【0021】さらに、流出ポートが可撓部において軸心
方向に伸縮して各部材の熱膨張差を吸収するので、熱膨
張差による歪みの影響がより一層回避されて回転弁体と
弁座とのシール性がより良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における方向切換弁の縦断面
図である。
【図2】図1におけるA−A矢視平断面図である。
【図3】従来の方向切換弁の縦断面図である。
【符号の説明】
11 弁箱 12 被制御流体 14 流出ポート 16 可撓部 19 弁箱内流路 20 弁体流路 21 バイパス流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳瀬 啓一 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株式会社クボタ枚方製造所内 (56)参考文献 特開 平1−206168(JP,A) 実開 昭54−182950(JP,U) 特公 昭47−44884(JP,B1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側に被制御流体の流入ポートを有する
    弁箱を設け、この弁箱の側部に一端が弁箱内に突出して
    筒状をなす複数の流出ポートを放射状に設け、前記弁箱
    内に遊嵌する回転弁体を、弁箱の内面壁との間に適当間
    隙を隔てるとともに、流出ポートの先端部に設けられた
    弁座に摺接して回動自在に設け、この回転弁体の周囲に
    前記間隙によって流入ポートに連通する弁箱内流路を形
    成し、前記回転弁体に弁箱内流路と流出ポートとを連通
    する弁体流路を設けたことを特徴とする方向切換弁。
  2. 【請求項2】 回転弁体に弁体流路と弁箱内流路とを連
    通するバイパス流路を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の方向切換弁。
  3. 【請求項3】 流出ポートの途中に軸心方向における伸
    縮を可能となす半径方向に膨らんだ可撓部を形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の方向切換弁。
JP3291806A 1991-11-08 1991-11-08 方向切換弁 Expired - Lifetime JP2708302B2 (ja)

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JP3291806A JP2708302B2 (ja) 1991-11-08 1991-11-08 方向切換弁

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JPH05133482A JPH05133482A (ja) 1993-05-28
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Effective date: 19970909