JP2706233B2 - 柱の連結構造 - Google Patents

柱の連結構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨家屋におい
て、鋼管製の筒状の柱をコンクリート基礎に連結した
り、柱に梁や桁に連結したり、あるいは上階の柱を連結
する際の連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨家屋において、骨組みとなる
鋼管製の柱を使用した場合、コンクリート基礎とこの上
に立設する柱との連結構造は、基礎上のアンカーボルト
に柱脚を固定し、この柱脚に筒状の柱をボルトで連結固
定する構造としていた(特開平7ー173872号公報
等を参照)。
【0003】一方、鋼管製の筒状の柱同士の連結技術と
しては、特開平7ー207769号公報の記載のものが
提供されている。この技術は、互いに接合するそれぞれ
の鋼管製の柱の端部に予め溶接接合され、かつ雌ねじ部
を有した接合部材同士を、回転操作具と係合する係合穴
を有する連結ボルトで連結する連結構造である。
【0004】また、別の接合技術として、特開平7ー4
572号公報記載のものがある。この技術は、互いに接
合される鋼管の端部内面に雌ねじ部を形成し、この雌ね
じ部につば付き継ぎ手金具を螺合することにより、鋼管
同士を連結する構成を採用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平7ー
173872号公報に見られるように、基礎上のアンカ
ーボルトに柱脚を固定し、この柱脚に筒状の柱をボルト
で固定した場合、万一、複数本の柱の基礎のレベルに誤
差が発生しているときには、これを修正できない難点が
ある。これを修正するために、スペーサを介在すること
も考えられるが、その際の修正作業も煩雑となるものと
予想される。そのため、基礎レベルに誤差が生じても簡
単に修正できる柱の連結構造の出現が望まれている。
【0006】一方、柱の上端部において、梁や桁あるい
は屋根トラス等(以下、単に「梁など」という)を連結
する場合、従来では、柱の上部に梁などの連結用羽根片
を溶接しているため、柱の運搬時に羽根片が柱より張り
出すことになり、柱の積載本数が低減する難点があっ
た。さらに、柱は鋼管製であり、その表面に防錆処理用
のメッキを施こしたものを一般的に使用しており、この
柱の端部に羽根片を溶接すると、この溶接部分にも後処
理として防錆用メッキ又は塗装を施さなければならない
ことになり、防錆処理作業が煩雑となる難点がある。ま
た、メッキ処理が施された柱に溶接する際に、溶接時の
熱によりメッキが剥離飛散し有毒である等の難点があっ
た。
【0007】また、当初の家屋から増築する場合、例え
ば、同一階においてフロア面積を拡大するときには、柱
上部の羽根片を継ぎ足し溶接し梁等を連結固定すること
になり、溶接作業などの煩雑な作業が必要であった。
【0008】また、1階部分に2階を増築する場合、先
に示した特開平7ー207769号公報や特開平7ー4
572号公報の記載技術を利用して、柱を継ぎ足すこと
も考えられるが、この場合においても、柱から羽根片を
溶断したりする作業が必要となり、作業が煩雑となると
共に、特に特開平7ー4572号公報の技術では、雌ね
じを柱自体に形成するため、肉厚の鋼管を使用しなけれ
ばならず、生産コストが大となる難点があるものと推察
される。また、特開平7ー207769号公報に記載の
技術では、予め柱の端部に接合部を溶接する作業が必要
となり、溶接作業により製造コストが高くなる難点があ
った。
【0009】本発明は、上記に鑑み、コンクリート基礎
上への柱の連結が容易で、かつ基礎のレベルが一定しな
い場合でも、その修正が容易に行える柱の連結構造の提
供を目的とする。また、別の目的として、増築作業が容
易に行い得、耐久性にも優れた柱の連結構造、及び柱同
士の連結も容易に行える柱の連結構造を提供しようとす
るものである。
【0010】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため、本発
明者は、柱とコンクリート基礎との連結構造、及び柱同
士の連結構造について鋭意研究した結果、いずれの連結
構造においても、ねじ嵌合構造の調整体と、これに螺合
する連結筒との組合せにより、柱部分にねじや羽根片を
形成しないで、柱を連結できる構造に見出した。
【0011】すなわち、筒状の柱の下部をコンクリート
基礎上に固定する柱の連結構造において、基礎上のベー
スプレートに固定され外面に雄ねじが形成された調整体
と、この調整体の雄ねじに螺合する雌ねじが下部の内面
に形成され、側面に柱との連結固定用のボルト穴が形成
された連結筒とを備え、柱の下部に形成されたボルト取
付穴及び連結筒のボルト穴を通してボルトを締め付ける
ことにより、柱が基礎上に固定された構造を採用したも
のである。
【0012】このような構成を採用することにより、連
結筒と調整体との螺合具合により連結筒の上端までの高
さを自由に設定できるので、万一、複数本の柱の基礎の
レベルが異なっても、連結筒で高さを調整すれば、これ
に連結する柱の上端の高さを常に一定のレベルに調整で
きることになる。また、この際、連結筒と柱はボルトに
より連結しているため、柱にねじなどを形成する必要が
なく、そのため、柱を特別に加工する必要がなくなり製
造コストの低減が可能となる。さらに、鋼管製の筒状の
柱の固定は、連結筒を介して行っているので、連結筒を
肉厚にして、その強度さえ保てば、柱としては軟鋼ある
いは薄型の部材を使用しても、構造部材として十分機能
することになる。
【0013】なお、ベースプレートに調整体を固定する
には、ベースプレートをアンカーボルトで固定し、この
ベースプレートに調整体を溶接固定する方法以外に、基
礎上から突出するアンカーボルトとこれに螺合するナッ
トとでベースプレート及び調整体を挟み込み固定する構
成も採用できる。このような構成を採用することによ
り、ベースプレート及び調整体を別個に提供でき、その
運搬も容易に行えることになる。
【0014】この場合、ベースプレートと調整体の中央
部にアンカーボルト挿通穴を形成し、ナットを調整体の
上端面に圧接すれば調整体をベースプレートに固定する
ことができる。すなわち、本発明では、調整体の中央に
アンカーボルト挿通穴が形成され、ベースプレート上か
ら調整体の挿通穴を通して突出されたアンカーボルトの
上端をナットで締め付けることにより、調整体がベース
プレートに固定された構造を採用できる。
【0015】次に、筒状の柱の上端に梁等を連結する連
結構造について説明すると、この場合でも、連結筒を使
用すれば、羽根片などを柱に溶接しなくてもよく、組立
前の柱は直線状のものを提供すればよいことから、運搬
時における積載本数を多くできる等の利点がある。そこ
で、本発明では、筒状の柱の上端に梁等を連結する柱の
連結構造において、筒状の柱に内嵌可能な連結筒が設け
られ、この連結筒の側面に柱との連結固定用のボルト穴
が形成され、このボルト穴よりも上側に梁等の端部を連
結するための羽根片が溶接固定され、柱の上端部に形成
されたボルト取付穴及び連結筒のボルト穴を通してボル
トを締め付けることにより柱と梁等が固定された構造を
採用した。
【0016】また、すでに出来上がった家屋に2階等を
増築する場合には、次のような構造を採用すれよい。す
なわち、本発明では、連結筒の上端内壁に雌ねじが形成
され、この雌ねじに螺合する中間調整体が連結筒よりも
上方に突出され、この調整体の突出部に上階の柱を連結
するための第2の連結筒が内嵌螺合され、この第2の連
結筒に上階の柱がボルトにより連結された構造を採用で
きる。
【0017】このような構造にすれば、連結筒に調整体
を螺合し、この調整体の上部に第2の連結筒を螺合し、
その第2の連結筒に増設用の柱の下部をボルトにより連
結固定すれば、2階の増築が簡単に行える。
【0018】この場合においても、梁などは連結筒に連
結されているので、当初の柱上部の連結筒に屋根トラス
用の羽根片が取り付けられていたとしても、この連結筒
のみを交換することにより、増築が簡単に行えることに
なる。また、柱にはねじ加工を施していないので、柱の
肉厚も厚くする必要がなく、柱のコストも大幅に低減で
きる。
【0019】なお、上記連結筒と柱の連結固定は、通し
ボルトを柱の対向面間のボルト穴に差し渡し締め付ける
構成であってもよいが、その他、連結筒のボルト穴をタ
ップ穴(タップで切った雌ねじ穴)とすれば、通しボル
トと同等以上の締め付け力が発揮できるばかりか、通し
ボルトを使用しないことから、柱の4面に形成するボル
ト取付穴を同レベルに配置でき、連結筒との合わせも容
易に行うことができるといった利点がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明のコンクリート基礎
と柱との連結構造を示す分解斜視図、図2はその据え付
け状態を示す断面図、図3はその一部平面図である。
【0021】図のごとく、本発明に係る柱の連結構造
は、家屋等の建築物の鋼製骨組み構造において、コンク
リート基礎1と筒状の鋼管製の柱2とを連結する構造に
利用されるものであり、基礎1上に載置されるベースプ
レート3と、外面に雄ねじ5が形成された調整体4と、
この調整体4の雄ねじ5に螺合する雌ねじ6が下部に形
成され、側面に柱2との連結固定用のタップ16穴が形
成された連結筒8とを備えている。
【0022】ベースプレート3は、金属板から構成さ
れ、中央にアンカーボルト10の貫通用の穴11が形成
されている。調整体4は、連結筒8の中央筒部8aに螺
合する円筒形に形成されており、その中央筒部がアンカ
ーボルト10を遊嵌状態で挿通する挿通穴12とされて
いる。そして、調整体4は、ベースプレート3上に突出
したアンカーボルト10をベースプレート3の穴11か
ら挿通穴12を通し、その上端をナット13で締め付け
ることにより、ナット13と基礎1との間で調整体4及
びベースプレート3を挟み込み固定する構造である。
【0023】一方、連結筒8は、肉厚の金属製筒体から
構成され、円筒ないし角筒のいずれであってもよいが、
連結筒8の下部に調整体螺合用の雌ねじ6が形成されて
いるものであり、また、連結筒8の中央部に形成された
ボス部14には、柱2との連結用ボルト15を螺合する
ためのタップ穴16が4箇所に形成されている。タップ
穴16は、通しボルトと同等以上の締め付け力が発揮で
きるばかりか、柱の4面に形成するタップ穴を同レベル
に配置でき、連結筒との合わせも容易に行うことができ
る。勿論、後述の記載も含めて、連結筒8と柱2に固定
は、連結筒のボルト取付穴に通しボルトを通して柱と連
結筒とを連結固定する構成であってもよいことは勿論で
ある。
【0024】柱2は、一般構造用の角形又は丸形鋼管製
のものであって、その内部には、下端から所定距離にボ
ルト15を遊嵌状態で貫通させるボルト取付穴17が形
成されており、ボルト15を柱2の取付穴17を通して
連結筒8のタップ穴16に螺合することにより連結筒8
に柱2が固定される。
【0025】上記構造においては、調整体4はベースプ
レート3とともにアンカーボルト10によりコンクリー
ト基礎1に強固に固定されており、この調整体4に連結
筒8が螺合しており、さらに、肉厚の連結筒8のタップ
穴16に柱連結用ボルト15が強固に螺合しているた
め、柱2は基礎1に強固に連結固定されることになる。
従って、柱2が構造部材として十分機能することにな
る。
【0026】しかも、万一、コンクリート基礎1の上面
レベルが、立設する複数本の柱間で異なっていても、調
整体4の締め付け度合いを調整すれば、連結筒8の上面
のレベルを一定にすることができるため、レベル調整も
容易に行える。さらに、柱2には連結筒8との連結用の
穴17を形成するだけでよく、ねじ部の形成が不要とな
るため、連結筒としていわゆるメッキパイプを使用して
よいことになり、柱の製造コストを低減できる。なお、
連結筒8及び調整体4は、その防錆処理として電気メッ
キなどの薄膜を形成することが望ましいが、この場合、
雌ねじ6及び雄ねじ5のピッチを薄膜形成分を考慮して
設定することが望ましい。
【0027】なお、図4は調整体4のベースプレート3
への固定構造における別の実施の形態を示す断面図であ
り、この実施の形態では、ベースプレート3がアンカー
ボルト10とナット18により固定され、ベースプレー
ト3と調整体4とが別のボルト19及びナット20によ
り挟持固定される構造を採用している。この場合、コン
クリート基礎1上にはボルト19の頭部19aの介入を
許容する凹部21が必要となるが、基礎1上にこの凹部
21を形成することはさほど困難なことではなく、柱2
の連結作業も容易に行える。
【0028】図5は、筒状の柱の上端に梁等を連結する
連結構造を示す断面図、図6は上階を増築する場合の柱
の連結構造を示す分解斜視図、図7は上階連結完了後の
断面図である。図のごとく、柱2の上部においては、筒
状の柱2に内嵌可能な径を有する肉厚の連結筒23が設
けられ、この連結筒23の側面に柱2との連結固定用の
タップ穴24が形成され、柱2と連結筒23との連結状
態で、連結筒23の柱2よりも上側突出部分に梁25な
どの端部を連結するための羽根片27が溶接固定されて
いる。そして、柱2の上部には、連結筒23との固定用
ボルト取付穴28が形成され、ボルト34により柱2と
連結筒23とが連結固定される。
【0029】このような連結筒23を使用すれば、柱2
に羽根片27を溶接固定する必要がなく、柱2に溶接部
がないため、単なるメッキパイプを使用してもよく、柱
の生産コストも大幅に低減できる。この連結筒23とし
ては、後述のように、その上端内壁に雌ねじ29が形成
されたもののみならず、雌ねじ29が形成されていない
ものを使用しても、梁25などの連結固定といった機能
は十分発揮できることになる。
【0030】この連結筒23の上端内壁に雌ねじ29が
形成されものを使用すれば、上階の増築時にこの連結筒
23をそのまま使用できることになる。すなわち、上階
の増築においては、雌ねじ29付き連結筒23に螺合す
る中間調整体30が連結筒23よりも上方に突出され、
この調整体30の突出部に上階の柱33を連結するため
の第2の連結筒31が内嵌螺合され、この第2の連結筒
31に上階の柱33がボルト34により連結固定された
構成により、増築が簡単に行い得る。
【0031】この調整体30は、上記基礎1上の調整体
4と同様な筒状構造であり、外面に連結筒23、31と
螺合する雄ねじ37が形成されている。この雄ねじ37
は同じ方向に形成してもよく、また、中央部分でねじ形
成方向を逆方向に形成してもよい。さらに、連結筒2
3、31も、上記基礎1上の連結筒8と同様に肉厚の円
筒ないし角筒で形成されており、中央部分に柱2あるい
は33との連結用タップ穴35、36が形成されてい
る。さらに、増築側の柱連結筒31の下端部には調整体
30螺合用の雌ねじ39が形成されている。
【0032】上記構造において、当初は、図5のごと
く、上端に雌ねじ29が形成された連結筒23の羽根片
27に梁25をボルト38で連結固定して骨組み構造を
構成する。2階等を増築する場合、図6のごとく、調整
体30を連結筒23の上部に螺合し、その上半分を連結
筒23から突出させ、この突出部分に2階用の連結筒3
1を螺合する。その後、この第2の連結筒31に柱33
を外嵌し、ボルト34で四方から連結固定すると、柱同
士の連結が簡単に行えることになる。
【0033】この場合においても、柱2及び33にはボ
ルト取付穴28、40のみが形成されているだけで、ね
じ加工及び溶接が施されていないので、柱2、33に単
なるメッキパイプを使用しても防錆効果を十分発揮でき
る。
【0034】しかも、梁25などの連結が柱2、33に
直接行われているわけではなく、連結筒23に梁25な
どが溶接されているだけなので、柱2、33は組立前に
おいては直線状のものとなり、柱の運搬時の積載本数も
大幅に大にできる。さらに、連結筒23に溶接固定され
た羽根片27が、増築する場合の羽根片と合わない場合
でも、ボルト34、38の着脱のみにより簡単に交換で
きる利点も有している。なお、連結筒23、31及び調
整体30の防錆処理は上記と同様に電気メッキ等で行わ
れる。
【0035】なお、図8は梁などの形状に応じて羽根片
27の形状を変更した例を示し、(a)は角筒状の梁2
5を連結する場合の逆コ字形の羽根片27を、(b)は
円筒状の梁を連結する場合の円筒状の羽根片27をそれ
ぞれ示す斜視図である。この連結筒23には上部内面に
雌ねじ29が形成されていることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、外面に雄ねじが形成された調整体と、この調整
体の雄ねじに螺合する雌ねじが下部に形成された連結筒
とを備え、柱と連結筒とをボルトにより固定するように
した構成を採用したから、連結筒と調整体との螺合具合
により連結筒の上端までの高さを自由に設定できること
になり、レベル調整が容易に行える。また、連結筒と柱
はボルトにより連結しているため、柱にねじなどを形成
する必要がなく、柱の加工が省略できる分、製造コスト
の低減が図れる。
【0037】また、基礎上から突出するアンカーボルト
とこれに螺合するナットとでベースプレート及び調整体
を挟み込み固定する構成も採用すれば、ベースプレート
及び調整体を別個に提供でき、その運搬も容易に行える
ことになる。
【0038】さらに、筒状の柱の上端に梁などを連結す
る場合に、連結筒を使用すれば、羽根片などを柱に溶接
しなくてもよく、組立前の柱は直線状のものを提供すれ
ばよいことから、運搬時における積載本数を多くできる
等の利点がある。
【0039】また、当初の家屋に2階等を増築する場合
にも、連結筒と調整体の存在により、柱にそれぞれ固定
される連結筒同士を調整体で螺合することにより増築が
簡単に行えるといった利点がある。
【0040】これらの柱と連結筒との連結において、連
結筒のボルト穴としてタップ穴を形成すれば、通しボル
トと同等以上の締め付け力が発揮できるばかりか、通し
ボルトを使用しないことから、柱の4面に形成するボル
ト取付穴を同レベルに配置でき、連結筒との合わせも容
易に行うことができるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート基礎と柱との連結構造を
示す分解斜視図
【図2】その据え付け状態を示す断面図
【図3】その一部平面図
【図4】調整体のベースプレートへの固定構造における
別の実施形態を示す断面図
【図5】筒状の柱の上端に梁や桁を連結する連結構造を
示す断面図
【図6】上階を増築する場合の柱の連結構造を示す分解
斜視図
【図7】上階連結完了後の断面図
【図8】梁などの形状に応じて羽根片の形状を変更した
例を示す斜視図で、(a)は角筒状の梁を連結する場合
の羽根片を、(b)は円筒状の梁を連結する場合の羽根
片をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 コンクリート基礎 2 柱 3 ベースプレート 4 調整体 5 雄ねじ 6 雌ねじ 8 連結筒 16 タップ穴 17 取付穴 23 連結筒 27 羽根片 29 雌ねじ 30 調整体 31 第2の連結筒 33 柱

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の柱の下部をコンクリート基礎上に
    固定する柱の連結構造において、基礎上のベースプレー
    トに固定され外面に雄ねじが形成された調整体と、この
    調整体の雄ねじに螺合する雌ねじが下部の内面に形成さ
    れ、側面に柱との連結固定用のボルト穴が形成された連
    結筒とを備え、柱の下部に形成されたボルト取付穴及び
    連結筒のボルト穴を通してボルトを締め付けることによ
    り、柱が基礎上に固定されたことを特徴とする柱の連結
    構造。
  2. 【請求項2】 調整体の中央にアンカーボルト挿通穴が
    形成され、ベースプレート上から調整体の挿通穴を通し
    て突出されたアンカーボルトの上端をナットで締め付け
    ることにより、調整体がベースプレートに固定された請
    求項1記載の柱の連結構造。
  3. 【請求項3】 筒状の柱の上端に梁等を連結する柱の連
    結構造において、筒状の柱に内嵌可能な連結筒が設けら
    れ、この連結筒の側面に柱との連結固定用のボルト穴が
    形成され、このボルト穴よりも上側に梁等の端部を連結
    するための羽根片が溶接固定され、柱の上端部に形成さ
    れたボルト取付穴及び連結筒のボルト穴を通してボルト
    を締め付けることにより柱と梁等が固定されたことを特
    徴とする柱の連結構造。
  4. 【請求項4】 前記連結筒の上端内壁に雌ねじが形成さ
    れ、この雌ねじに螺合する中間調整体が連結筒よりも上
    方に突出され、この調整体の突出部に上階の柱を連結す
    るための第2の連結筒が内嵌螺合され、この第2の連結
    筒に上階の柱がボルトにより連結された請求項3記載の
    柱の連結構造。
  5. 【請求項5】 連結筒のボルト穴はタップ穴である請求
    項1又は3記載の柱の連結構造。
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