JP2704904B2 - 転炉の床上げコーティング方法 - Google Patents

転炉の床上げコーティング方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は転炉の補修方法に関し、詳しくは転炉精錬ス
ラグによる炉床のコーティング方法に関する。
(従来の技術) 最近の転炉操業においては、鋼浴部の撹拌力の増加に
よる精錬特性の改善、溶鋼歩留りの向上、合金鉄の節約
などの理由から、純酸素上吹き転炉(以下LD転炉と称
す)を炉底から純酸素やAr,N2,CO2などのガスを吹き込
む羽口を具える上底吹きの複合吹錬転炉に改善されるよ
うになって来た。
しかし、上底吹き転炉の炉底のガス吹き込み羽口周辺
のライニング材は、溶鋼流による先行摩耗や化学的溶損
が著しく進行し、炉寿命向上の上で支障となっている。
このような炉底の溶損を修復して炉体寿命の延長を図
るために特開昭63−153209号公報のように転炉の炉底部
を溶融ないし、半溶融スラグでコーティングするか、あ
るいは特開昭63−149310号公報のように低燐銑を用いて
低T.Feのスラグを形成し、この残留スラグに塩基性耐火
材の50〜200mm塊を5〜40%添加して炉床の溶底部へ流
着固化させる等の方法が提案されている。
これ等の方法により炉底寿命はかなり改善されてい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら前述のように溶融ないし半溶融スラグで
コーティングしても、該スラグが高耐食性を具備してい
ないため数回の吹錬で大巾に溶損しコーティング効果を
上げることができない。
一方、残留せしめるスラグ条件を低P、低T.Feスラグ
とし、これに特定の粒度の塩基性耐火物塊を添加しても
該スラグと塩基性耐火物塊の混合物の強度が向上せず、
スラグ部の先行溶出による該塩基性耐火物塊の剥離脱床
による寿命低下を生ずる。また、残留スラグを形成後に
塩基性耐火物塊を添加しても残留スラグ中に均等に分配
できず部分的に集積する。これは耐火物塊同志の粘結剤
であるスラグの不足から該耐火物塊が容易に浮上しコー
ティング層の耐食性が大巾に低下してコーティングの効
果を出すことができない。
さらにまた転炉精錬後のスラグでは単にスラグ中のT.
Feや塩基度を規制しても粘結強度及び該スラグ自体の耐
食性が低く、前記同様に先行溶損の抑制が難しい。ま
た、この方法ではコーティング後に羽口差し替を行なう
ために多大の補修コストと炉体冷却による耐火物の損傷
を招くといった欠点を伴なっている。
本発明はかゝる背景に鑑みなされたもので、極めて簡
単に炉底及び羽口周辺部の損耗個所の補修が出来、しか
も吹錬過程で発生するスラグを有効に利用するため安価
で、高耐要が期待出来る上底吹き転炉の炉底の床上げコ
ーティング方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は転炉の炉底羽口を差し替え後に、全
溶銑装入して吹錬し、該吹錬の中期以降にマグカーボン
若しくはマグ・ドロカーボン耐火物塊を添加して、
[C]が0.10%以上で吹錬を完了するとともに、該吹錬
完了時のスラグ組成が塩基度を2以上、T.Feを5〜15%
とし、該スラグを炉内に残留せしめて炉床にコーティン
グすることを特徴とした転炉の床上げコーティング方法
によって解決した。
(作用) 転炉々底のスラグコーティングの効果を高めるには精
錬後のスラグの高い粘結力とスラグの緻密化及び該スラ
グと添加する耐火物塊の結合性(馴み結合)が良いこと
が必要であること、また、添加された耐火物塊が均等に
分散されていることがコーティング層の耐食性を向上さ
せる上で重要である。
そこで本発明者等は転炉吹錬自体が酸化、脱炭反応で
あるがために前述のスラグ条件及び耐火物塊の結合が不
可能であるにも拘らず、これを以下の構成により克服し
得たことにある。
まず、スラグ中に均一に分散するには吹錬の中期以降
(全吹酸量の1/3以上吹酸後)に耐火物塊を添加すると
該スラグ中に均等に分散する。
また、この吹錬途中に添加する耐火物塊はマグカーボ
ンあるいはマグ・ドロカーボン煉瓦又はこれ等の混合屑
煉瓦又は煉瓦等を用いるとこれ等耐火物塊が吹酸による
酸化、脱炭雰囲気中でMgの蒸気化と酸化反応によって該
耐火物表面にかなりの厚みをもったMgO層が形成され
る。このMgO層はマグカーボン及びマグ・ドロカーボン
と精錬スラグの結合性(馴み結合)を大巾に向上し強固
なものとなる。
更にまた、耐火物中の炭素分が精錬スラグ中の過酸素
を抑制し、通常よりもT.Teを低減するとともに、該スラ
グの緻密化が図れるために、耐食性の向上と前述のスラ
グと耐火物塊の結合もより強化されてこれ等の相乗的作
用によってオーティング層の寿命が大巾に向上する。し
かも、吹錬中期以降の耐火物塊は前述のMgO層の形成に
より吹錬中の消耗はかなり抑制され、また、炭素及びマ
グネシア含有耐火物の前記の作用をより効果的にするた
めに吹錬中期に耐火物塊(50〜600mm)を添加した床上
げチャージは吹止[C]を0.10%以上で行なう。
この理由は吹止[C]が0.10%より低くなるとスラグ
中のT.Feの増加により生成したスラグ自体が低融点のも
のとなり同時にマグカーボンあるいはマグ・ドロカーボ
ン等の耐火物塊の溶失が増加する。
更に本発明は、精錬終了時のスラグのT.Feを5〜15%
にするとともに、塩化度を2.0以上とする。これはスラ
グ中のT.Feが5%より低いとスラグの一部は未滓化とな
り気孔性の大きい且つ緻密度の低いスラグとなる。また
逆に15%より多いと低融点のスラグとなり耐食性が低下
し、スラグの酸化度が高くなる。
スラグ塩基度が2.0より小さいとスラグ自体が低融点
化し、且つ特殊鋼溶製時低塩基度(一般に塩基度1.0〜
1.5)スラグのスラグアタックにより化学的な耐食性が
低下する。
このようにして本発明は炉底羽口及び炉底が40〜60%
溶損したらまず、羽口を新品と差し替える。この時点で
は羽口は炉底から400〜600mm突出している。
次に、この状態において転炉内に溶銑を装入し全溶銑
による吹錬を行なう。ここで全溶銑操業によって突出羽
口の折損が防止できる。このチャージの吹錬中期以降に
マグカーボンあるいはマグ・ドロカーボン煉瓦塊を投入
して従来の吹錬と同時に床上げコーティング用のスラグ
を造滓する。吹錬を終了し所定の条件に調整されたスラ
グは出鋼後炉内に残留されて炉床にコーティングされて
後に冷却される。この時点で羽口先端までコーティング
層が形成され羽口はコーティングスラグ層(400〜600m
m)で保護される。この間における新しい羽口の損耗は
殆んど生じることなく十分な寿命が確保できる。
(実施例) 次に本発明の転炉の床上げコーティング方法を175tの
上底吹き転炉に第1図の工程に準じて適用した場合と、
従来法として吹錬終了後に耐火物塊を添加した場合を第
1表に示す。比較例に示すように吹錬終了後に耐火物塊
を添加するチャージでは耐火物塊の均一な分散ができ
ず、しかも強結合が行なえないために炉底は10チャージ
程度の寿命延長効果が望めなかった。
しかし、本法では耐火物塊の均一分散と耐火物塊の表
面に形成されるMgO層を介して強結合及び高粘性化スラ
グによって約4倍(40チャージ)の寿命延長が可能とな
った。
(発明の効果) 以上述べたように本発明の転炉の床上げコーティング
を行なうことで従来にない強結合、高耐食性の羽口補修
及び床上げが可能となり炉底寿命の大巾な向上を図ると
ともに、炉底に次いで耐火物の溶損速度が大きい炉壁ス
ラグラインについても床上げの定期的実施によってスラ
グラインは必然的に上下動することとなり、その事によ
って局所的溶損が解消され、炉壁補修コストの大巾な低
減も可能となり、ステンレス鋼等の特定品種の長期溶製
を実現し、もって全体的な炉材コストの大巾な節減が達
成できる等優れたコーティング方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による床上げコーティングの代表的フロ
ーを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 健二 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 後藤 富成 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (56)参考文献 特開 平2−97612(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転炉の炉底羽口を差し替え後に、全溶銑装
    入して吹錬し、該吹錬の中期以降にマグカーボン若しく
    はマグ・ドロカーボン耐火物塊を添加して、[C]が0.
    10%以上で吹錬を完了するとともに、該吹錬完了時のス
    ラグ組成が塩基度を2以上、T.Feを5〜15%とし、該ス
    ラグを炉内に残留せしめて炉床にコーティングすること
    を特徴とした転炉の床上げコーティング方法。
JP20489889A 1989-08-09 1989-08-09 転炉の床上げコーティング方法 Expired - Lifetime JP2704904B2 (ja)

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JPH0368712A JPH0368712A (ja) 1991-03-25
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