JP2692512B2 - マンドレルミルのロール回転数制御方法 - Google Patents
マンドレルミルのロール回転数制御方法Info
- Publication number
- JP2692512B2 JP2692512B2 JP4295558A JP29555892A JP2692512B2 JP 2692512 B2 JP2692512 B2 JP 2692512B2 JP 4295558 A JP4295558 A JP 4295558A JP 29555892 A JP29555892 A JP 29555892A JP 2692512 B2 JP2692512 B2 JP 2692512B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation speed
- roll
- mandrel mill
- roll rotation
- rolled material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、継目無管製造工場で使
用されるマンドレルミル圧延の制御に関するものであ
る。
用されるマンドレルミル圧延の制御に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のマンドレルミル圧延の制御におい
ては、前段ミルとマンドレルミルの間に取り付けた放射
温度計で測定した被圧延材のピーク温度や平均温度、あ
るいは加熱炉抽出時のビレット温度を計測しそこから材
料の温度降下を予測演算して得た温度を、被圧延材の変
形抵抗計算に用いていた。
ては、前段ミルとマンドレルミルの間に取り付けた放射
温度計で測定した被圧延材のピーク温度や平均温度、あ
るいは加熱炉抽出時のビレット温度を計測しそこから材
料の温度降下を予測演算して得た温度を、被圧延材の変
形抵抗計算に用いていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれの温度もパイプの長手方向温度分布を均一と見なし
ているため、この温度分布が均一でないときは圧延中の
荷重が変動し、肉厚不良の原因となっていた。さらに、
この荷重変動による肉厚不良防止として、荷重又は負荷
電流を取り込んでこれを一定にするように、ロールギャ
ップやロール回転数を補正する方式があったが、これら
はフィードバック制御のため、油圧圧下装置を有さない
ミルでは、応答の遅れなどによりほとんど効果が得られ
てないのが実情であった。
ずれの温度もパイプの長手方向温度分布を均一と見なし
ているため、この温度分布が均一でないときは圧延中の
荷重が変動し、肉厚不良の原因となっていた。さらに、
この荷重変動による肉厚不良防止として、荷重又は負荷
電流を取り込んでこれを一定にするように、ロールギャ
ップやロール回転数を補正する方式があったが、これら
はフィードバック制御のため、油圧圧下装置を有さない
ミルでは、応答の遅れなどによりほとんど効果が得られ
てないのが実情であった。
【０００４】本発明は、圧延材の長手方向温度分布を測
定し、この測定値と圧延中のミル内トラッキングによ
り、圧延材の温度差を見込んだフィードフォーワード制
御を行って、製品の肉厚精度を向上させる、マンドレル
ミルのロール回転数御方法を提供するものである。
定し、この測定値と圧延中のミル内トラッキングによ
り、圧延材の温度差を見込んだフィードフォーワード制
御を行って、製品の肉厚精度を向上させる、マンドレル
ミルのロール回転数御方法を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、マンドレルミ
ル入口で圧延材の長手方向温度分布を測定し、圧延材全
体の平均温度を利用してロールの基準回転数を定め、圧
延材全体の平均温度と圧延材の長手方向を複数要素に分
割した各要素の平均温度との偏差により生ずる荷重変化
量と、この荷重変化量を零にするために必要な前方張力
及び後方張力と、この前方張力及び後方張力を与えるマ
ンドレルミル各スタンドのロール回転数補正量とを算出
し、実際の圧延状態に応じて補正のタイミングを定め、
そのタイミング及びロール回転数補正量で前記基準回転
数を調整するものである。
ル入口で圧延材の長手方向温度分布を測定し、圧延材全
体の平均温度を利用してロールの基準回転数を定め、圧
延材全体の平均温度と圧延材の長手方向を複数要素に分
割した各要素の平均温度との偏差により生ずる荷重変化
量と、この荷重変化量を零にするために必要な前方張力
及び後方張力と、この前方張力及び後方張力を与えるマ
ンドレルミル各スタンドのロール回転数補正量とを算出
し、実際の圧延状態に応じて補正のタイミングを定め、
そのタイミング及びロール回転数補正量で前記基準回転
数を調整するものである。
【０００６】
【作用】本発明において、マンドレルミル各スタンドの
ロールは、フィードフォーワードによって、その回転数
がダイナミックに制御される。
ロールは、フィードフォーワードによって、その回転数
がダイナミックに制御される。
【０００７】
【実施例】図１は本発明を実施するための構成図であ
る。図において、１はマンドレルミル、２はマンドレル
ミルを構成する各スタンド（ここでは＃１〜＃８）のロ
ール、３はロール２に加わる荷重を検出するロードセ
ル、４はマンドレルバー、５は圧延前素管、５ａは圧延
中素管、６はマンドレルミル１の入口に設置した走査式
温度計、７は各ロール２の速度を算出してロール２を制
御する速度演算制御装置、８は速度演算制御装置７の指
令を受けて実際に各ロール２の速度を調整する速度調整
装置である。
る。図において、１はマンドレルミル、２はマンドレル
ミルを構成する各スタンド（ここでは＃１〜＃８）のロ
ール、３はロール２に加わる荷重を検出するロードセ
ル、４はマンドレルバー、５は圧延前素管、５ａは圧延
中素管、６はマンドレルミル１の入口に設置した走査式
温度計、７は各ロール２の速度を算出してロール２を制
御する速度演算制御装置、８は速度演算制御装置７の指
令を受けて実際に各ロール２の速度を調整する速度調整
装置である。
【０００８】次に、上記構成によるマンドレルミル１の
ロール回転数制御を、図２のフローチャートに基づいて
説明する。まず、走査式温度計６で圧延前素管５の長手
方向温度分布を測定する（Ｓ１）。速度演算制御装置７
は、Ｓ１で測定した温度から圧延前素管５全体の平均温
度を求め（Ｓ２）、この平均温度を利用して既に公知の
方法により、スタンド（＃１〜＃８）のロール２の基準
回転数Ｎを求める（Ｓ３）。
ロール回転数制御を、図２のフローチャートに基づいて
説明する。まず、走査式温度計６で圧延前素管５の長手
方向温度分布を測定する（Ｓ１）。速度演算制御装置７
は、Ｓ１で測定した温度から圧延前素管５全体の平均温
度を求め（Ｓ２）、この平均温度を利用して既に公知の
方法により、スタンド（＃１〜＃８）のロール２の基準
回転数Ｎを求める（Ｓ３）。
【０００９】次に、速度演算制御装置７は、圧延前素管
５を長手方向に複数の要素に分割し、この分割した各要
素の平均温度と、Ｓ２で求めた圧延前素管５全体の平均
温度との偏差により生ずる荷重変化量△Ｐを、式（１）
から算出する（Ｓ４）。
５を長手方向に複数の要素に分割し、この分割した各要
素の平均温度と、Ｓ２で求めた圧延前素管５全体の平均
温度との偏差により生ずる荷重変化量△Ｐを、式（１）
から算出する（Ｓ４）。
【００１０】
【数１】
【００１１】次に、速度演算制御装置７は、この荷重変
化量△Ｐを「０」にするために必要な、前方張力補正量
△Ｆｆ及び後方張力補正量△Ｆｂを、式（２），（３）
から算出する（Ｓ５）。
化量△Ｐを「０」にするために必要な、前方張力補正量
△Ｆｆ及び後方張力補正量△Ｆｂを、式（２），（３）
から算出する（Ｓ５）。
【００１２】
【数２】
【００１３】次に、速度演算制御装置７は、これらの前
方張力補正量△Ｆｆ及び後方張力補正量△Ｆｂを与える
ための各ロール２の回転数補正量△Ｎを、式（４）から
算出する（Ｓ６）。
方張力補正量△Ｆｆ及び後方張力補正量△Ｆｂを与える
ための各ロール２の回転数補正量△Ｎを、式（４）から
算出する（Ｓ６）。
【００１４】
【数３】
【００１５】さらに、速度演算制御装置７は、スタンド
の出側速度、圧延中素管５ａの伸び比などの実際の圧延
状態に応じて、補正を行うタイミングを定める（Ｓ
７）。
の出側速度、圧延中素管５ａの伸び比などの実際の圧延
状態に応じて、補正を行うタイミングを定める（Ｓ
７）。
【００１６】そして、速度演算制御装置７は、ロードセ
ル３のロードオン信号及びＳ７で定めた補正タイミング
により、先に算出した回転数補正量△Ｎをロール２に与
えるべく速度調整装置８に指令して、ロール２の回転数
を制御する。
ル３のロードオン信号及びＳ７で定めた補正タイミング
により、先に算出した回転数補正量△Ｎをロール２に与
えるべく速度調整装置８に指令して、ロール２の回転数
を制御する。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の制御方法
によれば、マンドレルミル各スタンドのロール回転数
を、フィードフォーワードによってダイナミックに制御
することにより、圧延製品の肉厚を高精度に仕上げるこ
とができる。
によれば、マンドレルミル各スタンドのロール回転数
を、フィードフォーワードによってダイナミックに制御
することにより、圧延製品の肉厚を高精度に仕上げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施するための構成図である。
【図２】本発明によるマンドレルミルのロール回転数制
御のフローチャートである。
御のフローチャートである。
１ マンドレルミル ２ ロール ３ ロードセル ４ マンドレルバー ５ 圧延前素管 ５ａ 圧延中素管 ６ 走査式温度計 ７ 速度演算制御装置 ８ 速度調整装置
Claims (1)
- 【請求項１】 マンドレルミル入口で圧延材の長手方向
温度分布を測定し、 圧延材全体の平均温度を利用してロールの基準回転数を
定め、 圧延材全体の平均温度と圧延材の長手方向を複数要素に
分割した各要素の平均温度との偏差により生ずる荷重変
化量と、この荷重変化量を零にするために必要な前方張
力及び後方張力と、この前方張力及び後方張力を与える
マンドレルミル各スタンドのロール回転数補正量とを算
出し、 実際の圧延状態に応じて補正のタイミングを定め、その
タイミング及びロール回転数補正量で前記基準回転数を
調整することを特徴とするマンドレルミルのロール回転
数制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4295558A JP2692512B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | マンドレルミルのロール回転数制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4295558A JP2692512B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | マンドレルミルのロール回転数制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06142742A JPH06142742A (ja) | 1994-05-24 |
| JP2692512B2 true JP2692512B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=17822200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4295558A Expired - Lifetime JP2692512B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | マンドレルミルのロール回転数制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2692512B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-05 JP JP4295558A patent/JP2692512B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06142742A (ja) | 1994-05-24 |
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