JP2685844B2 - 電気集塵器 - Google Patents

電気集塵器

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高い集塵機能を発揮し得ると共に、有害ガ
スないし悪臭ガスの除去も可能な電気集塵器に関するも
のである。
[従来の技術] 空気中の有害ガス成分を無害化したり悪臭成分を分解
する手段として、ハニカム状成形体に触媒を担持させて
該ハニカム状触媒に前記空気を通す方法が広く採用され
ている。上記ハニカム状触媒はいずれも、被処理ガスが
該ハニカム状触媒の孔を通過する間に、被処理ガスと触
媒を接触させて被処理ガス中の有害成分等を除去する様
な構成である。しかしながらこうした構成であると被処
理ガス中の微細な塵等は捕捉されきらずにハニカムの孔
を通過してしまい、高い高塵機能を発揮させようとすれ
ばハニカム状触媒の容量を大きくして十分な接触時間を
とる必要があった。また室内空気の清浄化殊に精密な電
子部品の取扱作業等では、空気中の微細な塵を高い効率
で除去する技術が要求される様になっている。
こうしたことから高い除塵能力を有し、かつ上記ガス
成分をも除去できる小型でより効率のよい集塵器の開発
が望まれている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はこうした技術背景のもとでなされたものであ
って、その目的とするところは、高い集塵機能を発揮し
得、かつ有害ガス成分ないし悪臭ガス成分をも除去しう
る電気集塵器を提供することにある。
[課題を解決する為の手段] 上記目的を達成し得た本発明とは、比抵抗値が1×
105〜1×1013Ωcmの電気半導性シート素材と、当該電
気半導性シート素材の1/10以下の比抵抗を有する電気良
導性シート素材とを、各シート素材の相互間に空隙が残
る様に積層し、且つ少なくとも1層の電気半導性シート
素材を介して電気良導性シート素材を積層してなる静電
集塵部、相隣る電気良導性シート素材の間に接合せる
直流高圧電源、静電集塵部の上流側に配設せる、塵埃
を荷電するための予備荷電部とを具備してなる点に要旨
を有する電気集塵器である。
[作用] 本発明は上述の如く構成されるが、要するに電気集塵
器の構成要素となるハニカム状積層体を、ガスの流れ方
向と平行となる様な間隙を残して電気良導性シート素材
Aと一層又は複数層の電気半導性シート素材Bを交互に
積層し、隣り合った2枚の電気良導性シート素材A−A
間に電圧を印加形成することにより、該電気良導性シー
ト素材A−A間の空間に電気半導性シート素材Bを介し
て電界を形成することができる様にしたものである。電
界を利用して予めコロナ放電等で荷電させた空気中の微
細な塵を電気的に捕捉できるので、高い集塵効率を有す
る集塵器の構成素材として最適である。即ちこの場合、
強電工学的には上記電気半導性シート素材Bは絶縁層と
して、また上記電気良導性シート素材Aは導電層(又は
電極)として作用する一方、静電工学的には電気半導性
シート素材Bは導体として作用するので、その上に予備
荷電せる塵埃の電荷の蓄積を生ずることなく、電気良導
性シート素材A−A間の電界を歪めて集塵作用を阻害す
ることがない。またシート素材に触媒物質を含有させる
ことによって、オゾン分解,脱臭,殺菌等の付加機能を
発揮させることもできる。尚上記ハニカム状積層体は、
そのシート素材を耐熱性にすれば加熱焼成することによ
り反復使用の可能なものとなり更に効果的である。
本発明に係るハニカム状積層体の基本的構造として
は、第2図に示す如く波状シート素材2と平板状シート
素材1を交互に水平に積層したもの、または第3図に示
す如く上記波状シート素材2と平板状シート素材1とを
円柱状に巻回して積層したもの等のいずれの構造をも採
用できる。
尚ここで「波状」とは、ハニカム積層体に形成した後
のセル(孔)の形状が格子状,三角形状,六角形状等の
各種の形状をも含む趣旨である。またこうした構成は各
シート素材を接着又は焼結等の一般的手法によって容易
に一体化できる。
第4〜6図は、本発明の具体的構成例を示す概略説明
図である。第4〜6図はいずれも波状シート素材2と平
板状シート素材1を交互に積層したものであるが、第4
図では全ての平板状シート素材1を電気良導性シート素
材Aとしたものであり(従って波状シート素材2は電気
半導性シート素材Bである)、第5図では1つおきの平
板状シート素材1aを電気良導性シート素材Aとしたもの
であり(従って3層の電気半導性シート素材Bが介在さ
れている)、第6図では1つおきの波状シート素材2aを
電気良導性シート素材Aとしたものである。
第4〜6図に示したいずれの構成を採用するにして
も、電気半導性シート素材Bの1層又は複数層の間に電
気良導性シート素材Aを1層ずつ狭んで積層することに
よって、集塵器の構成素材として最適なハニカム状積層
体を工業的に且つ安価に製造することができる。
また本発明で用いるハニカム積層体は、電気良導性シ
ート素材A間に電圧を印加するものであるので、短い距
離にある電気抵抗体間に均一に通電できセラミックの両
端面から通電する様な従来のいわゆるセラミックハニカ
ムヒーターや触媒ヒーター等と比較して低い電圧でも使
用可能で安全且つ経済的である。即ちガスを電気加熱し
て清浄化する技術としてセラミックをハニカム状とし、
該セラミック全体を電気抵抗体としたセラミックハニカ
ムヒーターや、オゾン分解,脱臭,殺菌等の機能を発揮
する触媒ヒーター等も知られているが、これらはいずれ
もセラミックの両末端からの高電圧を印加して通電加熱
するものであるので、高電圧を要し電源のコストが高く
なり、また安全性の点でも問題があったのである。これ
に対し、本発明の構成であるとこうした問題も発生しな
い。
本発明で用いる電気半導性シート素材Bとしては、珪
素やチタンの炭化物若しくは窒化物または金属酸化物等
一般に電気半導性といわれる物質を含有するセラミック
紙等のシート素材が好適に使用できるが、その比抵抗値
は1×105〜1×1013Ωcmであることが必要である。こ
れは比抵抗値が1×105Ω未満であると、電気半導性シ
ート素材Bは絶縁物としてよりも導体として作用する様
になって電流が流れすぎ、電力損失が過大となる。また
1×1013Ωcmを超えると、電気半導性シート素材Bの表
面に電荷の蓄積が生じて集塵作用を阻害するからであ
る。
一方本発明で用いる電気良導性シート素材Aとして
は、上記電気半導性シート素材Bの組成を変えることに
よっても使用できるが、その他金属箔や導電紙または金
属,グラファイト等を混入したセラミックシート等が使
用できる。また電気良導性シート素材Aの比抵抗値はハ
ニカム状積層体の上記電気半導性シート素材Bの比抵抗
値等との関係で適宜設定されるが、少なくとも電気半導
性シート素材Bの比抵抗値の1/10以下とする必要があ
る。これは1/10を超えると、電気良導性シート素材Aと
電気半導性シート素材Bの電気的差異が少なくなって、
もはや電気良導性シート素材Aの電気半導性シート素材
Bに対する導電性(ないし電極)としての機能が失わ
れ、電気良導性シート素材A−A間の電界の低い場所を
生じて集塵効果が大きく下がるからであるからである。
尚電気良導性シート素材Aの比抵抗値の好ましい範囲
は、電気半導性シート素材Bの比抵抗値の1/100以下で
あり、この範囲であると常に電気良導性シート素材A−
A間に充分な電界が一様に形成され、優れた集塵効果が
得られる。
尚本発明で必要により用いられる触媒としては、所定
の金属若しくは金属酸化物を担体に担持させたものが挙
げられる。この金属若しくは金属酸化物としては、マン
ガン,鉄,ニッケル,コバルト,銀,白金,パラジウ
ム,ロジウム,クロム,モリブデン,鉛,タングステ
ン,銅,バナジウム及びこれらの酸化物等が挙げられ、
単独若しくは混合して用いられる。また担体としては、
アルミナ,シリカ,アルミナーシリカ,ベントナイト,
珪藻土,シリコーンカーバイド,チタニア,ジルコニ
ア,マグネシア,コーディライト,ムライト,活性炭等
が挙げられ、より好ましくはチタン−珪素からなる二元
系複合酸化物、チタン−ジルコニアからなる二元系複合
酸化物およびチタン−珪素−ジルコニアからなる三元系
複合酸化物等が挙げられる。
以下本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、
下記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前
・後記の趣旨に徴して設計変更することはいずれも本発
明の技術的範囲に含まれるものである。
[実施例] チタニアシリカ粉末(平均粒径1μ)50%、MnO220
%、珪酸ゲル5%、シリカアルミナ繊維15%、木材パル
プ5%、有機結合材5%からなるセラミック紙(厚さ0.
15mm)を、常法に従って抄造し、平板状の電気半導性シ
ート素材Bを得た。この紙を波付けローラによって、一
辺1.5mmの正三角形の波状のシート素材B1とした。一方S
nO2被覆酸化チタン50%、MnO220%、珪酸ゲル5%、シ
リカアルミナ繊維15%、木材パルプ5%、有機結合材5
%からなるセラミック紙(厚さ0.15mm)を常法に従って
抄造し、平板状の電気良導性シート素材Aを得た。
上記平板状の電気半導性シート素材B、波状の電気半
導性シート素材B1及び平板状の電気良導性シート素材A
を用い、(B1,B,B1,A)を一組として円柱状に順次積層
し、550℃以上で焼成、焼結してハニカム状積層体(セ
ラミック構造体)とした。該積層体3の構成の要部を第
1図に示す。
このハニカム状積層体3における電気半導性シート素
材B,B1および電気良導性シート素材Aの比抵抗値は夫々
1×107Ωcm(B,B1は同じ)、2×103Ωcmであった。
こうして得られるハニカム状積層体3を集塵器の構成
素材として使用する場合には、例えば前記第1図に示す
様に1000Vの高圧直流電源4を一方の電気良導性シート
素材A1を0Vの接地電極とし、他方の電気良導性シート素
材A2,A3に、+1000Vの電圧が印加される様に電気良導性
シート素材A1−A2,電気良導性シート素材A1−A3間に接
続する。尚上記のハニカム積層体は、空気中のオゾン分
解脱臭する機能も発揮し、また400℃以上で焼成するこ
とにより再生、反復使用できるものであった。
[発明の効果] 以上述べた如く本発明によれば、高い集塵機能を発揮
し得る電気集塵器が実現できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す要部拡大図、第2〜3
図はハニカム状積層体の基本的構造を示す概略説明図、
第4〜6図は本発明で用いるハニカム状積層体の具体的
構成例を示す要部拡大図である。 1……平板状シート素材 2……波状シート素材 3……ハニカム状積層体 4……高圧直流電源 A(A1,A2,A3)……電気良導性シート素材 B,B1……電気半導性シート素材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】比抵抗値が1×105〜1×1013Ωcmの電
    気半導性シート素材と、当該電気半導性シート素材の1/
    10以下の比抵抗を有する電気良導性シート素材とを、各
    シート素材の相互間に空隙が残る様に積層し、且つ少な
    くとも1層の電気半導性シート素材を介して電気良導性
    シート素材を積層してなる静電集塵部、 相隣る電気良導性シート素材の間に接合せる直流高圧
    電源、 静電集塵部の上流側に配設せる、塵埃を荷電するため
    の予備荷電部 とを具備してなることを特徴とする電気集塵器。
  2. 【請求項2】前記シート素材に触媒物質を含有させたも
    のである請求項(1)に記載の電気集塵器。
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