JP2672501B2 - 話中応答電話装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は通話中に第３者からの着信があったとき、こ
れに応答することのできる話中応答電話装置に関する。 （従来の技術） 電話サービスの１つの、所謂キャッチホンがある。こ
のキャッチホンは、通話中に第３者からの着信があった
とき、フック・オン操作によって上記通話を保留し、第
３者からの着信に応答できるようにしたものである。ま
た或いは、上記第３者に話中音を発しておき、通話が終
了した時点で速やかに第３者との通話を可能とすること
も考えられている。 ところが前者にあっては、緊急度（重要度）の高い電
話を通話中に受ける場合には非常に好都合であるが、逆
に通話中の電話に比較してその通話中に着信した電話の
重要度（緊急度）が低い場合には、先の通話中の電話を
一旦保留することになるので、相手先に不快な印象を与
える虞れがある。 また後者にあっては、通話中に着信した電話の緊急度
（重要度）が高くても、その通話が終了するまで第３者
からの電話が待たされることになるので、第３者に対し
て不快感を与える虞れがある。 この為、いづれの電話サービスを受けるにしろ、それ
を適用する状況を適確に判断することが重要な課題とな
っている。またこのような欠点は、一般家庭における電
話利用の上では勿論のこと、特にサービス業におけるユ
ーザ・サービスの上で大きな課題となっている。 （発明が解決しようとする問題点） このように従来にあっては、通話中に第３者からの着
信があった場合、これに対してどのように対処するかを
判断することが非常に難しかった。この為、その電話サ
ービスの有効利用を図る上で、何等かの解決法が強く望
まれている。 本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、
その目的とするところは、通中における第３者からの着
信に効果的に対処することのできる話中応答電話装置を
提供することにある。 ［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は、複数の内線電話機が回線を介して接続され
た交換機を含む話中応答電話装置において、発信元の内
線電話機の状態情報が登録される状態管理手段と、通話
中の一の内線電話機に対し第三者に係る内線電話機から
着信がある場合に、状態管理手段にて第三者に係る内線
電話機の状態を着信中として登録すると共に、当該着信
に係る第三者を表わす着信情報を一の内線電話機の表示
手段にて表示すると制御手段と、第三者に対する話中応
答メッセージ情報を少なくとも一つ記憶した記憶手段
と、第三者に係る内線電話機の状態が着信中として登録
されている際に、着信情報が表示された一の内線電話機
から話中応答メッセージの送出指示があった場合、一の
内線電話機での通話可能状態を保持しつつ、送出指示に
係る話中応答メッセージ情報を記憶手段から第三者に係
る内線電話機へ選択的に送出する話中応答メッセージ送
出手段とからなる。 （作用） 本発明によれば、通話中の一の内線電話機に対し第三
者に係る内線電話機から着信がある場合に、状態管理手
段にて第三者に係る内線電話機の状態を着信中として登
録すると共に、当該着信に係る第三者を表す着信情報を
一の内線電話機の表示手段にて表示する。 また、第三者に係る内線電話機の状態が着信中として
登録されている際に着信情報が表示された一の内線電話
機からの話中応答メッセージの送出指示があった場合、
一の内線電話機での通話可能状態を保持しつつ、送出指
示に係る話中応答メッセージ情報を記憶手段から第三者
に係る内線電話機へ選択的に送出する。 （実施例） 以下、図面を参照して本発明の一実施例につき説明す
る。 第１図は実施例装置の概略構成図で、第２図はその外
観構成例を示す図である。第１図において１は受信部,2
は送信部である。第２図に示す電話機本体21に設けられ
る送受話器（ハンドセット）22はこの受信部１および送
信部２に接続される。 また第１図に示すキー入力部（操作部）３は、第２図
におけるダイヤルパッド23や複数の機能選択釦24等から
なるものである。また第１図の表示部４は、第２図の発
光ダイオード25や液晶ディスプレイ26等からなるもので
ある。このダイオード25にて着信表示が行われ、また液
晶ディスプレイ26にて後述する発信元の電話番号やその
電話番号から求められる発信者名簿が表示されるように
なっている。 尚、この表示部４（液晶ディスプレイ26）に時計情報
や通話料金等を表示するようにしても良いが本発明の要
旨に直接関係しないことから、その説明については省略
する。 さて第１図に戻って、制御部５は、例えばマイクロプ
ロセッサからなり、電話機本体21の内部に設けられて該
電話機の動作を制御するものとなっている。 尚、この制御部５を初めとする以下に示す各部につい
ては、電話機にそれぞれ設けられることなく、該電話機
が接続される交換機に設けられるものであっても良い。
この場合、交換機は電話機のそれぞれに対応して、以下
に説明する機能をそれぞれ管理することになる。 ここで状態管理メモリ６は、例えば第３図に示すよう
に構成され通話中であるか否かの状態や、保留中である
か否か等の状態を、その通話相手先（電話発信した場合
には発信先，電話を受けた場合には発信元）の電話番号
と共に記憶するものである。 また番号・氏名メモリ７は、第４図に示すようにその
電話機の利用者が登録設定した電話番号とその電話番号
の電話機の利用者の氏名を複数組記憶したものである。
氏名読出し部８は、前記制御部５にて検出される通話相
手先の電話番号（電話発信した場合には発信先，電話を
受けた場合には発信元の電話番号）に従って上記番号・
氏名メモリ７を検索し、該当する電話番号が登録されて
いる場合には、それに対応付けられて登録されている氏
名の情報を読出すものである。このようにして番号・氏
名メモリ７から読出された情報が前記表示部４の液晶デ
ィスプレイ26にて表示される。 この番号・氏名メモリ７の検索と、この番号・氏名メ
モリ７から読出された氏名情報の表示部４による表示
は、電話発信時や電話着信時に所定の時間に亙って行わ
れる。この際、氏名情報と共に電話番号の情報を同時に
表示するようにしても良く、また前記番号・氏名メモリ
７の検索が失敗した場合には、その電話番号だけを表示
するようにしても良い。 一方、メッセージメモリ９は、例えば、種々のメッセ
ージ情報を記憶したもので、メッセージ読出し部10によ
りそのメッセージ情報が選択的に読出されるようになっ
ている。このメッセージ情報の選択は、例えば前記キー
入力部３の機能選択釦24を選択操作することによって指
定される。そしてその指示情報が制御部５にて解析さ
れ、その解析結果が上記メッセージ読出し部10に与えら
れることによって行われる。 しかしてメッセージ・メモリ９から読出されたメッセ
ージ情報は発話部11に与えられ、音声合成されて前記送
信部２から出力される。この音声合成は従来より種々提
唱されている音声合成法を適用して行われるもので、例
えばメッセージ情報を示す文字コード列に従って音韻パ
ラメータ列と韻律パラメータ列とを求め、これを規則合
成する等して行われる。勿論、アナログ音声信号として
記憶されている音声情報を選択して出力することも可能
である。 このように構成された話中応答電話装置は次のように
作用する。 今、第５図に示すように本装置である電話機＃Ａに対
して電話機＃Ｂから着信があり、これに応答して通話が
開始されると第３図（ａ）に示すようにその発信元の情
報（＃Ｂ）に対応して［通話中］の情報が状態管理メモ
リ６に登録される。この状態管理メモリ６に登録された
情報は、その通話が終了した時点で抹消されることは勿
論のことである。 しかして電話機＃Ｂとの通話中に第３者である電話機
＃Ｃからの着信があると、その情報が第３図（ｂ）に示
すように状態管理メモリ６に追加登録される。この電話
機＃Ｃに対する状態の情報は［着信受信中］として与え
られる。そして前記氏名読出し部８を起動し、前記音声
・氏名メモリ７に上記電話機＃Ｃの情報が登録されてい
るか否かを検索する。この検索によって通話中に着信し
た電話機＃Ｃの情報が前記表示部４の液晶ディスプレイ
26に表示され、また同時に発光ダイオード25が点灯駆動
されて着信のあった旨が表示される。 電話機＃Ａの利用者（通話者）は、この表示情報から
第３者からの着信があることを知り、同時に誰からの電
話であるかを知ることになる。 しかしてこの表示情報から通話中に着信した電話の相
手を知り、その第３者にメッセージを出力すべく前記キ
ー入力部３が操作されると、その指示情報に従って前記
メッセージ・メモリ９からメッセージ情報が読出され、
音声出力される。そして前記状態管理メモリ６の電話機
＃Ｃに対する状態情報が第３図（ｃ）に示すように［メ
ッセージ送信中］と変更されることになる。 尚、上記第３者からの電話を受ける場合には、通話中
の電話（電話機＃Ｂ）に対して第３者からの電話を受け
るべく、その電話を一時的に保留する旨を通話相手に通
知した後、これを保留する。この場合には、状態管理メ
モリ６の電話機＃Ｂに対する状態情報が［保留］に変更
され、電話機＃Ｃに対する状態情報が［通話中］に変更
されることになる。 かくしてこのように構成された電話装置によれば、通
話中に着信した電話の相手が誰かを把握することができ
るので、どちらの電話を優先すれば良いかを適確に判断
することが可能となる。故に通話先に不快感を当えるこ
とのない適切な対応をとることが可能となる。 またその通話をそのまま継続する場合には、通話中に
着信した電話の相手に対して適切なメッセージを与える
ことができる。このメッセージは、例えば 『只今、別の電話に出ています。 直ぐに終わりますから、 今暫くらくお待ち下さい。』 『只今、別の電話に出ています。 申訳けこざいませんが、 10分後にお掛け直し下さい。』 等として与えられる。従って第３者は、そのまま電話が
つながるのを待つか、或いは改めて掛け直した方が良い
かを適確に判断することが可能となり、従来の話中音だ
けが得られるように不快感が生じることがなくなる。 故に、相手先に不快感を与えることなくその電話サー
ビス機能を有効に活用することが可能となる。 尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。例えば簡易型の話中応答電話装置として、発光ダイ
オード25による着信表示だけを行うようにしても良く、
また氏名の表示を省略して電話番号だけを表示するよう
にしても良い。このようにすれば前述した番号・氏名メ
モリ７や氏名読出し部８を省略して装置を構成すること
ができる。またキー入力部３や表示部４の構成等も種々
変形可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施することができる。 ［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、通話中の一の内
線電話機に対し第三者に係る内線電話機から着信がある
場合に、当該着信に係る第三者を表わす着信情報を一の
内線電話機の表示手段にて表示するため、通話中の一の
内線電話機の話者に対し着信に係る第三者が誰であるか
を明確に把握させることができる。 更に、本発明は第三者に係る内線電話機の状態が着信
中として登録されている際に着信情報が表示された一の
内線電話機から話中応答メッセージの送出指示があった
場合、一の内線電話機での通話可能状態を保持しつつ、
送出指示に係る話中応答メッセージ情報を記憶手段から
第三者に係る内線電話機へ選択的に送出する。 よって、話者が現話中の相手との通話を維持すること
を希望する場合には、第三者に係る内線電話機の着信中
に話中応答メッセージ情報を選択的に送出することがで
きるため、当該第三者に対し不要な待ち時間を与えるこ
となくより迅速に、例えばこのまま待ちの状態でいる或
いは再度電話をかけ直す等の適切な対応処置をとらせる
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】 図は本発明の一実施例を示すもので、第１図は実施例装
置の概略構成図、第２図は実施例装置の外観構成例を示
す図、第３図は状態管理メモリの構成を示す図、第４図
は番号・氏名メモリの構成を示す図、第５図は通話中の
着信を模式的に示す図である。 １……受信部、２……送信部、３……キー入力部、４…
…表示部、５……制御部、６……状態管理メモリ、７…
…番号・氏名メモリ、８……氏名読出し部、９……メッ
セージ・メモリ、10……メッセージ読出し部、11……発
話部、21……電話機本体、22……送受話器、23……ダイ
ヤルパッド、24……機能選択釦、25……発光ダイオー
ド、26……液晶ディスプレイ。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．複数の内線電話機が回線を介して接続された交換機
   を含む話中応答電話装置において、 発信元の内線電話機の状態情報が登録される状態管理手
   段と、 通話中の一の内線電話機に対し第三者に係る内線電話機
   から着信がある場合に、前記状態管理手段にて前記第三
   者に係る内線電話機の状態を着信中として登録すると共
   に、当該着信に係る第三者を表わす着信情報を前記一の
   内線電話機の表示手段にて表示すると制御手段と、 前記第三者に対する話中応答メッセージ情報を少なくと
   も一つ記憶した記憶手段と、 前記第三者に係る内線電話機の状態が着信中として登録
   されている際に、前記着信情報が表示された前記一の内
   線電話機から話中応答メッセージの送出指示があった場
   合、前記一の内線電話機での通話可能状態を保持しつ
   つ、前記送出指示に係る話中応答メッセージ情報を前記
   記憶手段から前記第三者に係る内線電話機へ選択的に送
   出する話中応答メッセージ送出手段を具備したことを特
   徴とする話中応答電話装置。 ２．前記話中応答メッセージ情報は音声メッセージであ
   ることを特徴とする特許請求の範囲１記載の話中応答電
   話装置。