JP2669261B2 - フォーミングレールの製造装置 - Google Patents

フォーミングレールの製造装置

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JP2669261B2
JP2669261B2 JP4104428A JP10442892A JP2669261B2 JP 2669261 B2 JP2669261 B2 JP 2669261B2 JP 4104428 A JP4104428 A JP 4104428A JP 10442892 A JP10442892 A JP 10442892A JP 2669261 B2 JP2669261 B2 JP 2669261B2
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B19/00Mining-hoist operation
    • B66B19/002Mining-hoist operation installing or exchanging guide rails

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォーミングレールの製
造装置に関するものであり、特に、エレベータ用ガイド
レールを形成すべく、ロール状のダイスを使用して板材
を所望形状に曲げ加工するための装置の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のフォーミングレールとし
て、特開平2−48390号公報に掲載の技術を挙げる
ことができる。図3はフォーミングレールの一例を示す
正面図である。
【0003】図において、1はエレベータ用ガイドレー
ルを構成するフォーミングレールであって、1a,1b
はガイドシューを介してかご室(いずれも図示略)の前
後方向の荷重を受ける前後一対のレール側部、1cは両
レール側部1a,1b間を内方に彎曲され、かご室の左
右方向の荷重を受ける頂部であって、両レール側部1
a,1b及び頂部1cによりかご室を昇降案内するよう
になっている。1d,1eは各レール側部1a,1bに
直交して延びる底部であって、昇降路内でガイドレール
とガイドレールとを連結する場合に、前記底部1d,1
eに当て板が当てられる。1f,1gは前記各レール側
部1a,1bと頂部1cとの間に形成される密着曲げ部
である。
【0004】次に、上記のように構成された従来のフォ
ーミングレールの製造方法を説明する。フォーミングレ
ールの素材としては、冷間または熱間で圧延加工された
板材を必要幅に切断し、コイル状に巻いたものを使用す
るのが一般的である。また、フォーミングレールを図3
に示すような彎曲部を有する所定の断面形状に形成する
製造装置としては、前記所定の断面形状に対応して、ダ
イスを所定位置に多段に配置したものが使用される。そ
して、冷間または熱間で、板材をダイス間を通過させる
ことにより、板材がダイス間で前記所定の断面形状に連
続的に曲げ加工される。なお、かかる製造装置として
は、設備費が安く、製品の仕上りも良好なことから、冷
間曲げ加工を行なう成形機が広く採用されている。この
成形機による冷間曲げ加工は、多段に配置されたロール
状のダイスにより行なわれ、断面形状の複雑さに応じ
て、数段から十数段の曲げ工程が組合わされる。なお、
曲げ工程の段数は、曲げに要する荷重の大きさ、ストロ
ーク、レール素材の延び特性等から決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のフォーミングレ
ールの製造装置は、上記のように構成されているから、
板材を冷間で曲げ加工する装置を使用した場合、多段の
曲げ工程を要するだけでなく、冷間により板材を曲げ加
工するため、各ダイスに大きな荷重が加わり、ダイスが
欠損したり、摩耗したりして、その寿命が短くなる。ま
た、フォーミングレールの彎曲部の曲率を小さくする場
合、その彎曲部の外側に割れが生じ易い。特に、板材の
密着曲げを行なう場合、例えば、図3に示す密着曲げ部
1f,1gを形成する場合には、板材の素材として高価
な材料を使用しても、密着曲げ部1f,1gの外側部に
毛割れまたは肌荒れ等を生じる可能性がある。一方、板
材を熱間で曲げ加工する装置を使用した場合は、板材の
延性を増大して、その曲げ加工を容易に行なうことがで
きるが、板材の熱が直接ダイスに伝導され、ダイスが軟
化等して、その寿命が短くなる。
【0006】そこで、本発明は、板材の曲げ加工時の荷
重を軽減できるとともに、安価な材料で密着曲げを行な
うことができるフォーミングレールの製造装置の提供を
課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
フォーミングレールの製造装置は、連続して搬送される
帯鋼板の幅方向所定位置の表面を搬送方向に沿ってほぼ
直線状に加熱する熱源と、前記帯鋼板の加熱部分を除く
表面部分を押圧して前記加熱部分を彎曲させ、前記帯鋼
板を所定の断面形状に連続的に成形するダイスとを具備
するものである。
【0008】請求項2の発明にかかるフォーミングレー
ルの製造装置は、連続して搬送される帯鋼板の幅方向所
定位置の表面にレーザビームを照射して、前記帯鋼板の
搬送方向に沿ってほぼ直線状に前記帯鋼板を加熱するレ
ーザービーム発振手段と、前記レーザービームによって
加熱される前記帯鋼板の加熱部分に不活性ガスを供給す
る不活性ガス供給手段と、前記帯鋼板の加熱部分を除く
表面部分を押圧して前記帯鋼板を彎曲させ、前記帯鋼板
を所定の断面形状に連続的に形成するダイスとを具備す
るものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、ダイスによる成形
に際して、帯鋼板の彎曲部となる部分のみを曲げ加工の
前に熱源により加熱するため、帯鋼板の彎曲部となる部
分のみが軟化してその延性が増加する。したがって、小
さい荷重で帯鋼板の彎曲部の曲げ加工を容易に行なうこ
とができ、かつ、彎曲部の曲率が小さい場合でも、彎曲
部に毛割れや肌荒れ等が生じることはない。また、熱源
はダイスが接触しない帯鋼板の幅方向所定位置の表面の
みを局所的に加熱するため、帯鋼板の熱がダイスに伝導
されることがない。
【0010】請求項2の発明においては、ダイスによる
成形に際して、帯鋼板の彎曲部となる部分のみを曲げ加
工の直前にレーザービームにより加熱するため、帯鋼板
の彎曲部となる部分のみが軟化してその延性が増加す
る。したがって、小さい荷重で帯鋼板の彎曲部の曲げ加
工を容易に行なうことができ、かつ、彎曲部の曲率が小
さい場合でも、彎曲部に毛割れや肌荒れ等が生じること
はない。また、レーザービームは、ダイスが接触しない
帯鋼板の幅方向所定位置の表面を、局所的に、かつ、高
密度で加熱するため、帯鋼板は幅方向所定位置の表面の
み急速に加熱されて、曲げ加工後は、帯鋼板の全面に放
散して帯鋼板が急速に冷却される。そして、レーザービ
ームが照射される帯鋼板の彎曲部となる部分は、不活性
ガスにより周囲を外気からシールドされているので、帯
鋼板の彎曲部の加熱面の酸化による肌荒れ等の不都合を
防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例のフォーミングレ
ールの製造装置の頂部ダイス及び側部ダイスの正面図、
図2は一実施例のフォーミングレールの製造装置の頂部
ダイス及び側部ダイスの側面図である。
【0013】なお、図中、従来例と同一符号及び同一記
号は、従来例の構成部分と同一または相当部分を示すも
のであるから、ここでは、重複する説明を省略する。
【0014】図1において、2は所定位置に垂直状態で
配置された頂部ダイス、3は頂部ダイス2の両側面に対
向して水平状態で配置された一対の側部ダイスである。
頂部ダイス2及び両側部ダイス3は、フォーミングレー
ル1の密着曲げ部1f,1g以外の部分を押圧する。即
ち、本実施例では、頂部ダイス2の両側面及び両側部ダ
イス3の外周面間には所定の間隙が形成され、頂部ダイ
ス2及び側部ダイス3が、その間隙を通過するフォーミ
ングレール1形成用の板材の表面を転動押圧して曲げ加
工する。また、頂部ダイス2及び側部ダイス3の手前側
の所定位置には、多段に別のダイス(図示略)が配設さ
れ、フォーミングレール1形成用の板材を徐々に図3に
示す形状と近似の形状へと全体的に曲げ加工し、最終的
に、頂部ダイス2及び側部ダイス3により、密着曲げ部
1f,1gを有するフォーミングレール1を得るように
している。
【0015】4は公知のレーザービーム発振手段から発
振されるレーザービーム、5はレーザービーム発振手段
からのレーザービーム4を集束して、板材の所定位置に
照射する集光レンズ、6は集光レンズ5を介してレーザ
ービーム4が照射される板材の加熱部である。本実施例
では、加熱部6は、板材の彎曲部としての密着曲げ部1
f,1gの外側面であって、前記頂部ダイス2及び側部
ダイス3より、板材の搬送方向の直前位置に設定されて
いる。なお、前記レーザービーム発振手段及び集光レン
ズ5により本実施例の熱源が構成されている。また、レ
ーザービーム発振手段の出力は、フォーミングレール1
形成用の板材の質量及び加工時の搬送速度等により決定
されるが、板材の表面を600乃至800℃前後に加熱
できる程度のものが好適であると考えられる。7は前記
板材の加熱部6に対向して配置された公知のシールドガ
ス供給手段のノズル、8はノズル7から前記加熱部6に
向けて噴出されるシールドガスとしての不活性ガスであ
る。
【0016】次に、上記のように構成された本実施例の
フォーミングレールの製造装置を使用したフォーミング
レールの製造方法を説明する。
【0017】まず、フォーミングレール1の素材である
板材には、一般構造用圧延鋼板が広く用いられる。一般
構造用圧延鋼板の機械的特性値は、降伏点が245N/
mm2以上、伸び率が21%以上である旨、JISで規定
されている。かかる一般構造用圧延鋼板、即ち、帯鋼板
を本実施例のフォーミングレールの製造装置により搬送
して、搬送方向(図2中矢印T方向)の手前側のダイス
から順に通過させ、多段に配設されたダイスにより徐々
に全体的に曲げ加工する。しかし、一般構造用圧延鋼板
は、多段のダイスを通過する間に加工硬化を生じるた
め、その伸び率が低下して、頂部ダイス2及び側部ダイ
ス3による曲げ加工によって、密着曲げ部1f,1g部
分の特に外側が割れ易くなることが考えられる。一方、
一般構造用圧延鋼板の伸び特性は、加熱による温度上昇
に伴なって回復、向上し、伸び易くなることが知られて
いる。そこで、一般構造用圧延鋼板が、頂部ダイス2及
び側部ダイス3間で曲げ加工される直前に、一般構造用
圧延鋼板の密着曲げ部1f,1gに対応する加熱部6
を、レーザービーム発振手段からのレーザービーム4に
よって加熱、軟化させる。その後、加熱部6が軟化され
た一般構造用圧延鋼板板材を、頂部ダイス2及び側部ダ
イス3間を通過させることにより、図3に示す断面形状
のフォーミングレール1が得られる。
【0018】なお、一般構造用圧延鋼板を全面にわたっ
て加熱しておき、頂部ダイス2及び側部ダイス3間を通
過させることも考えられるが、この場合、頂部ダイス2
及び側部ダイス3自体が、一般構造用圧延鋼板の加熱面
に直接圧接されて、その熱により高温化することによ
り、軟化したり、その寿命が低下したりする可能性があ
るため、本発明では、一般構造用圧延鋼板を局所的に加
熱することとしたものである。
【0019】このように、上記実施例のフォーミングレ
ールの製造装置は、搬送される板材を、多段に配置され
たダイス及び頂部ダイス2及び一対の側部ダイス3によ
り、レール側部1a,1bと頂部1cとの間に密着曲げ
部1f,1gを有する所定断面形状に連続的に成形する
ものであって、搬送される板材の加熱部6の表面にレー
ザービーム発振手段から集光レンズ5を介してレーザー
ビーム4を照射して、前記加熱部6の表面を局所的に加
熱するとともに、前記レーザービーム発振手段からの前
記レーザービーム4が照射される前記板材の前記加熱部
6の表面に、不活性ガス供給手段のノズル7から不活性
ガス8を供給して、前記板材の前記加熱部6の表面の周
囲を外気からシールドし、前記板材の前記加熱部6の表
面以外の面である頂部1c内側面及びレール側部1a,
1bの外側面を、頂部ダイス2及び側部ダイス3により
押圧して、前記加熱部6を境にして前記板材を曲げ加工
し、前記板材を密着曲げ部1f,1gを有する所定断面
形状に連続的に成形するものである。
【0020】したがって、上記実施例は、頂部ダイス2
及び側部ダイス3による成形に際して、板材の密着曲げ
部1f,1gとなる部分である加熱部6のみを曲げ加工
の直前にレーザービーム4により加熱するため、板材の
密着曲げ部1f,1gとなる部分が軟化してその延性が
増加する。したがって、小さい荷重で板材の密着部1
f,1gの曲げ加工を容易に行なうことができ、かつ、
密着部1f,1gの曲率が小さい場合でも、密着部1
f,1gに毛割れや肌荒れ等が生じることはない。その
結果、安価な材料で密着曲げを行なうことができるとと
もに、製品不良を防止することができるとともに、生産
性を向上することができる。また、レーザービーム4
は、頂部ダイス2及び側部ダイス3が接触しない板材の
加熱部6の表面を、局所的に、かつ、高密度で加熱する
ため、板材は加熱部6の表面のみ急速に加熱されて、曲
げ加工後は、板材の全面に放散して板材が急速に冷却さ
れる。その結果、板材の熱が加熱面と反対側の面または
別の位置に伝導されることはないため、板材の熱が頂部
ダイス2若くは側部ダイス3、または他の前段のダイス
に伝導されることはなく、ダイスの加熱による軟化等の
不都合を防止できる。
【0021】特に、レーザービーム4は、急速な加熱を
可能とするため、板材の密着曲げ部1f,1gとなる部
分の表裏に急な温度勾配を生じ、板材の加熱部6面側の
みを局所的に急速に高温状態にできる。その結果、板材
の加熱部6面側と反対側の面側である、密着曲げ部1
f,1gとなる部分の内側面側の温度上昇を抑えること
ができる。よって、頂部ダイス2及び側部ダイス3の前
段には、フォーミングレール1の密着曲げ部1f,1g
となる部分の内側に当接して、密着曲げ部1f,1gの
前段の彎曲部分を形成するダイスが配置されるが、レー
ザービーム4による加熱は、板材の外側面のみに加えら
れ、前記ダイスが位置する内側面側までは殆ど伝導され
ないため、前記ダイスが熱により軟化等の不都合を生じ
ることもない。また、レーザービーム4は板材の加熱部
6のみ、即ち、1点のみに照射され、他の部分は加熱さ
れることがないため、板材の曲げ加工後は、その熱は板
材の内部にこもることなく板材の全面に速かに放散し
て、板材自身の温度は殆ど上昇しない。なお、レーザー
ビーム4を板材の加熱部6のみに照射した場合でも、前
段のダイス部分において、板材の曲げ加工部分に割れ等
の不都合が生じることはない。そして、レーザービーム
4が照射される板材の加熱部6は、不活性ガス8により
周囲を外気からシールドされているので、板材の加熱部
6の加熱面の酸化による肌荒れ等の不都合を防止でき
る。その結果、フォーミングレール1の製品品質を一層
向上することができる。
【0022】ところで、上記実施例の熱源は、レーザー
ビーム発振手段から発振されるレーザービーム4を集光
レンズ5により一般構造用圧延鋼板の所定位置に集束す
るよう構成されているが、本発明を実施する場合には、
これに限定されるものではなく、レーザービーム4に限
らず、高周波誘導加熱等の高密度加熱により一般構造用
圧延鋼板の表裏に急な温度勾配を設定でき、局所的に加
熱できるものであればよく、この場合も上記実施例と同
様の効果を有する。また、熱源からの加熱は、上記実施
例のように、必ずしも一般構造用圧延鋼板の彎曲部外側
面に加える必要はなく、ダイスが接触しない側の側面、
即ち、一般構造用圧延鋼板の外側面または内側面のいず
れか一方に加えられるものであればよい。即ち、高密度
加熱により一般構造用圧延鋼板の表裏に急な温度勾配を
設定でき、ダイスが一般構造用圧延鋼板の加熱面に直接
接触しない限りにおいて、上記実施例と同様の効果を奏
する。
【0023】また、本発明は、上記実施例の図3に示す
断面形状のフォーミングレール1以外にも、そのダイス
及びレーザービーム発振手段等の配置構成等を適宜変更
することにより、別の断面形状のフォーミングレールの
製造に具体化することも無論可能であり、例えば、いわ
ゆるπ(パイ)形のフォーミングレールを製造する製造
装置として具体化してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のフォー
ミングレールの製造装置は、搬送される帯鋼板の幅方向
所定位置の表面を搬送方向に沿ってほぼ直線状に加熱す
る熱源により局所的に加熱し、前記帯鋼板の前記幅方向
所定位置の前記加熱された表面以外の面をダイスにより
押圧して、前記幅方向所定位置を境にして前記帯鋼板を
曲げ加工し、前記帯鋼板を彎曲部を有する所定断面形状
に連続的に成形するものである。したがって、ダイスに
よる成形に際して、帯鋼板の彎曲部となる部分のみを曲
げ加工の前に熱源により加熱するため、帯鋼板の彎曲部
となる部分のみが軟化してその延性が増加する。したが
って、小さい荷重で帯鋼板の彎曲部の曲げ加工を容易に
行なうことができ、かつ、彎曲部の曲率が小さい場合で
も、彎曲部に毛割れや肌荒れ等が生じることはない。そ
の結果、安価な材料で密着曲げを行なうことができると
ともに、製品不良を防止することができる。また、熱源
はダイスが接触しない帯鋼板の幅方向所定位置の表面の
みを局所的に加熱するため、帯鋼板の熱がダイスに伝導
されることがない。その結果、ダイスの加熱による軟化
等の不都合を防止できる。
【0025】請求項2の発明のフォーミングレールの製
造装置は、連続して搬送される帯鋼板の幅方向所定位置
の表面にレーザービーム発振手段からレーザービームを
照射して、前記表面を局所的に加熱するとともに、前記
レーザービーム発振手段からの前記レーザービームが照
射される前記帯鋼板の前記表面に、不活性ガス供給手段
から不活性ガスを供給して、前記帯鋼板の前記表面の周
囲を外気からシールドし、前記帯鋼板の前記幅方向所定
位置の前記加熱された表面以外の面をダイスにより押圧
して、前記幅方向所定位置を境にして前記帯鋼板を曲げ
加工し、前記帯鋼板を彎曲部を有する所定断面形状に連
続的に成形するものである。したがって、ダイスによる
成形に際して、帯鋼板の彎曲部となる部分のみを曲げ加
工の直前にレーザービームにより加熱するため、帯鋼板
の彎曲部となる部分のみが軟化してその延性が増加す
る。故に、小さい荷重で帯鋼板の彎曲部の曲げ加工を容
易に行なうことができ、かつ、彎曲部の曲率が小さい場
合でも、彎曲部に毛割れや肌荒れ等が生じることはな
い。その結果、安価な材料で密着曲げを行なうことがで
きるとともに、製品不良を防止することができる。ま
た、レーザービームは、ダイスが接触しない帯鋼板の幅
方向所定位置の表面を、局所的に、かつ、高密度で加熱
するため、帯鋼板は幅方向所定位置の表面のみ急速に加
熱されて、曲げ加工後は、帯鋼板の全面に放散して帯鋼
板が急速に冷却される。その結果、帯鋼板の熱が加熱面
と反対側の面または別の位置に伝導されることはないた
め、帯鋼板の熱がダイスに伝導されることはなく、ダイ
スの加熱による軟化等の不都合を防止できる。そして、
レーザービームが照射される帯鋼板の彎曲部となる部分
は、不活性ガスにより周囲を外気からシールドされてい
るので、帯鋼板の彎曲部の加熱面の酸化による肌荒れ等
の不都合を防止できる。その結果、製品品質を一層向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例のフォーミングレー
ルの製造装置の頂部ダイス及び側部ダイスの正面図であ
る。
【図2】 図2は本発明の一実施例のフォーミングレー
ルの製造装置の頂部ダイス及び側部ダイスの側面図であ
る。
【図3】 図3はフォーミングレールの一例を示す正面
図である。
【符号の説明】
1f 密着曲げ部(彎曲部) 1g 密着曲げ部(彎曲部) 2 頂部ダイス 3 側部ダイス 4 レーザービーム 5 集光レンズ(熱源) 6 加熱部(幅方向所定位置) 7 ノズル(不活性ガス供給手段) 8 不活性ガス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して搬送される帯鋼板の幅方向所定
    位置の表面を搬送方向に沿ってほぼ直線状に加熱する熱
    源と、 前記帯鋼板の加熱部分を除く表面部分を押圧して前記加
    熱部分を彎曲させ、前記帯鋼板を所定の断面形状に連続
    的に成形するダイスと を具備することを特徴とするフォ
    ーミングレールの製造装置。
  2. 【請求項2】 連続して搬送される帯鋼板の幅方向所定
    位置の表面にレーザビームを照射して、前記帯鋼板の搬
    送方向に沿ってほぼ直線状に前記帯鋼板を加熱するレー
    ザービーム発振手段と、 前記レーザービームによって加熱される前記帯鋼板の加
    熱部分に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、 前記帯鋼板の加熱部分を除く表面部分を押圧して前記帯
    鋼板を彎曲させ、前記帯鋼板を所定の断面形状に連続的
    に形成するダイスと を具備することを特徴とするフォー
    ミングレールの製造装置。
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