JP2665589B2 - 膜鳴楽器 - Google Patents

膜鳴楽器

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JP2665589B2
JP2665589B2 JP62054476A JP5447687A JP2665589B2 JP 2665589 B2 JP2665589 B2 JP 2665589B2 JP 62054476 A JP62054476 A JP 62054476A JP 5447687 A JP5447687 A JP 5447687A JP 2665589 B2 JP2665589 B2 JP 2665589B2
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功 下田
順治 藤井
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は膜鳴楽器、例えばトムトム、太鼓、タンブリ
ン等のような片面開放型の膜鳴楽器の改良に関する。 (従来の技術) 従来のこの種の膜鳴楽器としては例えばタンブリン、
フレームドラム、ドラム等があり、これらはいずれも
枠、胴の片面に膜(ヘッド)を張設して支持する構造で
あった。 例えば、タンブリンにあっては、胴の片面に皮を張る
とともに、胴には金属製のジングルを複数組装着したも
のである。また、フレームドラムにあっても、円形の木
の枠の片面に皮を張り、枠に鈴を付けたものもある。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の膜鳴楽器にあって
は、膜振動に対して枠、胴の共振は小さくて、十分な共
鳴が得られない(共鳴を得る目的はなかった)という問
題点が生じていた。また、ドラムの胴のように気柱共鳴
を利用する構成では楽器自体が大型化していたという問
題点があった。すなわち、ドラムの胴内部の空気による
共鳴は気柱共鳴の式に近いもので、これに膜による補正
が加わる。従って、従来はヘッドの振動が胴又は枠に個
体伝播し、胴が弾性振動を起こすことに加え、胴内の空
気による気柱共鳴が重畳するもので、十分な共鳴を得よ
うとするとサイズが大きくなるのである。 (問題点を解決するための手段) 本願第1の発明の要旨は、周縁部を有する筒状の支持
体と、該支持体にその周縁部を固定されることにより張
設された膜体と、上記支持体の周縁部に沿って上記支持
体に設けられた共鳴体と、を備えた膜鳴楽器であって、
上記共鳴体は、上記支持体の周縁部に沿うように空洞を
形成する中空体からなり、上記空洞と外部とを連通する
孔を有するとともに、上記共鳴体を、上記支持体と該支
持体内周面で面を接して結合したことであり、本願第2
の発明の要旨は、周縁部を有する筒状の支持体と、該支
持体にその周縁部を固定されることにより張設された膜
体と、上記支持体の周縁部に沿って上記支持体に設けら
れた共鳴体と、を備えた膜鳴楽器であって、上記共鳴体
は、上記支持体の周縁部に沿うように空洞を形成する中
空体からなり、上記空洞と外部とを連通する孔を有する
とともに、上記共鳴体を、支持体と一体構造にしたこと
である。 (作用及び効果) 本発明の特許請求の範囲第1項の発明に係る膜鳴楽器
にあっては、膜体を打撃して振動させると、共鳴体は共
鳴し所定の発音を得ることができる。また、共鳴体の孔
を、振動源である膜体に対向して配設したため、膜体固
有の振動数において共鳴体も共鳴する。この場合、共鳴
体は所定長さに形成することができ、膜鳴楽器全体とし
てコンパクトにできる。 また、本発明の特許請求の範囲第2項の発明に係る膜
鳴楽器にあっては、膜体を打撃して振動させると、その
振動が支持体に固体伝播し、支持体が弾性振動を起こ
す。支持体に共鳴体が結合しているとき、この振動は共
鳴体に固体伝播可能である。または、共鳴体が支持体と
一体構造のとき、支持体の弾性振動が共鳴体の振動にな
る。さらに、膜体の振動による音波が回折して孔に及
ぶ。これらの結果、共鳴体は十分な共鳴音を得ることが
できる。したがって、共鳴体は所定長さに形成すること
ができ、膜鳴楽器全体としてコンパクトにできる。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第1図は本発明に係る膜鳴楽器の一実施例を示すその
断面図である。この実施例はドラム(トムトム)に本発
明を適用した例である。 同図において、1は胴であり、円筒形を呈している。
胴1はその軸方向に所定長さを有しており、その一端開
口にはヘッド(膜)3が張設されている。ヘッド3と反
対側の胴1の他端は開口している。すなわち、支持体で
ある胴体1の片面のみに膜3が張られている。 膜3はその縁部分が所定の剛性を有するフープ5によ
り縁どりされている。円環状のフープ5は上記胴1より
も大径であって、同じく円環状の締め付け枠7により上
方から押圧されている。締め付け枠7は下端部にフラン
ジを有し、そのフランジの円周方向の一部にはヘッド緊
張手段9が装着されている。このヘッド緊張手段9は胴
体1の外側面に突出して設けられた耳部11と、この耳部
11に締め付け枠7を締結固定するチューニングボルト13
と、を有している。ヘッド緊張手段9は膜体3を所定の
強さに緊張して張設するためである。 一方、この胴体1の内面で膜3に近い位置には環状の
共鳴体15が固着されている。共鳴体15は断面が四角形の
環状の中空体で構成されており、その内側面は図示のよ
うに一端側の開口に向かって傾斜している。すなわち、
その内側面は膜3に対向して配設されており、さらに、
その傾斜した内側面には円周方向において等間隔に所定
の小さな孔17が複数個形成されている。これらの孔17は
膜3に対向して配設されている。また、共鳴体15はその
内部に所定の容積の共鳴空間19を有している。共鳴体15
はヘルムホルツの共鳴器を構成している。 従って、膜体3を打撃すると膜体3の振動に伴い共鳴
体15が共鳴する。その結果、共鳴音を十分に大きなもの
とすることができる。 また、この共鳴体15は孔17との所定関係を保ちつつそ
の内部空間19を適切な大きさとすることによりその高さ
寸法等は小さくすることができ、トムトム全体としての
大きさにはほとんど影響を及ぼさない。 また、第2図〜第4図は本発明の他の実施例を示して
いる。この実施例はタンブリンに本発明を適用してい
る。 これらの図において、21は所定幅の円筒形の枠体であ
り、この枠体21はその断面が、第3図及び第4図に示す
ように、円形部22と板状部23とからなる形状に形成され
ている。この枠体21の円形部22にはその円周方向に所定
間隔離れて所定の大きさの矩形穴24が分散して形成され
ており(第3図参照)、その矩形穴24には金属製の薄い
シンバル形の円盤ジングル25が2枚1組として複数組、
具体的には5〜8組が心棒27に通されて緩く取り付けら
れている。そして、枠体21の片面、すなわち板状部23に
は皮又はプラスチック製の模造皮31(膜体)が張られて
いる。 ここで、この実施例では各矩形穴24の間の枠体21の円
形部22には所定容積の空洞33がこれらの矩形穴24とは互
い違いになるように配設されて形成されている。つま
り、空洞33は、円盤ジングル25の各組にそれぞれ隣接
し、複数個設けられている。これらの空洞33は、第4図
に示すように、その縦断面はほぼ円形で、膜体31に対向
している斜面には所定径の孔35がそれぞれ穿設されてい
る。すなわち、所定容積の空洞33と外部とを連通する孔
35は各空洞33に対してそれぞれ一つずつ形成されて、膜
体31に対向している。これらの空洞33及び孔35は全体と
して所定のヘルムホルツの共鳴器を構成しているもので
ある。したがって、共鳴器は複数個あり、各組の円盤ジ
ングル25に略対応していて、近接して設けられている。
なお、第2図中B−B矢視、C−C矢視区間は、それぞ
れ、第3図中のB−B、C−C各矢視断面を示してい
る。また、第3図中左半分は第2図におけるA−A矢視
断面を示すものである。 したがって、この実施例にあっても膜体31を叩くこと
によりタンブリンは演奏されるが、共鳴器はこのとき共
鳴して演奏音を大きくする。 また、共鳴器はタンブリンの枠体21を利用して形成し
たため、タンブリン自体の寸法を大きくすることなく、
全体としてコンパクトに作成することができる。 なお、第4図に示すように、枠体21の円形部22は、二
つ割りにされて半円形断面の2つの部材により形成され
ている。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る膜鳴楽器の一実施例を示すその断
面図、 第2図は他の実施例に係るタンブリンの一部を断面で示
すその平面図、 第3図は他の実施例に係るタンブリンの一部を断面で示
すその正面図、 第4図は第2図のIV−IV矢視断面図である。 1……胴(支持体)、3……膜(ヘッド)、15……共鳴
体、17……孔、19……共鳴空間(空洞)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 貢 浜松市中沢町10番1号 日本楽器製造株 式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−104822(JP,U) 実公 昭29−1739(JP,Y2)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.周縁部を有する筒状の支持体と、 該支持体にその周縁部を固定されることにより張設され
    た膜体と、 上記支持体の周縁部に沿って上記支持体に設けられた共
    鳴体と、を備えた膜鳴楽器であって、 上記共鳴体は、 上記支持体の周縁部に沿うように空洞を形成する中空体
    からなり、 上記空洞と外部とを連通する孔を有するとともに、 上記共鳴体は、上記支持体と該支持体内周面で面を接し
    て結合したことを特徴とする膜鳴楽器。 2.上記共鳴体の孔は、上記膜体に対向して開口する特
    許請求の範囲第1項に記載の膜鳴楽器。 3.周縁部を有する筒状の支持体と、 該支持体にその周縁部を固定されることにより張設され
    た膜体と、 上記支持体の周縁部に沿って上記支持体に設けられた共
    鳴体と、を備えた膜鳴楽器であって、 上記共鳴体は、 上記支持体の周縁部に沿うように空洞を形成する中空体
    からなり、 上記空洞と外部とを連通する孔を有するとともに、 上記共鳴体は、支持体と一体構造にしたことを特徴とす
    る膜鳴楽器。 4.上記共鳴体の孔は、上記膜体に対向して開口する特
    許請求の範囲第2項に記載の膜鳴楽器。
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