JP2654414B2 - 高速信号伝送用回路基板 - Google Patents
高速信号伝送用回路基板Info
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- JP2654414B2 JP2654414B2 JP3179237A JP17923791A JP2654414B2 JP 2654414 B2 JP2654414 B2 JP 2654414B2 JP 3179237 A JP3179237 A JP 3179237A JP 17923791 A JP17923791 A JP 17923791A JP 2654414 B2 JP2654414 B2 JP 2654414B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速信号を伝送する回
路基板の構造に関するものである。
路基板の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3はかかる従来の高速信号伝送用回路
基板の上面及び断面図であり、図3(a)はその高速信
号伝送用回路基板の上面図、図3(b)はその高速信号
伝送用回路基板の断面図である。この図に示すように、
第1層(表面)は高速信号伝送用ライン(以下、伝送ラ
インという)であり、伝送ライン1、部品搭載用パッド
4及び接続用パッド(以下、総称してパッドという)、
誘電体層3aからなる。第2層はグランド/電源プレー
ンであり、グランド/電源プレーン2a、誘電体層3b
からなる。第3層は中層の伝送ライン用信号層であり、
中層の伝送ライン7、誘電体層3cからなる。第4層は
グランド/電源プレーンであり、グランド/電源プレー
ン2b、誘電体層3dからなる。
基板の上面及び断面図であり、図3(a)はその高速信
号伝送用回路基板の上面図、図3(b)はその高速信号
伝送用回路基板の断面図である。この図に示すように、
第1層(表面)は高速信号伝送用ライン(以下、伝送ラ
インという)であり、伝送ライン1、部品搭載用パッド
4及び接続用パッド(以下、総称してパッドという)、
誘電体層3aからなる。第2層はグランド/電源プレー
ンであり、グランド/電源プレーン2a、誘電体層3b
からなる。第3層は中層の伝送ライン用信号層であり、
中層の伝送ライン7、誘電体層3cからなる。第4層は
グランド/電源プレーンであり、グランド/電源プレー
ン2b、誘電体層3dからなる。
【0003】上記したように、従来の高速信号伝送用回
路基板は、高速信号を伝送させるために、伝送ライン
(パッドを含む)とグランド/電源プレーンとの間を均
一な厚さの誘電体層で挟む構造となっており、伝送ライ
ンのみ誘電体層の厚さと伝送ラインの幅により、インピ
ーダンス整合がなされていた。
路基板は、高速信号を伝送させるために、伝送ライン
(パッドを含む)とグランド/電源プレーンとの間を均
一な厚さの誘電体層で挟む構造となっており、伝送ライ
ンのみ誘電体層の厚さと伝送ラインの幅により、インピ
ーダンス整合がなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
高速信号伝送用回路基板の構造では、伝送ラインの幅と
異なるパッドに対しては、インピーダンス整合を行なっ
てはいなかった。また、伝送ラインをインピーダンス整
合させているため、誘電体層の厚さが先に決まってお
り、パッドとグランドとの間の誘電体層の厚さが一定と
なっていることから、パッドに対してインピーダンス整
合させようとした場合、パッドの幅を調節するより方法
がないが、実際には部品搭載用であったり、接続用であ
ったり、そのパッドの幅はまちまちであり、インピーダ
ンス整合は困難であった。
高速信号伝送用回路基板の構造では、伝送ラインの幅と
異なるパッドに対しては、インピーダンス整合を行なっ
てはいなかった。また、伝送ラインをインピーダンス整
合させているため、誘電体層の厚さが先に決まってお
り、パッドとグランドとの間の誘電体層の厚さが一定と
なっていることから、パッドに対してインピーダンス整
合させようとした場合、パッドの幅を調節するより方法
がないが、実際には部品搭載用であったり、接続用であ
ったり、そのパッドの幅はまちまちであり、インピーダ
ンス整合は困難であった。
【0005】従って、伝送ラインのパッド部で伝送信号
の反射が起こり、高速信号の伝送特性を劣化させてい
た。本発明は、以上述べた高速信号の伝送ラインのパッ
ド部における反射の問題を除去するため、パッド部のみ
グランドまでの誘電体層の厚さを変えることにより、イ
ンピーダンス整合を図り、伝送信号の反射の少ない高速
信号伝送用回路基板を提供することを目的とする。
の反射が起こり、高速信号の伝送特性を劣化させてい
た。本発明は、以上述べた高速信号の伝送ラインのパッ
ド部における反射の問題を除去するため、パッド部のみ
グランドまでの誘電体層の厚さを変えることにより、イ
ンピーダンス整合を図り、伝送信号の反射の少ない高速
信号伝送用回路基板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (A)信号伝送用導体層と中層に形成したグランド/電
源プレーンとの間に誘電体層を形成することによりイン
ピーダンス整合を図る高速信号伝送用回路基板におい
て、表面に形成される第1の信号伝送用導体層と、この
第1の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介して形成
される第1のグランド/電源プレーン層と、この第1の
グランド/電源プレーン層の下方に誘電体層を介して形
成される第2の信号伝送用導体層と、この第2の信号伝
送用導体層の下方に形成される第2のグランド/電源プ
レーン層と、前記第1の信号伝送用導体層の伝送ライン
より幅の広いパッド部のインピーダンス整合を前記第1
のグランド/電源プレーン層と誘電体層で行なうために
介在する前記パッド部の直下にこのパッド部より若干大
きいくり抜き部と、前記第2の信号伝送用導体層に前記
パッド部直下にこのパッド部より若干大きめの配線禁止
領域とを設けるようにしたものである。
成するために、 (A)信号伝送用導体層と中層に形成したグランド/電
源プレーンとの間に誘電体層を形成することによりイン
ピーダンス整合を図る高速信号伝送用回路基板におい
て、表面に形成される第1の信号伝送用導体層と、この
第1の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介して形成
される第1のグランド/電源プレーン層と、この第1の
グランド/電源プレーン層の下方に誘電体層を介して形
成される第2の信号伝送用導体層と、この第2の信号伝
送用導体層の下方に形成される第2のグランド/電源プ
レーン層と、前記第1の信号伝送用導体層の伝送ライン
より幅の広いパッド部のインピーダンス整合を前記第1
のグランド/電源プレーン層と誘電体層で行なうために
介在する前記パッド部の直下にこのパッド部より若干大
きいくり抜き部と、前記第2の信号伝送用導体層に前記
パッド部直下にこのパッド部より若干大きめの配線禁止
領域とを設けるようにしたものである。
【0007】(B)また、上記高速信号伝送用回路基板
において、表面に形成される第1の信号伝送用導体層
と、この第1の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第1のグランド/電源プレーン層と、こ
の第1のグランド/電源プレーン層の下方に誘電体層を
介して形成される第2の信号伝送用導体層と、この第2
の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介して形成され
る第3の信号伝送用導体層と、この第3の信号伝送用導
体層の下方に誘電体層を介して形成される第2のグラン
ド/電源プレーン層と、前記第1の信号伝送用導体層の
伝送ラインより幅の広いパッド部のインピーダンス整合
を前記第1のグランド/電源プレーン層と誘電体層で行
なうために介在する前記パッド部の直下にこのパッド部
より若干大きいくり抜き部と、前記第2及び第3の信号
伝送用導体層にそれぞれ前記パッド部直下にこのパッド
部より若干大きめの配線禁止領域とを設けるようにした
ものである。
において、表面に形成される第1の信号伝送用導体層
と、この第1の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第1のグランド/電源プレーン層と、こ
の第1のグランド/電源プレーン層の下方に誘電体層を
介して形成される第2の信号伝送用導体層と、この第2
の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介して形成され
る第3の信号伝送用導体層と、この第3の信号伝送用導
体層の下方に誘電体層を介して形成される第2のグラン
ド/電源プレーン層と、前記第1の信号伝送用導体層の
伝送ラインより幅の広いパッド部のインピーダンス整合
を前記第1のグランド/電源プレーン層と誘電体層で行
なうために介在する前記パッド部の直下にこのパッド部
より若干大きいくり抜き部と、前記第2及び第3の信号
伝送用導体層にそれぞれ前記パッド部直下にこのパッド
部より若干大きめの配線禁止領域とを設けるようにした
ものである。
【0008】(C)更に、上記高速信号伝送用回路基板
において、表面に形成される第1の信号伝送用導体層
と、この第1の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第1のグランド/電源プレーン層と、こ
の第1のグランド/電源プレーン層の下方に誘電体層を
介して形成される第2の信号伝送用導体層と、この第2
の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介して形成され
る第2のグランド/電源プレーン層と、この第2のグラ
ンド/電源プレーン層の下方に誘電体層を介して形成さ
れる第3の信号伝送用導体層と、この第3の信号伝送用
導体層の下方に誘電体層を介して形成される第3のグラ
ンド/電源プレーン層と、この第3のグランド/電源プ
レーン層に下方に形成される誘電体層と、前記第1の信
号伝送用導体層の伝送ラインより幅の広いパッド部のイ
ンピーダンス整合を前記第1のグランド/電源プレーン
層と誘電体層で行なうために介在する前記パッド部の直
下にこのパッド部より若干大きい第1のくり抜き部と、
前記第2の信号伝送用導体層には前記第1のくり抜き部
直下に前記パッド部より若干大きめの第1の配線禁止領
域と、前記第3のグランド/電源プレーン層には前記第
1の配線禁止領域の直下に前記パッド部より若干大きい
第2のくり抜き部と、前記第3の信号伝送用導体層に前
記第2のくり抜き部の直下に前記パッド部より若干大き
めの第2の配線禁止領域とを設けるようにしたものであ
る。
において、表面に形成される第1の信号伝送用導体層
と、この第1の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第1のグランド/電源プレーン層と、こ
の第1のグランド/電源プレーン層の下方に誘電体層を
介して形成される第2の信号伝送用導体層と、この第2
の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介して形成され
る第2のグランド/電源プレーン層と、この第2のグラ
ンド/電源プレーン層の下方に誘電体層を介して形成さ
れる第3の信号伝送用導体層と、この第3の信号伝送用
導体層の下方に誘電体層を介して形成される第3のグラ
ンド/電源プレーン層と、この第3のグランド/電源プ
レーン層に下方に形成される誘電体層と、前記第1の信
号伝送用導体層の伝送ラインより幅の広いパッド部のイ
ンピーダンス整合を前記第1のグランド/電源プレーン
層と誘電体層で行なうために介在する前記パッド部の直
下にこのパッド部より若干大きい第1のくり抜き部と、
前記第2の信号伝送用導体層には前記第1のくり抜き部
直下に前記パッド部より若干大きめの第1の配線禁止領
域と、前記第3のグランド/電源プレーン層には前記第
1の配線禁止領域の直下に前記パッド部より若干大きい
第2のくり抜き部と、前記第3の信号伝送用導体層に前
記第2のくり抜き部の直下に前記パッド部より若干大き
めの第2の配線禁止領域とを設けるようにしたものであ
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、上記したように、高速信号伝
送用回路基板において、インピーダンス整合されている
伝送ラインよりも幅の広いパッド部に対して、このパッ
ドの下のグランド/電源プレーンを部分的に取り除いて
くり抜き部を形成し、前記パッドからグランド/電源プ
レーンまでの誘電体層の厚さを厚くすることにより、パ
ッドの幅を変更することなく、インピーダンス整合を図
ることができる。
送用回路基板において、インピーダンス整合されている
伝送ラインよりも幅の広いパッド部に対して、このパッ
ドの下のグランド/電源プレーンを部分的に取り除いて
くり抜き部を形成し、前記パッドからグランド/電源プ
レーンまでの誘電体層の厚さを厚くすることにより、パ
ッドの幅を変更することなく、インピーダンス整合を図
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示
す高速信号伝送用回路基板の上面及び断面図であり、図
1(a)はその高速信号伝送用回路基板の上面図、図1
(b)はその高速信号伝送用回路基板の断面図である。
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示
す高速信号伝送用回路基板の上面及び断面図であり、図
1(a)はその高速信号伝送用回路基板の上面図、図1
(b)はその高速信号伝送用回路基板の断面図である。
【0011】これらの図において、11は表層の伝送ラ
イン、12a及び12bはグランド/電源プレーン、1
3a〜13dは誘電体層、14は伝送ライン11より幅
の広いパッド、15はくり抜き部、16は伝送ライン1
1とパッド14の接続部、17は中層の伝送ライン、1
8は配線禁止領域である。ここで、伝送ライン11は、
その伝送ライン11の幅とグランド/電源プレーン12
aまでの高さ、すなわち誘電体層13aの厚さによりイ
ンピーダンス整合されている。その伝送ライン11は、
伝送ライン11よりも幅の広いパッド14に接続されて
いる。そのパッド14の直下のグランド/電源プレーン
12aには部分的にくり抜き部15を設け、パッド14
からグランド/電源プレーン12aまでの誘電体層の厚
さを厚くしている。
イン、12a及び12bはグランド/電源プレーン、1
3a〜13dは誘電体層、14は伝送ライン11より幅
の広いパッド、15はくり抜き部、16は伝送ライン1
1とパッド14の接続部、17は中層の伝送ライン、1
8は配線禁止領域である。ここで、伝送ライン11は、
その伝送ライン11の幅とグランド/電源プレーン12
aまでの高さ、すなわち誘電体層13aの厚さによりイ
ンピーダンス整合されている。その伝送ライン11は、
伝送ライン11よりも幅の広いパッド14に接続されて
いる。そのパッド14の直下のグランド/電源プレーン
12aには部分的にくり抜き部15を設け、パッド14
からグランド/電源プレーン12aまでの誘電体層の厚
さを厚くしている。
【0012】ここで、くり抜き部15は電界の広がりを
考慮し、パッド14よりも若干大きめとするが、伝送ラ
イン11との接続方向のみ、伝送ライン11のインピー
ダンス整合を考慮して、両者の接続部16までのくり抜
きとする。また、グランド/電源プレーン12a及び1
2bの間の中層の伝送ライン17用信号層には、くり抜
き部15よりも若干広めの配線禁止領域18を設ける。
考慮し、パッド14よりも若干大きめとするが、伝送ラ
イン11との接続方向のみ、伝送ライン11のインピー
ダンス整合を考慮して、両者の接続部16までのくり抜
きとする。また、グランド/電源プレーン12a及び1
2bの間の中層の伝送ライン17用信号層には、くり抜
き部15よりも若干広めの配線禁止領域18を設ける。
【0013】このように構成することにより、パッド1
4からグランド/電源プレーンまでの誘導体層の厚さ
は、グランド/電源プレーン12bまでとなり、くり抜
き部15を設ける前の3倍の誘導体層の厚さとなり、表
層の伝送ライン11の2〜4倍程度の幅のパッド14に
対して、インピーダンス整合性が向上し、伝送信号の反
射が大幅に少なくなる。
4からグランド/電源プレーンまでの誘導体層の厚さ
は、グランド/電源プレーン12bまでとなり、くり抜
き部15を設ける前の3倍の誘導体層の厚さとなり、表
層の伝送ライン11の2〜4倍程度の幅のパッド14に
対して、インピーダンス整合性が向上し、伝送信号の反
射が大幅に少なくなる。
【0014】図4は本発明の第2実施例を示す高速信号
伝送用回路基板の上面及び断面図であり、図4(a)は
その高速信号伝送用回路基板の上面図、図4(b)はそ
の高速信号伝送用回路基板の断面図である。図中、21
は表層の伝送ライン、22a及び22bはグランド/電
源プレーン、23a〜23eは誘電体層、24は伝送ラ
イン21より幅の広いパッド、25はくり抜き部、26
は伝送ライン21とパッド24の接続部、27,28は
中層の伝送ライン、29a,29bは配線禁止領域であ
る。
伝送用回路基板の上面及び断面図であり、図4(a)は
その高速信号伝送用回路基板の上面図、図4(b)はそ
の高速信号伝送用回路基板の断面図である。図中、21
は表層の伝送ライン、22a及び22bはグランド/電
源プレーン、23a〜23eは誘電体層、24は伝送ラ
イン21より幅の広いパッド、25はくり抜き部、26
は伝送ライン21とパッド24の接続部、27,28は
中層の伝送ライン、29a,29bは配線禁止領域であ
る。
【0015】この図に示すように、2つのグランド/電
源プレーン22a及び22bの間に2層分の伝送ライン
27,28用信号層を挟むようにしている。この場合も
第1の実施例と同様、電界の広がりを考慮して、くり抜
き部25及び配線禁止領域29a、29bを上層から下
層に行くにつれてパッド24より徐々に広くなるように
して、表層の伝送ライン21の3〜5倍の広さのパッド
に対応できるようにしている。
源プレーン22a及び22bの間に2層分の伝送ライン
27,28用信号層を挟むようにしている。この場合も
第1の実施例と同様、電界の広がりを考慮して、くり抜
き部25及び配線禁止領域29a、29bを上層から下
層に行くにつれてパッド24より徐々に広くなるように
して、表層の伝送ライン21の3〜5倍の広さのパッド
に対応できるようにしている。
【0016】図5は本発明の第3実施例を示す高速信号
伝送用回路基板の上面及び断面図であり、図5(a)は
その高速信号伝送用回路基板の上面図、図5(b)はそ
の高速信号伝送用回路基板の断面図である。この図にお
いて、31は表層の伝送ライン、32a,32b及び3
2cはグランド/電源プレーン、33a〜33fは誘電
体層、34は伝送ライン31より幅の広いパッド、35
は1段目のくり抜き部、36は伝送ライン31とパッド
34の接続部、37は2段目のくり抜き部、39a,3
9bは配線禁止領域、41,42は中層の伝送ラインで
ある。
伝送用回路基板の上面及び断面図であり、図5(a)は
その高速信号伝送用回路基板の上面図、図5(b)はそ
の高速信号伝送用回路基板の断面図である。この図にお
いて、31は表層の伝送ライン、32a,32b及び3
2cはグランド/電源プレーン、33a〜33fは誘電
体層、34は伝送ライン31より幅の広いパッド、35
は1段目のくり抜き部、36は伝送ライン31とパッド
34の接続部、37は2段目のくり抜き部、39a,3
9bは配線禁止領域、41,42は中層の伝送ラインで
ある。
【0017】この実施例は、表層の伝送ライン31の幅
に比べてパッド34の幅が極端に広い場合、例えば4〜
6倍の例である。この図に示すように、表面にパッド3
4を有する伝送ライン31が形成されており、誘電体層
33aを介してパッド34の直下にそのパッド34より
若干広めの1段目のくり抜き部35が形成されたグラン
ド/電源プレーン32aを設ける。この場合の1段目の
くり抜き部35は、伝送ライン31とパッド34の接続
部36側は広がっていないが、その接続部36と反対側
は広くなるように形成されている。
に比べてパッド34の幅が極端に広い場合、例えば4〜
6倍の例である。この図に示すように、表面にパッド3
4を有する伝送ライン31が形成されており、誘電体層
33aを介してパッド34の直下にそのパッド34より
若干広めの1段目のくり抜き部35が形成されたグラン
ド/電源プレーン32aを設ける。この場合の1段目の
くり抜き部35は、伝送ライン31とパッド34の接続
部36側は広がっていないが、その接続部36と反対側
は広くなるように形成されている。
【0018】更に、誘電体層33bを介して1段目のく
り抜き部35の直下にその1段目のくり抜き部35より
若干広めの配線禁止領域39aを有する伝送ライン41
を設ける。また、誘電体層33cを介して配線禁止領域
39aの直下にその配線禁止領域39aより若干広めの
2段目のくり抜き部37を有するグランド/電源プレー
ン32bを設ける。この場合には、2段目のくり抜き部
37は伝送ライン31とパッド34の接続部36及びそ
の接続部36の反対側ともに広くなるように形成する。
り抜き部35の直下にその1段目のくり抜き部35より
若干広めの配線禁止領域39aを有する伝送ライン41
を設ける。また、誘電体層33cを介して配線禁止領域
39aの直下にその配線禁止領域39aより若干広めの
2段目のくり抜き部37を有するグランド/電源プレー
ン32bを設ける。この場合には、2段目のくり抜き部
37は伝送ライン31とパッド34の接続部36及びそ
の接続部36の反対側ともに広くなるように形成する。
【0019】また、誘電体層33dを介して2段目のく
り抜き部37より若干広めの配線禁止領域39bを有す
る伝送ライン42を設ける。また、その下方には誘電体
層33eを介してベタ状のグランド/電源プレーン32
cを設ける。最下層には誘電体層33fを形成する。な
お、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これら
を本発明の範囲から排除するものではない。
り抜き部37より若干広めの配線禁止領域39bを有す
る伝送ライン42を設ける。また、その下方には誘電体
層33eを介してベタ状のグランド/電源プレーン32
cを設ける。最下層には誘電体層33fを形成する。な
お、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これら
を本発明の範囲から排除するものではない。
【0020】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、高速伝送用回路基板の伝送ラインより幅の広い
パッド部でそのパッド部直下のグランド/電源プレーン
に部分的にくり抜き部を設けることにより、パッドから
グランド/電源プレーンまでの誘電体層の高さを変化さ
せることで、インピーダンス整合を図り、伝送信号の反
射を抑え、高速信号の伝送特性の向上を図ることができ
る。
よれば、高速伝送用回路基板の伝送ラインより幅の広い
パッド部でそのパッド部直下のグランド/電源プレーン
に部分的にくり抜き部を設けることにより、パッドから
グランド/電源プレーンまでの誘電体層の高さを変化さ
せることで、インピーダンス整合を図り、伝送信号の反
射を抑え、高速信号の伝送特性の向上を図ることができ
る。
【0021】また、高速伝送用回路基板の表層の伝送ラ
インに対するパッドの広さに対応してグランド/電源プ
レーンのくり抜き部や中層の伝送ラインの配線禁止領域
の構成を変更して、的確なインピーダンス整合を図り、
伝送信号の反射を抑え、高速信号の伝送特性の向上を図
ることができる。
インに対するパッドの広さに対応してグランド/電源プ
レーンのくり抜き部や中層の伝送ラインの配線禁止領域
の構成を変更して、的確なインピーダンス整合を図り、
伝送信号の反射を抑え、高速信号の伝送特性の向上を図
ることができる。
【図1】本発明の第1実施例を示す高速信号伝送用回路
基板の上面及び断面図である。
基板の上面及び断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す高速信号伝送用回路
基板の分解斜視図である。
基板の分解斜視図である。
【図3】従来の高速信号伝送用回路基板の上面及び断面
図である。
図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す高速信号伝送用回路
基板の上面及び断面図である。
基板の上面及び断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す高速信号伝送用回路
基板の上面及び断面図である。
基板の上面及び断面図である。
11,21,31 表層の伝送ライン 12a,12b,22a,22b,32a,32b,3
2c グランド/電源プレーン 13a〜13d,23a〜23e,33a〜33f
誘電体層 14,24,34 伝送ラインより幅の広いパッド 15,25,35,37 くり抜き部 16,26,36 伝送ラインとパッドの接続部 17,27,28,41,42 中層の伝送ライン 18,29a,29b,39a,39b 配線禁止領
域
2c グランド/電源プレーン 13a〜13d,23a〜23e,33a〜33f
誘電体層 14,24,34 伝送ラインより幅の広いパッド 15,25,35,37 くり抜き部 16,26,36 伝送ラインとパッドの接続部 17,27,28,41,42 中層の伝送ライン 18,29a,29b,39a,39b 配線禁止領
域
Claims (4)
- 【請求項1】 信号伝送用導体層と中層に形成したグラ
ンド/電源プレーンとの間に誘電体層を形成することに
よりインピーダンス整合を図る高速信号伝送用回路基板
において、 (a)表面に形成される第1の信号伝送用導体層と、 (b)該第1の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第1のグランド/電源プレーン層と、 (c)該第1のグランド/電源プレーン層の下方に誘電
体層を介して形成される第2の信号伝送用導体層と、 (d)該第2の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第2のグランド/電源プレーン層と、 (e)前記第1の信号伝送用導体層の伝送ラインより幅
の広いパッド部のインピーダンス整合を前記第1のグラ
ンド/電源プレーン層と誘電体層で行なうために介在す
る前記パッド部の直下に該パッド部より若干大きいくり
抜き部と、 (f)前記第2の信号伝送用導体層に、前記パッド部直
下に該パッド部より若干大きめの配線禁止領域とを設け
ることを特徴とする高速信号伝送用回路基板。 - 【請求項2】 信号伝送用導体層と中層に形成したグラ
ンド/電源プレーンとの間に誘電体層を形成することに
よりインピーダンス整合を図る高速信号伝送用回路基板
において、 (a)表面に形成される第1の信号伝送用導体層と、 (b)該第1の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第1のグランド/電源プレーン層と、 (c)該第1のグランド/電源プレーン層の下方に誘電
体層を介して形成される第2の信号伝送用導体層と、 (d)該第2の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第3の信号伝送用導体層と、 (e)該第3の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第2のグランド/電源プレーン層と、 (f)前記第1の信号伝送用導体層の伝送ラインより幅
の広いパッド部のインピーダンス整合を前記第1のグラ
ンド/電源プレーン層と誘電体層で行なうために介在す
る前記パッド部の直下に該パッド部より若干大きいくり
抜き部と、 (g)前記第2及び第3の信号伝送用導体層にそれぞれ
前記パッド部直下に該パッド部より若干大きめの配線禁
止領域とを設けることを特徴とする高速信号伝送用回路
基板。 - 【請求項3】 信号伝送用導体層と中層に形成したグラ
ンド/電源プレーンとの間に誘電体層を形成することに
よりインピーダンス整合を図る高速信号伝送用回路基板
において、 (a)表面に形成される第1の信号伝送用導体層と、 (b)該第1の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第1のグランド/電源プレーン層と、 (c)該第1のグランド/電源プレーン層の下方に誘電
体層を介して形成される第2の信号伝送用導体層と、 (d)該第2の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第2のグランド/電源プレーン層と、 (e)該第2のグランド/電源プレーン層の下方に誘電
体層を介して形成される第3の信号伝送用導体層と、 (f)該第3の信号伝送用導体層の下方に誘電体層を介
して形成される第3のグランド/電源プレーン層と、 (g)該第3のグランド/電源プレーン層に下方に形成
される誘電体層と、 (h)前記第1の信号伝送用導体層の伝送ラインより幅
の広いパッド部のインピーダンス整合を前記第1のグラ
ンド/電源プレーン層と誘電体層で行なうために介在す
る前記パッド部の直下に該パッド部より若干大きい第1
のくり抜き部と、 (i)前記第2の信号伝送用導体層には前記第1のくり
抜き部直下に前記パッド部より若干大きめの第1の配線
禁止領域と、 (j)前記第3のグランド/電源プレーン層には前記第
1の配線禁止領域の直下に前記パッド部より若干大きい
第2のくり抜き部と、 (k)前記第3の信号伝送用導体層に前記第2のくり抜
き部の直下に前記パッド部より若干大きめの第2の配線
禁止領域とを設けることを特徴とする高速信号伝送用回
路基板。 - 【請求項4】 前記くり抜き部と前記配線禁止領域を基
板表面から下方に向かい、徐々に大きくしていくことを
特徴とする請求項3記載の高速信号伝送用回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3179237A JP2654414B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 高速信号伝送用回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3179237A JP2654414B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 高速信号伝送用回路基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529772A JPH0529772A (ja) | 1993-02-05 |
JP2654414B2 true JP2654414B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=16062343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3179237A Expired - Lifetime JP2654414B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 高速信号伝送用回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1991
- 1991-07-19 JP JP3179237A patent/JP2654414B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0529772A (ja) | 1993-02-05 |
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