JP2652874B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

Info

Publication number
JP2652874B2
JP2652874B2 JP63134765A JP13476588A JP2652874B2 JP 2652874 B2 JP2652874 B2 JP 2652874B2 JP 63134765 A JP63134765 A JP 63134765A JP 13476588 A JP13476588 A JP 13476588A JP 2652874 B2 JP2652874 B2 JP 2652874B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
weight
molecular weight
elastic modulus
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63134765A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01303447A (ja
Inventor
雅偉 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP63134765A priority Critical patent/JP2652874B2/ja
Publication of JPH01303447A publication Critical patent/JPH01303447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2652874B2 publication Critical patent/JP2652874B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08702Binders for toner particles comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • G03G9/08706Polymers of alkenyl-aromatic compounds
    • G03G9/08708Copolymers of styrene
    • G03G9/08711Copolymers of styrene with esters of acrylic or methacrylic acid

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真、静電印刷、静電記録印刷等に仕様
される静電荷像現像用トナーに関し、より詳細には定着
性及び耐オフセット性に優れ、しかも耐久性にも優れた
トナーに関する。
(従来技術) 従来、電子写真法を利用した複写機において、セレ
ン、有機光導電体を有する感光体に形成される静電潜像
を乾式現像法によって可視像化するために、定着用樹脂
中に着色剤等の添加剤が分散したトナーが用いられてい
る。
上記現像方法は、帯電、露光により上記感光体上に形
成された静電潜像を上記トナーで現像し、現像したトナ
ー像を転写紙等の支持体に転写するとともに、加熱ロー
ラ及び/または加圧ローラにより上記トナー像を支持体
に定着させ、上記静電潜像を可視化している。そして、
上記トナー像を支持体に転写した後、感光体上に残留す
るトナーをクリーニングするために、クリーニング部材
によって感光体上の残留するトナーを掻き取って、次の
画像形成プロセスに備えている。
上記トナーは定着用樹脂中に着色剤、電荷制御剤、要
すれば磁性粒子等のトナー特性付与剤が分散した1乃至
30μmの粒径の樹脂粒子であり、かかるトナーはキャリ
アと混合して現像剤を形成する二成分現像剤、トナーの
みによる一成分現像剤として静電潜像の現像に用いられ
ている。
これらトナーは現像工程においては、原稿画像を忠実
に再現するためには、現像器内でトナーは優れた流動性
を示し、各トナー粒子の帯電量を均一にし、未帯電及び
弱帯電粒子による潜像以外へのトナーの移行によるカブ
リの発生及び過剰帯電粒子による現像器内でのトナーの
蓄積や、潜像への付着量の減少による画像濃度の低下を
防止する必要がある。また、鮮明な画像を得る上で定着
工程においては転写材上に速やかに定着し、そしてトナ
ーが定着ローラ表面に転移して、以後の定着工程を通過
する転写材をローラ上のトナーによって汚す、所謂オフ
セット現像を発生しないことが必要である。
そこで、トナーの主要成分である定着用樹脂には微妙
な硬度及び熱溶融特性が要求され、着色剤等が分散され
た定着用樹脂を粉砕・分級して得られるトナーは、現像
器内の撹拌による機械的衝撃に対して微粉を発生するこ
となく、またトナー自体が凝集することなく良好な流動
性を示すことが必要であり、かた定着時には低温で速や
かに溶融すること、そして溶融時に溶融トナーが凝集性
を示すことが必要である。
そこで、従来より定着用樹脂として使用される重合体
の分子量及び分子量分布について多くの提案がなされて
いる。例えば特開昭56−16144号公報においては分子量
が103〜8×104及び105〜8×106のそれぞれの領域に少
なくとも1つの極大値をもつ定着用樹脂を使用すること
が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記公報によるトナーは確かに現像器
内での耐衝撃性や流動性等についてはある程度の効果が
得られるものの、定着時の溶融トナーの転写材への接着
力及び溶融トナー間の凝集性については、未だ満足いく
結果が得られておらず、またこのような見地からの考察
については触れられていない。
本発明は機械的強度及びトナーの流動性が良好であ
り、溶融トナーの転写材上への接着力及び耐オフセット
性に優れ、定着温度範囲が広く定着性にも優れた非磁性
トナーを得ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、少なくとも分子量分布のピークが8
×103以下と、5×105以上の領域にあり、貯蔵弾性率が
1×103dyn/cm2以上、損失弾性率が5×103dyn/cm2以下
のスチレン系樹脂を主要樹脂成分として含有する非磁性
トナーにより本発明の目的が達成される。
(作用) 本発明者らは、トナーの結着樹脂について検討を深め
ていったところ、単に結着樹脂の分子量分布だけでなく
樹脂自体の弾性率、詳しくは貯蔵弾性率と損失弾性率が
溶融トナーの定着時の転写材への接着力及び溶融トナー
間の凝集力に対して大きく寄与し、定着性能及び耐オフ
セット性に作用することを見出した。
ここでいう貯蔵弾性率、損失弾性率とは、一般的な粘
弾性をもつ物体の振動実験において定義される粘弾性特
性関数の1つであり、複素弾性率の実数部を貯蔵弾性
率、虚数部を損失弾性率という。以下、本発明を詳細に
説明する。
本発明に使用する重合体は、帯電性及び粉砕性に優れ
るスチレン系重合体であり、以下に記すスチレン系単量
体の1種以上の他の不飽和単量体のとの共重合体であ
り、スチレン系単量体としては、スチレン、α−メチル
スチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
p−エチルスチレン、p−メトキシスチレン、o、m、
p−クロロスチレン等を挙げることができ、他の不飽和
単量体としては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メタ
クリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアクリ
ル酸エチル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、σ−
ヒドロキシアクリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタクリ
ル酸エチル、エチレングリコールジメタクリル酸エステ
ル、テトラエチレングリコールジメタクリル酸エステル
等のアクリル系単量体や、例えばギ酸ビニル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル、例えばビ
ニル−n−ブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル、
ビニルシクロヘキサシルエーテル等のビニルエーテル
や、例えばブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の
ジオレフィン類や、例えばエチレン、プロピレン、イソ
ブチレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペン
テン−1等のモノオレフィン類等が挙げられる。また、
特にジビニルベンゼンは架橋剤として有用である。
本発明に使用される重合体は、重合温度、重合開始剤
の添加量などを調整することによって得られた分子量ピ
ークが10,000以下、特に5,000以下の低分子側にピーク
を持つ重合体と、分子量ピークが500,000以上、特に2,0
00,000以上の高分子側にピークを持った重合体とを混練
することによって得ることができる。各分子量ピークの
範囲を上記範囲にすることによって、低温での溶融性を
向上し、溶融時の流れ易さとトナーの機械的強度の低減
を高分子量側の重合体成分で補っている。
本発明者らは重合体の分子量における上述する考察の
上に溶融トナーの紙への接着性及び溶融時のトナー間の
凝集力に着目し、更に検討したところ、重合体の貯蔵弾
性率を1×103dyn/cm2以上とすることによって溶融時の
トナーの凝集力を増大し、溶融トナーの定着ローラへの
付着(高温オフセット)が極めて良好に防止でき、ま
た、損失弾性率を5×103dyn/cm2以下にすることにより
溶融トナーが転写材に速やかに浸透固着し、定着性が向
上すること見出した。
上述する弾性率は同様の分子量及び分子量分布を有す
る重合体であっても、重合体の共重合構造や構造単位に
よって異なるものであり、重合体そのもの特有の値であ
る。
上記貯蔵弾性率が、1×103dyn/cm2より低いと溶融ト
ナー間の凝集性が乏しくなり、特に高速・高温定着時に
オフセットを発生させやすくなる。また、損失弾性率が
5×103dyn/cm2より高くなると転写材への接着力を乏し
くして定着性が悪くなり、下限定着温度を上げてしま
う。
上記重合体にはトナーの定着性及び摩擦帯電性を向上
させるために、他の重合体を添加して結着樹脂としても
よく、例えば、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポ
リプロピレン、アイオノマー等のオレフィン系重合体、
ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポエアミド、ポリウレ
タン、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコ
ーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、フ
ェノール樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、キシレン樹
脂、ロジン変成マレイン酸樹脂、ロジンエステル、石油
樹脂、等の各種の重合体を使用することができる。
そして、上記スチレン系重合体を主成分とする結着樹
脂中に添加される着色剤としては、以下に記す種々の顔
料や染料(以下単に着色顔料と呼ぶ)を前記単量体に含
有させて使用できる。
黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラ
ック、アニリンブラック。
黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミ
ネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、
ネーブルスイエロー、テフトールイエローS、ハンザイ
エロー10G、ベンジジンイエローG、キノリンイエロー
レーキ、パーマネントイエローNGG、タートラジンレー
キ。
橙色顔料 赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレン
ジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イン
ダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK。
赤色顔料 ベンガラ、カドミュウムレッド、鉛丹、硫化水銀カド
ミウム、パーマネントオレンジ4R、リソールレッド、ピ
ラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レ
ーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレー
キ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリア
ントカーミン3B。
紫色顔料 マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイ
オレットレーキ。
青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビク
トリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フ
タロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーB
C。
緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーン
B、マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリ
ーンG。
白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。
体質顔料 パライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイ
トカーボン、タルク、アルミホワイト。
磁性材料顔料としては、例えば四三酸化鉄(Fe
3O4)、三二酸化鉄(γ−Fe2O3)、酸化鉄亜鉛(ZnFe2O
4)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5O12)、酸化カドミウ
ム(Gd3Fe5O12)、酸化鉄銅(CuFe2O4)、酸化鉄鉛(Pb
Fe12O19)、酸化鉄ネオジウム(NdFeO3)、酸化鉄バリ
ウム(BaFe12O19)、酸化鉄マグネシウム(MgFe2O4)、
酸化鉄マンガン(MnFe2O4)、酸化鉄ランタン(LaFe
O3)、鉄粉(Fe)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉(N
i)等が知られているが、本発明においてもこれら公知
の磁性材料の微粉末の任意のものを用いることができ
る。
前記結着樹脂と着色剤との量比はかなり大幅に変化さ
せ得るが、一般的に言って、結着樹脂100重量部当たり
1乃至30重量部、特に2乃至20重量部がこ好ましく使用
される。
また、トナーの帯電特性を制御するために電荷制御剤
を添加することもできる。例えば、ニグロシン、モノア
ゾ染料、亜鉛ヘキサデシルサクシネート、ナフトエ酸の
アルキルエステルまたはアルキルアミド、ニトロフミン
酸、N.N′−テトラメチルジアミンベンゾフェノン、N.
N′−テトラメチルベンジジン、トリアジン、サリチル
酸金属錯体等のこの分野で電荷制御剤と呼ばれる極性の
強い物質が使用される。これら電荷制御剤は結着樹脂10
0重量部当たり0.01乃至10重量部、特に0.1乃至5重量部
が好ましく使用される。
また、電荷制御性目的で極性基を有する重合体を添加
することもできる。
例えば、以下に記す極性単量体の単独重合体か、或い
は前述した重合性単量体と極性単量体との共重合体であ
ってもよい。
アニオン性単量体 本発明に使用されるアニオン性単量体としては、アク
リル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸、マレイン
酸、フマル酸等の不飽和二塩基酸、無水マレイン酸、無
水イタコン酸等の不飽和二塩基酸の無水物、スチレンス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−2メチルプロパン
スルホン酸、モノ−(2−メタクリロイルオキシエチ
ル)アシドホスフェート、2−メタクリルロイルオキシ
エチルコハク酸等を挙げることができる。
カチオン性単量体 ジメチルアミノ(メタ)アクリレート、ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリレート、N−アミノエチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート、ビニルピリジン、2−ビニ
ルイミダゾール、2−ヒドロキシ−3−アクリルオキシ
プロピルメチルアンモニウムクロライド等の含窒素単量
体等を挙げることができる。
上記極性単量体等からなる極性基含有重合体は、前述
した定着樹脂を形成し得る重合性単量体との溶解性及び
生成されたトナーの帯電特性等を考慮して適宜決定され
るが、一般に重合性単量体100重量部当たり0.1乃至10重
量部、使用される。
上記着色剤をはじめとする各種添加剤は前期結着樹脂
と公知の溶融混練機によって溶融混合し、得られた混練
組成物は冷却後、公知の粉砕装置によって粉砕され、更
に分級して好適な粒径のものを採取するか、或いは得ら
れた混練組成物を適当な溶剤に溶解して、スプレードラ
イ法によって造粒した後に分級して粒径が5乃至30μ
m、特に8乃至20μmのトナーとして使用する。
また、本発明のトナーには必要により、感光体を清浄
化するために研磨物質を添加してもよい。例えば、タル
ク、カオリン、硫酸バリウム等であってもよいが、ケイ
酸アルミニウム、表面処理したケイ酸アルミニウム、二
酸化チタン、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、チタ
ン酸バリウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロン
チウム、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウム、酸化亜
鉛等が好ましく、特に、コロイド状シリカ、表面処理し
た疎水性シリカが好ましい。上記研磨物質、特に疎水性
シリカの添加によりトナー、現像剤の流動性も良くな
る。上記研磨物質は平均粒径1乃至100μm特に、10乃
至30μmを有するものが好ましい。これら研磨物質は前
記トナー100重量部当たり0.01乃至1重量部添加するこ
とが好ましい。研磨物質の添加量が0.01重量部未満であ
ると、トナーの流動性が劣り、また1重量部を超えると
感光体が傷つき易くなる傾向にある。
また、トナーの電気抵抗を調整する目的でカーボンブ
ラック、酸化アルミニウム等をまぶして使用してもよ
い。これら電気抵抗調整剤はトナー100重量部当たり0.0
1乃至1重量部添加するのが好ましい。
以下、実施例及び比較例によって本発明を更に詳細に
説明する。尚、実施例及び比較例における弾性率は直径
3.0cmの平行円盤により、温度175℃〜177℃、周波数1.0
Hz、歪角度1.0degの条件下で岩本製作所製、レオペキシ
ーアナライザーRPX−705(商品名)で測定した値であ
る。
(実施例1) GPCで測定した分子量分布において、分子量のピーク
が8000と900000付近に極大点を持ち、貯蔵弾性率が3.0
×103、損失弾性率が2.0×103のスチレン−アクリル共
重合体100重量部、着色剤としてのカーボンブラック7
重量部、電荷制御剤としての負極性染料1重量部、オフ
セット防止剤としての低分子量ポリプロピレン0.5重量
部を加熱ロールミルにより溶融混合した後、粗粉砕、分
級して平均粒径が18μmのトナーを作成した。
そして、上記得られたトナーと平均粒径が50〜80μm
のフェライトキャリアと混合してトナー濃度4.5%の現
像剤とした。
上記現像剤を用いて、加熱圧着方式の定着装置を搭載
した高速複写機(A4横通し55枚/分)DC−5585(三田工
業社製、商品名)と、低速複写機(A4横通し20枚/分)
DC−2055(三田工業社製、商品名)にて画像複写を行
い、高温オフセット発生温度、定着強度依存温度(定着
率が90%になる温度)、5万枚の耐刷試験(DC−5585)
による現像器内のトナーの機械的強度と流動性の各項目
について評価した。
高温オフセット発生温度:各複写機の加熱ローラの設定
温度を100℃から2.5℃ずつ上げていき、トナー像が転写
された転写紙を通紙して転写紙上の先端部の画像を定着
した熱ローラ表面部分が、ローラの回転によって転写紙
の非画像部にトナー汚れを発生させるか否かでオフセッ
トの発生温度をもとめた。
定着強度依存温度:各複写機の加熱ローラの設定温度を
100℃から2.5℃ずつ上げていき、トナー像が転写された
転写紙を通紙して定着させ、その形成された定着画像に
対し、粘着テープを圧着してから剥離を行い、剥離前と
剥離後の定着画像の画像濃度を反射濃度計(東京電色
製)により測定することで求め、 により90%以上となる温度を求めた。
現像器内のトナー特性については、目視及び得られた
複写画像により判断した。
○:良、△:可、×:不良にて評価した。
微粉トナーの発生も少なく、流動性も良好に推移して
いた。
各項目の結果を表−1に示す。
(実施例2) GPCで測定した分子量分布において、分子量のピーク
が4900と2100000付近に極大点を持ち、貯蔵弾性率が2.5
×103で、損失弾性率が4.0×103であるスチレン−アク
リル共重合体100重量部、着色剤としてのカーボンブラ
ック8重量部、電荷制御剤としての負極性染料1重量
部、オフセット防止剤としての低分子量ポリプロピレン
0.5重量部を加熱ロールミルにより溶融混合した後、粗
粉砕、分級して平均粒径が17μmのトナーを作成した。
そして実施例1と同様にしてトナー濃度4.5%の現像
剤に調整して、画像複写をおこない各項目について評価
をおこなった。耐刷試験においては、50000枚の連続複
写を行っても、現像器内の微分の発生は殆どなく、また
トナーの流動性も良好で鮮明な画像が継続して得られ
た。
各結果を表−1に示す。
(実施例3) GPCで測定した分子量分布において、分子量のピーク
が6000と600000付近で極大点を持ち、貯蔵弾性率が1.5
×103で、損失弾性率が3.5×103のスチレン−アクリル
共重合体100重量部、着色剤としてのカーボンブラック
7重量部、電荷制御剤としての負極性染料1重量部、オ
フセット防止剤としての低分子量ポリプロピレン0.5重
量部を加熱ロールミルにより溶融混合した後、粗粉砕、
分級して平均粒径が18μmのトナーを作成した。
そして実施例1と同様にしてトナー濃度4.5%の現像
剤に調整して、画像複写を行い各項目について評価をお
こなった。また、50000枚の連続複写においては、現像
器内で微量の微粉が発生したが、トナー流動性も大きな
変動はなく満足できる画像であった。
各結果を表−1に示す。
(比較例1) GPCで測定した分子量分布において、分子量のピーク
が8000と900000付近に極大点を持ち、貯蔵弾性率が5.0
×102、損失弾性率が3.0×103のスチレン−アクリル共
重合体100重量部、着色剤としてのカーボンブラック7
重量部、電荷制御剤としての負極性染料1重量部、オフ
セット防止剤としての低分子量ポリプロピレン0.5重量
部を加熱ロールミルにより溶融混合した後、粗粉砕、分
級して平均粒径が19μmのトナーを作成した。
そして実施例1と同様にしてトナー濃度4.5%の現像
剤に調整して、画像複写を行い各項目について評価をお
こなった。50000枚の耐刷試験においては、現像器内に
微量の微粉の発生があり、また流動性も変動したが複写
画像にそれほど影響を与えるものではなかった。
各結果を表−1に示す。
(比較例2) GPCで測定した分子量分布において、分子量のピーク
が8000と1000000付近に極大点を持ち、貯蔵弾性率が2.5
×103、損失弾性率が6.0×103のスチレン−アクリル共
重合体100重量部、着色剤としてのカーボンブラック7
重量部、電荷制御剤としての負極性染料1重量部、オフ
セット防止剤としての低分子量ポリプロピレン0.5重量
部を加熱ロールミルにより溶融混合した後、粗粉砕、分
級して平均粒径が18μmのトナーを作成した。
そして実施例1と同様にしてトナー濃度4.5%の現像
剤に調整して、画像複写を行い各項目について評価をお
こなった。50000枚の耐刷試験においては、現像器内に
微量の微粉の発生があり、また流動性も変動したが複写
画像にそれほど影響を与えるものではなかった。
各結果を表−1に示す。
(比較例3) GPCで測定した分子量分布において、分子量のピーク
が8000と900000付近に極大点を持ち、貯蔵弾性率が5.3
×103、損失弾性率が6.2×103のスチレン−アクリル共
重合体100重量部、着色剤としてのカーボンブラック7
重量部、電荷制御剤としての負極性染料1重量部、オフ
セット防止剤としての低分子量ポリプロピレン0.5重量
部を加熱ロールミルにより溶融混合した後、粗粉砕、分
級して平均粒径が17μmのトナーを作成した。
そして実施例1と同様にしてトナー濃度4.5%の現像
剤に調整して、画像複写を行い各項目について評価をお
こなった。50000枚の耐刷試験においては、現像器内に
微量の微粉の発生があり、また流動性も変動したが複写
画像にそれほど影響を与えるものではなかった。
各結果を表−2に示す。
(比較例4) GPCで測定した分子量分布において、分子量のピーク
が11000と450000付近に極大点を持ち、貯蔵弾性率が3.2
×103、損失弾性率が2.5×103のスチレン−アクリル共
重合体100重量部、着色剤としてのカーボンブラック7
重量部、電荷制御剤としての負極性染料1重量部、オフ
セット防止剤としての低分子量ポリプロピレン0.5重量
部を加熱ロールミルにより溶融混合した後、粗粉砕、分
級して平均粒径が18μmのトナーを作成した。
そして実施例1と同様にしてトナー濃度4.5%の現像
剤に調整して、画像複写を行い各項目について評価をお
こなった。50000枚の耐刷試験においては、30000枚を越
えたころから画像濃度の低下が始まり、更には画像カブ
リが発生した。また、現像剤の流動性も不安定であっ
た。
各結果を表−2に示す。
(比較例5) GPCで測定した分子量分布において、分子量のピーク
が420000付近に極大点を持ち、貯蔵弾性率が4.2×103
損失弾性率が4.0×103のスチレン−アクリル共重合体10
0重量部、着色剤としてのカーボンブラック7重量部、
電荷制御剤としての負極性染料1重量部、オフセット防
止剤としての低分子量ポリプロピレン0.5重量部を加熱
ロールミルにより溶融混合した後、粗粉砕、分級して平
均粒径が18μmのトナーを作成した。
そして実施例1と同様にしてトナー濃度4.5%の現像
剤に調整して、画像複写を行い各項目について評価をお
こなった。50000枚の耐刷試験においては、30000枚を越
えたころから画像カブリが発生した。また、現像器内で
微粉トナーが発生して、また現像剤の流動性も著しく低
下した。
各結果を表−2に示す。
表より明らかなように、定着樹脂の分子量のピークが
少なくとも2つあり、そして各々のピークが限定された
分子量域に存在し、また貯蔵弾性率、損失弾性率が特定
値以上と特定値以下である定着用樹脂を使用することに
よって、定着性、耐オフセット性に優れ定着温度域を大
幅に拡大し、機械的強度、流動性にも優れたトナーが得
られることが分かる。
(発明の効果) 表からも明らかなように、本発明によれば、低温で定
着が可能となるとともに、定着時の溶融トナーの転写材
への接着力が強まり、更に、溶融トナーの凝集力も高ま
って定着可能温度域が広がり、定着率も著しく向上す
る。また、トナーの機械的強度及び流動性も良好である
ため,特に長期的な連続複写や高速複写においても鮮明
な画像が安定して得られる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも分子量分布のピークが8×103
    以下と、5×105以上の領域にあり、貯蔵弾性率が1×1
    03dyn/cm2以上、損失弾性率が5×103dyn/cm2以下のス
    チレン系樹脂を主要樹脂成分として含有することを特徴
    とする静電荷像現像用非磁性トナー。
JP63134765A 1988-05-31 1988-05-31 静電荷像現像用トナー Expired - Fee Related JP2652874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63134765A JP2652874B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 静電荷像現像用トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63134765A JP2652874B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 静電荷像現像用トナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01303447A JPH01303447A (ja) 1989-12-07
JP2652874B2 true JP2652874B2 (ja) 1997-09-10

Family

ID=15136038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63134765A Expired - Fee Related JP2652874B2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 静電荷像現像用トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2652874B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03274576A (ja) * 1990-03-26 1991-12-05 Sanyo Chem Ind Ltd 電子写真用トナーバインダー
JP2645503B2 (ja) * 1990-07-20 1997-08-25 三田工業株式会社 トナー
JPH0810355B2 (ja) * 1990-11-23 1996-01-31 三洋化成工業株式会社 電子写真用トナーバインダー
JPH0812483B2 (ja) * 1990-11-23 1996-02-07 三洋化成工業株式会社 電子写真用トナーバインダー
US5330871A (en) * 1990-11-29 1994-07-19 Canon Kabushiki Kaisha Toner for developing electrostatic image
JP2747126B2 (ja) * 1991-05-31 1998-05-06 三田工業株式会社 電子写真用トナー
DE69405663D1 (de) * 1993-07-30 1997-10-23 Sanyo Chemical Ind Ltd Bindemittelharz für elektrophotographische Toner und Toner, der dieses Bindemittelharz enthält
JP4135583B2 (ja) 2003-07-11 2008-08-20 富士ゼロックス株式会社 電子写真用トナー、画像形成方法、画像形成装置、およびトナーカートリッジ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5616144A (en) * 1979-07-17 1981-02-16 Canon Inc Developing powder
JPH0715594B2 (ja) * 1983-05-23 1995-02-22 株式会社東芝 静電荷像現像用トナー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01303447A (ja) 1989-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060257775A1 (en) Toner compositions with amino-containing polymers as surface additives
JP2652874B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3104883B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3023884B2 (ja) 耐スペント性及び転写効率に優れた二成分系磁性現像剤用トナー
JPH0876485A (ja) 二成分系現像剤
JP3023885B2 (ja) 耐スペント性及び転写効率に優れた二成分系磁性現像剤用トナー
JPH0876444A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876511A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876453A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876455A (ja) 二成分系現像剤
JPH07319202A (ja) 電子写真用現像剤
JP2003015365A (ja) 安定した摩擦電気特性を有する電子写真用トナー
JPH0876437A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876474A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876427A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876487A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876509A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876454A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876471A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876486A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876470A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876440A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876445A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876491A (ja) 二成分系現像剤
JPH0876456A (ja) 二成分系現像剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees