JP2647711B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2647711B2
JP2647711B2 JP1051392A JP5139289A JP2647711B2 JP 2647711 B2 JP2647711 B2 JP 2647711B2 JP 1051392 A JP1051392 A JP 1051392A JP 5139289 A JP5139289 A JP 5139289A JP 2647711 B2 JP2647711 B2 JP 2647711B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は魚釣用スピニングリールに関し、詳しくは強
制捲込みとドラッグ力を作用させてフライヤーの逆転に
より釣糸を繰り出すスピニングリールに関する。
(従来の技術とその問題点) 従来の魚釣用スピニングリールは、ハンドルの回動に
よってフライヤーが回転する一方、スプールが前後方向
に往復摺動し、フライヤーに設けられたベイルによって
釣糸がスプールに巻回されるものである。
そして、スプールに巻回された釣糸を、掛った魚との
やり取りにおいて繰り出す時はスプールに内蔵のドラッ
グ機構を強弱調節してスプールを逆転させるものであ
る。
しかしながら、上記した従来のスピニングリールにあ
っては釣糸を強制的に捲き取るようにするためにドラッ
グ力を最大にセットすると、魚が掛って逸走し、釣糸に
強力な張力が働いた時は釣糸が切断してしまい、かとっ
て瞬時にスプールに内蔵のドラッグ力を弱くするといっ
た操作は出来にくいものである。又、スプールが逆転し
て釣糸が繰り出されるため釣糸に縒りが生じ、釣糸が切
断し易くなるといった問題点を有する。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上述した従来の技術の有するこのような問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は強
制捲込みと、魚が掛った時のドラッグ力が作用した釣糸
の繰り出しをフライヤー逆転で行なうことが出来ると共
に、その切換えを外部より簡単に操作することが出来る
魚釣用スピニングリールを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明における魚釣用ス
ピニングリールは、ハンドルの回動により回転するピニ
オン歯車軸筒の所定位置にフライヤーを定着すると共
に、そのフライヤーとピニオン歯車軸筒との間に両者間
を断続するクラッチ機構を外部より操作自在ならしめて
介在し、前記フライヤーには一体回転する歯車を設け、
その歯車をドラッグ歯車及び一方向クラッチを介してド
ラッグワッシャを収容し、外部よりドラッグ力を強弱調
節自在としたドラッグケースと連係し、更にピニオン歯
車軸筒の中に貫挿通し、ハンドルの回動によって前後方
向に往復摺動するリールシャフト先端にスプールを固着
してなるものである。
上記クラッチ機構はピニオン歯車軸筒とフライヤーと
の間を断続し得るものであれば何れでも良く、その断続
の切換えは外部よりレバー操作等によって切換自在とす
る。
又、フライヤーと一体の歯車と噛合するドラッグ歯車
はその内側に内装した一方向クラッチによって正転方向
にはドラッグケースと分離し、逆転方向には一方向クラ
ッチが作用してドラッグケースと係合一体となり、ドラ
ッグケースの回転に対してドラッグワッシャ相互の摩擦
力が働くようになっている。
(作用) 上記手段によれば、クラッチ機構がONの状態では、ハ
ンドルの回動は主歯車を介してピニオン歯車軸筒へと伝
達され、そのピニオン歯車軸筒の回転はクラッチ機構を
介してフライヤーへ伝達されると共に、主歯車の回転は
歯車列等を介してリールシャフトを前後往復動させ、ス
プールを前後往復させる。尚この時、フライヤーと一体
の歯車に噛合するドラッグ歯車も回転されるが、このド
ラッグ歯車とドラッグケースとの間に介在された一方向
クラッチは係合しないためドラッグ歯車の回転で回転力
は断され、ドラッグ力は働かない。又、上記状態で仕掛
けに魚が掛り、魚の逸走に伴ない釣糸を介してフライヤ
ーに逆回転の力が作用しても、ピニオン歯車軸筒に一体
的に設けられた逆止め歯車に逆止め爪が掛合して逆回転
が阻止されていれば、フライヤーの逆回転は防止され
る。
一方、上記状態でクラッチ機構をOFFに切換え操作す
ると、フライヤーの逆回転はピニオン歯車軸筒へは伝達
されず、フライヤーのみが逆回転し、その回転は、ドラ
ッグ歯車とドラッグケースとが一方向クラッチで係合し
て一体回転を行ない、フライヤーの回転にドラッグ力が
働くことになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、ピニオン歯車軸筒とフライヤーとの間を断
続するクラッチ機構がONの状態を示し、リール脚2を一
体に連設した歯車ケース(リール本体)1内に、ハンド
ル(図示省略)の回動によって一体に回転する主歯車3
が収容され、その主歯車3は歯車ケース1の前部を貫通
して回転可能に軸承されたピニオン歯車軸筒4の後部に
形成されたピニオン歯車部4′に噛合され、そのピニオ
ン歯車軸筒4の前部にフライヤー5がベアリング6を介
して回転可能に支持されると共に、ピニオン歯車軸筒4
の前部に螺合するナットで定着されており、ピニオン歯
車軸筒4の中空孔にはリールシャフト7が前後方向に摺
動自在に貫挿通され、そのリールシャフト7の後部は歯
車列等の往復動機構8に連結され、リールシャフト7の
前部にはスプール9が定着保持されている。
又、上記ピニオン歯車軸筒4における歯車ケース1よ
り突出した部分の外側周面とフライヤー5に一体に形成
した軸筒部5′との間に両者間を断続するクラッチ機構
10が設けられている。クラッチ機構10はピニオン歯車軸
筒4の外側周面に小判型係合によって一体的に固着した
小判形スリーブ11と、そのスリーブ11が嵌合する円形孔
13aとスリーブ11と係合する小判形孔13bとを有し、外側
周面には軸筒部5′の凹条15と噛合する凸条14を突設し
たクラッチ切換スリーブ12、及びこのクラッチ切換スリ
ーブ12を外部より摺動操作する操作手段16とで構成され
ている。
上記操作手段16は、クラッチ切換スリーブ12を係合保
持するクラッチ摺動板17、そのクラッチ摺動板17を起伏
動させるクラッチ切換シャフト18、クラッチ切換シャフ
ト18を前後動させる操作レバー19、及びクラッチ切換シ
ャフト18を後退位置(クラッチON)に付勢するスプリン
グ20、更に、クラッチ切換スリーブ12をクラッチON状態
に付勢するスプリング21とで構成され、操作レバー19は
リール脚2の中程に軸22で軸支し、レバー19の先端はク
ラッチ切換シャフト18の後端に係着されている。又、ク
ラッチ摺動板17は略く字形に屈折され、その中程が歯車
ケース1の前面板に軸支されて一端がクラッチ切換スリ
ーブ12に、他端はクラッチ切換シャフト18に係着されて
いる。
又、フライヤー5の軸筒部5′の外周面には歯車23が
一体に形成され、その歯車23はドラッグ歯車24と噛合す
ると共に、そのドラッグ歯車24の内側には一方向クラッ
チ25を介してドラッグケース26が配置され、そのドラッ
グケース26と歯車ケース1の前面板との間にドラッグワ
ッシャ27及びスプリングワッシャ28が収容されている。
又、上記ドラッグケース26の中心にはドラッグシャフト
29が貫挿通され、そのドラッグシャフト29の先端にはナ
ット30が螺合されてドラッグケース26の抜け止めが行な
われ、ドラッグシャフト29の歯車ケース1より突出した
後端にはドラッグ調整摘まみ31が設けられ、ドラッグ調
整摘まみ31の回動によってドラッグシャフト29が前後摺
動し、ドラッグワッシャ27及びスプリングワッシャ28の
圧縮量が可変される。
図中、32はピニオン歯車軸筒4に一体的に固着された
逆止め歯車、33は逆止め歯車32に対して係脱する逆止め
爪、34は逆止め爪33を逆止め歯車32に対して係脱切換え
る切換レバー、35はフライヤー5に取付けたベイルであ
る。
上記の構成により、クラッチ機構10をONとし、逆止め
をONとした状態でハンドルを回動すると、その回転力は
主歯車→ピニオン歯車4′→ピニオン歯車軸筒4→小判
型スリーブ11→クリッチ切換スリーブ12→フライヤー5
と伝達されて、フライヤー5は正回転する一方、リール
シャフト7は前後方向に往復されてスプール9は前後往
復され、それによって釣糸はスプール9に捲き取られ
る。
上記状態において仕掛けに魚が掛り、その魚の逸走に
伴ないフライヤー5に逆回転の力が作用した時、第2図
の如く操作レバー19の上方へ引き上げると、クラッチ切
換シャフト18は前方に押し出され、クラッチ摺動板17を
揺動させ、それに伴なってクラッチ切換スリーブ12は後
方に引き戻され、ピニオン歯車軸筒4に固着された小判
型スリーブ11との係合が解除される。即ち、クラッチ切
換スリーブ12が後退することにより小型型スリーブ11と
係合していた小判形孔13bは小判型スリーブ11より外
れ、円形孔13aが小判型スリーブ11の位置に対応し、ク
ラッチ切換スリーブ12は小判型スリーブ11に対して回動
自在となる。
従って、フライヤー5とクラッチ切換スリーブ12は一
体となって逆回転するが、ピニオン歯車軸筒4には伝達
されず、ハンドルは静止状態を保持する。そして、フラ
イヤー5の回転は歯車23を介してドラッグ歯車24に伝達
され、そのドラッグ歯車24の回転方向は一方向クラッチ
25をドラッグケース26と係合する方向に働き、ドラッグ
歯車24とドラッグケース26は一方向クラッチ25で係合一
体化される。
しかも、ドラッグケース26に収容されているドラッグ
ワッシャ27,スプリングワッシャ28の面圧はドラッグ調
整摘まみ31の回動によって強弱可変でき、ドラッグケー
ス26の回転時に働く負荷を調整できる。
依って、そのドラッグ力がドラッグ歯車24を介してフ
ライヤー5の逆回転に働き、魚とのやりとりに作用し、
設定ドラッグ力よりも張力が強ければフライヤー5は逆
回転して釣糸が繰り出され、張力が弱ければスプールか
ら繰り出た長さのままで魚は逸走する。そして、魚の逸
走が止まり、張力が弱まった時は操作レバー19を引き上
げを解除すれば、クラッチONの状態に復帰し、ハンドル
の回動によって釣糸をスプール9に捲き取り得ることが
出来る。更に、操作レバー19を引き上げてクラッチOFF
とし、フライヤー5の逆回転にドラッグ力が作用するよ
うにした時、フライヤー5の逆回転で繰り出る釣糸は巻
き取り時と逆の軌跡をたどって出るため釣糸には縒りが
生じない。
(発明の効果) 本発明の魚釣用スピニングリールは以上詳述した如
く、ハンドルの回動により回転するピニオン歯車軸筒の
所定位置にフライヤーを定着すると共に、そのフライヤ
ーとピニオン歯車軸筒との間に両者間を断続するクラッ
チ機構を外部より操作自在ならしめて介在し、前記フラ
イヤーには一体回転する歯車を設け、その歯車をドラッ
グ歯車及び一方向クラッチを介してドラッグワッシャを
収容し、外部よりドラッグ力を強弱調節自在としたドラ
ッグケースと連係し、更にピニオン歯車軸筒の中に貫挿
通し、ハンドルの回動によって前後方向に往復摺動する
リールシャフト先端にスプールを固着したものであるか
ら、クラッチ機構をOFFとすることでフライヤーの逆回
転を可能とし、しかもその逆回転に対してドラッグ力
(負荷)を作用させることが出来るため、魚とのやりと
りをスムーズに行なうことが出来る。
そして、ドラッグ力に抗して繰り出る釣糸はフライヤ
ーが逆回転して行なわれるため、釣糸の捲き取り時と逆
の軌跡をたどって行われ、釣糸に縒りが生じないため、
釣糸を長期にわたって使用でき、経済的効果も期待出来
る。
更に、フライヤーの逆回転に作用するドラッグ力は一
方向クラッチでフライヤーの逆回転時のみ作動するた
め、釣糸を捲き取るフライヤーの正回転には全く作用せ
ず、軽快に回転出来る。尚、クラッチ機構の操作手段を
リール脚付近に設けたレバーとした時はON/OFF切換えを
迅速に行なうことが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はクラッチONの状
態を示す1部切欠正面図、第2図はクラッチOFFに切換
えた状態の一部切欠正面図、第3図は第1図の(3)−
(3)線に沿える断面図、第4図は第1図の(4)−
(4)線に沿える断面図である。 図中、 4:ピニオン歯車軸筒 5:フライヤー 7:リールシャフト 9:スプール 10:クラッチ機構 23:フライヤーと一体の歯車 24:ドラッグ歯車 25:一方向クラッチ 26:ドラッグケース 27:ドラッグワッシャ 28:スプリングワッシャ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルの回動により回転するピニオン歯
    車軸筒の所定位置にフライヤーを定着すると共に、その
    フライヤーとピニオン歯車軸筒との間に両者間を断続す
    るクラッチ機構を外部より操作自在ならしめて介在し、
    前記フライヤーには一体回転する歯車を設け、その歯車
    をドラッグ歯車及び一方向クラッチを介してドラッグワ
    ッシャを収容し、外部よりドラッグ力を強弱調節自在と
    したドラッグケースと連係し、更にピニオン歯車軸筒の
    中に貫挿通し、ハンドルの回動によって前後方向に往復
    摺動するリールシャフト先端にスプールを固着したこと
    を特徴とする魚釣用スピニングリール。
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JP2886060B2 (ja) * 1993-10-21 1999-04-26 ダイワ精工株式会社 魚釣用スピニングリールにおけるドラグ装置
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