JP2647244B2 - γ―メタクリロキシプロピルシラン化合物の製造方法 - Google Patents

γ―メタクリロキシプロピルシラン化合物の製造方法

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JP2647244B2 JP2249285A JP24928590A JP2647244B2 JP 2647244 B2 JP2647244 B2 JP 2647244B2 JP 2249285 A JP2249285 A JP 2249285A JP 24928590 A JP24928590 A JP 24928590A JP 2647244 B2 JP2647244 B2 JP 2647244B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、γ−メタクリロキシプロピルシラン化合物
の製造方法に関し、さらに詳しくは、アリルメタクリレ
ートとヒドロシラン化合物とを一段階で反応させるに際
して、反応系内および蒸留精製中にゲル化を起こさせる
ことなく高収率でγ−メタクリロキシプロピルシラン化
合物を製造する方法に関する。
発明の技術的背景 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのγ
−メタクリロキシプロピルシラン化合物は、無機物に反
応する加水分解性基とともに、有機官能性基であるメタ
クリロキシ基を有しており、シランカップリング剤とし
て多用されている。
このようなγ−メタクリロキシプロピルシラン化合物
の製造方法としては、例えばアリルメタクリレートとト
リクロロシランとを白金触媒の存在下に反応させ、得ら
れた反応生成物をアルコール処理することによりγ−メ
タクリロキシプロピルトリアルコキシシランを単離する
方法が知られている。
しかしながら、このような方法では、γ−メタクリロ
キシプロピルトリアルコキシシラン合成中に腐食性の塩
化水素が発生するため、この塩化水素の除去工程が不可
欠になる他、製品中の塩素含有量が高くなるという問題
があった。
塩化水素の除去工程を必要とせず、かつ製品中の塩素
含有量が大となる恐れがない方法としては、アリルメタ
クリレートとトリアルコキシシランなどのヒドロシラン
化合物とを白金触媒の存在下で一段階で反応(ヒドロシ
リル化反応)させ、ついで反応生成物を蒸留精製する方
法が知られている。
ところが、このような方法では、アリルメタクリレー
トとヒドロシラン化合物との反応中、あるいは反応生成
物の精製中に、原料であるアリルメタクリレートあるい
は反応生成物であるγ−メタクリロキシプロピルシラン
化合物が重合してゲル化するという問題があった。反応
系内および精製中にゲル化が起こることにより、γ−メ
タクリロキシプロピルシラン化合物の生成率が低下して
しまう他、生成したゲルが溶媒に解けにくいため取り除
き難く、γ−メタクリロキシプロピルシラン化合物を効
率よく蒸留単離することが困難となる。
そこでこのゲルの生成を防止するために、重合防止剤
としての2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノンおよび触媒
としてのクロロ白金酸溶液などを含むトルエン溶液に、
ヒドロシラン化合物とアリルメタクリレートとを同時に
導入する方法が提案されている(米国特許第3,258,477
号明細書参照)。しかしながらこの方法では、溶媒とし
てのトルエンを大量に用いるため、経済的に不利になる
という問題があった。
さらに、従来より種々の重合防止剤、例えばヒンダー
ドフェノールなどのフェノール化合物、ジフェニレンジ
アミンなどの芳香族アミン化合物、フェノチアジンなど
の芳香族硫黄化合物などを用いた方法(特開昭62−2839
83号公報および特開昭63−188689号公報参照)が提案さ
れているが、未だ充分に反応系内および蒸留精製中での
ゲルの生成を防止できておらず、さらに有効に上記ゲル
化を防止する方法が要請されている。
発明の目的 本発明は、このような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであり、アリルメタクリレートとヒドロ
シラン化合物とを白金触媒の存在下一段階で反応させる
際に、反応系内および蒸留精製中のゲル化を有効に防止
でき、安価で収率が良好なγ−メタクリロキシプロピル
シラン化合物の製造方法を提供することを目的としてい
る。
発明の概要 本発明に係るγ−メタクリロキシプロピルシラン化合
物の製造方法は、アリルメタクリレートと、ヒドロシラ
ン化合物との反応を、白金触媒の存在下、下記式[A]
で示されるポリフェノール誘導体のアクリル酸エステル
およびメタクリル酸エステルと、下記式[B]で示され
るフェノール誘導体のアクリル酸エステルおよびメタク
リル酸エステルとからなる群から選択される少なくとも
一種を共存させて行ない反応生成物を得ることを特徴と
している。
(ただし、上記式[A]および式[B]中、R1およびR2
は水素またはアルキル基であって、同一であっても異な
っていてもよく、R3はメチレン基またはアルキル置換さ
れたメチレン基であり、複数のYの内少なくとも1つは
式CH2CHCO−または式CH2C(CH3)CO−で表される基であ
り、かつ他のYの内少なくとも1つは水素であり、nは
0または1である。) 本発明に係るγ−メタクリロキシプロピルシラン化合
物の製造方法によれば、アリルメタクリレートとヒドロ
シラン化合物とを白金触媒の存在下で反応させるに際し
て、上記式[A]で示されるポリフェノール誘導体のア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルと、上記
式[B]で示されるフェノール誘導体のアクリル酸エス
テルおよびメタクリル酸エステルとからなる群から選択
される少なくとも一種を共存させているので、反応系内
および蒸留精製中でのゲル生成を有効に防止でき、収率
よくγ−メタクリロキシプロピルシラン化合物を製造で
きる。
発明の具体的な説明 以下、本発明に係るγ−メタクリロキシプロピルシラ
ン化合物の製造方法について具体的に説明する。
本発明に係るγ−メタクリロキシプロピルシラン化合
物の製造方法では、アリルメタクリレートと、ヒドロシ
ラン化合物との反応を、白金触媒の存在下、特定の重合
防止剤を共存させて行なっている。
本発明で用いられるヒドロシラン化合物とは、Si−H
結合を少なくとも1つ有する化合物を意味し、例えば下
記式[I]、[II]または[III]で示される化合物で
ある。
(式中、R4、R5およびR6は、それぞれ同一であっても異
なっていてもよく、アルキル基またはアルコキシ基であ
る。) (式中、R7は水素またはメチル基であり、R7の少なくと
も1つは水素であり、nは0〜300の整数である。) (式中、mは3〜10の整数である。) 上記式[I]、[II]または[III]で示さヒドロシ
ラン化合物としては、具体的には、トリエトキシシラ
ン、トリメトキシシラン、トリメチルシラン、トリエチ
ルシラン、トリプロポキシシラン、トリブトキシシラ
ン、メチルジメトキシシラン、エチルジメトキシシラ
ン、メチルジエトキシシラン、ジメチルメトキシシラ
ン、トリオクチロキシシラン、メチルジオクチロキシシ
ラン、ジメチルオクチロキシシラン、1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン、ペンタメチルジシロキサン、α,
ω−ジヒドロポリシロキサン、分子鎖中間にSi−H結合
を有するポリシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシク
ロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチルシクロ
ペンタシロキサンなどを挙げることができる。
本発明に係るγ−メタクリロキシプロピルシラン化合
物の製造方法では、このようなアリルメタクリレートと
ヒドロシラン化合物とは、モル比(アリルメタクリレー
ト/ヒドロシラン化合物のヒドロシリル基)で、通常0.
66/1.5、好ましくは0.83/1.2の量で用いられる。
また本発明では、白金触媒として、ヒドロシリル化反
応に従来より用いられている白金触媒のいずれを用いて
もよいが、具体的には、塩化白金酸、ジクロロビス(ア
セトニトリル)白金(II)、ジクロロジエチレン白金
(II)、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)白金(I
I)、白金ビニルシロキサン錯体および白金活性炭、白
金アルミナなどの担持された白金などを用いることがで
きる。
このような白金触媒は、アリルメタクリレートに対し
て通常1×10-7〜1×10-3モル、好ましくは1×10-6
1×10-4モルの量で用いられる。
本発明に係るγ−メタクリロキシプロピルシラン化合
物の製造方法では、上記のようなヒドロシラン化合物と
アリルメタクリレートとを、上記白金触媒の存在下で反
応させる際に、重合防止剤として下記式[A]で示され
るポリフェノール誘導体のアクリル酸エステルおよびメ
タクリル酸エステルと、下記式[B]で示されるフェノ
ール誘導体のアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エ
ステルとからなる群から選択される化合物を用いてい
る。
ただし、上記式[A]中、R1およびR2は水素またはア
ルキル基であって、同一であっても異なっていてもよ
く、R3はメチレン基またはアルキル置換されたメチレン
基である。複数のYの内少なくとも1つは式CH2CHCO−
または式CH2C(CH3)CO−で表される基であり、かつ他
のYの内少なくとも1つは水素である。また、nは0ま
たは1である。
すなわち、上記式[A]で示されるポリフェノール誘
導体のアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル
は、式CH2CHCOO−または式CH2C(CH3)COO−で表される
基にて置換された芳香環を少なくとも1個有し、かつOH
基にて置換された芳香環を少なくとも1個有するポリフ
ェノール誘導体である。
また、上記式[B]で示されるフェノール誘導体のア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルは、芳香
環が式CH2CHCOO−または式CH2C(CH3)COO−で表される
基にて置換されるとともに、さらにOH基にて置換された
フェノール誘導体である。
このようなポリフェノール誘導体あるいはフェノール
誘導体のエステルとしては、具体的には、以下に示すよ
うな化合物を例示できる。
(1)2,6−ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−
5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルメタクリレ
ート (2)2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−エ
チルベンジル)−4−エチル−6−t−ブチルフェニル
メタクリレート (3)2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メ
チルベンジル)−4−メチル−6−t−ブチルフェニル
アクリレート (商品名:Sumilizer GM、住友化学工業社製) (4)2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メ
チルベンジル)−4−メチル−6−t−ブチルフェニル
メタクリレート (5)2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルメ
チルベンジル)−4,6−ジ−t−ブチルフェニルメタク
リレート (6)2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニルメタク
リレート ただし、上記式中、tBuは、−C(CH3を示す。
本発明で用いられるポリフェノール誘導体のエステル
およびフェノール誘導体のエステルは、単独で用いても
二種以上を組み合わせて用いてもよく、その合計量にお
いて、アリルメタクリレートに対して、通常1ppm〜20重
量%、好ましくは10ppm〜5重量%の量で用いられる。
本発明に係るγ−メタクリロキシプロピルシラン化合
物の製造方法では、上記のような原料、触媒、重合防止
剤などを用いてγ−メタクリロキシプロピルシラン化合
物を製造するが、この際反応溶媒は用いても用いなくて
もよい。
本発明で用いられる反応溶媒としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族化合物、ヘキサン、ヘプ
タンなどの脂肪族化合物、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル化合物を例示することができる。
また、本発明の方法では、γ−メタクリロキシプロピ
ルシラン化合物を製造する際の反応温度は、40〜140
℃、好ましくは50〜120℃であり、原料、触媒および重
合防止剤などの添加順序は特に限定されない。さらに、
本発明の方法では、酸素雰囲気のほか、窒素雰囲気であ
っても、γ−メタクリロキシプロピルシラン化合物を製
造することができる。
本発明では、このようにしてアリルメタクリレートと
ヒドロシラン化合物とを反応させて得られた反応生成物
から蒸留精製することによりγ−メタクリロキシプロピ
ルシラン化合物が単離されるが、蒸留精製の際に上記ポ
リフェノール誘導体のエステルおよびフェノール誘導体
のエステルからなる群から選択される少なくとも一種を
加えることにより、さらに有効にゲルの生成を抑えるこ
とができる。なお、蒸留精製時に添加するポリフェノー
ル誘導体のエステルおよびフェノール誘導体のエステル
は、上記式[A]または式[B]で示される化合物から
選択されるかぎり、アリルメタクリレートとヒドロシラ
ン化合物の反応時に共存させる化合物と同一であっても
異なっていてもよい。
蒸留精製時に反応生成物に加えられる上記ポリフェノ
ール誘導体のエステルおよびフェノール誘導体のエステ
ルは、その合計量において、通常、アリルメタクリレー
トに対して1ppm〜20重量%、好ましくは10ppm〜10重量
%である。
発明の効果 本発明に係るγ−メタクリロキシプロピルシラン化合
物の製造方法によれば、アリルメタクリレートとヒドロ
シラン化合物とを白金触媒の存在下で反応させるに際し
て、上記式[A]で示されるポリフェノール誘導体のア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルと、上記
式[B]で示されるフェノール誘導体のアクリル酸エス
テルおよびメタクリル酸エステルとからなる群から選択
される少なくとも一種を共存させているので、反応系内
および蒸留精製中でのゲル生成を有効に防止でき、収率
よくγ−メタクリロキシプロピルシラン化合物を製造で
きる。また、蒸留精製時、反応生成物にさらに上記式
[A]で示されるポリフェノール誘導体のアクリル酸エ
ステルおよびメタクリル酸エステルと、上記式[B]で
示されるフェノール誘導体のアクリル酸エステルおよび
メタクリル酸エステルとからなる群から選択される少な
くとも一種を加えることにより、より有効にゲル生成を
防止することが可能である。
以下実施例により、本発明に係るγ−メタクリロキシ
プロピルシラン化合物の製造方法をさらに具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されない。また、
実施例中の%は、アリルメタクリレート基準のモル%で
ある。
実施例1 還流冷却管、撹拌機、温度計および滴下ロートを備え
た窒素置換した4つ口フラスコに、アリルメタクリレー
ト126g、塩化白金(IV)酸のイソプロパノール溶液0.1m
l(白金としての10-5molに相当する)、ラジカル重合防
止剤としての2,6−ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブ
チル−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルメタ
クリレート2.0gを導入した。
次にこのフラスコを油加熱槽で80℃に加熱した後、12
2gのトリメトキシシランを滴下ロートより1時間かけて
滴下した。その後、80℃で3時間加熱し続けた。
ガスクロマトグラフィーで反応生成物を分析したとこ
ろ、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが
85%の収率で得られたことがわかった。また、反応生成
物をGPC分析したところ、分子量1,000以上の重合物は存
在しなかった。
実施例2 重合防止剤として、2−(2−ヒドロキシ−3−t−
ブチル−5−メチルベンジル)−4−メチル−6−t−
ブチルフェニルアクリレート1.5gを用い、トリメトキシ
シラン滴下後の加熱を100℃で1時間かけて行なった以
外は、実施例1と同様の方法で反応を行なった。
ガスクロマトグラフィーで反応生成物を分析したとこ
ろ、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが
84%の収率で得られたことがわかった。また、反応生成
物をGPC分析したところ、分子量1,000以上の重合物は存
在しなかった。
比較例1 実施例1で重合防止剤を添加しない以外は、実施例1
と同様の方法で反応を行なった。
トリメトキシシランを約1/5滴下した時点でフラスコ
内の反応混合物が完全にゲル化を起こした。
比較例2 重合防止剤として、p−メトキシフェノール2.0gを用
い、反応溶媒として、トルエン500mlを用いた以外は、
実施例1と同様の方法で反応を行なった。
ガスクロマトグラフィーで反応生成物を分析したとこ
ろ、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが
62%の収率で得られたことがわかった。また、反応生成
物をGPC分析したところ、分子量50,000以上の重合物が1
8%存在することがわかった。
実施例3〜8 表1に示される重合防止剤およびヒドロシラン化合物
を用い、かつ表1の温度で反応を行なった以外は実施例
1と同様の方法で反応を行なった。
反応生成物のガスクロマトグラフィー分析およびGPC
分析の結果を表1に示す。
実施例9 塩化白金(IV)酸のイソプロパノール溶液0.1mlを、
1,3−ジビニルテトラメチルシロキサン白金錯体のトル
エン溶液0.2ml(白金として10-5molに相当する)に代え
た以外は、実施例1と同様の方法で、反応を行なった。
ガスクロマトグラフィーで反応生成物を分析したとこ
ろ、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが
86%の収率で得られたことがわかった。また、反応生成
物をGPC分析したところ、高分子量重合物は存在しなか
った。
実施例10 塩化白金(IV)酸のイソプロパノール溶液0.1mlを、
ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)白金(II)3.5mg
に代えた以外は、実施例3と同様の方法で反応を行なっ
た。
ガスクロマトグラフィーで反応生成物を分析したとこ
ろ、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランが
84%の収率で得られたことがわかった。また、反応生成
物をGPC分析したところ、高分子量重合物は存在しなか
った。
実施例11 ヒドロシラン化合物として、下記式で示されるポリメ
チルハイドロジェンシロキサン(100cSt,SiH基含有量10
%)500gを用いた以外は、実施例1と同様の方法で、反
応を行なった。
ガスクロマトグラフィーで反応生成物を分析したとこ
ろ、アリルメタクリレートの転化率が92%であることが
わかった。また、反応生成物をGPC分析したところ、高
分子量の重合物は存在しなかった。
実施例12 反応溶媒として、トルエン100mlを用いた以外は、実
施例1と同様の方法で反応を行なった。
ガスクロマトグラフィーで反応生成物を分析したとこ
ろ、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが
88%の収率で得られたことがわかった。また、反応生成
物をGPC分析したところ、高分子量の重合物は存在しな
かった。
実施例13 反応溶媒として、n−ヘキサン200mlを用いた以外
は、実施例2と同様の方法で反応を行なった。
ガスクロマトグラフィーで反応生成物を分析したとこ
ろ、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが
88%の収率で得られたことがわかった。また、反応生成
物をGPC分析したところ、高分子量の重合物は存在しな
かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 石井 正明 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡1丁目3番 1号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 塩沢 光治 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡1丁目3番 1号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 奥村 義治 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡1丁目3番 1号 東燃株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−283983(JP,A) 特開 昭63−188689(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アリルメタクリレートとヒドロシラン化合
    物との反応を、白金触媒の存在下、下記式[A]で示さ
    れるポリフェノール誘導体のアクリル酸エステルおよび
    メタクリル酸エステルと、下記式[B]で示されるフェ
    ノール誘導体のアクリル酸エステルおよびメタクリル酸
    エステルとからなる群から選択される少なくとも一種を
    共存させて行ない反応生成物を得ることを特徴とするγ
    −メタクリロキシプロピルシラン化合物の製造方法。 (ただし、上記式[A]および[B]中、R1およびR2
    水素またはアルキル基であって、同一であっても異なっ
    ていてもよく、R3はメチレン基またはアルキル置換され
    たメチレン基であり、複数のYの内少なくとも1つは式
    CH2CHCO−または式CH2C(CH3)CO−で表される基であ
    り、かつ他のYの内少なくとも1つは水素であり、nは
    0または1である。)
  2. 【請求項2】上記反応生成物に、さらに上記式[A]で
    示されるポリフェノール誘導体のアクリル酸エステルお
    よびメタクリル酸エステルと、上記式[B]で示される
    フェノール誘導体のアクリル酸エステルおよびメタクリ
    ル酸エステルとからなる群から選択される少なくとも一
    種を加え、次いで蒸留精製する請求項第1項に記載のγ
    −メタクリロキシプロピルシラン化合物の製造方法。
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