JP2639089B2 - 脱水洗濯機 - Google Patents

脱水洗濯機

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JP2639089B2 JP1088836A JP8883689A JP2639089B2 JP 2639089 B2 JP2639089 B2 JP 2639089B2 JP 1088836 A JP1088836 A JP 1088836A JP 8883689 A JP8883689 A JP 8883689A JP 2639089 B2 JP2639089 B2 JP 2639089B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、モータの冷却性を確保し、モータの防振を
向上させ、低騒音化を図った脱水洗濯機に関するもので
ある。
従来の技術 第5図は従来の脱水洗濯機の全体の断面図を示すもの
である。図において、1は底部に開口部2を有する脱水
洗濯機の本体、3は脱水孔4を有する回転槽、5は回転
槽3を内部に回転自在に設置した水槽である。6は回転
槽3の中央底部に設けられた撹拌翼、7は伝達機構部
で、内部に洗濯時の減速ギアおよび洗濯・脱水の切り替
えクラッチ,脱水時のブレーキを内蔵している。8は水
槽5の底部に取り付けられたモータで、このモータ8の
動力はモータプーリ9,ベルト10,インペラープーリ11を
介して伝達機構部7に伝達される。また、モータプーリ
9は上部にモータ冷却用の冷却ファン12を設けている。
13は本体1より吊り下げられた防振機構で、水槽5を懸
垂防振支持している。14は足で、本体1の底部の四隅に
固定されている。15は本体カバーで、本体1の上部に取
り付けられており、洗濯物の投入口16や操作部(図示せ
ず)が設けられている。17は設置面である。
以上のように構成された洗濯機について以下その動作
を説明する。洗濯は、回転槽3に洗濯物と洗濯水を入
れ、伝達機構部7の切り替えクラッチを洗濯側にし、モ
ータ8の回転をモータプーリ9,ベルト10,インペラープ
ーリ11,伝達機構部7を介して、撹拌翼6に伝達するこ
とにより行なう。また、脱水は、洗濯物を回転槽3に入
れ、伝達機構部7の切り替えクラッチを脱水側にし、モ
ータ8の回転をモータプーリ9,ベルト10,インペラープ
ーリ11,伝達機構部7を介して、回転槽3に伝達するこ
とにより行なう。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、特に脱水行程
において、モータ8に発生する電気的振動(電源周波数
の2倍の周波数を基本とする高調波振動)が、回転槽3
や水槽5等に伝達されることで、これらが発音体とな
り、騒音を発生することになる。もちろん、洗濯中にも
上記した作用で騒音を増大させることになるが、回転槽
3や水槽5に洗濯水が入っていることで、音が発生しに
くくなっており、騒音レベルは脱水に比べて少ない。
そこで、このモータ8から発生する電気的振動が回転
槽3等に伝達されないようモータ8を防振する方法が考
えられる。しかし、第6図のようにモータ8の軸受け部
18a,18bを単に弾性体19a,19bで支持し防振した場合はモ
ータ8の冷却孔20a,20bを弾性体19a,19bで覆ってしま
い、モータ8のロータ軸21に設けられた冷却ファン12で
作られる冷却風(矢印A)を遮断しモータ8の冷却性能
を低下させるという問題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、脱水中
にモータから発生する電気的振動の防振性能を向上さ
せ、発音体となる回転槽や水槽に伝達される電気的振動
を低減し、騒音を下げるとともにモータの冷却性能を確
保すること、さらに、モータのロータ軸近傍で防振する
ことにより、弾性体の見かけのばね定数を低減し、防振
性能をよりいっそう向上させることを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するための本発明の技術的手段は、本
体内に防振機構により懸垂防振支持した水槽と、この水
槽内に回転自在に配した回転槽と、この回転槽を回転駆
動するとともにロータ軸に冷却ファンを有するモータ
と、前記モータの軸受けに設けられたロータ軸を囲む管
状の突起と、前記水槽下面に設けられた保持部材と、前
記モータの軸受近傍および前記保持部材に設けられた冷
却孔とを備え、前記保持部材は弾性体を介して前記モー
タの突起を支持するものである。
作用 技術的手段によって、モータのロータ軸近傍に軸受け
から設けられた突起を保持する弾性体で、回転時にモー
タで発生する電気的振動を防振し、発音体となる回転槽
や水槽にモータからの電気的振動の伝達が低減され、騒
音を下げることができる。また、径の小さいロータ軸近
傍で防振しているため、弾性体へのトルクの加わり方が
大きくなり、結果として同じトルクで弾性体をより大き
く変形させることができる。即ち、ロータ軸近傍での防
振は、弾性体の見かけのばね定数を下げることができ、
回転方向に発生する電気的振動の防振性能がよくなる。
よって、弾性体は小型のもので充分であり、安価なもの
となる。さらに、冷却孔の内部にある軸受け外平面に弾
性体を設けることができるため、軸受け近傍にある冷却
孔を弾性体で遮断し、モータの冷却性能を損なうことが
無い。
実 施 例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の実施例における脱水洗濯機のモータ
の取り付け状態を示す断面図、第2図は同要部斜視図で
ある。図において、5は水槽で、下面にボス22を介して
補強板23を取り付けている。12は遠心タイプの冷却ファ
ンで、下部にモータプーリ9を形成し、モータ31のロー
タ軸21に取り付けている。30a,30bは冷却孔で、モータ3
1の上面および下面に設けられている。32a,32bは円管状
の突起で、ロータ軸21近傍に軸受け33a,33bの外面から
形成されており、その外周面は弾性体34a,34bで、支持
されている。35a,35bは保持金具で、上記弾性体34a,34b
の外周を支持し、補強板23にボルト29にて取り付け、モ
ータ31を水槽5の下面に固定している。36a,36bは保持
金具35a,35bに設けられた風穴である。
以上のように構成された脱水洗濯機の動作について説
明する。
本実施例は、モータ31の水槽5への取り付けに際し、
モータ31のロータ軸21近傍に設けられた突起32a,32bを
弾性体34a,34bで支持し、さらに、これを保持金具35a,3
5b等にて水槽5に固定する構成がとられている。このた
め、脱水および洗濯において、モータ31から発生する電
気振動を弾性体34a,34bが防振し、発音体となる水槽5
等に伝達される電気的振動を低減するため低騒音化が図
れることになる。この防振効果は、モータ31の最も径の
小さい部分で防振しているため、電気的振動の主成分を
なす回転方向の振動成分に対しては見かけのバネ定数が
低減し、より柔軟な支持ができ、防振性能を向上させる
ことになる。したがって、弾性体34a,34bは小型化する
ことができ、結果としてコストダウンを図ることができ
る。また、本実施例では、冷却孔36a,36bの内周の軸受
け33a,33bに設けられた突起32a,32bを弾性体34a,34bで
防振しているため、弾性体34a,34bで冷却孔30a,30bを塞
ぐことが無いため、従来と同様に冷却孔30a,30bと風穴3
6a,36bあるいは保持金具35a,35bの側面を通して冷却風
(矢印C)が流れ、モータ31の温度上昇を抑制できる。
本実施例に示すような、モータの冷却孔24a,24b,30a,
30bが軸受け33a,33b外周近傍だけにしかないモータ25,3
1においてはモータ25,31の冷却が難しく、特に本発明の
構成はその効果がより発揮されることになる。冷却孔が
軸受け近傍にしかないモータ例としては、コアを樹脂モ
ールド化したモータがあげられる。
なお、本実施例において、冷却ファン12に遠心タイプ
を用いたが、軸流ファン等の吹き付けタイプのファンを
用いてもよく、要は冷却風を発生させるファンがあれば
よい。
発明の効果 以上のように、本発明の脱水洗濯機は、本体内に防振
機構により懸垂防振支持した水槽と、この水槽内に回転
自在に配した回転槽と、この回転槽を回転駆動するとと
もにロータ軸に冷却ファンを有するモータと、前記モー
タの軸受けに設けられたロータ軸を囲む管状の突起と、
前記水槽下面に設けられた保持部材と、前記モータの軸
受近傍および前記保持部材に設けられた冷却孔とを備
え、前記保持部材は弾性体を介して前記モータの突起を
支持することにより、脱水や洗濯時に発生するモータの
電気的振動を弾性体によって防振し、発音体となる水槽
等への振動伝達を抑制し、低騒音化できる。また、径の
小さいロータ軸近傍で防振しているため、弾性体の見か
けのバネ定数を低減でき、安価なものになる。さらに、
冷却孔の内部にある軸受け外平面に弾性体を設けること
ができるため、軸受け近傍にある冷却孔を弾性体で遮断
し、モータの冷却性能を損なうことが無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における脱水洗濯機の要
部断面図、第2図は同斜視図、第3図は従来の脱水洗濯
機の全体の遮断面、第4図はモータを単に防振した場合
の同要部断面図である。 5……水槽、12……冷却ファン、21……ロータ軸、30
a、30b……冷却孔、31……モータ、32a、32b……突起、
34a、34b……弾性体,35a,35b……保持金具、33a,33b…
…軸受け。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体内に防振機構により懸垂防振支持した
    水槽と、この水槽内に回転自在に配した回転槽と、この
    回転槽を回転駆動するとともにロータ軸に冷却ファンを
    有するモータと、前記モータの軸受けに設けられたロー
    タ軸を囲む管状の突起と、前記水槽下面に設けられた保
    持部材と、前記モータの軸受近傍および前記保持部材に
    設けられた冷却孔とを備え、前記保持部材は弾性体を介
    して前記モータの突起を支持することとした脱水洗濯
    機。
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JPS6080496A (ja) * 1983-10-12 1985-05-08 松下電器産業株式会社 洗濯機
JPS60249998A (ja) * 1984-05-23 1985-12-10 松下電器産業株式会社 電気洗濯機

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