JP2638576B2 - X線露光マスクの製造方法 - Google Patents

X線露光マスクの製造方法

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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細パターンを転写す
ることを目的とするX線露光法において使用されるX線
露光マスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスにおける
リソグラフィ工程では、一般に紫外線を用いてマスクの
パターンをウェハ上に塗布した感光性樹脂(レジスト)
に転写し、現像によって所望のパターンを形成する。X
線露光法は紫外線の代わりに軟X線を光源に用いるリソ
グラフィプロセスで、線幅が0.25μm以下の微細パ
ターンを持つ半導体デバイスの量産に適している。
【0003】図2に従来のX線露光マスクの構成を示
す。X線露光マスクは、厚さ1〜2μmの無機材料の薄
膜(メンブレン3)上に厚さ0.5〜1μmの重金属の
X線吸収体パターン1を配置したもので、これらはシリ
コン支持枠4で保持されている。メンブレンには、X線
透過率、可視光透過率、機械的強度、X線照射耐性等が
高い事が必要で、窒化シリコンや炭化シリコン等の材料
が一般に用いられている。またX線吸収体には、高X線
吸収能、良好なドライエッチング特性、良好な内部応力
の制御性、等の特性が必要で、タンタルやタングステン
及びこれらと他の元素との合金が一般に用いられてい
る。
【0004】図3に、図2に示した従来のX線露光マス
クの作製プロセスの一例を示す。まず初めに図3(a)
に示すように単結晶シリコン基板5上にメンブレン3と
なる無機材料薄膜を成膜する。次に図3(b)に示すよ
うに、メンブレン3の上にX線吸収体6となる重金属の
薄膜を成膜する。更に図3(c)に示すように、X線吸
収体6上にレジストを塗布し、電子ビーム描画装置等の
露光装置で所望のパターンを描画してレジストパターン
7を形成する。次に図3(d)に示すように、レジスト
パターン7をマスクにX線吸収体6をエッチングして、
X線吸収体パターン1を形成する。その後、図3(e)
に示すように単結晶シリコン基板5の露光領域のシリコ
ンをウェットエッチングで取り除いてX線を透過する窓
を形成し、X線露光マスクが完成する。
【0005】尚、本発明に関連する技術として、特開平
3−116716号公報(以下、先行技術1と呼ぶ)に
は、X線吸収体の表層に酸化層を設けることで、X線吸
収体の応力を調整してX線露光マスクのパターン位置精
度を向上させる「X線マスクおよびその製造方法」が開
示されている。
【0006】また、特開平3−136313号公報(以
下、先行技術2と呼ぶ)には、X線露光マスクのシリコ
ン支持体のエッチング処理の後、X線吸収体パターンの
位置精度を測定し、測定された位置ずれを補正するのに
適した膜応力を有する原子番号14以下の元素からなる
薄膜を形成することにより、X線露光マスクのパターン
位置精度を向上させる「X線マスクおよびその製造方
法」が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】X線露光マスクのメン
ブレンは厚さが1〜2μmと薄いため、X線吸収体パタ
ーンに大きな内部応力が存在すると、メンブレンが歪ん
でパターンに位置ずれが生じる。そのためX線吸収体の
内部応力はできるだけ小さい方が望ましい。X線吸収体
として一般に用いられているタンタルやタングステン
は、大気中で表面層が容易に酸化して表面に圧縮応力が
生じる。このため通常X線吸収体は、成膜後大気中にし
ばらく放置した状態で、酸化した表面層の応力と内部応
力との和が0に近づくように、成膜条件を調整して成膜
する。しかしながら、このようにして成膜したX線吸収
体をドライエッチング法で加工してX線吸収体パターン
を形成すると、図4のようにドライエッチング後にパタ
ーン側壁の表面層8が酸化して圧縮応力9が生じ、完成
後のX線露光マスクのパターンに位置ずれが生じる。こ
の応力の働く方向はX線露光マスクのパターンの配置に
依存し、例えば図5(a)のように一方向のL&S(l
ines and spaces)パターンが配置され
たX線露光マスクの場合には、この圧縮応力はL&Sパ
ターンと平行な方向にのみ働き、その結果、これらのL
&Sパターンの端部で大きな位置ずれが生じる。また、
図5(b)のように向きの異なるL&Sパターンが露光
領域全面に配置されたX線露光マスクの場合には、パタ
ーンの境界付近で大きな位置ずれが生じる。
【0008】このように、X線吸収体パターン側壁の表
面層の酸化によって生じるパターンの位置ずれはパター
ンの配置に依存するため、先行技術2のようにX線吸収
体パターンの全面に位置ずれを補正するための薄膜を成
膜した場合には、この位置ずれを完全に補正することは
できない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明ではX線吸収体パ
ターンを形成後、パターン側壁の表面層の酸化によって
生じる圧縮応力を相殺するのに適した引っ張り応力を持
つ薄膜を、X線吸収体パターンの側壁上にのみ形成す
る。この結果、X線吸収体パターン形成後のX線吸収体
の応力は大幅に低減され、完成後のX線露光マスクのパ
ターン位置精度が向上する。X線吸収体パターンの側壁
にのみ引っ張り応力を持つ薄膜を形成する方法として
は、化学気相成長法と異方性ドライエッチング法を組み
合わせて用いる。この方法により、パターンの側壁にの
み目的の薄膜を成膜することができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明によるX線露光マスクの製造プ
ロセスを示す図である。図1(a)に示すように単結晶
シリコン基板5にメンブレン3(無機材料の薄膜で窒化
シリコンや炭化シリコン等が用いられる)を成膜し、そ
の上に重金属のX線吸収体6を成膜してパターニングを
行いX線吸収体パターン1を形成する。X線吸収体には
タンタルやタングステンあるいはその合金等を用いるこ
とができる。このX線吸収体パターン上に図1(b)に
示すように化学気相成長法により引っ張り応力を有する
薄膜2を成膜する。成膜する薄膜は、窒化シリコン等の
X線透過率の高い材料が望ましい。化学気相成長法は段
差被覆性が良いため、X線吸収体パターンの側壁にも均
一に薄膜が成膜される。
【0011】次に図1(c)に示すように異方性ドライ
エッチング法によって、X線吸収体パターン領域全面
を、成膜した薄膜の膜厚分だけエッチングする。異方性
ドライエッチング法では、プラズマのイオンが垂直に当
たった部分でエッチング反応が急速に進むため、パター
ンの上部及び下部の薄膜が除去されてパターン側壁上に
成膜した薄膜10だけが残る。図1(d)に示すよう
に、X線吸収体パターンを形成した部分の反対側のシリ
コン基板をエッチングして支持枠4を形成しマスクが完
成する。
【0012】
【発明の効果】本発明によって、X線吸収体パターン形
成後のパターン側壁表面の酸化によって生じる圧縮応力
がその上に成膜した薄膜の引っ張り応力で相殺され、X
線露光マスクのパターン位置精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるX線露光マスクの作製
プロセスを示す工程図である。
【図2】従来のX線露光マスクの構成を示す断面図であ
る。
【図3】従来のX線露光マスクの作製プロセスの一例を
示す工程図である。
【図4】X線吸収体パターンの側壁の表面層の酸化によ
って生じる圧縮応力を表したX線露光マスクの断面図で
ある。
【図5】X線吸収体パターン側壁の表面層の酸化によっ
て生じた圧縮応力によって、パターンに位置ずれが生じ
たX線露光マスクの平面図である。
【符号の説明】
1 X線吸収体パターン 2 引っ張り応力を有する薄膜 3 メンブレン 4 シリコン支持枠 5 単結晶シリコン基板 6 X線吸収体 7 レジストパターン 8 パターン側壁の表面層 9 圧縮応力 10 側壁上の薄膜

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線露光マスクのX線吸収体パターンの
    側壁上に、この側壁表面の酸化によって生じる圧縮応力
    を相殺するための引っ張り応力を有する薄膜を形成する
    事を特徴とするX線露光マスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線露光マスクの製造
    方法において、化学気相成長法と異方性ドライエッチン
    グ法を用いてパターン側壁にのみ引っ張り応力を有する
    薄膜を形成する事を特徴とするX線露光マスクの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 シリコン上にX線吸収体パターンを形成
    し、前記X線吸収体パターン上に化学気相成長法により
    引っ張り応力を有する薄膜を形成し、次に異方性ドライ
    エッチングにより前記引っ張り応力を有する薄膜を前記
    X線吸収体パターンの側壁表面を除いて除去することを
    特徴とするX線露光マスクの製造方法。
JP16165395A 1995-06-28 1995-06-28 X線露光マスクの製造方法 Expired - Lifetime JP2638576B2 (ja)

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