JP2635049B2 - 熱転写記録装置 - Google Patents
熱転写記録装置Info
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J17/00—Mechanisms for manipulating page-width impression-transfer material, e.g. carbon paper
- B41J17/32—Detachable carriers or holders for impression-transfer material mechanism
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は，インク紙等の帯状媒体を内蔵するカセット
を用いる熱転写記録装置に関する。
を用いる熱転写記録装置に関する。
インクを塗布した紙を用いて印字もしくは印画を行う
プリンタ装置へのインク紙の装着方法は，従来より数多
くのプリンタ，タイプライタ等で実用化されている。特
に幅の広いインク紙をプリンタ装置に簡便に装着する方
法として，特開昭56−67278号広報に示されるようにイ
ンク紙を供給する巻き軸とインク紙を巻き取る軸を同一
のカセットに装着し，プリント時に印画紙とインク紙を
重ねる加圧ローラと，カセット内の供給軸及び巻取軸を
回転連結手段で連結し，プリント動作に応じてインク紙
の送りだしを行う方法が知られている。
プリンタ装置へのインク紙の装着方法は，従来より数多
くのプリンタ，タイプライタ等で実用化されている。特
に幅の広いインク紙をプリンタ装置に簡便に装着する方
法として，特開昭56−67278号広報に示されるようにイ
ンク紙を供給する巻き軸とインク紙を巻き取る軸を同一
のカセットに装着し，プリント時に印画紙とインク紙を
重ねる加圧ローラと，カセット内の供給軸及び巻取軸を
回転連結手段で連結し，プリント動作に応じてインク紙
の送りだしを行う方法が知られている。
しかし，上記従来技術は例えば，カセットを熱転写記
録装置内に逆に挿入しようとした場合，カセットが熱転
写記録装置内に奥まで挿入され，且つ異常なプリント動
作を起こす可能性があった。また，同じカセットに普通
の熱転写記録装置では使用できないインク紙，たとえば
超高感度インク等の特殊なインク紙を装着した場合，普
通の熱転写記録装置では特殊なインク紙であることを認
識することが出来ず，ユーザーのプリント命令を実行し
て不適当なインク紙を用いて印画を行ってしまいプリン
ト結果の不良や，熱転写記録装置の破損を招く恐れがあ
った。
録装置内に逆に挿入しようとした場合，カセットが熱転
写記録装置内に奥まで挿入され，且つ異常なプリント動
作を起こす可能性があった。また，同じカセットに普通
の熱転写記録装置では使用できないインク紙，たとえば
超高感度インク等の特殊なインク紙を装着した場合，普
通の熱転写記録装置では特殊なインク紙であることを認
識することが出来ず，ユーザーのプリント命令を実行し
て不適当なインク紙を用いて印画を行ってしまいプリン
ト結果の不良や，熱転写記録装置の破損を招く恐れがあ
った。
以上の問題点は，カセットの２軸を連結する連結部を
カセットのカセットの熱転写記録装置への挿入方向手前
側（以下，前面と呼ぶ）の幅を，カセットの挿入方向奥
側（以下，後面と呼ぶ）の幅に対して熱転写記録装置の
機構部にぶつかる程度に広くすることにより，また特殊
なインク紙を装着したカセット上の熱転写記録装置内の
カセット挿入検知スイッチの当たる部分に穴をあける
か，標準インク紙の装着されたカセットに突起を設け，
特殊インク紙の装着されたカセットには突起を設けず
に，熱転写記録装置上のカセット挿入検知スイッチに該
突起を検出することによりカセット挿入を検知させるこ
とにより達成される。
カセットのカセットの熱転写記録装置への挿入方向手前
側（以下，前面と呼ぶ）の幅を，カセットの挿入方向奥
側（以下，後面と呼ぶ）の幅に対して熱転写記録装置の
機構部にぶつかる程度に広くすることにより，また特殊
なインク紙を装着したカセット上の熱転写記録装置内の
カセット挿入検知スイッチの当たる部分に穴をあける
か，標準インク紙の装着されたカセットに突起を設け，
特殊インク紙の装着されたカセットには突起を設けず
に，熱転写記録装置上のカセット挿入検知スイッチに該
突起を検出することによりカセット挿入を検知させるこ
とにより達成される。
カセット前面の連結部の幅を後面の連結部に対して広
くすることにより，カセットを熱転写記録装置に対し順
方向に挿入した場合は，そのまま入るが、逆方向に挿入
しようとすると，幅の広いカセット前面の連結部が熱転
写記録装置の機構部にぶつかり，カセットを挿入するこ
とが熱転写記録装置のカセット入り口で阻止されるため
誤挿入を確実に防止することが出来る。また，特殊イン
ク紙を装着したカセット上のプリンタ側のカセット挿入
検知スイッチに対応する部分に穴を設けることにより，
特殊インク紙を使用出来ない普通の熱転写記録装置で
は，特殊インク紙のカセットが装着されても熱転写記録
装置のカセット装着検知スイッチが穴のためにカセット
装着を認識しないため，特殊インク紙のカセットでは熱
転写記録装置が動作せず誤動作，破損を防止することが
出来る。標準カセットに突起を設け，特殊カセットに突
起を設けずに，突起を熱転写記録装置のカセット挿入検
知スイッチで検出する場合も同様な動作により，熱転写
記録装置の誤動作，破損を防止することが出来る。
くすることにより，カセットを熱転写記録装置に対し順
方向に挿入した場合は，そのまま入るが、逆方向に挿入
しようとすると，幅の広いカセット前面の連結部が熱転
写記録装置の機構部にぶつかり，カセットを挿入するこ
とが熱転写記録装置のカセット入り口で阻止されるため
誤挿入を確実に防止することが出来る。また，特殊イン
ク紙を装着したカセット上のプリンタ側のカセット挿入
検知スイッチに対応する部分に穴を設けることにより，
特殊インク紙を使用出来ない普通の熱転写記録装置で
は，特殊インク紙のカセットが装着されても熱転写記録
装置のカセット装着検知スイッチが穴のためにカセット
装着を認識しないため，特殊インク紙のカセットでは熱
転写記録装置が動作せず誤動作，破損を防止することが
出来る。標準カセットに突起を設け，特殊カセットに突
起を設けずに，突起を熱転写記録装置のカセット挿入検
知スイッチで検出する場合も同様な動作により，熱転写
記録装置の誤動作，破損を防止することが出来る。
以下，本発明による熱転写記録装置の実施例を図を用
いて説明する。
いて説明する。
第１図は，本発明による熱転写記録装置の構成例であ
って，プリンタ機構部２とカセット１により構成され
る。カセットは，その内部に新しいインク紙を供給する
供給軸３と使用済インク紙を巻き取る巻取軸５を有し，
その間にインク紙７が張り渡されている。２本のインク
軸はそれぞれ供給軸収納部４及び巻取軸収納部６内に収
納され２つの軸収納部は前面連結部15及び後面連結部16
により支持されている。前面連結部15にはカセット１を
手で持つための把手８があり，またカセット１をプリン
タ機構部２内で位置決めをするための位置決め穴９が設
けてある。前面連結部15の幅は後面連結部16の幅に比べ
て広く，その幅は，カセット１を逆にプリンタ機構部２
に挿入しようとした場合，機構部前面14にぶつかるだけ
の幅をもっている。また，後面連結部16上には種別表示
穴17があり，特殊なインク紙を装着したカセット１には
設けられ，標準インク紙を装着したカセットには設けな
い。プリンタ機構部２上の種別表示穴17に対応する位置
には，挿入スイッチ18がありカセット１の挿入時に押さ
れることによりカセット１のプリンタ機構部２への装着
を検知する。次にプリンタ機構部２について説明する。
プリンタ機構部２内には，インク紙のインクを転写する
印画紙（図示せず）を巻き付け搬送するドラム12が備え
てあり、カセット１はその上に装着される。熱転写記録
の方法については後述する。カセット１をプリンタ機構
部２に装着すると，プリンタ機構部２のトルク伝達軸11
がカセット１の図示しない軸受け部に勘合し，プリンタ
機構部２よりインク軸に回転トルクを伝達する。また，
プリンタ機構部２の位置決めピン10,10′がカセット１
の位置決め穴9,9′に入り，カセット１のプリンタ機構
部２内での位置決めを行う。プリンタ機構部２の奥には
挿入スイッチ18が設けてあり，カセット１が熱転写記録
装置内に装着されたことを検知する。特殊なインク紙を
装着したカセット１は後部連結部16上に種別表示穴17が
設けてあり，カセット１の装着時にも挿入スイッチ18が
押されないため熱転写記録装置はカセット１の装着と認
識せず，プリント動作をおこなわないため，特殊インク
紙によるミスプリントを防止する。特殊インク紙を使用
する熱転写記録装置については後述する。
って，プリンタ機構部２とカセット１により構成され
る。カセットは，その内部に新しいインク紙を供給する
供給軸３と使用済インク紙を巻き取る巻取軸５を有し，
その間にインク紙７が張り渡されている。２本のインク
軸はそれぞれ供給軸収納部４及び巻取軸収納部６内に収
納され２つの軸収納部は前面連結部15及び後面連結部16
により支持されている。前面連結部15にはカセット１を
手で持つための把手８があり，またカセット１をプリン
タ機構部２内で位置決めをするための位置決め穴９が設
けてある。前面連結部15の幅は後面連結部16の幅に比べ
て広く，その幅は，カセット１を逆にプリンタ機構部２
に挿入しようとした場合，機構部前面14にぶつかるだけ
の幅をもっている。また，後面連結部16上には種別表示
穴17があり，特殊なインク紙を装着したカセット１には
設けられ，標準インク紙を装着したカセットには設けな
い。プリンタ機構部２上の種別表示穴17に対応する位置
には，挿入スイッチ18がありカセット１の挿入時に押さ
れることによりカセット１のプリンタ機構部２への装着
を検知する。次にプリンタ機構部２について説明する。
プリンタ機構部２内には，インク紙のインクを転写する
印画紙（図示せず）を巻き付け搬送するドラム12が備え
てあり、カセット１はその上に装着される。熱転写記録
の方法については後述する。カセット１をプリンタ機構
部２に装着すると，プリンタ機構部２のトルク伝達軸11
がカセット１の図示しない軸受け部に勘合し，プリンタ
機構部２よりインク軸に回転トルクを伝達する。また，
プリンタ機構部２の位置決めピン10,10′がカセット１
の位置決め穴9,9′に入り，カセット１のプリンタ機構
部２内での位置決めを行う。プリンタ機構部２の奥には
挿入スイッチ18が設けてあり，カセット１が熱転写記録
装置内に装着されたことを検知する。特殊なインク紙を
装着したカセット１は後部連結部16上に種別表示穴17が
設けてあり，カセット１の装着時にも挿入スイッチ18が
押されないため熱転写記録装置はカセット１の装着と認
識せず，プリント動作をおこなわないため，特殊インク
紙によるミスプリントを防止する。特殊インク紙を使用
する熱転写記録装置については後述する。
第２図に熱転写記録装置の基本的な動作を示す機構部
の構成を示す。給紙路21から入った印画紙はドラム12上
に巻き付き，ドラム12の矢印Ａ方向の回転に伴って送ら
れ，インク紙７と重ねられてサーマルヘッド23により押
し付けられる。サーマルヘッド23の下部にはドラム12の
軸方向に512ドットの発熱体が並んでおり，その一つ一
つが独立な熱量を発生する。サーマルヘッド23の発生し
た熱はインク紙７に伝えられ，インク紙７に塗布された
インクはその熱により昇華または溶融してサーマルヘッ
ド23の発生した熱量に応じた濃度のインクが印画紙19に
転写され記録が行われる。上記の動作を一回行うごとに
ドラム12は矢印Ａ方向に回転し，印画紙19上に上記の操
作を640回一定の間隔で行う。サーマルヘッド23の下を
通過したインク紙７と印画紙19は引きはがしローラ24に
より分離されインク紙７は巻取軸５に巻き取られ，印画
紙19は実線の位置にある給排紙切換コマ20により再びド
ラム12に添って回転する。この操作を行うことにより印
画紙19の上には512×640画素の濃淡を持つ画像が記録さ
れる。インク紙７上にはCy,Mg,Yeの３色のインクがそれ
ぞれ印画紙19の一画面分の大きさで塗布されており，上
記の記録操作による512×640画素のプリントを色別に３
回行うことによりカラー画像の印画が行われる。３回の
記録が終わった後，実線の位置にあり印画紙19をドラム
12上で周回させていた給排紙切換コマ20は点線の位置に
移動し，記録の終わった印画紙19は排紙路22に送られ熱
転写記録装置の外へ排出される。
の構成を示す。給紙路21から入った印画紙はドラム12上
に巻き付き，ドラム12の矢印Ａ方向の回転に伴って送ら
れ，インク紙７と重ねられてサーマルヘッド23により押
し付けられる。サーマルヘッド23の下部にはドラム12の
軸方向に512ドットの発熱体が並んでおり，その一つ一
つが独立な熱量を発生する。サーマルヘッド23の発生し
た熱はインク紙７に伝えられ，インク紙７に塗布された
インクはその熱により昇華または溶融してサーマルヘッ
ド23の発生した熱量に応じた濃度のインクが印画紙19に
転写され記録が行われる。上記の動作を一回行うごとに
ドラム12は矢印Ａ方向に回転し，印画紙19上に上記の操
作を640回一定の間隔で行う。サーマルヘッド23の下を
通過したインク紙７と印画紙19は引きはがしローラ24に
より分離されインク紙７は巻取軸５に巻き取られ，印画
紙19は実線の位置にある給排紙切換コマ20により再びド
ラム12に添って回転する。この操作を行うことにより印
画紙19の上には512×640画素の濃淡を持つ画像が記録さ
れる。インク紙７上にはCy,Mg,Yeの３色のインクがそれ
ぞれ印画紙19の一画面分の大きさで塗布されており，上
記の記録操作による512×640画素のプリントを色別に３
回行うことによりカラー画像の印画が行われる。３回の
記録が終わった後，実線の位置にあり印画紙19をドラム
12上で周回させていた給排紙切換コマ20は点線の位置に
移動し，記録の終わった印画紙19は排紙路22に送られ熱
転写記録装置の外へ排出される。
第３図にカセット１の前面連結部15と後面連結部16の
幅の差によるカセット１の逆方向挿入の防止について示
す。（ａ）はカセット１がプリンタ機構部２内に正しい
方向に装着されている状態を示す図であって，カセット
１は機構部の奥に入り，後面連結部16が挿入スイッチ18
を押して熱転写記録装置はカセット装着を認識してい
る。また，前面連結部15の位置決め穴９には機構部の位
置決めピン10が入り，カセット１のプリンタ機構部２内
での位置決めを行っている。（ｂ）にカセット１がプリ
ンタ機構部２内に逆方向に入ろうとして装着を防止され
ていることを示す図であって，カセット１の幅の広い前
面連結部15が位置決めピン10又は機構部前面にぶつかっ
てカセット１の挿入が阻止される。この場合カセット１
の挿入はプリンタ機構部２の入り口で阻止されているの
でユーザにはカセット１が入らないことがすぐに分か
り，無理に押し込むということは無い。また，カセット
１の前面連結部15と後面連結部16の幅を大きく変えるこ
とによりカセットの前後方向の形状が非対称になり，カ
セット前後の区別が容易につく。
幅の差によるカセット１の逆方向挿入の防止について示
す。（ａ）はカセット１がプリンタ機構部２内に正しい
方向に装着されている状態を示す図であって，カセット
１は機構部の奥に入り，後面連結部16が挿入スイッチ18
を押して熱転写記録装置はカセット装着を認識してい
る。また，前面連結部15の位置決め穴９には機構部の位
置決めピン10が入り，カセット１のプリンタ機構部２内
での位置決めを行っている。（ｂ）にカセット１がプリ
ンタ機構部２内に逆方向に入ろうとして装着を防止され
ていることを示す図であって，カセット１の幅の広い前
面連結部15が位置決めピン10又は機構部前面にぶつかっ
てカセット１の挿入が阻止される。この場合カセット１
の挿入はプリンタ機構部２の入り口で阻止されているの
でユーザにはカセット１が入らないことがすぐに分か
り，無理に押し込むということは無い。また，カセット
１の前面連結部15と後面連結部16の幅を大きく変えるこ
とによりカセットの前後方向の形状が非対称になり，カ
セット前後の区別が容易につく。
第４図にカセット１を熱転写記録装置に上下逆に挿入
しようとしたときの挿入阻止をおこなう例を示す。
（ａ）はカセット１をプリンタ機構部２へ上下逆に挿入
しようとした図であって，第３図（ａ）においてカセッ
ト１の上にあった後面連結部16が本図では下にある。こ
れにより後面連結部16が位置決めピン10又は機構部前面
14に当たりカセット１の熱転写記録装置への上下逆方向
の挿入が阻止され，プリンタの破損を防ぐ。（ｂ）にカ
セット１の前面連結部15の形状の一例を示す。カセット
１の前面連結部15は第１図に示した如く後面連結部16に
対して幅が広い。（ｃ）にカセット１の前面連結部15の
形状の他の例を示す。後面連結部16の幅に対して広い幅
を持っている点は（ｂ）と同じだが，前面連結部15の形
状を上下非対称にし上下の区別を付け易くしている。
しようとしたときの挿入阻止をおこなう例を示す。
（ａ）はカセット１をプリンタ機構部２へ上下逆に挿入
しようとした図であって，第３図（ａ）においてカセッ
ト１の上にあった後面連結部16が本図では下にある。こ
れにより後面連結部16が位置決めピン10又は機構部前面
14に当たりカセット１の熱転写記録装置への上下逆方向
の挿入が阻止され，プリンタの破損を防ぐ。（ｂ）にカ
セット１の前面連結部15の形状の一例を示す。カセット
１の前面連結部15は第１図に示した如く後面連結部16に
対して幅が広い。（ｃ）にカセット１の前面連結部15の
形状の他の例を示す。後面連結部16の幅に対して広い幅
を持っている点は（ｂ）と同じだが，前面連結部15の形
状を上下非対称にし上下の区別を付け易くしている。
第５図にカセット１のプリンタ機構部２への装着を示
した平面図を示す。第１図の説明で述べたようにプリン
タ機構部２のトルク伝達軸11,11′がカセット１の軸受
け部27,27′に勘合し，プリンタ機構部よりインク軸29
に回転トルクを伝達する。この時，回転トルクはトルク
伝達爪28によりインク軸29に伝えられる。カセット１の
位置決め穴９にはプリンタ機構部２の位置決めピン10が
挿入されカセット１の位置決めを行う。また，カセット
１の後面連結部16がプリンタ機構部２の挿入スイッチ18
を押し，熱転写記録装置はカセット１の装着を認識す
る。
した平面図を示す。第１図の説明で述べたようにプリン
タ機構部２のトルク伝達軸11,11′がカセット１の軸受
け部27,27′に勘合し，プリンタ機構部よりインク軸29
に回転トルクを伝達する。この時，回転トルクはトルク
伝達爪28によりインク軸29に伝えられる。カセット１の
位置決め穴９にはプリンタ機構部２の位置決めピン10が
挿入されカセット１の位置決めを行う。また，カセット
１の後面連結部16がプリンタ機構部２の挿入スイッチ18
を押し，熱転写記録装置はカセット１の装着を認識す
る。
第６図に標準／特殊の２種類のカセット１を区別する
方法を示す。（ａ）にその構成例を示すが，カセット１
上には種別表示穴17があり（ｂ）に示すように標準イン
ク紙（以下，レギュラーと呼ぶ）の場合は穴は無く，特
殊インク紙（以下，非レギュラーと呼ぶ）の場合は穴が
設けられている。プリンタ機構部２にはスイッチ25,26
が設けられており，カセット１の種類及びカセット１が
挿入されていない場合は（ｂ）の表のような結果を示
す。ここで○はスイッチが押されている状態，×はスイ
ッチが押されていない状態を示す。ここでスイッチ25は
レギュラーインクのカセットの場合のみ押されるスイッ
チで，スイッチ26はスイッチ25とは別な位置にあり，イ
ンク紙の種類に関わらずすべてのカセットの挿入を検知
するスイッチである。レギュラーの場合はスイッチ25,2
6共に押され，非レギュラーの場合はスイッチ25は押さ
れず，スイッチ26は押される。また，カセット１が挿入
されていない場合はスイッチ25,26共に押されていな
い。レギュラーインクのみ使用可能な普及型プリンタの
場合は，スイッチ25のみをカセット１の挿入検出スイッ
チとして使用すれば非レギュラーカセットの場合はカセ
ット無としてプリント動作を行わないため，誤操作が防
止出来る。また，レギュラー，非レギュラーの両方のイ
ンク紙が使用出来る高級プリンタの場合は，スイッチ25
をカセット１の種類判別スイッチとして使用し，スイッ
チ26をカセット１の挿入検出スイッチとして使用するこ
とにより，目的は達成される。
方法を示す。（ａ）にその構成例を示すが，カセット１
上には種別表示穴17があり（ｂ）に示すように標準イン
ク紙（以下，レギュラーと呼ぶ）の場合は穴は無く，特
殊インク紙（以下，非レギュラーと呼ぶ）の場合は穴が
設けられている。プリンタ機構部２にはスイッチ25,26
が設けられており，カセット１の種類及びカセット１が
挿入されていない場合は（ｂ）の表のような結果を示
す。ここで○はスイッチが押されている状態，×はスイ
ッチが押されていない状態を示す。ここでスイッチ25は
レギュラーインクのカセットの場合のみ押されるスイッ
チで，スイッチ26はスイッチ25とは別な位置にあり，イ
ンク紙の種類に関わらずすべてのカセットの挿入を検知
するスイッチである。レギュラーの場合はスイッチ25,2
6共に押され，非レギュラーの場合はスイッチ25は押さ
れず，スイッチ26は押される。また，カセット１が挿入
されていない場合はスイッチ25,26共に押されていな
い。レギュラーインクのみ使用可能な普及型プリンタの
場合は，スイッチ25のみをカセット１の挿入検出スイッ
チとして使用すれば非レギュラーカセットの場合はカセ
ット無としてプリント動作を行わないため，誤操作が防
止出来る。また，レギュラー，非レギュラーの両方のイ
ンク紙が使用出来る高級プリンタの場合は，スイッチ25
をカセット１の種類判別スイッチとして使用し，スイッ
チ26をカセット１の挿入検出スイッチとして使用するこ
とにより，目的は達成される。
第７図に第６図に示したスイッチの実際の動作の様子
を示す。（ａ）はレギュラーインクを用いたカセット１
と挿入スイッチ18の動作の関係を示したものでカセット
１の挿入に伴い後面連結部16が挿入スイッチ18を押し，
（ｃ）の表に示すが如くカセット１の挿入を認識する。
（ｂ）は非レギュラーインクを用いたカセット１と挿入
スイッチ18の動作の関係を示したものでカセット１が挿
入されても後面連結部16上の種別表示穴17のため，挿入
スイッチ18が押されず（ｃ）の表に示すが如くカセット
１の挿入を認識せずにプリント動作は行われない。高級
プリンタの場合は，第５図に示すが如く２つのスイッチ
を設け，レギュラー／非レギュラーのインクの区別を行
いそれぞれのインク紙特性にあったモード設定を行いプ
リント動作を実行する。
を示す。（ａ）はレギュラーインクを用いたカセット１
と挿入スイッチ18の動作の関係を示したものでカセット
１の挿入に伴い後面連結部16が挿入スイッチ18を押し，
（ｃ）の表に示すが如くカセット１の挿入を認識する。
（ｂ）は非レギュラーインクを用いたカセット１と挿入
スイッチ18の動作の関係を示したものでカセット１が挿
入されても後面連結部16上の種別表示穴17のため，挿入
スイッチ18が押されず（ｃ）の表に示すが如くカセット
１の挿入を認識せずにプリント動作は行われない。高級
プリンタの場合は，第５図に示すが如く２つのスイッチ
を設け，レギュラー／非レギュラーのインクの区別を行
いそれぞれのインク紙特性にあったモード設定を行いプ
リント動作を実行する。
第８図に種別表示穴の代わりに突起30を用いてインク
紙種別を表示した例を示す。（ａ）はレギュラーインク
を用いたカセット１と挿入スイッチ18の動作の関係を示
したものでカセット１の挿入に伴い後面連結部16に設け
た突起30が挿入スイッチ18を押し，（ｃ）の表に示すが
如くカセット１の挿入を認識する。（ｂ）は非レギュラ
ーインクを用いたカセット１と挿入スイッチ18の動作の
関係を示したものでカセット１が挿入されても後面連結
部16上に突起30が無いため，挿入スイッチ18が押されず
（ｃ）の表に示すが如くカセット１の挿入を認識せずに
プリント動作は行われない。高級プリンタの場合は，第
６図に示すが如く２つのスイッチを設け，レギュラー／
非レギュラーのインクの区別を行いそれぞれのインク紙
特性にあったモード設定を行いプリント動作を実行す
る。
紙種別を表示した例を示す。（ａ）はレギュラーインク
を用いたカセット１と挿入スイッチ18の動作の関係を示
したものでカセット１の挿入に伴い後面連結部16に設け
た突起30が挿入スイッチ18を押し，（ｃ）の表に示すが
如くカセット１の挿入を認識する。（ｂ）は非レギュラ
ーインクを用いたカセット１と挿入スイッチ18の動作の
関係を示したものでカセット１が挿入されても後面連結
部16上に突起30が無いため，挿入スイッチ18が押されず
（ｃ）の表に示すが如くカセット１の挿入を認識せずに
プリント動作は行われない。高級プリンタの場合は，第
６図に示すが如く２つのスイッチを設け，レギュラー／
非レギュラーのインクの区別を行いそれぞれのインク紙
特性にあったモード設定を行いプリント動作を実行す
る。
第９図に第８図に示した突起30を別な形で構成した例
を示す。本実施例では突起30をカセット１の後面連結部
16よりスイッチ方向に伸ばしその長さによりスイッチを
押すか押さないかの区別を行う。（ａ）レギュラーイン
クを用いたカセット１と挿入スイッチ18の動作の関係を
示したものでカセット１の挿入に伴い後面連結部16に設
けた突起30が挿入スイッチ18を押し，（ｃ）の表に示す
が如くカセット１の挿入を認識する。（ｂ）は非レギュ
ラーインクを用いたカセット１と挿入スイッチ18の動作
を関係を示したものでカセット１が挿入されても後面連
結部16上に突起30が無いため，挿入スイッチ18が押され
ず（ｃ）の表に示すが如くカセット１の挿入を認識せず
にプリント動作は行われない。高級プリンタの場合は，
第６図に示すが如く２つのスイッチを設け，レギュラー
／非レギュラーのインクの区別を行いそれぞれのインク
紙特性にあったモード設定を行いプリント動作を実行す
る。
を示す。本実施例では突起30をカセット１の後面連結部
16よりスイッチ方向に伸ばしその長さによりスイッチを
押すか押さないかの区別を行う。（ａ）レギュラーイン
クを用いたカセット１と挿入スイッチ18の動作の関係を
示したものでカセット１の挿入に伴い後面連結部16に設
けた突起30が挿入スイッチ18を押し，（ｃ）の表に示す
が如くカセット１の挿入を認識する。（ｂ）は非レギュ
ラーインクを用いたカセット１と挿入スイッチ18の動作
を関係を示したものでカセット１が挿入されても後面連
結部16上に突起30が無いため，挿入スイッチ18が押され
ず（ｃ）の表に示すが如くカセット１の挿入を認識せず
にプリント動作は行われない。高級プリンタの場合は，
第６図に示すが如く２つのスイッチを設け，レギュラー
／非レギュラーのインクの区別を行いそれぞれのインク
紙特性にあったモード設定を行いプリント動作を実行す
る。
第10図にカセット１上に種別表示穴17を設ける他の実
施例を示す。カセット１の後面連結部16の下部又は上部
に切り欠きを設ける形で種別表示穴17を設ける。本実施
例は種別表示穴17を後面連結部16上に設けたが，これを
前面連結部15上に設けてもよい。
施例を示す。カセット１の後面連結部16の下部又は上部
に切り欠きを設ける形で種別表示穴17を設ける。本実施
例は種別表示穴17を後面連結部16上に設けたが，これを
前面連結部15上に設けてもよい。
第11図にカセット１上に種別表示穴17を設ける他の実
施例を示す。カセット１の軸収納部32上に穴を設ける形
で種別表示穴17を設ける。
施例を示す。カセット１の軸収納部32上に穴を設ける形
で種別表示穴17を設ける。
第12図にカセット１上に種別表示穴17を設ける他の実
施例を示す。カセット１の軸収納部32の表面後端に切り
欠き31を設けカセット１を後面から見て穴として扱い，
種別表示の機能を持たせる。
施例を示す。カセット１の軸収納部32の表面後端に切り
欠き31を設けカセット１を後面から見て穴として扱い，
種別表示の機能を持たせる。
第13図にカセット１上に種別表示穴17を設ける他の実
施例を示す。カセット１を上下貼り合わせ等の方法で形
成した場合のカセット貼り合わせ部33の後端に切り欠き
31を設け，カセット１を後面から見て33と33′のように
切り欠きの有無で種別表示機能を持たせる。
施例を示す。カセット１を上下貼り合わせ等の方法で形
成した場合のカセット貼り合わせ部33の後端に切り欠き
31を設け，カセット１を後面から見て33と33′のように
切り欠きの有無で種別表示機能を持たせる。
第14図に種別表示穴17の読み取りを光学的に行う実施
例を示す。カセット１上後面連結部16の上面に種別表示
穴17を設け，上下方向から光源34と光学センサ35により
種別表示穴17の検出を行う。この場合，種別表示穴17は
第10図に示したように切り欠きの形で設けてもよい。
例を示す。カセット１上後面連結部16の上面に種別表示
穴17を設け，上下方向から光源34と光学センサ35により
種別表示穴17の検出を行う。この場合，種別表示穴17は
第10図に示したように切り欠きの形で設けてもよい。
第15図に種別表示穴17の読み取りを光学的に行う他の
実施例を示す。カセット１上のカセット１貼り合わせ部
33上に種別表示穴17を設け，上下方向から光源34と光学
センサ35により種別表示穴17の検出を行う。この場合，
種別表示穴17は第10図に示したように切り欠きの形で設
けてもよい。
実施例を示す。カセット１上のカセット１貼り合わせ部
33上に種別表示穴17を設け，上下方向から光源34と光学
センサ35により種別表示穴17の検出を行う。この場合，
種別表示穴17は第10図に示したように切り欠きの形で設
けてもよい。
第16図に第５図で示した２つのスイッチ25,26に対応
するカセット上の位置にそれぞれ穴が有る場合，無い場
合の組み合わせを示す。この場合スイッチ25,26両方の
位置に穴がある場合は２つのスイッチが両方とも入ら
ず，熱転写記録装置がカセット１の存在を認識出来ない
ため，このようなケースは無い。インク紙の種類はレギ
ュラーインクA,B,非レギュラーインクの３種類あり，表
の下部に示すように普及プリンタではレギュラーインク
A,Bの２種類が使用可能，高級プリンタでは３種類のイ
ンク紙が全て使用可能である。この場合のスイッチ構成
は，第５図の説明のように普及プリンタにはスイッチ25
のみが挿入検出スイッチとして機能し，高級プリンタで
はスイッチ25,26の両方が備えてあるが，この２つのス
イッチは両方ともカセット挿入検出スイッチ及びインク
紙種類判別スイッチの２つの機能を持つ。レギュラーイ
ンクＡの場合はスイッチ25,26が両方とも押され普及プ
リンタ，高級プリンタ共にレギュラーインクであること
を認識する。レギュラーインクＢの場合はスイッチ25は
押されスイッチ26は押されないため高級プリンタではレ
ギュラーインクＡとＢの区別をつけることが出来るが，
普及プリンタではこの区別をつけることが出来ない。こ
の場合普及プリンタではプリンタ上のコントラスト調整
つまみ等により手動で合わせる。非レギュラーインクの
場合はスイッチ25は押されず普及プリンタはカセット１
の存在を認識せず非レギュラーインクは使用出来ない。
高級プリンタはスイッチ26が押されていることにより非
レギュラーインクを認識し，それぞれのインク紙特性に
あわせてモードを変更しプリントを行う。
するカセット上の位置にそれぞれ穴が有る場合，無い場
合の組み合わせを示す。この場合スイッチ25,26両方の
位置に穴がある場合は２つのスイッチが両方とも入ら
ず，熱転写記録装置がカセット１の存在を認識出来ない
ため，このようなケースは無い。インク紙の種類はレギ
ュラーインクA,B,非レギュラーインクの３種類あり，表
の下部に示すように普及プリンタではレギュラーインク
A,Bの２種類が使用可能，高級プリンタでは３種類のイ
ンク紙が全て使用可能である。この場合のスイッチ構成
は，第５図の説明のように普及プリンタにはスイッチ25
のみが挿入検出スイッチとして機能し，高級プリンタで
はスイッチ25,26の両方が備えてあるが，この２つのス
イッチは両方ともカセット挿入検出スイッチ及びインク
紙種類判別スイッチの２つの機能を持つ。レギュラーイ
ンクＡの場合はスイッチ25,26が両方とも押され普及プ
リンタ，高級プリンタ共にレギュラーインクであること
を認識する。レギュラーインクＢの場合はスイッチ25は
押されスイッチ26は押されないため高級プリンタではレ
ギュラーインクＡとＢの区別をつけることが出来るが，
普及プリンタではこの区別をつけることが出来ない。こ
の場合普及プリンタではプリンタ上のコントラスト調整
つまみ等により手動で合わせる。非レギュラーインクの
場合はスイッチ25は押されず普及プリンタはカセット１
の存在を認識せず非レギュラーインクは使用出来ない。
高級プリンタはスイッチ26が押されていることにより非
レギュラーインクを認識し，それぞれのインク紙特性に
あわせてモードを変更しプリントを行う。
第17図に熱転写記録装置のシステム動作説明図を示
す。（ａ）は，熱転写記録装置のシステムブロック図で
あって，入力54から入力された画像データは画像メモリ
36に静止画像として記憶される。プリント時にはプリン
ト制御39の制御下において画像メモリ36の内容が１ライ
ンずつラインメモリ37に送られる。中間調制御38はライ
ンメモリ37のデータにもとずき，各画素のデータをサー
マルヘッド23の通電時間データに変換しサーマルヘッド
23を駆動するストローブ信号を発生し，サーマルヘッド
23はそのストローブ信号波長に従って発熱し，インク紙
のインクを印画紙に転写する。この場合，サーマルヘッ
ド23への通電時間が長いとサーマルヘッド23の発熱量は
多く，たくさんのインクを転写し印画濃度は上がる。ま
た通電時間が短いとサーマルヘッド23の発熱量は少な
く，少量のインクを転写するため低い印画濃度を得る。
機構部２にはインク紙位置センサ42と印画紙位置センサ
43及びカセット挿入スイッチ18,種類判別スイッチ44が
あり，その出力はマイコン40に送られシステムの制御に
用いられる。（ｂ）にマイコン40の動作フローの一例を
示す。熱転写記録装置はその動作の開始後にカセットの
挿入を検知する挿入スイッチ読み取り45を行う。次にそ
の結果によりカセットが入っていれば次に進み，カセッ
トが入っていなければ再び挿入スイッチ読み取り45を行
う。カセット挿入後は，普及プリンタは後に述べるプリ
ント開始待ちに進むが，高級プリンタではインク紙の種
類の判別する種類判別スイッチ読み取り48を行い，その
結果に応じてレギュラーモード設定50または非レギュラ
ーモード設定51を行う。具体的には，インク紙の感度，
色度等の特性に応じてサーマルヘッドへの通電時間の設
定，色バランスの補正を行う。その後，プリント開始待
ち52に於いてユーザのプリント命令を待ち，プリントを
行う。その後，再びインク紙の位置決めを行うためイン
ク紙位置決め47に戻り，同じ動作を繰り返す。
す。（ａ）は，熱転写記録装置のシステムブロック図で
あって，入力54から入力された画像データは画像メモリ
36に静止画像として記憶される。プリント時にはプリン
ト制御39の制御下において画像メモリ36の内容が１ライ
ンずつラインメモリ37に送られる。中間調制御38はライ
ンメモリ37のデータにもとずき，各画素のデータをサー
マルヘッド23の通電時間データに変換しサーマルヘッド
23を駆動するストローブ信号を発生し，サーマルヘッド
23はそのストローブ信号波長に従って発熱し，インク紙
のインクを印画紙に転写する。この場合，サーマルヘッ
ド23への通電時間が長いとサーマルヘッド23の発熱量は
多く，たくさんのインクを転写し印画濃度は上がる。ま
た通電時間が短いとサーマルヘッド23の発熱量は少な
く，少量のインクを転写するため低い印画濃度を得る。
機構部２にはインク紙位置センサ42と印画紙位置センサ
43及びカセット挿入スイッチ18,種類判別スイッチ44が
あり，その出力はマイコン40に送られシステムの制御に
用いられる。（ｂ）にマイコン40の動作フローの一例を
示す。熱転写記録装置はその動作の開始後にカセットの
挿入を検知する挿入スイッチ読み取り45を行う。次にそ
の結果によりカセットが入っていれば次に進み，カセッ
トが入っていなければ再び挿入スイッチ読み取り45を行
う。カセット挿入後は，普及プリンタは後に述べるプリ
ント開始待ちに進むが，高級プリンタではインク紙の種
類の判別する種類判別スイッチ読み取り48を行い，その
結果に応じてレギュラーモード設定50または非レギュラ
ーモード設定51を行う。具体的には，インク紙の感度，
色度等の特性に応じてサーマルヘッドへの通電時間の設
定，色バランスの補正を行う。その後，プリント開始待
ち52に於いてユーザのプリント命令を待ち，プリントを
行う。その後，再びインク紙の位置決めを行うためイン
ク紙位置決め47に戻り，同じ動作を繰り返す。
本発明による熱転写記録装置によれば，カセットの前
面と後面の連結部の幅を変えることによりカセットのプ
リンタへの誤方向挿入を防止し，また特殊なインク紙を
装着したカセットに種別表示穴を設けることにより，プ
リンタのカセット挿入スイッチを利用して普及プリンタ
における特殊インク紙の誤使用を防止出来る。
面と後面の連結部の幅を変えることによりカセットのプ
リンタへの誤方向挿入を防止し，また特殊なインク紙を
装着したカセットに種別表示穴を設けることにより，プ
リンタのカセット挿入スイッチを利用して普及プリンタ
における特殊インク紙の誤使用を防止出来る。
第１図は本発明による熱転写記録装置の一構成例を示す
説明図，第２図は熱転写記録装置の動作説明図，第３図
から第４図は誤挿入の防止方法の説明図，第５図はカセ
ットとプリンタ機構部の勘合を示す説明図，第６図はプ
リンタ機構部上２つのスイッチとカセット上のインク紙
種類表示穴の組み合わせ動作を示す説明図，第７図から
第９図はインク紙種類表示穴の構成例と動作を示す説明
図，第10図から第13図はカセット上のインク紙種類表示
穴の構成例を示す説明図，第14図から第15図はカセット
上のインク紙種類表示穴及びその読み取り方法の例を示
す説明図，第16図は２つのインク紙種類表示穴を利用し
たプリンタの動作例を示す図，第17図は熱転写記録装置
のシステム例を示す説明図である。 １……カセット,2……プリンタ機構部,15……前面連結
部,16……後面連結部,17……種類表示穴,18……挿入ス
イッチ,25……スイッチ,26……スイッチ,30……突起,31
……切り欠き。
説明図，第２図は熱転写記録装置の動作説明図，第３図
から第４図は誤挿入の防止方法の説明図，第５図はカセ
ットとプリンタ機構部の勘合を示す説明図，第６図はプ
リンタ機構部上２つのスイッチとカセット上のインク紙
種類表示穴の組み合わせ動作を示す説明図，第７図から
第９図はインク紙種類表示穴の構成例と動作を示す説明
図，第10図から第13図はカセット上のインク紙種類表示
穴の構成例を示す説明図，第14図から第15図はカセット
上のインク紙種類表示穴及びその読み取り方法の例を示
す説明図，第16図は２つのインク紙種類表示穴を利用し
たプリンタの動作例を示す図，第17図は熱転写記録装置
のシステム例を示す説明図である。 １……カセット,2……プリンタ機構部,15……前面連結
部,16……後面連結部,17……種類表示穴,18……挿入ス
イッチ,25……スイッチ,26……スイッチ,30……突起,31
……切り欠き。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 半間 謙太郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−32688（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−274971（ＪＰ，Ａ)
Claims (9)
- 【請求項１】薄い帯状フィルムにインクを塗布したイン
ク紙を巻装したインク軸と、該インク紙を巻き取るイン
ク軸とを、間にサーマルヘッドが挿入可能な間隔をおい
て平行に並べ、該２本のインク軸の外周を略半分以上収
納し、インク軸の先端及び後端を保持する２つの軸保持
部材を有し、且つ該２本のインク軸の間に前記インク紙
を張り渡してなるインク紙カセットを用い、専用の印画
紙と該インク紙を重ね合わせて、上からサーマルヘッド
により加熱することでインクを該印画紙に熱転写し記録
を行う熱転写記録装置において、 サーマルヘッドが挿入可能な間隔を有する、インク軸の
先端近傍及び後端近傍の２箇所で２つの軸保持部を連結
する２つの連結部材を設け、第１の連結部材と、第１の
連結部材とは異なる形状の第２の連結部材でそれぞれの
軸保持部を連結し、且つ第２の連結部材の設置位置を、
該２本のインク軸の中心を結ぶ線に対して上または下に
寄せて設置したインク紙カセットを、前後逆方向に挿入
した時に前記第１の連結部材が、または上下逆方向に挿
入したときに前記第２の連結部材が、熱転写記録装置の
機構部に接触して、インク紙カセットが熱転写記録装置
のインク紙カセットの入り口でその挿入が完全に阻止さ
れる形状を、熱転写記録装置の機構部が有することを特
徴とする熱転写記録装置。 - 【請求項２】薄い帯状フィルムにインクを塗布したイン
ク紙を巻装したインク軸と、該インク紙を巻き取るイン
ク軸とを、間にサーマルヘッドが挿入可能な間隔をおい
て平行に並べ、該２本のインク軸の外周を略半分以上収
納し、インク軸の先端及び後端を保持する２つの軸保持
部材を有し、且つ該２本のインク軸の間に前記インク紙
を張り渡してなるインク紙カセットを用い、専用の印画
紙と該インク紙を重ね合わせて、上からサーマルヘッド
により加熱することでインクを該印画紙に熱転写し記録
を行う熱転写記録装置において、 サーマルヘッドが挿入可能な間隔を有する、インク軸の
先端近傍及び後端近傍の２箇所で２つの軸保持部を連結
する２つの連結部材を設け、第１の連結部材と、第１の
連結部材とは異なる形状の第２の連結部材でそれぞれの
軸保持部を連結し、且つ第２の連結部材の形状を、該２
本のインク軸の中心を結ぶ線に対して、上下非対称にし
たインク紙カセットを、前後逆方向に挿入した時に前記
第１の連結部材が、または上下逆方向に挿入したときに
前記第２の連結部材が、熱転写記録装置の機構部に接触
して、インク紙カセットが熱転写記録装置のインク紙カ
セットの入り口でその挿入が完全に阻止される形状を、
熱転写記録装置の機構部が有することを特徴とする熱転
写記録装置。 - 【請求項３】該インク紙カセットの第１の連結部材に比
して第２の連結部材の幅を小さくしたインク紙カセット
の、上下もしくは前後逆方向挿入を阻止する形状を熱転
写記録装置の機構部が有することを特徴とする特許請求
の範囲第１項記載の熱転写記録装置。 - 【請求項４】該インク紙カセットの第１の連結部材に比
して第２の連結部材の幅を小さくしたインク紙カセット
の、上下もしくは前後逆方向挿入を阻止する形状を熱転
写記録装置の機構部が有することを特徴とする特許請求
の範囲第２項記載の熱転写記録装置。 - 【請求項５】該インク紙カセットの第１の連結部材に、
利用者がインク紙カセットを持つための把手を設けたイ
ンク紙カセットの、上下もしくは前後逆方向挿入を阻止
する形状を熱転写記録装置の機構部が有することを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載の熱転写記録装置。 - 【請求項６】該インク紙カセットの第１の連結部材に、
利用者がインク紙カセットを持つための把手を設けたイ
ンク紙カセットの、上下もしくは前後逆方向挿入を阻止
する形状を熱転写記録装置の機構部が有することを特徴
とする特許請求の範囲第２項記載の熱転写記録装置。 - 【請求項７】該インク紙カセットの第１の連結部材のイ
ンク軸端近傍に、インク紙カセットの位置決めを行う位
置決め穴を設けたインク紙カセットの、上下もしくは前
後逆方向挿入を阻止する形状を熱転写記録装置の機構部
が有することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
熱転写記録装置。 - 【請求項８】該インク紙カセットの第１の連結部材のイ
ンク軸端近傍に、インク紙カセットの位置決めを行う位
置決め穴を設けたインク紙カセットの、上下もしくは前
後逆方向挿入を阻止する形状を熱転写記録装置の機構部
が有することを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の
熱転写記録装置。 - 【請求項９】薄い帯状フィルムにインクを塗布したイン
ク紙を巻装したインク軸と、該インク紙を巻き取るイン
ク軸とを、間にサーマルヘッドが挿入可能な間隔をおい
て平行に並べ、該２本のインク軸の外周を略半分以上収
納し、インク軸の先端及び後端を保持する２つの軸保持
部材を有し、且つ該２本のインク軸の間に前記インク紙
を張り渡してなるインク紙カセットを用い、専用の印画
紙と該インク紙を重ね合わせて、上からサーマルヘッド
により加熱することでインクを該印画紙に熱転写し記録
を行う熱転写記録装置において、 インク紙カセット上に、内蔵したインク紙の種類を穴も
しくは切欠きもしくは突起の有無にて表示するインク紙
カセットを用い、熱転写記録装置の機構部上の該穴もし
くは切欠きもしくは突起に相当する位置に、インク紙カ
セットの挿入を検出する挿入スイッチを設け、標準とし
て使用可能なインク紙カセットは、前記挿入スイッチを
インク紙カセット挿入時に押す形状に、前記穴もしくは
切欠きもしくは突起を設け、標準以外の特殊なインク紙
カセットは、前記挿入スイッチを押さない形状に、前記
穴もしくは切欠きもしくは突起を設けることで、スイッ
チの数を増やすことなく、特殊なインク紙カセットを挿
入したときに、該スイッチを押さないことで特殊なイン
ク紙カセットを、カセットが存在しないと判断するよう
に構成したことを特徴とする熱転写記録装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62183283A JP2635049B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | 熱転写記録装置 |
| US07/222,428 US4915516A (en) | 1987-07-24 | 1988-07-21 | Thermal transfer recording apparatus with ink paper cassette |
| US07/865,022 USRE34521E (en) | 1987-07-24 | 1992-04-07 | Thermal transfer recording apparatus with ink paper cassette |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62183283A JP2635049B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | 熱転写記録装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6165031A Division JP2687885B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | インク紙カセット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6427981A JPS6427981A (en) | 1989-01-30 |
| JP2635049B2 true JP2635049B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=16132940
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62183283A Expired - Fee Related JP2635049B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | 熱転写記録装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US4915516A (ja) |
| JP (1) | JP2635049B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20150088402A (ko) * | 2014-01-24 | 2015-08-03 | 프리닉스(주) | 일체형 카트리지 및 이를 이용한 휴대용 프린터 |
Families Citing this family (34)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH05138905A (ja) * | 1991-07-05 | 1993-06-08 | Hitachi Ltd | 感熱転写記録方法、感熱転写記録装置及びインク紙カセツト |
| US5597249A (en) | 1993-10-15 | 1997-01-28 | Monarch Marking Systems, Inc. | Ink ribbon cartridge |
| EP0648609B1 (en) | 1993-10-15 | 2001-01-03 | Monarch Marking Systems, Inc. | Printer and methods |
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| JP3721684B2 (ja) * | 1997-01-07 | 2005-11-30 | ブラザー工業株式会社 | 印字装置及びファクシミリ装置 |
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| EP1577106A1 (en) * | 2004-03-15 | 2005-09-21 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink ribbon cartridge |
| JP2007317157A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-12-06 | Brother Ind Ltd | ラベル作成システム |
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| EP2752300B1 (en) | 2008-12-25 | 2021-06-09 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Tape cassette and tape printer |
| CN201989421U (zh) * | 2008-12-25 | 2011-09-28 | 兄弟工业株式会社 | 带盒和带式打印机 |
| CN104442030B (zh) * | 2009-03-31 | 2017-04-12 | 兄弟工业株式会社 | 带盒 |
| CN105398230B (zh) | 2009-03-31 | 2017-10-13 | 兄弟工业株式会社 | 带盒 |
| AU2010231426B2 (en) | 2009-03-31 | 2015-09-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Tape cassette and tape printer |
| US20100247206A1 (en) * | 2009-03-31 | 2010-09-30 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Tape cassette and tape printer |
| JP4947085B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2012-06-06 | ブラザー工業株式会社 | テープカセット |
| JP5136503B2 (ja) | 2009-03-31 | 2013-02-06 | ブラザー工業株式会社 | テープカセット |
| EP3106314B1 (en) * | 2009-03-31 | 2022-04-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Tape cassette and tape printer |
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