JP2632335B2 - ゴルフクラブ、ゴルフクラブセット及びこれらの製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブ、ゴルフクラブセット及びこれらの製造方法

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JP2632335B2
JP2632335B2 JP63002917A JP291788A JP2632335B2 JP 2632335 B2 JP2632335 B2 JP 2632335B2 JP 63002917 A JP63002917 A JP 63002917A JP 291788 A JP291788 A JP 291788A JP 2632335 B2 JP2632335 B2 JP 2632335B2
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B53/00Golf clubs
    • A63B53/005Club sets

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ゴルフをプレーする際にプレーヤがゴルフ
ボールを打つための用具として用いるゴルフクラブと、
このようなゴルフクラブの複数本をセットにしたゴルフ
クラブセットと、これらのゴルフクラブ及びゴルフクラ
ブセットの製造方法とに関するものである。
〔発明の概要〕
本発明は、ゴルフクラブの捩れ方向の固有振動数をそ
の撓み方向の固有振動数にできるだけ近似した値とする
ことによって、このゴルフクラブで打たれたゴルフボー
ルの飛びの方向性を損なうことなく、その飛距離を増大
させるようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来から、ゴルフボールの飛距離を増大させるため
に、ゴルフクラブの特性をゴルフプレーヤ各人のスイン
グフォームに合わせて、プレーヤが持っているエネルギ
ーを有効に引き出すようにすることが知られている。ゴ
ルフクラブのこのような特性の1つはクラブの全体重量
であって、これはプレーヤがクラブを持った時に感ずる
クラブの重さである。また上記特性の別の1つはクラブ
の静的なバランス(スイングバランス)であって、これ
はプレーヤがクラブを振った時に感ずる重さを数的に表
現したものである。そして、これら2つの特性は以前か
ら検討され、現在では、ゴルフクラブを販売する一般の
ゴルフショップでも、これら2つの特性を測定する測定
器を手軽に用い得るようにしている。
一方、最近、クラブの撓み方向の固有振動数を各プレ
ーヤのゴルフスイングの早さに合わせることが検討され
ている。即ち、全体重量が互いに同一のクラブヘッドで
も、撓み方向に非常に堅いシャフトと非常に柔らかいシ
ャフトとをそれぞれ取り付けた場合、既述の2つの特性
(全体重量及びスイングバランス)では両者の間に差が
ないが、シャフトをスプリングであると見なすと、前者
は撓み方向の固有振動数が高くかつ後者は低い。このよ
うなクラブをプレーヤが用いた場合、早いスイング速度
のプレーヤには前者が適していて後者は適しておらず、
また遅いスイング速度のプレーヤには後者が適していて
前者は適していない。このため、クラブの撓み方向の固
有振動数は各プレーヤのスイング速度に適したものとす
る必要があるので、最近ではクラブの撓み方向の固有振
動数を測定するための固有振動数測定器が製作されてい
る。そして、各プレーヤが自分に適したクラブを選択
し、またクラブセットについても、所定の法則に従って
各クラブの撓み方向の固有振動数が調整されたものが市
販されている。
〔発明が解決しようとする問題点及びこの問題点を解決するための手段〕
しかしながら、ゴルフボールをできるだけ遠く飛ばす
ことができるクラブをゴルフプレーに用いることは、万
人の渇望するところであって、ゴルフプレーヤは現在市
販されているゴルフクラブによるゴルフボールの飛距離
に必ずしも満足していない。
本発明者は、このような飛距離の増大について鋭意検
討した結果、これ迄は何ら検討されていなかった捩れ方
向の固有振動数を撓み方向の固有振動数にほぼ一致させ
ることによって、飛距離の増大を計り得ることに想到し
た。
即ち、現在一般に市販されているゴルフクラブについ
て云えば、例えばパーシモンヘッドでスチールシャフト
のドライバー(1番ウッド)の場合、撓み方向の固有振
動数F1は男性用が300〜350Hz/min程度で女性用が270〜3
00Hz/min程度であり、また捩れ方向の固有振動数F2は男
性用も女性用も1,000〜1,500Hz/min程度である。また、
例えばステンレス鋼ヘッドでスチールシャフトの9番ア
イアンの場合、撓み方向の固有振動数F1は男性用が330
〜380Hz/min程度で女性用が300〜330Hz/min程度であ
り、また捩れ方向の固有振動数F2は男性用も女性用も1,
500〜2,000Hz/min程度である。また、ドライバーと9番
アイアンとの間のクラブ番号を有するクラブの場合に
は、上記F1及びF2は両者の間を約10等分した値で順次変
化する。そして、上記F1及びF2の値及び変化の状態は、
カーボン繊維強化プラスチック製シャフト(いわゆるブ
ラックシャフト又はカーボンシャフト)やボロン繊維
(タングステン繊維などにボロンを蒸着したもの)強化
プラスチック製シャフト(いわゆるボロンシャフト)な
どが用いられているクラブの場合もほぼ同様である。
一方、例えばドライバーの場合、クラブの撓み方向の
固有振動数がプレーヤのスイング速度に適していなくて
も200m程度の飛距離が望めれば、スイング速度に適して
いる場合には、捩れ方向の固有振動数が従来の場合のま
まであっても、8m程度飛距離が延びる。しかしながら、
本発明に従って、この適している撓み方向の固有振動数
に捩れ方向の固有振動数がほぼ一致していれば、ゴルフ
ボールの飛びの方向性を損なうことなく、さらに5m程度
飛距離を増大させることができる。
従って、本発明は、捩れ方向の固有振動数がその撓み
方向の固有振動数に近似したゴルフクラブと、このよう
なゴルフクラブの複数本をセットにしたゴルフクラブセ
ットと、このようなゴルフクラブ及びゴルフクラブセッ
トの製造方法とを提供することを目的としている。
なお、本発明においては、ゴルフクラブの撓み方向の
固有振動数F1に対する捩れ方向の固有振動数F2の比(F2
/F1)を0.9〜1.2、好ましくは0.95〜1.10の間に設定し
たが、その理由はこれよりも小さくても大きくても、飛
びの方向性が損われ易くなり、また飛距離の増大がそれ
程望めなくなるから、飛びの方向性を損なうことなく飛
距離を増大させることがあまり期待できなくなるためで
ある。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、例えばパーシモンヘッド(従来の場合と同
様に(200±20)g程度の重量であってよい)でカーボ
ンシャフトのドライバーを示すものであって、パーシモ
ンヘッド1がカーボンシャフト2の先端に取付けられて
いる。なお、3はヘッド1の重心、4はシャフト2の中
心線(但し、その延長線を含む)、5は重心3を通る所
定の水平線6と上記中心線4とが側面から見て交叉する
交叉点、Lは重心3と上記交叉点5との間の側面から見
た距離である。
第1図に示すドライバーを用いてプレーヤがゴルフス
イングすると、バックスイングからフォロースルーへ移
行する際にクラブを振り降ろす力がこのクラブに加わ
る。このため、第2図に示すように、クラブは実線の状
態から一点鎖線の状態へ、また一点鎖線の状態から実線
の状態を経て二点鎖線の状態へと撓む。また一方、第1
図に示すように、ヘッド1の重心3と交叉点5との間の
距離Lが存在しているため、バックスイングからフォロ
ースルーへ移行する際にクラブを振り降ろす力がこのク
ラブに加わると、シャフト2には、第3図に誇張して示
すように、シャフト2の中心線4を中心としてヘッド1
のフェース7が開く方向に捩れの力が働いて、シャフト
2が矢印8方向に捩れる。そして、フォロースルーが進
行するに伴って上記捩れが逆に矢印9方向に戻って原形
に復帰しようとすると共にさらに逆方向に捩れようとす
る。従って、この場合にも、実線の状態から一点鎖線の
状態へ、また一点鎖線の状態から実線の状態を経て二点
鎖線の状態へと捩れる。
なお、第1図に示すドライバーの場合には、その撓み
方向の固有振動数F1をプレーヤのスイング速度にほぼ適
したものとすると共に、その捩れ方向の固有振動数F2
撓み方向の固有振動数F1(例えば、325Hz/min)と実質
的に同一(例えば、320〜330Hz/min)となるようにして
いる。従って、ヘッド1がボールに衝撃を与える瞬間
に、撓みの力と捩れの力とが最大となってボールに同時
に加わることになるから、ボールの飛距離を増大させる
ことができる。また、各プレーヤがそのスイングフォー
ムに合った撓み方向の固有振動数を有するゴルフクラブ
を選択すれば、このクラブの捩れ方向の固有振動数も上
記スイングフォームに合ったものとなる。このため、ク
ラブがボールにインパクトする際に、クラブのフェース
面がボールに常に正しく向き合うこととなって、捩れ方
向の固有振動数が小さい割にはボールの飛びの方向性が
良好である。
なお、本発明は、ドライバー(1番ウッド)のみなら
ず、他のゴルフクラブにも同様に適用することができ
る。例えば、ゴルフクラブのハーフセット又はフルセッ
トに本発明を適用する場合、パターには本発明を適用す
る必要性は全くと云っていい程存在しない。また、アイ
アンクラブの場合、9番アイアンよりもクラブ番号が実
質的に大きくて飛距離の増大があまり要求されないもの
(10番アイアン、ピッチングウェッジ、サンドウェッジ
など)には、本発明を適用する必要性は必ずしも存在し
ない。また場合によっては、それ程飛距離を増大させる
必要のない8番アイアン及び9番アイアンにも本発明を
適用しないようにすることが可能である。しかし、ウッ
ドクラブの場合には、一般には、総てのものに本発明を
適用するのが好ましい。
なお、上述の実施例においては、ドライバーのF1を32
5Hz/minとしかつF2を320〜330Hz/minとしたが、9番ア
イアンの場合には、F1を355Hz/minとしかつF2を350〜36
0Hz/minとすればよい。そして、この場合、ドライバー
と9番アイアンとの間のクラブについては、クラブ番号
が1つ小さくなるに従って、9番アイアンよりもF1及び
F2を3Hz/min程度ずつ小さくして行けばよい。また、ド
ライバーと9番アイアンとでF1及びF2を異ならせず、総
てのクラブについてF1及びF2をそれぞれほぼ同一となる
ようにしてもよい。
次に、本発明によるクラブの製造方法を第1図に示す
ドライバーについて詳述する。
既述のように、現在一般に市販されているゴルフクラ
ブの場合には、撓み方向の固有振動数F1に対する捩れ方
向の固有振動数F2の比(F2/F1)が一般的に0.15〜0.35
程度である。しかし、本発明によれば、上記比(F2/
F1)を0.9〜1.2、好ましくは0.95〜1.10の間に設定する
必要がある。一方、撓み方向の固有振動数F1は従来通り
プレーヤのスイング速度に適したものとするのが好まし
いから、このF1を実質的に変更することはできない。従
って、本発明によるゴルフクラブを製造するに際して
は、上記F2を大幅に減少させる必要がある。
このため、第1図に示すドライバーを製造する場合、
例えばエポキシ系又はポリエステル系樹脂を炭素繊維で
強化して構成した繊維強化プラスチック製のシャフト2
の構成を大幅に変更する必要がある。即ち、上記炭素繊
維10は通常は炭素繊維製の織物11を巻込んだ形でシャフ
ト2に埋設されているが、この織物11の構成を変更する
ことにより上記F2を減少させることができる。例えば、
第4図に示すように、炭素繊維10がシャフト2の中心線
4となす角度αがこれと直交する方向となす角度βより
も大きい状態から、第5図及び第6図に順次示すよう
に、上記2つの角度が互いにほぼ同じ状態及び前者が後
者よりも小さくなる状態へと変更することによって、上
記F2を大幅に減少させることができる。これは、上記炭
素繊維10がモノフィラメントの状態で用いられる場合も
同様である。また、従来は外径12〜15mmで内径が5〜10
mmであるシャフト2の内径及び外径をそれぞれ小さくし
たり、またほぼ縦方向に延びる溝又は第6図に示す繊維
10のように斜め方向に延びる溝を入れるなどしてシャフ
ト2の形状を変更することによっても、上記比(F2/
F1)を減少させることが可能である。
以上の点を考慮して、クラブの製造は次に述べる手順
に従って行えばよい。即ち、まず上記F1を実質的に変更
することなく上記F2を減少させて両者をほぼ一致させる
ためのクラブ製造用の所定の仕様を作成する。この仕様
には、必要に応じて、ヘッド1を構成するヘッド本体及
びそこに埋設される鉛玉、ソールプレートなどの材質、
形状、大きさ、構造などが含まれていてよい。また、シ
ャフト2を構成するマトリックス(樹脂成分など)、強
化材(ファイバー成分など)などの材質、形状、構造な
どや、シャフト2自体の形状、大きさ、構造などが含ま
れていてもよい。
次に、上記所定の仕様に従ってゴルフクラブモデルを
製造する。そして、このゴルフクラブモデルの撓み方向
の固有振動数F1と、捩れ方向の固有振動数F2とをそれぞ
れ測定する。この場合、上記F1は、第7図に示す撓み方
向周波数測定器で測定すればよい。なお、この測定に際
しては、シャフト2のグリップ部分をクランプ式の固定
具15で固定してから、手でシャフト2を撓ませて振動さ
せる。そして、この状態において、発光素子16からの光
を受光素子17で受けて、この光がシャフト2によって遮
られる1分間当りの回数を計数する。
また、上記F2は、第7図に示す測定器とほぼ同様にし
て製造した第8図に示す捩れ方向周波数測定器で測定す
ればよい。なお、この測定に際しては、クラブのソール
に軽量の測定補助板18を粘着剤などで粘着するなどして
取付けると共に、シャフト2のグリップ部分をクランプ
式固定具20で固定する。この場合、上記測定器には、シ
ャフト2の撓み方向の振動を防止するためにシャフト2
をその孔に貫通させる振動防止板19が設けられているの
が好ましい。そして、ヘッド1をシャフト2の中心線4
を中心として手で捩って例えば10〜20度程度振動させ、
この状態において、発光素子21からの光を受光素子22で
受けて、この光が測定補助板18によって遮られる1分間
当りの回数を計数する。
次に、上記F1に対するF2の比(F2/F1)を求めて、こ
の比が所望の値(例えば、0.95〜1.10)とどの程度異な
っているかをチェックする。そして、この異なっている
程度を参考にして、所望の値となるようにするために前
記所定の仕様を変更して新たな仕様を作成し、この新た
な仕様に従って新しいゴルフクラブモデルを製造する。
そして、この新しいゴルフクラブモデルにつき、上述の
場合と同様にして上記F2/F1を求める。この場合、新し
いゴルフクラブモデルは元のゴルフクラブモデルを部分
的に改良して製造してもよいし、或はまた、これとは全
く別個に製造してもよい。
なお、上述のような仕様の変更、ゴルフクラブモデル
の製造及びF2/F1を求めることを必要に応じて数回(通
常は2回以上、好ましくは3回以上)繰り返すと、F2/F
1が所望の値(例えば、0.95〜1.10)になるか或は近似
するようになる。従って、F2/F1が所望の値であるゴル
フクラブを最終の仕様に従って少くとも1本、好ましく
は大量に生産すればよい。この場合も、ゴルフクラブを
1本しか必要としないオーダーメードの時には、最終の
ゴルフクラブモデルを部分的に改良してゴルフクラブを
製造するようにしてもよい。
なお、本発明においては、各ゴルフクラブが捩れ方向
の固有振動数を変更し得る振動数可変機構を具備してい
るのが好ましい。このような振動数可変機構の一例が第
9図に示されており、この第9図において、ドライバー
のパーシモンヘッド1には、例えばその先端部分におい
てねじ孔23が形成され、このねじ孔23にねじ24が上記ね
じ孔23を閉塞するためにねじ込まれている。そして、こ
のねじ孔23には必要に応じて鉛玉25が詰め込まれてい
る。このようなねじ孔23、ねじ24及び鉛粒25の組合せか
らなる調整機構自体は公知であるが、通常は重心3の後
方部分においてヘッド1に設けられる。しかしながら、
捩れ方向の固有振動数を変更するためには、このような
調整機構は重心3を通るボールの飛行方向から左又は右
にずれた位置に設けられる必要がある。
従って、このような調整機構が設けられていなけれ
ば、ヘッド1とシャフト2との連結部分と重心3との間
の距離をL1とすると、捩れ方向のトルクはヘッド全体の
重量Wと上記距離L1との積(W×L1)となる。しかしな
がら、上記調整機構が第9図に示す位置に設けられてい
れば、その重量をW1とし、ヘッド1とシャフト2との連
結部分とこの調整機構の重心との間の距離を第8図に示
すように(L1+L2)とすると、この調整機構による捩れ
方向のトルクは、W1×(L1+L2)となる。従って、単に
ヘッド全体の重量WがW1だけ増加する場合に較べて捩れ
方向のトルクをW1×L2だけ増加させることができるか
ら、捩れ方向の固有振動数も同様に増加する。このた
め、第9図に示す調整機構によってF2/F1の微調整を行
うことが可能になる。
なお、上述の実施例においては、炭素繊維強化プラス
チック製のシャフトの場合について述べたが、スチール
シャフト、チタン合金製シャフト、アルミ合金製シャフ
ト、ボロンシャフト、アモルファス繊維(薄板状の金属
アモルファスフィラメント)強化プラスチック製シャフ
ト、セラミック繊維強化プラスチック製シャフト、ガラ
ス繊維強化プラスチック製シャフトなどであってもよ
い。
また、パーシモンヘッドの場合について述べたが、他
の木製、金属製(メタルウッド用)などのウッドヘッド
でもよく、またステンレス鋼、その他の鋳鍛用鉄、ベリ
リウム銅合金、チタン合金、炭素繊維強化プラスチック
などからなるアイアンヘッドであってもよい。
〔発明の効果〕
本発明は、ゴルフクラブの捩れ方向の固有振動数をそ
の撓み方向の固有振動数にできるだけ近似した値とする
ようにした。従って、ゴルフプレーヤがそのスイングの
フォームに合った撓み方向の固有振動数を有するゴルフ
クラブを選択することによって、このゴルフクラブで打
たれたゴルフボールの飛びの方向性を損なうことなく、
その飛距離を増大させることができる。また、本発明に
よるゴルフクラブ及びゴルフクラブセットの製造方法
も、特に大量生産し得る場合には、従来に較べて特に複
雑化するものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、第1図はド
ライバーの一部分を切欠した側面図、第2図は第1図に
示すドライバーの撓み状態を示す正面図、第3図は第1
図に示すドライバーの捩れ状態を示す正面上方から見た
斜視図、第4図〜第6図は巻込まれた状態でシャフトに
埋込まれている炭素繊維製織物の一部分の展開平面図、
第7図は撓み方向周波数測定器の概略斜視図、第8図は
捩れ方向周波数測定器の概略斜視図、第9図は比(F2/F
1)の微調整機構を備えたウッドクラブのヘッドの近傍
部分の一部分を横断した平面図である。 なお図面に用いた符号において、 1……ヘッド 2……シャフト 3……重心 7……フェース 10……炭素繊維 である。

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撓み方向の固有振動数F1に対する捩れ方向
    の固有振動数F2の比(F2/F1)を0.9〜1.2の間に設定し
    たことを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 【請求項2】前記比(F2/F1)を0.95〜1.10の間に設定
    したことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブ。
  3. 【請求項3】捩れ方向の固有振動数を変更し得る振動数
    可変機構を具備していることを特徴とする請求項1又は
    2記載のゴルフクラブ。
  4. 【請求項4】ウッドクラブと7番又はそれよりもクラブ
    番号が小さいアイアンクラブとから成る群より選ばれた
    複数本のゴルフクラブを含むゴルフクラブセットにおい
    て、 前記複数本のゴルフクラブは、その撓み方向の固有振動
    数F1に対する捩れ方向の固有振動数F2の比(F2/F1)が
    0.9〜1.2の間に設定されていることを特徴とするゴルフ
    クラブセット。
  5. 【請求項5】前記複数本のゴルフクラブは、ウッドクラ
    ブと9番又はそれよりもクラブ番号が小さいアイアンク
    ラブとから成る群より選ばれたものであることを特徴と
    する請求項4記載のゴルフクラブセット。
  6. 【請求項6】前記複数本のゴルフクラブは、その捩れ方
    向の固有振動数を変更し得る振動数可変機構をそれぞれ
    具備していることを特徴とする請求項4又は5記載のゴ
    ルフクラブセット。
  7. 【請求項7】上記ゴルフクラブセットがハーフセットで
    あることを特徴とする請求項4、5又は6記載のゴルフ
    クラブセット。
  8. 【請求項8】上記ゴルフクラブセットがフルセットであ
    ることを特徴とする請求項4、5又は6記載のゴルフク
    ラブセット。
  9. 【請求項9】シャフトにヘッドが取付けられているゴル
    フクラブモデルを所定の仕様に従って製造し、 、このゴルフクラブモデルの撓み方向の固有振動数F1
    に対する捩れ方向の固有振動数F2の比(F2/F1)を測定
    すること、 、この比(F2/F1)が0.9〜1.2の間になるか或は近似
    するようにすべく前記所定の仕様を変更して、この変更
    した仕様に従った新たなゴルフクラブモデルを製造する
    こと、 という上記及びの工程を少なくとも1回ずつ行うと
    共に必要に応じて順次繰り返すことにより、前記(F2/F
    1)が0.9〜1.2の間にあるか或は近似した最後のゴルフ
    クラブモデルを最終の仕様に従って製造し、 この最終の仕様に基づいて前記比(F2/F1)が0.9〜1.2
    の間にあるゴルフクラブを製造するようにしたことを特
    徴とするゴルフクラブの製造方法。
  10. 【請求項10】前記比(F2/F1)が0.95〜1.10の間にな
    るか或は近似するようにすべく前記所定の仕様を変更
    し、前記比(F2/F1)が0.95〜1.10の間にあるか或は近
    似した最終のゴルフクラブモデルを製造し、この最終の
    仕様に基づいて前記比(F2/F1)が0.95〜1.10の間にあ
    るゴルフクラブを製造するようにしたことを特徴とする
    請求項9記載のゴルフクラブの製造方法。
  11. 【請求項11】前記ゴルフクラブを製造する際に、捩れ
    方向の固有振動数を変更し得る振動数可変機構を設ける
    ようにしたことを特徴とする請求項9又は10記載のゴル
    フクラブの製造方法。
  12. 【請求項12】ウッドクラブと7番又はそれよりもクラ
    ブ番号が小さいアイアンクラブとから成る群より選ばれ
    た複数本のゴルフクラブを含むゴルフクラブセットを製
    造する方法において、 前記複数本のゴルフクラブのそれぞれの製造が、シャフ
    トにヘッドが取付けられているゴルフクラブモデルを所
    定の仕様に従って製造し、 、このゴルフクラブモデルの撓み方向の固有振動数F1
    対する捩れ方向の固有振動数F2の比(F2/F1)を測定す
    ること、 、この比(F2/F1)が0.9〜1.2の間になるか或は近似
    するようにすべく前記所定の仕様を変更して、この変更
    した仕様に従った新たなゴルフクラブモデルを製造する
    こと、 という上記及びの工程を少なくとも1回ずつ行うと
    共に必要に応じて順次繰り返すことにより、前記(F2/F
    1)が0.9〜1.2の間にあるか或は近似した最終のゴルフ
    クラブモデルを最終の仕様に従って製造し、 この最終の仕様に基づいて前記比(F2/F1)が0.9〜1.2
    の間にあるゴルフクラブを製造するという手順によって
    それぞれ行われるようにしたことを特徴とするゴルフク
    ラブセットの製造方法。
  13. 【請求項13】前記複数本のゴルフクラブは、ウッドク
    ラブと9番又はそれよりもクラブ番号が小さいアイアン
    クラブとから成る群より選ばれたものであることを特徴
    とする請求項12記載のゴルフクラブセットの製造方法。
  14. 【請求項14】前記比(F2/F1)が0.95〜1.10の間にな
    るか或は近似するようにすべく前記所定の仕様を変更
    し、前記比(F2/F1)が0.95〜1.10の間にあるか或は近
    似した最終のゴルフクラブモデルを製造し、この最終仕
    様に基づいて前記比(F2/F1)が0.95〜1.10の間にある
    ゴルフクラブを製造するようにしたことを特徴とする請
    求項12又は13記載のゴルフクラブセットの製造方法。
  15. 【請求項15】前記複数本のゴルフクラブをそれぞれ製
    造する際に、捩れ方向の固有振動数を変更し得る振動数
    可変機構をそれぞれのゴルフクラブに設けるようにした
    ことを特徴とする請求項12、13又は14記載のゴルフクラ
    ブセットの製造方法。
  16. 【請求項16】上記ゴルフクラブセットがハーフセット
    であることを特徴とする請求項12、13、14又は15記載の
    ゴルフクラブセットの製造方法。
  17. 【請求項17】上記ゴルフクラブセットがフルセットで
    あることを特徴とする請求項12、13、14又は15記載のゴ
    ルフクラブセットのセットの製造方法。
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