JP2630634B2 - 高剛性シールリング - Google Patents
高剛性シールリングInfo
- Publication number
- JP2630634B2 JP2630634B2 JP63228996A JP22899688A JP2630634B2 JP 2630634 B2 JP2630634 B2 JP 2630634B2 JP 63228996 A JP63228996 A JP 63228996A JP 22899688 A JP22899688 A JP 22899688A JP 2630634 B2 JP2630634 B2 JP 2630634B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal ring
- lip portion
- peripheral surface
- ring
- lip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高剛性シールリングに関する。
従来、第４図に示すようなメカニカルシール装置31等
の密封部には、Ｏリング32とバックアップリング33とを
組合わせたシール材が用いられていた。ところが、例え
ば300℃を越える高温で、かつ210kg/cm2を越えるような
高圧の使用条件下に於て、シリコンゴム、フッ素ゴム、
カルレッツ（パーフロロエラストマー）等の従来の材質
の上記Ｏリング32では、使用不可である。
の密封部には、Ｏリング32とバックアップリング33とを
組合わせたシール材が用いられていた。ところが、例え
ば300℃を越える高温で、かつ210kg/cm2を越えるような
高圧の使用条件下に於て、シリコンゴム、フッ素ゴム、
カルレッツ（パーフロロエラストマー）等の従来の材質
の上記Ｏリング32では、使用不可である。
本発明は、このような高温高圧下の苛酷な使用条件に
於ても、十分に耐えることが出来るシールリングを提供
することを目的とする。
於ても、十分に耐えることが出来るシールリングを提供
することを目的とする。
本発明は、金属製又はポリイミド樹脂製とされると共
に、横断面形状が、Ｕ形部と角頭部とを首部にて連結一
体化した略Ｋ字形とされ、上記Ｕ形部は外リップ部と内
リップ部とを有すると共に軸心方向に開口する凹周溝を
備え、かつ、該外リップ部と内リップ部が自らの弾発力
にて孔内周面と軸外周面に夫々弾発的に当接するように
構成し、さらに、該外リップ部と内リップ部に、銀メッ
キ又はPTFEのコーティングを施したものである。
に、横断面形状が、Ｕ形部と角頭部とを首部にて連結一
体化した略Ｋ字形とされ、上記Ｕ形部は外リップ部と内
リップ部とを有すると共に軸心方向に開口する凹周溝を
備え、かつ、該外リップ部と内リップ部が自らの弾発力
にて孔内周面と軸外周面に夫々弾発的に当接するように
構成し、さらに、該外リップ部と内リップ部に、銀メッ
キ又はPTFEのコーティングを施したものである。
金属製又はポリイミド樹脂製であるから、高温にも十
分に耐える。そして、角頭部にて装着後の姿勢の安定を
図ることが出来る。また、十分な剛性を有する材質であ
り、Ｕ形部の外リップ部と内リップ部が自らの弾発力に
て孔内周面と軸外周面に夫々弾発的に当接するので、低
圧時にも十分な密封作用をなす。
分に耐える。そして、角頭部にて装着後の姿勢の安定を
図ることが出来る。また、十分な剛性を有する材質であ
り、Ｕ形部の外リップ部と内リップ部が自らの弾発力に
て孔内周面と軸外周面に夫々弾発的に当接するので、低
圧時にも十分な密封作用をなす。
以下、図示の実施例を詳説する。
第１図に本発明の高剛性シールリング１の一実施例の
拡大要部断面図を示し、第２図にその全体の斜視図を示
すと共に、第３図にはその使用箇所の一例を具体的に示
している。
拡大要部断面図を示し、第２図にその全体の斜視図を示
すと共に、第３図にはその使用箇所の一例を具体的に示
している。
この第１図〜第３図に於て、高剛性シール材１の横断
面形状は、Ｕ形部２と角頭部３とを首部４にて連結一体
化した形状である。言い換えれば、全体の横断面形状は
略Ｋ字形であるといえる。
面形状は、Ｕ形部２と角頭部３とを首部４にて連結一体
化した形状である。言い換えれば、全体の横断面形状は
略Ｋ字形であるといえる。
そして、５は孔内周面Ａに当接する外リップ部、６は
軸外周面Ｂに当接する内リップ部であり、上記Ｕ形部２
の先端部に小円弧山形に形成される。またＵ形部２の内
部は、軸心方向に開口する凹周溝７とされる。つまりこ
の凹周溝７はリングの軸心ｌと平行方向に開口してい
る。
軸外周面Ｂに当接する内リップ部であり、上記Ｕ形部２
の先端部に小円弧山形に形成される。またＵ形部２の内
部は、軸心方向に開口する凹周溝７とされる。つまりこ
の凹周溝７はリングの軸心ｌと平行方向に開口してい
る。
しかして、このシールリング１の全体は、ステンレス
鋼、インコネル等の金属製である。上記外リップ部５・
内リップ部６にはさらに銀メッキを施したり、又は、PT
FEのコーティングを被覆するのが望ましい。
鋼、インコネル等の金属製である。上記外リップ部５・
内リップ部６にはさらに銀メッキを施したり、又は、PT
FEのコーティングを被覆するのが望ましい。
ところで第３図に於て、この高剛性シールリング1,1
は、シートリング８及び従動リング９に夫々使用されて
いる。即ち、同図左側のシールリング１は、シートリン
グ８の外周面に横断面矩形に切欠形成された切欠部と、
ハウジング10の孔内周面Ａによって形成されるシール溝
11内に装着され、また、同図右側のシールリング１は、
従動リング９の内周面に形成した横断面矩形の切欠部
と、回転軸12の外周面Ｂによって形成されるシール溝13
に装着される。なお14は従動リング９がシートリング８
に摺接する摺接面であって、このように両シールリング
1,1は、固定用シールとして用いられていることが分
る。
は、シートリング８及び従動リング９に夫々使用されて
いる。即ち、同図左側のシールリング１は、シートリン
グ８の外周面に横断面矩形に切欠形成された切欠部と、
ハウジング10の孔内周面Ａによって形成されるシール溝
11内に装着され、また、同図右側のシールリング１は、
従動リング９の内周面に形成した横断面矩形の切欠部
と、回転軸12の外周面Ｂによって形成されるシール溝13
に装着される。なお14は従動リング９がシートリング８
に摺接する摺接面であって、このように両シールリング
1,1は、固定用シールとして用いられていることが分
る。
しかして、上記シール溝11の厚さ寸法Ｔに対して、第
１図のシールリング１の厚さ寸法ｔを次のように設定す
る。
１図のシールリング１の厚さ寸法ｔを次のように設定す
る。
つまり、ｔ＞Ｔ …… のように寸法を決定する。
言い換えれば、外リップ部５と内リップ部６が自らの
弾発力にて孔内周面Ａと軸外周面Ｂに夫々弾発的に当接
するように構成する。これによって、Ｕ形部２が金属材
料の弾性限度内で圧縮されつつシール溝11,13内に装着
され、内外リップ部6,5は弾発的に、軸外周面Ｂ・孔内
周面Ａに接触して、低圧使用状態でも確実に密封性を発
揮出来る。言い換えれば、低圧使用時にも拘束力−自封
性−を備えている。
弾発力にて孔内周面Ａと軸外周面Ｂに夫々弾発的に当接
するように構成する。これによって、Ｕ形部２が金属材
料の弾性限度内で圧縮されつつシール溝11,13内に装着
され、内外リップ部6,5は弾発的に、軸外周面Ｂ・孔内
周面Ａに接触して、低圧使用状態でも確実に密封性を発
揮出来る。言い換えれば、低圧使用時にも拘束力−自封
性−を備えている。
勿論、金属材質あるいは使用条件によっては、永久変
形域（塑性変形域）まで圧縮して装着するも自由であ
る。
形域（塑性変形域）まで圧縮して装着するも自由であ
る。
また、第１図のものの材質をポリイミド樹脂とするも
自由であるが、以上、図示の実施例では、角頭部３の厚
さ寸法ｗは、ｗ＜ｔ、かつ、ｗ＜Ｔとなるように設定さ
れると共に、面取り16,16を施して、シール溝11,13に装
着時の圧入誘導案内部の役目をなす。勿論、装着後の姿
勢の安定を図る役目を兼ねるものである。
自由であるが、以上、図示の実施例では、角頭部３の厚
さ寸法ｗは、ｗ＜ｔ、かつ、ｗ＜Ｔとなるように設定さ
れると共に、面取り16,16を施して、シール溝11,13に装
着時の圧入誘導案内部の役目をなす。勿論、装着後の姿
勢の安定を図る役目を兼ねるものである。
なおポリイミド樹脂の使用可能温度は、−250℃〜＋4
20℃であり、プラスチックでありながら高温ガスと低温
ガスが交互に作用するような苛酷な使用条件にも耐え得
る。そして、該ポリイミド樹脂としては、グラファイ
ト、カーボン、ケイ素等の充填材を混入させたものも本
発明におけるポリイミド樹脂に包含するものと定義す
る。
20℃であり、プラスチックでありながら高温ガスと低温
ガスが交互に作用するような苛酷な使用条件にも耐え得
る。そして、該ポリイミド樹脂としては、グラファイ
ト、カーボン、ケイ素等の充填材を混入させたものも本
発明におけるポリイミド樹脂に包含するものと定義す
る。
本発明は、以下に記載する著大な効果を奏する。
本発明の高剛性シールリングを、（他の部材を使用す
ることなく）単独で孔内周面Ａと軸外周面Ｂの間に安定
した姿勢に装着することが出来る。また、外リップ部５
と内リップ部６を孔内周面と軸外周面に押し付けるため
の部材が不要となり、本発明の高剛性シールリングに自
封性を持たせることが出来る。従って、装着作業を容易
かつ迅速に行うことが出来ると共にシール性を向上出来
る。
ることなく）単独で孔内周面Ａと軸外周面Ｂの間に安定
した姿勢に装着することが出来る。また、外リップ部５
と内リップ部６を孔内周面と軸外周面に押し付けるため
の部材が不要となり、本発明の高剛性シールリングに自
封性を持たせることが出来る。従って、装着作業を容易
かつ迅速に行うことが出来ると共にシール性を向上出来
る。
さらに、高温〜低温の広い温度域に適用出来、しかも
高圧にも十分に耐えることが出来る。
高圧にも十分に耐えることが出来る。
第１図は本発明の一実施例を示す要部拡大断面図、第２
図は全体斜視図、第３図は使用箇所の一例を示す断面
図、第４図は従来例を示す断面図である。 １……高剛性シールリング、２……Ｕ形部、３……角頭
部、４……首部、５……外リップ部、６……内リップ
部、７……凹溝部、Ａ……孔内周面、Ｂ……軸外周面。
図は全体斜視図、第３図は使用箇所の一例を示す断面
図、第４図は従来例を示す断面図である。 １……高剛性シールリング、２……Ｕ形部、３……角頭
部、４……首部、５……外リップ部、６……内リップ
部、７……凹溝部、Ａ……孔内周面、Ｂ……軸外周面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大室 昌二郎 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱 重工業株式会社名古屋航空機製作所内 (72)発明者 梅村 克哉 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱 重工業株式会社名古屋航空機製作所内 (72)発明者 風間 晋 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線 工業株式会社箕島製作所内 (72)発明者 根本 圭介 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線 工業株式会社箕島製作所内 (72)発明者 松井 大明 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線 工業株式会社箕島製作所内 (72)発明者 那須 章二 和歌山県有田市箕島663番地 三菱電線 工業株式会社箕島製作所内 (56)参考文献 実開 昭62−24167（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−18676（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】金属製又はポリイミド樹脂製とされると共
に、横断面形状が、Ｕ形部と角頭部とを首部にて連結一
体化した略Ｋ字形とされ、上記Ｕ形部は外リップ部と内
リップ部とを有すると共に軸心方向に開口する凹周溝を
備え、かつ、該該リップ部と内リップ部が自らの弾発力
にて孔内周面と軸外周面に夫々弾発的に当接するように
構成し、さらに、該外リップ部と内リップ部に、銀メッ
キ又はPTFEのコーティングを施したことを特徴とする高
剛性シールリング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63228996A JP2630634B2 (ja) | 1988-09-13 | 1988-09-13 | 高剛性シールリング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63228996A JP2630634B2 (ja) | 1988-09-13 | 1988-09-13 | 高剛性シールリング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0280863A JPH0280863A (ja) | 1990-03-20 |
| JP2630634B2 true JP2630634B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=16885126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63228996A Expired - Lifetime JP2630634B2 (ja) | 1988-09-13 | 1988-09-13 | 高剛性シールリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2630634B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11257263A (ja) * | 1998-03-11 | 1999-09-21 | Toshiba Corp | へリカルブレード式圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置 |
| JP2013053580A (ja) * | 2011-09-05 | 2013-03-21 | Toyota Motor Corp | ターボチャージャ |
| JP5717662B2 (ja) * | 2012-01-27 | 2015-05-13 | 三菱電線工業株式会社 | 金属シール |
| JP2016121762A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 株式会社デンソー | 軸封装置および圧縮機 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6224167U (ja) * | 1985-07-29 | 1987-02-14 | ||
| JPS6318676U (ja) * | 1986-07-21 | 1988-02-06 |
-
1988
- 1988-09-13 JP JP63228996A patent/JP2630634B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0280863A (ja) | 1990-03-20 |
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