JP2629424B2 - 電子回路ユニット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プリント基板の取付、特にテレビジョン受
像機の文字多重放送受信装置内蔵用パックに使用して好
適な電子回路ユニットに関する。

従来の技術 近年、回路の実装技術向上は大きな課題である。

従来の代表的なテレビジョン受像機の文字多重放送受
信装置内蔵用パックとしては、第２図に示す分解斜視図
のものがある。図において、11はフェノール樹脂製の片
面基板のプリント配線基板、11aはシールドケース枠12
の脚部12aが挿入される角孔、12はｔ＝0.8〜1.0の金属
製のシールドケース枠、12aはその脚部でプリント基板1
1の角孔11aを貫通し、再にｔ＝0.32のシールドケース下
蓋14の角孔14aを貫通してこの脚12aと上記角孔14aの周
囲とハンダ付け固定してシールドケース下蓋14と固定さ
れる。12bはシールドケース枠12の第１の孔であって、
シールドケース上蓋13の孔13aと対応した位置でねじ15
によりシールドケース上蓋13とシールドケース枠12をね
じ固定するためのものである。12cはシールドケース枠1
2の第２の孔で、プリント基板11に実装済の電子部品15
の孔15aと対応した位置でネジ16によりシールドケース
枠12と電子部品15をねじ固定するためのものである。13
は金属製のシールドケース上蓋、13aはねじ15を貫通さ
せる孔であって、シールドケース枠12の孔12bと対応し
た位置にある。14は金属製のシールドケース下蓋であ
り、14aはその角孔でプリント基板11をシールドケース
枠12とシールドケース下蓋14ではさみ込んだ状態でハン
ダ付け固定するためのものである。15はプリント基板11
に実装されたプリンタ接続用コネクタ部品で、15aはそ
の取付け用孔であって、シールドケース枠12の孔12cと
対応した位置にある。文字多重放送受信回路はこのプリ
ント基板11上およびシールドケース内に構成される。こ
れらの手段は構造が簡単であるが、取付・組立に工数が
かかる。

発明が解決しようとする課題 このような従来の電子回路ユニットでは工数がかかる
だけでなく、形状が大きくて、内蔵用の文字多重放送受
信装置のパックに不適であった。本発明は上記課題を解
決するもので、コンパクトにしても組立が簡単で、確実
な電子回路ユニットを供給することを目的とする。

課題を解決するための手段 本発明は前記目的を達成するため、電子部品を実装し
たプリント基板を、パット状のシールドケース本体とシ
ールドケース蓋で構成されたシールドケース内部に収納
した電子回路ユニットにおいて、前記プリント基板の一
辺近傍を前記シールドケース本体に固定し、前記一辺に
対向する他辺近傍で前記基板上に実装した電子部品を前
記シールドケース本体に固定することで、前記プリント
基板を前記シールドケース本体に固定し、前記シールド
ケース本体に前記シールドケース蓋を固定した電子回路
ユニットとする。

作用 本発明は上記構成により、プリント基板が、その基板
に設けた孔と基板上の実装部品の孔とでシールドケース
に固定される。

実 施 例 以下、本発明の一実施例の電子回路ユニットについ
て、図面を参照しながら説明する。

第１図は、本発明の一実施例の電子回路ユニットの構
成を示す分解斜視図である。図において、１はプリント
基板Ａで、ガラスエポキシ多層基板であり、実装部品が
表面と裏面に実装される。1aはプリント基板Ａに設けた
孔で、シールドケース本体３の孔3bと対応した位置に設
けられねじ８を締付けることによってシールドケース本
体３とプリント基板A1をねじ固定される。２はプリント
基板Ｂでフェノール樹脂の片面基板でシールドしなくて
もよい部品を実装した基板である。2aはプリント基板B2
に設けられた孔で、シールドケース本体３の孔3aと対応
した位置に設けられねじ９を締付けることによってシー
ルドケース本体３とプリント基板B2をねじ固定される。
３はシールドケース本体で、金属製ｔ＝0.8MM材料をパ
ット状に折り曲げた金具、3cはシールドケース本体３に
設けた孔で、シールドケース上蓋４の孔4aと対応した位
置に設けられねじ７を締付けることによってシールドケ
ース本体３とシールドケース上蓋４をネジ固定する。3d
はシールドケース本体３に設けた孔で、プリント基板A1
に実装済の電子部品５に設けた孔5aと対応した位置に設
けられている。４はシールドケース上蓋で金属製ｔ＝0.
32材料を折り曲げて構成したものである。電子部品５は
プリント基板A1に実装済のプリンタ接続コネクタ部品で
ある。

上記の構成要素を用いて、先ず、シールドケース本体
３の中に実装済のプリント基板A1を挿入仮設置して、ね
じ６を孔3dに貫通後電子部品５の孔5aにねじ込んで仮固
定する一方、ネジ８をプリント基板A1の孔1aを貫通さ
せ、シールドケース本体３の孔3bにねじ込み仮固定し、
残りの孔にねじを挿入して仮固定完了する。その後、全
てのねじを締付けてシールドケース本体３にプリント基
板A1をねじ固定する。次にプリント基板B2をシールドケ
ース本体３に仮設置し、ねじ９を孔2aに貫通させて孔3a
に仮固定後に、残りの孔にねじを挿入して仮固定する。
その後にねじを締付けてシールドケース本体３にプリン
ト基板B2をねじ固定する。次に、シールドケース本体３
にシールケース上蓋４を嵌合せ、ねじ７を孔4aを通して
孔3cにねじ込み仮固定後、残りの孔にねじを挿入して仮
固定を完了した後、全てのねじを固定してシールドケー
ス本体３とシールドケース上蓋４をねじ固定する。

このような構成により、例えば、文字多重放送受信装
置用のパックにプリンタ接続コネクタ部品を使用する場
合、コネクタ部品が電気部品兼構造部品の機能を発揮
し、ねじ止めの員数削減がはかれ、コストダウン効果が
あるとともに、コネクタがシールドケースに確実に固定
される効果がある。

発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明はプリント
基板に実装した電子部品を構造部品として兼用してねじ
止めするため、ねじ止の員数とその工数削減し、また、
電子部品をシールドケースに確実に固定することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の電子回路ユニットの構成を
示す分解斜視図、第２図は従来の代表的な文字多重放送
受信装置の構成を示す分解斜視図である。 １……プリント基板Ａ、２……プリント基板Ｂ、３……
シールドケース本体、４……シールドケース上蓋、５…
…電子部品、11……プリント基板、12……シールドケー
ス枠、13……シールドケース上蓋、14……シールドケー
ス下蓋、15……電子部品。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電子部品を実装したプリント基板を、パッ
   ト状のシールドケース本体とシールドケース蓋で構成さ
   れたシールドケース内部に収納した電子回路ユニットに
   おいて、前記プリント基板の一辺近傍を前記シールドケ
   ース本体に固定し、前記一辺に対向する他辺近傍で前記
   基板上に実装した電子部品を前記シールドケース本体に
   固定することで、前記プリント基板を前記シールドケー
   ス本体に固定し、前記シールドケース本体に前記シール
   ドケース蓋を固定した電子回路ユニット。