JP2623517B2 - 建物の耐震支持構造 - Google Patents

建物の耐震支持構造

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JP2623517B2
JP2623517B2 JP6102258A JP10225894A JP2623517B2 JP 2623517 B2 JP2623517 B2 JP 2623517B2 JP 6102258 A JP6102258 A JP 6102258A JP 10225894 A JP10225894 A JP 10225894A JP 2623517 B2 JP2623517 B2 JP 2623517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は建物の支持構造に関
し、詳しくは耐震性に優れた支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に木造建築,軽量鉄骨建築等の建物
の基礎として布基礎,ベタ基礎が広く用いられている。
図3はそれらの例を示している。図3(A)は布基礎の
例を示したもので、この布基礎100は建物の外周に沿
って連続的に設けられ、一般に地盤が固く安定している
場合に用いられ、必要に応じて杭又はパイル102等が
打ち込まれる。
【0003】一方図3(B)に示しているようにベタ基
礎104は建物の全面又は広範な部分に亘って面状に設
けられるもので、地盤が比較的不安定な場合に用いられ
る。
【0004】ところである種の地盤においては地震の
際、砂と地下水とが混じり合って地盤の液状化が起こ
り、水や砂が地盤表面に噴出する現象を生じることがあ
り、これにより建物が急激に支持力を失い、傾いたり沈
下したりする現象を生じる。
【0005】而して上記布基礎100の場合、表面に噴
出した噴砂流は建物の内側にも外側にも逃げることがで
きるため、建物の支持力が失われて上記傾きや沈下を起
こし易い欠点がある。
【0006】一方ベタ基礎104の場合には、表面に噴
き出した噴砂流は面状の基礎に当たってそこで食い止め
られ、それより上には噴き出さず、この点で布基礎に比
べれば耐震性は良好である。
【0007】しかしながら図3(B)中矢印で示してい
るように、噴出した砂や水が面状の基礎104に沿って
外側に回り込み、建築物の外側に噴き出すことは防止し
得ず、建築物の傾き,沈下を充分には防止できない。
【0008】そこで本発明者は、建物のほぼ全面に亘っ
て本体基礎を面状に設けるとともに、該建物の外周部に
おいて下方に立ち下がる袴部を設け、その袴部により本
体基礎の下側の地盤を所定深さに亘って囲い込む構造の
耐震性基礎構造を案出し、先の特許願(特願平3−14
6652)において提案した。
【0009】図4はその一例を示している。図4におい
て106はコンクリート基礎であって、建物の全面に亘
って面状に延びる基礎スラブ108を有し、これより立
上げ部110が上方に延び出し、その上端に土台112
が載るようになっている。
【0010】114は割ぐり石で、これを突き抜けるよ
うにして袴部116が下方に延びている。袴部116は
建物の全外周に沿って連続的に設けられおり、基礎スラ
ブ108より下側部分の地盤を所定深さに亘って囲い込
んでいる。
【0011】この基礎構造の場合、地震の際噴砂流の噴
上げが起こっても、建物の外周部に沿って設けられた袴
部116が噴砂流を堰き止め、これが建物の外側に回り
込むように逃げるのを阻止するように作用する。従って
建物の支持力が噴砂流によって失われず、建物の傾き,
沈下が防止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの基礎
構造の場合、噴砂流に基づく建物の支持力の低下は防止
し得るとしても、地震によって建物に伝わる揺れ(特に
横揺れ)については特別の効果を奏し得ず、従って地震
の際建物が横揺れを生じてしまう問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために案出されたものである。而して本願の
発明は、実質上建物の底面全面に亘って水平方向に面状
延び且つ該建物の底面全面に対応した面積のコンクリ
ート板から成る支持体を地盤に埋設するとともに、該支
持体の上面全面に多数の砕石から成る砕石層を積層し、
更に該砕石層の上に実質上該建物の底面全面に亘って
平方向に面状に延びる板状の基礎スラブを有する、該支
持体とは分離構造の建物基礎を横方向に微少距離相対移
動可能な状態に載せ、建物荷重をそれら建物基礎,砕石
層,支持体を介して地盤に伝える構造と成したことを特
徴とする(請求項1)。
【0014】本願の別の発明は、請求項1の支持構造に
おいて、前記建物基礎における基礎スラブ下面が地表面
に位置していることを特徴とする(請求項2)。
【0015】本願の更に別の発明は、請求項1又は2の
支持構造において、前記地盤に埋設される板状の支持体
の外周部に下方に立ち下がる袴部を設け、該袴部により
下側の地盤を所定深さに亘って囲い込むように成したこ
とを特徴とする(請求項3)。
【0016】上記請求項1の支持構造の場合、建物基礎
は砕石層及び地盤(土中)に埋設された板状の支持体を
介して地盤により支持される構造と成っている。而して
地震の際発生した横揺れは土中の支持体までは伝達され
ても、その支持体と建物基礎との間に介在する砕石層の
各砕石の転がり作用、言わばベアリング作用に基づいて
良好に吸収され、建物にそのまま横揺れが伝達されるの
が抑制される。この結果建物に耐震性が付与される。
【0017】一方、通常時には建物自体の荷重は板状の
基礎スラブ,砕石層,板状の支持体を介して良好に地盤
に伝達され、良好な支持力が得られる。
【0018】尚ここで土中に埋設された板状の支持体は
次のような意味を有している。即ちこのような支持体を
設けないで土中に砕石層を形成し、その上に建物基礎を
載せるといったことも考えられるが、この場合には長年
の間に地盤からの滲出現象によって地盤と砕石層とが最
終的に一体化してしまう。
【0019】このような状態になると、地盤からの横揺
れはたとえ砕石層があったとしても砕石層自体が地盤と
一体化してしまっていることから横揺れを良好に吸収で
きず、横揺れを建物に伝えてしまう。
【0020】しかるに板状の支持体を設けてその上に砕
石層を積層しておけば、板状の支持体によって砕石層と
地盤とが遮断された状態となり、従って長期に亘って地
盤と砕石層とが一体化せず、砕石層における砕石の転が
り作用、即ち建物に対する横揺れの伝達防止作用が確保
される。
【0021】請求項2の発明は基礎スラブ下面を地表面
に位置させたもの、即ち土中に埋没させないようにした
ものである。請求項1の支持構造において建物基礎を土
中に入り込ませた場合、上記横揺れを防止するためには
建物基礎の周端を周辺の地盤から分離しておくことが必
要となる。しかるに基礎スラブ下面を地表面に位置させ
るようにしておけば、そのような面倒な構造をとらなく
ても建物基礎の周端に対して地盤からの横揺れが伝達さ
れるのを防止することができる。
【0022】請求項3の発明は、支持体の外周部に沿っ
て下方に立ち下がる袴部を設けたもので、本発明によれ
ばその袴部によって地震の際の噴砂流が支持体の外側
に、つまり建物の外側に回り込むように逃げるのを阻止
することができ、液状化による建物の支持力の低下,建
物の沈下現象を防止できる利点が得られる。
【0023】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1(A)において10は木造建築,軽量鉄
骨建築等建物11の下部に配される建物基礎としてのコ
ンクリート基礎であって、建物11の底面全面に亘って
面状に延びる基礎スラブ12を有し、その外周部より立
上げ部14が上方に延び出し、上端に土台16が載るよ
うになっている。
【0024】18は砕石層で、これは個々の径が4cm
から6cm程の大きさの砕石(割ぐり石)を高さ15c
mから20cm程基礎スラブ12の底面全面に亘って積
層したものであり、更にこの砕石層18の下には積層面
全面に亘って板状の支持体としてのコンクリート板22
が埋設されている。
【0025】即ち本例の支持構造にあっては、土中に支
持体としてのコンクリート板22が埋設された上、その
上側に砕石層18が積層され、そしてこの砕石層18の
上側に建物基礎としてのコンクリート基礎10が載せら
れていて、建物11の荷重がこれらコンクリート基礎1
0,砕石層18及びコンクリート板22を介して地盤に
伝達されるようになっている。
【0026】図1(B)に示しているようにこのコンク
リート板22の底面から全外周に沿って下方に延びた袴
部20が設けられており、この袴部20がコンクリート
板22より下側部分の地盤を所定の深さに亘って囲い込
んでいる。
【0027】本例の耐震支持構造の場合、地震の際砂が
水と混じりあって噴砂流として噴き上げたときに、建物
11の下側の土中に埋設したコンクリート板22の外周
部に沿って設けた袴部20がその噴砂流を囲み込んで外
部に逃がさないように作用する。従って建物11の支持
力が噴砂流によって失われず、建物11が傾いたり、沈
下したりしない。
【0028】図1及び図2に示しているように、建物基
礎としてのコンクリート基礎10は土中に埋設されたコ
ンクリート板22及びその上に積層された砕石層18を
介して地盤により荷重を支持されており、しかも基礎ス
ラブ12の下面は地表面に位置していて地盤とは直接接
触していないため、地震の際に横揺れが発生したとき砕
石層18の各割ぐり石の転がり作用に基づいてその横揺
れが良好に吸収され、建物にそのまま横揺れが伝達され
るのが抑制される。
【0029】即ち本例にあっては建物基礎としてのコン
クリート基礎10と支持体としてのコンクリート板22
が分離構造とされ、その間に砕石層18が介在させられ
ていることにより地震の際の横揺れが建物11に直接伝
達されるのが抑制される。
【0030】尚コンクリート板22は建物基礎としての
コンクリート基礎10と地盤とを遮断して横揺れの伝達
防止に寄与する外、建物11の荷重を全面的に支持する
作用をなし、加えて砕石層18と地盤とを遮断する作用
も有している。そして砕石層18が地盤から遮断される
ことによって砕石層18への地盤からの滲出を防止で
き、これにより長年の間に砕石層18が地盤と一体化し
て最終的に地震の際の横揺れが建物11に及ぶのを防止
する意義も有している。
【0031】以上本発明の実施例を詳述したが、これは
あくまで一例示である。本発明は例えば袴部20を建物
の外周部だけでなく、内側の部分においても設けること
や、砕石層18の割ぐり石の各形状や積層の高さの値を
変えることも可能であるし、また上記形態以外の袴部や
砕石層を設けることも可能である等、その主旨を逸脱し
ない範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を
加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である支持構造の全体を示す
断面図である。
【図2】その支持構造の要部の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の背景説明のための説明図である。
【図4】本発明の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 コンクリート基礎 12 基礎スラブ 18 砕石層 20 袴部 22 コンクリート板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質上建物の底面全面に亘って水平方向
    面状に延び且つ該建物の底面全面に対応した面積のコ
    ンクリート板から成る支持体を地盤に埋設するととも
    に、該支持体の上面全面に多数の砕石から成る砕石層を
    積層し、更に該砕石層の上に実質上該建物の底面全面に
    亘って水平方向に面状に延びる板状の基礎スラブを有す
    る、該支持体とは分離構造の建物基礎を横方向に微少距
    離相対移動可能な状態に載せ、建物荷重をそれら建物基
    礎,砕石層,支持体を介して地盤に伝える構造と成した
    ことを特徴とする建物の耐震支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の支持構造において、前記建物
    基礎における基礎スラブ下面が地表面に位置しているこ
    とを特徴とする建物の耐震支持構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の支持構造において、前
    地盤に埋設される板状の支持体の外周部に下方に立ち
    下がる袴部を設け、該袴部により下側の地盤を所定深さ
    に亘って囲い込むように成したことを特徴とする建物の
    耐震支持構造。
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