JP2619621B2 - エンコーダ装置 - Google Patents

エンコーダ装置

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JP2619621B2
JP2619621B2 JP2218196A JP2218196A JP2619621B2 JP 2619621 B2 JP2619621 B2 JP 2619621B2 JP 2218196 A JP2218196 A JP 2218196A JP 2218196 A JP2218196 A JP 2218196A JP 2619621 B2 JP2619621 B2 JP 2619621B2
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magnetized
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magnetized region
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博一 後藤
修三 安彦
正和 久原
久範 林
毅 大里
秀人 佐野
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Canon Electronics Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気センサを用い
たエンコーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果素子(以下MR素子とい
う)は素子の抵抗変化により印加磁界の変化を検出す
る。従って各種のエンコーダの検出手段に利用する場
合、被検出体は永久磁石などの磁界発生手段を用いれば
よい。
【0003】これに対して所謂光学式のエンコーダ装置
に於いてはLEDなどの光源に対する電源が必要で、ま
た検出手段としては消耗しうる光源が不可欠なフォトセ
ンサなどを用いている。そのためMR素子を用いた磁気
式エンコーダは光学式エンコーダに比べても構成が簡単
で耐久性にも優れたものとなる。
【0004】図3は従来のMR素子を用いたロータリー
エンコーダを示している。図3において、符号1はロー
タでその円周面に磁化パターン5が形成されている。こ
の磁化パターン5はロータの回転方向,回転角度,回転
速度などの検出のためのインクリメンタル相7、及び検
出に伴なうロータに基準位置の検出のためのインデック
ス相6を形成している。そして各相に近接して基板2上
に形成したMR素子3,4を対向配置してロータリーエ
ンコーダが構成されている。
【0005】ここで、MR素子3(4)の動作原理につ
き説明する。MR素子は基板2にストライプ状にFe−
Ni,Ni−Coなどの合金を薄膜形成することにより
構成される。
【0006】一般にMR素子の抵抗変化率は素子に流れ
る電流と平行に磁界を加えた時の抵抗Raと、電流と直
角方向に磁界を加えた時の抵抗Rbの関数として示さ
れ、実際の磁化方向と電流のなす角をθとすると、この
角度に関して抵抗R(θ)は
【0007】
【数1】 R(θ)=Rαsinθ+Rbcosθ
【0008】と示される。
【0009】エンコーダ用としては、MR素子に軸異方
性を持たせ、素子に流す電流Iと直角方向に磁界Hを印
加し、MR素子3の抵抗変化として磁界の強弱を取り出
すようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、図3のインデッ
クス相6,インクリメンタル相7の磁束の分布は図4の
ようになる。インクリメンタル相7では連続的に反転磁
化されているため、すぐ隣りに同じ極があり、互いの反
発により磁束10が狭くなっているが、インデックス相
6ではS及びN極の1つの磁化パターンしか設けていな
いので磁束11が広がってしまう。従って、前述のよう
な構成を有するMR素子3,4を用いて得られる検出信
号は図5のようになる。
【0011】図5において、符号AはMR素子4の再生
出力に基づく検出信号、符号CはMR素子3の再生出力
に基づく検出信号である。インデックス相用のMR素子
3による検出信号波形Cがこのように広いと、ロータ1
の回転方向によりインデックスパルスの検出タイミング
に誤差が生じてしまう問題がある。
【0012】インデックス相の出力波形は、図5符号B
のようにインクリメンタル相の分解能と同程度、あるい
はさらにそれより狭いパルスとなるのが好ましい。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
めに、本発明においては、被検出体にインデックス相と
インクリメンタル相とが並立して形成され、このインデ
ックス相とインクリメンタル相のそれぞれに磁気センサ
が対向配置されてなるエンコーダ装置であって、前記イ
ンクリメンタル相は、第1の磁化領域が連続して複数配
設され、前記インデックス相は、前記被検出体の基準位
置検出用の第2の磁化領域の前後に、この第2の磁化領
域よりも記録波長の短い第3の磁化領域が連続して複数
配設されるとともに、これら複数の磁化領域は隣接する
部分が同極となって形成され、かつ、前記第2の磁化領
域の磁束が前記第1の磁化領域の磁束と同程度の広がり
の分布となっている構成を採用した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施形態に基づ
き、本発明を詳細に説明する。
【0015】図1は本発明によるロータリーエンコーダ
のロータ部分を示している。本実施形態において、ロー
タ1のインクリメンタル相7は図3の従来例と同様の磁
化パターン5となっている。すなわち、1磁界による磁
化領域20(第1の磁化領域)が連統して複数配設さ
れ、この複数の磁化領域20は隣接する部分が同極とな
って形成されている。
【0016】インデックス相4としての磁化パターン5
は基準位置にインクリメンタル相7と同一の記録波長を
有する1磁界による磁化領域12(第2の磁化領域)
と、その前後に連続して設けたより小さな記録波長を有
する磁化領域13(第3の磁化領域)から構成されてい
る。
【0017】MR素子部は図示を省略したが、図3の従
来例と同様に構成されているものとする。
【0018】以上のような構成によれば、インデックス
相6の磁化パターンによる磁束分布は図2のようにな
る。磁化領域12のS,N極の前後には、それぞれ磁化
領域13の同極があるので、この反発による磁化領域1
2の磁束14はインクリメンタル相7の磁束10と同程
度に絞られた広がりの小さな分布となる。
【0019】従って、MR素子で磁界を検出すると、イ
ンデックス相6の検出出力波形は、図5でいえば符号B
のようにインクリメンタル相7の出力波形Aと同程度の
パルス幅となるので、従来のようにロータの回転方向に
よる基準位置検出誤差が生じることがない。
【0020】一方、磁化領域13の記録波長は充分小さ
いので、ロータ表面からMR素子の方向への磁束の飛び
出しが小さく、このためスペーシングロスによりMR素
子に磁束が到達しにくい。磁化領域13の記録波長はM
R素子とロータの間隔,素子感度,磁化領域12の波長
その他の組み合わせに応じて最適値を定めるとよい。例
えば、MR素子とロータの間隔が0.1mm、素子のス
トライプ幅が10μmの場合、磁化領域13の記録波長
は磁化領域12の1/4以下であれば良いことがわかっ
た。
【0021】また、以上ではロータリーエンコーダを例
示したが、直線状にトラックを配置するリニアエンコー
ダなどにも本発明を同様に実施することができる。さら
に、検出素子としてMR素子以外に誘導型の磁気センサ
を用いる場合にも同様の効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、インクリメンタル相は、第1の磁化領域が連
続して複数配設され、インデックス相は、被検出体の基
準位置検出用の第2の磁化領域の前後に、この第2の磁
化領域よりも記録波長の短い第3の磁化領域が連続して
複数配設されるとともに、これら複数の磁化領域は隣接
する部分が同極となって形成され、かつ、第2の磁化領
域の磁束が第1の磁化領域の磁束と同程度の広がりの分
布となっている構成を採用しているので、基準位置検出
用の第2の磁化領域の磁束が、第3の磁化領域の反発に
より移動方向に広がらなくなり、振幅が大きく幅の小さ
い検出出力を得ることができ、また、第3の磁化領域
は、記録波長が短いために磁束の飛び出しが小さく、ノ
イズとして磁気センサに検出されにくい。さらに、第2
の磁化領域は、その磁束が第1の磁化領域の磁束と同程
度の広がりの分布となっているので、インクリメンタル
相の分解能と同程度のパルスを得ることが可能になり、
高精度な基準位置検出が行えるエンコーダ装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロータリーエンコーダのロータ部
の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のロータの磁束分布を示した説明図であ
る。
【図3】従来のロータリーエンコーダの斜視図である。
【図4】図3のロータの磁束分布の説明図である。
【図5】図5(A)〜(C)は図3の装置による検出信
号を示した波形図である。
【符号の説明】
1 ロータ 5 磁化パターン 6 インデックス相 7 インクリメンタル相 12,13 磁化領域 10,14 磁束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 久範 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤ ノン電子株式会社内 (72)発明者 大里 毅 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤ ノン電子株式会社内 (72)発明者 佐野 秀人 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤ ノン電子株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−165620(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出体にインデックス相とインクリメ
    ンタル相とが並立して形成され、このインデックス相と
    インクリメンタル相のそれぞれに磁気センサが対向配置
    されてなるエンコーダ装置であって、 前記インクリメンタル相は、第1の磁化領域が連続して
    複数配設され、 前記インデックス相は、前記被検出体の基準位置検出用
    の第2の磁化領域の前後に、この第2の磁化領域よりも
    記録波長の短い第3の磁化領域が連続して複数配設され
    るとともに、これら複数の磁化領域は隣接する部分が同
    極となって形成され、 かつ、前記第2の磁化領域の磁束が前記第1の磁化領域
    の磁束と同程度の広がりの分布となっていることを特徴
    とするエンコーダ装置。
JP2218196A 1996-02-08 1996-02-08 エンコーダ装置 Expired - Lifetime JP2619621B2 (ja)

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US6970108B1 (en) * 2004-06-08 2005-11-29 Cullen Christopher P Encoder interface
JP2011247746A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Iai Corp リニアエンコーダとアクチュエータ
JP6513327B2 (ja) * 2013-03-19 2019-05-15 Dmg森精機株式会社 測長器および原点位置検出方法

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