JP2619613B2 - ガス容器のマーキング装置 - Google Patents

ガス容器のマーキング装置

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JP2619613B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、LPガス容器の周面
に赤色のマーキングと白色のマーキングを、ともにステ
ンシルを用いずに直接的に吹き付けてマーキングするこ
とが可能なガス容器のマーキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LPガス容器の検査工程におい
て、容器外面の再塗装を施した後のガス容器は、取り外
しておいた開閉バルブを容器上部の取付孔に螺合して締
め付けた後、容器の再塗装された肩部に「LPG 」等の表
示の赤色マークを赤色塗料にてマーキングと共に、その
反対側の肩部に白色塗料にてガス容器の所有店名等の表
示の白色マークをマーキングしている。
【0003】ところで、マーキング作業は手作業により
行なわれている。まず、文字等のマーキング孔を切欠し
たステンシルをガス容器周面の所定位置にあてがい、そ
の上からマーキングガンで赤色塗料そして白色塗料塗料
を吹き付けることにより、ガス容器の肩部に前記ステン
シルのマーキング孔と対応するマークを写し取ってい
る。また、このマーキングは、「LPG 」等の赤色マーク
を開閉バルブのガス充填口側の肩部に、所有店名等の白
色マークを反対側の肩部に、それぞれマーキングする決
りがあることから、前の工程においてガス容器に螺合し
て仮り取付けされる開閉バルブを締め付けし、ガス容器
におけるガス充填口の向きが決められた後に行なわれて
いる。
【0004】しかし、前記したマーキングは大変手数の
かかる作業であると共に、手作業で行なわれる為に、ガ
ス容器に対する開閉バルブの締め付け作業とは完全に別
工程で行なわれており、作業能率が悪いものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ガス
容器に対する開閉バルブの締め付け作業と赤色マーク、
白色マークのマーキング作業とを並行して行えるように
すると共に、この赤色マークと白色マークを手間がかか
るステンシルによらず直接的にマーキング可能にするこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
為に本発明のガス容器のマーキング装置は、ガス容器を
横倒状態で搬送する搬送コンベアと、この搬送コンベア
の中間に搬入側から搬出側へ順に設置されている、搬送
コンベア上のガス容器の外周を保持体で係脱自在に保持
すると共に、同ガス容器に仮螺合する開閉バルブにヘッ
ド部が係合して所定以上にねじ締めして同開閉バルブの
ガス充填口が下向いた位置で止めるバルブ締め付け機構
と、搬送コンベア上の前記ガス充填口が下側に向いてい
る状態を基準位置としてガス容器を回転機構により円周
方向に回動させ任意の下側肩部に対して下方から、水平
面内で互いに直交するX−Y軸方向に可動可能なマーキ
ングガンにより所定の赤色マークを直接吹き付けてマー
キングする赤色マーキング部と、搬送コンベア上の前記
ガス充填口が下側にむいている状態を基準位置としてガ
ス容器を回転機構で円周方向に回動させ任意の上側肩部
に対して上方から、水平面内で互いに直交するX−Y軸
方向に可動可能で且つ白色塗料をアトマイズして噴射し
て所望の線太さにマーキング可能なマーキングガンによ
り所定の白色マークを直接吹き付けてマーキングする白
色マーキング部とから構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】以上の手段によれば、搬送コンベアに載って横
倒状態で搬送されるガス容器は、搬送コンベアの中間に
設置されたバルブ締め付け機構まで搬送される。そし
て、バルブ締め機構は、ガス容器の外周を保持体で保持
することにより容器が回転しないように押える同時に、
容器上部に仮螺合される開閉バルブにヘッド部が係止し
て所定以上にねじ締めする。この際、開閉バルブは締め
付けの最終段階においてガス充填口が下を向く状態で止
められ、これにより、開閉バルブを基準にしてガス容器
のマーキング面が決められる。
【0008】次いで、ガス容器は赤色マーキング部まで
搬送される。搬送コンベアの下部に設置された赤色マー
キング部は、搬送コンベア上に載置されている横倒状態
のガス充填口が下向いたガス容器を回転機構で円周方向
に回動させながら、X−Y軸方向に可動可能なマーキン
グガンにより容器の下側肩部に対して下側から赤色塗料
を直接吹き付けながら所定の赤色マークをマーキングす
る。
【0009】赤色塗料によるマーキングが済んだガス容
器は白色マーキング部まで搬送される。白色マーキング
部は、搬送コンベア上の前記ガス充填口が下側に向いて
いる状態のガス容器を回転機構で円周方向に回動させな
がら、X−Y軸方向に可動可能で且つ塗料をアトマイズ
して噴射して所望の線太さにマーキング可能なマーキン
グガンにより容器の上側肩部に対して上側から白色塗料
を直接吹き付けながら所定の白色マークをマーキングす
る。
【0010】そして、当該業界においてガス容器の赤色
マーキングに使用される赤色塗料は速乾性のものが使用
される慣習があるため、この赤色塗料の速乾性を利用す
ることにより、作業効率の高い赤色マークの吹き付けマ
ーキングが可能となる。また、原料の性質故に赤色塗料
と比較して乾燥が遅い遅乾性の白色塗料は、塗料をアト
マイズして噴射するマーキングガンで、ノズルの吐出口
から吐出する塗料をアトマイズエアで霧状して遅乾性の
ものから速乾性のものに改質することにより、作業効率
の高い白色マークの吹き付けマーキングが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2にて示すマーキング装置は、ガス
容器aに仮止め螺合される開閉バルブa1を締め付けた後
に、このガス容器a肩部に「LPG 」等の赤色マークと、
ガス容器の所有店名等の白色マークをマーキングするマ
ーキング作業を自動的に行なうものである。
【0012】マーキング装置は、ガス容器aを横倒状態
で搬送する搬送コンベア1の一次側端部に、ガス容器a
を正立状態で搬入する搬入コンベア2と、ガス容器の横
倒し装置3と、搬入装置4を設置すると共に、この搬送
コンベア1に沿って一次側からバルブ締め付け機構5、
真空引きガン6、赤色マーキング部7、白色マーキング
部8を順に配設し、且つ、搬送コンベア1の二次側端部
に、ガス容器aの起し装置9及び搬出コンベア10を設置
してある。
【0013】尚、ガス容器aには前工程にて開閉バルブ
a1が仮止め状態で螺合されており、この開閉バルブa1は
締め付けの最終段階で同バルブa1におけるガス充填口a2
の方向が容器肩部に打たれる刻印と一致させるようにす
る。また、「LPG 」等の赤色マークはガス容器a肩部の
刻印側、所有店名等の白色マークは赤色マークと反対側
の肩部にマーキングする。
【0014】搬送コンベア1は、ガス容器aを横倒し状
態で載置して一次側から二次側へ向けてガス容器1個分
のストロークずつ間欠的に作動するものであり、所定距
離をおいて設けた駆動ローラ11,12 の両側部間にわたっ
て無端状のチェーン13を掛渡してある。コンベア両側部
の左右チェーン13は、コンベア幅方向にわたるローラ14
を両端部で軸支しており、このローラ14は左右のチェー
ン13間に沿いガス容器aの直径より幾分小さな間隔をお
いて設けてあり、ローラ14の上に横倒し状態のガス容器
aを一定の間隔をおいて載置する。また搬送コンベア1
は駆動ローラ11,12の間欠回転により作動し、コンベア
上に並ぶガス容器aは所定ストロークずつ間欠的に搬送
される。
【0015】搬送コンベア1の一次側端部に接続される
搬入コンベア2は、ガス容器aを正立状態で搬入するも
のであり、この搬入コンベア2の終端部は横倒し装置3
に接続されている(図3)。横倒し装置3は、搬入コン
ベア2終端部脇に設置してあるフレーム32の軸支部32a
に滑り台31を軸支してある。この滑り台31は2列のロー
ラ31a 列を略V形に配列しており、油圧シリンダ33の作
動により搬入コンベア2終端側の倒立状態とフレーム32
のテーブル面32b に受支された横倒状態との間を90゜の
範囲で揺動して往復するように構成してある。
【0016】よって、搬入コンベア2の終端部まで搬入
された来たガス容器aは、揺動して同終端部位置に倒立
状態に待機している滑り台31の一端に設けた底受け板31
b 上に載り、滑り台31の揺動により横倒し状態となる。
【0017】フレーム32上には横倒し状態となった滑り
台31に沿うように油圧シリンダ34が設けてある。この油
圧シリンダ34のピストンロッド34a の先端には掛片34b
が軸線回りに回動可能に取り付けてあり、掛片34b を滑
り台31上で横倒しされるガス容器aの底部に掛止して、
ピストンロッド34a を縮動させることにより、滑り台31
上のガス容器aを移動させて開閉バルブa1がフレーム32
上のストッパ35に当接させられるように構成してある。
これにより、ガス容器aと搬送コンベア1の相対的な位
置あわせが行なわれ、ガス容器a上端の開閉バルブa1が
搬送コンベア1の一側部から所定の範囲突出するように
なる。
【0018】滑り台31は軸支部32a に対して、回動油圧
シリンダ36の作動により搬送コンベア1へ向けて傾動す
るように形成してあり、この傾動により滑り台31上のガ
ス容器aが転がり出て搬入装置4の受け台41上に載せ換
えられるようになってる。
【0019】搬入装置4は、受け台41と搬送コンベア1
の始端部との間を傾斜面にて連絡する連絡板42と、受け
台41の下部と搬送コンベア1の始端部との間を駆動する
揺動杆43とを有しており、前記したように受け台41の上
に載せられるガス容器aを揺動杆43で押し動かしながら
連絡板42の上を転がして搬送コンベア1の始端部に載せ
る。
【0020】搬送コンベア1の中間部に設置されるバル
ブ締め付け機構5は、前工程にてガス容器aに仮止め的
に螺合される開閉バルブa1を所定以上のトルクにて締め
付ける。またバルブ閉め付け機構5は、締め付け最終段
階の開閉バルブa1をガス充填口a2が下向いた状態で停止
させ、この開閉バルブa1を基準にしてガス容器aの向き
を決めるものである。
【0021】バルブ締め付け機構5は、搬送コンベア1
上のガス容器aを上下から挟持する形で保持する保持体
51,52 と、搬送コンベア1の一側に突出するガス容器a
の開閉バルブa1を掴持して所定数回転させるバルブ締め
機50とから構成してある。保持体51,52 はシリンダ51a,
52a の作動により容器を上下から挟持してガス容器aを
バルブ締めの間回転しないように保持する。また、バル
ブ締め機50は、ガス容器aの開閉バルブa1に向けて係合
可能に進退自在なヘッド部53を有している。ヘッド部53
はガス充填口a2が下向いた開閉バルブa1の外周に嵌合す
る形で係合し、所定の締め付けトルクが得られるまで締
め付けると共に、締め付けの最終段階にて開閉バルブa1
のガス充填口a2が下を向く状態で止めるように構成して
ある。
【0022】前記の如く締め付けた開閉バルブa1は、既
述したようにバルブのガス充填口a2がガス容器a周面に
打ち込んだ刻印へ向ける必要がある。よって、開閉バル
ブa1の締め付けを行なうガス容器aは、搬送コンベア1
上をバルブ締め付け機構5まで搬送される前に、作業者
bにより刻印と開閉バルブaのガス充填口a2が下を向く
状態に修正する作業を行なう。また、作業者bの隣に設
けられるモニタ15はカメラ15a により次ぎに搬入されて
くるガス容器aの刻印と開閉バルブa1とのずれ具合を確
認し、搬送コンベア1上に搬入された時点で即座に前記
の修正作業を行なえるようにしてある。
【0023】バルブ締め付け機構5の下流側隣には真空
引きガン6が設置してある。この真空引きガン6は、ガ
ス容器aの開閉バルブa1に自動若しくは手動により装着
し、同バルブa1の開いた後、ガス充填口a2から空気を吸
引し、再びバルブa1を閉めてガス容器a内を真空引きす
るものである。また、真空引きガン6は保持体61を具備
しており、この保持体61はシリンダ61a の作動により搬
送コンベア1上のガス容器aを上から押え付けて真空引
きの間回転しないようにする。尚、ガス容器a内を真空
引きするのは、ガスの充填工程において容器内の負圧に
よりガス液の充填が円滑に行なえるようにする為であ
る。
【0024】真空引きガン6の下流側隣に設置された赤
色マーキング部7は、搬送コンベア1上に載置されるガ
ス充填口a2が下向いた状態のガス容器a側面の下側肩部
に赤色塗料にて「LPG 」等の赤色マークをマーキングす
るものであり、赤色塗料を吹き付けるマーキングガン71
と、このマーキングガン71をX,Y,Zの3軸方向へ所
定移動量ずつ移動自在に支持する3軸移動機構72と、マ
ーキングガン71の移動と連係して搬送コンベア1上のガ
ス容器aを円周方向に回転させる回動機構73とから構成
し、搬送コンベア1の下側にマーキングガン71を真上に
向けた状態で設置してある。このマーキングガン71は、
速乾性の赤色塗料を所定のタイミングにて吹き出し及び
停止しながらガス容器aの肩部に対して所定太さの赤色
マークをマーキングする。
【0025】マーキングガン71を3軸方向へ移動自在に
支持する3軸移動機構72は、図4にて示す白色マーキン
グ部の3軸移動機構81と基本的に同様に構成され、マー
キングガン71を真上に向けた状態で搬送コンベア1の下
面側に設置してある。
【0026】回動機構73は、搬送コンベア1の隙間から
コンベア1上のガス容器aへ向けて出没可能なローラ73
b を有し、このローラ73b はガス容器aの側面に接触し
た状態で、ロータリーエンコーダ付モータ73a による駆
動により所定方向に所定量ずつ回転駆動して、ガス容器
aを回転可能である。
【0027】前記のマーキングガン71、3軸移動機構72
及び回動機構73は、各々コンピュータにより構成される
制御部(図示せず)と電気的に連絡し、この制御部によ
る制御信号に基づいてマーキングガン71の吹き付けと停
止およびそのタイミング、3軸移動機構72によるX,
Y,Z方向の移動とそのタイミング、回動機構73の回転
速度と移動範囲およびそのタイミングを制御されてい
る。
【0028】これにより、赤色マーキング部7は、搬送
コンベア1上で回転機構73により所定回転されるガス容
器aに対して、3軸移動機構72の作動によりマーキング
ガン71を所定の軌道に沿って移動させて、ガス容器aの
下側肩部に「LPG 」等の赤色マークを直接マーキングし
ていく。
【0029】赤色マーキング部7の下流側に設置される
白色マーキング部8は、搬送コンベア1上に載置される
ガス容器aの上面側の肩部に上側から白色塗料を吹き付
けて、ガス容器aの所有店名等の文字、記号等の白色マ
ークをマーキングするものである。
【0030】白色マーキング部8は、白色塗料を吹き付
けるマーキングガン80と、このマーキングガン80をX,
Y,Zの3軸方向へ所定移動量ずつ移動自在に支持する
3軸移動機構81と、マーキングガン80の移動と連係して
搬送コンベア1上のガス容器aを円周方向に回転させる
回動機構82と、マーキングガン80のノズル80c を洗浄す
る洗浄装置87とから構成し、搬送コンベア1の上側にマ
ーキングガン80を真下に向けた状態で設置してある。こ
のマーキングガン80は、遅乾性の白色塗料を所定のタイ
ミングにて吹き出し及び停止しながらガス容器aの肩部
に対して所定太さの白色マークをマーキングする。
【0031】マーキングガン80は3軸移動機構81に吊持
されており、マーキング時にはコイル80a に通電してニ
ードル80b を作動させてノズル80c を開き、ノズル80c
から吐出する白色塗料を同ノズル外側のエアキャップ80
d との間のエア通路80e より噴出されるアトマイズエア
で霧状にアトマイズして、ガス容器aに向け吹き付けて
最小で略2mm程度の適宜太さの白色マークをマーキング
可能にしてあると共に、非マーキング時にはコイル80a
への通電をOFF してノズル80c を閉じている。
【0032】3軸移動機構81は搬送コンベア1を幅方向
に跨いでいる略門形フレーム83の水平部83a のガイド83
b における可動体84に備えてられており、この3軸移動
機構81は、可動体84に対してY軸方向に上下移動可能な
昇降体81a と、昇降体81a に対して互いに直交するX−
Y軸方向に水平移動可能なマーキングヘッド81b とで構
成されていて、昇降体81a およびマーキングヘッド81b
を通じてマーキングガン80が同機構81に備えてある駆動
機構(図示せず)の作動によりX−Y−Z方向に移動し
てマーキング可能にしてある。
【0033】そして、3軸移動機構81を備えている可動
体84はサーボ85に駆動されて回転するネジ軸86と連絡し
ていて、搬送コンベア1の幅方向すなわち同コンベア上
のガス容器aの軸線方向に移動可能にしてあり、3軸移
動機構81を待機位置から所定のマーキング位置まで、さ
らにガス容器a長さ等の白色マークのマーキング位置の
変更等に対応して位置合わせ可能にしている。
【0034】回動機構82は、搬送コンベア1上のガス容
器aへ向けて進退可能なローラ82aを有し、このローラ8
2a はガス容器aの側面に接触した状態で、ロータリー
エンコーダ付モータ82b による駆動により所定方向に所
定量ずつ回転駆動して、ガス容器aを回転可能である。
【0035】洗浄装置87は待機位置の3軸移動機構81下
側に配設してあり、フレーム83から伸びる支持アーム87
a 上端に、待機位置におけるマーキングガン80の直下に
位置して且つ上面が開口している水容器87b と、水容器
87b の外周りの集水容器87dを備えている。そして、非
マーキング時における待機中の間、マーキングガン80が
下動してノズル80c が水容器87b に浸り、この水容器87
b の吐水口87c から吐水される洗浄水によってノズル洗
浄すると共にノズル乾燥を防止する。この際、水容器87
b から溢れ出た洗浄水は集水容器87d に回収して排水す
る。
【0036】前記のマーキングガン80、3軸移動機構81
及び回動機構82そしてマーキングガン80のノズル洗浄等
は、各々コンピュータにより構成される制御部(図示せ
ず)と電気的に連絡し、この制御部による制御信号に基
づいてマーキングガン80の吹き付けと停止およびそのタ
イミング、3軸移動機構81によるZ,Y,Z方向の移動
とそのタイミング、回動機構82の回転速度と移動範囲お
よびそのタイミング、マーキングガン80の待機位置から
マーキング位置への移動および復動そのタイミングを制
御されている。
【0037】これにより、白色マーキング部8は、搬送
コンベア1上で回動機構82により所定回転されるガス容
器aに対して、3軸移動機構81の作動によりマーキング
ガン80を所定の軌道に沿って移動させて、ガス容器aの
上側肩部に所有店名等の白色マークを直接マーキングし
ていく。
【0038】搬送コンベア1の終端部に設置される起し
装置9は、前記した横倒し装置3と同様な滑り台91をフ
レーム92の軸支部92a に揺動自在に軸支してあり、油圧
シリンダ93の作動にともない、フレーム92のテーブル面
92b に受支されて横倒状態のガス容器aを搬送コンベア
1から受入れ可能な水平状態と、搬出コンベア10始端側
に降りた起立状態との間を90゜の範囲で揺動して往復す
るように構成してある。また、フレーム92には、滑り台
91の上に載せられたガス容器aの頭部を押して底受け板
91a に同ガス容器aの底面を当接させる油圧シリンダ94
を配設してある。(図7)
【0039】次ぎに前記した如く構成したマーキング装
置の作動説明を工程順に説明する。前工程にて開閉バル
ブa2を仮止め的に螺合取付したガス容器aは搬入コンベ
ア2に載せられて横倒し装置3まで搬入される。
【0040】搬入コンベア2の終端まで正立状態で搬入
されたガス容器aは、垂直に立った状態にある滑り台31
に突き当り、底受け板31b により底面を支えられる。次
いで滑り台31が揺動し、図3にて示すように水平になる
まで倒れてガス容器aは横倒状態となる。
【0041】回動油圧シリンダ36の作動により滑り台31
が搬入装置4側に向けて傾くように傾斜すると、滑り台
31上のガス容器aは転がり出て搬入装置4の受け台41の
上に載せられる。
【0042】受け台41上に載せられたガス容器aは揺動
する揺動杆43に押されて、連絡板42の上を転がりながら
移動して搬送コンベア1端におけるローラ14の間に載せ
られる。
【0043】こうして搬送コンベア1上にはガス容器a
が順次搬入されて並べられる。そして、搬送コンベア1
はコンベア上に並べられる各ガス容器a間のピッチと同
じストロークにて間欠的に送り作動する。
【0044】搬送コンベア1上に載せられたガス容器a
はバルブ締め付け機構5に至るまでに、作業者bにより
ガス容器aと開閉バルブa1を手作業により回動させて、
ガス容器aの周面に打たれる刻印と開閉バルブa1のガス
充填口a2が下を向くように修正される。
【0045】搬送コンベア1の送り作動によりバルブ締
め付け機構5まで移動したガス容器aは、保持体51,52
により外周部を上下から挟持され、回転が防止される。
また、同ガス容器aの開閉バルブa1にはバルブ閉め機50
のヘッド部53が嵌合され、同ヘッド部53の回動により締
め付けられる。
【0046】そして、ヘッド部53により締め付けトルク
が所定以上に達した後、ヘッド部53は開閉バルブa1のガ
ス充填口a2が下向いた状態で停止し、開閉バルブa1から
離脱し、保持体51,52 もガス容器aの挟持を解いて、上
下に離間する。よって、開閉バルブa1はガス充填口a2が
ガス容器a周面の刻印側に向けられた状態で締め付け完
了することになる。
【0047】バルブ締め付け機構5により開閉バルブa1
の締め付けを終えたガス容器aの開閉バルブには、真空
引きガン6が手作業若しくは自動的に接続される。開閉
バルブa1に接続された真空引きガン6は、バルブa1のハ
ンドルを回転させて開いた後、ガス充填口a2に接続した
ノズルから空気を吸引してガス容器内を真空状態とす
る。そして、再びバルブa1のハンドルを閉めて開閉バル
ブa1から離脱する。前記したようにガス容器a内を真空
引きすれば、ガスの充填工程においてガス液の充填が円
滑に行なうことができる。
【0048】ガス容器aは、次ぎに赤色マーキング部7
の上に至る。赤色マーキング部7のマーキングガン71
は、3軸移動機構72の作動により3軸方向に移動し、ガ
ス容器a肩部との間に一定距離を保ちながら赤色塗料を
吹き付けて、容器aの下側肩部に「LPG 」等の赤色マー
クをマーキングする。この時、赤色マークが容器の円周
方向に広がる態様である場合には、3軸移動機構72と共
に回転機構73が作動して、ガス容器aを円周方向に所定
量ずつ回転させる。これにより目的の赤色マークがぼや
けることなく奇麗にマーキングされる。
【0049】下面に赤色マークがマーキングされたガス
容器aは、次の白色マーキング部8下まで移動する。白
色マーキング部8のマーキングガン80は待機位置からマ
ーキング位置に移動し後、3軸移動機構81の作動により
3軸方向に移動し、ガス容器a肩部との間に一定距離を
保ちながら白色塗料を吹き付けて、ガス容器aの上側肩
部に容器の所有店名等の白色マークをマーキングする。
この時、白色マークが容器の円周方向に広がる態様であ
る場合には、3軸移動機構81と共に回転機構82が作動し
て、ガス容器aを円周方向に所定量ずつ回転させる。こ
れにより目的の白色マークがぼやけることなく奇麗にマ
ーキングされる。
【0050】搬送コンベア1の終端まで搬送されたガス
容器aの下側肩部には「LPG 」等の赤色マークが、また
上側肩部にはガス容器aの所有店名等の白色マークが、
それぞれマーキングされている。
【0051】赤白両マークのマーキングが終えたガス容
器aは、搬送コンベア1の終端から転がり出て起し装置
9の滑り台91上に載り、次に油圧シリンダ94の伸動によ
り開閉バルブa1を介して押動されて、容器底面が滑り台
91一端の底受け板91a に当接する。続いて油圧シリンダ
93の伸動により滑り台91が90゜揺動して垂直に立ち、ガ
ス容器aは正立して搬出コンベア10の始端部に載せられ
る。
【0052】搬送コンベア10の始端に載せられたガス容
器aは正立状態のまま所定の回収場所へ向けて搬送され
る。
【0053】上記したマーキング装置では、搬送コンベ
ア1に対するガス容器aの搬入と搬出を横倒し装置3、
搬入装置4、起し装置9を使用して自動的に行なった
が、ガス容器aの搬入と搬出は作業者の手作業により行
なってもよい。また、横倒し装置3におけるストッパ35
を滑り台31上のガス容器aの軸線方向に移動調整可能に
することにより、ガス容器aのサイズに対応して同ガス
容器aと搬送コンベア1の相対的な位置あわせを行なえ
る。
【0054】
【発明の効果】
A.請求項1により、従来は手作業にて行なっていた赤
マークと白マークのマーキング作業を自動化して平行し
て行うことができると共に、速乾性の赤色塗料に比べて
遅乾性の白色塗料をアトマイズして噴射して所望の線太
さにマーキング可能なマーキングガンにより、赤色マー
クと同様にマーキング可能にしてあるため、この赤色マ
ークおよび白色マークを、手間がかかるステンシルによ
らず直接的にマーキングすることができ、マーキング作
業を短縮できると共に作業に必要であった労働力を大幅
に削減できる。
【0055】B.同項により、マーキング作業と、ガス
容器に対する開閉バルブの締め付け作業とを、同じ搬送
コンベア上において同時に進行させることができるの
で、作業能率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を実施したマーキング装置を示す
平面図。
【図2】 同装置の正面図。
【図3】 横倒し装置を一部切欠して示す側面図。
【図4】 白色マーキング部を示す側面図。
【図5】 洗浄装置を示す部分拡大断面図。
【図6】 載置台部分を示す横断平面図。
【図7】 正立装置を一部切欠して示す側面図。
【符号の説明】
a ガス容器 b 作業者 a1 開閉バルブ a2 ガス充填口 1 搬送コンベア 11,12 搬送コ
ンベアの駆動ローラ 13 搬送コンベアのチェーン 14 搬送コンベ
アのローラ 15 モニタ 15a カメラ 2 搬入コンベア 3 横倒し装置 31 横倒し装置の滑り台 31a 滑り台の
ローラ 31b 滑り台の底受け板 32 横倒し装置
のフレーム 32a フレームの軸支部 32b フレーム
のテーブル面 33,34 横倒し装置の油圧シリンダ 34a 油圧シリンダのピストンロッド 34b 油圧シリンダの掛片 35 横倒し装置
のストッパ 36 横倒し装置の回動油圧シリンダ 4 搬入装置 41 搬入装置の受け台 42 搬入装置の
連絡板 43 搬入装置の揺動杆 5 バルブ締め付け機構 50 バルブ締め付け機構のバルブ締め機 51,52 バルブ締め付け機構の保持体 51a,52a 保持体のシリンダ 53 バルブ締め
機のヘッド部 6 真空引きガン 61 真空引きガ
ンの保持体 61a 保持台のシリンダ 7 赤色マーキング部 71 赤色マーキング部のマーキングガン 72 赤色マーキング部の3軸移動機構 73 赤色マーキング部の回動機構 73a 回動機構のロータリーエンコーダ付モータ 73b 回動機構のローラ 8 白色マーキング部 80 白色マーキング部のマーキングガン 80a マーキングガンのコイル 80b マーキン
グガンのニードル 80c マーキングガンのノズル 80d マーキン
グガンのエアキャップ 80e マーキングガンのエア通路 81 白色マーキ
ング部の3軸移動機構 81a 3軸移動機構の昇降体 81b 3軸移動機構のマーキングベッド 83 白色マーキング部のフレーム 83a フレーム
の水平部 83b 水平部のガイド 84 白色マーキ
ング部の可動体 85 白色マーキング部のサーボ 86 白色マーキ
ング部のネジ軸 82 白色マーキング部の回動機構 82a 回動機構
のローラ 82b 回動機構のロータリーエンコーダ付モータ 87 白色マーキング部の洗浄装置 87a 洗浄装置
の支持アーム 87b 洗浄装置の水容器 87c 水容器の
吐水口 87d 洗浄装置の集水容器 9 起し装置 91 起し装置の
滑り台 91a 滑り台の底受け板 92 起し装置の
フレーム 92a フレームの軸支部 92b フレーム
のテーブル面 93,94 起し装置の油圧シリンダ 10 搬出コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷内 善成 東京都八王子市石川町2951番地4 株式 会社ニレコ内 (56)参考文献 特公 平7−41708(JP,B2) 実用新案登録2512169(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス容器を横倒状態で搬送する搬送コン
    ベアと、この搬送コンベアの中間に搬入側から搬出側へ
    順に設置されている、搬送コンベア上のガス容器の外周
    を保持体で係脱自在に保持すると共に、同ガス容器に仮
    螺合する開閉バルブにヘッド部が係合して所定以上にね
    じ締めして同開閉バルブのガス充填口が下向いた位置で
    止めるバルブ締め付け機構と、搬送コンベア上の前記ガ
    ス充填口が下側に向いている状態を基準位置としてガス
    容器を回転機構により円周方向に回動させ任意の下側肩
    部に対して下方から、水平面内で互いに直交するX−Y
    軸方向に可動可能なマーキングガンにより所定の赤色マ
    ークを直接吹き付けてマーキングする赤色マーキング部
    と、搬送コンベア上の前記ガス充填口が下側にむいてい
    る状態を基準位置としてガス容器を回転機構で円周方向
    に回動させ任意の上側肩部に対して上方から、水平面内
    で互いに直交するX−Y軸方向に可動可能で且つ白色塗
    料をアトマイズして噴射して所望の線太さにマーキング
    可能なマーキングガンにより所定の白色マークを直接吹
    き付けてマーキングする白色マーキング部とから構成し
    たガス容器のマーキング装置。
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