JP2617697B2 - 管内作業装置 - Google Patents

管内作業装置

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JP2617697B2
JP2617697B2 JP5570095A JP5570095A JP2617697B2 JP 2617697 B2 JP2617697 B2 JP 2617697B2 JP 5570095 A JP5570095 A JP 5570095A JP 5570095 A JP5570095 A JP 5570095A JP 2617697 B2 JP2617697 B2 JP 2617697B2
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裕 徳永
優生 岡田
望 白上
幹夫 北村
丞 苔口
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四電エンジニアリング株式会社
神戸メカトロニクス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、例えば導水管等の円
形断面をもつ管体の内部において点検作業等の種々の管
内作業を行うための管内作業装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、原子力発電所においては、炉心
冷却用等に多量の冷却水(通常は海水)を必要とし、こ
のための導水管が多数設置されている。かかる導水管等
の管体は、通常、鋼管製の管体の内周面に塗装あるいは
ライニングにより被覆層を形成しており、長期の使用中
においては定期的にこの被覆層の状態を点検し、例えば
ピンホール等の欠陥を早期に且つ確実に検知し且つ補修
等の所定の措置を講ずることが不可欠となる。
【0003】かかる管体内部の作業装置としては、作業
上の安全性あるいは作業性という点から、該管体内を自
走する自走台車に所要の作業機材を装備し、該自走台車
を管外から遠隔操作によって操作制御し得るようにする
ことが望ましい。かかる管体内を走行する装置として
は、導水管ではなくダクトの内部点検を行う作業装置で
はあるが、例えば特開平6−47361号公報に開示さ
れる如き自走式装置が知られている。この従来公知の装
置は、一体構成の走行台車の左右両側にそれぞれ前後方
向に所定間隔をもって設けたベルト車間に丸ベルトを装
着し、該丸ベルトをダクトの内周面に接地させた状態で
これを走行駆動することで走行台車がダクトの軸方向に
走行できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる走行
台車を使用した管内作業装置にあっては、管内の長い距
離を走行台車が遠隔操作により走行するものであるた
め、該走行台車の直進性が確保されることが必要であ
る。即ち、直進性が損なわれるということは、走行台車
が管内中心を通る鉛直線から次第に左右方向へ移動して
傾くということであって、極端な場合には走行台車の横
転に至ることが考えられるからである。従って、走行台
車には、その直進性が確保されることと、何らかの原因
で走行台車が左右方向にズレた場合にはこれを迅速に復
元させる自己復元作用が確保されることとが必要であ
る。
【0005】この場合、先ず、自己復元作用について
は、上掲公知例のものにおいても走行台車が鉛直線から
左右方向へズレた場合には、走行台車の傾斜に伴って左
右両輪(この公知例の場合には丸ベルト)の接地部にそ
れぞれ作用する自重による管内面の接線方向における分
力の大きさの相違により自己復元作用が働く。
【0006】ところが、この公知例の場合には、走行台
車が一体構成であってその前後左右の四箇所に車輪がつ
いたものと同じ状態となっている。このため、走行台車
全体が管中心線に対して左右いずれか一方側へズレてい
るような場合には走行台車の一端側と他端側とにおける
復元作用の方向が同方向であるため迅速な復元が可能で
あるが、例えば走行台車の一端側と他端側とが管中心線
を挟んでその両側へ別々にズレているような場合(即
ち、走行台車の前後方向の軸線と管中心線とが交差して
いる状態)には一端側と他端側とにおいて復元作用の方
向が逆方向であるためお互いに影響し合って迅速な復元
ができないということも考えられる。
【0007】一方、上掲公知例のものにおいては左右一
対の丸ベルトが管体の弦方向に延びる軸線回りに回転
し、且つ該丸ベルトは管内周面と面接触するものの、そ
の面接触は丸ベルトの撓みによるものであり、接触部に
おける大径側と小径側との間での走行距離差に基づく走
行抵抗は該丸ベルトの撓みによってほとんど吸収され
る。従って、いわゆる「車輪のトー角」による直進性の
向上効果が弱く、走行台車が左右方向へズレ易いという
問題もある。
【0008】さらに、走行台車に所要の作業機材を装備
するが、作業精度という点からすれば、この作業機材の
管内における位置は走行台車の状態の如何にかかわらず
常時一定に保持されることが望ましい。ところが、上掲
公知例においては、作業機材が管中心に配置されていな
いことから、走行台車が左右方向にズレた場合にはそれ
に伴って作業機材の管中心に対する相対位置がズレ、点
検精度が変動することにもなる。特に、作業機材がその
機能達成上、管内周面に対してその全周で所定間隔を維
持しあるいは所定の接触状態を維持しながら移動する必
要のあるような場合には、特に問題となるものである。
【0009】そこで本願発明は、直進性と自己復元性に
優れ安定した管内走行を実現するとともに、作業機材に
よる作業精度の向上を図るようにした管内作業装置を提
供せんとしてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0011】本願の第1の発明では、円形断面をもつ管
体の内部をその管中心軸方向に向けて走行する走行台車
に、該管体の内部において所要の作業を行う作業機材を
設けてなる管内作業装置において、上記走行台車を、そ
の走行方向の一方側に位置する第1台車と他方側に位置
する第2台車とをこれらの間に配置された連結部材によ
り該連結部材の軸心回りに相対回動自在に連結して構成
するとともに、上記第1台車と第2台車には、共に、テ
ーパー状の転動面をもつ左右一対の車輪をその大径側を
対向させた状態で上記管体の弦方向に延びる軸線上に配
置し、且つ第1台車と第2台車の各一対の車輪がそれぞ
れ管体の内周面に接地した状態においては上記連結部材
の軸心を上記管体の管中心軸に略合致せしめ、さらに上
記第1台車と第2台車の少なくともいずれか一方にステ
アリング機構を備えるとともに、上記連結部材には、該
連結部材の軸心回りに回転駆動される回転部材に対して
その径方向外方へ延出状態で設けられた作業機材支持機
構を介して上記作業機材を装着したことを特徴としてい
る。
【0012】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる管内点検装置において、上記作業機材支持機構
を、上記管体の管中心軸を通る平面の面方向に沿って揺
動可能なる如くその一端が上記回転部材に連結されると
ともに該回転部材との間に配置した第1の付勢手段によ
り揺動方向に弾性支持された第1アームと、その一端が
上記第1アームの他端に対して該第1アームの揺動面に
直交する方向に揺動可能に連結されるとともに上記第1
アームとの間に配置した第2の付勢手段により該第1ア
ームに対して常時所定の相対位置を維持する如くその揺
動方向に付勢された第2アームと、上記管中心軸に平行
な平面の面方向に沿って揺動可能なる如く上記第2アー
ムの他端に連結されるとともに該第2アームとの間に跨
がって配置した第3の付勢部材により該第2アームに対
して常時所定の相対位置を維持する如くその揺動方向に
付勢された揺動基台とを備えて構成する一方、上記作業
機材を、上記作業機材支持機構の上記揺動基台に対して
該揺動基台の揺動面と略平行な面に沿って揺動可能に連
結されるとともに該揺動基台に対して常時一定の姿勢を
維持する如く第4の付勢手段によりその揺動方向に付勢
したことを特徴としている。
【0013】
【発明の作用・効果】本願発明ではかかる構成とするこ
とにより次のような作用・効果が得られる。
【0014】 本願の第1の発明にかかる管内作業装
置によれば、走行台車は、その各台車の車輪をそれぞれ
管体の内面に当接させた状態で該管体内に載置され、連
結部材に設けた作業機材を回転させながら管体の管中心
軸方向に向けて走行せしめられる。
【0015】この場合、管体の直状部分の走行時には、
第1台車と第2台車にそれぞれ設けた左右一対の車輪
が、テーパー状の転動面をもち且つその大径側を対向さ
せた状態で上記管体の弦方向に延びる軸線上に配置され
ていることから、各車輪はその転動面の大径側と小径側
との円周距離の差によって共に外側(小径側)へ曲がる
ような力を受けながら走行することから、所謂トー角が
与えられたと同じ状態となり、走行台車の各台車は強い
直進性を生じることとなる。
【0016】さらに、走行台車は、各台車の幅方向中心
が管体の中心を通る鉛直線上に位置した状態において最
も安定した走行状態となるが、当初はかかる安定走行状
態にあったとしても走行開始後においては、管内の状態
(例えば、内周面の凹凸)等の原因により左右方向へズ
レることが考えられる。この場合、走行台車等の走行部
分全体の自重による管断面の接線方向の分力が左右両車
輪において異なることで安定走行状態への復元力が発生
し、走行台車は次第に安定走行状態に復帰せしめられ
る。また、この安定走行状態への復帰時においては、走
行台車の第1台車と第2台車とが連結部材を介して相対
回動可能とされていることから、これら各台車が共に同
方向にズレを生じている場合は勿論のこと、これらが逆
方向へズレを生じている場合においても各台車それぞれ
の安定走行状態への復元作用が他方側の復元作用により
阻害されるということはなく、各台車はそれぞれ独立し
た復元作用によって迅速に安定走行状態に復帰せしめら
れることとなる。
【0017】また、走行台車が一体型とされ且つその前
後左右にそれぞれ車輪が配置されているような場合に
は、走行台車の両端が相互に逆方向へズレたような場合
には、走行台車そのものに捩り力が作用するとともに、
場合によっては全四輪のうち、対角位置の二輪が管体内
面から浮き上がって不安定な状態となり、走行性も阻害
されることになる。ところが、本願発明においては、上
述のように走行台車の各台車が相対回転可能とされてい
るため、例え各台車が逆方向へズレた場合においても該
各台車の車輪は確実に管体内面に接触し、該走行台車の
姿勢が安定するとともに走行性も良好状態に維持される
ことになる。
【0018】かかる安定走行状態への迅速な復元作用と
上記した高い直進性及び各車輪の安定した接地走行との
相乗作用によって、直状部分における安定した走行が実
現されるものである。
【0019】一方、管体のコーナ部分の走行時には、第
1台車と第2台車の少なくともいずれか一方にステアリ
ング機構が備えられているため、該ステアリング機構に
より操舵操作を行うことで、各台車の左右方向へのズレ
を可及的に抑えた状態でコーナ走行が実現されるもので
ある。
【0020】さらに、走行台車の第1台車と第2台車と
を相対回転可能に連結する連結部材に、該連結部材の軸
心回りに回転可能に作業機材を装着しており、しかも上
記連結部材の軸心が管体の管中心軸に合致せしめられて
いることから、例え各台車がいかなる方向へズレた場合
であっても上記作業機材の回転中心は常時管体の管中心
軸に合致していることから、該作業機材と管体の内面と
の相対距離が常時適正に保持されることとなり、特に該
作業機材と管体内面との間隔が適正に維持されることが
機能上要求されるような場合には、作業精度の向上とい
う点において顕著な効果を奏することになる。
【0021】 本願の第2の発明にかかる管内作業装
置によれば、上記に記載の作用効果が得られることは
勿論のこと、これに加えて次のような特有の作用効果も
得られるものである。
【0022】即ち、この第2の発明にかかる管内作業装
置においては、作業機材支持機構を、上記回転部材に連
結され且つ第1の付勢手段により該回転部材に対して常
時一定の姿勢を維持する如く付勢された第1アームと、
該第1アームの他端に揺動可能に連結され且つ第2付勢
手段により上記第1アームに対して常時一定の姿勢を維
持する如く付勢された第2アームと、該第2アームの他
端に連結され且つ第3の付勢手段により一定の姿勢を維
持する如く付勢された揺動基台とで構成するとともに、
作業機材を上記作業機材支持機構の上記揺動基台に揺動
可能に連結し且つ第4の付勢手段により該揺動基台に対
して常時一定の姿勢を維持する如く付勢しているので、
例えば上記作業機材を管体内周面から所定の間隔をもた
せた状態で該内周面に沿って回転させて所定の管内作業
を行うような場合には、上記第1〜第4の付勢手段の初
期状態を作業条件に合わせて適宜に設定しておくこと
で、上記第1アームと第2アームと揺動基台及び作業機
材相互間の相対関係が常時維持され、適正状態での作業
が実現されるとともに、例えば管体内周面に局部的な突
起物等が存在しているような場合には上記各付勢手段が
適度に弾性変形して上記各部材の変位を許容することで
該突起物に対して上記作業機材が過度に接触するという
ような事態が確実に回避されるものである。
【0023】また一方、上記作業機材を管体内周面に対
して所定の押圧力をもって接触させた状態でこれを回転
させて所定の管内作業を行うような場合には、上記各付
勢部材の初期状態を、上記作業機材と管中心軸との間隔
が管体の内周面の半径よりも適宜量だけ大きくなるよう
に設定しておくことで、上記作業機材が上記内周面に接
触した状態においては上記各付勢部材が適度に弾性変形
し該各付勢部材の付勢力が上記作業機材の内周面に対す
る押圧力として常時作用し、適正な押圧力での作業が実
現されるものである。また、例えば管体内周面に局部的
な突起物等が存在しているような場合には上記各付勢手
段のさらなる弾性変形によって上記作業機材が突起物に
対して過度の押圧力をもって接触するというような事態
が確実に回避されるものである。さらに、管体の直管部
分と曲管部分とでは、上記作業機材の回転面上における
管体内周面の曲率が変化するが、この場合には上記各付
勢手段がそれぞれ適度に弾性変形して第1アームと第2
アームと揺動基台と作業機材相互間の相対位置が変化す
ることで上記作業機材は上記内周面への押圧力が適正に
維持されたまま該内周面の曲率の変化に追従して回転
し、これによって所要の作業が内周面の曲率の変化に拘
わらず良好に遂行されるものである。
【0024】
【実施例】以下、本願発明の管内作業装置を添付図面に
基づいて具体的に説明する。第1実施例 図1には、原子力発電プラントの導水管等の管体Pの内
面におけるピンホールの有無の点検作業に使用される管
内作業装置Zを示している。
【0025】管体Pは、図2及び図3に示すように、鋼
管部Pの内面にライニング部Pを形成して構成され
るものであって、このライニング部Pにピンホールが
あると次第にこのピンホール部分から管体P内を流れる
海水が鋼管部P側に侵入してこれを腐食させるおそれ
がある。このため、このライニング部Pのピンホール
の有無を後述の管内作業装置Zに設けたブラシ7によっ
て点検しようとするもので、管体Pの内面に通電状態の
ブラシ7を接触させるとピンホールがある場合にはこの
ピンホールを介して該ブラシ7が鋼管部P側と導通し
て電流値が変化することを利用し、この電流値の変化を
監視することでピンホールの有無を判断するようにして
いる。
【0026】この管内作業装置Zを使用して行われる点
検作業の全体システムは図1に示す通りである。即ち、
管体P内を走行する後述の管内作業装置Zと、管外に配
置した操作ユニット61と給電ユニット62とで構成さ
れ、マンホールPaを通して管体P内に引き入れられる
ケーブル63によって上記給電ユニット62と管内作業
装置Zとを接続する。そして、操作ユニット61側にお
ける遠隔操作によって、上記管内作業装置Zを走行させ
るとともに、該管内作業装置Zの中間部に設けた回転部
材5に作業機材支持機構Wを介して取り付けられたブラ
シ7を管体Pの内面に所定の押圧力で接触させながら所
定速度で回転させることで、該内面におけるピンホール
の有無を該管体Pの軸方向に向かって連続的に行うよう
になっている。以下、この管内作業装置Zの具体的構成
を図2以下を参照して詳述する。
【0027】上記管内作業装置Zは、図2〜図5に示す
ように、後述する第1台車2と第2台車3との二分割構
造とされ、これら各台車2,3を後述する連結部材4に
より相対回転可能に連結して構成されている。
【0028】上記第1台車2は、図2及び図5に示すよ
うに、床板2aと該床板2aの前後両端にそれぞれ立設
固定された縦板2b,2cでなるフレーム体2Aをカバ
ー2Bで覆うとともに、該床板2aの下面側には次述す
るステアリング機構Xを備えた車輪ユニット10が取り
付けられている。
【0029】上記車輪ユニット10は、図3に示すよう
に、コ字形に折曲形成された車輪支持アーム13の左右
両端13a,13bに、テーパー状の転動面11aを有
する車輪11,11をそれぞれ車輪ピン12,12によ
り軸支して構成される。この場合、上記各車輪11,1
1の各車輪ピン12,12は管体Pの弦方向に向けて延
び、且つ各車輪11,11の各転動面11a,11a
は、これが管体Pの内面にそれぞれ当接した状態におい
て該内面の曲率に合致するようにそのテーパー面の形状
が設定されるとともにその取付方向が決定されている。
【0030】さらに、上記車輪支持アーム13の中間部
13cには、旋回軸15が突設されており、上記車輪ユ
ニット10は、この旋回軸15をスラスト軸受14を介
して上記床板2aの下面側から上面側に貫設してこれを
固定することで該旋回軸15を中心として旋回可能とさ
れるとともに、該旋回軸15にはステアリング機構Xが
取り付けられている。このステアリング機構Xは、上記
旋回軸15の上端に取り付けられた旋回ギヤ16とモー
タ18に取り付けられて上記旋回ギヤ16と噛合するピ
ニオンギヤ17とで構成されている。従って、上記モー
タ18によって上記ピニオンギヤ17を所定方向に回転
駆動することで、上記車輪ユニット10を左右方向にそ
れぞれ角度θの範囲内で任意に操舵することができるよ
うになっている(図5参照)。
【0031】尚、この第1台車2は、後述する連結部材
4によって後述の第2台車3と連結されることで車輪ピ
ン12回りの回転位置(前後方向の姿勢)が規定され
る。また、第1台車2には、各車輪11,11の軸線の
水平線に対する傾斜角を検出する第1レベルセンサ56
と制御ユニット64とが設けられている。さらに、第1
台車2の上部には、ブラケット45を介してカメラ43
と左右一対のライト44,44とが、第1台車2の前方
へ指向し且つ上下方向に所定範囲内で起伏可能に取り付
けられている(尚、このカメラ43とライト44の移動形
態は、この実施例の如く起伏動作する形態の他に、作業
の種類等によって任意に種々選択可能であり、例えばこ
れらを上下左右に移動するような移動形態とすることも
できるものである)。
【0032】上記第2台車3は、図2及び図5に示すよ
うに、床板3aと該床板3aの前後両端にそれぞれ立設
固定された縦板3b,3cでなるフレーム体3Aをカバ
ー3Bで覆うとともに、該床板3aの下面側には次述す
る車輪ユニット20を取り付けている。
【0033】上記車輪ユニット20は、図4に示すよう
に、上記床板3aの下面側に適宜離間して配置された左
右一対のブラケット28,28に軸受29,29を介し
て回転自在に支承された車軸22の両端部にそれぞれテ
ーパー状の転動面21a,21aを有する車輪21,2
1を取り付けて構成される。また、上記車軸22の中間
位置にはディフアレンシャルユニット23が備えられる
とともに、該ディフアレンシャルユニット23への入力
部材としてスプロケット24が設けられている。このス
プロケット24は、モータ26に取り付けられたスプロ
ケット25に対してチェーン27を介して連結されてい
る。従って、上記各車輪21,21は、上記モータ26
により上記スプロケット25を回転させることで所定方
向に回転駆動されるとともに、該各車輪21,21間に
回転差が生じたときにはこれが上記ディフアレンシャル
ユニット23によって吸収されることとなる。
【0034】さらに、この第2台車3は、次述の連結部
材4によって上記第1台車2と連結されることで車軸2
2回りの回転位置(前後方向の姿勢)が規定される。即
ち、連結部材4は、所定径の管体で構成され、その一端
4aにはフランジ41が設けられており、該フランジ4
1を上記第2台車3の上記縦板3bに対して衝合締結す
ることで該床板3aから前方へ延出状態で固定されてい
る。そして、この連結部材4の他端4bは、上記第1台
車2の縦板2bを貫通した状態で軸受(図示省略)によ
り回転可能に支持されている。従って、この連結部材4
を介して連結された上記第1台車2と第2台車3とは、
該連結部材4の径方向へは相対変位できないが、その周
方向には自由に相対回転可能となっており、該連結部材
4により第1台車2と第2台車3の前後方向における相
対的な姿勢が規定される。
【0035】尚、この実施例では、図3〜図5に示すよ
うに、第1台車2の左右一対の車輪11,11、及び第
2台車3の左右一対の車輪21,21が、共に管体Pの
管中心軸Lを通る鉛直線Lを挟んでその左右両側の
同一位置に位置する状態(以下、この状態を安定走行状
態という)において、該第1台車2の床板2aと第2台
車3の床板3aとがともに水平となるように両者の相対
的な姿勢を設定している。また、図2〜図4に示すよう
に、上記各台車2,3の各車輪11,11,21,21
が共に管体Pの内面に当接した状態においては、上記連
結部材4の軸心で規定される回転中心Qが管体Pの管中
心軸Lと合致するように各車輪11,11,21,2
1の大きさ、取付位置等が設定されている。
【0036】また、第2台車3には、各車輪21,21
の軸線の水平線Lに対する傾斜角を検出する第2レベ
ルセンサ57と走行台車1の走行速度を検出する速度セ
ンサ58と制御ユニット65とが設けられている。ま
た、符号48は上記縦板3cに取り付けられた手動操作
用のハンドルである。
【0037】一方、上記第1台車2と第2台車3との間
を所定間隔をもって相対回転可能に連結する上記連結部
材4の外側には、軸受54を介して筒状の回転部材5が
回転自在に装着されている。そして、この回転部材5の
一端にはリングギヤ51が固着されるとともに、該リン
グギヤ51にはモータ53に取り付けられたピニオンギ
ヤ52が噛合せしめられており、該回転部材5は上記モ
ータ53により所定速度で回転駆動される。
【0038】さらに、この回転部材5の外周の所定位置
には、次述の作業機材支持機構Wを介してブラシ7が取
り付けられている。上記作業機材支持機構Wは、上記回
転部材5の外周面からその径方向外方へ向けて突設固定
されるとともに給電ケーブル(図示省略)を内蔵したた
アーム6と、該アーム6の先端側に進退可能に嵌挿され
るとともにスプリング9により常時突出方向に付勢され
たブラシ支持軸8とで構成されている。そして、この作
業機材支持機構Wの上記ブラシ支持軸8の先端には、通
電用のブラシ7(特許請求の範囲中の作業機材に該当す
る)が取り付けられている。この場合、上記ブラシ7が
常時所定の接触圧で管体Pの内面、即ち、ライニング部
の内面に摺接するように、上記アーム6とブラシ支
持軸8の長さ寸法と上記スプリング9のバネ力とがそれ
ぞれ適宜に設定されている。
【0039】続いて、かかる構成の管内作業装置Zを使
用して管体Pのライニング部Pにおけるピンホールの
有無の点検作業について説明すると、管内点検作業に際
しては、先ず管内作業装置Zを管体P内にそのマンホー
ルPa(図1参照)を通して搬入し、これを図2〜図4
に示す如き安定走行状態にセットする。尚、この時、ケ
ーブル63が接続された第2台車3を作業方向の後方側
に、ライト44等を備えた第1台車2を作業方向の前方
側に位置せしめる。また、管内作業装置Zが安定走行状
態にセットされた状態においては、走行台車1の各車輪
11,11,21,21が共にライニング部Pの内面
に接触し、上記連結部材4の中心、即ち、上記回転部材
5の回転中心Qは管体Pの管中心軸Lに合致してい
る。
【0040】しかる後、操作ユニット61側において管
内作業装置Zを遠隔操作して所要の点検作業を行う。即
ち、先ず、ライト44を点灯させるとともに、カメラ4
3により撮像した画像をモニター(図示省略)に表示さ
せる。後は、作業者はモニターを注視しながら、ブラシ
7に通電し且つこれを所定速度で連続的に回転させると
ともに、モータ26を起動させて走行台車1を所定速度
で前進走行させ、連続的なピンホール点検作業を行う。
【0041】尚、走行台車1が前進走行しながらブラシ
7がライニング部Pの内面に摺接状態で回転すること
により、該ブラシ7はライニング部Pの内面の全域を
順次スパイラル状に摺接する。そして、ブラシ7がピン
ホールがある位置に対応すると、該ピンホールを介して
鋼管部Pとの間が導通状態となり、その際の電流値の
変化がモニターに表示される。従って、作業者はピンホ
ールの存在及びその位置を的確に把握することができる
ものである。
【0042】ところで、このような管内作業装置Zによ
る点検作業が常時的確に行われるためには、上記ブラシ
7がライニング部Pの内面に常時所定の接触圧で摺接
すること、換言すれば、走行台車1の各車輪11,1
1,21,21が確実にライニング部Pの内面に当接
して回転部材5の回転中心Qが管体Pの管中心軸L
合致した状態が持続されること、さらに換言すれば、走
行台車1の各台車2,3の安定走行状態からのズレが所
定範囲内に抑えられ、該各台車2,3の走行が安定して
いること、が必要である。しかも、かかる走行台車1の
安定走行は管体Pの直状部のみならずコーナー部におい
ても確保されることが必要である。
【0043】かかる要求に対して、この実施例の管内作
業装置Zにおいては、(a) 走行台車1を第1台車2
と第2台車3の二分割構造とし、且つこれらを連結部材
4によって管中心軸Lの回りに相対回転自在とする、
(b) 各台車2,3の各11,11,21,21の転
動面11a,21aをテーパー状とし且つこれらを管体
Pの弦方向に延びる軸心回りに回転支承する、(c)
各台車の車輪11,11,21,21がライニング部P
の内面に当接した状態において回転部材5の回転中心
Qを管中心軸Lに合致させる、(d) 第1台車2の
車輪ユニット10にステアリング機構Xを設ける、
(e) 第2台車3の車輪ユニット20にディフアレン
シャルユニット23を設ける、ことで対処している。
【0044】先ず、直状部走行時においては、走行台車
1の各台車2,3がライニング部Pの内面状態等の何
らかの原因によって安定走行状態から側方へズレること
が考えられるが(図6及び図7参照)、かかる台車2,
3のズレそのものがその直進性によって可及的に抑制さ
れるとともに、一端、ズレたとしてもそのズレは各台車
2,3それぞれの自己復元作用によってより迅速に収束
され、これらの結果、走行台車1の安定走行状態での走
行が確保され、常時、ブラシ7が所定接触圧でライニン
グ部Pに摺接し、より一層精度の高いピンホール点検
が実現されるものである。
【0045】即ち、上記(b)に記載のように、各台車
2,3の各11,11,21,21の転動面11a,2
1aをテーパー状とし且つこれらを管体Pの弦方向に延
びる軸心回りに回転支承することで、各車輪11,1
1,21,21は常時その車幅方向の外側へ向けて転動
しようとする作用を受け、所謂トー角による直進性が確
保されるものである。従って、安定走行状態が積極的に
達成され、これからのズレが可及的に抑制されるもので
ある。
【0046】また、かかる直進性にも拘わらず何らかの
原因で安定走行状態がズレた場合には、各台車2,3は
その自重による自己復元作用によってより迅速に安定走
行状態に復帰せしめられる。即ち、上記(a)に記載の
ように、走行台車1を第1台車2と第2台車3の二分割
構造とし、且つこれらを連結部材4によって管中心軸L
の回りに相対回転自在とすると、各台車2,3がそれ
ぞれ他方の影響を受けることなくそれぞれ独立して自己
復元作用により安定走行状態に復帰することができる。
【0047】例えば、図6に示すように、第1台車2と
第2台車3とが逆方向へズレた場合には、第1台車2は
矢印ロ方向に、第2台車3は矢印イ方向に、それぞれ独
立した復元作用を受け、迅速に安定走行状態に復帰する
ものである。因に、従来のように走行台車が一体式であ
る場合には、図6に示すように斜めにズレた時にはその
両端側における復元作用の方向が逆方向となることから
相互に影響を受け合い、迅速な安定走行状態への復帰は
困難である。尚、図7に示すように、各台車2,3が同
方向へズレた場合は、共に矢印イ方向に復元作用を受
け、迅速に安定走行状態に復帰する。
【0048】このように、直状部の点検作業において
は、操作者が何らの操舵操作を行わずとも走行台車1は
その高い直進性と自己復元作用とによって安定走行状態
を可及的に維持するものであり、従って、上記(c)に
記載の如く各台車の車輪11,11,21,21がライ
ニング部Pの内面に当接した状態において回転部材5
の回転中心Qを管中心軸Lに合致させる構成と相俟っ
て、高いピンホール点検精度が確保されるものである。
【0049】一方、コーナー部の点検作業であるが、こ
の場合にも、各台車2,3には上述の如き直進性と自己
復元作用とが働き、常時回転部材5の回転中心Qが管体
Pの管中心軸Lに合致せしめられることは勿論である
が、コーナリングをより容易にするため、この実施例に
おいては上記(d)及び(e)に記載のように、第1台
車2の車輪ユニット10にステアリング機構Xを設ける
とともに、第2台車3の車輪ユニット20にディフアレ
ンシャルユニット23を設け、コーナー部の走行時には
操作ユニット61での遠隔操作によって図8に示すよう
に第1台車2の車輪ユニット10をその旋回中心Mが管
体Pの曲率中心に合致するように操舵することで、車輪
ユニット20側の差動機能と相俟って、スムーズなコー
ナリングが実現されるものである。
【0050】尚、ここではステアリング機構Xを操作者
が手動により遠隔操作するようにしているが、上述のよ
うに上記各台車2,3に第1レベルセンサ56と第2レ
ベルセンサ57と速度センサ58とを備えることでこれ
を自動制御することも可能である。以下、その一例を図
9に示すフローチャートに基づいて説明すると、ステア
リング制御に際しては、先ず上記各センサ56〜58の
出力を読み込む(ステップS1)。
【0051】次に、進行方向の前側に位置するレベルセ
ンサ、この実施例の場合には第1レベルセンサ56の出
力Aが許容値aに対して、(−a<A<+a)の範囲内
かどうかを判定する(ステップS2)。尚、ここで、第
1レベルセンサ56の出力A(即ち、第1台車2の左右
方向の傾斜角に対応)の大きさを判定したのは、走行台
車1が直状部からコーナー部に移行すると、曲率の外側
に位置する車輪は安定走行状態の時よりも曲率外側にズ
レを生じて次第に管体Pの管壁に乗り上げ、第1台車2
は次第に傾斜することになる。かかるズレによる傾斜は
直状部の走行時に起こり得るが、この場合のズレ量は比
較的小さく上述のように自己復元作用によって復帰され
るものである。しかし、コーナー部の走行によるズレは
大きく、自己復元作用にも拘わらず連続的に増大変化す
るものである。従って、このズレ量、即ち、上記出力A
の大きさを判定することで直状部走行でのズレであるの
かコーナー部走行でのズレであるのかが判断できるから
である。また、判断基準値を(+a),(−a)とした
のは、右コーナーと左コーナーとを区別するためであ
る。
【0052】ステップS2での判定の結果、(−a<A
<+a)である場合には、直状部走行であると判断し、
この場合には操舵操作は行わない。これに対して、(−
a<A<+a)ではない場合には、コーナー部走行への
移行と判断し、先ずステップS3において傾斜角の変化
率、即ち、上記出力Aの変化率を、該出力Aと第1レベ
ルセンサ56により検出される走行台車1の走行速度と
から演算にて求める。尚、この変化率は、コーナー部の
曲率の大きさに対応する。
【0053】次に、ステップS4において、予め上記変
化率毎にステアリング操作量を定めたマップから、現在
の変化率に対応するステアリング操作量を読み出すとと
もに、ステップS4においてはステアリング方向を判定
する。即ち、上記出力Aが(A>+a)である場合に
は、右に上記のステアリング操作量だけ操舵し(ステッ
プS7)、また上記出力Aが(A<−a)である場合に
は左に操舵する(ステップS6)。
【0054】かかる操舵が行われることで、走行台車1
のコーナー部での自動走行が可能となり、それだけ操作
者の負担が軽減され作業性が良好ならしめられることと
なるものである。尚、走行台車1の後退走行時には、第
2レベルセンサ57の出力値に基づいてステアリング制
御がなされることは言うまでもない。
【0055】第2実施例 図10〜図12には、本願の第2の実施例にかかる管内
作業装置Zを示している。この実施例の管内作業装置Z
は、その基本構成を上記第1実施例のものと同様とする
ものであって、第1台車2と第2台車3とを連結部材4
により相対回転自在に連結してなる走行台車1を備える
とともに、上記連結部材4の外側に装着されて回転駆動
される回転部材5に、作業機材支持機構Wを介して二つ
のブラシ7A,7B(特許請求の範囲中の「作業機材」
に該当する)を取り付けて構成される。そして、この実
施例における管内作業装置Zの上記第1実施例の管内作
業装置Zとの相違点は、上記作業機材支持機構Wの構造
と該作業機材支持機構Wに対する上記ブラシ7A,7B
の取付構造であり、ここにこの実施例における管内作業
装置Zの最大の特徴がある。従って、以下においては、
この作業機材支持機構Wの具体的構造及び作動等につい
てのみ詳述し、その他の部材の説明は上記第1実施例に
おける該当部分の記載を援用することとしてその説明を
省略する。
【0056】作業機材支持機構W 上記作業機材支持機構Wは、次述する第1アーム32と
第2アーム33と枢支部材34と揺動基台35とを有し
ている。尚、説明の便宜上、先ず枢支部材34の具体的
構造を説明し、しかる後、該枢支部材34を介して相互
に揺動可能に連結される第1アーム32と第2アーム3
3の具体的構造等について説明する。
【0057】枢支部材34 枢支部材34は、その軸方向の両端部を小径部とした所
定長さの連結軸72と、該連結軸72の各小径部の外側
に同軸上に嵌挿され且つ相対回動可能とされた左右一対
のスリーブ73,73と、該一対のスリーブ73,73
を上記連結軸72の径方向外側において一体的に連結す
る連結ビーム74と、上記連結軸72の各小径部とこれ
らにそれぞれ対応する上記各スリーブ73,73との間
に配置された左右一対の捩りスプリング75,75とで
構成されている。そして、上記連結軸72と上記連結ビ
ーム74とは、左右一対の捩りスプリング75,75の
バネ力によって常時回動方向において一定の相対位置
(即ち、初期位置)を維持する如く付勢されている。従
って、上記連結軸72と連結ビーム74の間にこれらを
相対回動させるべき外力が作用した場合には上記各捩り
スプリング75,75が適度に撓み変位してその相対回
動を許容する一方、当該外力が解除されると上記各捩り
スプリング75,75のバネ力によって初期位置に復帰
回動されることになる。尚、上記各捩りスプリング7
5,75は、特許請求の範囲中の「第2の付勢手段」に
該当する。
【0058】第1アーム32 上記第1アーム32は、所定長さのロッド体で一体構成
され、上記回転部材5側に固着配置されたブラケット3
1に対して連結ピン71によりその一端32aが揺動可
能に連結されている。そして、この第1アーム32の揺
動方向は、上記管中心軸L0を通って管体Pの径方向に
延びる仮想平面の面方向に平行な方向に設定されてい
る。また、この第1アーム32は、上記ブラケット31
との間に跨がって配置された圧縮スプリング36(特許
請求の範囲中の「第1の付勢部材」に該当する)によっ
て所定角度だけ上記第2台車3側に傾斜した状態で弾性
支持されている。
【0059】また、この第1アーム32の他端32bに
は、上記枢支部材34の一つの構成部材である上記連結
軸72が固着されている。そして、この第1アーム32
に対する上記連結軸72の相対的な取付位置は次のよう
に設定されている。即ち、図13及び図14に示すよう
に、後述する各ブラシ7A,7Bの先端部分が上記管体
Pの内周面に所定の押圧力をもって接触せしめられ、そ
の押圧力の反力を受けて上記圧縮スプリング36が適度
に縮小変位し、これに伴って上記第1アーム32が上記
圧縮スプリング36の自由状態時から所定角度だけ後傾
した状態において、上記連結軸72の軸心L3がほぼ上
記管中心軸L0と平行となるように適宜に設定されてい
る。
【0060】第2アーム33 第2アーム33は、所定長さのロッド体で一体構成され
るものであって、その一端33aは上記枢支部材34の
一つの構成部材となる上記連結ビーム74に固着される
一方、その他端33bには連結ピン80によって後述の
揺動基台35が揺動可能に連結されている。この第2ア
ーム33の他端に対する上記連結ビーム74の相対的な
取付位置は次のように設定されている。即ち、上述のよ
うに上記枢支部材34の連結軸72は上記第1アーム3
2に対して所定の角度をもって固着されているが、上記
連結ビーム74に取り付けられる上記第2アーム33
も、図14に鎖線図示するように上記枢支部材34が初
期位置に設定された状態において該第2アーム33が上
記第1アーム32と同軸上に位置するように該連結ビー
ム74に対して所定の角度をもって固着されている。
【0061】ここで、上記各ブラシ7A,7Bの先端と
上記管中心軸L0との間の間隔寸法は後述のように該各
ブラシ7A,7Bを所定の押圧力をもって上記内周面に
接触させる必要から上記管体Pの内周面の半径寸法より
も小さな寸法に設定されるが、かかる寸法関係にある場
合、上記第2アーム33は図14に実線図示するように
上記枢支部材34の捩りスプリング75の付勢力に抗し
て上記連結軸72を中心として側方へ適度に傾倒し、上
記第1アーム32に対して所定の角度をもつことにな
る。尚、この第2アーム33の傾倒方向は、図12に示
すように、上記回転部材5の回転方向(矢印A方向)後
方側に設定される。
【0062】揺動基台35 揺動基台35は、図13及び図14に示すように、所定
の幅寸法をもつプレート体で一体形成されるものであっ
て、その下縁部の一端35aには連結ピン80を介して
上記第2アーム33の他端33bが相対揺動可能に連結
されている。尚、この連結ピン80を中心とする上記揺
動基台35の揺動方向は、上記管中心軸L0に平行な平
面の面方向に設定されている。
【0063】また、上記揺動基台35の下縁部の他端3
5bと上記第2アーム33との間には、次述する複合ス
プリング37が配置されている。この複合スプリング3
7は、特許請求の範囲中の「第3の付勢手段」に該当す
るものであって、大径の第1圧縮スプリング78と小径
の第2圧縮スプリング79の二つの圧縮スプリングを、
上記第2アーム33側に連結されたスリーブ81と上記
揺動基台35側に連結されたロッド82を用いて相互に
逆方向に所定の付勢力を生じるように配置してなる。
【0064】具体的には、上記第1圧縮スプリング78
は、上記スリーブ81の一端81aとロッド82の一端
82aとの間に跨がって装着されている。これに対し
て、上記第2圧縮スプリング79は、上記スリーブ81
の他端81bと上記ロッド82の他端82bとの間に跨
がって装着されている。この複合スプリング37は、上
記二つの圧縮スプリング78,79のバネ力が釣り合っ
た状態で保持され、その時の上記スリーブ81の一端8
1aとロッド82の一端82aとの間隔が初期長さとさ
れる。そして、この複合スプリング37に圧縮力が作用
する場合には上記第1圧縮スプリング78がこれに抗し
て所定の反力を発生し、逆に引張力が作用する場合には
第2圧縮スプリング79がこれに抗して所定の反力を発
生する。従って、この複合スプリング37の初期長さを
上記第1アーム32あるいは第2アーム33の軸長等と
の関係において適宜に設定することで、上記揺動基台3
5は図10あるいは図13に示すように、その上縁部を
上記管中心軸L0に対して略平行に維持することが可能
となる。
【0065】一方、上記揺動基台35の上縁部の左右両
端部35c,35dには、それぞれ連結ピン77を介し
て前後一対のブラシ7A,7Bの各ブラシ基台39,3
9が該揺動基台35の面方向に沿って揺動可能に連結さ
れている。また、この各ブラシ7A,7Bの各ブラシ基
台39,39は、それぞれ上記連結ピン77を挟んだ左
右両側にそれぞれ配置した左右一対の引張スプリング3
8,38によって常時上記揺動基台35と平行な姿勢を
維持する如く付勢されている。尚、この各引張スプリン
グ38,38,・・は、それぞれ特許請求の範囲中の
「第4の付勢手段」に該当する。
【0066】さらに、この実施例においては、図11に
示すように、上記各ブラシ7A,7Bの幅方向軸線L4
を管中心軸L0に対して角度αだけ傾斜させている。ま
た、この各ブラシ7A,7Bの傾斜方向は、上記走行台
車1の前進方向の前方側に位置する第2ブラシ7Bが上
記管中心軸L0よりも上記回転部材5の回転方向の後方
側に位置し、上記走行台車1の前進方向の後方側に位置
する第1ブラシ7Aが上記管中心軸L0よりも上記回転
部材5の回転方向の前方側に位置するように設定されて
いる。
【0067】また、このように各ブラシ7A,7Bを傾
斜配置するための具体的方法としては、例えば上記揺動
基台35の上記第2アーム33に対する取付方向をズラ
せるとか、該揺動基台35に対する上記各ブラシ7A,
7Bの取付方向をズラせる等、種々の方法が考えられ
る。また、この実施例のように二つのブラシ7A,7B
を同一直線上に配置するのに変えて、これらをそれぞれ
所定の角度αをもって段階状にズラせて配置することも
可能である。
【0068】各部材の相対的な寸法及び位置関係 ここで、上述した作業機材支持機構Wの各構成部材の相
対的な寸法及び位置関係を簡単に説明する。この実施例
においては、図10及び図12に示すように、上記第1
アーム32に対して上記第2アーム33が角度βをもっ
て傾斜した状態で上記各ブラシ7A,7Bが管体Pの内
周面に接触するとともに、その状態においては上記第1
アーム32がその初期位置よりも適度に後傾して上記枢
支部材34の軸線L3がほぼ管中心軸L0と平行となり、
また上記複合スプリング37が適度に変位して上記揺動
基台35が管中心軸L0に対してほぼ平行な姿勢を維持
し、上記各ブラシ7A,7Bがそれぞれその全長に亙っ
て管体Pの内周面に均一的に接触するように、作業機材
支持機構Wの各構成部材の寸法と位置関係及び上記各ス
プリングのバネ両側等を設定している。
【0069】作動等 続いて、かかる構成の作業機材支持機構Wによって二つ
のブラシ7A,7Bを支持した管内作業装置Zを使用し
て管体Pの内部の点検作業を行う場合についてその作動
等を説明すると、この管内作業装置Zにおいては図10
〜図12に示すようにこれを管体Pの内部に搬入し、上
記各ブラシ7A,7Bをその内周面に接触させた状態
で、上記回転部材5を回転させて上記各ブラシ7A,7
Bを上記内周面に摺接させるとともに、上記走行台車1
を前進させて作業を行う。
【0070】この場合、上記各ブラシ7A,7Bには、
上記圧縮スプリング36のバネ力と枢支部材34の捩り
スプリング75のバネ力と上記複合スプリング37のバ
ネ力とがそれぞれ管体Pの内周面に対する押圧力として
作用し、常時適正な押圧力での点検作業が実現されるも
のである。
【0071】また、上記各ブラシ7A,7Bのそれぞれ
が、上記複合スプリング37の釣り合い作用により管中
心軸L0に対してほぼ平行に姿勢保持される揺動基台3
5に取り付けられるとともにそれぞれ一対の引張スプリ
ング38,38によってその姿勢が保持されていること
から、該各ブラシ7A,7Bはその全長に亙って均一的
に管体Pの内周面に接触することから、高水準の検査精
度が期待できるものである。この場合、上記複合スプリ
ング37によって上記揺動基台35の姿勢が保持される
わけであるが、該複合スプリング37の作動状態は上記
揺動基台35の回転位置によって異なる。
【0072】即ち、上記揺動基台35が上記回転部材5
の回転に伴って水平線L2よりも上方に位置している場
合には、該揺動基台35及びこれに取り付けられた各ブ
ラシ7A,7B等の自重及び該各ブラシ7A,7Bの押
圧力が、上記連結ピン80を回転中心とするモーメント
荷重として上記複合スプリング37に圧縮力として作用
し、この圧縮力は複合スプリング37の第1圧縮スプリ
ング78によって支持される。これに対して、上記揺動
基台35が上記回転部材5の回転に伴って水平線L2
りも下方に位置している場合には、該揺動基台35及び
これに取り付けられた各ブラシ7A,7B等の自重と、
該各ブラシ7A,7Bの押圧力の差分に相当する荷重
が、上記連結ピン80を回転中心とするモーメント荷重
として上記複合スプリング37に引張力として作用し、
この引張力は複合スプリング37の第2圧縮スプリング
79によって支持される。このように、複合スプリング
37の各圧縮スプリング78,79が上記揺動基台35
の回転位置に対応してそれぞれ交互に作動することで、
該揺動基台35はその回転位置の如何に拘わらず常時所
定姿勢に保持されるものである。
【0073】さらに、管体Pの曲管部分では、上記各ブ
ラシ7A,7Bの回転面方向における管体Pの内周面の
曲率が変化するが、かかる場合には上記複合スプリング
37が適度に変位することと、各ブラシ7A,7Bがそ
れぞれ独立して揺動変位することで、上記内周面の曲率
の変化に対して上記各ブラシ7A,7Bがそれぞれ追従
して摺接することができ、この結果、直管部分では勿論
のこと曲管部分においても上記各ブラシ7A,7Bが管
体Pの内周面に適正な接触状態で且つ適正な押圧力で接
触することとなり、良好な検査精度が確保されるもので
ある。
【0074】一方、上記走行台車1が後退走行する場合
には、上記作業機材支持機構Wの傾斜方向が後方側に設
定されているので、上記各ブラシ7A,7Bと管体Pの
内周面との接触抵抗によって該作業機材支持機構Wが引
き起こされる状態となって上記各ブラシ7A,7Bの内
周面に対する押圧力が過大となることも考えられる。と
ころが、この実施例のものにおいては、上記各ブラシ7
A,7Bを管中心軸L0に対して所定角度αをもって傾
斜配置しているため、該各ブラシ7A,7Bに作用する
接触抵抗により該各ブラシ7A,7Bにはこれを回転方
向後方側へ回転させる方向の力が発生し、この力を受け
て上記枢支部材34が適度に回動して上記第2アーム3
3が傾斜方向に変位せしめられ、結果的に上記各ブラシ
7A,7Bにおける過大な押圧力の作用が防止される。
従って、上記管内作業装置Zによれば、その前進走行時
のみならず、後退走行時においても、上記各ブラシ7
A,7Bが管体Pの内周面に適正な押圧力で摺接するた
め、走行方向に影響されることなく、常時適正状態での
点検作業が可能となるものである。
【0075】その他 上記各実施例においては、第1台車2の車輪ユニット1
0側のみにステアリング機構Xを設けたが、本願発明の
他の実施例においてはこれを第2台車3の車輪ユニット
20側のみ、あるいは車輪ユニット10と車輪ユニット
20の双方に設けることもできることは勿論である。
【0076】また、上記各実施例においては、車輪ユニ
ット20をモータ26によって駆動することで管内作業
装置Zを自走式としているが、本願発明はかかる自走式
に限定されるものではなく、例えばこれを牽引式とする
こともできるものである。
【0077】さらに、上記各実施例においては、管内作
業装置Zを、作業機材としてブラシを用いた管体Pの内
部検査作業に適用した例を説明しているが、本願発明の
管内作業装置はかかる管内検査作業に限定されるもので
はなく、作業機材として上記ブラシに代えて種々の器具
を装着することで、接触型あるいは非接触型を問わず管
内における各種の作業、例えば作業機材として塗装ガン
を使用した管内塗装作業装置、作業機材としてハツリ器
具を使用した管内の異物除去作業装置あるいは作業機材
として清掃器具を使用した管内清掃装置等の種々の作業
装置として適用可能である。
【0078】また、上記回転部材5に装着される作業機
材の数は、作業の種類、作業条件等に応じて任意に設定
し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかる管内作業装置の
使用状態説明図である。
【図2】本願発明の第1実施例にかかる管内作業装置の
側面図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図2のIV−IV矢視図である。
【図5】図2のV−V矢視図である。
【図6】管内作業装置の管体直線部における走行状態説
明図である。
【図7】管内作業装置の管体直線部における走行状態説
明図である。
【図8】管内作業装置の管体コーナ部における走行状態
説明図である。
【図9】管内作業装置の走行を自動制御する場合の制御
フローチャート図である。
【図10】本願発明の第2実施例にかかる管内作業装置
の側面図である。
【図11】図10のXI−XI矢視図である。
【図12】図10のXII−XII矢視図である。
【図13】図10のXIII部分の拡大図である。
【図14】図13のXIV−XIV矢視図である。
【符号の説明】
1は走行台車、2は第1台車、3は第2台車、4は連結
部材、5は回転部材、6はアーム、7,7A,7Bはブ
ラシ、8はブラシ支持軸、9はスプリング、10は車輪
ユニット、11は車輪、12は車輪ピン、13は車輪支
持アーム、14はスラスト軸受、15は旋回軸、16は
旋回ギヤ、17はピニオンギヤ、18はモータ、20は
車輪ユニット、21は車輪、22は車軸、23はディフ
アレンシャルユニット、24はスプロケット、25はス
プロケット、26はモータ、27はチェーン、28はブ
ラケット、29は軸受、31はブラケット、32は第1
アーム、33は第2アーム、34は枢支部材、35は揺
動基台、36は圧縮スプリング、37は複合スプリン
グ、38は引張スプリング、39はブラシ基台、41は
フランジ、43はカメラ、44はライト、45はブラケ
ット、46は支点ピン、48はハンドル、51はリング
ギヤ、52はピニオンギヤ、53はモータ、54は軸
受、56は第1レベルセンサ、57は第2レベルセン
サ、58は速度センサ、61は操作ユニット、62は給
電ユニット、63はケーブル、64は制御ユニット、6
5は制御ユニット、71は連結ピン、72は連結軸、7
3はスリーブ、74は連結ビーム、75は捩りスプリン
グ、76は連結ピン、77は連結ピン、78は第1圧縮
スプリング、79は第2圧縮スプリング、80は連結ピ
ン、81はスリーブ、82はロッド、Mは旋回中心、L
は管中心軸、Lは鉛直線、Lは水平線、Pは管
体、Qは回転中心、Wは作業機材支持機構、Xはステア
リング機構、Zは管内作業装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白上 望 香川県高松市上之町3丁目1番4号 四 電エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 北村 幹夫 兵庫県神戸市中央区栄町通2丁目4番13 号 神栄ビル神戸メカトロニクス株式会 社内 (72)発明者 苔口 丞 兵庫県神戸市中央区栄町通2丁目4番13 号 神栄ビル神戸メカトロニクス株式会 社内 (56)参考文献 特開 平7−178376(JP,A) 実開 昭63−9400(JP,U) 実開 平6−27922(JP,U) 特公 昭63−49040(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形断面をもつ管体の内部をその管中心
    軸方向に向けて走行する走行台車に、該管体の内部にお
    いて所要の作業を行う作業機材を設けてなる管内作業装
    置であって、 上記走行台車は、その走行方向の一方側に位置する第1
    台車と他方側に位置する第2台車とを、これらの間に配
    置された連結部材により該連結部材の軸心回りに相対回
    動自在に連結して構成されるとともに、 上記第1台車と第2台車には、共に、テーパー状の転動
    面をもつ左右一対の車輪がその大径側を対向させた状態
    で上記管体の弦方向に延びる軸線上に配置され、且つ第
    1台車と第2台車の各一対の車輪がそれぞれ管体の内周
    面に接地した状態においては上記連結部材の軸心が上記
    管体の管中心軸に略合致せしめられ、 さらに上記第1台車と第2台車の少なくともいずれか一
    方にはステアリング機構が備えられるとともに、 上記連結部材には、該連結部材の軸心回りに回転駆動さ
    れる回転部材に対してその径方向外方へ延出状態で設け
    られた作業機材支持機構を介して上記作業機材が装着さ
    れていることを特徴とする管内作業装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記作業機材支持機構が、上記管体の管中心軸を通る平
    面の面方向に沿って揺動可能なる如くその一端が上記回
    転部材に連結されるとともに該回転部材との間に配置し
    た第1の付勢手段により揺動方向に弾性支持された第1
    アームと、 その一端が上記第1アームの他端に対して該第1アーム
    の揺動面に直交する方向に揺動可能に連結されるととも
    に上記第1アームとの間に配置した第2の付勢手段によ
    り該第1アームに対して常時所定の相対位置を維持する
    如くその揺動方向に付勢された第2アームと、 上記管中心軸に平行な平面の面方向に沿って揺動可能な
    る如く上記第2アームの他端に連結されるとともに該第
    2アームとの間に跨がって配置した第3の付勢部材によ
    り該第2アームに対して常時所定の相対位置を維持する
    如くその揺動方向に付勢された揺動基台とを備えて構成
    される一方、 上記作業機材が、上記作業機材支持機構の上記揺動基台
    に対して該揺動基台の揺動面と略平行な面に沿って揺動
    可能に連結されるとともに該揺動基台に対して常時一定
    の姿勢を維持する如く第4の付勢手段によりその揺動方
    向に付勢されていることを特徴とする管内作業装置。
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