JP2614459B2 - 偏平ラジアルタイヤ - Google Patents

偏平ラジアルタイヤ

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JP2614459B2
JP2614459B2 JP62240938A JP24093887A JP2614459B2 JP 2614459 B2 JP2614459 B2 JP 2614459B2 JP 62240938 A JP62240938 A JP 62240938A JP 24093887 A JP24093887 A JP 24093887A JP 2614459 B2 JP2614459 B2 JP 2614459B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ショルダー部に偏摩耗が発生するのを防止
した、特にカーカス偏平率(タイヤを正規リムに取付
け、正規内圧の5%の内圧を充填したときの最大カーカ
ス高さを最大カーカス幅で除した値)が65%以内の小形
トラック用偏平ラジアルタイヤに関する。
〔従来の技術〕
従来、小形トラック用60,70偏平ラジアルタイヤ(エ
クストラバージョン、E.V.)は、最大使用空気圧が6kgf
/cm2と高いため、通常行われているプロファイル設計
(有効ベルト幅/最大カーカス断面幅=0.65〜0.80)で
はインフレート時に第4図に示すようにショルダー部が
せり上がり、偏摩耗(ショルダー摩耗)が発生するとい
う欠点があった。
第4図において、破線はタイヤに正規内圧の5%の内
圧をかけたときのカーカスプロファイルを表わし、実線
はタイヤに正規内圧をかけてインフレートさせたときの
カーカスプロファイルを表わす。1はベルト層、2はカ
ーカスラインである。第4図から、タイヤをインフレー
トさせたときにショルダー部10がせり上がる様子が判
る。
〔発明の目的〕
本発明は、カーカス放射面プロファイルの形状を特定
することにより内圧充填時のタイヤ変形を抑えると同時
に荷重負荷時の接地面内圧力を均一化し、偏摩耗の発生
を防止した偏平ラジアルタイヤを提供することを目的と
する。このタイヤは、特に6kgf/cm2の内圧で使用される
カーカス偏平率が65%以内の小形トラック用偏平ラジア
ルタイヤとして好適である。
〔発明の構成〕
このため、本発明は、タイヤを正規リムに取付け、正
規内圧の5%の内圧を充填したときのカーカス放射面プ
ロファイルが下記(1)〜(3)の範囲内にあることを
特徴とする偏平ラジアルタイヤを要旨とする。
(1)有効ベルト幅端部より赤道面0−0に平行な直線
を下ろしたときにショルダー部カーカスラインと交差す
る点をA、リムフランジ立ち上がり位置より赤道面0−
0に平行な直線を上方に引いたときにビード部カーカス
ラインと交差する点をB、点Bからタイヤ回転軸に平行
に引いた直線と点Aからの垂線との交点をC、最大カー
カス幅位置Eからタイヤ回転軸に平行に引いた直線と点
Aとからの垂線との交点をDとした場合、線分DEと線分
ACとは(DE/AC)≦0.35の関係にあること。
(2)線分ADと線分ACとは(AD/AC)=0.45〜0.55の関
係にあること。
(3)線分DEの延長線上に中心をもち、点Aと点Eとを
通るほぼ1つの円弧R1で表わされるカーカスラインをシ
ョルダー部からサイド部にかけて有すること。
以下、図を参照して本発明の構成につき詳しく説明す
る。
第1図は、本発明の偏平ラジアルタイヤの一例の放射
方向半断面説明図である。なお、本発明のタイヤは、特
にカーカス偏平率が65%以内の小形トラック用偏平ラジ
アルタイヤであって、最高使用空気圧が5.0kgf/cm2を超
えるものである。
第1図において、左右一対のビードワイヤ3,3間にカ
ーカスライン2を有するカーカス層が装架されており、
トレッド5においてはカーカス層の上にベルト層1がタ
イヤ周方向に環状に配置されている。4は正規リム、4a
はリムフランジ、CSHはカーカス断面高さ、CSWはカーカ
ス断面幅である。0−0は赤道面を表わす。
本発明では、タイヤが正規リム4に取付けられ、正規
内圧の5%の内圧が充填されている。これは、カーカス
ラインを一応固定するためである。そして、本発明で
は、カーカス放射面プロファイルが下記(1)〜(3)
の範囲内にあることを要件とする。ここで、カーカス放
射面プロファイルとは、タイヤの放射方向断面形状にお
けるカーカス層の配置形状をいう。
(1)有効ベルト幅端部より赤道面0−0に平行な直線
を下ろしたときにカーカスライン2と交差する点をA、
リムフランジ4aの立ち上がり位置4bより赤道面0−0に
平行な直線を上方に引いたときにカーカスライン2と交
差する点をB、点Bからタイヤ回転軸(図示せず)に平
行に引いた直線と点Aからの垂線との交点をC、最大カ
ーカス幅位置Eからタイヤ回転軸に平行に引いた直線と
点Aからの垂線との交点をDとした場合、線分DEと線分
ACとは(DE/AC)≦0.35の関係にあること。
有効ベルト幅端部とは、有効ベルト層の幅方向端部を
いい、有効ベルト層とはタガとして作用する一番上のベ
ルト層である。
(DE/AC)≦0.35としたのは、第2図に示す実験結果
からである。第2図は、タイヤを正規リムに組み、内圧
を充填した場合におけるカーカスレイアウト指数(DE/A
C)とトレッドせり上がり量(mm)との関係図である。
図中、aは最高使用空気圧が6kgf/cm2の場合を、bは最
高使用空気圧が2kgf/cm2の場合をそれぞれ表わす。な
お、トレッドせり上がり量とは、トレッド内で最もせり
上がった部分(ショルダー部)からトレッドセンター部
のせり上がり量をマイナスした値である。このトレッド
せり上がり量が2.2mmを超えると通常のタイヤはショル
ダー部のせり上がりによりトレッド中央部表面が平らに
なり、ショルダー部に偏摩耗が発生することになるか
ら、2.2mm以下でなければならない。トレッドせり上が
り量が2.2mm以下に相当するカーカスレイアウト指数(D
E/AC)は、第2図から判るように、最高使用空気圧が6k
gf/cm2の場合に0.35以下である。したがって、本発明で
は、(DE/AC)≦0.35としている。
(2)線分ADと線分ACとは(AD/AC)=0.45〜0.55の関
係にあること。
(AD/AC)が0.45未満ではインフレートにより点Eが
明らかに下方へ移動し、また、0.55を超えると点Eがあ
きらかに上方に移動するため、いずれもショルダー部に
変形を与えることになる。したがって、ショルダー部の
変形を抑えるために(AD/AC)=0.45〜0.55であって、
(AD/AC)=0.50であること好ましい。
(3)線分DEの延長線上に中心をもち、点Aと点Eとを
通るほぼ1つの円弧R1で表わされるカーカスラインをシ
ョルダー部からサイド部にかけて有すること。
このように規定したのは、上記(2)におけると同様
にインフレート時の変形を抑えるためである。調査した
結果、インフレート時のカーカスラインは線分DEの延長
線上に中心をもち、点Aと点Eを通るほぼ1つの円弧で
表わされる。AC間の拘束されていないカーカスラインを
このようにすることで、インフレート時のカーカスペリ
フェリー変化を抑えると同時にプロファイルを変形を与
えなくするためである。
このようにしてなる本発明の偏平ラジアルタイヤは、
第3図に示すように、正規内圧の5%の内圧をかけたと
きのカーカスプロファイル(破線)と、正規内圧をかけ
てインフレートさせたときのカーカスプロファイル(実
線)とに実質的な差異はなく、ショルダー部10のせり上
がりが生ずることがない。
以下に実施例を示す。
実施例 下記の本発明タイヤ、比較タイヤにつきショルダー部
の偏摩耗発生量(mm)を評価した。
この結果を下記表1に示す。
本発明タイヤ。
タイヤサイズ205/60 R17.5 111/109LLT。
偏平率60%。第1図に示すカーカスラインを有する。
ベルト層はスチールコード層2層。カーカス層はポリエ
ステルコード層2層。CSH=103mm。CSW=195mm。(DE/A
C)=0.30。(AD/AC)=0.50。
比較タイヤ1。
タイヤサイズ205/60 R17.5 111/109LLT。
偏平率60%。第1図に示すカーカスラインを有する。
ベルト層はスチールコード層2層。カーカス層はポリエ
ステルコード層2層。CSH=103mm。CSW=195mm。(DE/A
C)=0.40。(AD/AC)=0.50。比較タイヤ1は、上記本
発明タイヤに比して(DE/AC)の値だけが本発明範囲外
の場合である。
比較タイヤ2。
タイヤサイズ205/60 R17.5 111/109LLT。
偏平率60%。第1図に示すカーカスラインを有する。
ベルト層はスチールコード層2層。
カーカス層はナイロンコード層1層。CSH=103mm。CS
W=195mm。(DE/AC)=0.30。(AD/AC)=0.60。比較タ
イヤ2は、上記本発明タイヤに比して(AD/AC)の値だ
けが本発明範囲外の場合である。
比較タイヤ。
タイヤサイズ205/60 R17.5 111/109LLT。
偏平率60%。第1図に示すカーカスラインを有する。
ベルト層はスチールコード層2層。
カーカス層はナイロンコード層1層。CSH=103mm。CS
W=195mm。(DE/AC)=0.30。(AD/AC)=0.40。比較タ
イヤ3は、上記本発明タイヤに比して(AD/AC)の値だ
けが本発明範囲外の場合である。
比較タイヤ4。
タイヤサイズ205/60 R17.5 111/109LLT。
偏平率60%。第1図に示すカーカスラインを有する。
ベルト層はスチールコード層2層。
カーカス層はナイロンコード層1層。CSH=103mm。CS
W=195mm。(DE/AC)=0.40。(AD/AC)=0.60。比較タ
イヤ4は、上記本発明タイヤに比して(DE/AC)および
(AD/AC)の両方の値が本発明範囲外の場合である。
ショルダー部の偏摩耗発生量の評価方法: それぞれのタイヤを車両に装着し、乾燥路面を通常の
走行にて30,000km走行したときのショルダー部の偏摩耗
発生量(mm)を測定した。この結果を表1に示す。
表1から明らかなように、本発明タイヤにはショルダ
ー部に偏摩耗が発生しないことが判る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、カーカス放射面
プロファイルの形状を特定することにより、内圧充填時
のタイヤ変形を抑え、規定荷重を加えたときの接地面内
圧力を均一化し、従来の問題点であったショルダー部の
偏摩耗の発生を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の偏平ラジアルタイヤの一例の放射方向
半断面説明図、第2図はカーカスレイアウト指数(DE/A
C)とトレッドせり上がり量(mm)との関係図、第3図
は本発明の偏平ラジアルタイヤの一例の未インフレート
時とインフレート時とにおけるカーカスラインの変化を
示す放射方向半断面説明図、第4図は従来の偏平ラジア
ルタイヤの一例の未インフレート時とインフレート時と
におけるカーカスラインの変化を示す放射方向半断面説
明図である。 1……ベルト層、2……カーカスライン、3……ビード
ワイヤ、4……正規リム、4a……リムフランジ、4b……
リムフランジの立ち上がり位置、5……トレッド、10…
…ショルダー部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−23801(JP,A) 特開 昭60−174304(JP,A) 特開 昭60−139501(JP,A) 特開 昭60−60004(JP,A) 特開 昭58−30806(JP,A) 特開 昭56−146401(JP,A) 特開 昭56−71605(JP,A) 特開 昭56−60701(JP,A) 特開 昭56−39904(JP,A) 実開 昭62−20904(JP,U) 特公 昭53−42166(JP,B1) 特公 平1−20081(JP,B2) 特公 平1−36421(JP,B2) 特公 昭63−51885(JP,B2) 特公 昭61−28522(JP,B2) 特公 昭61−57202(JP,B2) 特公 平6−51441(JP,B2) 特公 平6−53441(JP,B2) 特公 平1−23323(JP,B2) 特公 昭62−8324(JP,B2) 特公 昭57−17723(JP,B2) 特公 昭51−26682(JP,B2) 特公 平1−15407(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤを正規リムに取付け、正規内圧の5
    %の内圧を充填したときのカーカス放射面プロファイル
    が下記(1)〜(3)の範囲内にあることを特徴とする
    偏平ラジアルタイヤ。 (1)有効ベルト幅端部より赤道面0−0に平行な直線
    を下ろしたときにショルダー部カーカスラインと交差す
    る点をA、リムフランジ立ち上がりは位置より赤道面0
    −0に平行な直線を上方に引いたときにビード部カーカ
    スラインと交差する点をB、点Bからタイヤ回転軸に平
    行に引いた直線と点Aからの垂線との交点をC、最大カ
    ーカス幅位置Eからタイヤ回転軸に平行に引いた直線と
    点Aからの垂線との交点をDとした場合、線分DEと線分
    ACとは(DE/AC)≦0.35の関係にあること。 (2)線分ADと線分ACとは(AD/AC)=0.45〜0.55の関
    係にあること。 (3)線分DEの延長線上に中心をもち、点Aと点Eとを
    通るほぼ1つの円弧R1で表わされるカーカスラインをシ
    ョルダー部からサイド部にかけて有すること。
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JP6612549B2 (ja) * 2015-07-29 2019-11-27 Toyo Tire株式会社 空気入りタイヤ
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