JP2612810B2 - 触媒式排気浄化装置 - Google Patents
触媒式排気浄化装置Info
- Publication number
- JP2612810B2 JP2612810B2 JP14778893A JP14778893A JP2612810B2 JP 2612810 B2 JP2612810 B2 JP 2612810B2 JP 14778893 A JP14778893 A JP 14778893A JP 14778893 A JP14778893 A JP 14778893A JP 2612810 B2 JP2612810 B2 JP 2612810B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- catalyst carrier
- catalyst
- case
- catalytic exhaust
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- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、断面長円形のモノリス
型の触媒担体をもつ排気浄化装置に関する。
型の触媒担体をもつ排気浄化装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】前記の排気浄化装置に用いられる触媒ケ
ースは、触媒担体より膨張率が高いため、浄化作用を行
う高温時に触媒担体との間隔が増大し、シール材又は保
持材による気密作用又は保持作用が低下して、触媒担体
の外側を通るガスの吹抜けが生じ易い。特に、長円形の
触媒担体を収容する触媒ケースにあっては、曲率の小さ
い部分すなわち長円形の短軸方向に隙間が生じ易いとさ
れ、種々の対策がとられている。
ースは、触媒担体より膨張率が高いため、浄化作用を行
う高温時に触媒担体との間隔が増大し、シール材又は保
持材による気密作用又は保持作用が低下して、触媒担体
の外側を通るガスの吹抜けが生じ易い。特に、長円形の
触媒担体を収容する触媒ケースにあっては、曲率の小さ
い部分すなわち長円形の短軸方向に隙間が生じ易いとさ
れ、種々の対策がとられている。
【０００３】例えば実開昭５９−３９７１９号において
は、シール材の短軸側に位置する部分を厚くして触媒ケ
ースが膨張した後のシール材の密度を一定に保つように
されている。また、実公平４−３６２０においては、触
媒担体と触媒ケースの常温時における短軸方向の間隔
を、長軸方向の間隔により小さく作り、高温時には、間
隔増加量の違いにより両軸方向の間隔が同一となって、
介在体に作用する面圧も同一になるようにされている。
は、シール材の短軸側に位置する部分を厚くして触媒ケ
ースが膨張した後のシール材の密度を一定に保つように
されている。また、実公平４−３６２０においては、触
媒担体と触媒ケースの常温時における短軸方向の間隔
を、長軸方向の間隔により小さく作り、高温時には、間
隔増加量の違いにより両軸方向の間隔が同一となって、
介在体に作用する面圧も同一になるようにされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、介在体
の厚さを部分的に変化させたり、触媒担体と触媒ケース
の間隔を変化させたりすることは、加工が面倒であると
共に常温時の面圧が部分的に過大となって触媒担体の破
損が懸念される。
の厚さを部分的に変化させたり、触媒担体と触媒ケース
の間隔を変化させたりすることは、加工が面倒であると
共に常温時の面圧が部分的に過大となって触媒担体の破
損が懸念される。
【０００５】ところで、本件発明者が短軸方向の隙間が
生じる原因について研究したところ、従来の一対のケー
ス半部内に触媒担体を組付けてフランジを溶接したと
き、フランジ屈曲部において熱歪が生じて殻部が短軸方
向に若干変位する現象が見られ、この変位による短軸方
向の間隔の増加量が長軸方向の間隔の増加量よりも大で
あり、この増加量の相違が、短軸方向に隙間が生じる主
たる原因であることが解明された。
生じる原因について研究したところ、従来の一対のケー
ス半部内に触媒担体を組付けてフランジを溶接したと
き、フランジ屈曲部において熱歪が生じて殻部が短軸方
向に若干変位する現象が見られ、この変位による短軸方
向の間隔の増加量が長軸方向の間隔の増加量よりも大で
あり、この増加量の相違が、短軸方向に隙間が生じる主
たる原因であることが解明された。
【０００６】したがって、本発明は、溶接時に熱歪が生
じないようにして、間隔を均一に保つ手段を得ることを
課題とする。
じないようにして、間隔を均一に保つ手段を得ることを
課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明における前記課題
の解決手段は、端面長円形のモノリス型の触媒担体の外
周面を介在体で囲み、これを、長円形の長軸方向に伸び
るフランジをもつ１対のケース半部に収容し、両ケース
半部のフランジを溶接してなる触媒式排気浄化装置にお
いて、前記１対のケース半部は、常温で触媒担体の外周
面と等間隔の殻部と、該殻部の分割面側に付したＲ部
と、該Ｒ部から外側に伸び、かつ外端が互いに離れる方
向に傾斜したフランジとをもち、対向するフランジの全
面を圧接して外端を溶接してなることを特徴とする。
の解決手段は、端面長円形のモノリス型の触媒担体の外
周面を介在体で囲み、これを、長円形の長軸方向に伸び
るフランジをもつ１対のケース半部に収容し、両ケース
半部のフランジを溶接してなる触媒式排気浄化装置にお
いて、前記１対のケース半部は、常温で触媒担体の外周
面と等間隔の殻部と、該殻部の分割面側に付したＲ部
と、該Ｒ部から外側に伸び、かつ外端が互いに離れる方
向に傾斜したフランジとをもち、対向するフランジの全
面を圧接して外端を溶接してなることを特徴とする。
【０００８】
【作用】前記の手段において、対向するフランジの外端
を溶接するとき、各フランジは、基部側を含めて全面が
加圧状態で密接されており、溶接時及び使用時にフラン
ジ基部側が加熱されて熱歪が生じても密接状態は変化せ
ず、したがって殻部の短軸方向への移動はなく、触媒担
体との間隔が不均等にならず、シール作用も均等も保た
れる。
を溶接するとき、各フランジは、基部側を含めて全面が
加圧状態で密接されており、溶接時及び使用時にフラン
ジ基部側が加熱されて熱歪が生じても密接状態は変化せ
ず、したがって殻部の短軸方向への移動はなく、触媒担
体との間隔が不均等にならず、シール作用も均等も保た
れる。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図１〜３において１は触媒式排気浄化装置、２は
触媒ケース、３はモノリス式の触媒担体であり、該触媒
担体３は、周知のセラミック製のもので、図５に示すよ
うに長円形の端面形をもつ柱体で、全体にわたり長手方
向に伸びる無数の通気孔３ａが設けられている。
する。図１〜３において１は触媒式排気浄化装置、２は
触媒ケース、３はモノリス式の触媒担体であり、該触媒
担体３は、周知のセラミック製のもので、図５に示すよ
うに長円形の端面形をもつ柱体で、全体にわたり長手方
向に伸びる無数の通気孔３ａが設けられている。
【００１０】触媒ケース２は、ケース半部４、４をつき
合わせたものであり、ケース半部４は、図３に示すよう
に殻部５とその両側のＲ部６、該Ｒ部６に続くフランジ
７を備えると共に、二つの触媒室８、８とテーパ状の流
入部９、流出部１０を備え、更に剛性を増大するための
突条１１が幅方向の適宜数設けられている。
合わせたものであり、ケース半部４は、図３に示すよう
に殻部５とその両側のＲ部６、該Ｒ部６に続くフランジ
７を備えると共に、二つの触媒室８、８とテーパ状の流
入部９、流出部１０を備え、更に剛性を増大するための
突条１１が幅方向の適宜数設けられている。
【００１１】触媒室８は、長軸Ａと短軸Ｂをもつ長円形
とされ、ケース半部４、４は該長軸Ａの延長線を分割面
とし、前記フランジ７は、溶接される以前はその基部７
ａが長軸Ａの延長線に接し、かつ外端７ｂが該延長線か
ら離れる傾斜をもつ形状に成形されており、溶接に便利
なように一方のフランジが他方より狭くされている。例
えば長軸の長さが１３０ｍｍ、短軸の長さが７５ｍｍで
厚さ２ｍｍの鋼板を用いたものにおいて、広い方のフラ
ンジ７の幅は１１ｍｍ、狭い方の幅は９ｍｍであり、片
方のフランジ７の傾斜角αは２．５゜とされている。
とされ、ケース半部４、４は該長軸Ａの延長線を分割面
とし、前記フランジ７は、溶接される以前はその基部７
ａが長軸Ａの延長線に接し、かつ外端７ｂが該延長線か
ら離れる傾斜をもつ形状に成形されており、溶接に便利
なように一方のフランジが他方より狭くされている。例
えば長軸の長さが１３０ｍｍ、短軸の長さが７５ｍｍで
厚さ２ｍｍの鋼板を用いたものにおいて、広い方のフラ
ンジ７の幅は１１ｍｍ、狭い方の幅は９ｍｍであり、片
方のフランジ７の傾斜角αは２．５゜とされている。
【００１２】図１に示すように、触媒担体３の外周面に
は触媒体３の振動を防止すると共に排気の吹抜けを防止
するいくつかの介在体１２が巻付けられる。このうち１
２ａは細いワイヤを捲回した硬目の保持材、１２ｂは波
付けした金網を捲回した軟か目の保持材、１２ｃは鉱物
繊維をフェルト状にしたシール材である。
は触媒体３の振動を防止すると共に排気の吹抜けを防止
するいくつかの介在体１２が巻付けられる。このうち１
２ａは細いワイヤを捲回した硬目の保持材、１２ｂは波
付けした金網を捲回した軟か目の保持材、１２ｃは鉱物
繊維をフェルト状にしたシール材である。
【００１３】これらの介在体１２ａ、１２ｂ、１２ｃを
捲回した触媒担体３をケース半体４、４間に挟み、図４
に示すようにフランジ７、７をつき合わせてクランパ１
３ａ、１３ｂで加圧して密着させ、外端７ｂ側を溶接部
１４で一体にすることにより、触媒ケース２内に触媒担
体３が組込まれる。このとき形成される短軸方向の間隔
をｔ1、長軸方向の間隔をｔ2とするとｔ1≒ｔ2とされ
る。
捲回した触媒担体３をケース半体４、４間に挟み、図４
に示すようにフランジ７、７をつき合わせてクランパ１
３ａ、１３ｂで加圧して密着させ、外端７ｂ側を溶接部
１４で一体にすることにより、触媒ケース２内に触媒担
体３が組込まれる。このとき形成される短軸方向の間隔
をｔ1、長軸方向の間隔をｔ2とするとｔ1≒ｔ2とされ
る。
【００１４】前記溶接部１４の溶接により、フランジ７
の基部７ａも加熱されて残留応力が減少し元の形に戻ろ
うとするが、該基部７ａは角αだけ過剰に成形されてい
るので、基部７ａ、７ｂは密着状態を維持する。そし
て、エンジンに接続して排気を通し、触媒作用により高
温になっても、熱歪は防止されて密着状態が維持され、
前記のｔ1≒ｔ2と同様の関係を保つ。したがって保持材
１２ａ、１２ｂによる保持力、シール材１２ｃによるシ
ール作用を全周にわたって均一に維持されるから、これ
らの部材を局部的に厚くしたり疎密にしたりする必要が
ない。触媒ケース２の寸法板厚は、適宜の数値のものを
採用でき、またフランジ７の傾斜角αは前記の２．５゜
に限ることなく同効の角度をとることができ、前記の板
厚のものにおいて２゜〜５゜にしてもよい。
の基部７ａも加熱されて残留応力が減少し元の形に戻ろ
うとするが、該基部７ａは角αだけ過剰に成形されてい
るので、基部７ａ、７ｂは密着状態を維持する。そし
て、エンジンに接続して排気を通し、触媒作用により高
温になっても、熱歪は防止されて密着状態が維持され、
前記のｔ1≒ｔ2と同様の関係を保つ。したがって保持材
１２ａ、１２ｂによる保持力、シール材１２ｃによるシ
ール作用を全周にわたって均一に維持されるから、これ
らの部材を局部的に厚くしたり疎密にしたりする必要が
ない。触媒ケース２の寸法板厚は、適宜の数値のものを
採用でき、またフランジ７の傾斜角αは前記の２．５゜
に限ることなく同効の角度をとることができ、前記の板
厚のものにおいて２゜〜５゜にしてもよい。
【００１５】
【発明の効果】以上のように、フランジに予め傾斜を設
けてフランジ相互を圧接状態で溶接するから、溶接時及
び作動時に加熱されてもケース半部の殻部が互いに離れ
るように変形することがなく、触媒担体と触媒ケースの
間隔は変化しない。したがって、極めて簡単な手段で前
記間隔の不均等化を防止することができ、該間隔に装入
する介在体が局部的に保持力又はシール作用を低下させ
るのを防止できる効果を有する。
けてフランジ相互を圧接状態で溶接するから、溶接時及
び作動時に加熱されてもケース半部の殻部が互いに離れ
るように変形することがなく、触媒担体と触媒ケースの
間隔は変化しない。したがって、極めて簡単な手段で前
記間隔の不均等化を防止することができ、該間隔に装入
する介在体が局部的に保持力又はシール作用を低下させ
るのを防止できる効果を有する。
【図１】 本発明の実施例の長手方向の断面図
【図２】 同上平面図
【図３】 同上溶接前の幅方向断面図
【図４】 同上溶接後の幅方向断面図
【図５】 触媒担体の端面図
【符号の説明】 ２ 触媒ケース ３ 触媒担体 ４ ケース半部 ５ 殻部 ６ Ｒ部 ７ フランジ ７ａ 基部 ７ｂ 外端 １２ 介在体 １２ａ，１２ｂ 保持材 １２ｃ シール材 １４ 溶接部 ｔ1，ｔ2 間隔
Claims (1)
- 【請求項１】 端面長円形のモノリス型の触媒担体(3)
の外周面を介在体(12)で囲み、これを、長円形の長軸方
向に伸びるフランジ(7)をもつ１対のケース半部(4)に収
容し、 両ケース半部(4)のフランジ(7)を溶接してなる触媒式排
気浄化装置において、 前記１対のケース半部(4)は、常温で触媒担体(3)の外周
面と等間隔の殻部(5)と、 該殻部(5)の分割面側に付したＲ部(6)と、 該Ｒ部(6)から外側に伸び、かつ外端(7b)が互いに離れ
る方向に傾斜したフランジと(7)をもち、 対向するフランジ(7)の全面を圧接して外端(7b)を溶接
してなることを特徴とする、触媒式排気浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14778893A JP2612810B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 触媒式排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14778893A JP2612810B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 触媒式排気浄化装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH074233A JPH074233A (ja) | 1995-01-10 |
| JP2612810B2 true JP2612810B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=15438220
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14778893A Expired - Lifetime JP2612810B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 触媒式排気浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2612810B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105781699B (zh) * | 2016-05-20 | 2019-12-13 | 上海天纳克排气系统有限公司 | 排气系统的消声器 |
| US10883406B2 (en) * | 2017-01-04 | 2021-01-05 | Umicore Ag & Co. Kg | Cassette integrated catalyst for flue gas cleaning |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP14778893A patent/JP2612810B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH074233A (ja) | 1995-01-10 |
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