JP2612364B2 - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JP2612364B2
JP2612364B2 JP9824890A JP9824890A JP2612364B2 JP 2612364 B2 JP2612364 B2 JP 2612364B2 JP 9824890 A JP9824890 A JP 9824890A JP 9824890 A JP9824890 A JP 9824890A JP 2612364 B2 JP2612364 B2 JP 2612364B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、加工プログラムにより指令された最終加工
形状を記憶する最終加工形状記憶手段と、複数の切削サ
イクルの切込開始点を算出する切込開始点算出手段と、
切込開始点まで移動するための切込開始点移動指令を生
成する切込開始点移動指令生成手段と、切込開始点に基
づいて工具の切削送り方向と同一方向で直線状の丸棒軌
跡ラインを生成する丸棒軌跡ライン生成手段と、丸棒軌
跡ラインに沿って切削送りで移動するための丸棒切削ラ
イン指令を生成する丸棒切削ライン生成手段と、最終加
工形状に沿って切削送りで移動するための輪郭切削ライ
ン指令を生成する輪郭切削ライン指令生成手段とを有
し、ワークを回転させ加工プログラムにより指令された
最終加工形状に到達するまで切削サイクルを繰返す機能
を有する数値制御装置に関する。
(従来の技術) 第9図は従来の数値制御装置の一例を示すブロック図
であり、加工プログラム1がプログラム読込手段2に読
込まれ、加工プログラム1上に指令された最終加工形状
EFが最終加工形状記憶手段3に記憶される。また、複数
の切削サイクルの切込開始点C1が切込開始点算出手段4
で算出され、軸を切込開始点C1まで移動させる切込開始
点移動指令MV1が切込開始点移動指令生成手段5で生成
されると共に、切込開始点C1に基づいて工具の切削方向
と同じ方向で直線状の丸棒軌跡ラインB1が丸棒軌跡ライ
ン生成手段6で生成される。さらに、丸棒軌跡ラインB1
と最終加工形状EFとの交点Pが最終加工形状交点算出手
段7で算出され、軸を丸棒軌跡ラインB1に沿って切削送
りで移動させる丸棒切削ライン指令BV1が丸棒切削ライ
ン指令生成手段8で生成されると共に、軸を最終加工形
状EFに沿って切削送りで移動させる輪郭切削ライン指令
CV1が輪郭切削ライン指令生成手段9で生成される。そ
して、最終加工形状EFに沿った輪郭加工が終了するまで
各手段4,5,6,7,8,9を繰返し動作させて行なう切削サイ
クルが切削サイクルコントロール手段10でコントロール
され、丸棒切削ライン指令BV1,輪郭切削ライン指令CV1,
切込開始点移動指令MV1に基づいた関数発生が関数発生
手段11で行なわれ、その関数に従ってサーボモータがサ
ーボ制御手段12で制御されるようになっている。
第11図はワークを回転させて加工を行うときの図面で
ある。この図面において、Z軸は水平でかつ主軸の軸線
に平行であり、ワーク左端のZ軸座標値を“0"、主軸か
ら遠ざかる方向を正の座標としている。またこの図面に
おいて、X軸はZ軸と直交しており、ワーク中心のX座
標値を“0"、ワーク中心から図面の上側を正の座標、下
側を負の座標としている。例えば、この素材WKを加工し
て加工部位L1を得る場合、一般的に、第12図に示すよう
に加工部位L1の始点Ps及び終点Peを工具の刃先の半径程
度延長し(L1sとL1e)、加工部位L1の始点Ps及び終点Pe
で工具刃先のノーズRや摩耗による素材WKの削り残しが
発生しないようにしている。上述した数値制御装置によ
れば、最終加工形状の加工プログラムのみで切削サイク
ルの実行が可能であるので、この例ではオペレータは第
13図に示すような最終加工形状について第14図に示すよ
うな加工プログラムを作成すればよい。なお、S点は切
削を開始する点、即ち切削サイクル基準点である。
このような加工プログラム(第14図)による上述した
数値制御装置の動作例を第10図のフローチャートで説明
すると、プログラム読込手段2は、加工プログラム1を
1ブロック毎に読込み、最終加工形状指令“N001"−“N
005"の場合は、そのデータを最終加工形状記憶手段3に
記憶させ(ステップS1,S2,S3)、切削サイクル実行指令
“N006"の場合は(ステップS4)、切削サイクル実行指
令C及び切削サイクル開始信号CSを切削サイクルコント
ロール手段10へ送出する。
まず、切削サイクルコントロール手段10は、切削サイ
クル実行指令C及び切削サイクル開始信号CSに従って切
込量D(1)及び算出開始信号DSを切込開始点算出手段
4へ送出する。切込開始点算出手段4は、この算出開始
信号DSに従って関数発生手段11より現在位置CPD(この
場合は切削サイクル基準点S(10.5,29))を受取り、
切削サイクル基準点S及び切込量Dに基づいて切込開始
点C1(第17図参照)を算出し、この切込開始点C1を切込
開始点移動指令生成手段5及び丸棒軌跡ライン生成手段
6へ送出する。
次に、切削サイクルコントロール手段10は、生成開始
信号MSを切込開始点移動指令生成手段6へ送出する。切
込開始点移動指令生成手段5は、この生成開始信号MSに
従って軸を早送りで切込開始点C1まで移動させる指令MV
1(第17図参照)を生成して関数発生手段11へ送出す
る。関数発生手段11は、この移動指令MV1に従って関数
発生を行なってサーボ制御手段12へ送出し、サーボ制御
手段12は、その関数に従ってサーボモータを制御して軸
を移動させる(ステップS5、第17図参照)。
更に、切削サイクルコントロール手段10は、生成開始
信号BSを丸棒軌跡ライン生成手段6へ送出する。丸棒軌
跡ライン生成手段6は、この生成開始信号BSに従って切
込開始点C1に基づいた丸棒軌跡ラインB1(第15図(A)
参照)を生成し(ステップS6)、最終加工形状交点算出
手段7へ送出する。
そして、切削サイクルコントロール手段10は、算出開
始信号ASを最終加工形状交点算出手段7へ送出する。最
終加工形状交点算出手段7は、この算出開始信号ASに従
って丸棒軌跡ラインB1と最終加工形状EFとが交差するか
否かを判定し(ステップS7)、その判定信号ARを切削サ
イクルコントロール手段10に送出するとともに、交差す
る場合は交点P(第16図(A)参照)を、交差しない場
合は最終加工形状EFの終点E(第15図(B)参照)を丸
棒切削ライン指令生成手段8及び輪郭切削ライン指令生
成手段9へ送出する。
切削サイクルコントロール手段10は、受取った判定信
号ARが交差しないという信号の場合には、切削送り速度
F及び生成開始信号BCSを丸棒切削ライン指令生成手段
8へ送出する(ステップS8)。丸棒切削ライン指令生成
手段8は、この生成開始信号BCSに従って切削送り速度
F、丸棒軌跡ラインB1、終点Eより丸棒切削ライン指令
BV1(第15図(C)参照)を生成して関数発生手段11へ
送出する。関数発生手段11は、この丸棒切削ライン指令
BV1に従って関数発生を行なってサーボ制御手段12へ送
出し、サーボ制御手段12は、その関数に従ってサーボモ
ータを制御して軸を移動させる(ステップS9、第17図参
照)。
一方、切削サイクルコントロール手段10は、受取った
判定信号ARが交差するという信号の場合は、切削送り速
度F及び生成開始信号BCSを丸棒切削ライン指令生成手
段8へ送出する(ステップS8)。丸棒切削ライン指令生
成手段8は、この生成開始信号BCSに従って切削送り速
度F、丸棒軌跡ラインB4(第16図(A)参照)、交点P
より丸棒切削ライン指令BV4(第16図(B)参照)を生
成して関数発生手段11へ送出する。関数発生手段11は、
この丸棒軌跡ライン指令BV4に従って関数発生を行なっ
てサーボ制御手段12へ送出し、サーボ制御手段12は、そ
の関数に従ってサーボモータを制御して軸を移動させる
(ステップS10、第17図参照)。
次に、切削サイクルコントロール手段10は、切削送り
速度F及び生成開始信号CCSを輪郭切削ライン指令生成
手段9へ送出する。輪郭切削ライン指令生成手段9は、
この生成開始信号CCSに従って切削送り速度F、交点
P、最終加工形状EFより輪郭切削ライン指令CV1(第16
図(C)参照)を生成して関数発生手段11へ送出する。
関数発生手段11は、この輪郭切削ライン指令CV1に従っ
て関数発生を行なってサーボ制御手段12へ送出し、サー
ボ制御手段12は、その関数に従ってサーボモータを制御
して軸を移動させる(ステップS11、第17図参照)。
以上の軸移動動作MV1−BV1又はMV4−BV4−CV1から成
る切削サイクルを最終加工形状EFに到達するまで繰返し
(ステップS12)、加工プログラムが終了したら(ステ
ップS13)全ての処理を終了する。その結果、第17図に
示すようにMV1−BV1−MV2−BV2−MV3−BV3−MV4−BV4−
CV1−MV5−CV2という切削サイクルが行なわれる。
(発明が解決しようとする課題) 上述した例(第11図〜第17図)においては特に問題は
ないが、例えば第3図に示す図面の素材WKを端面加工し
て加工部位L2を得る場合、まず上述したように加工部位
L2の始点PPs及び終点PPeで素材WKの削り残しが発生しな
いように加工部位L2の始点PPsと終点PPeを延長する(第
4図示のL2sとL2e)。このときの最終加工形状は第5図
に示すようになり、その加工プログラム例は第6図に示
すようになる。この加工プログラムを上述した従来の数
値制御装置で動作させると第7図に示すようにMV1−BV1
−MV2−BV2−MV3−BV3−MV4−CV1という切削サイクルを
行なう。ところが、第7図示破線部においては工具の刃
先と素材とが接する部分がX軸の負領域に侵入してい
る。これは、素材WKの削り残りが発生しないように加工
部位L2の始点PPsと終点PPeを延長したことにより生じた
ものである。従って、最終加工形状EFに沿った切削サイ
クルでない丸棒切削ラインBV1,BV2,BV3はX軸の負領域
に侵入しているにもかかわらず、従来の数値制御装置で
は実際の切削サイクルでこれを回避することができず、
最終加工形状EFに到達するまで繰返しX軸の負領域に侵
入していた。そして、実際に主軸を回転させて切削する
と工具の刃先がX軸の正領域から負領域に侵入した時点
で、回転する素材から受ける力の方向が逆転するため、
繰返しX軸の負領域に侵入していると、工具刃先が急激
に摩耗したり、もしくは破損するという事態が発生する
恐れがあるという問題があった。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、
本発明の目的は、加工プログラムに指令された最終加工
形状のうち端面方向においてワーク中心を越えるような
場合でも、工具刃先が急激に摩耗したり、もしくは破損
しないように切削サイクルを変更することのできる数値
制御装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、加工プログラムにより指令された最終加工
形状を記憶する最終加工形状記憶手段と、複数の切削サ
イクルの切込開始点を算出する切込開始点算出手段と、
前記切込開始点まで移動するための切込開始点移動指令
を生成する切込開始点移動指令生成手段と、前記切込開
始点に基づいて工具の切削送り方向と同一方向で直線状
の丸棒軌跡ラインを生成する丸棒軌跡ライン生成手段
と、前記丸棒軌跡ラインに沿って切削送りで移動するた
めの丸棒切削ライン指令を生成する丸棒切削ライン生成
手段と、前記最終加工形状に沿って切削送りで移動する
ための輪郭切削ライン指令を生成する輪郭切削ライン指
令生成手段とを有し、ワークを回転させ前記加工プログ
ラムにより指令された最終加工形状に到達するまで切削
サイクルを繰返す機能を有する数値制御装置に関するも
のであり、本発明の上記目的は、前記最終加工形状のう
ち端面方向においてワーク中心を越える場合に、前記切
削サイクルのうち前記最終加工形状に沿ったもの以外の
切削サイクルを前記ワーク中心を越えないように変更す
る手段を具備することによって達成される。
(作用) 本発明では、各切削サイクルのうち最終加工形状に沿
ったもの以外の端面方向の切削サイクルの終点をワーク
中心を越えないように変更することができるので、端面
方向の切削サイクルについて回転する素材から受ける力
が常に一定となる領域で加工を行なうことができる。
(実施例) 第1図は本発明の数値制御装置の一例を第9図に対応
させて示すブロック図であり、同一構成箇所は同符号を
付して説明を省略する。この数値制御装置は、丸棒切削
ライン指令生成手段8からの丸棒切削ライン指令BV1に
より終点のX軸座標の符号を判定し、その判定結果より
丸棒切削ライン指令BV1を変更せず、もしくは変更して
丸棒切削ライン指令BV1′として関数発生手段11へ送出
する丸棒切削ライン指令変更手段13が新たに設けられて
いる。
このような構成において、第6図の加工プログラムに
よる動作例を第2図のフローチャートで説明すると、プ
ログラム読込手段2は、加工プログラム1を1ブロック
毎に読込み、最終加工形状指令“N001"−“N004"の場
合、そのデータを最終加工形状記憶手段3に記憶させ
(ステップS21,S22,S23)、切削サイクル実行指令“N00
5"の場合は(ステップS24)、切削サイクル実行指令C
及び切削サイクル開始信号CSを切削サイクルコントロー
ル手段10へ送出する。
まず、切削サイクルコントロール手段10は、切削サイ
クル実行指令C及び切削サイクル開始信号CSに従って切
込量D(1)及び算出開始信号DSを切込開始点算出手段
4へ送出する。切込開始点算出手段4は、この算出開始
信号DSに従って関数発生手段11より現在位置CPD(この
場合は切削サイクル基準点S(10.5,14))を受取り、
切削サイクル基準点S及び切込量Dに基づいて切込開始
点C1((9.5,14)、第8図参照)を算出し、この切込開
始点C1を切込開始点移動指令生成手段5及び丸棒軌跡ラ
イン生成手段6へ送出する。
次に、切削サイクルコントロール手段10は、生成開始
信号MSを切込開始点移動指令生成手段6へ送出する。切
込開始点移動指令生成手段5は、この生成開始信号MSに
従って軸を早送りで切込開始点C1まで移動させる指令MV
1(第8図参照)を生成して関数発生手段11へ送出す
る。関数発生手段11は、この移動指令MV1に従って関数
発生を行なってサーボ制御手段12へ送出し、サーボ制御
手段12は、その関数に従ってサーボモータを制御して軸
を移動させる(ステップS25、第8図参照)。
更に、切削サイクルコントロール手段10は、生成開始
信号BSを丸棒軌跡ライン生成手段6へ送出する。丸棒軌
跡ライン生成手段6は、この生成開始信号BSに従って切
込開始点C1に基づいた丸棒軌跡ラインB1(Z=9.5の直
線)を生成し(ステップS26)、最終加工形状交点算出
手段7へ送出する。
そして、切削サイクルコントロール手段10は、算出開
始信号ASを最終加工形状交点算出手段7へ送出する。最
終加工形状交点算出手段7は、この算出開始信号ASに従
って丸棒軌跡ラインB1と最終加工形状EFとが交差するか
否かを判定し(ステップS27)、その判定信号ARを切削
サイクルコントロール手段10に送出するとともに、交差
する場合は交点を、交差しない場合は最終加工形状EFの
終点を丸棒切削ライン指令生成手段8及び輪郭切削ライ
ン指令生成手段9へ送出する。この場合は、丸棒軌跡ラ
インB1と最終加工形状EFとは交差しないので最終加工形
状EFの終点のX軸座標(−2)を送出する。
切削サイクルコントロール手段10は、受取った判定信
号ARが交差しないという信号なので、切削送り速度F及
び生成開始信号BCSを丸棒切削ライン指令生成手段8へ
送出する(ステップS28)。丸棒切削ライン指令生成手
段8は、この生成開始信号BCSに従って切削送り速度
F、丸棒軌跡ラインB1、終点より丸棒切削ライン指令BV
1を生成し(ステップS29)、丸棒切削ライン指令変更手
段13へ送出する。丸棒切削ライン指令変更手段13は、丸
棒切削ライン指令BV1に従って終点のX軸座標の符号を
判定し(ステップS30)、終点のX軸座標が負でない場
合は何も変更しないが、この場合の終点のX軸座標は負
であるので終点のX軸座標をX=0と変更した丸棒切削
ライン指令BV1′を関数発生手段11へ送出する(ステッ
プS31)。関数発生手段11は、この丸棒切削ライン指令B
V1′に従って関数発生を行なってサーボ制御手段12へ送
出し、サーボ制御手段12は、その関数に従ってサーボモ
ータを制御して軸を移動させる(ステップS32、第8図
参照)。
そして、切削サイクルコントロール手段10は、最終加
工形状EFに達したかどうかを判定する(ステップS3
8)。この場合は、まだ最終加工形状EFに達していない
ので次の切込開始点C2を算出するために再び算出開始信
号DSを切込開始点算出手段4へ送出し、上述した動作を
繰返し、第8図に示すようにMV1−BV1′−MV2−BV2′−
MV3−BV3′という切削サイクルを行なわせる。そして、
BV3′まで切削サイクルを繰返した後、次の切込開始点C
4を算出するために再び算出開始信号DSを切込開始点算
出手段4へ送出する。切込開始点算出手段4は、切込量
D(1)より次の切込開始点C4を算出しようとするが、
Z軸座標が(0.5)となり最終加工形状EFを越えてしま
うので、最終加工形状EFのZ軸座標(7)より切込開始
点C4を(7,14)と算出し、切込開始点移動指令生成手段
5及び丸棒軌跡ライン生成手段6へ送出する。切込開始
点移動指令生成手段5は、この生成開始信号MSに従って
軸を早送りで切込開始点C4まで移動させる指令MV4(第
8図参照)を生成して関数発生手段11へ送出する。関数
発生手段11は、この移動指令MV4に従って関数発生を行
なってサーボ制御手段12へ送出し、サーボ制御手段12
は、その関数に従ってサーボモータを制御して軸を移動
させる(ステップS25、第8図参照)。
更に、切削サイクルコントロール手段10は、生成開始
信号BSを丸棒軌跡ライン生成手段6へ送出する。丸棒軌
跡ライン生成手段6は、この生成開始信号BSに従って切
込開始点C4に基づいた丸棒軌跡ラインB4(Z=7の直
線)を生成し(ステップS26)、最終加工形状交点算出
手段7へ送出する。
そして、切削サイクルコントロール手段10は、算出開
始信号ASを最終加工形状交点算出手段7へ送出する。最
終加工形状交点算出手段7は、この算出開始信号ASに従
って丸棒軌跡ラインB4と最終加工形状EFとが交差するか
否かを判定する(ステップS27)。この場合は、丸棒軌
跡ラインB4と最終加工形状EFとは同一直線上にあるので
交差するという判定信号ARを切削サイクルコントロール
手段10へ送出するとともに、最終加工形状EFの始点を丸
棒軌跡ラインB4と最終加工形状EFの交点として丸棒切削
ライン指令生成手段8及び輪郭切削ライン指令生成手段
9へ送出する。
切削サイクルコントロール手段10は、受取った判定信
号ARが交差するという信号なので、切削送り速度F及び
生成開始信号BCSを丸棒切削ライン生成手段8へ送出す
る(ステップS28)。丸棒切削ライン指令生成手段8
は、この生成開始信号BCSに従って切削送り速度F、丸
棒軌跡ラインB4、交点よりも丸棒切削ライン指令を生成
し(ステップS33)、上述したステップS30〜S32と同様
の動作を行なうが(ステップS34〜S36)、この場合は、
切込開始点C4と交点とが同一点となっているので丸棒切
削ライン指令は生成されず、その軸移動も行なわれな
い。
次に、切削サイクルコントロール手段10は、切削送り
速度F及び生成開始信号CCSを輪郭切削ライン指令生成
手段9へ送出する。輪郭切削ライン指令生成手段9は、
この生成開始信号CCSに従って切削送り速度F、交点、
最終加工形状EFより輪郭切削ライン指令CV1(第8図参
照)を生成して関数発生手段11へ送出する。関数発生手
段11は、この輪郭切削ライン指令CV1に従って関数発生
を行なってサーボ制御手段12へ送出し、サーボ制御手段
12は、その関数に従ってサーボモータを制御して軸を移
動させる(ステップS37、第8図参照)。この場合の輪
郭切削ライン指令CV1は交点から最終加工形状EFを沿う
ものであるから終点のX軸座標は(−2)である。
以上のように切削サイクルを最終加工形状EFに到達す
るまで繰返し(ステップS38)、加工プログラムが終了
したら(ステップS39)全ての処理を終了する。その結
果、第8図に示すようにMV1−BV1′−MV2−BV2′−MV3
−BV3′−MV4−CV1という切削サイクルが行なわれる。
(発明の効果) 以上のように本発明の数値制御装置によれば、端面方
向においてワーク中心を越えるような最終加工形状指令
があっても、最終加工形状に沿った切削サイクル以外の
切削サイクルについてワーク中心を越えないように変更
して加工を行なうことができるので、工具の刃先が急激
に摩耗したり、破損することなく加工を行なうことがで
き、加工精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の数値制御装置の一例を示すブロック
図、第2図はその動作例を説明するためのフローチャー
ト、第3図〜第8図は従来装置と本発明装置の具体的動
作を説明するための図、第9図は従来の数値制御装置の
一例を示すブロック図、第10図はその動作例を説明する
ためのフローチャート、第11図〜第17図は従来の数値制
御装置の具体的動作例を説明するための図である。 1……加工プログラム、2……プログラム読込手段、3
……最終加工形状記憶手段、4……切込開始点算出手
段、5……切込開始点移動指令生成手段、6……丸棒軌
跡ライン生成手段、7……最終加工形状交点算出手段、
8……丸棒切削ライン指令生成手段、9……輪郭切削ラ
イン指令生成手段、10……切削サイクルコントロール手
段、11……関数発生手段、12……サーボ制御手段、13…
…丸棒切削ライン指令変更手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工プログラムにより指令された最終加工
    形状を記憶する最終加工形状記憶手段と、複数の切削サ
    イクルの切込開始点を算出する切込開始点算出手段と、
    前記切込開始点まで移動するための切込開始点移動指令
    を生成する切込開始点移動指令生成手段と、前記切込開
    始点に基づいて工具の切削送り方向と同一方向で直線状
    の丸棒軌跡ラインを生成する丸棒軌跡ライン生成手段
    と、前記丸棒軌跡ラインに沿って切削送りで移動するた
    めの丸棒切削ライン指令を生成する丸棒切削ライン生成
    手段と、前記最終加工形状に沿って切削送りで移動する
    ための輪郭切削ライン指令を生成する輪郭切削ライン指
    令生成手段とを有し、ワークを回転させ前記加工プログ
    ラムにより指令された最終加工形状に到達するまで切削
    サイクルを繰返す機能を有する数値制御装置において、
    前記丸棒切削ライン指令の端面方向の軸指令を変更する
    丸棒切削ライン指令変更手段と、前記最終加工形状記憶
    手段に記憶された最終加工形状の全てに沿った切削送り
    の指令が出力されるまで前記各手段を繰返し動作させる
    切削サイクルコントロール手段とを具備し、前記最終加
    工形状に沿って工具刃先を移動させる切削サイクル以外
    の切削サイクルのうち端面方向の切削について工具刃先
    がワーク中心を越えないように変更することを特徴とす
    る数値制御装置。
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