JP2610952B2 - コリメータ - Google Patents

コリメータ

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JP2610952B2
JP2610952B2 JP63198722A JP19872288A JP2610952B2 JP 2610952 B2 JP2610952 B2 JP 2610952B2 JP 63198722 A JP63198722 A JP 63198722A JP 19872288 A JP19872288 A JP 19872288A JP 2610952 B2 JP2610952 B2 JP 2610952B2
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、X線回折装置に用いるコリメータに関する
ものである。
[従来の技術] 微小領域X線回折装置、デバイシェラカメラ、ラウエ
カメラ、ワイゼンベルグカメラ、4軸形回折計等のX線
回折を行う装置においては、X線源からの入射X線ビー
ムをコリメータにより小さなスポットとして試料の微小
な領域に照射し、そこから発生する回折線を解析して定
性分析することが行われる。
従来のコリメータの1例を第2図に示す。第2図は二
つのコリメータピースを有する、いわゆるダブルピンホ
ールコリメータの断面図であり、外筒1の軸方向には貫
通孔が設けられ、その両端部には第1コリメータピース
2および第2コリメータピース3が取り付けられてい
る。該コリメータピース2および3は、直径3mm程度、
厚さが0.4mm程度のモリブデン、金等からなる円板に、
直径10μm〜1mm程度の所定の孔を開けたもので、通
常、X線源に近い第1コリメータピース2の孔の径は第
2コリメータピース3の径より大きく設定される。これ
はX線ビームの強度を高めるためであるが、X線ビーム
に高い平行性が要求される場合には、第1コリメータピ
ース2および第2コリメータピース3としては同じ径の
孔を有するものが使用される。
第2図の構成において、6で示す矢印の方向から入射
したX線ビームは第1コリメータピース2、第2コリメ
ータピース3によって絞り込まれ、細いビームとなされ
て図示しない試料の微小領域に照射される。なお、図
中、4,5は補助リングである。
また、第3図に示すようなコリメータも提案されてい
る。第3図に示すものにおいては、外筒1の内部には、
第1コリメータピース2および第2コリメータピース3
を有する内筒7が挿入され、第1および第2のコリメー
タピース2、3の孔の中心位置は調整部材としての調整
ネジ8および9で外部から調整可能となされている。即
ち、調整ネジ8の部分のA−A′での断面図を第4図に
示すが、第4図から明らかなように、4つのネジ8′を
調整することで第1コリメータピース2の径方向の位置
を調整することができるものである。調整ネジ9の部分
も同様に構成されている。なお、第3図において、第1
コリメータピース2は内筒7に接着されるが、第2コリ
メータピース3は内筒7の軸方向に形成された貫通孔で
構成されている。
第3図に示すコリメータにおいては、内筒7は外筒1
より長くなされており、内筒7のX線出射端は外筒から
試料側に飛び出すように配置されている。これはデッド
アングルを小さくするためであり、これが当該コリメー
タの特徴となっている。
いま、第5図a、bに示すように、第2図に示すコリ
メータの第2コリメータピース3と、第3図に示すコリ
メータの第2コリメータピース3が試料10から等しい距
離にあったとすると、試料10からコリメータを見込む角
度θは第3図に示すコリメータの方が小さく、それだけ
検出器に対して邪魔にならない、即ちデッドアングルが
小さいことになる。
[発明が解決しようとする課題] さて、コリメータを用いて試料の測定しようとする微
小領域に、再現性よく、かつ互換性を持たせてX線ビー
ムを照射するためには、全てのコリメータの外筒の外径
は一定で、かつ真円であることは勿論として、各コリメ
ータピースの孔の中心は外筒の中心と一致していなけれ
ばならない。
しかし、第2図に示すコリメータにおいて第1、第2
のコリメータピース2、3を外筒1に固着するために
は、第1、第2のコリメータピース2および3をそれぞ
れ補助リング4および5に接着し、接着剤が乾燥した
後、顕微鏡で観察しながら外筒1に補助リング4、5を
中心を合わせて接着していたので、接着の際に補助リン
グが浮き上がって位置が変わったり、接着剤が乾燥する
過程で収縮して補助リングが動いてしまうこともあっ
た。そして、補助リング4、5を接着、乾燥後コリメー
タピース2または3の位置ずれが確認されると、それは
廃棄されて別のコリメータを初めから作り直すことを行
わねばならないものであった。
もっとも、コリメータピースの孔の径が0.5mm〜1mm程
度であれば位置決めの作業は比較的楽であるが、最近で
は10μm程度の小さな径のコリメータピースが要求され
ることが多く、このように非常に小さな径のコリメータ
ピースを上記の方法で中心を合わせて接着する作業は非
常に困難を伴うものであった。
これに対して、第3図に示す構成のコリメータにおい
ては、先ず、内筒7に第1コリメータピース2を接着
し、乾燥の後内筒7を外筒1に挿入する。そして、コリ
メータを第6図に示すようにVブロック11で押さえ、顕
微鏡12で観察しながら矢印13のように外筒1をその中心
軸の廻りに回転させ、第1コリメータピース2の孔の中
心が動かなくなるように調整ネジ8を調整する。これで
第1コリメータピース2の孔の中心がとれたことにな
る。次に、第2コリメータピース3についても同様に行
う。
しかし、第3図の構成によれば、調整ネジ8で第1コ
リメータピース2の孔の中心位置を調整する場合には、
内筒7は調整ネジ9を支点として回転し、また、調整ネ
ジ9で第2コリメータピース3の孔の中心位置を調整す
る場合には、内筒7は調整ネジ8を支点として回転する
から、上記のように先ず調整ネジ8で第1コリメータピ
ース2の中心を合わせても、次の調整ネジ9で第2コリ
メータピース3の中心を合わせる作業のときには第1コ
リメータピース2の中心は移動してしまうことになり、
結局コリメータピース2および3の中心合わせの調整作
業は非常に手間の掛かるものであった。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、コリ
メータピースの中心を外筒1の中心と一致させる作業を
容易にできるコリメータを提供することを目的とするも
のである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明のコリメータは、
外筒と、該外筒の内側に間隔を持って挿入され二つのコ
リメータピースを有する内筒と、前記コリメータピース
の中心を前記外筒の中心に合わせるために前記外筒の両
端部近傍に設けられた調整部材とを備え、前記内筒のX
線出射端が前記外筒から突出しているコリメータにおい
て、前記調整部材間に前記内筒と外筒が嵌合する部材を
設けたことを特徴とする。
[作用] 本発明においては、外筒の両端近傍に設けられる二つ
の調整部材の間、望ましくは略中央部に固定部材を設け
るので、該固定部材の両側では内筒は干渉することな
く、互いに独立に調整でき、従ってコリメータピースの
中心の調整は2回で済むようになり、調整作業が容易に
なるものである。
[実施例] 以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係るコリメータの1実施例の構成を
示す図であり、第3図に示すものと比較すると、外筒1
の略中央部が内側に突出しており、当該突出部16には、
内筒7を外筒1と固定する固定ネジ15が設けられている
点が異なっている。この突出部16と固定ネジ15で固定部
材が構成されているものである。
さて、第1図に示す構成のコリメータを作製するにつ
いては、先ず、第1コリメータピース2が接着された内
筒7が外筒1に挿入されるが、突出部16により内筒7と
外筒1はがたが無いようにはめ合わされ、外筒1に対す
る内筒7の軸方向の位置が決められた後、固定ネジ15で
固定される。このことによって、内筒7の固定ネジ15の
両側の部分は互いに干渉することがなく、独立に調整が
可能である。即ち、調整ネジ8で第1コリメータピース
2の中心合わせを行う場合を考えると、内筒7は固定ネ
ジ15で固定された部分を支点としてたわむだけで第2コ
リメータピース3には何等の影響を与えないのである。
従って、第6図に示すと同様にVブロックに押さえて、
先ず例えば調整ネジ8で第1コリメータピース2の中心
合わせを行い、ペイント等の方法で調整ネジ8を固定
し、次に、同様にして調整ネジ9で第2コリメータピー
ス3の中心を合わせた後に調整ネジ9を固定すればコリ
メータピース2および3の調整作業は完了する。なお、
調整ネジ8および9は第4図に示すと同様な構成でよい
ことは明かであろう。
以上、本発明の1実施例について説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形が
可能である。例えば、コリメータの構造は第1図に示す
ものに限らない。つまり、上記実施例では、いわゆるダ
ブルピンホールコリメータの例をとりあげたが、コリメ
ータピースが1つの、いわゆるシングルコリメータにも
適用できるものである。また、内筒7を外筒1に固定す
る手段は種々考えられるところであり、実施例として説
明した突出部16と固定ネジ15の組合せに限られるもので
はない。更に、固定部材の位置は外筒1の中央部に限る
ものではなく、調整ネジ8と調整ネジ9の間ならどこで
もよいものである。更にまた、調整ネジを固定するに
は、ペイントする他にネジ自体に接着剤を含侵させてお
くことことによって行うこともできる。
[発明の効果] 本発明によれば、調整部材間に内筒と外筒が嵌合する
部分を設けたので、その嵌合部の両側では内筒は干渉す
ることはなく、両側でのコリメータピースの中心の調整
を互いに独立に行なえ、その調整は2回で済むようにな
り、従来にくらべ調整作業が短時間に容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るコリメータの1実施例の構成を示
す図、第2図、第3図は従来のコリメータの構成を示す
図、第4図は第3図のA−Aでの断面を示す図、第5図
はデッドアングルを説明する図、第6図は第1図および
第3図に示すコリメータの調整方法を示す図である。 1……外筒、2……第コリメータピース、3……第2コ
リメータピース、7……内筒、8、9……調整ネジ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒と、該外筒の内側に間隔を持って挿入
    され二つのコリメータピースを有する内筒と、前記コリ
    メータピースの中心を前記外筒の中心に合わせるために
    前記外筒の両端部近傍に設けられた調整部材とを備え、
    前記内筒のX線出射端が前記外筒から突出しているコリ
    メータにおいて、前記調整部材間に前記内筒と外筒が嵌
    合する部材を設けたことを特徴とするコリメータ。
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JP2008039559A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Riken Keiki Co Ltd エックス線分析装置
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