JP2606444Y2 - 回転トランス - Google Patents

回転トランス

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JP2606444Y2
JP2606444Y2 JP1993073571U JP7357193U JP2606444Y2 JP 2606444 Y2 JP2606444 Y2 JP 2606444Y2 JP 1993073571 U JP1993073571 U JP 1993073571U JP 7357193 U JP7357193 U JP 7357193U JP 2606444 Y2 JP2606444 Y2 JP 2606444Y2
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前村  明彦
憲昭 岩渕
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、固定部から回転部に非
接触で電力を供給する回転トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転トランスの1次側の1次巻線
に正弦波の電圧を印加すると、固定子コア、回転子コア
のコア内に磁束が生じる。印加する電圧の周波数が十数
Kzの高周波の場合、コア内を通る磁束は表皮効果によ
り、コアの表面に集中してしまう。そのため、鉄損の増
加をもたらすので、固定子コアおよび回転子コアを磁束
の方向に平行な薄板鋼板を使用して、鉄損の増加を防い
でいる。その1例として、互いに径の異なる円筒体を重
合させて形成した固定子コアの両側面に、円周方向に沿
って一定の間隔で溝を設け、その溝の中に1次巻線をト
ロイダルに巻回し、固定子コアに固定したケーシングに
軸受を介して回転軸を支持し、固定子コアに軸方向また
は径方向の空隙を介して対向させて、固定子コアと同じ
く互いに径の異なる磁性体からなる円筒体を重合させて
形成した回転子コアの両側面に、円周方向に沿って一定
の間隔で溝を設け、その溝の中に2次巻線をトロイダル
に巻回して回転軸に固定したものが開示されている(例
えば、特開平3−212138)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、1次巻線および2次巻線をトロイダルに巻回して装
着するために固定子コアおよび回転子コアに設けた溝
が、空隙を介して対向するため、回転子コアが回転する
と、対向する溝が相対的に移動するため、空隙のパーミ
アンスに変調が生じ、出力電圧が脈動するという欠点が
あった。本考案は、脈動のない出力電圧を得ることがで
きる回転トランスを提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、円環状の1次巻線とコアピースとからな
り、そのコアピースが前記1次巻線の円環部の断面の3
方向に亘って、且つ前記1次巻線の円環部の断面を取巻
く方向に磁気回路が形成されるよう薄板鋼板が積層され
た固定子コアと、円環状の2次巻線とコアピースとから
なり、そのコアピースが前記2次巻線の円環部の断面の
3方向に亘って、且つ前記2次巻線の円環部の断面を取
巻く方向に磁気回路が形成されるよう薄板鋼板が積層さ
れた回転子コアと、からなり、前記固定子コアの開口部
端面と前記回転子コアの開口部端面とが空隙を介して対
向する回転トランスにおいて、前記固定子コアの前記コ
アピースと前記回転子コアの前記コアピースのそれぞれ
が、積重ねられた前記薄板鋼板の中間部分に前記薄板鋼
板よりも厚みのある絶縁層が積層されていることを特徴
としている。また請求項2に記載の発明は、前記絶縁層
を間に挟む前記固定子コアの前記コアピースと前記絶縁
層を間に挟む前記回転子コアの前記コアピースとのそれ
ぞれが、前記巻線の円環部の断面の3方向に分割されて
積層されているとともに、隣合う2方向の分割部分が溶
接して固着されていることを特徴としている。また請求
項3に記載の発明は、円環状の1次巻線とコアピースと
からなり、そのコアピースが前記1次巻線の円環部の断
面の3方向に亘って、且つ前記1次巻線の円環部の断面
を取巻く方向に磁気回路が形成されるよう薄板鋼板が積
層された固定子コアと、円環状の2次巻線とコアピース
とからなり、そのコアピースが前記2次巻線の円環部の
断面の3方向に亘って、且つ前記2次巻線の円環部の断
面を取巻く方向に磁気回路が形成されるよう薄板鋼板が
積層された回転子コアと、からなり、前記固定子コアの
開口部端面と前記回転子コアの開口部端面とが空隙を介
して対向する回転トランスにおいて、前記固定子コアの
前記コアピースと前記回転子コアの前記コアピースのそ
れぞれが、前記巻線の円環部の断面の3方向に分割され
て積層されているとともに、隣合う2方向の分割部分が
溶接して固着されていることを特徴としている。また請
求項4、5に記載の発明は、前記固定子コアと前記回転
子コアの端面が軸方向または径方向に対向していること
を特徴としている。また請求項6に記載の発明は、3方
向に分割された前記コアピースのうち、積層された薄板
鋼板が円筒状になる部分は、長尺の薄板鋼板を渦巻き状
に巻いて形成されていることを特徴としている。
【0005】
【作用】上記手段により、固定子コアと回転子コアの空
隙を介して対向する端面は円環状の平滑な面に形成する
ことができるので、回転子コアが回転しても、空隙のパ
ーミアンスに変調が生じることがなく、出力電圧が脈動
することもない。
【0006】
【実施例】本考案を図に示す実施例について説明する。
図1は本考案の軸方向に空隙を設けた実施例を示す側断
面図で、フレーム1の内側に断面をコの字形に形成した
円環状の固定子コア2を設け、フレーム1の一方端面に
取りつけたブラケット3aに固定してある。固定子コア
2は、断面をコの字形に形成した円環状の磁性体からな
る径が異なる外側のコアピース2aと内側のコアピース
2bとからなり、溝幅と深さが大きい凹部21aを設け
たコアピース2aの凹部21aの中に、同じく断面をコ
の字形に形成した円環状の絶縁フィルムからなる絶縁層
1cを挿入し、さらに絶縁層2cの凹部21cの中に幅
と深さが小さい凹部21bを設けたコアピース2bをは
め込んで構成してある。コアピース2bの凹部21bは
装入溝21を形成し、装入溝21には円環状に巻回した
1次巻線22を装着して、コアピース2a,2bにより
1次巻線22の側面の3方を囲むようにしてある。ブラ
ケット3aとフレーム1の他方端面に取りつけたブラケ
ット3bとには軸受31を介して回転軸4を支持してあ
る。回転軸4には回転円板41を固定し、回転円板41
には回転子コア5を固定してある。回転子コア5は、固
定子コア2と同じく、コの字形に形成した円環状のコア
ピース5aと5bと絶縁層5cとからなり、装入溝51
を形成して2次巻線52の側面の3方を囲むようにして
ある。固定子コア2と回転子コア5は、装入溝21、5
1が開口する円環状の平滑な端面23、53が空隙を介
して軸方向に対向するように配置してある。このような
構成により、1次巻線22に交流電圧を印加すると、固
定子コア2と回転子コア5に、図1に破線で示すよう
に、磁束が生じる。固定子コア2と回転子コア5の空隙
を介して対向する端面23、53は円環状の平滑な平面
に形成されているので、回転子コアが回転しても、空隙
のパーミアンスに変調が生じることがなく、出力電圧が
脈動することもない。
【0007】図2は径方向に空隙を設けた実施例の側断
面図で、固定子コア2をフレーム1の内周に固定し、回
転子コア5を回転軸4に固定してある。固定子コア2の
構成は、開口部を内側に向けたコの字形の径の異なる外
形側コアピース2aと内側コアピース2bと絶縁層2c
とからなり、コアピース2a内に絶縁層2cを設け、更
にその内側にコアピース2bをはめこんである。コアピ
ース2bの内側には装入溝21を形成して1次巻線22
を巻回してある。回転子コア5の構成は、固定子コア2
と同様に、開口部を外側に向けたコの字形のコアピース
5aと5bと絶縁層5cとからなり、装入溝51を形成
して2次巻線52を巻回してある。したがって、空隙を
介して対向する端面23、53は円筒状の平滑な面に形
成される。図3は、珪素鋼板などの表面を絶縁処理した
薄板鋼板を積層して、固定子鉄心2のコアピース20を
構成した実施例を示すものである。コアピース20は、
長尺物の薄板鋼板を渦巻き状に巻付けて形成した径の異
なる外側の円筒部24、および内側の円筒部25と、円
筒部24と25の間に嵌合される円環状の薄板鋼板を複
数枚積層した円環部26とをプラズマ溶接など、熱影響
が広がらない溶接手段によって、断面がコの字形になる
ように溶接して形成してある。回転子鉄心5についても
同様に形成することができる。なお、薄板鋼板の渦巻き
状の巻き始めおよび巻き終りなどにできる隙間には、鉄
セメントなど、磁性粉体を混ぜた樹脂等の充填剤27を
充填することにより、コアピースの占積率を高めること
ができる。
【0008】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、空
隙を介して対向する固定子コアと回転子コアの端面を平
滑な面とすることができるので、脈動のない出力電圧を
得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す側断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す側断面図である。
【図3】本考案の他の実施例の固定子鉄心を示す(a)
側断面図および(b)平面図である。
【符号の説明】
1 フレーム、2 固定子コア、2a、2b,5a,5
b コアピース、2c,21 51 装入溝、22 1
次巻線、23、53 端面、24、25 円筒部、26
円環部、27 充填剤、5c 絶縁層、3a,3b
ブラケット、31 軸受、4 回転軸、41 回転円板
5 回転子コア、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 38/14

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円環状の1次巻線とコアピースとからな
    り、そのコアピースが前記1次巻線の円環部の断面の3
    方向に亘って、且つ前記1次巻線の円環部の断面を取巻
    く方向に磁気回路が形成されるよう薄板鋼板が積層され
    た固定子コアと、 円環状の2次巻線とコアピースとからなり、そのコアピ
    ースが前記2次巻線の円環部の断面の3方向に亘って、
    且つ前記2次巻線の円環部の断面を取巻く方向に磁気回
    路が形成されるよう薄板鋼板が積層された回転子コア
    と、 からなり、前記固定子コアの開口部端面と前記回転子コ
    アの開口部端面とが空隙を介して対向する回転トランス
    において、 前記固定子コアの前記コアピースと前記回転子コアの前
    記コアピースのそれぞれが、積重ねられた前記薄板鋼板
    の中間部分に前記薄板鋼板よりも厚みのある絶縁層が積
    層されていることを特徴とする回転トランス。
  2. 【請求項2】前記絶縁層を間に挟む前記固定子コアの前
    記コアピースと前記絶縁層を間に挟む前記回転子コアの
    前記コアピースとのそれぞれが、前記巻線の円環部の断
    面の3方向に分割されて積層されているとともに、隣合
    う2方向の分割部分が溶接して固着されていることを特
    徴とする請求項1記載の回転トランス。
  3. 【請求項3】円環状の1次巻線とコアピースとからな
    り、そのコアピースが前記1次巻線の円環部の断面の3
    方向に亘って、且つ前記1次巻線の円環部の断面を取巻
    く方向に磁気回路が形成されるよう薄板鋼板が積層され
    た固定子コアと、 円環状の2次巻線とコアピースとからなり、そのコアピ
    ースが前記2次巻線の円環部の断面の3方向に亘って、
    且つ前記2次巻線の円環部の断面を取巻く方向に磁気回
    路が形成されるよう薄板鋼板が積層された回転子コア
    と、 からなり、前記固定子コアの開口部端面と前記回転子コ
    アの開口部端面とが空隙を介して対向する回転トランス
    において、 前記固定子コアの前記コアピースと前記回転子コアの前
    記コアピースのそれぞれが、前記巻線の円環部の断面の
    3方向に分割されて積層されているとともに、 隣合う2
    方向の分割部分が溶接して固着されていることを特徴と
    する請求項1記載の回転トランス。
  4. 【請求項4】前記固定子コアと前記回転子コアの端面が
    軸方向に対向していることを特徴とする請求項1から3
    の何れかに記載の回転トランス。
  5. 【請求項5】前記固定子コアと前記回転子コアの端面が
    径方向に対向していることを特徴とする請求項1から3
    の何れかに記載の回転トランス。
  6. 【請求項6】3方向に分割された前記コアピースのう
    ち、積層された薄板鋼板が円筒状になる部分は、長尺の
    薄板鋼板を渦巻き状に巻いて形成されていることを特徴
    とする請求項2または3記載の回転トランス。
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