JP2604394Y2 - 搬出管のシール構造 - Google Patents

搬出管のシール構造

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JP2604394Y2
JP2604394Y2 JP1993058453U JP5845393U JP2604394Y2 JP 2604394 Y2 JP2604394 Y2 JP 2604394Y2 JP 1993058453 U JP1993058453 U JP 1993058453U JP 5845393 U JP5845393 U JP 5845393U JP 2604394 Y2 JP2604394 Y2 JP 2604394Y2
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flange
valve
outer peripheral
gas
sealing material
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光夫 鈴木
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、搬出管のシール構造に
係り、特に、LNGボイルオフガス等が流れている搬出
管にガス洩れが生じた際、その洩れ止めを行うべく搬出
管のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばLNGタンク等からの低
温ボイルオフガス(以下BOGという)はリターンガス
ブロア(以下RGBという)に送られ、それから圧縮機
に送られ液化後タンクに戻されたり、或いはボイラに送
られて燃焼されたりしている。
【0003】図4に示すように、タンク1からのBOG
は搬出管2を通じてRGB3へ送られる。BOGは可燃
性であり危険であることから、搬出管2はでき得る限り
ガス洩れを生じさせぬ構造が採用され、それに介設され
るバルブ4部分以外は全て溶接構造である。バルブ4は
搬出管2を開閉するため唯一設けられるもので、交換、
点検等の必要性から搬出管2にボルト接続されている。
尚、搬出管2、バルブ4は保冷材(図示せず)により完
全に覆われている。
【0004】バルブ4は例えば図5に示すようなバタフ
ライ弁で、その弁箱5の入口側と出口側とにはフランジ
部6、7がそれぞれ形成される。入口側フランジ部6に
は搬出管2の入口側フランジ8がガスケット9を介して
ボルト接続される。出口側フランジ部7にはバルブフラ
ンジ10が予めボルト止めされており、そのバルブフラ
ンジ10に搬出管2の出口側フランジ11がガスケット
9を介してボルト12、ナット13により接続される。
これによって搬出管2にはバルブ4の入口側と出口側と
にフランジ継手14、15が形成される。搬出管2の入
口側フランジ8と出口側フランジ11、及びバルブフラ
ンジ10はいずれもそのフランジ面20がつきだし面と
なっており、これら接続後フランジ継手14、15には
その外周部に環状の間隙21が形成される。この間隙2
1により、搬出管2の入口側フランジ8と出口側フラン
ジ11とをバルブ4に接続する際、充分な締付トルクで
締付けられると同時にフランジ面20同士を充分密着さ
せることができ、フランジ継手14、15からのBOG
の洩れを防止するようになっている。
【0005】またバルブ4は、その弁棒16に弁体17
がオフセットされて設けられ、バルブ4閉の時は図示す
るように弁体17がバルブフランジ10の弁体接触面1
8にテーパ接触するようになっている。弁棒16の下方
即ち弁箱5の下部には下蓋19がボルト止めされる。
【0006】一方、図4に戻るが、タンク1には内部の
低温液化ガスを他の設備と往来させるための搬入搬出管
31が接続される。この搬入搬出管31には低温液化ガ
スが流通され、その気化ガスが少量でありガス洩れの懸
念が少ないことから、搬入搬出管31は前記同様な構造
の間隙21を有するフランジ継手32を介して複数箇所
連結される構造となっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記搬出管
2にはバルブ4があり、バルブ4にはボルト接続箇所が
存在することから、長期使用によりそのボルト接続箇所
からガス洩れが発生してしまう問題がある。
【0008】特にガス洩れの可能性の高いボルト接続箇
所は、フランジ継手14、15、及び下蓋19部分であ
るが、搬出管2にBOGを流した状態、つまり設備を停
止させずガス洩れを止める要請があり、その場合バルブ
4を取り外して原因を確かめることは不可能である。逆
にバルブ4の取り外しを行うには設備を一旦停止させタ
ンク1を空にしなければならない。
【0009】そこで搬出管2にBOGを流した状態で、
上記ボルト接続箇所に図5の鎖線で示すような覆いOを
施してガス検査を行った結果、特に出口側フランジ継手
15のフランジ面20から爆発下限界付近(80%LEL)のB
OG洩れが確認された。
【0010】この原因として、ガスケット9の劣化、フ
ランジ面20の亀裂損傷等が考えられるが、これらはい
ずれも調べようがなく、仮にそうであっても設備を停止
させねば交換、修理ができない。またナット13の緩み
も考えられ限界トルクまで増締めを行ったがガス洩れは
止まなかった。さらに、ナット13の締付けは保冷材の
無い状態(所謂ホットアップ)で行われることから、保
冷材の有無による低温と常温との温度差から締付けトル
ク差が生じ、それによる洩れも考えられたが調査の結果
そうでないことも確認された。このように、ガス洩れの
原因は明らかでなく、一方その対策が急がれているのが
現状である。
【0011】この対策の一つとして、冷却状態のバルブ
4全体に水をかけそれを凍結させてガス洩れを防いでい
る例も見受けられるが、方法としてあまり適切ではな
い。
【0012】そこで別の対策として、ガス洩れの可能性
のある接続箇所をシール材でシールしてしまう方法があ
る。具体的には、バルブフランジ10と出口側フランジ
11との間隙21全周に、硬化後ゴム質に変質する粘液
状シール材を充填し硬化させる方法である。しかし、搬
出管2にはBOGが 0.15Kg/cm2 程度の一定圧力で流れ
ており、それがフランジ面20から洩れてくると硬化中
(硬化時間120Hr )のシール材層に内圧がかかり、それ
に外部と連通するガス道(ヘアクラック)を作ってシー
ルを破ってしまうという問題がある。
【0013】よって本考案は上記問題点を有効に解決す
べく創案されたもので、その目的は、搬出管のフランジ
継手の間隙内に充填されたシール材層を完全に無圧硬化
し得る搬出管のシール構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、フランジの外周部に環状の間隙を有するフ
ランジ継手を介して接続されたLNG等の低温液化ガス
の搬入搬出管或いはボイルオフガス搬出管のシール構造
において、上記フランジ継手の外周部に形成される環状
の間隙内の内周側に所定のグラスウール層を挿入すると
共に、該グラスウール層より径方向外方にガス抜き管を
延出させた後、上記グラスウール層より外周側となる上
記間隙内の外周側にシール材層を充填硬化したものであ
る。
【0015】
【作用】上記構成により、洩れてきたガスはグラスウー
ル層を経てガス抜き管より排出されるので、硬化中のシ
ール材層に内圧を加えることなくそれを完全に無圧硬化
させることができる。
【0016】
【実施例】以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0017】図1は係るシール構造を示す図で、BOG
が流れている搬出管2の出口側フランジ継手15に施さ
れたシール作業後の完成断面図である。前述の通り、搬
出管2には、その出口側フランジ11とバルブ4の出口
側のバルブフランジ10とが接続されて出口側フランジ
継手15が形成されている。出口側フランジ11とバル
ブフランジ10とは、それらフランジ面20が互いにつ
きだし面となっており、これらフランジ面20同士が互
いにガスケット9を介して面接触することにより、出口
側フランジ継手15にはその外周部全周に亘る円環状の
間隙21が形成されている。また前記従来例とは異な
り、バルブフランジ10はその外周部が鍔状に形成され
ている。フランジ10,11の外周部には周方向等間隔
にボルト穴22が配設され、双方のボルト穴22をボル
ト12が挿通されナット13が両外側から締付けられて
互いのフランジ10,11が密着接続されている。尚、
ガスケット9の外周側には芯だしのための外周リング9
aが設けられている。
【0018】このように形成された出口側フランジ継手
15においてシール処理が行われる。図2にも示すよう
に、間隙21内において、先ずボルト12とボルト穴2
2との隙間にはシール材25がすみ肉状に盛られ硬化さ
れる。このシール材25は、粘液状の低温用接着剤で、
所定時間で硬化してゴム質に変質するものである。序で
ボルト穴22の略中心より内周側の全周に亘りグラスウ
ール層23が形成される。これはグラスウールの挿入乃
至詰め込みにより形成され、フランジ面20から洩れて
きたBOGの通過層と、グラスウール層23の上層とな
るシール材層26の硬化中における保持材との役割を成
すものである。このグラスウール層23の上部外周端に
基端部をほぼ一致させて、洩れてきたBOGを外部へ排
出するためのSUS製ガス抜き管24が上方に延出され
て設けられる。このガス抜き管24はワイヤ(図示せ
ず)によりバルブ4に結束され、その外部側となる先端
部はBOG排出可能となる場所に配置される。そしてグ
ラスウール層23より外周側にはシール材25が間隙2
1の最外周まで充填され、これにより径方向所定厚さを
有するシール材層26が形成される。
【0019】このようにシール材層26の硬化中は、フ
ランジ面20或いはガスケット9から洩れてきたBOG
はグラスウール層23内を伝わりガス抜き管24を通じ
て外部へと排出されるので、硬化中のシール材層26に
内圧を加えることはなく、シール材層26を完全に無圧
硬化させることができる。またシール材層26の硬化後
は、グラスウール層23はガス抜き管24の部分を除い
て完全に密閉封鎖される。
【0020】また、ガス抜き管24の先端部には外部で
それを開閉するための止弁27が設けられる。止弁27
はシール材層26の硬化中はBOG排出のため開とさ
れ、硬化後は閉とされる。
【0021】さらにシール性を高めるため、例えばバル
ブフランジ10の外側に突出したボルト12、ナット1
3はシール材25に完全に埋め尽くされ、また例えばフ
ランジ11の外側に突出したボルト12、ナット13間
にはシール材25がすみ肉盛され、さらにナット13、
フランジ11間にシール材25が盛られその上にキャッ
プ28が被せられている。そして、フランジ10,11
の外周端面部10a,11a及びシール材層26の外周
端面部にもシール材25が塗布され、その上に鋼帯29
が巻かれた後締付部材30が巻回され締付けられる。図
3にも示すように、鋼帯29はフランジ外周端面部10
a,11aに沿って一周しており、その一端部にはガス
抜き管24が入るための切欠部29aを有し、その端部
同士は所定のラップ代hをもって重ね合わされる。また
鋼帯29は、バルブフランジ10の外周端面部10aの
間隙21側から、フランジ11の外周端面部11a全幅
に亘るような幅を有している。締付部材30は、フラン
ジ外周端面部10a,11aの厚み方向の端部上にそれ
ぞれ位置されて三本巻かれている。尚、これら鋼帯2
9、締付部材30はSUS製である。
【0022】次に実施例の作用を述べる。
【0023】上記構成のシール構造にあっては、ガス抜
き管24が設けられているので、硬化中のシール材層2
6に内圧を加えることなくそれを完全に無圧硬化させる
ことができる。またシール材層26硬化後は止弁27が
閉とされるので、フランジ20面或いはガスケット9か
ら洩れてきたBOGをグラスウール層23内に閉じ込め
て、出口側フランジ継手15からの外部へのガス洩れを
防止することができる。
【0024】さらにフランジ10,11の外側に突出し
たボルト12、ナット13にシール材25及びキャップ
28が設けられ、またフランジ10,11の外周端面部
10a,11aにもシール材25、鋼帯29及び締付部
材30によりシール処理が施されるので、シール性はよ
り一層向上される。特に、グラスウール層23のBOG
内圧はシール材層26を介して鋼帯29及び締付部材3
0により受け止められるので、BOG内圧によるシール
材層26の変形ないし膨脹を未然に防ぐことができる。
【0025】このようにシール処理が行われた出口側フ
ランジ継手15にあっては、そのBOG洩れ量が処理前
の80%LELに対し、1.6%LEL と大巾に低減されたことも確
認できた。
【0026】尚、従来例で述べたように、タンク1には
搬入搬出管31が接続されておりこれにもフランジ継手
32が形成されるが、これにも前記同様のシール処理を
行うことによりガス洩れを防止することができる。また
本実施例ではシール材層26をボルト穴22中心位置ま
でとしたが、これをボルト穴22より内周側まで形成し
てもよい。
【0027】
【考案の効果】本考案は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0028】(1)ガス抜き管を設けたことにより、硬
化中のシール材層に内圧を加えることなくそれを完全に
無圧硬化させることができる。
【0029】(2)洩れてきたガスをグラスウール層内
に閉じ込めて、フランジ継手からの外部へのガス洩れを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシール構造の一実施例を示す要部
拡大断面図である。
【図2】シール構造の一実施例を示す概略側断面図であ
る。
【図3】鋼帯及び締付部材を示す上面図である。
【図4】ボイルオフガス搬出管等を示す概略図である。
【図5】搬出管に介設されるバルブ及びフランジ継手を
示す側断面図である。
【符号の説明】
2 搬出管 10,11 フランジ 15,32 フランジ継手 21 間隙 23 グラスウール層 24 ガス抜き管 26 シール材層 31 搬入搬出管
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 23/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジの外周部に環状の間隙を有する
    フランジ継手を介して接続されたLNG等の低温液化ガ
    スの搬入搬出管或いはボイルオフガス搬出管のシール構
    造において、上記フランジ継手の外周部に形成される環
    状の間隙内の内周側に所定のグラスウール層を挿入する
    と共に、該グラスウール層より径方向外方にガス抜き管
    を延出させた後、上記グラスウール層より外周側となる
    上記間隙内の外周側にシール材層を充填硬化してなるこ
    とを特徴とする搬出管のシール構造。
JP1993058453U 1993-10-28 1993-10-28 搬出管のシール構造 Expired - Lifetime JP2604394Y2 (ja)

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