JP2602752Y2 - 張り出し成型等の成型用積層体 - Google Patents

張り出し成型等の成型用積層体

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JP2602752Y2 JP1993075258U JP7525893U JP2602752Y2 JP 2602752 Y2 JP2602752 Y2 JP 2602752Y2 JP 1993075258 U JP1993075258 U JP 1993075258U JP 7525893 U JP7525893 U JP 7525893U JP 2602752 Y2 JP2602752 Y2 JP 2602752Y2
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Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
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Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、張り出し成型,深絞り
成型等の成型用として好適に使用しうる積層体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アルミニウム箔を種々の形状
に成型して、アルミニウム箔製容器を製造することが行
われている。この場合、一般的にアルミニウム箔単体を
成型することは稀で、アルミニウム箔と合成樹脂製フィ
ルムとを接着剤で貼合した積層体が使用されている。こ
のように、合成樹脂製フィルムを貼合する理由は、アル
ミニウム箔の表面の腐蝕を防止するため、あるいは合成
樹脂製フィルムの片面に文字や模様等を印刷して、得ら
れる成型容器に商品価値を与えるためである。
【0003】このような積層体として、例えば、図1に
示した構成のものが使用されている。即ち、アルミニウ
ム箔11,接着剤層12,着色層13,合成樹脂製フィ
ルム14の順に積層された積層体が使用されている。こ
こで、着色層13は、合成樹脂製フィルム14の片面に
印刷が施されることによって、形成されたものであり、
印刷層のことである。印刷層のことを着色層と称呼する
のは、印刷層には顔料等の印刷インキが含有されている
ため、この印刷インキに着目しているからである。な
お、接着剤層12を形成する接着剤としては、一般的に
ウレタン系樹脂よりなるものが使用され、また合成樹脂
製フィルム14としては、ポリエステル系フィルム,ポ
リアミド系フィルム,ポリプロピレン系フィルム等が使
用される。
【0004】この積層体を使用して、図2に示した形状
となるように張り出し成型あるいは深絞り成型を行う
と、角部15で、アルミニウム箔11から着色層13と
合成樹脂製フィルム14とが剥離する、いわゆるデラミ
現象が生じるということがあった。デラミ現象が生じる
と、成型体の角部15において、アルミニウム箔11が
浮き上がったり、あるいは合成樹脂製フィルム14が浮
き上がったりして、成型体の商品価値を著しく低下させ
るのである。ところで、このようなデラミ現象は、アル
ミニウム箔11と着色層13との接着力が低いために生
じるものである。従って、接着強力の高い接着剤(例え
ば、ウレタン系接着剤)を使用して、アルミニウム箔1
1と着色層13とを接着すれば、デラミ現象は回避され
る筈であるが、現実にはデラミ現象の回避は困難であっ
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案者等は、このよ
うなデラミ現象が発生する原因を解明するため、種々研
究を行ったところ、着色層中に存在する顔料等の印刷イ
ンキが接着剤に悪影響を与え、接着剤の接着強力(即
ち、アルミニウム箔と着色層との接着強力)を低下させ
ていることが分かった。そこで、本考案は、アルミニウ
ム箔と着色層とを直接接着剤で貼合するのではなく、ア
ルミニウム箔と着色層とを合成樹脂製フィルムを介し
て、接着剤で貼合することによって、アルミニウム箔と
着色層とが剥離することによるデラミ現象を防止しよう
というものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案は、アルミ
ニウム箔,第一接着剤層,第一合成樹脂製フィルム,第
二接着剤層,着色層,第二合成樹脂製フィルムの順に積
層されていることを特徴とする張り出し成型等の成型用
積層体に関するものである。
【0007】以下、図面に基づいて本考案を説明する。
図3は、本考案の一例に係る成型用積層体の模式的横断
面図である。1はアルミニウム箔であり、厚さ50〜100
μm程度のものが使用される。2は第一接着剤層で、第
一合成樹脂製フィルム3とアルミニウム箔1とを接着貼
合するためのものである。第一接着剤層2には、一般的
にウレタン系樹脂が使用されるが、その他公知の接着剤
であれば、どのようなものを用いて形成してもよい。第
一接着剤層2の厚さは、4〜5μm程度である。第一合成
樹脂製フィルム3としては、ポリエステル系フィルム,
ポリアミド系フィルム,ポリプロピレン系フィルム,ポ
リエチレン系フィルム等が使用される。第一合成樹脂製
フィルム3の厚さは、9〜25μm程度である。また、こ
の第一合成樹脂製フィルム3の表面には、印刷層が存在
していない。これは、アルミニウム箔1と第一合成樹脂
製フィルム3とを強固に接着貼合するためである。従っ
て、第一合成樹脂製フィルム3の表面にコロナ処理を施
して、アルミニウム箔1と第一合成樹脂製フィルム3と
をより強固に接着貼合することは、好ましいことであ
る。
【0008】4は第二接着剤層であり、第一合成樹脂製
フィルム3と着色層5とを接着貼合するものである。第
二接着剤層4についても、一般的にウレタン系樹脂が使
用されるが、その他公知の接着剤であれば、どのような
ものを用いて形成してもよい。また、第二接着剤層4の
厚さについても、4〜5μm程度である。更に、第一合成
樹脂製フィルム3の着色層5側の表面にもコロナ処理を
施し、着色層5と第一合成樹脂製フィルム3とを第二接
着剤層4で、より強固に接着貼合することは、好ましい
ことである。着色層5は、第二合成樹脂製フィルム6の
表面に印刷を施すことによって、形成されているもので
ある。従って、この着色層5は、顔料等の公知の印刷イ
ンキで形成されている。第二合成樹脂製フィルム6とし
ても、ポリエステル系フィルム,ポリアミド系フィル
ム,ポリプロピレン系フィルム,ポリエチレン系フィル
ム等が使用される。そして、第二合成樹脂製フィルム6
の厚さは、9〜50μm程度である。
【0009】以上説明した、アルミニウム箔1,第一接
着剤層2,第一合成樹脂製フィルム3,第二接着剤層
4,着色層5,第二合成樹脂製フィルム6の順で積層貼
合された積層体は、張り出し成型や深絞り成型等に用い
る成型用積層体として好適に使用されるのである。な
お、アルミニウム箔1の他面、即ち第一接着剤層2の不
存在面にも、所望に応じて、種々の合成樹脂製フィルム
を各種接着剤で貼合積層してもよい。例えば、厚さ4〜5
μの接着剤層を介してポリ塩化ビニル系フィルムを貼合
し、更にこのポリ塩化ビニル系フィルム上に、厚さ4〜5
μの接着剤層を介してポリプロピレン系フィルムを貼合
してもよいのである。
【0010】
【実施例】実施例まず、厚さ70μmのアルミニウム箔の
片面に、ウレタン系樹脂(武田薬品工業株式会社製、タ
ケラックA-310)を塗布し、厚さ4μmの第一接着剤層を
形成した。この第一接着剤層上に、厚さ15μmのポリエ
ステル系フィルム(東洋紡績株式会社製、ポリエステル
フィルム)を積層し、アルミニウム箔とポリエステル系
フィルムとを貼合した。なお、このポリエステル系フィ
ルムの両面には、予め、濡れ性が56dyne/cm以上となる
ようなコロナ処理を施しておいた。この後、ポリエステ
ル系フィルム上に、前に使用したのと同じウレタン系樹
脂を塗布し、厚さ4μmの第二接着剤層を形成した。そ
して、第二接着剤層上に、片面に印刷が施された、厚さ
30μmのポリプロピレン系フィルムを、印刷側が第二接
着剤層に当接するようにして積層し、ポリエステル系フ
ィルムとポリプロピレン系フィルムとを貼合した。以上
のようにして、アルミニウム箔,第一接着剤層,第一合
成樹脂製フィルム(ポリエステル系フィルム),第二接
着剤層,着色層,第二合成樹脂製フィルム(ポリプロピ
レン系フィルム)の順に積層されてなる、成型用積層体
を得た。
【0011】この成型用積層体を使用し、直径26mmで深
さ9mmのアルミニウム箔製容器を張り出し成型法で成型
した。しかし、容器の底の角部及び容器の口の角部にお
いて、アルミニウム箔が浮き上がったり、あるいはポリ
プロピレン系フィルムが浮き上がったりする、デラミ現
象は生じていなかった。
【0012】比較例 第一接着剤層及び第一合成樹脂製フィルム(ポリエステ
ル系フィルム)を使用しない他は、実施例と同様にして
成型用積層体を得た。即ち、アルミニウム箔上に、第二
接着剤層を塗布形成した後、第二合成樹脂製フィルム
(ポリプロピレン系フィルム)を貼合して得られる成型
用積層体であり、アルミニウム箔,第二接着剤層,着色
層,第二合成樹脂製フィルム(ポリプロピレン系フィル
ム)の順に積層されてなる成型用積層体である。この成
型用積層体を使用して、実施例と同様の成型を行ったと
ころ、容器の底の角部及び容器の口の角部において、ア
ルミニウム箔が浮き上がったり、あるいはポリプロピレ
ン系フィルムが浮き上がったりしており、デラミ現象が
生じていた。
【0013】
【作用】本考案に係る成型用積層体は、第二合成樹脂製
フィルムの表面に印刷を施すことによって形成された着
色層は、第一合成樹脂製フィルムに第二接着剤層を介し
て貼合されている。従って、従来の如く、着色層が、ア
ルミニウム箔に接着剤を介して直接貼合されているもの
ではない。依って、着色層中に存在する顔料等の印刷イ
ンキが、アルミニウム箔と第一合成樹脂製フィルムとの
貼合用である第一接着剤に悪影響を及ぼすことがない。
このため、本考案においては、アルミニウム箔と第一合
成樹脂製フィルムとの貼合用である第一接着剤層が、着
色層の悪影響を受けることがないので、第一接着剤層の
接着力が低下しにくい。
【0014】
【考案の効果】以上述べたように、本考案に係る成型用
積層体は、アルミニウム箔と第一合成樹脂製フィルムと
を貼合している第一接着剤層が、着色層中に存在する顔
料等の印刷インキによって悪影響を受けない。一方、第
一合成樹脂製フィルムと第二合成樹脂製フィルムとは、
合成樹脂製フィルム同士であるので、着色層中の顔料等
の印刷インキによって第二接着剤層が悪影響を受けて
も、両合成樹脂製フィルム間の接着力の低下は非常に少
ないものである。従って、第一接着剤層の接着力が低下
しにくく、且つ第二接着剤層は印刷インキの悪影響を受
けても両合成樹脂製フィルム間の接着力の顕著な低下を
来すことがないため、この積層体に張り出し成型等の成
型を施した場合、成型後の角部において、各層間が剥離
するいわゆるデラミ現象が生じにくいという効果を奏す
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の成型用積層体の一例を示した模式的横断
面図である。
【図2】図1に示した成型用積層体に、張り出し成型等
の成型を施した後の模式的横断面図である。
【図3】本考案の一例に係る成型用積層体の模式的横断
面図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム箔 2 第一接着剤層 3 第一合成樹脂製フィルム 4 第二接着剤層 5 着色層 6 第二合成樹脂製フィルム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム箔,第一接着剤層,第一合
    成樹脂製フィルム,第二接着剤層,着色層,第二合成樹
    脂製フィルムの順に積層されていることを特徴とする張
    り出し成型等の成型用積層体。
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