JP2600835Y2 - 牽引ドーリ装置 - Google Patents
牽引ドーリ装置Info
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- JP2600835Y2 JP2600835Y2 JP1991000616U JP61691U JP2600835Y2 JP 2600835 Y2 JP2600835 Y2 JP 2600835Y2 JP 1991000616 U JP1991000616 U JP 1991000616U JP 61691 U JP61691 U JP 61691U JP 2600835 Y2 JP2600835 Y2 JP 2600835Y2
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- Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両衝突実験装置で車
両をワイヤロープで牽引する場合等に用いる牽引ドーリ
装置に関する。
両をワイヤロープで牽引する場合等に用いる牽引ドーリ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の材料強度及び安全性能の
向上を図るため、車両の衝突実験が行われている。この
種の実験には図7に例示する如き車両衝突実験装置が用
いられている。この装置では、ワイヤロープ1の巻取り
又は巻出しを行うため、駆動モータ2で回動される第1
及び第2ドラム3,4を、機械室5内に設置する。ワイ
ヤロープ1はその両端部をそれぞれ第1、及び第2ドラ
ム3,4に巻回するとともに、その中間部を引き出し、
実験走行路端に設けたテンションプーリ6に巻き掛けて
折り返すように張設する。ワイヤロープ1は機械室5内
において4つのガイドローラ7,8,9,10で案内す
る。また、ワイヤロープ1は実験走行路において、2つ
のガイドローラ11,12に案内され、その路面下に走
行路に沿って互いに平行になるよう配設する。実験走行
路上の所定位置には、被試験車両を衝突させるための壁
体13を設置する。また、実験走行路に位置するワイヤ
ロープ1における巻取り側の所定位置には牽引ドーリ1
4を取り付ける。牽引ドーリ14は、ワイヤロープ1に
対し被試験用車両を連結、又は切離しするためのもので
ある。
向上を図るため、車両の衝突実験が行われている。この
種の実験には図7に例示する如き車両衝突実験装置が用
いられている。この装置では、ワイヤロープ1の巻取り
又は巻出しを行うため、駆動モータ2で回動される第1
及び第2ドラム3,4を、機械室5内に設置する。ワイ
ヤロープ1はその両端部をそれぞれ第1、及び第2ドラ
ム3,4に巻回するとともに、その中間部を引き出し、
実験走行路端に設けたテンションプーリ6に巻き掛けて
折り返すように張設する。ワイヤロープ1は機械室5内
において4つのガイドローラ7,8,9,10で案内す
る。また、ワイヤロープ1は実験走行路において、2つ
のガイドローラ11,12に案内され、その路面下に走
行路に沿って互いに平行になるよう配設する。実験走行
路上の所定位置には、被試験車両を衝突させるための壁
体13を設置する。また、実験走行路に位置するワイヤ
ロープ1における巻取り側の所定位置には牽引ドーリ1
4を取り付ける。牽引ドーリ14は、ワイヤロープ1に
対し被試験用車両を連結、又は切離しするためのもので
ある。
【0003】従来、上述のように用いる牽引ドーリ14
には、図8、及び図9に例示する如きものがある。図8
に示すように牽引ドーリ14は、実験走行路上の2本の
ガイドレール15,16の各側部にそれぞれ前後に設け
た案内ローラ17を転接案内させながら移動するもので
ある。この牽引ドーリ14の本体下部には、図9に示す
ようなワイヤロープ1のクランプ機構18を設置する。
クランプ機構18は、一対のクランプ部材19,20の
間にワイヤロープ1を挾持するものである。このため、
一対のクランプ部材19,20の相対向する面部には、
把持凹部21を形成するとともに、図示すように突起部
22とこれに対応する窪部23とを形成し、これらの部
分にワイヤロープ1を屈曲させて圧接把持するようにす
る。また、このときの把持力を調整するため、固定プレ
ート24に穿設した2つの螺子孔にそれぞれ締付ボルト
25を螺合して、一方のクランプ部材19の背面部を押
圧するようにする。
には、図8、及び図9に例示する如きものがある。図8
に示すように牽引ドーリ14は、実験走行路上の2本の
ガイドレール15,16の各側部にそれぞれ前後に設け
た案内ローラ17を転接案内させながら移動するもので
ある。この牽引ドーリ14の本体下部には、図9に示す
ようなワイヤロープ1のクランプ機構18を設置する。
クランプ機構18は、一対のクランプ部材19,20の
間にワイヤロープ1を挾持するものである。このため、
一対のクランプ部材19,20の相対向する面部には、
把持凹部21を形成するとともに、図示すように突起部
22とこれに対応する窪部23とを形成し、これらの部
分にワイヤロープ1を屈曲させて圧接把持するようにす
る。また、このときの把持力を調整するため、固定プレ
ート24に穿設した2つの螺子孔にそれぞれ締付ボルト
25を螺合して、一方のクランプ部材19の背面部を押
圧するようにする。
【0004】さらに、牽引ドーリ14は、ワイヤロープ
1を瞬時に解放するためのカム機構を装着する。このカ
ム機構は、支軸26に固着した偏心カム27を他方のク
ランプ部材20の背面部に臨ませたものであり、支軸2
6は図示しないクランプ解除用トリガに接続される。上
述の牽引ドーリ14は、図9に示すようにカム27の長
端部でクランプ部材20を支持し、もう一方の締付ボル
ト25で支持されたクランプ部材19との間にワイヤロ
ープ1を把持した状態で、図示しない被試験車両に接続
して使用する。
1を瞬時に解放するためのカム機構を装着する。このカ
ム機構は、支軸26に固着した偏心カム27を他方のク
ランプ部材20の背面部に臨ませたものであり、支軸2
6は図示しないクランプ解除用トリガに接続される。上
述の牽引ドーリ14は、図9に示すようにカム27の長
端部でクランプ部材20を支持し、もう一方の締付ボル
ト25で支持されたクランプ部材19との間にワイヤロ
ープ1を把持した状態で、図示しない被試験車両に接続
して使用する。
【0005】上述のように構成した牽引ドーリ14を、
実験走行路のガイドレール15,16に装着するためガ
イドレール15,16の端部に図9に例示する如きピッ
ト28を設ける。ピット28は、実験走行路を一部掘り
下げた凹部であって、このピット28内に延出したガイ
ドレール15,16の端部から牽引ドーリ14をガイド
レール15,16に入れるようにする。これとともに、
このピット28において、牽引ドーリ14にワイヤロー
プ1をクランプさせる作業を行うとともに、そのクラン
プ状態を確認する作業をも行うものである。
実験走行路のガイドレール15,16に装着するためガ
イドレール15,16の端部に図9に例示する如きピッ
ト28を設ける。ピット28は、実験走行路を一部掘り
下げた凹部であって、このピット28内に延出したガイ
ドレール15,16の端部から牽引ドーリ14をガイド
レール15,16に入れるようにする。これとともに、
このピット28において、牽引ドーリ14にワイヤロー
プ1をクランプさせる作業を行うとともに、そのクラン
プ状態を確認する作業をも行うものである。
【0006】この牽引ドーリ14を用いて車両衝突実験
を行うには、次のようにする。まず、駆動モータ2を駆
動して第1、及び第2ドラム3,4を回動し、ワイヤロ
ープ1を巻取るとともに、巻出して移動する。そして実
験走行路を壁体13側に移動するワイヤロープ1に牽引
ドーリ14を図9に示す状態でクランプさせる。この牽
引ドーリ14には、図示しない車両を接続しておき、ワ
イヤロープ1の引張動作によって車両を壁体13方向に
高牽引力で牽引し、その衝突寸前の所定位置でワイヤロ
ープ1から牽引ドーリ14のクランプを解除する。牽引
ドーリ14は、所定位置でそのトリガを操作することに
よりカム27を半回転させてクランプ部材20の背後か
らの支持を解放する。すると、一対のクランプ部材1
9,20の間が開き、ワイヤロープ1とのクランプが解
除されるものである。このように牽引ドーリ14の解除
によってワイヤロープ1から切離された車両は、その後
慣性力によって壁体13に衝突し、所要の実験がなされ
るものである。
を行うには、次のようにする。まず、駆動モータ2を駆
動して第1、及び第2ドラム3,4を回動し、ワイヤロ
ープ1を巻取るとともに、巻出して移動する。そして実
験走行路を壁体13側に移動するワイヤロープ1に牽引
ドーリ14を図9に示す状態でクランプさせる。この牽
引ドーリ14には、図示しない車両を接続しておき、ワ
イヤロープ1の引張動作によって車両を壁体13方向に
高牽引力で牽引し、その衝突寸前の所定位置でワイヤロ
ープ1から牽引ドーリ14のクランプを解除する。牽引
ドーリ14は、所定位置でそのトリガを操作することに
よりカム27を半回転させてクランプ部材20の背後か
らの支持を解放する。すると、一対のクランプ部材1
9,20の間が開き、ワイヤロープ1とのクランプが解
除されるものである。このように牽引ドーリ14の解除
によってワイヤロープ1から切離された車両は、その後
慣性力によって壁体13に衝突し、所要の実験がなされ
るものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上述の如き従来の牽引
ドーリ装置では、牽引ドーリのガイドレールを転動案内
するための案内ローラ部分とワイヤロープに対するクラ
ンプ部とが一体構造となっていた。このため、牽引ドー
リにワイヤロープをクランプしたり、そのクランプ状態
を確認する作業は、牽引ドーリをピットまで移動して行
わねばならなかった。しかも、狭いピットの中でガイド
レールの下側となる牽引ドーリの下部にあるクランプ部
材にワイヤロープをクランプする作業を行わねばならず
作業性が悪いという問題があった。
ドーリ装置では、牽引ドーリのガイドレールを転動案内
するための案内ローラ部分とワイヤロープに対するクラ
ンプ部とが一体構造となっていた。このため、牽引ドー
リにワイヤロープをクランプしたり、そのクランプ状態
を確認する作業は、牽引ドーリをピットまで移動して行
わねばならなかった。しかも、狭いピットの中でガイド
レールの下側となる牽引ドーリの下部にあるクランプ部
材にワイヤロープをクランプする作業を行わねばならず
作業性が悪いという問題があった。
【0008】本考案は上述の点に鑑み、牽引ドーリをワ
イヤロープにクランプする作業、及びクランプ状態を検
査確認する作業を容易にした牽引ドーリ装置を新たに提
供することを目的とする。
イヤロープにクランプする作業、及びクランプ状態を検
査確認する作業を容易にした牽引ドーリ装置を新たに提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、レールに案内
される案内ローラと、牽引用ワイヤロープにクランプす
るクランプ機構と、このクランプを瞬時に解除すること
のできるクランプ解除機構と、車両を牽引するためのフ
ック機構とを備えた車両衝突試験装置の牽引ドーリ装置
において、前記フック機構と案内ローラを有する案内ロ
ーラ部と、クランプ機構とクランプ解除機構を有するク
ランプ部とにそれぞれ連結部を設け、締付具でローラ部
の連結部とクランプ部の連結部とを分離可能に一体に結
合したことを特徴とするものである。
される案内ローラと、牽引用ワイヤロープにクランプす
るクランプ機構と、このクランプを瞬時に解除すること
のできるクランプ解除機構と、車両を牽引するためのフ
ック機構とを備えた車両衝突試験装置の牽引ドーリ装置
において、前記フック機構と案内ローラを有する案内ロ
ーラ部と、クランプ機構とクランプ解除機構を有するク
ランプ部とにそれぞれ連結部を設け、締付具でローラ部
の連結部とクランプ部の連結部とを分離可能に一体に結
合したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上述のように構成することにより、締結具を取
り外すことにより、ガイドレールに装着された案内ロー
ラからクランプ機構部を分離独立させた状態でワイヤロ
ープにクランプ機構をクランプする作業を実行し、さら
にそのクランプ状態を確認する作業を行えるようにす
る。
り外すことにより、ガイドレールに装着された案内ロー
ラからクランプ機構部を分離独立させた状態でワイヤロ
ープにクランプ機構をクランプする作業を実行し、さら
にそのクランプ状態を確認する作業を行えるようにす
る。
【0011】
【実施例】以下、本考案の牽引ドーリ装置の一実施例を
図1ないし図6によって説明する。なお、この図1ない
し図6において、前述した図7ないし図9に示す従来例
に対応する部分には同一符号を付すこととし、その詳細
な説明を省略する。
図1ないし図6によって説明する。なお、この図1ない
し図6において、前述した図7ないし図9に示す従来例
に対応する部分には同一符号を付すこととし、その詳細
な説明を省略する。
【0012】図1は本例装置の要部概略斜視図であり、
図で1はワイヤロープ、15,16はガイドレール、2
9は牽引ドーリ装置である。牽引ドーリ装置29は、図
2及び図3にも示すように案内ローラ部30とクランプ
機構部31とより成る。案内ローラ部30は、図示する
ようにその左右の側部から2つづつの案内ローラ17の
一部を突出する状態に軸着して設置する。この左右2つ
づつの案内ローラ17は一対のガイドレール15,16
の端板側部分に転接案内されて移動するように構成す
る。案内ローラ部30は、その上部に車両に連結するた
めのフック機構32を設置する。案内ローラ部30の後
端部には、クランプ機構部31を取り付けるために直方
体状の取付台部33を一体に延出するよう形成する。
図で1はワイヤロープ、15,16はガイドレール、2
9は牽引ドーリ装置である。牽引ドーリ装置29は、図
2及び図3にも示すように案内ローラ部30とクランプ
機構部31とより成る。案内ローラ部30は、図示する
ようにその左右の側部から2つづつの案内ローラ17の
一部を突出する状態に軸着して設置する。この左右2つ
づつの案内ローラ17は一対のガイドレール15,16
の端板側部分に転接案内されて移動するように構成す
る。案内ローラ部30は、その上部に車両に連結するた
めのフック機構32を設置する。案内ローラ部30の後
端部には、クランプ機構部31を取り付けるために直方
体状の取付台部33を一体に延出するよう形成する。
【0013】クランプ機構部31には、2つの透孔34
を穿孔し、これら透孔34に対応して取付台部33に螺
子孔35を穿設する。クランプ機構部31を取付台部3
3に固締するには、クランプ機構部31を取付台部33
上に置き、各透孔34にそれぞれ締結具であるボルト3
6を通し、各螺子孔35に螺合して固締するものであ
る。クランプ機構部31には、図4ないし図6に例示す
る如きワイヤロープ1に対するクランプ機構を設置す
る。このクランプ機構は次のように構成する。クランプ
機構部31の本体37に挿通した支持ボルト38によっ
て下部クランプ部材39を螺合締結する。下部クランプ
部材39の上部対応位置には、上部クランプ部材40を
配置する。上部クランプ部材40の上端面は、ワイヤ切
離しレバー41に当接して支持されるようにする。ワイ
ヤ切離しレバー41は、本体37に枢着され、回動操作
されることにより、その頭部41aが上部クランプ部材
40の上端面から外れるように構成する。
を穿孔し、これら透孔34に対応して取付台部33に螺
子孔35を穿設する。クランプ機構部31を取付台部3
3に固締するには、クランプ機構部31を取付台部33
上に置き、各透孔34にそれぞれ締結具であるボルト3
6を通し、各螺子孔35に螺合して固締するものであ
る。クランプ機構部31には、図4ないし図6に例示す
る如きワイヤロープ1に対するクランプ機構を設置す
る。このクランプ機構は次のように構成する。クランプ
機構部31の本体37に挿通した支持ボルト38によっ
て下部クランプ部材39を螺合締結する。下部クランプ
部材39の上部対応位置には、上部クランプ部材40を
配置する。上部クランプ部材40の上端面は、ワイヤ切
離しレバー41に当接して支持されるようにする。ワイ
ヤ切離しレバー41は、本体37に枢着され、回動操作
されることにより、その頭部41aが上部クランプ部材
40の上端面から外れるように構成する。
【0014】上部クランプ部材40には、本体37の挿
通孔に摺動自在に挿通した操作ボルト42の先端部を嵌
合する。操作ボルト42の頭部と本体37の上面との間
には、圧縮コイルばね43を配置し、操作ボルト42を
介して上部クランプ部材40を図の上方に引き上げる附
勢力を与えるようにする。下部クランプ部材39のワイ
ヤロープ1に対する下クランプ面44は、図4に示すよ
うに断面斜状に形成し、その表面部分に鉛板45を配置
する。また、上部クランプ部材40の上クランプ面46
は断面鉤形に形成し、その表面部分に鉛板47を配置す
る。上クランプ面46と下クランプ面44とは、図5、
及び図6にワイヤロープ1の長手方向に沿った断面形状
を示すように、凹凸を形成する。すなわち、上クランプ
面46には、2つの突起部48を形成し、これに対応し
て下クランプ面44には2つの窪部49を形成する。
通孔に摺動自在に挿通した操作ボルト42の先端部を嵌
合する。操作ボルト42の頭部と本体37の上面との間
には、圧縮コイルばね43を配置し、操作ボルト42を
介して上部クランプ部材40を図の上方に引き上げる附
勢力を与えるようにする。下部クランプ部材39のワイ
ヤロープ1に対する下クランプ面44は、図4に示すよ
うに断面斜状に形成し、その表面部分に鉛板45を配置
する。また、上部クランプ部材40の上クランプ面46
は断面鉤形に形成し、その表面部分に鉛板47を配置す
る。上クランプ面46と下クランプ面44とは、図5、
及び図6にワイヤロープ1の長手方向に沿った断面形状
を示すように、凹凸を形成する。すなわち、上クランプ
面46には、2つの突起部48を形成し、これに対応し
て下クランプ面44には2つの窪部49を形成する。
【0015】下部クランプ部材39と上部クランプ部材
40とにおけるそれぞれの鉛板44,47を配置した部
分には、図5、及び図6に示す如く各鉛板44,47の
周囲端部部分を囲むようにそれぞれ鉛受け板50を設置
する。
40とにおけるそれぞれの鉛板44,47を配置した部
分には、図5、及び図6に示す如く各鉛板44,47の
周囲端部部分を囲むようにそれぞれ鉛受け板50を設置
する。
【0016】図1に示すように、実験走行路の所定箇所
には、ワイヤロープ1に牽引ドーリ装置29をクランプ
する作業を行うためにワイヤロープ持上げ器51を設置
する。このワイヤロープ持上げ器51には、次のように
構成する。まず2本の縦支杆52の間に2本の横支杆5
3を組み付ける。2本の縦支杆52の下端部52aはそ
れぞれ両外側方に向けて折曲し、一対のガイドレール1
5,16上に置かれるようにする。2本の縦支杆52の
下部の間には、屈曲して側方に突出するようにした支持
支杆54を設置し、この支持支杆54の中間部に2本の
縦支杆52の間に入れたワイヤロープ1のガイドロール
55を設置する。2本の縦支杆52の下部における支持
支杆54と反対の側部には、それぞれ図示するように鉤
形に折曲して突出した支持部材56を突設する。
には、ワイヤロープ1に牽引ドーリ装置29をクランプ
する作業を行うためにワイヤロープ持上げ器51を設置
する。このワイヤロープ持上げ器51には、次のように
構成する。まず2本の縦支杆52の間に2本の横支杆5
3を組み付ける。2本の縦支杆52の下端部52aはそ
れぞれ両外側方に向けて折曲し、一対のガイドレール1
5,16上に置かれるようにする。2本の縦支杆52の
下部の間には、屈曲して側方に突出するようにした支持
支杆54を設置し、この支持支杆54の中間部に2本の
縦支杆52の間に入れたワイヤロープ1のガイドロール
55を設置する。2本の縦支杆52の下部における支持
支杆54と反対の側部には、それぞれ図示するように鉤
形に折曲して突出した支持部材56を突設する。
【0017】次に、上述のように構成した本例装置の使
用法及び作動を説明する。まず、ワイヤロープ1に牽引
ドーリ装置29を装着するには次のようにする。初め
に、ワイヤロープ持上げ器51を用いてワイヤロープ1
をガイドレール15,16の上に引き上げる。ワイヤロ
ープ持上げ器51は、通常ガイドレール15,16上に
伏せて置いておく。この状態ではガイドロール55はガ
イドレール15,16の下のワイヤロープ1より下に位
置している。この状態から図1に示す如くワイヤロープ
持上げ器51を引き起すと、てこの機能によって支持支
杆54のガイドロール55がワイヤロープ1を引き上げ
る。この状態では、下端部52aと支持部材56とがガ
イドレール15,16上に置かれてワイヤロープ1を引
き上げた状態を保持する。
用法及び作動を説明する。まず、ワイヤロープ1に牽引
ドーリ装置29を装着するには次のようにする。初め
に、ワイヤロープ持上げ器51を用いてワイヤロープ1
をガイドレール15,16の上に引き上げる。ワイヤロ
ープ持上げ器51は、通常ガイドレール15,16上に
伏せて置いておく。この状態ではガイドロール55はガ
イドレール15,16の下のワイヤロープ1より下に位
置している。この状態から図1に示す如くワイヤロープ
持上げ器51を引き起すと、てこの機能によって支持支
杆54のガイドロール55がワイヤロープ1を引き上げ
る。この状態では、下端部52aと支持部材56とがガ
イドレール15,16上に置かれてワイヤロープ1を引
き上げた状態を保持する。
【0018】次に、牽引ドーリ装置29の2つのボルト
36を外し、案内ローラ部30からクランプ機構部31
を取り外す。このようにして持ち運び自由となったクラ
ンプ機構部31は、次のようにしてワイヤロープ1をク
ランプする。まず図4に示すようにワイヤ切離しレバー
41で上部クランプ部材40をクランプ位置に保持させ
た状態とする。次に支持ボルト38を緩めて下部クラン
プ部材39を下げ(必要に応じ取り外しても良い)、上
部クランプ部材40との間を大きく開き、図5に示すよ
うに、その間にワイヤロープ1を入れる。次に支持ボル
ト38を締めることによりワイヤロープ1を、下部クラ
ンプ部材39と上部クランプ部材40との間に挾み込
む。この状態では図6に示す如く、ワイヤロープ1が突
起部48と窪部との間に屈曲して固締される。これとと
もに図4に示す如く、斜状の下クランプ面44に対し、
ワイヤロープ1を上クランプ面が、いわゆるくさび効果
をもって締め付けるので、その固締力はより強固にな
る。さらに下クランプ面44上の鉛板45と上クランプ
面46上の鉛板47とが、ワイヤロープ1の表面形状に
沿って塑性変形し、ワイヤロープ1を傷付けないように
するとともに、その間の摩擦力をより強固とする。な
お、各鉛板45,47はその周囲を鉛受け板50で囲ん
でいるので、鉛板がはみ出すことを防止できるものであ
る。また、上述のワイヤロープ1にクランプ機構部31
をクランプする作業は、ガイドレール15,16上に引
き上げたワイヤロープ1部分で行えるので、作業を容易
にでき、しかもクランプ状態の確認作業を容易にでき
る。この後、ワイヤロープ持上げ器51を伏せて使用状
態にセットする。
36を外し、案内ローラ部30からクランプ機構部31
を取り外す。このようにして持ち運び自由となったクラ
ンプ機構部31は、次のようにしてワイヤロープ1をク
ランプする。まず図4に示すようにワイヤ切離しレバー
41で上部クランプ部材40をクランプ位置に保持させ
た状態とする。次に支持ボルト38を緩めて下部クラン
プ部材39を下げ(必要に応じ取り外しても良い)、上
部クランプ部材40との間を大きく開き、図5に示すよ
うに、その間にワイヤロープ1を入れる。次に支持ボル
ト38を締めることによりワイヤロープ1を、下部クラ
ンプ部材39と上部クランプ部材40との間に挾み込
む。この状態では図6に示す如く、ワイヤロープ1が突
起部48と窪部との間に屈曲して固締される。これとと
もに図4に示す如く、斜状の下クランプ面44に対し、
ワイヤロープ1を上クランプ面が、いわゆるくさび効果
をもって締め付けるので、その固締力はより強固にな
る。さらに下クランプ面44上の鉛板45と上クランプ
面46上の鉛板47とが、ワイヤロープ1の表面形状に
沿って塑性変形し、ワイヤロープ1を傷付けないように
するとともに、その間の摩擦力をより強固とする。な
お、各鉛板45,47はその周囲を鉛受け板50で囲ん
でいるので、鉛板がはみ出すことを防止できるものであ
る。また、上述のワイヤロープ1にクランプ機構部31
をクランプする作業は、ガイドレール15,16上に引
き上げたワイヤロープ1部分で行えるので、作業を容易
にでき、しかもクランプ状態の確認作業を容易にでき
る。この後、ワイヤロープ持上げ器51を伏せて使用状
態にセットする。
【0019】次に、クランプ機構部31を取付台部33
上に置き、ボルト36によって固締する。このようにセ
ットした牽引ドーリ装置29は、そのフック機構部32
を車両に係着し、使用状態とする。この状態で車両衝突
実験装置の駆動モータ2を駆動し、ドラム3,4を回動
してワイヤロープ1を引き、車両を高牽引力で壁体13
に向けて牽引する。そして、壁体13の近くの位置にお
いて、牽引ドーリ装置29をワイヤロープ1から解放
し、車両をワイヤロープ1から切り離した状態で壁体1
3に衝突させて各種の実験測定を行う。
上に置き、ボルト36によって固締する。このようにセ
ットした牽引ドーリ装置29は、そのフック機構部32
を車両に係着し、使用状態とする。この状態で車両衝突
実験装置の駆動モータ2を駆動し、ドラム3,4を回動
してワイヤロープ1を引き、車両を高牽引力で壁体13
に向けて牽引する。そして、壁体13の近くの位置にお
いて、牽引ドーリ装置29をワイヤロープ1から解放
し、車両をワイヤロープ1から切り離した状態で壁体1
3に衝突させて各種の実験測定を行う。
【0020】牽引ドーリ装置29の切離しは、その切離
しレバー41を回動操作することにより行う。すなわ
ち、切離しレバー41を回動して、上部クランプ部材4
0に対する支持を解放する。すると、上部クランプ部材
40は、これに取り付けた操作ボルト42を介して働く
ばね43の附勢力によって、下部クランプ部材39から
引き離されるように、図4の上方に向けて引き上げら
れ、ワイヤロープ1を図5に例示する如く解放し、切離
し動作を完了するものである。この後牽引ドーリ装置2
9をワイヤロープ持上げ器51の所まで戻し、前述の操
作作業によって再セットするものである。
しレバー41を回動操作することにより行う。すなわ
ち、切離しレバー41を回動して、上部クランプ部材4
0に対する支持を解放する。すると、上部クランプ部材
40は、これに取り付けた操作ボルト42を介して働く
ばね43の附勢力によって、下部クランプ部材39から
引き離されるように、図4の上方に向けて引き上げら
れ、ワイヤロープ1を図5に例示する如く解放し、切離
し動作を完了するものである。この後牽引ドーリ装置2
9をワイヤロープ持上げ器51の所まで戻し、前述の操
作作業によって再セットするものである。
【0021】なお、上述した実施例では、一体にした案
内ローラ部30に対し、クランプ機構部31を着脱自在
に構成したものについて説明したが、こればかりではな
く、クランプ機構部31の前後にそれぞれ案内ローラ部
を分割し、着脱自在に構成しても良い。本考案は上述の
実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱
しない範囲内においてその他種々の構成を取り得ること
は勿論である。
内ローラ部30に対し、クランプ機構部31を着脱自在
に構成したものについて説明したが、こればかりではな
く、クランプ機構部31の前後にそれぞれ案内ローラ部
を分割し、着脱自在に構成しても良い。本考案は上述の
実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱
しない範囲内においてその他種々の構成を取り得ること
は勿論である。
【0022】
【考案の効果】以上詳述したように本考案の牽引ドーリ
装置によれば、一対のガイドレールに案内ローラを転接
案内させて移動する案内ローラ部と、ワイヤロープにク
ランプするクランプ機構部とを締結具で取外し可能に固
締して構成したので、締結具を取り外すことにより、ガ
イドレールに装着された案内ローラからクランプ機構部
を分離独立させた状態でワイヤロープにクランプ機構を
クランプする作業を実行し、さらにそのクランプ状態を
確認する作業を行える。よって、従来と比べてこれらの
作業を容易かつ迅速とし、この作業を行うため用いてい
たピットを不用とし、構成を簡素化して廉価な製品を提
供できるようにするという効果がある。
装置によれば、一対のガイドレールに案内ローラを転接
案内させて移動する案内ローラ部と、ワイヤロープにク
ランプするクランプ機構部とを締結具で取外し可能に固
締して構成したので、締結具を取り外すことにより、ガ
イドレールに装着された案内ローラからクランプ機構部
を分離独立させた状態でワイヤロープにクランプ機構を
クランプする作業を実行し、さらにそのクランプ状態を
確認する作業を行える。よって、従来と比べてこれらの
作業を容易かつ迅速とし、この作業を行うため用いてい
たピットを不用とし、構成を簡素化して廉価な製品を提
供できるようにするという効果がある。
【図1】本考案の牽引リード装置の一実施例を示す要部
分解斜視図。
分解斜視図。
【図2】上記実施例の牽引ドーリ装置の側面図。
【図3】上記実施例装置の平面図。
【図4】上記図3のイ−イ線縦断面図。
【図5】上記実施例のクランプ解除状態の縦断面説明
図。
図。
【図6】上記実施例のクランプ状態の縦断面説明図。
【図7】従来の牽引ドーリを用いた車両衝突実験装置を
例示する全体概略説明線図。
例示する全体概略説明線図。
【図8】従来の牽引ドーリを例示する概略斜視図。
【図9】従来の牽引ドーリのクランプ状態を例示する断
面説明線図。
面説明線図。
1…ワイヤロープ、 15,16…ガイドレール 17…案内ローラ 29…牽引ドーリ装置 30…案内ローラ部 31…クランプ機構部 32…フック機構部 33…取付台部 36…ボルト 39…下部クランプ部材 40…上部クランプ部材 44…下クランプ面 45…鉛板 46…上クランプ面 47…鉛板 50…鉛受け板
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−167640(JP,U) 実開 昭59−71150(JP,U) 実開 昭59−129664(JP,U) 実開 昭56−120571(JP,U) 実開 昭50−157602(JP,U) 実開 昭59−68238(JP,U) 登録実用新案354461(JP,Z1)
Claims (1)
- 【請求項1】 レールに案内される案内ローラと、牽引
用ワイヤロープにクランプするクランプ機構と、このク
ランプを瞬時に解除することのできるクランプ解除機構
と、車両を牽引するためのフック機構とを備えた車両衝
突試験装置の牽引ドーリ装置において、前記フック機構と案内ローラを有する案内ローラ部と、
クランプ機構とクランプ解除機構を有するクランプ部と
にそれぞれ連結部を設け、締付具でローラ部の連結部と
クランプ部の連結部とを分離可能に一体に結合し、 クランプ部を案内ローラ部から分離してクランプ作業が
なしうるようにしたことを 特徴とする牽引ドーリ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991000616U JP2600835Y2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 牽引ドーリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991000616U JP2600835Y2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 牽引ドーリ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0495556U JPH0495556U (ja) | 1992-08-19 |
| JP2600835Y2 true JP2600835Y2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=31727414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991000616U Expired - Fee Related JP2600835Y2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 牽引ドーリ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2600835Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5148081Y2 (ja) * | 1974-06-14 | 1976-11-19 | ||
| JPH069360Y2 (ja) * | 1988-05-18 | 1994-03-09 | トヨタ自動車株式会社 | 牽引ドーリーの走行装置 |
-
1991
- 1991-01-14 JP JP1991000616U patent/JP2600835Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0495556U (ja) | 1992-08-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |