JP2600293Y2 - 配線器材の配設用空間部を設けた断熱壁パネル - Google Patents

配線器材の配設用空間部を設けた断熱壁パネル

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JP2600293Y2
JP2600293Y2 JP1997006765U JP676597U JP2600293Y2 JP 2600293 Y2 JP2600293 Y2 JP 2600293Y2 JP 1997006765 U JP1997006765 U JP 1997006765U JP 676597 U JP676597 U JP 676597U JP 2600293 Y2 JP2600293 Y2 JP 2600293Y2
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雅紀 村本
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば工業生産住宅に
使用する、配線器材の配設用空間部を設けた断熱パネル
からなる壁パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】断熱材層を中間部に備えた外側両面に板
材を貼着した両面型断熱パネルを室内側壁に用いる場
合、断熱材はグラスウ−ル、ロックウ−ル等繊維質のも
のがほとんどである。この断熱パネル内に電線を配線す
る必要がある場合は、予めその配線位置を想定して厚紙
製紙管をパネル内に埋設しておいて、この紙管内に電線
を引き込むものである。
【0003】更に、実開昭53−70715号公報に記
載のごとき公知の従来例にあっては、縦横に複数の配線
配管用通路を予め設けた発泡ボードを作成し、該ボード
の両面に表面材を装着したパネルを用いるものである。
この様な従来公知の手段によれば、配線時は上記多数の
配管通路がら必要な配線位置の通路を選択して、該通路
に配線を行うことになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の断熱パ
ネルによれば電線を紙管内に引き込む作業がきわめて煩
雑である。これは断熱材が不定形の繊維質であるため
に、予め埋設してある紙管がわずかな外力で簡単に位置
ずれを生じてしまうからであり、位置が決まり難く、紙
管内に電線を通すことが困難である。紙管の位置ずれを
抑制するよう断熱材を硬目に充填すると断熱性を低下さ
せる危険を生じ、重量も増し、コスト増にもなる。更に
スイッチボックスやコンセント装着のためのパネル表面
の板材に開口部をあけた際、内部から断熱材が多量にせ
り出す傾向があり、取出し処理の手間が増す。
【0005】また、既製の発泡ボードを用いる場合に
は、予め発泡ボードに配線用通路を多数設けたボードを
別途用意するために、住宅建築要素としての断熱パネル
の製造工程が極めて複雑になるばかりでなく、発泡体ボ
ードのみによる断熱パネルは価格的にも高価に成らざる
を得ない。更に、廉価のグラスウール等を併用すること
も考えられるが、上記既製の配線通路付きボードとグラ
スウール断熱材層との一体化、パネル枠体及び外壁材へ
の格納及び固定作業が煩雑であって、その施工等が極め
た困難となる。本考案は、上記の難点を解決し、パネル
内部での配線器材の配設がやりやすい、配線器材の配設
用空間部を設けた断熱パネルからなる新規な壁パネルを
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、枠体と外側両
面板材と該両面板材間の繊維質断熱材層と発泡プラスチ
ック断熱材層からなり、該発泡プラスチック断熱材層に
配線器材の配設用空間部を設けた断熱壁パネルであっ
て、該配設用空間部は発泡プラスチック断熱材の繊維質
断熱材と反対の側に形成されており、更に該配設用空間
部は、発泡プラスチック断熱材に設けられた溝と、その
溝を覆う外側面板材とで形成されていることを特徴とす
る断熱壁パネルである。
【0007】
【実施の形態】そこで以下に、本考案の実施例を図面を
参照して説明する。第1図に示すように、本考案に係る
断熱パネル1からなる壁パネルは、周縁部の枠体2及び
面内に配設した補強芯材3の両面に板材4a、4bを貼
着した両面型の中空パネルの内部に複層型断熱材層5を
充填したものである。複層型断熱材層5は繊維質断熱材
層6と発泡プラスチック断熱材層7とを積層して複層化
した。
【0008】繊維質断熱材層6は熱伝導率が発泡プラス
チック断熱材層7に比べて一般的に断熱性は劣るが安価
である。実施例ではグラスウ−ル断熱材のマット状成形
体、70.5mm厚さのものを用いた。他方の発泡プラス
チック断熱材層7は熱伝導率は一般的に前記繊維質系の
ものより低くて断熱性が優れているが、高価である。実
施例では発泡ウレタンを用いた。具体的にはこの断熱パ
ネル1の片面に板材4aを貼着し、板材4aを下にして
水平に置き、グラスウ−ル断熱材を敷いてから板材4b
を貼着する。次に板材4bとグラスウ−ル断熱材層との
間の空間部にウレタン断熱材を注入して約40mm厚さに
発泡させ、隙間なく充填した。
【0009】断熱パネル1の前記板材4aには5.5mm
厚さの合板を、板材4bには4mm厚さの合板を用い、前
記複層型断熱材層5の厚さと合計し断熱パネル1の全厚
さは120mmとした。
【0010】そして、第2図に示すように、板材4bの
下の発泡プラスチック断熱材層7に電線、配線器具、ス
イッチ等の配線器材8の配設用空間部9を設ける。従っ
て、この配設用空間部9は断熱パネル1に関連する配線
計画の詳細から、各配線器材8の各配設用空間部9の位
置と形状を決めて形成する。例えば、第2図に示すよう
に電線10を通す紙管11、下方のコンセント12、中
間高さのスイッチ13、上方で紙管11内の電線10の
上端と図示を省略した天井裏配線の電線との接続のため
の開口部14等の位置形状に合わせて各配設用空間部9
を形成する。
【0011】本実施例では、紙管11を板材4bの裏面
の所定位置に取り付けてから枠体2に貼着し、次にウレ
タン断熱材を注入し発泡させた。細長い紙管11の場
合、上記の方法が最も正確、容易に電線10の配設用空
間部9である紙管11を置くことができる訳である。紙
管11以外の配線器材8である前記コンセント12、ス
イッチ13、開口部14等はこの断熱パネル1を配設す
る施工現場で板材4bの各位置に開口を加工し、それら
開口から内部の発泡ウレタン層を必要形状に切り取って
各配設用空間部9を形成した。
【0012】これらは前記紙管のように細長いものでな
いため、上述のようにいわゆる後加工でも発泡プラスチ
ック断熱材層であることで切断が容易、かつ周囲からの
断熱材のせり出しがなく簡単に実施できる。なお、これ
ら配線器材8の配設用空間部9を前記紙管11の埋設と
同時期に例えば同形のボックスを埋設して形成してもよ
い。
【0013】また、他の方法として、電線10の配設用
空間部9として紙管11を埋設する代りに、発泡プラス
チック断熱材層7に直接溝を刻設してもよい。この場合
は板材4bを枠体2に仮取付けして発泡プラスチックを
注入し発泡させてから板材4bを取外す。そして電線1
0の配設経路に従って例えば、25mm角の正方形断面の
溝を切り取る。この施工は発泡プラスチック断熱材層で
あるため非常に簡単に実施できる。なお、この時に前記
コンセント12、スイッチ13、開口部14等の配設用
空間部9を切り取って形成し、板材4bにも開口を切断
加工してもよい。上記の作業が終ってから板材4bを枠
体2に本取付け貼着とする。
【0014】本考案のごとく、発泡プラスチック断熱材
層7に紙管11を埋設した場合は前記従来の繊維質断熱
材層の中に配設した場合と異なり、きわめて強固に発泡
プラスチック層に包囲固定されていて、外力が加わって
も紙管11に位置ずれを生じない。これは発泡プラスチ
ック層が局部的な弾性変形はあっても、全体的な定形性
を保っているからである。紙管11以外の前記配線器材
8の配設用空間部9を後加工で切り取った場合に周囲か
らの断熱材のせり出しがないことも同じ理由による。
【0015】本考案に係る断熱パネルからなる壁パネル
上述のように構成され、用いられるので、一般的に高
価な発泡プラスチック断熱材の使用量はさほど増えず、
大きいコスト増とはならない。そして断熱性を低下させ
ることなく配線工事が格段に容易、迅速に実施できる。
また、断熱パネルからなる壁パネルのうち配線工事を行
うものだけ選択して、随時この複層断熱材にすることも
容易にできる。
【0016】
【効果】本考案に係る配線器材の配線用空間部を設けた
断熱壁パネルによれば、配線用空間を複層断熱材パネル
内に容易に形成できると共に、配線及び他の繊維系断熱
材層を確実にパネル内で固定することができる。また、
2種類の断熱材層の比率を任意に、簡単に調整すること
ができるので、建築材としての断熱壁パネルの要求特性
にも容易に対応することができる。そして、当然に断熱
壁パネル内の配線器材の配設が自由に且つ非常に容易に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の断熱壁パネルの横断面図である。
【図2】同パネルの一部断面を含む斜視図である。
【符号の説明】
1 断熱パネル 2 枠体 4a、4b 板材 5 複層型断熱材層 6 繊維質断熱材層 7 発泡プラスチック断熱材層 8 配線器材 9 配設用空間部

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体と外側両面板材と該両面板材間の繊
    維質断熱材層と発泡プラスチック断熱材層からなり、該
    発泡プラスチック断熱材層に配線器材の配設用空間部を
    設けた断熱壁パネルであって、該配設用空間部は発泡プ
    ラスチック断熱材の繊維質断熱材と反対の側に形成され
    ており、更に該配設用空間部は、発泡プラスチック断熱
    材に設けられた溝と、その溝を覆う外側面板材とで形成
    されていることを特徴とする断熱壁パネル。
  2. 【請求項2】 上記発泡プラスチック断熱材層は、枠体
    と繊維質系断熱材層と該繊維質系断熱材層とは反対側の
    面用板材内面とで形成される空間に発泡性樹脂を充填発
    泡することにより形成されたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の壁パネル。
  3. 【請求項3】 上記繊維質系断熱材層とは反対側の面用
    板材の所定位置に予め配線器材用開口部が設けられてお
    り、該開口部から発泡樹脂が充填可能であることを特徴
    とする請求項2記載の壁パネル。
  4. 【請求項4】 上記配線器材用開口部において、発泡完
    了後の断熱層に配線器材等の配設用空間を切り取り形成
    されたことを特徴とする請求項3記載の壁パネル。
JP1997006765U 1997-07-17 1997-07-17 配線器材の配設用空間部を設けた断熱壁パネル Expired - Lifetime JP2600293Y2 (ja)

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JPH10190U JPH10190U (ja) 1998-08-25
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