JP2599611Y2 - ボルト・ナット締結部などの塗装具 - Google Patents

ボルト・ナット締結部などの塗装具

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JP2599611Y2
JP2599611Y2 JP1993069806U JP6980693U JP2599611Y2 JP 2599611 Y2 JP2599611 Y2 JP 2599611Y2 JP 1993069806 U JP1993069806 U JP 1993069806U JP 6980693 U JP6980693 U JP 6980693U JP 2599611 Y2 JP2599611 Y2 JP 2599611Y2
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mouse
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能生 山田
曜 山崎
泰正 山本
長男 山本
政昭 仙坊
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として、高層建築、
橋梁などの建設施工の現場にてボルト頭部あるいはボル
ト・ナット締結部に対して、塗料を厚膜になるように塗
装し、防錆等の効果をあげるための塗装作業に供する塗
装具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような高層建築、橋梁などの建設施
工の現場では、作業環境が危険、劣悪な場合が多く、作
業者の注意力が散漫になるから、かなりラフな作業状態
でも、確かな塗装作業ができるような工夫がなされなけ
ればならない。また、作業者の疲労をできるだけ排除す
るように、作業の容易性を高めなければならない。
【0003】しかし、一方において、十分な防錆効果な
どを発揮するために、ボルト頭部あるいはボルト・ナッ
ト締結部に対して、塗料を厚膜になるように塗装する必
要があり、これが、先の要求に対して、相反する作業条
件になっている。
【0004】即ち、塗装仕様として、上述の厚膜が30
0μmないし1000μm程度に設定されている場合、
刷毛塗り作業では、数回の塗増しが必要であり、到底、
効率の良い作業が期待できないし、また、塗り漏れ、塗
りがすれなどがあり、その塗装の確実性も期し難い。そ
こで、例えば、特開昭61−146365号公報に記載
されているように、塗料筒の先端を、ボルト頭部あるい
はボルト・ナット締結部に対して、正面から被嵌し、そ
して、手動操作で、高粘度の塗料を、上記塗料筒の先端
に供給し、一回で、十分な厚さの塗膜を、万遍なく、塗
布する塗装方法が提唱された。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
塗装方法では、手動操作で高粘度の塗料を加圧供給する
ために、作業者に大きな労力負担を掛けることになるだ
けでなく、塗料筒の交換など、作業の連続性が断たれる
欠点があり、更に、この塗装方法で使用する道具では、
エア抜きがしにくい欠点がある。そこで、本出願人は、
先に、作業者に、できるだけ労力負担を掛けることな
く、しかも、容易・確実に、ボルト頭部あるいはボルト
・ナット締結部に対して、厚膜の塗装が実現でき、ラン
ニング・コストを大幅に低減した道具を提唱した。この
場合、被塗装部であるボルト・ナット締結部などを正面
から被嵌するカップ状の塗料供給マウスと、エアレス・
ガンを介して上記塗料供給マウスに加圧した高粘度塗料
を圧送する塗料供給手段とを用いるが、ナット側の、ボ
ルトのねじ部の突出量には、格差があり、上記マウスに
接続される塗料吐出パイプの内端が、上記ねじ部に当
り、マウス開口部を具合いよく閉塞できなくなる虞があ
る。
【0006】
【考案の目的】本考案は上記事情に基いてなされたもの
で、作業者に、できるだけ労力負担を掛けることなく、
しかも、容易・確実に、ボルト頭部あるいはボルト・ナ
ット締結部に対して、厚膜の塗装が実現でき、ランニン
グ・コストを大幅に低減でき、しかも、塗装されるボル
トのねじ部の突出量に応じて、マウスに対する吐出パイ
プの挿入量を調整し、適応性を向上した道具を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本考案では、
建設施工の現場にてボルト頭部あるいはボルト・ナット
締結部に対して、塗料を厚膜になるように塗装し、防錆
等の効果をあげるための塗装作業に供する塗装具におい
て、被塗装部であるボルト・ナット締結部などを正面か
ら被嵌するカップ状の塗料供給マウスと、上記マウスの
背面からそのマウス内部に連通する吐出パイプと、エア
レス・ガンを介して上記吐出パイプに加圧した高粘度塗
料を圧送する塗料供給手段とを具備してなり、上記エア
レス・ガンの操作で、塗料の供給/遮断操作を行なうよ
うに構成すると共に、上記塗料供給マウスは、その内部
が、被塗装部に対して、適当な空隙を隔てて被嵌できる
大きさを持っており、また、上記吐出パイプは、進退可
能に上記マウスに螺合されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】これにより、作業者は、エアレス・ガンの開閉
操作だけで、エア抜きなどを考慮する必要がなく、簡
単、且つ、連続的に、マウス内で、ボルト頭部あるいは
ボルト・ナット締結部に対して、十分な厚さの塗装が確
実に行なえる。また、ボルトねじ部の突出量がばら付い
ても、これに対応するように、マウスに対する吐出パイ
プの挿入量を調整できるので、状況に応じた適応性を発
揮できる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図面を参照して
具体的に説明する。図において、符号1は、被塗装部で
あるボルト頭Aやボルト・ナット締結部Bなど(実施例
ではワッシャーCを含めて)を正面から被嵌するカップ
状の塗料供給マウスであり、吐出パイプ2を介して、エ
アレス・ガン3の噴射口に対して、着脱自在に連結され
ている。マウス1の首部には、ボルトねじ部aを受け入
れる小径部1Aが、内部の収容部1Bに連続した形で、
形成されている。そして、上記吐出パイプ2は、マウス
1の背面からそのマウス1の小径部内に連通するよう
に、ねじ部2Aを介して、進退自在に螺合されており、
その内部先端には、小径部1Aに摺動するパッキング2
B、これを挟む座金2Cが装着されている。
【0010】また、エアレス・ガン3は、塗料供給手段
としてのエアレス塗装機4に接続され、そこに装備した
ポンプ機構の加圧供給力(例えば、1〜2kg/cm
2 )の働きで、ホッパー5から塗料の供給を受けるよう
になっている。塗装機4は、例えば、圧縮比率が28:
1〜60:1程度の能力を持っているとよい。また、こ
こで使用される塗料は、例えば、60〜200ポイズ程
度の高粘度で、ホッパー5に供給される。塗料の材質と
しては、ダレ性が1〜2mm位(これは目的とする膜厚
で相違するが)、2時間程度の可使時間(長いほうが好
ましいが、硬化時間との兼ね合いで決められる)のもの
(例えば、二液型エポシキ樹脂塗料)が選択される。特
に、塗膜は、1〜2mm程度の膜厚勾配を伴って塗装さ
れても、経時的に割れを生じない物性であることが必要
であり、また、仕上り外観上から、適当なレベリング性
も必要である。従って、ここで使用される塗料は、高い
ダレ限界膜厚と適当なレベリング性を、バランスして、
保持できる粘度、粘性を持つことが要求される。
【0011】この実施例では、塗料供給マウス1は、そ
の内部空間(小径部1Aおよび収容部1B)の形状を、
例えば、図2あるいは図3に示すように、ボルト頭Aや
ボルト・ナット締結部Bの形状にほぼ倣う形をなしてお
り、上記対象物表面との間に所要寸法t(例えば、t=
0.6〜1.0mm程度)の空隙を確保できるように、
その大きさを設定している。この場合、上記吐出パイプ
2の挿入量の調整幅は、小径部1Aの長さにほぼ相当す
る。
【0012】このような構成では、建設現場において、
作業者は、マウス1を、対象物に被嵌して、その状態
で、エアレス・ガン3の引き金を操作し、予め、加圧さ
れた塗料をマウス1内に供給し、対象物表面に行き渡ら
せる。この時、内部空気は、塗料の流れによって、空隙
を介して、先端開口部の縁から外部に押出される。ま
た、その開口部の縁から、塗料の一部がはみ出す段階
で、エアレス・ガン3による塗料供給を断ち、対象物か
らマウス1を外す。これによって、簡単に、且つ、確実
に対象物表面に対する所要膜厚の塗装を実現できる。ま
た、図3に示すように、ボルトのねじ部aの突出量Lに
合わせて、吐出パイプ2の螺合調整を行うことができる
ので、上記突出量にばら付きがあっても、これに対応で
きるから、被塗装物に対する適応性が向上される。
【0013】
【考案の効果】本考案は、以上詳述したようになり、建
設施工の現場にてボルト頭部あるいはボルト・ナット締
結部に対して、塗料を厚膜になるように塗装し、防錆等
の効果をあげるための塗装作業に供する塗装具におい
て、被塗装部であるボルト・ナット締結部などを正面か
ら被嵌するカップ状の塗料供給マウスと、上記マウスの
背面からそのマウス内部に連通する吐出パイプと、エア
レス・ガンを介して上記吐出パイプに加圧した高粘度塗
料を圧送する塗料供給手段とを具備してなり、上記エア
レス・ガンの操作で、塗料の供給/遮断操作を行なうよ
うに構成すると共に、上記塗料供給マウスは、その内部
が、被塗装部に対して、適当な空隙を隔てて被嵌できる
大きさを持っており、また、上記吐出パイプは、進退可
能に上記マウスに螺合されているので、作業者は、エア
レス・ガンの開閉操作だけで、エア抜きなどを考慮する
必要がなく、簡単、且つ、連続的に、マウス内で、ボル
ト頭部あるいはボルト・ナット締結部に対して、十分な
厚さの塗装が確実に行なえ、また、塗装されるボルトの
ねじ部の突出量に応じて、マウスに対する吐出パイプの
挿入量を調整し、適応性を向上できるという実用上の効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す模式的な構成図であ
る。
【図2】上記実施例の要部の拡大断面図である。
【図3】別の実施例の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 塗料供給マウス 1A 小径部 1B 収容部 2 吐出パイプ 2A ねじ部 2B パッキング 2C 座金 3 エアレス・ガン 4 塗装機 5 ホッパー A ボルト頭 B ボルト・ナット締結部 a 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 長男 大阪府吹田市山田西3−21 A305 (72)考案者 仙坊 政昭 兵庫県明石市魚住町西岡2075番地の2 (56)参考文献 特開 昭61−146365(JP,A) 特公 昭62−9700(JP,B2) 実公 昭53−44792(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 5/00 B05C 17/00 - 17/015 E04F 21/02 - 21/165

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設施工の現場にてボルト頭部あるいは
    ボルト・ナット締結部に対して、塗料を厚膜になるよう
    に塗装し、防錆等の効果をあげるための塗装作業に供す
    る塗装具において、被塗装部であるボルト・ナット締結
    部などを正面から被嵌するカップ状の塗料供給マウス
    と、上記マウスの背面からそのマウス内部に連通する吐
    出パイプと、エアレス・ガンを介して上記吐出パイプに
    加圧した高粘度塗料を圧送する塗料供給手段とを具備し
    てなり、上記エアレス・ガンの操作で、塗料の供給/遮
    断操作を行なうように構成すると共に、上記塗料供給マ
    ウスは、その内部が、被塗装部に対して、適当な空隙を
    隔てて被嵌できる大きさを持っており、また、上記吐出
    パイプは、進退可能に上記マウスに螺合されていること
    を特徴とするボルト・ナット締結部などの塗装具。
JP1993069806U 1993-12-27 1993-12-27 ボルト・ナット締結部などの塗装具 Expired - Lifetime JP2599611Y2 (ja)

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KR20040001179A (ko) * 2002-06-27 2004-01-07 이제현 볼트와 너트 이음부의 방식방법
JP2006102725A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Hiroshi Kubota 円筒形手回し塗装用具
JP5606183B2 (ja) * 2009-06-30 2014-10-15 三菱重工鉄構エンジニアリング株式会社 ボルト連結部の塗装装置および塗装方法

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