JP2599298B2 - 法面勾配の修正方法 - Google Patents
法面勾配の修正方法Info
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- JP2599298B2 JP2599298B2 JP1967589A JP1967589A JP2599298B2 JP 2599298 B2 JP2599298 B2 JP 2599298B2 JP 1967589 A JP1967589 A JP 1967589A JP 1967589 A JP1967589 A JP 1967589A JP 2599298 B2 JP2599298 B2 JP 2599298B2
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- JP
- Japan
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- slope
- sheet pile
- embankment
- excavation
- folding sheet
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Railway Tracks (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、すでに完成している盛土の法面の勾配を、
より急勾配に修正する方法に関するものである。
より急勾配に修正する方法に関するものである。
<従来の技術> 盛土とは土を盛り上げることによって広い平面部を新
たに造成し、その上に家屋、鉄道、道路などを設けて利
用するものである。
たに造成し、その上に家屋、鉄道、道路などを設けて利
用するものである。
こうした盛土の法面の勾配は、一般に土の安息角で形
成されているが、もしその勾配を急なものに修正すれ
ば、特に土地の価格が高騰している都会では大きな利益
が得られる。
成されているが、もしその勾配を急なものに修正すれ
ば、特に土地の価格が高騰している都会では大きな利益
が得られる。
そのために従来はH鋼などの杭を多数本垂直に打ち込
み、その杭の間に水平に矢板を挿入して土留を行う工法
や、あるいはタイロッドを地中に設置して法面の崩壊を
防止する工法などが採用されている。
み、その杭の間に水平に矢板を挿入して土留を行う工法
や、あるいはタイロッドを地中に設置して法面の崩壊を
防止する工法などが採用されている。
<本発明が解決しようとする問題点> こうした従来の工法は、施工の規模が大きくなり、多
大の費用と工事時間を必要とする不経済なものであっ
た。
大の費用と工事時間を必要とする不経済なものであっ
た。
また大型の建設機械を必要とするため、地形によって
は機械が現場に接近できず、施工がきわめて困難な場合
があった。
は機械が現場に接近できず、施工がきわめて困難な場合
があった。
特に法面上の平面に家屋があったり、鉄道に利用され
ている場合に、掘削によって法面が少しでも緩むと甚大
な被害を与えることになる。
ている場合に、掘削によって法面が少しでも緩むと甚大
な被害を与えることになる。
<本発明の目的> 本発明はこのような点を解決するためになされたもの
で、簡易な工事によって、その上の土地に影響をほとん
ど与えることなく法面を急勾配に修正することのできる
方法を提供することを目的とする。
で、簡易な工事によって、その上の土地に影響をほとん
ど与えることなく法面を急勾配に修正することのできる
方法を提供することを目的とする。
<本発明の構成> 次に本発明の一実施例を、鉄道の盛土の勾配を修正す
る場合について説明する。
る場合について説明する。
<イ>一段目の掘削(第1図) 法面1の最上部の肩から第1段目の掘削を行う。
この掘削の角度が修正すべき角度であって、既設の法
面の勾配よりも急な勾配(実施例の図ではほぼ垂直)に
設定する。
面の勾配よりも急な勾配(実施例の図ではほぼ垂直)に
設定する。
この第一段目の掘削の深さは、盛土上部の構造物に影
響を与えることのない程度の寸法とし、盛土の土質、勾
配などによって決定する。
響を与えることのない程度の寸法とし、盛土の土質、勾
配などによって決定する。
<ロ>折り曲げ矢板を当てる(第2図) 掘削した新たな面に、折り曲げ矢板2をを当てて被覆
する。
する。
この折り曲げ矢は2は第4,5図に示すように、鋼製の
パイプや細長い鋼板、あるは溝方鋼などの水平材21を横
方向に多数平行に並べ、その間を可撓性の連結紐22で連
続した構造や、短いボルトなどで連結した構造を採用す
る。
パイプや細長い鋼板、あるは溝方鋼などの水平材21を横
方向に多数平行に並べ、その間を可撓性の連結紐22で連
続した構造や、短いボルトなどで連結した構造を採用す
る。
この構造はあたかも遮光のために窓側に吊すブライン
ドや簾と同様であり、水平な線に沿ってのみ折り畳みが
可能である。
ドや簾と同様であり、水平な線に沿ってのみ折り畳みが
可能である。
これを全体の面でとらえると、上下方向には変形する
が、水平方向には変形し難い剛性を備えた構造となる。
が、水平方向には変形し難い剛性を備えた構造となる。
<ハ>ボルトの挿入、定着(第3図) 折り曲げ矢板2には水平材21の間に間隔があるから、
その間を通して外側からアンカボルト4を貫通する。
その間を通して外側からアンカボルト4を貫通する。
そして、アンカボルト4自体は盛土内部に挿入する。
アンカボルト4の盛土への挿入方法は、事前に、ある
いは折り曲げ矢板2を取り付けた後に、削孔機によって
開孔しその孔内へアンカボルト4を挿入する方法、など
公知の方法を採用することができる。
いは折り曲げ矢板2を取り付けた後に、削孔機によって
開孔しその孔内へアンカボルト4を挿入する方法、など
公知の方法を採用することができる。
盛土内に挿入したら、アンカボルト4の周囲にモルタ
ルなどの硬化剤5を注入し、アンカボルト4を地山に定
着する。
ルなどの硬化剤5を注入し、アンカボルト4を地山に定
着する。
<ニ>アンカボルトの頭部処理 アンカボルト4の頭部だけが折り曲げ矢板2の水平材
21の間隔から外部に露出している。
21の間隔から外部に露出している。
この露出部に水平材21の間隔よりも大きい面積のプレ
ート6を固定する。
ート6を固定する。
その結果折り曲げ矢板2は、水平材21の間隔を貫通し
たアンカボルト4によって新たに掘削したばかりの地山
面に縫い付けられ固定されることになる。
たアンカボルト4によって新たに掘削したばかりの地山
面に縫い付けられ固定されることになる。
折り曲げ矢板2は水平方向には変形し難いから、アン
カボルト4による固定によって地山の崩壊を防止するこ
とができる。
カボルト4による固定によって地山の崩壊を防止するこ
とができる。
<ホ>第二段の掘削(第3図) 以上の作業によって折り曲げ矢板2による第一段の新
法面の保護が完了したことになる。
法面の保護が完了したことになる。
そこで折り曲げ矢板2を折り畳んで掘削面側にかたず
けて置き第二段の掘削を行う。
けて置き第二段の掘削を行う。
掘削にしたがって新たな掘削面を外部に露出したらす
ぐに折り曲げ矢板2を展開したり、あるいは掘削高さに
合わせて折り曲げ矢板2を順次接続しながら被覆を行
う。
ぐに折り曲げ矢板2を展開したり、あるいは掘削高さに
合わせて折り曲げ矢板2を順次接続しながら被覆を行
う。
新たな掘削面は外部の環境に露出することなく保護さ
れ、しかもアンカボルト4で崩壊を阻止された状態で掘
削を継続してゆくことができる。
れ、しかもアンカボルト4で崩壊を阻止された状態で掘
削を継続してゆくことができる。
<ヘ>以降の作業 折り曲げ矢板2は簡単に上下方向の接続ができるか
ら、長さが不足したら新たな折り曲げ矢板2を接続して
延長し、地山の表面を外部の環境から保護しつつ掘削を
継続する。
ら、長さが不足したら新たな折り曲げ矢板2を接続して
延長し、地山の表面を外部の環境から保護しつつ掘削を
継続する。
<本発明の効果> 本発明は上記のような順序によって施工するから、次
のような効果を達成することができる。
のような効果を達成することができる。
<イ>小規模の切り土工事を積み重ねて行く方法である
から、小型の機械や人力による簡易な施工が可能であ
る。
から、小型の機械や人力による簡易な施工が可能であ
る。
したがって経済的であることはもちろん、足場や地形
が悪いところでも確実に工事を行うことができる。
が悪いところでも確実に工事を行うことができる。
<ロ>一度に大きな面積を掘削するのではなく、少しづ
つ折り曲げ矢板を展開してその表面を保護しつつ掘削を
進めてゆく工法である。
つ折り曲げ矢板を展開してその表面を保護しつつ掘削を
進めてゆく工法である。
したがって、たとえその上部の平面を鉄道車両が走行
中の法面であっても、その運行に影響をほとんど与える
ことなく法面の修正を完了することができる。
中の法面であっても、その運行に影響をほとんど与える
ことなく法面の修正を完了することができる。
<ハ>掘削した新たな地山は不安定であり、降雨や振動
によって崩壊しやすい。
によって崩壊しやすい。
しかし本発明の方法では新たな地山は常に展開した折
り曲げ矢板によって被覆され、しかもアンカボルトによ
って盛土に固定されているから外部の環境の変化や震動
などによっても崩壊することがない。
り曲げ矢板によって被覆され、しかもアンカボルトによ
って盛土に固定されているから外部の環境の変化や震動
などによっても崩壊することがない。
第1図〜第3図:本発明の施工順序の説明図 第4,5図:折り曲げ矢板の実施例の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 幸彦 神奈川県横浜市緑区桂台2―22―15 プ ラシード桂106 (72)発明者 西岡 哲 神奈川県座間市入谷4―3011―6,2― 1411 (72)発明者 鄭 光司 神奈川県川崎市宮前区土橋2―15―2― 506 (72)発明者 壺内 達也 神奈川県川崎市宮前区宮崎2―13―12 (72)発明者 門脇 進 千葉県千葉市長沼町288―153 (72)発明者 大高 陽一 神奈川県横浜市緑区長津田4199―1,3 ―502 (72)発明者 笹木 敏信 神奈川県横浜市緑区長津田7―15―6 イズミ荘206 (56)参考文献 特開 昭63−304830(JP,A) 実公 昭45−11234(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】既成の盛土の法面の勾配を修正する場合
に、 法面の上方から修正する新たな角度で、 少しの深さを掘削し、 この掘削面を、水平な線に沿ってのみ折り曲げ自在の折
り曲げ矢板で被覆し、 この折り曲げ矢板を、アンカボルトを盛土内に挿入する
ことによって吊り下げ、 折り曲げ矢板の余分量は折り畳んでおき、 法面の掘削に応じて折り畳み状態の部材を展開しながら
法面の被覆を行う、 法面勾配の修正方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1967589A JP2599298B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 法面勾配の修正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1967589A JP2599298B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 法面勾配の修正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02200922A JPH02200922A (ja) | 1990-08-09 |
JP2599298B2 true JP2599298B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=12005809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1967589A Expired - Lifetime JP2599298B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 法面勾配の修正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599298B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107587515A (zh) * | 2017-09-19 | 2018-01-16 | 辽宁工程技术大学 | 一种跨铁路线桥梁承台基础施工方法 |
-
1989
- 1989-01-31 JP JP1967589A patent/JP2599298B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107587515A (zh) * | 2017-09-19 | 2018-01-16 | 辽宁工程技术大学 | 一种跨铁路线桥梁承台基础施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02200922A (ja) | 1990-08-09 |
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