JP2596337Y2 - 建物のアクセント手摺 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、建物の外壁に形成さ
れるアクセント手摺に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】建物の窓等の外側に設けられる窓手摺
は、通常、その窓の外側を覆うようにした柵状のものが
用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の窓
手摺は、柵などによって窓の外側を覆うものであるた
め、窓からの外側視界が悪くなり、また、優れた外観の
窓であっても、外側からの視認性が悪いため折角の美観
を強調できないという欠点があった。他方、縦長の細い
窓の場合、平面的な外壁の一部に設けると立体感に欠
け、いま一つ外観が良好でないという欠点があった。

【０００４】この考案は、このような従来の欠点を解消
して、平面的な外壁に設けた窓の部分に立体感のあるア
クセントを持たせて、外観を良好とするとともに、窓か
らの外側視界を妨げることのない外壁の手摺を提供する
ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この考案は、建物の外壁に設けた縦長の窓の外側を
横切るようにして、１本の棒状手摺のみを設けたことを
特徴とするものである。

【０００６】そして、棒状手摺は、外壁面よりも外方に
概略半円状に膨出している。

【０００７】

【作用】上記この考案の構成によれば、棒状の手摺を取
付けるのみであるから、窓からの外側視界を妨げること
がないとともに、平面的な外壁にアクセント効果による
立体感を持たせること出来、外観に優れた外壁を提供で
きる。

【０００８】

【実施例】図１において、（１）は建物の外壁に形成し
たくり抜き窓であって、幅の細い縦長とされるととも
に、その窓（１）の上下方向の中間より僅か下方におい
て、この窓（１）の外側を横切るようにして、この考案
の１本の棒状の手摺（２）が取り付けられている。図２
でも示すように、この手摺（２）は、窓（１）の外方に
膨出する概略半円状であって、その両端を、窓（１）の
両側において外壁面部分より突出するようにして取り付
けられている。

【０００９】図２〜図４は、その手摺（２）の取付け構
造を示し、外壁の軸組を構成し、かつ、外壁材（８）を
支持する縦方向部材（３）（３）間の隙間に、Ｌ型の支
持プレート（４）を、その垂直部分（５）を挿入してボ
ルト（６）で固定し、その水平部分（７）を外壁材
（８）より外方に突出させている。そして、手摺（２）
両端をこの水平部分（７）へ外方から嵌合し、外側から
ビス（９）をねじ込んで固定するものである。

【００１０】

【考案の効果】以上のように、この考案によれば、外壁
の窓の外側に、外壁面よりも外方に概略半円状に膨出し
た１本の棒状手摺を取付けるのみであるから、室内側か
らの外側視界を妨げることがなく、また、その外側から
も窓の外観を良好に視認出来るため、窓自体のデザイン
を損なうことがないとともに、平面的な外壁にアクセン
トを与え、立体感のある優れた外観が得られるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の手摺を取り付けた外壁の要部の斜視
図である。

【図２】手摺取付け部の外壁の横断面図である。

【図３】同じく縦断面図である。

【図４】手摺の取付け構造を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

（１） 窓 （２） 手摺

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物の外壁に設けた縦長の窓の外側を横
   切るようにして、外壁面よりも外方に概略半円状に膨出
   した１本の棒状手摺のみを設けたことを特徴とする建物
   のアクセント手摺。