JP2595145B2 - 耐久性複合布 - Google Patents

耐久性複合布

Info

Publication number
JP2595145B2
JP2595145B2 JP3191215A JP19121591A JP2595145B2 JP 2595145 B2 JP2595145 B2 JP 2595145B2 JP 3191215 A JP3191215 A JP 3191215A JP 19121591 A JP19121591 A JP 19121591A JP 2595145 B2 JP2595145 B2 JP 2595145B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
strength
height
elongation
yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3191215A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH058337A (ja
Inventor
勇 雑賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP3191215A priority Critical patent/JP2595145B2/ja
Publication of JPH058337A publication Critical patent/JPH058337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2595145B2 publication Critical patent/JP2595145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,エア−ベ−タ−,ゴム
ボ−ト,カヌ−,ホ−バ−クラフト,テント,気球等の
空気膜材として用いる高引裂強力の耐久性複合布に関す
る。
【0002】特に,ジャバラ状に形成された気密体であ
って,その一部が圧縮気体注入排出装置と接合され圧縮
気体の注入排出により上下動ができるエア−ベ−タ−用
の耐久性複合布として利用するのに好適である。
【0003】
【従来の技術】一般に,繊維布に樹脂を複合した複合布
が,テント,コンテナ−,気球等の各用途に使用されて
いるが,軽量,高強力で,且つ高引裂強力の耐久性複合
布は得られていない。例えば,ポリエステルフイラメン
トからなる基布にポリエステルフイラメントの太い糸を
配した,いわゆるリップストップタイプのものが知られ
ているが,リップ部の糸がふくれ樹脂を複合するに際し
て頭切れが発生しやすく,防水性,気密性の耐久性が不
十分であり,防水性,気密性の耐久性を高めるために樹
脂量を増大させると軽量性を失う。
【0004】
【発明の目的】本発明は,上記の課題を解決するために
なされたものである。すなわち,軽量,高強力で,且つ
高引裂強力の耐久性を有する複合布を提供することが本
発明の目的である。
【0005】
【発明の構成】すなわち,本発明は,「高強力低伸度繊
維(A繊維)と普通強力高伸度繊維(B繊維)とからな
る織物に樹脂を複合した複合布において,布帛表面にお
けるA繊維の高さがB繊維の高さよりも低く,且つA繊
維糸条の強力がB繊維糸条の強力よりも高いことを特徴
とする耐久性複合布」である。
【0006】ここに,高強力低伸度繊維(A繊維)と
は,繊維強度が10g/d以上,好ましくは20g/d
以上のものである。具体的には,パラ系芳香族ポリアミ
ド繊維(パラ系アラミド繊維),炭素繊維,ガラス繊
維,高強力ポリエチレン繊維,高強力ポリエステル繊維
などである。
【0007】普通強力高伸度繊維(B繊維)とは,繊維
強度が3〜10g/d,好ましくは5〜7g/dのもの
である。具体的には,ポリエステル繊維,ポリアミド繊
維,ポリビニルアルコ−ル繊維,ポリエチレン繊維,ポ
リプロピレン繊維などである。
【0008】布帛表面におけるA繊維の高さがB繊維の
高さよりも低いとは,織物の表面においてA繊維の高さ
がB繊維の高さよりも低いことである。これを図で説明
する。
【0009】図1〜3は織物の側断面図であるが,図1
〜3において,1はA繊維からなる経糸,2はB繊維か
らなる経糸,3は緯糸,4は樹脂,5はA繊維の高さが
B繊維の高さよりも低い部位である。
【0010】図1は本発明の例であり,A繊維の高さが
B繊維の高さよりも低い例である。A繊維の高さがB繊
維の高さよりも低い場合には,織物に樹脂を複合したと
きに,A繊維の高さがB繊維の高さよりも低い部位に樹
脂が充分に複合され,複合布全体として,耐候性,耐摩
耗性が向上し,耐揉み性,引裂強力の耐久性が高くな
り,且つ複合布の表面が平滑になる。
【0011】図2は,A繊維の高さがB繊維の高さと同
じである例である。一般に,高強力低伸度繊維(A繊
維)の熱収縮率は低く,通常,150℃で1%以下程度
であり,普通強力高伸度繊維(B繊維)の熱収縮率は高
く,通常,150℃で3%以上である。従って,A繊維
の高さがB繊維の高さと同じである場合は,複合布の製
造工程において熱処理を受けたときにB繊維が収縮しA
繊維がふくれあがる結果,A繊維の高さがB繊維の高さ
よりも高い部位が発生し,A繊維の表面に樹脂が被覆さ
れていない状態が発生する(これを頭切れという)。
頭切れにまで至らなくとも樹脂の被覆厚さが小さくな
り,耐摩耗性が低下する。図3は,A繊維の高さがB繊
維の高さよりも高い例である。この場合は,A繊維の高
さがB繊維の高さよりも高くなり,完全に頭切れとな
り,耐候性,耐摩耗性,引裂強力に関し高い耐久性を有
する複合布を得ることはできない。
【0012】なお,A繊維の高さをB繊維の高さよりも
低くするには,A繊維の全繊度をB繊維の全繊度よりも
小さくしても良いが,A繊維を無撚で引き揃えてA繊維
糸条を扁平化し,B繊維に撚りを加えてB繊維糸条に丸
味を持たせて製織してもよい。
【0013】A繊維糸条の強力はB繊維糸条の強力より
も高いことが必要である。望ましくは,A繊維糸条の強
力は,B繊維糸条の強力の1.5倍よりも高くするのが
よい。
【0014】これは,複合布の強力を維持するために必
要である。
【0015】
【発明の作用効果】本発明は,布帛表面においてA繊維
の高さをB繊維の高さよりも低く,且つ繊維糸条の強力
をB繊維糸条の強力よりも高くすることによって,得ら
れた複合布のA繊維の頭切れを防止し,それによって,
複合布の耐候性,耐摩耗性,耐揉み性,引裂強力の耐久
性を高めたものである。以下、実施例により本発明を具
体的に説明する。
【0016】
【実施例1】高強力低伸度繊維(A繊維)として,20
0d/133fil,強度28g/d,伸度4%,18
0℃での熱収縮率0.1%のパラ系アラミド繊維(テク
ノ−ラ;帝人株式会社製)を用い,普通強力高伸度繊維
(B繊維)として,250d/48fil,強度8g/
d,伸度20%,180℃での熱収縮率5%のポリエス
テル繊維(帝人株式会社製)を用い,経緯織密度を共に
55本/インチ,A繊維とB繊維との比率を2:18
(A繊維2本とB繊維18本を交互に配列)として製織
した。得られた基布にポリ塩化ビニル(バルカボンド)
で下処理接着加工を施したのち,85重量%のポリ塩化
ビニルと15重量%のエチレン/酢酸ビニル共重合体と
のブレンド物からなる防水性フイルムをラミネ−トし
て,平均厚さ0.30mmの気密性膜材を得た。
【0017】得られた気密性膜材は,引裂強力12k
g,引張強力160kg/3cm,サンシャインウエザ−メ
−タ−2000hr後の引裂強力11.5kg,引張強力
158kg/3cm,耐揉み性は1kgで1000回後も異常
は無かった。
【0018】
【比較例1】高強力低伸度繊維(A繊維)として,実施
例1の200d/133fil,強度28g/d,伸度
4%,180℃での熱収縮率0.1%のパラ系アラミド
繊維(テクノ−ラ;帝人株式会社製)×2(400d/
266fil)を用い,普通強力高伸度繊維(B繊維)
として,実施例1のポリエステル繊維を用い,経緯織密
度を共に55本/インチ,A繊維とB繊維との比率を
1:18(A繊維1本とB繊維18本を交互に配列)と
して製織した。得られた基布にポリ塩化ビニル(バルカ
ボンド)で下処理接着加工を施したのち,85重量%の
ポリ塩化ビニルと15重量%のエチレン/酢酸ビニル共
重合体とのブレンド物からなる防水性フイルムをラミネ
−トして,平均厚さ0.32mmの気密性膜材を得た。
【0019】得られた気密性膜材は,引裂強力16kg,
引張強力155kg/3cmであったが,サンシャインウエ
ザ−メ−タ−500hr後の引裂強力は6kgと低く,耐揉
み性評価の結果は,1kgで300回後に破損した。
【0020】
【比較例2】実施例1の普通強力高伸度繊維を地糸に使
用し,500d/96fil,強度8g/d,伸度18
%をリップ部に用い地糸20本にリップ部1本の割合で
平織に製織した。得られた基布に85重量%のポリ塩化
ビニルと15重量%のエチレン/酢酸ビニル共重合体と
のブレンド物からなる防水性フイルムをラミネ−トし
て,平均厚さ0.30mmの気密性膜材を得た。
【0021】得られた気密性膜材は,引裂強力11kg,
引張強力165kg/3cmであったが,耐揉み性評価の結
果は,1kgで500回でリップ部の樹脂破壊が発生し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示す側断面図。
【図2】比較例の実施態様を示す側断面図。
【図3】比較例の実施態様を示す側断面図。
【符号の説明】
1 A繊維からなる経糸 2 B繊維からなる経糸 3 緯糸 4 樹脂 5 A繊維の高さがB繊維の高さよりも低い部位

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高強力低伸度繊維(A繊維)と普通強力高
    伸度繊維(B繊維)とからなる織物に樹脂を複合した複
    合布において,布帛表面におけるA繊維の高さがB繊維
    の高さよりも低く,且つA繊維糸条の強力がB繊維糸条
    の強力よりも高いことを特徴とする耐久性複合布。
JP3191215A 1991-07-05 1991-07-05 耐久性複合布 Expired - Fee Related JP2595145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3191215A JP2595145B2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 耐久性複合布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3191215A JP2595145B2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 耐久性複合布

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH058337A JPH058337A (ja) 1993-01-19
JP2595145B2 true JP2595145B2 (ja) 1997-03-26

Family

ID=16270826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3191215A Expired - Fee Related JP2595145B2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 耐久性複合布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2595145B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2974042B2 (ja) * 1994-03-18 1999-11-08 大豊工業株式会社 すべり軸受
JP2974044B2 (ja) * 1994-03-18 1999-11-08 大豊工業株式会社 すべり軸受
JP2795305B2 (ja) * 1994-03-18 1998-09-10 大豊工業株式会社 すべり軸受
JP2795306B2 (ja) * 1994-03-18 1998-09-10 大豊工業株式会社 軸受装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH058337A (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6074722A (en) Flexible material for use in an inflatable structure
US4921735A (en) Air bag for motor vehicles
US5304414A (en) Non-laminated woven sailcloth
US6914021B2 (en) Flexible wall material for use in an inflatable structure
US5118558A (en) Laminate material particularly adapted for hull of aerostats
KR100256720B1 (ko) 가요성 적층 재료
JP2595145B2 (ja) 耐久性複合布
US4801491A (en) Water-resistant and high-strength laminate
JP2629090B2 (ja) 軟質飛行船
JPS6139189B2 (ja)
JP2772761B2 (ja) 通気性フレキシブルコンテナ
JP3085790B2 (ja) 基布排気式エアバッグ
JPH0136600Y2 (ja)
JPH0624380A (ja) 船舶用バランサ−バッグ
JPH01104848A (ja) エアーバッグ用基布
JPH0782629A (ja) エアバッグ
JPH0584816A (ja) 高温充填袋製造用基材
JPH05294382A (ja) 運搬用袋
MXPA97001206A (en) Flexible material for use in an inflate structure
JPH0358592B2 (ja)
JPH1096136A (ja) 空気抵抗の大きいスポーツ用品用基布
JPH08164990A (ja) フレキシブルコンテナ
JPH0624284A (ja) エアーバッグ
GB1589708A (en) Fabrics coated with rubber or plastics material
JPS6149107B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees