JP2591591Y2 - ステッキ - Google Patents

ステッキ

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JP2591591Y2
JP2591591Y2 JP1992077913U JP7791392U JP2591591Y2 JP 2591591 Y2 JP2591591 Y2 JP 2591591Y2 JP 1992077913 U JP1992077913 U JP 1992077913U JP 7791392 U JP7791392 U JP 7791392U JP 2591591 Y2 JP2591591 Y2 JP 2591591Y2
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Japan
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walking stick
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walking
detecting means
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JP1992077913U
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JPH0638974U (ja
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近夫 長坂
隆一 兼信
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、目の不自由な人が歩行
時に使用するステッキに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に目の不自由な人は、歩行する際、
路面前方の段差の有無や角度の変化等の周辺状況を把握
するためにステッキを用い、その先端で路面を探ること
で危険を回避している。
【0003】しかし、従来のステッキを使用している目
の不自由な人が、路上に駐車している大型トラックの後
方から歩いてきたときなどには、その人がトラックに気
付かずにぶつかる虞があった。これは、トラックの後端
部の荷台の下が空間になっている場合があり、その場合
に、路面を探るのに使用しているステッキの先端部が荷
台の下に入り込んでしまい、荷台の存在を認識できない
からである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように、目の不自
由な人が使用する従来のステッキでは、路面よりも高い
位置にトラックの荷台などの障害物が存在している場
合、その障害物を探ることができないために、使用者の
歩行時の安全性が十分に保障されないという問題があっ
た。したがって、本考案の解決すべき技術的課題は、歩
行している目の不自由な人が路面よりも上方の障害物も
探ることができ、それによって歩行時の安全性をより高
めることのできるステッキを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の技
術的課題を解決するため、本考案に係る目の不自由な人
用のステッキは以下のように構成されている。すなわ
ち、このステッキは、ステッキ本体とその一端側に位置
するグリップ部とを備えたステッキであって、使用者が
このグリップ部を把持し、且つステッキ本体の下端部を
グリップ部よりも歩行方向前方へ出した使用状態で、使
用者の前方側近傍における使用者の胸部及び頭部に相当
する位置を含む範囲へ検出波を発する発信部と、この範
囲に障害物が位置した場合の反射波を検出する受信部と
を有する超音波センサや赤外線センサなどの障害物検出
手段と、この検出手段と接続されるとともに、その受信
部が反射波を検出することによって使用者に警告を発す
る警告手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】なお、警告手段としては、警告音発生装置
を用いたり、振動発生装置をグリップ部に内蔵したりす
ることが可能であり、振動発生装置を用いた場合には、
障害物が存在することの警告を使用者にのみ知らせるこ
とができる。また、通常、ステッキの先端は使用状態で
使用者の足もとよりも約1m近く前方に位置するので、
障害物検出手段は、使用者の胸や頭に相当する高さの範
囲を使用者から約1m程度前方に離れた位置まで検出で
きるように、その検出波の到達距離が定められたもので
あることが好ましい。
【0007】このステッキを使用していれば、歩行して
いる目の不自由な人の手もとより上方前方の部分に超音
波が照射されるから、歩いているうちにトラックの荷台
などの障害物に接近して、その障害物が検出範囲内に入
った場合には、障害物で反射した反射波が検出される。
反射波が検出されると、警告手段から警告が発されるの
で、目の不自由な人は、路面上に障害物がなくても、そ
の上方に何等かの障害物があることを認識できる。した
がって、このステッキを用いれば、目の不自由な人は、
従来よりも安全に歩行することができる。
【0008】また、上記構成においては、ステッキが使
用状態であることを検出してその検出時に障害物検出手
段を作動させるように、この検出手段と接続した角度検
出手段を設けることが好ましい。このように構成すれ
ば、使用状態では自動的に障害物検出手段が作動するの
で、使用者による操作を不要にすることができる。
【0009】また、上記構成においては、使用者による
グリップ部の把持を検出してその検出時に障害物検出手
段を作動させるように、障害物検出手段と接続した把持
検出手段を設けることが好ましい。前述のように角度検
出手段を設けた場合は、ステッキを壁などに立て掛けた
場合でも障害物検出手段が作動してしまうことになる
が、このように把持検出手段を設けておけば、使用者が
グリップ部を握っているときにだけ、障害物検出手段を
自動的に動作させることができる。
【0010】
【実施例】以下に、図1から図5に示した本考案の一実
施例に係る目の不自由な人用のステッキについて詳細に
説明する。
【0011】図1は、ステッキ本体1と、その一端側に
設けられたグリップ部2とからなるこのステッキを、ス
テッキ本体1の中間部を省略した状態で示す側面図、図
2は平面図、図3はグリップ部2の拡大端面図、図4は
グリップ部2の内部構造を示す拡大図である。
【0012】ステッキ本体1は、硬質の合成樹脂やアル
ミニウム等の軽量材料により細長い円筒状に形成された
本体部3と、その先端に装着された保護キャップ4とか
ら構成されている。グリップ部2は、ステッキ本体1側
の端部2aが、その残りの部分2bよりも太く形成され、
この太くなった端部2aと残りの細い部分2bとの間に傾
斜面2cが形成されている。また、グリップ部2は、図
3に示すように後端面から見て縦に長く形成され、手で
握って親指を傾斜面2cにのせたときに、手に馴染む形
状となっている。
【0013】グリップ部2は、目の不自由な人がこのス
テッキを使用して歩いているときに、使用者の手もとの
位置から前方上方へ超音波を発し、使用者の前方近傍に
おける頭部及び胸部に相当する範囲に障害物が存在して
いる場合の反射波を検出するため、発信部と受信部(不
図示)とを一体的に有する超音波センサ(障害物検出手
段)5を備えている。ここで、ステッキの使用角度は、
使用時の周囲の状況に応じて異なり、また、使用する人
によって個人差があるので、超音波の照射範囲は、ステ
ッキが地面に対してほぼ40゜から70゜程度の角度で使
用される場合に(図5参照)、使用者の胸部と頭部とに相
当する高さの範囲をステッキの先端よりもさらに少し前
方までカバーするように定められている。また、幅方向
への超音波照射範囲は、使用者の肩幅よりも少し広い範
囲をカバーするように定められている。なお、この超音
波照射範囲は一例であって、地面に対するステッキの角
度が40゜から70゜の範囲外である場合でも、必要に応
じて、使用者の前方近傍における頭部及び胸部に相当す
る範囲に超音波を照射することができる。
【0014】一方、グリップ部2の先端には、超音波セ
ンサ5のオン/オフを切り替えるための回転式の操作ス
イッチ6が設けられており、センサ5は、グリップ部2
内に配置されたプリント配線基板7を介して操作スイッ
チ6と接続されている。また、グリップ部2の中央部分
には、障害物からの反射波を検出したときに、障害物の
存在を使用者に知らせる警告手段として、警告音を発す
るブザー8が設けられている。さらに、グリップ部2の
後端側には、超音波センサ5とブザー8とを動作させる
ためにバッテリー9が収納されている。
【0015】このステッキを使用すれば、図5の使用状
態図に示すように、歩行している人の手もとから前方上
方の範囲に超音波が照射されるから、歩行者がトラック
に後方から近付いてその荷台10に接近した場合などに
は、荷台からの反射波が検出される。反射波が検出され
ると、ブザー8から警告音が発されるので、このステッ
キを使用している目の不自由な人は、前方の路面上には
段差や障害物がなくても、その上方に何等かの障害物が
あることを認識できる。したがって、このステッキを用
いれば、目の不自由な人は、従来よりも安全に歩行する
ことができる。なお、ステッキを握る場合の方向性が定
められていて、しかもその状態で超音波が上下左右とも
必要以上に広い範囲へは照射されないように照射角度が
定められているので、不必要に警告が発されて歩行者が
戸惑うといった問題が生じることもない。
【0016】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他、種々の態様で実施できる。例え
ば、超音波センサは発信部と受信部とが別体に構成され
たものを用いてもよく、また障害物検出手段としては、
超音波センサの代わりに赤外線センサなどを用いてもよ
い。また、上記実施例では警告手段としてブザーを用い
ているが、その代わりに、使用者の手に振動を与える振
動発生装置を使用してもよく、そうすれば、障害物の存
在を使用者にだけ知らせることができる。
【0017】さらに、上記実施例では、スイッチ6の操
作によって超音波センサ5を起動するようにしている
が、その代わりに、ステッキ内に角度センサを内蔵し、
ステッキが使用中であることをその傾斜状態から検出し
たときにだけ超音波センサ5を動作させるようにしても
よい。また、ステッキが単に壁に立て掛けられていると
きなどには電源が入らないようにするために、グリップ
部2の使用者が握る部分にタッチセンサ(把持検出手段)
を内蔵し、グリップが握られていることを検出したとき
にだけ電源が入るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係るステッキを、ステッ
キ本体の中間部を省略した状態で示す側面図である。
【図2】 図1のステッキの平面図である。
【図3】 グリップ部の拡大端面図である。
【図4】 グリップ部の内部構造を示す拡大図である。
【図5】 このステッキの使用状態を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 ステッキ本体 2 グリップ部 2a 端部 2b 細部 2c 傾斜面 3 本体部 4 保護キャップ 5 超音波センサ(障
害物検出手段) 6 操作スイッチ 7 配線基板 8 ブザー(警告手段) 9 バッテリー 10 トラック荷台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−119751(JP,A) 実開 平6−50636(JP,U) 実開 昭61−156922(JP,U) 実開 昭63−189229(JP,U) 実公 昭49−45864(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 3/06

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッキ本体(1)と該ステッキ本体(1)の
    一端側に位置するグリップ部(2)とを備えたステッキに
    おいて、 使用者が上記グリップ部(2)を把持し、且つ上記ステッ
    キ本体(1)の下端部を該グリップ部(2)よりも歩行方向前
    方へ出した使用状態で、該使用者の前方側近傍における
    該使用者の胸部及び頭部に相当する位置を含む範囲へ検
    出波を発する発信部と、該範囲に障害物が位置した場合
    の反射波を検出する受信部とを有する障害物検出手段
    (5)と、 上記障害物検出手段(5)と接続されるとともに、該検出
    手段(5)の受信部が上記反射波を検出することによって
    使用者に警告を発する警告手段(8)と、 上記障害物検出手段(5)と接続されるとともに、ステッ
    キが上記使用状態であることを検出して該検出時に上記
    障害物検出手段(5)を作動させる角度検出手段とを備え
    たことを特徴とするステッキ。
  2. 【請求項2】 ステッキ本体(1)と該ステッキ本体(1)の
    一端側に位置するグリップ部(2)とを備えたステッキに
    おいて、 使用者が上記グリップ部(2)を把持し、且つ上記ステッ
    キ本体(1)の下端部を該グリップ部(2)よりも歩行方向前
    方へ出した使用状態で、該使用者の前方側近傍における
    該使用者の胸部及び頭部に相当する位置を含む範囲へ検
    出波を発する発信部と、該範囲に障害物が位置した場合
    の反射波を検出する受信部とを有する障害物検出手段
    (5)と、 上記障害物検出手段(5)と接続されるとともに、該検出
    手段(5)の受信部が上記反射波を検出することによって
    使用者に警告を発する警告手段(8)と、 上記障害物検出手段(5)と接続されるとともに、使用者
    による上記グリップ部(2)の把持を検出して該検出時に
    上記障害物検出手段(5)を作動させる把持検出手段とを
    備えたことを特徴とするステッキ。
  3. 【請求項3】 上記警告手段(8)が、警告音発生装置で
    あることを特徴とする請求項1または2記載のステッ
    キ。
  4. 【請求項4】 上記警告手段(8)が、上記グリップ部(2)
    に内蔵された振動発生装置であることを特徴とする請求
    項1または2記載のステッキ。
JP1992077913U 1992-11-12 1992-11-12 ステッキ Expired - Lifetime JP2591591Y2 (ja)

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JPH0638974U JPH0638974U (ja) 1994-05-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180093753A (ko) * 2017-02-14 2018-08-22 숭실대학교산학협력단 시각장애인용 지팡이

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180093753A (ko) * 2017-02-14 2018-08-22 숭실대학교산학협력단 시각장애인용 지팡이
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