JP2591399Y2 - 架空電線用接近防止器具 - Google Patents

架空電線用接近防止器具

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JP2591399Y2
JP2591399Y2 JP1993073769U JP7376993U JP2591399Y2 JP 2591399 Y2 JP2591399 Y2 JP 2591399Y2 JP 1993073769 U JP1993073769 U JP 1993073769U JP 7376993 U JP7376993 U JP 7376993U JP 2591399 Y2 JP2591399 Y2 JP 2591399Y2
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JPH0739213U (ja
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晴彦 坂本
武 和田
喜三 山下
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Tokyo Electric Power Co Inc
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Tokyo Electric Power Co Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は架空送電線などの近傍で
クレーン作業などを行う際、電線への接触による感電事
故を防止するための器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の事故を防止する技術と
して、本出願人による実開平4-25412号公報記載のもの
が知られている。これは図5に示すように電線把持金具
20の下部に絶縁性集結板21を設け、ここから絶縁性の支
持棒22を放射状に伸延して、この支持棒外端付近を絶縁
性チェーン23で連結包囲したガード器具を用いている。
使用時には図6に示すように電線の長手方向に前記ガー
ド器具を適当な間隔をおいて複数装着し、これらガード
器具をチェーンやロープ27で連結することでクレーン作
業時の電線標識兼接触防止具としている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この技術では
ガード器具の電線着脱時、宙乗り器による作業が必要な
上取り付け作業が煩雑で、その際電線への送電を一旦停
止しなければならないといった問題があった。従って、
本考案の目的は宙乗り作業を要することなく、活線にて
着脱ができる電線用接近防止器具を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような目的
を達成するためになされたもので、その特徴は、電線把
持具とこれに取り付けられた電線標識を具える架空電線
用接近防止器具であって、この電線把持具は、一端に電
線押えを具えたボルトが螺合された基体と、該基体と一
体に構成され、電線押えとの間で電線を挟む電線受けを
有し、前記ボルトの他端に操作棒係合部を設けたことに
ある。
【0005】ここで、電線受けは、電線を両側から把持
できるようボルト(電線押え)の両側に鉤状体を対向し
て設ける。また、電線押えには基体を貫通する回転防止
ガイドを設けるさらに、電線押えの脱落を防止するた
め、基体と電線押えとの間においてボルトに突起を設け
ることが好ましい。そして、電線標識の末端に重りを取
り付けることで風などによる標識の揺れを抑えることが
できる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。 [器具構成] 本考案器具は図1に示すように操作棒係合部4を具えた
金属製の電線把持具1とこれに吊設された絶縁チェーン
2及びチェーン端部の重り3からなるものである。ま
ず、把持具1は図2に示すように電線Aに掛合される電
線受け5と、この電線受け5との間に電線Aを挟み付け
る電線押え6と、これらを一体に結合する基体7を主な
構成要素とする。
【0007】(基体) そのうち基体7は下面にリブ8を具えた断面T字型の長
尺体で、中央に螺刻されたボルト孔9が形成されている
と共に、リブの両側部に電線標識となるチェーン2の取
付孔10が形成されている。そして、ボルト孔9の中心を
基準として点対称の位置に回転防止ガイド15(後述)の
貫通孔(図示せず)を形成した。
【0008】(電線受け) 一方、このような基体7の上部両側には鉤形の電線受け
5が一体に形成されている。これは取り付け時に電線A
に掛合する部分で、後に述べる電線押え6との間に電線
Aを挟み付けることで把持具1を電線Aに固定する。本
例では両電線受けの鉤形開放部を基体長手方向と直交す
る向きに対向させ、電線を両側から確実に把持できるよ
う構成した。なお、図2(A)では一方の電線受けを一
部省略している。
【0009】(電線押え) そして、前記基体中央のボルト孔9にはボルト11が螺合
され、その一端に電線押え6が取り付けられている。電
線押え6は電線受け5の間隔よりも若干小さい幅で、図
3に示すように電線表面に適合する湾曲面を具えた電線
当接部6Aと、円筒状のボルト連結部6Bから構成される。
【0010】ボルト連結部6Bは同図(B)に示すよう
に、ボルト11の挿入孔12が形成されたもので、そこに先
端から若干下方に外周溝13が形成されたボルト11がはめ
込まれている。ボルト11と電線押え6との連結は、同図
(C)に示すように連結部外周の対向する位置よりピン
14を差し込み、前記外周溝13にまでこれを到達させるこ
とで行った。
【0011】(回転防止ガイド) ところで、この連結構造ではボルト11に対して電線押え
6が回転するため、電線押え6の下面両側に棒状の回転
防止ガイド15を螺着した(図2及び図3(C)参照)。
これを基体7の貫通孔に貫通させることで電線押え6の
回転を防止し、常に当接部6Aの湾曲面を電線に対応させ
る。
【0012】(安全ピン) さらに本例では図2に示すように電線押え6の脱落を防
止するため電線受け5の直下において、ボルト11に安全
ピン16を貫通し、このピン16の両端をボルト11より突出
させた。 ボルト回転時、作業者と把持具1は距離が離
れているため作業者からは電線押え6がどの程度後退
(基体に近接)したかを確認し難く、電線押え6が基体
7に当接してからもなおボルト11の回転を続けることが
ある。その結果、過大な力が電線押えとボルトの連結部
にかかり電線押え6が脱落してしまうことがあった。従
って、ボルト11に安全ピン16を突出して貫通させておけ
ば、このピン16の先端が基体7に当接することでボルト
11の回転を確実に止め、電線押え6の脱落を防止でき
る。
【0013】この電線押え脱落防止手段は、電線押え6
から基体7までの間において設ければよいが、ボルト11
の可動(昇降)範囲をを考慮すれば、電線押え6の直下
が好適である。また、特にピン16の貫通という構成に限
定されるわけではなく、ボルト11に突起が形成されてお
ればよい。
【0014】(操作棒係合部) さらにこのような把持具1を操作棒にて電線に着脱でき
るよう、ボルト11の他端に操作棒係合部4を設けた。こ
れは操作棒先端が嵌合するソケット状のもので、操作棒
の突起と係合できるよう開口縁よりほぼL字型の切欠17
を形成した。また、作業者から係合部4の判別を容易に
するため、赤色等適当な着色を行うことが好ましい。
【0015】(電線標識) そして、電線標識として図1に示す絶縁チェーン2を用
いた。クレーン作業時、特に重要なのは電線を背景色に
関わらず十分認識できることで、この点からすれば本例
のようにチェーン2を吊設するだけでも十分であり、図
5,6に示した従来例のように電線周囲を取り囲む必要
はない。本例では認識性を向上させるためチェーン2を
蛍光黄色のものとした。また、長さに限定は特にない
が、本例では電線電圧に応じて、22kv用:3m、6
6kv用:4m、154kv用:5mとした。なお、電
線標識はチェーンに限られるものではなく、ロープ等の
他、棒状,板状等種々のものが適用できる。
【0016】(重り) 重り3は絶縁チェーン2が風などにより揺られることを
抑制するものである。重量は使用条件に応じて適宜設定
すればよい。
【0017】[利用方法] (操作棒) 以上の把持具を電線に着脱する際には図4に示すような
操作棒18を用いる。本例では接続部において互いに回転
することのない3段伸縮式で、先端に突起19を設けたも
のを用いた。長さは必要な絶縁長がとれるよう電線電圧
等を考慮する。本例では66kv用で5mとした。
【0018】(着脱手順) まず、把持具1に絶縁チェーン2(重り付き)を取り
付け、ボルト11を回転させて電線押え6を十分後退させ
ておき、その状態で操作棒の突起19を切欠17に係合し
て、操作棒先端に係合部4をはめ込む。
【0019】作業者はの操作棒を持って高所作業車
のバスケットに乗り、本器具を取り付ける電線の下方で
操作棒が届く距離まで接近する。
【0020】ここで操作棒18を伸長して把持具1を電
線に固定するが、まず両電線受け5の間に電線をはめ込
む。即ち、このとき基体7は電線と直交する方向を向い
ている。
【0021】次に、操作棒18を回転して把持具1を9
0°回転させると、基体7と電線は平行となり、その状
態で若干降ろせば電線の両側から電線受け5を掛合した
状態となって把持具は容易に落下しない。
【0022】そして操作棒18によりボルト11を回転し
て電線押え6を前進(上昇)させ、電線受け5との間に
電線を挟み込んで把持具1を固定する。後は操作棒先端
の突起19と切欠17の係合を解除して把持具1と操作棒18
を離脱すれば一つの把持具の取り付けが完了する。
【0023】同様の作業を電線沿いの適当な間隔ごと
に行い、複数の本考案器具を取り付ければ多数のチェー
ン2が電線からつり下げられた状態となり、クレーン作
業時の電線標識として十分効果的なものとできる。
【0024】なお、取り外すときは以上と全く逆の要
領で行えばよく、把持具は操作棒の先端にはめ込まれた
状態で引き下ろす。
【0025】上記の例では2つの電線受けの間に電線押
さえが配置されたものを説明したが、この他万力のよう
に電線押さえと電線受けを対向させた構造のものでもよ
い。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、本考案器具によれ
ば宙乗り作業や送電の停止を行うことなく電線標識の取
り付けを行うことができる。特に、操作棒にてボルトを
回転させるという簡単な操作で電線への着脱ができるた
め極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案器具の全体構成を示す概略図である。
【図2】図1の器具における電線把持具を示すもので、
(A)は右側面図、(B)は正面図である。
【図3】本考案器具の電線押えを示すもので、(A)は
平面図、(B)は側面図、(C)は端面図である。
【図4】本考案器具を電線に着脱する際に用いる操作棒
の側面図である。
【図5】従来の架空電線用接近防止器具におけるガード
器具を示す構成図である。
【図6】図5のガード器具を電線に装着した状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 把持具 2 絶縁チェーン 3 重り 4 操作棒
係合部 5 電線受け 6 電線押え 6A 電線当接部 6B ボルト連結部 7
基体 8 リブ 9 ボルト孔 10 取付孔 11 ボルト 12 挿入孔
13 外周溝 14 ピン 15 回転防止ガイド 16 安全ピン 17 切欠 18 操
作棒 19 突起 20 電線把持具 21 集結板 22 支持棒 23 絶縁チ
ェーン 24 絶縁性ボルト 25 連結部 26 ソケット 27 ロ
ープ 28 端末固定金具 29 取付部 A 電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山下 喜三 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−246093(JP,A) 実公 昭36−11343(JP,Y1)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線把持具とこれに取り付けられた電線
    標識を具える架空電線用接近防止器具であって、 前記電線把持具は、一端に電線押えを具えたボルトが螺
    合された基体と、 該基体と一体に構成され、電線押えとの間で電線を挟む
    電線受けを有し、 前記ボルトの他端には操作棒係合部が設けられ 前記基体の中央部にボルトが螺合されると共に、その両
    側に鉤形の電線受けが鉤形開放部を基体長手方向と直交
    する向きに対向して具えられ、 前記電線押えには基体を貫通する回転防止ガイドが設け
    られた ことを特徴とする架空電線用接近防止器具。
  2. 【請求項2】 電線把持具とこれに取り付けられた電線
    標識を具える架空電線用接近防止器具であって、 前記電線把持具は、一端に電線押えを具えたボルトが螺
    合された基体と、 該基体と一体に構成され、電線押えとの間で電線を挟む
    電線受けを有し、 前記ボルトの他端には操作棒係合部が設けられ、 基体と電線押えとの間において、ボルトに突起を形成
    し、電線押えの脱落を防止するように構成した ことを特
    徴とする架空電線用接近防止器具。
  3. 【請求項3】 電線標識の末端に重りを取り付けたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の架空電線用接近防止
    器具。
JP1993073769U 1993-12-24 1993-12-24 架空電線用接近防止器具 Expired - Lifetime JP2591399Y2 (ja)

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