JP2589893Y2 - 車両用補助暖房装置 - Google Patents

車両用補助暖房装置

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JP2589893Y2
JP2589893Y2 JP1993007858U JP785893U JP2589893Y2 JP 2589893 Y2 JP2589893 Y2 JP 2589893Y2 JP 1993007858 U JP1993007858 U JP 1993007858U JP 785893 U JP785893 U JP 785893U JP 2589893 Y2 JP2589893 Y2 JP 2589893Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車内への温風吹出し経
路に電気式ヒータを設けた車両における車両用補助暖房
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン冷却水で車内を暖房する車両用
暖房装置において、冬期の特に外気温が低い時や連続し
て降坂路を走行する際には、冷却水温度が低下し、暖房
能力が低下することがある。このために、冷却水経路に
サーモスタットを設け、該冷却水温度が所定値以下とな
った場合にはラジエタに冷却水が供給されないようにし
ている。さらに車両用補助暖房装置として、ラジエタ用
のシャッタを設けたり、燃料を燃焼させる燃焼式補助ヒ
ータを介装したりすることにより、車内の暖房能力を確
保している(特開昭54−121910号公報,実開昭
56−174929号公報等参照)。
【0003】また、本出願人はカットオフポイントを電
圧の高い方に移動し、従来カットしていた電圧を負荷と
して利用することを目的として、負荷電流に応じてフィ
ールド電流を適正値に制限し、従来カットしていた電圧
より高い運転領域でスイッチングのデューティ制御で定
電圧化と電流増大とを行う車両用発電機制御装置を先に
出願している(実願平4−3010号参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両用補助暖房装置では、ラジエタ用シャッタの駆動装
置や燃焼式補助ヒータの燃焼装置等を設けることが必要
となり、その構成が煩雑となり、コストアップを抑える
ことも難しい技術であった。本考案は、上記実情に鑑み
てなされたものであり、電気式ヒータを設けた車両にお
いて、コストアップを抑制したまま、冬期に暖房能力が
不足したときに、暖房能力を補うことが可能な車両用補
助暖房装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本考案に係る
車両用補助暖房装置は、図1に示すように、車内への温
風吹出し経路に設けられた電気式ヒータ、エンジンに
より駆動される発電機と、エンジンの回転速度を検出す
る回転速度検出手段と、エンジンの冷却水温度を検出す
る冷却水温度検出手段と、回転速度検出手段により検出
されるエンジンの回転速度が所定温度以下であるとき
に、前記発電機の出力電圧を増加させ当該増加した出力
電圧を電気式ヒータに供給するように制御する電圧制御
手段と、を具備する車両用補助暖房装置において、Kを
比例定数、Ttを設定温度、Taを温風の温度とした場
合、電圧制御手段による電気式ヒータへの通電時間を次
の演算式に従って比例制御する通電時間制御手段を備え
たことを特徴とする。 通電時間=K×Tt−Ta
【0006】
【作用】かかる構成においては、冷却水温度検出手段に
より冷却水温度が所定以下であることが検出されたとき
には、熱交換効率も低下して暖房能力が不足する惧れが
あるが、回転速度検出手段によりエンジンの回転速度が
所定値以上であることが検出されたときには、エンジン
により駆動される発電機は十分に高い発電能力を有して
いるとして、電圧制御手段が前記発電機の出力電圧を増
加させる。ここで、発電機により出力される出力電流は
ロータ、ステータ等のサイズにより常に一定であるの
で、電圧制御手段が前記発電機の出力電圧を増加させる
ことにより発電機の出力が増大するとともに、通電時間
制御手段により当該電圧制御手段による電気式ヒータへ
の通電時間を演算式(K×Tt−Ta)に従って比例制
御することとなる。もって、当該増加した出力を電気式
ヒータに演算式に従った時間供給して、暖房能力を補充
する。もって、従来の電装品に供給する電力を低下させ
ることなく、簡易な構成のままで余剰電力を電気式ヒー
タに供給することが可能となり、コストアップを抑えつ
つ、快適性を確保することが可能となると同時にフィー
ドバックによる制御で通電時間を決定するものに比べ、
簡単な構成で通電時間の制御が可能である
【0007】
【実施例】以下本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。図2において、オルタネータ(発電機)11の出力電
圧はECU31によりフィールドコイル12へのフィールド
電流を制御することにより後述の如く24V,48Vに変更
可能なものとなっている。即ち、ECU31はボルテージ
レギュレータの機能を有している。そして、オルタネー
タ11の出力経路には、コンバータスイッチ13を介してD
C−DCコンバータ14が介装され、オルタネータ11の出
力が48Vとなった時に接続される。そして、該DC−D
Cコンバータ14により24Vに降圧された出力経路にはラ
ジオ等の負荷15に接続されると共に、電流計16を介して
バッテリ17に接続され、また従来と同様に、車内への温
風吹出し用のファン18のモータ19が接続される。尚、20
は該温風吹出し用のファン18のスイッチである。ここ
で、温風吹出し用のファン18と図示しない車室との間に
はヒータコア21が介装され、該ヒータコア21には冷却水
入口通路22と冷却水出口通路23とが連通している。そし
て、ヒータコア21に、エンジン冷却水が冷却水入口通路
22を介して流入し、冷却水出口通路23を介して流出する
ことにより、該ヒータコア21で熱交換が行われる。
【0008】さらに、本考案に係る構成として、DC−
DCコンバータ14をバイパスする出力経路には、前記ヒ
ータコア21近傍に補助電気式ヒータ25が設けられる。ま
たECU31には、例えばエンジン(図示せず)のカム軸
の回転速度を検出することによりエンジン回転速度Nを
検出する回転速度検出手段としてのエンジン回転センサ
35、エンジンの冷却水温度Twを検出する冷却水温度検
出手段としてのエンジン水温センサ36及びファン18が回
転したときに実際に車室内に吹き出される温風の温度T
aを検出する温風温度センサ38からの各検出信号が入力
されると共に、運転者がコントローラ27により設定する
車室内の設定温度Ttが入力される。そして、該ECU
31によりトランジスタ26のベース電流が制御され、前記
補助電気式ヒータ25の作動が制御される。
【0009】次に、上記ECU31により行われるオルタ
ネータ11の出力電圧制御及び補助電気式ヒータ25の作動
制御について、図3に示すフローチャートを参照しつつ
説明する。なお、電圧制御手段はECU31が機能として
有している。ステップ1(図ではS1と記す。以下同
様)では、当該装置がヒータを使用しているときのみ作
動するものであるので、温風吹出し用のファン18のスイ
ッチ20がONになっているか否かを判断する。
【0010】ステップ2では、エンジン回転センサ35か
らの出力信号によりエンジン回転速度Nが所定回転速度
1 以上か否かを判断する。そしてエンジン回転速度N
が所定回転速度N1 以上のときには、例えば車両が降坂
中等であって、エンジンブレーキを用いることにより回
転が上昇していたり、また回転速度Nが高いのでエンジ
ンにより駆動される発電機は十分に高い発電能力を有し
ているとして、ステップ3に進む。
【0011】ステップ3では、冷却水温度Twが所定温
度Tw1 以下であるか否かを判断し、以下ではないと判
断された場合は、従来のヒータコア21のみにより、十分
暖房は可能であるとして、ステップ21以下に進む。一
方、冷却水温度Twが所定温度Tw1 以下である(Tw
≦Tw1 )と判断された場合は、冷却水を用いたパイプ
ヒータの能力が低下して暖房能力が不足する惧れがある
として、ステップ4に進む。
【0012】ステップ4では、コントローラ27により設
定された車室内の設定温度Ttを読込む。ステップ5で
は、温風温度センサ38により実際に車室内に吹き出され
る温風の温度Taを検出する。ステップ6では、温風の
温度Taが設定温度Ttに較べて十分に低いか否かを判
断するが、本実施例では実験的に求めた比例定数K(K
>1)をTtに乗ずることにより、Ta<K・Ttであ
るか否かを判断する。そして、Ta<K・Ttであると
判断された場合は、ステップ11以下に進み、TaがK・
Tt以上であると判断された場合は、ステップ21以下に
進む。
【0013】ステップ11では、コンバータスイッチ13を
ONとして出力回路中にDC−DCコンバータ14を介装
する。ステップ12では、図4に示すように、オルタネー
タ11の出力電圧をカットオフポイントP2の電圧V2
(48V)に制御し、負荷電流に応じてフィールド電流を
適正値に制御する。
【0014】ステップ13では、冷却水を用いたパイプヒ
ータの能力が低下して暖房能力が不足する惧れがあっ
て、かつオルタネータ11も十分に高い発電能力を有して
いるとして、前記電圧V2になるように補助電気式ヒー
タ25に電流を通電する。ここで、電流を通電する通電時
間は、設定温度Ttと温風の温度Taとの所定の演算に
よる差(K・Tt−Ta)に比例して、デューティ制御
される。
【0015】一方、ステップ21では、エンジン回転速度
Nが所定回転速度N1 未満であって、オルタネータ11の
出力電圧を昇圧することにより負荷が増大してしまうと
して、コンバータスイッチ13をOFFとして出力回路中
のDC−DCコンバータ14をバイパスし、ステップ22で
は、オルタネータ11の出力電圧をカットオフポイントP
1の電圧V1(24V)に制御する。
【0016】またステップ23では、従来のヒータコア21
のみにより十分暖房は可能であるか、或いは温風の温度
Taが十分に高いとして、補助電気式ヒータ25への通電
を停止する。尚、当該ルーチンは車両が運転されている
限り、継続して実行される。従って、以上説明した実施
例によれば、車両が降坂等によって、エンジン回転速度
Nが上昇中であることが検出され、さらに冷却水温度T
wが所定温度以下であることが検出されたときには、エ
ンジンにより駆動される発電機は十分に高い発電能力を
有しているとして、オルタネータ11の出力電圧が増加さ
れ、当該増加した出力電圧を補助電気式ヒータ25へ供給
することにより、暖房能力を補充する。もって、快適性
を確保することができる。
【0017】
【考案の効果】本考案は以上説明したように、暖房能力
が不足する惧れがあるときに、エンジンの回転速度が所
定値以上であることが検出されたときには、発電機の出
力電圧を増加させ、出力を電気式ヒータに供給して暖房
能力を補充するので、余剰電力を電気式ヒータに供給す
ることが可能となり、コストアップを抑えつつ、快適性
を確保することが可能となるという効果がある。また、
フィードバック等による制御で通電時間を決定するもの
に比べ、簡単な構成で通電時間の制御が可能である
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構成を示すブロック図
【図2】本考案に係る車両用補助暖房装置の一実施例を
示すシステム構成図
【図3】同上実施例の制御装置の内容を示すフローチャ
ート
【図4】オルタネータの出力特性図
【符号の説明】
11 オルタネータ 14 DC−DCコンバータ 18 温風吹出し用のファン 21 ヒータコア 25 補助電気式ヒータ 31 ECU 35 エンジン回転センサ 36 エンジン水温センサ 38 温風温度センサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車内への温風吹出し経路に設けられた電気
    式ヒータ、エンジンにより駆動される発電機と、エン
    ジンの回転速度を検出する回転速度検出手段と、エンジ
    ンの冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、回転
    速度検出手段により検出されるエンジンの回転速度が所
    定温度以下であるときに、前記発電機の出力電圧を増加
    させ当該増加した出力電圧を電気式ヒータに供給するよ
    うに制御する電圧制御手段と、を具備する車両用補助暖
    房装置において、Kを比例定数、Ttを設定温度、Ta
    を温風の温度とした場合、電圧制御手段による電気式ヒ
    ータへの通電時間を次の演算式に従って比例制御する通
    電時間制御手段を備えたことを特徴とする車両用補助暖
    房装置。通電時間=K×Tt−Ta
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